京都の由緒あるお寺で「30食限定のラーメン」にお客さまが殺到する理由

京都の由緒あるお寺で、いま驚くべきものが売られていると話題になっています。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、 お寺で売られているもの、そしてその人気の秘密を分析しています。

由緒あるお寺が、1日30食限定のラーメンを売る理由

京都府宇治市に、1669年建立のお寺「宝蔵院」があります。

このお寺の本堂に、毎週木・金・土曜日になると、各地から人びとが集まってきます。

その中には、訪日外国人もチラホラ。

1日30食限定のラーメンを食べるためです。

本堂横に設置されたテントでラーメンは作られ、本堂で食べることができます。

ラーメンは1種類のみ。「寺そば(ヴィーガンラーメン)600円」。

季節により、味が変わります。

春は淡口しょうゆ味。夏は塩味。秋は濃口しょうゆ味。冬は豆乳味噌味。

本職のラーメン屋さんではないので、“振る舞い”のような簡単なものかと思いきや、かなり本格的な作り方をしています。

だしには、昆布、椎茸、大根、牛蒡、玉ねぎ、白いんげん、じゃがいも、にんじん、玄米、トマト、生姜を使い、幻の香辛料と言われる「馬告(マーガオ)」も入れています。

「馬告(マーガオ)」とは、台湾で古くから使われてきたもので、辛味と苦味にプラスして、レモングラスの香りが特徴です。

ラーメンのトッピングは、お寺らしく、お釈迦さまの身体を表す5色の具材を使用しています。

黄色いとうもろこしは、身体。青いわかめは、髪。赤い糸唐辛子は、血液。白いきくらげは、歯。黒っぽいメンマは、袈裟。

また、当然のことですが、お寺なので、動物性の食材は使わず、すべて植物由来のものです。

いわば、精進料理なのです。

動物性のものを使わずにラーメンを作るのは、かなり難しいことですが、お客さま(参拝者)には好評です。

他人の門出を邪魔する国ニッポン。ひっそり海外移住する人たちが増えたワケ

日本人が「静かに」海外へ移住・永住している、そんなニュースが注目を集めています。メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』では、マレーシアに11年以上滞在する文筆家で編集者の、のもときょうこさんが、ご自身も海外移住者の一人として、そのニュースの「なぜ」を解説しています。

※本記事は有料メルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』2023年2月2日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

この記事の著者・のもときょうこさんのメルマガ

静かに進む海外移住がついに新聞でも話題に

日本人の海外流出がニュースになっています。

日本人、静かに進む海外流出 永住者が過去最高の55.7万人に

この記事ですが、実は私も取材を受けてます。

ポイントは2つ。

1つは「なぜ『静かに』なのか」。もう1つは、「永住者が過去最高」の持つ意味です。

なぜ「静かに」移住するのか

ポイントはなぜ「静かに」移住するかです。

サラリーマンの海外赴任や結婚など大義名分がある人はともかくとして、そうでない「勝手に海外に出ていく人たち」は相当の勇気を持って飛び出しています。

移住者の一人は、「他人と自分とは結局、分かり合えないと知っているからかなー」と言っていました。なるほどなぁ、と。

会社を辞めたり、都会に出たりすると「逃げるのか」「自分達をおいていくのか」などと謎に攻撃してくる人がいます。移住を発表したひろゆきさんも、中田敦彦さんも、当初はやたらいろいろ言われてました。特に農家だった人にとって、土地を捨てるとはとんでもないことだからなぁ、とも。

動く人たちは、「他人の判断にいちいち外野から文句をつける人」と戦っても仕方がないと諦めてるんでは。

他人にわかりやすいように、人生を全部説明するのは無理。そもそも納得してもらうような筋合いのものでもない。無駄な議論は時間の無駄。

なんで、家族で折り合いがつき次第、静かに出ていくのかなと。それが気がつくとかなり多くの数になっていた、みたいな感じでしょうか。

私がマレーシアで出会った移住する経営者にも「静かにやりたい」とおっしゃる方が少なくありません。

この記事の著者・のもときょうこさんのメルマガ

漫画なら間違いなく悪役。自国を「大国だぞ」と威張り散らす中国の行く末

中国は自分たちのことを「大国」だと豪語し、多くのメディアでも「大国」という言葉を多用しています。今回のメルマガ『黄文葦の日中楽話』では、 本当の大国は中国とは正反対であるとして現在の風潮を批判しています。

