石川温

【内部告発】中国製は危険、格安スマホは日本メーカー型落ちを選べ

狙い目は「ドコモの日本メーカー型落ちモデル」

『石川温の「スマホ業界新聞」』 Vol.114(2015年1月17日号)

今年も根強い人気となりそうなのが格安スマホだ。

昨年、話題となり、「格安スマホに乗り換えたい」と思っていても、キャリアの契約が2年縛りとなっており、移行できずに我慢していたと言うユーザーも多い。「2年縛りがなくなったら格安スマホに移行したい」という人もおり、今年はさらにブームになりそうだ。

しかし、やはり気になるのが格安スマホ会社が取り扱う端末の「品質」だ。キャリアで商品選定や導入に向けた試験をしている人によると、格安スマホで取り扱われている中国メーカー製品などは、品質面でかなり不安なところがあるらしい。

あるキャリア関係者は匿名を条件に以下のように語る。

「キャリアからすれば、格安スマホ会社は、よくあんなマイナーなメーカーの製品に手を出していると思う。製品の品質、耐久性、バッテリーのクオリティなど怪しいところも多い。後々、問題にならなければいいが」

とはいえ、中国メーカーの中には世界に向けて大量に製造しており、品質面も安定しているところもある。そこはメーカーに寄るところが大きそうだが、もうひとつ不安視されているのが「ネットワークとの相性」だ。

別のキャリア関係者は「キャリアの製品を導入する担当者は、メーカーの製品がきちんと自社のネットワークと安定してつながるかを試験し、メーカーに調整をお願いしている。単に周波数帯が合っているだけではダメで、実際につないで、安定性があるかを検証しないことには製品として採用はしていない」という。

サムスン電子などはグローバルで製品を流通させているが、実はほとんどが、各国に合わせたカスタマイズをしており、特にモデム部分においては相当なローカライズをしているという。

一方、格安スマホ会社が扱う端末のなかには仮に「NTTドコモの周波数に合っている」といっても、実際につないでみた際の挙動が安定しないと言うこともあり得るという。

そんななか、あるキャリア関係者は、格安スマホ会社にこんなアドバイスをくれた。

「自分が格安スマホ会社で端末を調達する立場になったら、NTTドコモ向け製品を大量に在庫を抱えている日本メーカーから調達する。メーカーにとってみれば不良在庫を処分できてありがたいし、しかも製品はNTTドコモのネットワークにきちんとつながる検証作業も完璧に終えている。型落ちなので、調達コストも安くなる。品質的にも担保されており、ユーザーにとっても安心感がある。まさに格安スマホにとって打って付けの存在と言える」

当然、こういったことをしたらNTTドコモが黙っていないだろう。しかし、格安スマホに手を出す上で大切なのは「キャリアに納入実績があるかどうか。納入実績があれば、キャリアとのネットワーク特性も把握しており、製品も安心して使える」(キャリア関係者)ことが重要なようだ。

格安スマホを長く、安心して使うには、日本のキャリアとの実績があるメーカーを選んだ方が賢明なのだという。

 

『石川温の「スマホ業界新聞」』 Vol.114(2015年1月17日号)

著者/石川 温(ケータイ/スマートフォンジャーナリスト)
1999年に日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社。日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、Googleやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。新聞、雑誌だけでなく、テレビやラジオでもコメント出演をこなす。
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佐々木俊尚

【バズフィードCEOインタビュー】ネットメディアは「媒体」ではなく「プロセス」

バズフィードCEO、ジョナ・ペレッティのインタビュー記事を読み解く

『佐々木俊尚の未来地図レポート』第329号(2015年1月19日号)

新興メディア「バズフィード」のCEO、ジョナ・ペレッティのインタビュー記事が米テック系メディアのザ・バージに出ていました。これは今後のネットメディアのあり方を考える上で、非常に重要な記事です。今号と次号にわけて、このインタビューを読み解いてみたいと思います。

