ゼロカロリー飲料が体に良くないは本当か?糖尿病医に聞いてみた

流行りのノンアルコール飲料も、最近ではカロリーゼロを謳うものが増えてきました。健康に気を遣う人たちに好まれているようですが、一方でゼロカロリーでも人工甘味料の摂取し過ぎは身体に良くないとの声も聞こえてきます。どう判断すればいいのでしょうか。メルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』著者で、糖質制限の提唱者としても知られる医師の江部康二先生は、自身が愛飲する「サントリーオールフリー」に使われている人工甘味料を例に、「無毒性量」を計算。1日の許容摂取量の求め方を伝えています。

 

ゼロカロリー飲料は体に良くない?

Question

shitumon

ゼロカロリーのコーラ等をよく飲みます。これらの飲みすぎは良くないと言われましたが、その理由は何故でしょうか?

江部先生からの回答

ゼロカロリー飲料が良くないというのは、おそらく使用されている人工甘味料が体に悪影響を与える、という意味だと思います。人工甘味料の許容量に関して考察してみます。

人工甘味料に関するネガティブな意見が多いので、気になるところですね。結論から言えば、私はそれほど気にしていません。

まず、果糖ブドウ糖液化糖は、血糖値を上昇させますが、アスパルテームなどの人工甘味料は血糖値を上昇させません。この点などに関して、果糖ブドウ糖液化糖は、人工甘味料より現実の飲料においてはるかに危険がいっぱいです。基本的に厚生労働省やFAO/WHOの指針を守っていれば、人工甘味料は、適量以内なら大丈夫と思います。

私自身も、サントリーオールフリーをよく飲んでいます。
[オールフリーの栄養成分]
麦芽、ホップ、香料、酸味料、カラメル色素、酸化防止剤(ビタミンC)、苦味料、甘味料(アセスルファムK)
人工甘味料のアセスルファムKが含まれていますが、オールフリー350ml缶を3本/日くらいならなんの問題もないと思います。

さて、まず人工の添加物に対する無毒性量という基準があります。無毒性量というのは「これ以上食べると毒になる」という量の2分の1の量のことです。無毒性量を、さらに安全係数100で割ったものが1日許容摂取量(ADI)です。例えばスクラロースの無毒性量が1500mg/kg体重/日です。そうすると1日許容摂取量(ADI)は15mg/kg体重/日

日本人のショ糖の平均摂取量(35.0g)を、全てスクラロース(ショ糖の600倍の甘さ)に置き換えたとして、計算すると、1日推定摂取量は、58.3mgとなります。日本人の平均体重50kgで除すると、1日あたり1.17mg/kg体重を摂取することとなります。これは、ADI:15mgの、12分の1ですね。

ケーキや飲料水における使用基準については、例えば清涼飲料水は1kgにつき0.40g以下が使用基準です。体重が50kgの人の1日許容摂取量(ADI)は750mgです。ダイエット飲料に1kgにつき0.4gの上限のスクラロースが含まれているとしたら、1875ccを飲むと、調度750mgですね。

他の人工甘味料は調べていませんが、350ml缶で3本(1050ml)くらいまでなら、まず1日許容摂取量(ADI)を超えることはないと思います。

なお、ラカントSの主成分である糖アルコールのエリスリトールは、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)により『安全性が十分に高いので、1日摂取許容量は定める必要がない(ADI not specified)』との評価を受けており、その安全性は世界的にも認証されています。(1999年6月)

 

image by:Firdaus Khaled/Shutterstock.com

橋下徹氏の発言が大炎上「ウクライナ人はプーチンが死ぬまで国外退去して20年後に再建しよう」

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が3日、フジテレビ朝の情報番組『めざまし8』に生出演した際に発言した内容がネットで炎上している。最近も「ウクライナに行って戦え」というツイートに批判が殺到した橋下氏だが、今回はどんな問題発言をしたのだろうか。

