なぜ韓国ユン大統領は日本に接近してくるのか?背景にある「3つの要素」

反日を国是とするかのような前政権とは打って変わって、日韓関係再構築に積極姿勢を見せるユン・ソンニョル大統領。複雑な両国の関係は、このまま一気に「雪解け」と行くのでしょうか。そんな日韓の今後を考察するのは、外務省や国連機関とも繋がりを持ち、国際政治を熟知するアッズーリ氏。アッズーリ氏は今回、ユン大統領が対日接近を図る背景を紹介。さらに日本が韓国に対して警戒心を捨ててはいけない理由を解説しています。

韓国ユン政権が対日接近を図る理由。「徴用工問題」だけじゃない日韓関係特有の「リスク」に注意せよ

韓国のユン・ソンニョル大統領が3月16日から1泊2日の日程で日本を訪問し、岸田首相との間で日韓首脳会談を行った。会談では、政治や経済など多岐にわたる分野で双方の間で意思疎通を活発化させていくことで一致した。特に、サプライチェーン強化や機微技術流出対策など経済安全保障分野での協力を緊密化させる方向で、両国の首脳が形式にとらわれず頻繁に訪問するシャトル外交を12年ぶりに再開させることで合意した。

ユン大統領と岸田総理は共同記者会見後、すき焼き店と洋食店の2軒をはしごして酒を酌み交わすなど日韓関係の改善を強くアピールした。

ユン大統領は昨年5月に就任してから、ムン前政権で冷え込んだ日韓関係の改善に重点を置いてきた。昨年6月のスペイン・マドリードで開かれたNATO首脳会合や9月下旬の国連総会、11月中旬のASEAN関連首脳会議などを利用し、ユン大統領は岸田総理と言葉を交わし、会談を行うなどし、それが今回の訪日に繋がった形だ。

日本も日韓関係の改善が必要なのは理解してきたが、徴用工問題などがあり自ら歩み寄る行動は取って来なかった。ユン大統領の韓国が日本へ積極的に歩み寄ってきたのが今日の構図である。では、なぜユン大統領は対日接近を図るのだろうか。その背景には、自由民主主義国家韓国が抱える事情があり、日本と同じような課題を抱えている。

狂気の金正恩に危機感募らすユン大統領

まず、北朝鮮の存在だ。北朝鮮は昨年計29回、55発と異例のペースで弾道ミサイルを発射した。今年も入ってもICBM大陸間弾道ミサイルを発射し、北海道の西約200キロの日本海に落下するだけでなく、北朝鮮の偵察用ドローンがソウル上空の近郊まで接近するなど、挑発的な行動を続けている。

北朝鮮は自ら発射したミサイルを米軍が撃墜したら宣戦布告とみなす、太平洋を射撃場にするなどと警告しており、予断を許さない情勢が続いている。これに対してユン政権は米韓合同軍事演習を積極的に行うことで北朝鮮をけん制し、2月には北朝鮮による核兵器使用を想定した机上演習「拡大抑止手段運営演習(TTX)」が米国で実施された。ユン政権としては、北朝鮮のミサイルの脅威に直面する日本との連携を強化し、日米韓3カ国の結束を強化したい狙いがある。

学校はどうしているのか?金正恩の娘が軍事活動にも同行しているワケ

金正恩総書記の娘が昨年よりメディアに顔を出し始め、ネット上でも話題となりましたが、やはり彼女も軍事活動にご執心のようです。今回のメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』では、日本で最も朝鮮のことを知っている一人である宮塚コリア研究所の宮塚先生が、先日ミサイルが発射された現場にも立ち会っていた彼女が後継者なのかどうかについて語っています。

火星17発射にも娘ジュエ氏 学業よりも軍事活動優先?