この記事の著者・黄文葦さんのメルマガ
 

中国で、大国概念が氾濫している

2006年、中国の中央テレビ局は『大国堀起』というタイトルのドキュメンタリーを制作したが、これはおそらく「大国」というタイトルを持つ最初の大衆向けテレビドキュメンタリーであった。

ドキュメンタリーの中には、戦争や植民地化に対する批判も含まれているが、海洋戦略、科学技術の発展、教育の重視、民主主義と法の支配、制度の整備、市場経済と貿易の発展など、先進国の経験をおおむね全面的に評価し、中国国民がグローバル化の波の中で歴史の足跡に耳を傾け、オープンマインドで先進国の経験に学ぶよう導くことを目的としている。

さて、ここ十数年、『大国の選択』『大国の功徳」』『大国の礎』『大国の製造』『大国の交通』『大国の幸福』などなど、中国映画・ドラマのタイトルには、ほとんど腐るほど、「大国」のものが増殖している。それだけではない。マスコミも、いっぱい「大国」を使っている。

「大国」という言葉は中国の「特許」になってしまったようで、多くの中国のメディアや専門家は外国はダメ、中国だけが最高だという。他国は、コロナや秩序の崩壊との戦いで常に失敗しているのに、自国はどんな分野でも常に「勝利」「偉大」「最も成功」「大勝利」している。

本当の大国は、まず相手を正視する。相手の長所を生かし、やがて追いつく。国力がついてくれば、少しは足を伸ばして活躍できるはずなのに、その土台が固まらないうちに、自画自賛ばかりする。これは、中国の対外的な姿勢だと言っても過言ではない。

他国に対して見下ろすばかりで、ネガティブなニュースばかりで、ポジティブな内容をあまりみようとしない。それは盲目であり、近視的であり、閉鎖的であると言わざるを得ない。

大国概念が氾濫する結果、国民の一部が外に向かって敵対するようになる。安倍元首相暗殺、ウクライナ戦争、インドのコロナ感染拡大など、他国の苦しみや悲劇に対して、冷笑し、ほくそ笑み、憎しみまで煽って、傷口に塩を塗り込む。これが大国の教養なのだろうか。

中華民族は本来、自信に満ち溢れた民族であり、よく学ぶ民族でもある。唐の時代のように、国が心を開き、あらゆる文化を受け入れることができれば、その国は栄え、世界の尊敬を集めることは、歴史が証明している。自分が大国だと思い込んで、自ら傲慢にしたところで、無知と後進性の拡大は、未来を破壊するだけであろう。

因みに、日本は「自販機大国」「温泉大国」「長寿大国」であり、そのままでいい。中国は「軍事大国」「科学大国」「人口大国」になっていると思われているが、正真正銘の「文化大国」になってほしい。

この記事の著者・黄文葦さんのメルマガ
 

image by: pixiaomo / Shutterstock.com

核戦争は“ラクダ”のあとで。半年後にロシア必敗プーチンの腹の内

今月24日で開戦から1年となるウクライナ戦争。一貫して強気の発言を繰り返してきたプーチン大統領ですが、国際社会を敵に回した代償は決して小さなものではないようです。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では日本国際戦略問題研究所長の津田慶治さんが、最新の戦況と露軍が取り始めた作戦の内容を紹介。さらに2月2日に行われたプーチン氏の演説内容を引きつつ、この紛争が核戦争となる可能性を強く指摘しています。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

ロ軍が「ラクダ」と「肉の波」でウ軍に大規模攻勢

ロ軍が「ラクダ」と「肉の波」でウ軍に対して、大規模攻勢をかけてくるという。今後の戦況を検討しよう。

ロ軍本体も、1ケ所に大量の歩兵を集めて、波状攻撃をする人海戦術を各所で実施している。ウ軍も対抗上、戦闘員を集めているが、人命重視のウ軍は押されている。ロ軍より優秀な兵器が必要であるし、対抗戦術の開発も必要がある。