BuzzFeed CEO Jonah Peretti: ‘It’s not just a site, it’s a whole process’

記事のタイトルからして刺激的ですね。バズフィードは「単なるウェブサイトではない。それは包括的なプロセスなのだ」。ネットメディアというのは、従来のような「媒体」ではなく、読者にダイレクトにコンテンツを送り届けるための「プロセス」に変わってきているという意味です。媒体からプロセスへ。これは非常に重要な意味を持っています。

さて、私が驚いたのは前半のこの部分。

メディア企業の古典的なモデルは、コンテンツと配信方法があり、これらは分離されているというものだ。ある企業がコンテンツを持っていて、別の企業が配信を担当する。この二つは配信について契約したり、提携したりする

ペレッティはいきなりこういう話をしていて、驚かされます。私は2009年に出した『2011年新聞テレビ消滅』という本で、インターネットメディアではコンテンツとコンテナ(配信)とコンベヤが分離しているのだということを書いています。マスメディアはコンテンツとコンテナが垂直統合していたのが、ネットの時代にはそれが分離するようになるってことだったんですが、バズフィードの人たちはそういう分離モデルが「古典的だ」と見ているんですね。そしてコンテンツとコンテナが、今後は再び統合されていくのだということを説いているわけです。

とはいえ、その統合モデルは決してかつてのマスメディアと同じではない。ここがキモです。

「バズフィードは、より垂直統合されたモデルを志向している。テクノロジーとウェブサイト、CMS、ブランド、コンテンツをすべてひとつに積み重ね、ネットワークとして統合された企業になる。ニュースやエンタテインメント、ライフスタイルといった各ジャンルのコンテンツはウェブサイト上で統合されているが、今後はこれがアプリにも集約され、またFacebookやYouTubeなどの各種プラットフォームにもネイティブコンテンツとして統合されていく」

ちょっとわかりにくいのですが、要するにバズフィードはたくさんの分野のコンテンツを制作し、これらを自社のウェブサイトや自社のモバイルアプリ、そしてFacebookやTwitterやYoutubeといった外部のプラットフォームにそれぞれ配信していくという垂直統合スタイルを採っていくということなんですね。配信をひとつのコンベヤ(媒体)に絞るのではなく、自社や他社のプラットフォームなどあらゆるコンベヤを通じてユーザーに届けていくという形態は、従来のマスメディアとは決定的に違います。

これが新しい時代の新しい垂直統合モデルということなのでしょう。

「そしてすべての曲面で、テクノロジは重要なカギとなる。どうコンテンツを制作するのかという曲面。ゲームやクイズを作ったり、美しくレイアウトされた長文記事や速報ニュースを作ったりする場合。またコンテンツを表示するCMS(コンテンツマネジメントシステム)や記事のフォーマットを作る曲面。どの曲面でもテクノロジがとても重要だ」

「また、コンテンツの配信でもテクノロジが必要だ。どう記事をお勧めし、どう記事のサムネイル画像を見せるのか。またYouTubeの動画がどう見られたのかということをトラッキングするなど、ユーザーとのエンゲージメントを測るのにもテクノロジは重要だ」

「このように、バズフィードが作ろうとしている統合されたネットワークのあらゆる場面にテクノロジが役目を果たすようになる。外部のプラットフォームに記事を配信する場合にも、APIをどう使いこなしてコンテンツがどう配信されているのかをトラッキングするためにはテクノロジは必須ということ」

これに対してインタビュアーは「バズフィードはあらゆる場所やプラットフォームに記事を配信し、『バズフィード・エヴリホエア』という仕組みを作ろうとしているように見えるけれど、じゃあバズフィードの本体はどこにあるということになるの?」と質問しています。これは重要な質問ですね。そもそも、メディアには「本サイト」があって、そこにあらゆる方面からユーザーのトラフィックを集めてくるものだ、というのが従来のメディアビジネスの常識でした。トラフィックを集約させる場所がなければ、ページビューやアクティブユーザー数という概念も生まれません。なのにバズフィードは、本サイトについてあまり考えていないように思える?なぜ?という疑念です。