やはり北朝鮮は、日韓、米韓の動きに敏感なようだ。

まず、3月16日には、北朝鮮は朝鮮半島東の日本海(東海)に向けて大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。この日は、日韓首脳会談が行われ、日韓関係が改善されることに不満を表したのであろう。

北朝鮮によるICBMの発射は先月2月18日に「火星15」を撃って以来、約1か月ぶりであった。

北朝鮮の朝鮮中央通信は翌日の3月17日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射訓練が3月16日に行われ、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が現地指導したと報じたのである。同通信は「米国と南朝鮮(韓国)の侵略的な大規模戦争演習により朝鮮半島地域が不安定化している」として発射を断行したと伝えた。

また、北朝鮮の朝鮮中央テレビは同日、前日に発射訓練が行われた大陸間弾道ミサイル(ICBM)火星17の推進体が切り離される様子を公開した。火星17の上部に装着されたカメラが空中で1段目の推進体が切り離される場面を捉えた。北朝鮮が火星17の推進体分離の様子を公開したのは今回が初めてである。これはICBMの技術力を誇示する意図があるとみられる。

さらに、娘の金ジュエも発射に立ち会った姿を報道した。もはや金委員長と娘の軍事活動の同行は当たり前のようになってきている。このことより、後継者として有力候補と考える人は多いだろう。

しかし、まだ軍事以外の地方での経済活動、現地指導で同行していることは報道されていない。ゆえに、筆者はまだ時期後継者として断定するのは時期早々だと考えている。まだ幼いがために、指導者になる帝王学として、軍事について学ぶにはいささか刺激が強いはずであるが、ここに「金委員長の焦り!?」のような、期待と思惑があるのだろう。

北朝鮮の朝鮮中央通信は3月20日、軍の戦術核運用部隊が19日に核攻撃を想定した戦術弾道ミサイルの発射訓練を行い、金正恩国務委員長が娘のジュエさんとともに立ち会ったと報じた。

こうも連日のように就学生であるはずの娘が、父の仕事に同行するところを見ると、学校に通いつつも、軍事活動は就学よりも優先されることとされるのか、または、学校には通わず、家庭教師などをつけてもらっているのかと推測される。

(宮塚コリア研究所副代表・國學院大學栃木短期大學兼任講師 宮塚寿美子)

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浮気の証拠が揃ったのに離婚をためらってしまう人は何が原因なのか?

配偶者が浮気しているから離婚したい。しかし、それを「ためらう」問題が出てくる場合があります。今回のメルマガ『探偵の視点』では、著者で現役探偵の後藤啓佑さんが、特に女性がためらってしまう原因について紹介しています。

離婚をためらう理由は子供だけじゃない

浮気調査をして証拠を掴む。

これでようやく自分に有利に離婚できる!となったとき、いざ離婚を目の前にすると、やっぱりやめておこうかな…、という感情が湧いてきます。

その感情の原因は、経済的なことだったり、自信がなくなったりという側面ももちろんありますが、多くの方がためらう理由はそれよりも子供のことです。

離婚したら引っ越さなければいけなくなる。学校を転校しないといけなくなるなどの理由が多く、それらを気遣うのは当然のことです。

しかし、中には子供ではなく、相手(配偶者)の両親のことで離婚をためらう方もいらっしゃいます(特に女性が多いです)。

境遇としては、旦那さんの両親と同居していて、旦那さんが浮気をしている。

そして、旦那さんは自分の両親の面倒は見ずに浮気相手の女性とばかり遊んでいる為、その旦那さんの両親としても、自分の息子よりも自分の世話をしてくれる嫁を気に入っている。

こんな環境は要注意です。

どうなるかと言うと、浮気調査をして浮気の証拠が撮れた。離婚の準備もできたので、離婚が成立したら子供を連れて家を出るように計画を立てる。その計画を実行しようと、その旦那さんの両親に「出ていきます」と伝える。

この時、その計画のまま了承してくれればいいのですが、相手の両親がしっかりした人ほど「悪いのは息子だから、息子を出ていかせる!あなたが苦しむことはないよ!あなたが出ていくことはない!」というニュアンスの返事がきます。