ロ軍は、人海戦術の上に、輸送部隊をウ軍の手薄な場所に潜入し、突破する戦術を取り始めている。

欧米戦車の供与が決まって、戦車到着までにロ軍は大規模攻勢を仕掛けてくると、ウ軍は見ているし、ロ軍の攻勢が始まっているとも見える。

ロ軍が人海戦術で攻勢をかけているのが、スバトボ・クレミンナの反撃、バフムト包囲、ボハレダラの3ケ所である。そこに集中的に、ロ軍の兵員を集めている。

バフムト・ドネツク方面

ロ軍・ワグナー軍はシイルとブラホダトネも占領し、ウ軍主力は、T1503号主要道の西側まで後退した。しかし、現在、ウ軍の在留部隊がいる南のクラスノ・ホラと北のロズトリフカとミコライフカをロ軍は攻撃している。この北の街の延長上にシベリスクがあり、ここまでロ軍は進軍したいようである。シベリスクを取られると、クレミンナ攻撃のウ軍は、撤退する必要になる。

それと、ウ軍のいない地点からバフムトフカ川までロ軍は来たが、その渡河でロ軍は大損害を出している。このため川を渡った西側にあるブラホダトネから川に沿って南下している。

川の反対側にあるパラコビフカにもロ軍は攻撃している。ウ軍のいない地点で川を越えたたようである。ウ軍のいない地点を探るためには、戦車や軍人とは違う民間人に偽装したトラックなどの輸送隊を使い探すことで、ウ軍からの攻撃を受けないで潜入できることをロ軍は知ったようである。

このため、輸送隊で潜入し、その後、ウ軍のいない場所から人海戦術で攻撃するという方法を取り始めたようである。これで、人員の損耗を少なくするようである。そして、この輸送部隊を「ラクダ」と呼び、人海戦術を「肉の波」と言っているようだ。

バフムトの南側のクリシチウカ、アンドリウカもロ軍が占領して、西にあるイワニフカにロ軍が攻めてきたが、ここはウ軍が防衛している。

ここで止めないとチャシブ・ヤールを取られる。チャシブ・ヤールは、バフムトへの00506道の補給路上であり、ここを取られるとバフムトへの補給が難しくなる。このため、執拗にロ軍は攻めてくる。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

雨宮正佳“日銀新総裁”の大英断「春の円高祭り」が日本を救う理由3つ

歴代最長の2期10年の任期を終え退任する黒田東彦氏の跡を受け、日銀総裁就任が濃厚となった雨宮正佳現副総裁。思うように景気が回復しない我が国にあって、新総裁が進めるべきはどのような金融政策なのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では米国在住作家の冷泉彰彦さんが、岸田首相の思惑とは逆にはなるものの、今あえて一旦円高に振ってみて得られるメリットを考察。さらに「3本の矢」ならぬ「3段ロケット」での対応を、具体案を挙げつつ提言しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年2月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

日銀総裁人事、現状維持は可能なのか?

2月10日に発表になると言われていた、日本銀行の人事が明らかとなってきました。この人事については、昔から本人に内示の直後にリークするという風習があるようで、何とも不愉快な感じを持っているのですが、今回もそうで、黒田東彦総裁の退任が既定路線となる中で、後継は雨宮正佳副総裁となる模様です。

まあ、いかにも岸田総理らしい人事というわけで、とりあえず4月の統一地方選を考えると輸出や観光産業に配慮して、円安政策を継続しようというのでしょう。理解できますが、しかし本当にそんなに簡単に行くのかというと疑問が残ります。

まず、現状としては円高圧力というのは、まだ残っています。確かに、先週の2月3日に発表された米1月の雇用統計は、失業率が「3.4%」という1969年以来の好結果となっており、その結果として、景気が十分に鎮静化していない、そこで連銀は金利上昇スピードを緩めないかもしれない、そんな観測が出ています。その結果として、短期的にはドル高円安に振れているわけです。