これにたいする答は、見事なまでに明快です。

「コンテンツの本体がウェブか、モバイルアプリか、それか他のところにどこにあるのかというようなイデオロギー的、もしくは宗教的な見方は重要じゃない。重要なのは、ユーザーにとって何がベストなのか?ということだ。その視座に立って考えると、コンテンツは本体がどこかにあるということなのではなく、『配信される』という捉えかたが必要になってきている。バズフィードの動画は8億ビューぐらいにまで成長してきていて、さらに伸びていく勢いだけれど、これらの動画はすべてがさまざまなプラットフォームに配信されている。Facebookにも配信され、YouTubeにも配信され、AOLにも、Yahooにも。そしてこれらの配信先でどのように視聴されているのかを、ひとつのダッシュボード上で解析できるようにしている」

配信先は多岐にわたり、それらはいろんな場所で見られる。重要なのは、それらの視聴のされ方をきちんとコンテンツ発信側でトラックして解析できるようにしておくことだ、ということなんですね。

「バズフィードにとってもっともカギとなるのは、あらゆる方法でユーザーがコンテンツとエンゲージできるようにしていくということ。その際に、きちんとデータをとって知見を溜めることができないと、エンゲージを高めていくための学びを得られない。そしてまた同時に、マネタイズもできるようにしなければならない。それらがすべて可能になっていれば、コンテンツの本体がどこにあるかなんてどうでもいいことだ。従来のメディアはこれができていなかった。逆に言えばこれを可能にできるのが、テクノロジー志向の新しいメディアの大きなアドバンテージになっている」

「テレビのような伝統的なメディアの場合、番組を作ってそれをネットワークに流して放送し、ニールセンから視聴率というデータを得ている。でも番組の中のどの部分を視聴者が好んだのか、あるいは嫌がったのか、番組の内容について視聴者がどんなことを考えたのかということまではわからない。これでは視聴者と番組制作者がエンゲージされているとはいえない。しかしこれからのメディアでは、テクノロジの力を借りることによって、これまで不可能だったより近接した関係性をコンテンツ発信者とユーザーの間につくることができるようになってきている」

バズフィードは最近、Hyper IQというネイティブアプリの開発会社を買収しています。これは何の意味があるのか?と聞かれて、

「バズフィードのネイティブアプリ版を作ることによって、ユーザーがコンテンツをどう消費しているのかというより正確で細かいデータを得ることができる」

これに加えて、ネイティブアプリの方が外部プラットフォームやウェブよりもユーザーと深くエンゲージできるということも大きいようです。なるほど。一方でアプリは、ウェブと違ってバージョンアップや公開手続が煩雑(アップルのAppStoreの承認に時間がかかることは以前から難問になっていますね)で、アプリの開発をいかにスピードアップできるかはチャレンジングだ、というようなことも言っています。これが外部のアプリ開発会社を買収した理由になっているというわけです。

インタビュアーはさらに食い下がって、バズフィードのネイティブアプリのアイコンがスマホの画面にFacebookのアイコンと一緒に並ぶようになるってことは、それはFacebookとの競合になるのでは?と質問しています。Facebookというプラットフォームに依存してページビューを伸ばしてきたのに、そこと競合して大丈夫なの?という意味です。これは確かに、従来型ネットメディアの発想としては当然の疑問でしょうね。

これに対する回答も、実に明快で気持ちいい。

「それは、バズフィードにウェブサイトがあるのと同じ。だってウェブサイトがあるからといって、Facebookのウェブと競合していると誰も考えないでしょう?」

たしかに。

どこからユーザーが流入しようが、彼らがバズフィードで読んだ記事をFacebookでシェアしてくれれば、それでいいのだというんですね。要するにコンテンツには「発見」「読む・観る」「シェア」という三つのフェーズがあり、