橋下氏は同番組で、ロシアに侵攻されたウクライナに住むすべての人々に対して「国外退避すべきだ」と持論を展開。同番組に一緒に出演したウクライナ出身で日本在住の政治学者であるグレンコ・アンドリー氏との会話の中で、具体的には以下のように述べていた。

「祖国防衛のために命を落とすことが一択になるということが、僕は違うと思うんですね。いまウクライナの方々が命を賭けて戦っていることには本当に敬意を表しますけども、本当にそれだけなのか。一旦、日本に逃げておいでよと。日本がかつて太平洋戦争でそういう時があったわけじゃないですか。僕はもう少しずる賢く考えれば、プーチン大統領だってどこまで生きるんですか。今70ですよ、あと30年も生きられませんよ。西側諸国がロシアの経済制裁をやってるって言うんだったら、ロシアの瓦解を狙っているって言うんだったら、ロシアが瓦解するまで国外で退避したっていいじゃないですか。祖国防衛、そこで命を落とす、それしかないという状況にみんななってしまうと、国外退避することが恥ずかしいことだ、それやっちゃいけないことだ、売国奴だという批判を恐れてしまうような空気、僕はおかしいと思う」

 

「アンドリューさん、日本で生活してて良いんでしょう。未来が見えるじゃないですか。あと10年、20年(国外で)頑張りましょうよ。そこからウクライナ立て直したっていいじゃないですか、プーチンだっていつか死ぬんですから。(ウクライナ国民を)どんどん国外退避さしたらいいんですよ、だって西側諸国は武器しか供与しないんですから」

橋下氏は、全ウクライナ国民を10年から20年ほど国外に退避させて、その後に国へ帰ってからウクライナを再建したらいいと発言したのだ。これでは、まるで国を追われたユダヤ人たちが国を再建しようとして、現在も紛争の火種となっている中東の「イスラエル」の二の舞ではないだろうか。

この橋下氏の発言に対してアンドリュー氏は番組内で以下のように反論した。

「仮に100万人が逃げても4000万人が(ウクライナから)逃げられません。ロシアに支配されたら必ず殺戮が起こります。それはロシアという国の本質なんです。彼(プーチン)はいずれ死ぬとおっしゃいますけど、彼は70歳で元気ですよ。あと20年生きるかもしれません、その20年の間にウクライナ全土に何をするかわからないし、もし彼のウクライナ支配が確立した場合、次に似たような指導者が出てきたらそれ(支配)が続くんです。独立性を失った状態は長引くかもしれないんです」

アンドリュー氏の発言には、国が失われるかもしれない、二度と平和な国が戻らないかもしれないという危機に直面したウクライナ人の切実な思いが滲み出ている。

橋下氏は、番組出演後に自身のツイッターでも、連続投稿で同じ意見を訴えた。




このテレビでの発言や一連のツイートに対して、SNS上では批判の声が殺到。「(国外退避することが恥ずかしいのではなく)つねに自分の事しか考えられない橋下が恥ずかしいんだよ」「もう黙れ」「国際情報についてはいつも疎いよね」など、ちょっとした炎上状態となっている。

ロシア出身の資産家がプーチンの生死を問わない身柄確保に懸賞金をかけるという投稿(現在は削除)をSNSにしたことが話題となるなど、ロシアとウクライナの戦闘は地上だけでなくネット上の「情報戦」に突入しているが、昨今の橋下氏の発言が日本とウクライナの間に亀裂を作ることにならないか心配だ。

【関連】橋下徹氏「ウクライナに行って戦え」ツイートに批判殺到。志願兵あおる暴走ぶりに「お前が行け」総ツッコミ

「あなたは優秀ですか?」人材を即座に見極められるたったひとつの質問

職場で長い時間をともにすればその人物が優秀かそうでないかを見極めることは簡単ですが、なかなか初対面でそれを判断することはできません。しかし、ある質問をすることでそれが即座にわかるといいます。その言葉とは何でしょうか。メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんが優秀な人かどうかを見極めるために役立つ質問について教えてくれます。

成果の定義ができているか?