こうなると厄介です。

この記事の著者・後藤啓佑さんのメルマガ

孫会長が予言した「AIの時代」の流れに乗れぬソフトバンクの残念さ

マイクロソフトが「新Bing」に続き、生成系AIを利用した新たなビジネスツール「Microsoft 365 Copilot」を発表。その進化した機能にインターネット登場時のような“ワクワク感”があると語るのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。生成系AIで明らかにリードしたマイクロソフトの動きに対して、グーグルがどう巻き返し、アップルはどう動くのかに注目。さらには、「これからAIの時代」と予言し投資もしていた孫正義会長のソフトバンクが、何の果実も得られていないことに関しても言及しています。

生成系AIブームで影薄いソフトバンクグループ──孫会長の「AI革命」とは何だったのか

ここ最近のマイクロソフトにおけるAIへの取り組みは目覚ましいものがある。OpenAIに出資し、彼らが進化させたAIを、誰もが使っている製品に落とし込んでいく。

OpenAIは「ChatGPT」でやや玄人向けのサービスを提供する一方で、マイクロソフトは新しいBing、さらには「Microsoft 365 Copilot」でAIを大衆向けに提供し、「AIの民主化」を進めている。この関係性が実に上手くいきつつある。

ChatGPTや新しいBing、さらにはMicrosoft 365 Copilotの登場は、世の中にインターネットが出てきたときの興奮、ワクワク感に近いものがある。コンピューターと人間の関係性が改めて見直される時代に突入したぐらいのインパクトを感じるのだ。

その点、「これからはWeb3の時代だ」と言われても、イマイチ、ピンとこない。Web3が語られる際には「これまでのGAFAがネットを仕切っていた中央集権的な仕組みから、分散社会にシフトしていく」ともっともらしいことが言われている。

しかし、いま、まさにインターネットに革命をもたらそうとしているのは、GAFAではないが、そこにちょっとだけ近い、中央集権なマイクロソフトなのだ。もちろん、OpenAIの存在が大きいのだが、OpenAIの技術を一気に普及させるマイクロソフトの存在は大きい。

マイクロフトが検索や文書作成の世界でゲームチェンジを起こそうとする中、そこに対抗できそうなのはグーグルだろう。今週の発表を見る限り、すぐにグーグルが対抗できるとは思えないが、彼らとしてはこれまで大もうけしてきたビジネスモデルが崩壊する可能性もあるだけに、待ったなしの状況だ。

メタはメタバースに注力しているが、マーク・ザッカーバーグCEOが「10年単位で見ている」ということもあり、すぐにメタバースが盛り上がるとは思えない。

一方で、アップルが、このAIブームにどう乗ってくるかが気になるところだ。お世辞でいっても、「Siri」はそんなに賢くないだけに、アップルが自社でAIを強化するよりも、OpenAIやマイクロソフトと組んで、ChatGPTベースの「新しいSiri」を作った方が手っ取り早いような気がしている。

昨今、生成系AIが盛り上がりを見せているが、この流れに全く乗れていないのが、散々、孫正義社長が「これからAI時代」と叫んでいたソフトバンクグループだ。

本来ならば、AI企業に積極的に投資していたはずのソフトバンクグループが評価されてもいいはずなのだが、シリコンバレーバンクの破綻の影響を受けて、株価も冴えない状況だ。

ソフトバンクグループがOpenAIに出資していた、あるいは関連や対抗する企業に出資してれば、いまごろソフトバンクグループの評価はうなぎ登りだったはずだ。

孫会長の「これからAIの時代だ」という宣言は何だったのか。これだけAIが盛り上がっている中、ソフトバンクグループが果実を得られていないのが何とも残念でならない。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

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WBC優勝が完全にかき消した? なぜ道端ジェシカ逮捕は話題にならないのか

侍ジャパンの3大会ぶり3度目の世界一で幕を閉じた第5回WBC。無傷の7連勝で世界を制した日本代表は「歴代最強チーム」と称され、国民の盛り上がりも過去最高レベルの大会だったといえるかもしれない。その裏で、ファッションモデルの道端ジェシカ容疑者(38)が合成麻薬MDMA所持の容疑で逮捕された。正直、「そういえばそうだった」という人もいるはずだ。著名人の逮捕劇の中では過去一レベルで盛り上がっていないのである。