「発見」=FacebookやTwitterなどの外部プラットフォーム、バズフィードの公式サイト、公式ネイティブアプリ
「読む・観る」=バズフィードが制作したコンテンツそのもの
「シェア」=FacebookやTwitterなどの外部プラットフォーム依存

というふうに棲み分けしているということです。こう切り分けてみれば、「発見」のところにバズフィードの公式アプリがあることは不思議でもなんでもないし、シェアのところでFacebookにユーザーが流入してくれるのであれば、Facebookにとってもバズフィード公式アプリは競合になるわけがありません。ものごとは部分的に見るのではなく、全体としてどのようなエコシステムになっているのかまでを俯瞰する必要があるということなのです。

 

『佐々木俊尚の未来地図レポート』第329号(2015年1月19日号)

著者/佐々木俊尚(ジャーナリスト)
1961年兵庫県西脇市生まれ。愛知県立岡崎高校卒、早稲田大政経学部政治学科中退。1988年毎日新聞社入社。岐阜支局、中部報道部(名古屋)を経て、東京本社社会部。警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人や誘拐、海外テロ、オウム真理教事件などの取材に当たる。1999年アスキーに移籍し、月刊アスキー編集部デスク。2003年退職し、フリージャーナリストとして主にIT分野を取材している。
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【スイスフラン】日経下落の要因に見えるが実態は原油安

13日の日経下落の実態はスイスフランではなく原油安


『山崎和邦 週報「投機の流儀」』第137号(2015年1月18日号)

先週号で「欧州政治・経済含めて海外要因に左右される週になろう」という旨を述べたが、スイス発のユーロの揺さぶりとは思いもよらなかった。

先物主導の下げだったが、それを主導したのは海外投資家である。

だが実は「スイス発」は海外投機家のキッカケであって、実体は原油安が淵源である。その道筋を要約したい。

日本時間で15日(木)の夜、スイス発で円買いがおき、市場心理を冷やした。スイスはユーロに加入せず、山中の小国として孤高のアイデンティティを堅持してきたが、1スイス・フランを1.2ユーロと固定するために、2011年9月以来スイス中央銀行が頑強に介入を続けてきた。この強固なスタンスに感嘆さえしたものだ。例えば本稿がそうだった。それが限界に達した。スイスのGDPに匹敵するほども積み上がってしまった。そこで15日の夜、スイス国立銀行(中央銀行に相当する)はスイス・フラン防衛を放棄した。スイス・フラン相場は瞬時に約3割も激動した。そこで世界の投機マネーは安全通貨の連想で円買いに走った結果、115円台まで見た。先月122円寸前だった円が急騰したので、日経平均は大幅安を演じた。

これがストーリーだが、実態は原油先物で損失を被った海外ヘッジファンドが損失を穴埋めするために評価益を抱えている日本株を売ったのだ。スイスフランの激動が材料視されたが、実態は原油安が大きいと見る。スイスと関係なく1月初旬から海外勢は日本株を売り越してきた。原油安と平行的だった。

先週末はSQ日だった。17,341円で決まったが、これをクリアできずに終えると投資家心理を冷やすから翌週は安いというジンクスがあった。今回もそうなった。

1) 第1の窓;116円幅の窓
10月30日高値;15,701円~10月31日安値:15,817円

2) 第2の窓;187円幅の窓
10月31日高値16,533円~11月4日安値16,720円

3) 第3の窓;37円幅の小さな窓
11月10日高値16,818円~11月11日安値16,855円

の3つの窓の(3)は既に埋めている。(2)の窓も今回の下げで夜間先物で言えば埋めたことになる。週末は500円以上も下げて上げ幅の約半分以上を戻して終えた。週末は日足で見れば短いながら陽線である。しかも長い下ヒゲを引いた陽線である。やはり「下値には限界がある」を意識した動きであろう。