仕事とは成果を出すためにやるモノなんですが、ところが不思議なことに、

 ● あなたの仕事の成果ってどう定義されているんですか?

という問いに即答できない人がかなりいるんです。

あなたの仕事は何ですか?という問いに、作業手順の説明を始めちゃう人は、完全にそっちの方向の人です。つまりアフォってことですよ。

ちょっと老獪な人だと、業務の概念を説明したりします。例えば、

 ▼ 人事研修を担当しています
 ▼ 業務の効率化を担当しています
 ▼ 使いやすいUIを設計しています
 ▼ 品質を高める活動をしています
 ▼ 社員が意欲的に取り組める目標を考えています

みたいなことを言い出すわけ。この回答がダメだと言っているわけじゃありませんよ。これだけだと実態は分からないよねということを言いたいんです。つまり、

 ● 人事研修の成果って何ですか?

と訊かなきゃ、その人が自分の仕事を理解しているかどうかは分からないのです。同様に、

 ▼ 業務効率化の定義は何で、それはどのように改善されてきたのですか?
 ▼ 使いやすいUIの定義はなんですか?誰がどのように測定しているのですか?
 ▼ 品質を高めるの「品質」とは具体的に何を指していますか?
 ▼ 意欲的か意欲的でないかはどうやって判断されるのですか?

という質問に的確に答えられるかどうかなんです。

仕事に於ける成果ってこのことですよ。与えられたテキストを端から端まで説明することが人事研修の成果ではありません。

人事研修の目的は何か?その目的がクリアされたかどうかをどのように測定するのか?測定された数値を向上させるために、どんなことをやっているのか?これにスラッと答えられるのなら、その人は成果を出すために仕事をしていると言えるのです。

それNGです。小学校入学を控える子供に親がしてはいけないこととは?

3月に入り、来年度入学のお子さんをお持ちの親御さんたちは入学準備の時期となってきました。そこで今回は、無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』の著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役として知られる親野智可等さんが、入学準備で子供に言ってはいけないこと、やる気を高めるために親がすべきことを教えてくれます。 

入学準備で「○○ができないと1年生になれないよ」はNG。できるようになったことを自覚させよう

小学校の入学準備についてよく聞かれます。

入学を前にして、親がついついやってしまうのが、「そんなんじゃ1年生になれないよ!」とか「先生に叱られるよ」などの言い方で子どもをしっかりさせようとすることです。

気持ちはわかりますが、これは逆効果です。

大人だって、たとえば翌日から新しい職場で働くというとき、「そんなんじゃ役に立たないよ」とか「上司に叱られるよ」などと言われたらイヤでしょう?

子どもだって同じです。

言われた子どもは「じゃあ、がんばろう」と思うどころか、かえって不安と緊張を高めて「自分はダメかも」と思ってしまいます。

そして、そんな言い方で脅して来る親に対しても、決してよい感情を持つことはできないのです。

入学に当たって子どものやる気を高める一番いい方法は、「自分はこんなに成長したんだ」と自覚させてあげることです。

幼稚園や保育園に入園した頃と比べて、「体はこんなに大きくなった」「こんなこともできるようになった」と、アルバムを眺めながら親子で楽しかった思い出を振り返ってみるといいでしょう。

そうやって園生活を通して成長してきたという思いを持たせたら、その上で「小学校では何が楽しみか。どんなことをしたいか」などについておしゃべりする時間を持ちましょう。

そうすれば、「これまでできてきたのだから、これからもできる。小学校ではこんなことをしよう。あんなこともしたい」と、前向きな気持ちで入学の日を迎えることができます。

今からでもぜひやってみてください。入学までの残りわずかな日々を、ハリを持って過ごすことができると思います。

こういう気持ちでいることこそが一番の入学準備です。

image by: Shutterstock.com

“下半身”に商機あり。デキる接客員が実践する客の本音を見極める方法

対面して話をする時に、私たちは言葉以外の部分から気持ちを読み解くことができますが、それは接客においても非常に有効なのだそうです。そこで今回は、メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、接客時にお客様の本音を知るために見るべきところを紹介しています。

下半身で見る

先に言っておきますが、タイトルは別に下ネタじゃないですよ!