数字を持っているのはジェシカの逮捕より……

3月20日、道端ジェシカがMDMA所持の容疑で警視庁に逮捕されたとの第一報が流れた。通常、芸能人の逮捕は大衆の大好物であり、マスコミ各社も一斉に報じる。現に、多くのメディアが道端に関する様々な情報を報じている。だが、翌21日はWBC準決勝、日本ーメキシコが行われるタイミングであり、世間の関心は完全にこちらに向いていた。

「通常、芸能人が薬関連で逮捕されるとしばらくはそのネタで持ちます。ネットに記事を上げればアクセス数が伸びるもんだから、各社どんなに薄いネタでも書きまくるんです。取材力のあるメディアの情報をもとに取材もせずに記事をあげても数字が取れる。濡れ手で粟ですね」

そう語るのは、某週刊誌の記者だ。

「だけど今回は違いました。道端が逮捕された後、編集長に『道端ジェシカ過去の奇行』みたいな企画を提案したら『今は野球やれ。大谷かヌートバーでいいよ』と言われた。道端関連のニュースは数字が取れない扱いってことです」

現に、3月21日の夜、文春オンラインが過去のスピード離婚について報じている(初出:週刊文春 2016年1月14日号)。通常、Yahoo!ニュースのコメント欄、通称ヤフコメはこういったネタに食いつき大盛り上がりするものだが、23日現在のコメント数は13。同日の朝に掲載した別の記事に関してはそこそこ賑わっているが、文中に本件とまったく関係ない大谷翔平の名を出したことへの批判コメントも見受けられる。あの文春も、大谷の力を借りないと厳しい……の判断があったのか。

沢尻の時は盛り上がった”キメセク”

今回、道端が所持していたMDMAは、服用することにより高揚感や多幸感を得られるとされている一方、乱用で精神錯乱状態に陥り、死に至るケースもあるものだ。一部では性行為の際に使用する人間もおり、キマッた状態で行為をすることを意味する”キメセク”は、普段の何十倍もの快楽を得られるそうだ。

「同じくMDMAやLSDを所持して逮捕された沢尻エリカの時は”キメセク”を繰り返していたなんてニュースが話題になりましたね。沢尻と道端は交友関係が近かったとの噂もありますし、今回もそういった話が出てくるかなと思っていたんですが、それもほとんどない。この話題性のなさはある意味、異常です」

やはり、侍ジャパンの活躍に熱狂した国民の目には入らなかったのだろうか。

ところが、そうでもない。WBCの話題に埋もれず、奮闘する人物がいた。

ホットケーキが80円?マクドナルドに対抗した「昭和の喫茶店」の今

昭和から時が止まったようなお店は意外と多いのですが、今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、著者の佐藤きよあきさんが「非常に貴重」と紹介する喫茶店は、「昭和が続いていたらこうなっていたのかな」と想像させるような喫茶店です。いったい、何が昭和なのでしょうか?

ホットケーキが80円の喫茶店は、想像を超えて“昭和”だった

“昭和レトロ”ブームの中で、タイムスリップしたかのごとく、昭和をまるごと保存している喫茶店が注目を集めています。

古ぼけた商店街の中にあり、外観も店内もメニューもすべてが昭和。

もっとも驚くのは、価格が昭和のままだということ。しかも、昭和の中頃。

コーヒー160円、カレーライス250円、ホットケーキ80円……。

正確には、昭和後期についていた価格から値下げしたものです。

ほとんどが、現在の価格の倍程度だったのですが、チェーン店に対抗するために、値下げに踏み切ったそうです。

個人商店がチェーン店と価格競争することは、絶対にやってはいけないこと。なのに、なぜ?