だが、(1)の窓はまだ残っている、ということになる。日経平均の騰落レシオから言えば80%割れだから、そろそろ「売られ過ぎ」のレベルまで来たが、25日線との乖離は週末の最安値で見てもまだ4%台だ。
『山崎和邦 週報「投機の流儀」』第137号(2015年1月18日号)
著者:山崎和邦(大学教授/投資家)
野村證券、三井ホームエンジニアリング社長を経て、武蔵野学院大学名誉教授に就任。投資歴51年の現職の投資家。著書に「投機学入門ー不滅の相場常勝哲学」(講談社文庫)、「投資詐欺」(同)など。メルマガ「週報『投機の流儀』」では最新の経済動向に合わせた先読みを掲載。
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【超景気回復】消費税も吹っ飛ぶ!歴史的原油安が招く日本への追い風

2015年はアメリカ経済を中心に歴史的な転換点に?


『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2015/01/16号)

2015年の世界経済が直面しているのは、この「1970年型のスタグフレーション」と「真逆」の状態なのではないか???というのが、専門家の見方。

実は、「1970年代のスタグフレーション」とは「真逆」の状態が、今現在アメリカを筆頭とする先進国経済に訪れ始めているとすれば、それは、人類の経済史がかつて経験したことのない「初めて」の経験です。

こういった「インフレなき経済成長」こそは、人類がいまだかつて経験したことのない「歴史的な転換点」と言っても過言ではないかもしれません。

ですから、「株式市場がどのように判断してよいのか?」、迷いに迷って、乱高下するわけです。

すなわち、今現在のアメリカを筆頭とする世界経済が直面しているのは、「インフレなき経済成長」「物価が安定している中でのそこそこの好景気」「そこそこの好景気なのに物価が安定していて、大したインフレが起きない状態。けれども、デフレにもならずに景気はそこそこ良い」。

(水野和夫先生の「100年デフレ」もローレンスサマーズの「長期停滞論」も、「大ハズレ」だったのではないのかというのが、最近の見方なわけです!♪)

すなわち、2015年のアメリカ経済を定義付けるならば、「景気拡大」と「低インフレ」。「インフレなき景気拡大」といったところでしょう。

アメリカ経済では雇用回復が続く中、失業率が低下する中、なかなか賃金が上昇していません。さらに、直近の原油安から期待インフレ率が大幅に低下しています。

「インフレなき景気拡大」が始まっているようなのです。

繰り返しお伝えしておりますように、原油安は、グローバルな世界経済においては、産油国から消費国へのおよそ1.3兆ドル所得移転をもたらすと、言われています。

「こういった所得移転は、グローバル経済全体では、ゼロサムゲームなのではないのか?先進国の経済が回復しても、産油国の経済が減速すれば、意味がないのではないのか???」といった考えをする人もいますが、それは間違っています。

なぜならば、消費国の貯蓄率は産油国のそれより低いため、所得移転はネットで全世界の消費を押し上げて、世界経済を押し上げるからです。

グローバル規模で、原油安による「インフレなき景気拡大」がしっかり認識され始めるに従い、日本株式市場への資金シフトも、遅かれ早かれ始まることでしょう。なぜならば、後述するように、かつ資源輸入コストの削減のおかげで、日本は今春から貿易赤字の黒字転換が予測されているからです!!♪

「原油安によるインフレなき景気拡大」は、日本株式市場にはマネーフロー的にも、実体経済的にも追い風となることでしょう。

日本では、原油安により、貿易赤字が今春にも黒字転換する可能性が出てきています。

日本の貿易赤字は2011年から続いていました。その原因は、資源価格の急騰でした。日本の輸入は、およそ半分が資源関連の輸入ですから、資源高は輸入代金の増加に直結してしまいました。その反対に、資源価格が値崩れたならば、輸入代金が減少してゆきます。