お客様を接客している時、反応を見る手段として、「ノンバーバル(非言語)」表現を見ることがあります。顔の表情や身体の仕草など、「言葉ではない部分」から気持ちを読み取ることです。

例えば、話を聞いているお客様が腕組みをしている時は精神的に構えているとか、やたらと髪の毛を触っている時は嘘をついているとか、いろんな見方がありますよね。

当然すべてが当てはまるわけではないですし、まるで正反対の気持ちになっている場合もありますから、(髪を触る時は髪型に気づいてほしい場合もあるとか)これだけで判断をするのは危険です。

複合的、総合的に判断をしなければいけないことではあるのですが、ノンバーバルな部分の表現を理解することで心理状態を知る手助けになることはあります。

その一環として、下半身の動きを見ることがあるのです。

接客中は基本的に商品やお客様の顔を見て話をする機会が多いとは思います。しかし意外とお客様は、下半身の動きに気持ちが表れていることもあるという話なんですね。

例えば、話を「うんうん」と聞いているのに、足の向きが全然販売員の方を向いていない。もしくは、足をトントンするような(リズムを取っているような感じ)仕草をしている。

こういう場合は、話を聞いているようで意外と意識が別のところに行っていることが少なくありません。

場合によっては愛想はすごく良いのに、内心では「早く店を出たいなぁ」とか、「話が長いなぁ」と感じているかも。

そんなことに気づかず、「話を聞いてくれている」と勘違いして話し続けていても、なかなか思うように聞き入れてもらうことは難しくなります。

だから、身体表現は目で見えやすい上半身のことばかりではなく、下半身まで含めて見れると良いのです。

今日話していたある方は、相手の下半身の動きによって集中しているかどうかを判断して、話す内容を変えたりメリハリをつけたりして意識を向けさせることもあるそうでした。

意外と見れていないかもしれない、お客様の下半身の動きに着目してみると、どんな傾向があるでしょうか?

今日の質問です。
・お客様を接客している時に、下半身の身体表現はどうなっていますか?
・自分が接客していないお客様の様子を見て、「盛り上がっている時」や「あまり話が弾んでいない時」など、それぞれどんな特徴が見られますか?

image by: Shutterstock.com

蓮舫の愛息が自民大物と養子縁組。「遺産狙い」「立民のスパイ」広がる憶測、なぜ母は息子から“仕分け”られたのか

母と息子が政敵に……野党の立憲民主党の蓮舫参議院議員(54)の長男である村田琳(24)が与党自民党に入党していたことがわかった。さらに、元自民党議員の糸山英太郎氏(79)と養子縁組をしていたことも判明。なかなか理解しがたい事態となっているが、たびたび溺愛ぶりが報じられていた母と息子の間に一体何が起こったのだろうか。

蓮舫氏の愛息が自民党の大物と養子縁組という衝撃

村田琳は「VOYZ BOY」という40人以上の男性アイドルグループのメンバーとして活動。“蓮舫の息子”という強烈なキャッチコピーと明るい性格で一時はかなり露出も多く、さまざまなテレビに出演。2019年には大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)で俳優デビューも果たしていた。

蓮舫氏もそんなイケメン息子を溺愛し、出演番組はすべて録画、ライブ会場にもたびたび足を運んで、人目もはばからずペンライトを振っていたという。

にもかかわらず、愛息がまさかライバル政党に入党し、しかも養子縁組までしていたという衝撃の事実。NEWSポストセブンが詳細を報じている。

愛息の離反には予兆があった。

蓮舫氏といえば、自民党と舌戦を繰り広げる立憲民主党の急先鋒。コロナ禍の参議院予算委員会の質疑では、蓮舫氏が菅首相(当時)に詰め寄るシーンが多々あった。

そんな母の姿に思うところがあったのか、村田は突如YouTubeチャンネルを開設(現在は閉鎖)し、「国難の中、コロナをどうやって乗り越えていくのか考えていかなければならない中の揚げ足取り。次の選挙のことしか考えていない政治家はみんなやめろ」と母を痛烈に批判した。