倍の価格でも安いのですが、無謀とも言える値下げを断行した理由は、マクドナルドにあります。

一時期、マクドナルドがハンバーガーを60円にしたことがありますが、このことに刺激されてしまったようです。

喫茶店なら、マクドナルドにお客さまを奪われる恐怖はあるかもしれませんが、価格競争ではなく、他の部分で差別化を図るべきでした。

しばらくすると、マクドナルドは軌道修正。

しかし、このお店は簡単に価格を元に戻すことはできませんでした。

値下げ価格に慣れてしまったお客さまが、離れてしまうかもしれないからです。

仕方なく、そのまま営業を続けているのです。

経営が成り立っているのかどうかは疑問ですが、少なくとも健全な収益体制ではないと断言できます。

店主が高齢で年金生活かもしれないし、店舗は自宅で経費が不要なのかも。

こうしたお店は日本中にありますが、お客さまがいる限りは、不健全でも営業を続けていくことでしょう。

いま、このお店に人が集まって来るのは、その安さにありますが、それだけではありません。お店のすべてが昭和そのものだからです。

外観はタイル張り。店内は板張りの壁。年代物のテーブルと椅子。コーヒーの焙煎機らしきものが飾られています。

額絵は湿気で歪んでおり、何が描かれているかはわかりません。

壁に掛かった扇風機は、いつ発火してもおかしくない状態。テーブルに置かれたシュガーポットは、本体とフタが一体となった、昭和の遺物。古い灰皿もあります。

大企業を儲けさせただけ。黒田日銀総裁“アベコベ”ノミクスを総括する

4月8日に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁は、10年にわたる総裁としての仕事を「正しかった」「成功だった」と強弁しました。しかし、実態は「安定的な物価上昇率2%」の目標を達成できず、世に出回る「お金」もあまり増えず、ほとんど失敗だったと厳しく総括するのは、投資コンサルタントでマネーアナリストの神樹兵輔さんです。今回のメルマガ『神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図──政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる!』では、思惑通りにいかない黒田総裁が打つ手は逆方向で、安倍・黒田体制の「アベノミクス」は大失敗の「“アベコベ”ノミクス」だったと断罪し、新総裁体制の行末を案じています。

後任が見つからない中、名誉欲に駆られて就任した植田・日銀新総裁に待ち受けるハイパーインフレという地獄の洗礼

当たり前でしょうが、政府・自民党は、アベノミクスが大失敗だった──などとは絶対に認めません。そして、今年4月8日に任期満了を迎える日銀の黒田東彦総裁の発言も同様でした。

黒田総裁は、3月10日に行われた最後の日銀金融政策決定会合で引き続きの「大規模緩和策」の維持を決めた後、記者会見で、「アベノミクスを進めたこと自体は正しかった」「金融緩和は成功だった」と強弁しました。

10年前に掲げた「安定的な物価上昇率2%」という目標を、2年程度で達成できる──とした当初目標が、なんと10年経っても達成できなかった──にも関わらずです。達成時期を6回も先送りした挙句、2018年4月には時期すらも示すことが出来なくなり、迷走を続けて今日の「出口の見えない事態」を招いているのですから、無責任の極みでしょう。

ドツボにはまっても、それでも異次元緩和をやめることなく続け、今や出口すら見えなくなった今日の状況を招いた責任──を最後の最後まで認めたくなかったのが、黒田・日銀総裁だったのです。

アベノミクスという壮大な金融実験は「大失敗」に終わった!

アベノミクスは、第2次安倍内閣(2012年12月~2020年9月)が掲げた経済政策です。日本は90年代以降バブル崩壊後の金融危機(97年)を経て「失われた30年」というほどの長期の経済停滞に見舞われています。とりわけ97年以降、日本は恒常的なデフレに陥り、ここから脱却しない限り、景気回復もままならない状態になっていました。

第2次安倍政権は、長期のデフレからの脱却と名目経済成長率3%を目標とし、その実現のために「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」という3本の矢を主軸とするアベノミクスを推進しました。

しかし、効果を印象付けたのは、「大胆な金融政策(日銀の異次元緩和)」によって、一時1ドル70円台まですすんだ円高をその間で120円~130円台水準にまで円安に誘導し、輸出大企業の円換算での売上に貢献したぐらいです。いくら円安にしても、日本企業の海外進出がすすみ、数量ベースでの売上は期待できませんでした。

日銀が目標とした安定的なインフレ率2%は、10年経った今でも到達できていないのです。達成できなかったのですから、これはもはや「大失敗」だったといわざるをえません。

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交通費の未払いで会社を提訴。「家と近いから払わない」は通用するのか

電車やバスを利用して通勤する会社員は多いと思いますが、ほとんどの人は会社から「交通費」を支給されているのではないでしょうか。しかし、家と会社の“距離”の問題で交通費が支払われず、裁判にまで発展したケースを、今回の無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』の著者で特定社会保険労務士の小林一石さんが紹介しています。

「自宅から会社まで1.7Km」は交通費の対象外になるのか?