もしかりに、「WTI原油価格が1バーレル60ドルの状態が今後とも続いて、ドル円の為替相場が2015年の年末に向けて1ドル125円に下落してゆく」とするならば、「日本の2015年の貿易黒字は、およそ6.6兆円のプラスになる!」とする試算もあるほどです。

すなわち、こういった試算によれば、貿易収支は、「2014年7~9月期はマイナス12.2兆円の赤字」でしたから、このまま原油安・円安が続くとすれば、「政府の3.5兆円の景気対策」と合わせると、「直近の原油安は、日本経済にとっては、およそ22.3兆円規模の超大型の景気対策を行うのに等しい」ということになります。

これは、昨年4月の消費税増税による「新たな税負担8.1兆円」をはるかに上回る規模です。

 

藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2015/01/16号)
著者:藤井まり子
マクロ金融・資産形成 de あそぼ♪」の筆者:藤井まり子が送る「富裕層向けの資産形成のプレミアム・レポート」。このプレミアム・メルマガの購読者の方々は、ゴールド会員として、よりきめ細やかなアドバイスも、常時双方向で無料提供します♪年金不安なんか、ぶっ飛ばしましょう♪
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しんコロ

【英語嫌い必見!】日本で育って英語がペラペラになる6つのチェック項目

しんコロの英語学習のキモ

『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』 Vol.089(2015.1.6号)

【英語学習レベルの設定】

今回は、具体的に僕がどのようにして英語を学んだか、自分の経験に基いて書いてみたいと思います。僕なりに、どうすれば効率よく英語が学べるか考えてみます。僕は英語教師ではありませんし、帰国子女のようにネイティブ英語が使えるわけではありません。日本で英語教育を受けた普通の日本人です。けれどもそんな僕が系統的に英語を勉強して、アメリカの大学院で博士号を取るのに必要な英語力を得られたという経験を共有することで、みなさんにも何か英語学習において役に立つ話ができるのではないかと思うのです。ということで、あくまでも自分なりに考える英語学習のキモについて書きたいと思います。

もちろん、英語力には皆それぞれ差があると思います。ここでは、恐らく多くの人が最初にぶつかる壁であるレベル、つまり中学校で学ぶ英語は身につけたけれども、高校や大学受験レベルはちょっと難しいと感じる方が、大学生の英語力を上回るレベルを目指すという設定で何をすべきかを考えてみます。

【語彙の身につけ方】

英語はそもそも言葉のスペルも意味も全く日本語とは違います。知らない語彙が集まった文章になったら、もうチンプンカンプンです。仮にその文章を辞書で引きながら解読しても、また次の新しい文章ではまたよく分からない語彙の羅列になり、またチンプンカンプンの繰り返しです。そんな経験をしていると、語彙なんてもう無限にあるのではないかという錯覚に陥り、途方もない気持ちになって英語を読む気力自体が失せてしまいます。これは、どんなに勤勉な人でも同じ気持になります。

ここで、語彙(単語)をどうやって学ぶかということです。多くの英語教師が「単語は文脈の中で学ばないと生きた意味として身につかない」と言うと思います。この意見は、嘘ではないけれども、ホントでもありません。というのは、この意見はどちらかというと英語中級者の人には当てはまりますが、初心者の人には必ずしも当てはまりません。初心者の場合、そもそも語彙が少ないので「文脈」や「文章」なんて目の前にしたらそれだけで圧倒されてしまいます。そこで辞書を引き引きがんばっても、そのうち力尽きてしまいます。