ですが、もう少しレンジを広げてみた場合には、市場の流れはやはり円高です。遅かれ早かれ、ドルの金利上昇は鈍化しますが、一方で日本は「異次元緩和」をいつまでも続けるわけには行かないので、やがて引き締めに転ずる、としたら「国家債務を相当な部分まで個人金融資産で相殺している」日本の場合は、短期から中期では円高になる、これが自然だからです。

とにかく、日本経済においては、賃金の上昇をインフレ率が上回る「悪しきインフレ」が問題になっています。その原因の多くが、輸入に頼る化石エネルギーのコストだと考えると、この先も円安政策を継続するとエネルギーコストの家計への圧迫は相当な痛みになると思います。

また、エネルギーに加えて、木材、小麦、大豆など日本の日常生活に欠かせない輸入資源に関して「円安によって日本が買い負ける」現象が指摘されていたわけですが、こうした問題も更に続くかもしれません。

こうした円安の副作用をコントロールしながら、現状維持を続けるというのは、非常に難しい相談です。もしかしたら、岸田総理としては、このままの円安で「3月末の企業決算」と「4月の統一地方選」を乗り切ったら、金融財政政策の方向転換をしよう、などということを考えているかもしれません。

問題は、そんなに話が「上手くいくのか?」という点です。国家債務と民間の債権のトータルで考えた日本のバランスシートは、実は欧米より劣悪ではありません。ですから、当面は円高圧力は続くと考えるべきと思います。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

コロナ特需後に伸び代。創業30年寿司宅配店「異常な売上」の方程式

景気や社会状況に大きく左右される飲食業の業績。ところがコロナ第8波真っ只中だった昨年12月に、同月月商が過去30年以上で最高となった飲食店が存在しました。一体何がここまでの結果につながったのでしょうか。今回のメルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』では外食・フードデリバリーコンサルタントの堀部太一さんが、彼らが徹底的に強化したポイントを特別公開。「いかにして売上の異常値を作ったか」を紹介しています。

この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ

創業30年以上で12月過去最高月商を達成した企業の取り組みとは?

1月の打ち合わせで嬉しかった事があります。それは創業30年以上の老舗のご支援先が12月に過去最高売上・利益を達成されていた事です。

特段過去最高を狙っていた訳ではないのですが、結果的に様々な仕掛けが掛け算となってしっかりと売上が伸びていました。

もちろん新規出店があったから伸びたとかではなく、既存事業の活性化での過去最高売上です。

この辺りの取り組みは再現性あるため、何か一つでも参考になることがあればと思います。

企業概要

業態:寿司宅配・仕出し・カフェ
立地:駅前立地・郊外共に
人口:100万人以上の中核都市

このような企業さんです。

事業別の取り組み

<寿司宅配>

寿司宅配はコロナ禍で特需があった領域です。実際の伸び率は下記となります。

  • 2019→2020:108%
  • 2020→2021:103%
  • 2021→2022:102%

えっ、そこまで伸びていない?と思われるかもしれませんがシンプルに「製造限界」だからです。

2019の段階で地域シェア2位なので、お盆や年末年始は既に断りまくっていた状態。そこにコロナ禍がやってきました。

平月の売上の底上げができたのでそこから着実に伸ばしている感じです。

ここの特徴は「コロナ特需が終わっても伸びている」事です。例えば業界トップランナーの銀のさらでは下記の状況です。

売上

20.3期2Q累計:9,744百万円
21.3期2Q累計:12,347百万円
22.3期2Q累計:12,364百万円
23.3期2Q累計:12,119百万円

 

経常利益

20.3期2Q累計:510百万円
21.3期2Q累計:1,352百万円
22.3期2Q累計:1,161百万円
23.3期2Q累計:409百万円

上記のように売上もピークを打っており、各種コストの高騰から経常利益も減益に。

通期予測としても減収減益予測です。

売上:255億円(前期:257億円)
経利:12.6億円(前期:19.9億円)