やはりスマホは便利ですね。

以前はどこへ行くにも道に迷うことが多かったのですが、スマホの地図アプリのおかげで、初めて行く場所でもあまり迷うことが無くなりました。

ただ、その一方で地図アプリならではの悩ましいところもありますね。

例えば、地図どおりにいったらお店の裏側に到着し、とても近くにいるにもかかわらず、そのお店探してグルグルと歩き回ってしまったこともたびたびありました。(私だけでしょうか?)

また、目的地までの経路も結構ユニークだったりしますね。

例えば、

「ここ曲がればすぐ」

のところ直線で案内され、遠回りするようなこともしばしばです。

自転車や車であれば、多少の遠回りでもあまり支障は無いでしょうが、歩きだとちょっとしんどいこともありますね。

ただ、ちょっとしんどいくらいであればまだ良いですが、距離の違いが大きな労務トラブルにつながってしまうことがあります。

それについて裁判があります。

ある保育園の運営会社で、保育士として働いていた社員が交通費が未払いであるとして会社訴えました。

(実際の裁判ではその他にパワハラや賞与の未払いも含まれていましたが今回は交通費に話しぼります)

この会社の就業規則には、交通費について次のように書かれていました。

「最短の公共輸送機関利用して計算し、2Km以上の地域より通勤するものに対しては、1ヶ月あたり20,000円限度として全額支給する

これだけ読むと特に問題が無いように思えますし、問題が起こるとも思えないよくある内容です。

では何が問題だったのか。

ポイントは

「2Km以上」

です。

実は、この社員の自宅と会社までの距離会社が測ったところ、なんと

「1.7Km」

でした。

そこで会社

「対象外だから払わない」

と、主張したのです。

ではこの裁判はどうなったか?

ジブリパーク「性犯罪」写真問題、なぜ運営元は“スルー”を貫くのか?

2月末からSNS上で拡散されている、「ジブリパーク」内の女性キャタクター像に対する不適切な行為を撮影した写真。そのあまりの不快さが大きな物議を醸していますが、これらの行為に関して「ノーコメント」を貫くパークの運営元にも批判の声が上がっています。なぜ彼らは毅然とした対応を取らないのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、運営側の「スルー」という姿勢に納得できる部分もあるとして、真正面から向き合った際に生じる2つのリスクを提示。さらに再発防止策についても考察しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年3月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

ジブリパーク「性犯罪」写真、運営元のスルー姿勢は正解なのか

愛知県の「ジブリパーク」内で、キャラクターの像に対する「性犯罪を思わせるイタズラ写真」撮影が騒動になっています。具体的には、女性キャラクターの像の胸部をつかむ、スマホで下からスカートの中を撮影したりする様子を撮影して拡散するなどといった、見る者を不快にさせる写真撮影が横行していたようです。

最悪なのは、少女のキャラクター像を2名の人物が「いかにも誘拐」するようなポーズを取って撮影したものです。見る者に不快感と恐怖感を呼び起こすひどい写真です。

問題は、こうした撮影に関するメディアの取材に対し、運営元が本件について「ノーコメント」と回答したことで、この「だんまり」と「スルー」という姿勢に関して、かなり批判が集まっています。

一つの提案なのですが、いろいろな論点から考えてみて、運営側の「スルー」という姿勢には納得できるところもあると感じました。

1つは、この一連の写真は見る者を不快にさせるインパクトが凄いです。また、子どもや、お子さんを持つ親御さんなどが見ると、恐怖心から中には相当に傷つく人も出てくる、そんなインパクトがあるように思います。ですから、いかに犯罪行為を摘発し、再発防止を訴えるためであっても、一連の写真が「更に拡散」することは避けたいという考え方には一理あると思います。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