子供が「あれなに?これなに?」と親に単語を教えてもらってランダムに単語を憶えるように、英語初心者も最初は英単語を丸暗記してしまって良いと僕は思います。乱暴に聞こえるかもしれませんが、まずは英語で考える基板を頭に作ることが大切です。丸暗記という作業は苦労が伴いますが、辞書を引き引き意味のわからない文章と取っ組み合いをするよりもずっと簡単な作業です。そしてある程度の単語力がつくと、英語の「勘」が養われてきて、その後がものすごく楽になります。こういう作業を丸暗記と意識せずに自然にできてしまう語学の得意な頭を持った人も中にはいますが、僕も含めてそうでない人もたくさんいるはずです。そんな普通の頭の人でも、順序立てて系統的に勉強することで確実に力をつけることができます。僕はダンスもこれに近いものがあると思います。習わなくても自然と踊れる才能を持った人はいますが、それは稀です。そんな才能がなくても、基本からしっかりと練習することでかなり上手くなることはできます。そして最終的には、しっかりと練習を繰り返す人の方が才能があって練習しない人よりもずっと上手くなります。もちろん、才能があって努力する人たちもいますけれども、使える英語を身につけるのにその両方が不可欠なんてことはないと思います。

【1,500語憶えるのがキモ】

では、どれだけの数の英単語を憶える必要があるかというと、中学校で習う単語はすでに知っているという前提で、それプラス1,500語はしっかりと憶えるのを目標にすると良いと思います。このプラス1,500語を知っていると、英語を読むのが以前よりもグッと楽になり、その後の英語学習がかなり加速されるはずです。書店で1,500語程度の単語本を見つけたら、一日寝る前に25単語をがんばって憶える努力をしてみます。15語でもかまいません。そして寝て脳に定着させる。翌日はまた新しい25単語と、前日の25単語の復習をします。翌々日は新たな25単語と前日の25単語を憶える作業に加え、初日の25単語を自分にテストしてみて、覚えていなかった単語にチェックマークをつけます。知っていた単語にはチェックマークはつけません。この3日間のサイクルで進めていくと、2ヶ月で1,500語が終わります。そして、単語本には覚えにくかった単語にチェックマークがついた状態になります。この段階では、まだ覚えていない単語がたくさんあるはずですが、全部覚えていなくても良いのです。けれども、自分で意識していなくても脳の中にはほのかにでもインプットされています。そして、この作業をまた単語本の最初から繰り返します。ただし、今回はチェックマークのついた単語のみを憶える作業をするのです。最初と同じようにまた覚えていない単語にはチェックマークをつけます。これを繰り返すと、なかなか覚えていない単語にはチェックマークが増えてゆき、そこを重点的に学習できるようになります。これは自分の弱点をあらわにすることで、その弱点を強化するプロセスにもなります。弱点は隠したりそこから逃げるのではなくて、露わにすることが上達の近道になります。

ここでみなさんは、文脈で覚えないと1,500語が生きないのでは?と思われるかもしれませんが、人間の頭はよくできていて、後から文脈で覚えた語彙に違和感がある時はそれを補正する機能が働きます。たとえば、Fine という単語は「良い」などと習うと思います。How are you?と聞かれてI’m fine.と答えましょうと習いますよね。このI’m fine.は「私は元気です」くらいに習いますが、実際のアメリカ英語ではI’m good.くらいが「私は元気です」で、I’m fine.
は「まあ悪くはない」くらいのニュアンスに近くなります。けれども、Fine の辞書上の意味は「良い」で、それはそれで良いのです。実際に文章に出くわしたときに、単に「良い」と解釈したら少し違和感があるなと気づいて補正することができるからです。むしろ、Fine が出てきた時に全く意味を知らない方が、英語学習の効率が悪くなります。単語の意味をあらかた知っていて、その補正作業を繰り返すことが英語の「勘」を身につけてゆくまさにそのものなのです。

したがって、まずはプラス1,500語を目標にすれば、そこから先はさらに語彙を増やすことも楽になってきます。その先はレベルに合わせて増やしてゆけば良いと思います。

【構文はどうする】

さて、あと英語で知って置かなければいけないのは構文です。構文というのは、英語の骨組みであり、文章の意味合いを構築する単語の組み合わせです。例えば、So とthat が組み合わさった構文です。So もthat もどちらも簡単な単語ですが、組み合わさった時には「とても~なので~だ」のような意味合いが含まれてきます。これは、はじめから知っておかないとどうしようもありません。