このような中、こちらのご支援先で徹底的に強化してきたことは3つです。

  • 利用回数別リピート率を落とさない
  • 年間平均利用回数を落とさない
  • 値上げをする

特需という事は新規様が増えたという事。つまり有効顧客数が増えたという事です。

この記事の著者・堀部太一さんのメルマガ

創価よお前もか。細田衆院議長「統一教会隠し」に加担した公明党

旧統一教会とのただならぬ関係を疑われながら有権者に対する説明責任を果たさず、1月24日に非公開という形で彼らとの関わりについて釈明した自民党の細田博之衆院議長。多くの国民から疑問の声が上がるこの説明について、「透明性」を評価したという公明党を厳しく批判するのは、辛口評論家として知られる佐高信さん。佐高さんは自身のメルマガ『佐高信の筆刀両断』で今回、公明党を「自民党の統一教会隠しの共犯者」とバッサリ切り捨てるとともに、同党は自民の茶坊主党に成り下がったとして強く非難しています。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

共犯者としての公明党

2019年10月5日、名古屋で開かれた統一教会の関連団体の国際会議に出席した自民党の憲法改正推進本部長、細田博之は基調講演を行い、総裁の韓鶴子を礼賛した。その後、細田は衆議院議長となり、一応、自民党を離れたが、統一教会との疑惑を問われて逃げまわり、2023年1月24日になって、ようやく非公開の形での「説明」をした。そして、「やましいつきあいはなかった」などと釈明したのである。非公開ということが「やましさ」を証明していると私は思うが、それについて公明党(岡本三成)は「誠実に十分に答えた。メディアの前で話をするのと非常に近い、透明性を持った形で懇談した」と評価したという。驚くべき反応だろう。これでは、自民党の統一教会隠しの共犯者となったと言わなければならない。

自民党の元幹事長で公明党(創価学会)とも近かった野中広務が『老兵は死なず』(文春文庫)の中で、小泉(純一郎)政権以降の公明党に苦言を呈している。その「平和と人権」というモットーに共感して緊密な関係を続けてきたからこそ、「原点に返れ」と提言しているのである。

連立を組む時に野中は「対米協力に走りがちな自民党を牽制し、諫める役割を公明党に期待をした」と言う。しかし、「今はそういう役割を放棄してしまい、与党にいることに汲々としている」と断定している。この本が書かれたのが2003年だから、20年前から公明党はブレーキ役を放棄していたのである。野中の苦言は次のように続く。

「インド洋にイージス艦を派遣した時にも、私ははっきりと反対したが、公明党から国会の場でそんな声が上がっただろうか。公明党が自民党と連立政権を組むに当たっての合意の1つに、衆院の選挙制度を中選挙区制に戻すということがあった。これは自民党側が守らなければならない約束なのだが、果たされていない。これについても、公明党の圧力は極めて弱い。政権内にいることを維持するために自分たちの拠って立つものを切り売りしているような印象を受ける」

厳しい批判だが、その通りだろう。20年経って公明党は汚職のテクニックだけは身につけたように見える。遠山清彦はじめ、その例が目立つからである。

「拠って立つもの」の「平和と人権」を公明党は完全にかなぐり捨てた。今や、自民党の公明派という派閥に過ぎず、わかりやすく、自民公明党と名称変更したほうがいいのではと思うほどである。

細田博之の統一教会疑惑追及を避けるのを助けたのだから、あるいは統一公明党と改称したほうがいいかもしれない。

野中は『老兵は死なず』の末尾に「自民党には茶坊主しか残っていない。そんな中で、私はひそかに公明党に期待をしていたが、これにも失望している」と書いている。公明党が自民党の茶坊主党になってしまったわけである。(文中敬称略)

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

image by: 公明党 - Home | Facebook 

岸田クソメガネ「異次元の少子化対策」の大ウソとは?女性蔑視と晩婚化神話

岸田首相が「異次元の少子化対策」と発言したことについて、世論はさまざまな意見を交わし合っています。そこで、今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、 少子化の原因や影響しているものについて詳しく解説しています。

【関連】荒井首相秘書官「見るのも嫌だ」オフレコLGBTQ差別発言は、岸田首相の代弁か?