さらに、「今日で母親のことを気にして生きるのはやめたいと思います」と訣別宣言をしたのだ。

村田はグループ在籍時代に出演した、お笑いジャーナリスト・たかまつななが運営するYouTubeチャンネル「たかまつなチャンネル」の中で、「訣別宣言をするまでは蓮舫の息子としてどう思われるかを気にして発言などに注意していた」と語っていた。

訣別宣言後は該当で政治に関するアンケートを行うなど積極的な政治活動を開始。事務所は政治活動に理解を示し、村田を後押ししていた。

グループに在籍期間中の昨年4月に糸山氏が総長を務める湘南工科大学に入学、5月には養子縁組をし、本名の「齋藤琳」から「糸山琳」に変わっているという。

蓮舫の愛息・村田琳の真の狙いとは?

糸山氏は実業家として頭角を現し、のちに政界にも進出した自民党の大物フィクサーと呼ばれる人物。米フォーブス誌に「総資産4000億円」と報じられた日本でも有数の資産家だ。

糸山氏には長男がいて、事業の後継者になっていたが、2013年に会社経営のトラブルで裁判沙汰に。長男とは絶縁状態となり、長男の味方になった妻とも離縁しているとされている。

自身が秘書を務めていた中曽根康弘元首相から亡くなる寸前に、自民党の将来を担う人材育成を託されたという糸山氏。そんな糸山氏が真剣に政治活動に取り組む村田に惚れ込み、後継者に抜擢したようだ。

前述の「たかまつななチャンネル」で村田が語ったところによると、母・蓮舫は自然と政治に関心を持つような環境を提供しながらもけして自分の意見を押しつけることはせず、自分自身の意見をしっかりと育てる教育方針だったという。

蓮舫氏の息子が自民党の陰の大物に接近したことで、「糸山氏の莫大な遺産狙い」「民主党から送り込まれたスパイ」などさまざまな憶測が広がる事態となっている。

傍から見れば、母を“裏切る”形となった村田の行動。その重すぎる決断の真意はどこにあるのだろうか?

木村拓哉の実母に工藤静香が激怒!?「キムタクママ」全面押しで公演活動、新たな火種で“嫁姑問題”勃発か

4月スタートのドラマ『未来への10カウント(仮)』(テレビ朝日系)で、主人公となる高校ボクシング部のコーチを演じる木村拓哉(49)。ドラマの終盤ではプロボクサー復帰を目指すという筋書きのため、10キロの減量を目指すという。今年で50歳を迎えるとは思えない、ストイックな役者魂を見せる木村だが、何やらまったくの別角度から心配ごとが出てきたという。一体、それは何なのだろうか。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

にわかに騒がしくなった木村拓哉実母の周辺

芸能ニュースの中には、まるで時計で計ったかのようなタイミングで公になる情報があります。今回、その最新ニュースとして木村拓哉の実母に関する情報がもたらされました。

冬季北京五輪終了後5日目に『日刊大衆』が報じたところによれば、今月23日に行われたキムタクの母の講演会は、今までと少々趣きが異なるイベントだったようです。

久々のキムタクの母に関するニュース、前回はやはり冬季平昌五輪終了後数日目でした。

このときはフィギュアスケート、羽生結弦選手の66年ぶりの五輪連覇で大いに盛り上がった数日後、当時のファースト・レディ安倍昭恵さんの招きで、菅田将暉の実母とともにトークショーに現れたということでした。

また、古くは2008年の夏季北京五輪の翌年、キムタクの母は突如『朝日新聞』の“ひと”欄に登場し“良妻賢母を辞めました!”と宣言、世間を大いに驚かせたことがありました。