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

岸田首相「異次元の少子化対策」の行く末 「晩婚化」というウソ 奨学金問題 福祉国家でも少子化が進んでいるのというのに

岸田文雄首相が年頭の記者会見で「異次元の少子化対策」と発言したことが、広く波紋を呼んでいる。

2022年の年間の出生数は80万人割れが確実な状況だ。そもそも既存の少子化対策でさえ不十分であるというに、ただ闇雲に「異次元」発言されても、まさに岸田首相の思考回路が異次元だ。

首相がここで掲げた政策は、

1.児童手当を中心とした経済的支援の強化
2.学童保育や病児保育、産後ケアなどすべての子育て家庭への支援拡充
3.育児休業の強化を含めた働き方改革の推進

の3本柱。しかし、いずれも既存の政策の“拡充”に過ぎず、「異次元」とは名ばかりだった。さらにいえば、岸田首相の発言をよく聞いてみると、

異次元の少子化対策に「挑戦する」

としただけで、実施するとも一言も述べてはいない。所詮は、いつもの「検討使」の“バカ発言”に過ぎない。

百歩譲って、「異次元の少子化対策」と述べた理由には、一向に浮上しない内閣支持率の反転の材料としたい思惑もあったのだろう。しかし、いつの時代も子ども予算の捻出は結局、”後回し”とされてきた。

さらに、現代日本では、「結婚したいのにできない」人や、「希望する子どもの数を持てない」人が存在する。首相の掲げた政策は、どれも「子育て支援策」であり、それだけでは上記の人たちの希望へと到達しない。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

キンプリ永瀬廉推しティアラが激怒!なぜ北川悦吏子の暴言をTV局は許すのか?『夕暮れに、手をつなぐ』視聴率低迷の裏

恋愛ドラマの神様こと北川悦吏子さん(61)がオリジナル脚本を手がけるドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系 火曜22:00~)の視聴率が低迷しています。「King&Prince」の永瀬廉さん(24)と広瀬すずさん(24)が初共演ということで期待された本作ですが、ここにきて脚本の北川さんが「本当は仕事を受けたくなかった」とも取れるツイートを投稿して、永瀬廉推しのファン(ティアラ)たちは猛反発。いったい何が起こっているのでしょうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが分析します。

本当はやりたくなかった?脚本北川の発言が物議

『ロングバケーション』『あすなろ白書』『ビューティフルライフ』などの作品から“恋愛の神様”とも呼ばれている人気脚本家・北川悦吏子のツイッターが波紋を呼んでいます。

現在オンエア中の『夕暮れに、手をつなぐ』を脱稿したことと、その舞台裏を暴露したからです。

“そもそも、この体調で連ドラは無理、と一度お断りしたのですが、なんとか頑張りませんか?と…”

乳酸菌飲料を2口飲むだけで気持ちが悪くなり、それでもチーフプロデューサーに説得、励まされて書いていた…ことを呟いたのです。

これに激しく反応したのはドラマに出演中の『King & Prince』永瀬廉推しのティアラたちと、アンチ北川の視聴者でした。

意地悪な受け取り方をすれば“本当は引き受けたくなかったのにゴリ押しで決められた”、“具合が悪いんだから視聴率が低くても許してね”…なんて解釈もできるこの呟きに、SNSでは“展開が唐突すぎるのは具合が悪くて早く終わらせたかったから?”とか“世界一美しいラブストーリーという触れ込みに騙されました”という辛辣な声が溢れてしまったのです。

“神様”北川悦吏子にテレビ局は頭上がらず

“名前だけで視聴者を獲得できる数少ない脚本家のひとりではありますが、こんな呟きを野放しにしているのにはテレビ局側にも問題があるのでは…”という芸能関係者の声もあります。

このチーフプロデューサーとのコンビで作られた『ビューティフル~』は平均視聴率が32.3%、最終回には41.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という『NHK紅白歌合戦』を凌ぐ数字を残していますし、『ロンバケ』の平均視聴率も29.6%…テレビ局としても北川には足を向けて眠れないという存在なのは確かでしょう。

それだけに永瀬と広瀬すずを起用した『夕暮れに~』の、初回8.0%→6.6%→5.9%という視聴率推移は北川にとって簡単に受け入れられるものではなかったのでしょう、それが呟かせてしまった理由なのかもしれません。