五輪終了から数日後は何故か必ずキムタク母のニュースが流れるのです。

キムタク母の講演会活動については既にファンたちの間では有名ですが、今回『日刊大衆』が注目したのはそのプロモーションの仕方でした。

それは今回の福島県での講演で初めてポスターやチラシ、WEBサイトに“キムタクママ”を銘打ったのです。

キムタク母はこれまでも子育てなどに関しての講演活動はしていますが、“キムタクママ”を前面に出したことはありませんでした。

それが……この変化は何を意味するものなのか、というわけです。そしてこの母の動きを、ジャニーズ事務所や工藤静香が黙っていないのでは…とも。

【関連】「ジャニーズ忖度」の存在を裏付けた“証拠メール”。香取慎吾主演ドラマの裏で行われた恐ろしい報復

改めて説明するまでもありませんが、日本の芸能界で家族のひとりが一躍スターになったからという理由だけで、そのタレントの所属事務所の許可なく、家族がタレントの名前を使って商売をすることは絶対に許されることはありません。

おそらく毎年交わされる契約書関連の書類でも、その辺はしっかりチェックしてあることでしょう。天下のジャニーズ事務所が、そんなことをおろそかにしているとは到底思えません。

契約書類にその事項がなかったのか、もしくは勝手に使用したかのどちらかということになりますよね。

“もう35年近く大切な息子を預けて稼がせているのだから、キムタクママと名乗ることぐらい…”と勝手に判断したのでしょうか。

中国「ウクライナに同情」の意外。プーチン“報告なき軍事侵攻”に不満の隣国

アメリカとの対決では共闘姿勢を見せる中ロですが、ロシアのウクライナ侵攻に対する中国の受け止め方は複雑なものがあるようです。今回、中国とウクライナの親密な関係性や、中国国営テレビ局CCTV4の報道内容を記しているのは、拓殖大学海外事情研究所教授で国際教養大学特任教授も務める名越健郎さん。名越さんは政府の統制下にあるCCTV4のウクライナ侵攻に関する報じ方が、日本や欧米のメディアと変わらぬ点に注目するとともに、旧ソ連圏諸国においては両国が覇権争いを繰り広げている現実を紹介しています。

プロフィール:名越健郎なごし・けんろう
1953年、岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒。時事通信社に入社。バンコク、モスクワ、ワシントン各支局、外信部長、仙台支社長などを経て退社。2012年から拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授。主な著書に、『北方領土はなぜ還ってこないのか』、『北方領土の謎』(以上、海竜社)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)など多数。

ロシアのウクライナ「侵略戦争」、平和勢力・中国が不満か

ロシアがウクライナに侵攻し、凄惨な市街戦が進む中、ウクライナに居住する中国人も路頭に迷っている。欧米や日本政府はウクライナ在留国民に事前に退去を求めたが、中国政府は注意喚起を呼び掛けただけだった。プーチン政権は2月24日のウクライナ攻撃の最高機密情報を、準同盟国・中国に報せていなかったことになる。

ウクライナの中国人は6,000人

中国はウクライナとも緊密な関係を築いており、「一帯一路」の拠点国と位置付けていた。2020年の貿易総額は154億ドルで、ウクライナにとって、中国が最大の貿易パートナーだ。

ウクライナ在住中国人は、コロナ禍で減少したものの推定6,000人。うち留学生が1,000人という。キエフ、ハリコフ、オデッサの3大都市を中心に居住し、商港のオデッサには富裕層の中国人が多いという。

キエフとハリコフでは市街戦が起きており、中国人もウクライナ市民とともに逃げ回っているはずだ。

中国メディアによれば、在ウクライナ中国大使館は26日、滞在する中国人に、みだりに身元を明かさないよう呼び掛けた。中国政府がロシアの欧州安保構想を支持するなど、ロシア寄りの立場を取ったことから、中国人留学生が脅迫を受けるケースがあるという。

ロシア軍の攻撃で中国人に犠牲者が出れば、中国で反露感情が高まるだろう。

中国TVはロシアの侵略を報道

ロシアと中国のメディアでは、ウクライナ戦況報道が異なる。

ロシアの国営テレビは、キエフなどウクライナ各地の戦況は一切報道せず、東部でロシア系住民がウクライナ政府の迫害を受けているといったプロパガンダ報道を長々と伝えている。

これに対し、中国国営テレビ局CCTV4(国際放送)はウクライナ各地の惨状や庶民の嘆き、ゼレンスキー大統領の悲痛なアピールを大きく報じているという。プーチン大統領の姿が映されることはほとんどなく、ウクライナ側に立つような報道ぶりという。これは、日本や欧米のテレビ報道と変わらない。

● 遠藤誉『中露間に隙間風――ロシアの軍事侵攻に賛同を表明しない習近

政府の統制下にある国営テレビの報道ぶりは、ウクライナへの中国の同情を示唆している。

プーチン政権下でチェチェン戦争、ジョージア戦争、シリア戦争、一連のウクライナ戦争を推進し、好戦的なロシアに対し、中国は1979年の中越戦争以降、本格戦争をしていない。中国の方が「平和勢力」なのだ。

中国の王毅外相は侵攻前、ミュンヘン安保会議で、「ウクライナの主権、領土保全の尊重」を訴えていた。

悠仁さま報道に見る宮内庁「言論封殺」と権力に迎合する記者クラブの害悪

現在も過熱気味の報道がなされている、秋篠宮悠仁さまの高校進学を巡る問題。しかしこの件についての宮内庁の対応には大きな問題があると言わざるを得ないようです。今回、同庁の週刊誌報道に対する見解を「名誉棄損」であり「言論封殺」とするのは、立命館大学教授で政治学者の上久保誠人さん。上久保さんはそう判断せざるを得ない理由を述べるとともに、その後の宮内庁の発表を何の論評もなく伝えた大手メディアを厳しく批判。さらに彼ら大手メディアが会員となっている、デメリットしか見当たらない「記者クラブ」の廃止を強く訴えています。

プロフィール:上久保誠人(かみくぼ・まさと)
立命館大学政策科学部教授。1968年愛媛県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、伊藤忠商事勤務を経て、英国ウォーリック大学大学院政治・国際学研究科博士課程修了。Ph.D(政治学・国際学、ウォーリック大学)。主な業績は、『逆説の地政学』(晃洋書房)。

言論封殺と「記者クラブ」廃止論

秋篠宮悠仁親王殿下が、筑波大附属高校に「提携校進学制度」で進学することが発表された。殿下の進学については賛否両論があるが、私は、殿下自身が望まれる学校への進学ならば、結構なことだと思う。

一般受験ではなかったことを問題視する人がいる。だが、皇族が庶民と一緒に受験することのほうが問題だ。また、学習院に進んで「帝王学」を学ぶべきという意見もある。だが、そもそも「帝王学」の定義はなにか、明快に説明してくれる人はいない。

戦後の「象徴天皇」は学者でもある。特に、昭和天皇、上皇陛下は「生物学者」だ。それは、学問、特に生物そのものについての深く、広い見識を持つことも「帝王学」の一部をなしているということではないだろうか。

噂されるように、悠仁親王殿下が最高学府の東京大学に進み、最先端の「生物学」を研究されるならば、それは象徴天皇の帝王学として、最高のものとなるのかもしれない。だから私は、殿下が高校・大学と自分が学びたいことを学ばれるならば、特になにもいうことはないと思う。

一方、この件に関する宮内庁の姿勢については、厳しく批判させてもらいたい。言論の自由に対する圧力ともとれる言動を繰り返したからだ。私は、言論の自由、思想信条の自由、学問の自由だけに殉じる学者だ。皇室について批判をするつもりはないが、言論の自由を侵す動きについては黙っているわけにはいかない。

宮内庁の発表前に、「悠仁親王殿下が提携校進学制度で筑波大附属高校に進学」と報じた週刊誌などのメディアに対し、宮内庁は「受験期を迎えている未成年者の進学のことを、臆測に基づいて毎週のように報道するのは、メディアの姿勢としていかがなものか」とする見解を公表した。だが、結果として週刊誌などの報道は「憶測」ではなく「事実」だった。