個人的な意見としては、どうにも言い訳をしているようで、どうせなら沈黙を貫いていた方が良かったんじゃないかと思ってしまいます。

実は3年半程前、北川はやはりツイッターで永瀬と思われる役者を“声の高さが微妙。落ち着かない…”と評していたことがありました。

これにSNS上ではたくさんの憶測・指摘を呼ぶことになり、後に“永瀬廉さん(を指したわけ)ではないです”と呟き返しています。

ドラマ後半も期待薄?巻き返しはあるか

脚本家という仕事が架空の人物に少しづつ感情移入しながらストーリーを作り上げていく作業だとしたら、もしその中に“落ち着かない”人物がキャスティングされていたら筆が進まなかったり、人間ですから気持ちが乗らないということにもなっていくでしょう。

脚本家が書いていてあまり気が乗らないのであれば、視聴者側は尚更に物語に感情移入することは困難になると思います。

私は『ビューティフル~』や『ロンバケ』には強い“キムタクLOVE”を感じましたし、それがドラマの面白さ…成功に繋がっていったような気もします。

製作発表会見では「キンプリが出たときから永瀬廉くんのことがいいなと狙っていました」「広瀬さんとのカップリングもすごくいいんじゃないかと…」と発言していた北川です。

しかしSNS上では――
“空豆(広瀬の役名)の九州弁がどこの方言なのか、何を言っているかわからない”
“『逃げ恥』はキャスティングの関係性がよく見えたエンディングの恋ダンスだったけど、『夕暮れ~』の二番煎じは失敗。何で踊るシーンをエンディングに入れるのか意味がわからない”
と、スタッフや出演者には遠慮のない感想が飛び交っています。

後半に向けてしり上がりに“世界一美しいラブストーリー”が展開されることを期待しましょうか…。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by: King & Prince 公式プロフィール

やっと一審判決。なぜ韓国「玉ねぎ男」の裁判はここまで長引いているのか?

韓国の文在寅前大統領の側近で、元法相のチョ・グク氏といえば、子供の不正入学に絡む多くの疑いで起訴され「玉ねぎ男」と呼ばれていたことで知られています。そんな彼の裁判の一審判決がようやく出たようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年で韓国の大学に勤務する日本人教育関係者が、この裁判について詳しく語っています。

たまねぎ男に懲役2年

たまねぎ男で一躍有名になったチョ・グク。2月3日、3年2か月ぶりに第一審の判決があった。

ソウル中央地裁刑事合意21-1部(馬成英部長判事)は3日、入試不正と監察もみ消しなど12の容疑で起訴されたチョ・グク元長官に対し、7つの容疑を有罪と認め、懲役2年と追徴金600万ウォンを言い渡した。

チョ・グクとともに自分の子どもの入試不正などの疑いで起訴された夫人の鄭京心(チョン・ギョンシム)元東洋大学教授(収監中)は、懲役1年の実刑を言い渡された。鄭元教授は昨年1月、最高裁で入試不正および私募ファンド不法投資などの疑いで懲役4年と罰金5,000万ウォン、追徴金1,061万ウォンが確定し、収監中だから1年がさらに追加された格好だ。

チョ・グク裁判は、起訴されてからなんと3年2か月ぶりのことだ。裁判所は「チョ・グクが入試制度の公正性に対する社会的信頼を深刻に毀損し、政界の請託により監察を中断させ罪が悪質で重い」と語った。

チョ・グクは息子の入試のために虚偽で作成したソウル大学インターンシップ活動証明書を活用し、息子が通っていた米の大学のオンライン試験の代わりにしてやった。また娘の医学専門大学院入試に虚偽インターン確認書と東洋大学表彰状を提出した。

文政府時代の青瓦台の民情首席(民情首席というのは大統領の次にふんぞり返っていたポストだった。今はない)時代、政界の請託を受けてユ・ジェス前釜山市副市長に対する青瓦台特別監査班の監察を揉み消した。この容疑すべてが有罪と判断された。

3日、共犯として一緒に起訴された妻のチョン・ギョンシム元東洋大学教授も懲役1年を追加で言い渡された。上でも書いたように彼女はすでに娘の入試不正などで懲役4年が確定し収監されているからさらに1年追加で5年収監されることになった(まだ最終判決ではないにしても)。