週刊誌などは、確かに売り上げを伸ばすために、事実でないことや憶測が記事に混じることはあるが、基本的には地道で綿密な取材活動を行っている。「憶測」で記事を書いているというのは、週刊誌などに対する「誹謗中傷」であり、「名誉棄損」である。宮内庁は、週刊誌などに対して謝罪すべきである。

また、皇室を盾にする形でメディアに対して報道を控えろというのは、権力で自由な言論を抑える「言論封殺」に他ならない。宮内庁は、天皇陛下の誕生日記者会見でのお言葉「人々が自分の意見や考えを自由に表現できる権利は、憲法が保障する基本的人権として、誰もが尊重すべきものですし、人々が自由で多様な意見を述べる社会をつくっていくことは大切なことと思います」を重く受け止め、二度と言論封殺を行うべきではない。

プーチンの蛮行に直面した今だから。絶対に考えることを止めてはいけない訳

プーチン氏の蛮行により、ウクライナの地で失われてゆく尊い命。さまざまなメディアにより悲惨な光景が伝えられてきますが、このような悲劇を回避する手立ては残されていなかったのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、ユダヤ人哲学者が残した言を引きつつ、「自らの頭で考え続けること」の重要性を強く主張。考える作業を怠った途端にありえないと思っていたこと、すなわち戦争のような悲劇が平気で起きうると警告しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

 

自分の頭で考えているのか?

人間の愚かさを痛感させられる事態が起きてしまいました。

プーチンの、プーチンによる、プーチンのための“戦争”です。

戦争はいつだって、理不尽で、悲惨で、破壊的で。権力者の暴挙な思考により、普通に暮らしていた人々の「大切なもの」を奪略します。

権力の占有化(=戦争)で傷つくのは、普通に暮らしていた人々です。

我が眼を疑うような映像を目の当たりにし、自分に何かできることはないか?恐怖と寒さと飢えに堪えているウクライナの人たちの力になりたい。そう思った人たちは多いことでしょう。

私もそうです。でも…寄付をすることくらいしかできないのです。

プーチンの始めたこの戦争を、誰か止めることができるのか?プーチンの暴走を、誰か抑えることができるのか?

ロシアでは、将校をまとめる団体である「全ロシア将校協会」が「プーチン辞任」を求める公開書簡を発表したとの報道もありましたが、この戦争がきっかけで、「次」の暴挙が始まってしまうのではないか?

そんな不安が尽きません。

この数日間、私は「ハンナ・アーレント」の言葉を、何度も思い出しています。

“思考の嵐”がもたらすのは、知識ではない。善悪を区別する能力であり、美醜を見分ける力です。私が望むのは、考えることで人間が強くなることです。危機的状況にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬように。

これはアーレントが学生たちへの講義の中で語った一節です。

ドイツ出身のユダヤ人哲学者、思想家であるアーレントは、ナチズムのドイツからアメリカに亡命しました。

アーレントは、ナチスの親衛隊将校で、数百万人ものユダヤ人を収容所へ移送するにあたって、指揮的役割を担ったとして逮捕された、アドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴し、執筆したレポートで世界中から大非難を浴びた女性です。

本来、アイヒマンを断罪する立場のアーレント。彼女はアイヒマンの証言を聞くうちに、「彼は私たちとなんら変わりない、“平凡な人間”ではないか?」と次第に考えるようになりました。

アーレントは、アイヒマンが、当時置かれていた状況、彼の心の動き、彼の行動……。それらを、自分の頭で、何度も何度も考え続けた。「残虐な殺人鬼」と世間に評された男を、擁護ではなく、理解しようと、必死で考え抜いた。

そして、「絶対的な権力は人を無力化し、無力化した人は考えることを自ら放棄する」という結論に至ります。「悪の陳腐さ(the Banality of Evil)」という言葉で、自分の考えを他者に訴えることを恐れず、どんなに批判されても、何をされても考えることをやめてはいけない、と発信し続けました。