これも単語同様に、構文の含まれる文章を100程度しっかりと頭に叩き込んで下さい。例えば、So that の含まれる文章は?と聞かれたら、その例文を口からぱっと言えるくらいにしっかりと憶えるのです。その時に、構文がどう使われているかをしっかり意識しながら憶えるのです。

また結局丸暗記か!と思われるかもしれませんが、決して無理な丸暗記の提案をしているのではなく、英語を系統的に身につけるのに最低限必要なレベルの数を提案しています。大学受験の予備校では単語は6,000語覚えろ、構文は700構文丸暗記せよなんていう所もあります。一方、僕が提案している学び方は、最低限のことはしっかりと覚えて、そこから先は英語の「勘」を養う脳内補正の作業を繰り返すことです。1,500語の単語と100の構文をしっかりと憶えると、ほとんどの英文を見た時に「この構造は見たことあるぞ」と認識ができるはずです。そしてその文章を自分の知っている知識で解釈しようとした時に、意味合いに微妙な誤差や違和感が必ず生まれます。これは外国語なのだから当然といえば当然で、心配する必要はありません。ここで自分の脳内で補正するエクササイズをすることで、語学力が養われてゆきます。

【リスニングやスピーキングは】

ズバリ、英語を聞き流していれば英語の耳ができるかどうか?ですが、脳が柔軟な子供だったら別として、大人の頭では僕はそれは無い!と考えています。なんとなく英語に慣れることはあっても、しっかりと聞き取れるような「英語耳」にはなかなかならないと思います。もしなったとしても、効率は良くありません。それはこんな理由です。

【現役バイヤーイチオシ!】日本の隠れた良質ブランド&オススメアイテム

今週の気になるブランド【tsuki.s/ツキドットエス】

『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』(2015年1月11日号)

メジャーな様でマイナーな、日本が誇る超良質ブランド【tsuki.s/ツキドットエス】。
このブランドを語るには【norikoike/ノリコイケ】というブランドの語りから入らなくてはいけません。

【norikoike/ノリコイケ】。
小池のり子氏が立ち上げた日本発のブランド。
高感度セレクトショップとして世界的に高い評価を受ける「バーニーズニューヨーク」、ユナイテッドアローズの高感度セレクト業態である「ディストリクトユナイテッドアローズ」など日本国内の洗練されたショップの数多くで取り扱われていた、名実共に一流のブランド。

とりわけ「バーニーズニューヨークで取り扱いがある」というだけでブランドは箔がつくもの。
「ディストリクトユナイテッドアローズ」などではカットソーのメインブランドとして大々的に打ち出されるなど
品質の高さを物語っています。

【norikoike/ノリコイケ】を語ると下記の言葉に集約されます。
シンプルなデザイン、着心地が良い、無駄のないシルエット
この3つです。

小池のり子氏は立体裁断を用いて日本人の身体をいかに無駄なく綺麗に見せるかを追求していました。

【norikoike/ノリコイケ】に一度でも袖を通した人なら分かりますが、高級スーツのように無駄がないのです。

高級スーツを知る人なら分かるかと思いますが、高級スーツの至高は「無駄なシワがでない」ということ。
それもそのはず、高級スーツの大きなメリット、存在感の一つに「ツヤ」があります。
極細の糸を使ったウールはまるでシルクの様な見た目となり、スーツを芸術品の様に見せてくれるものです。

そのため、ツヤを阻害するような「シワ」は大敵。
どこまでも人間の身体にフィットし、ウールが持つ美しいツヤを、シワで邪魔されることなく、最大限に表現することを至上としています。

良いスーツはハンガーにかけるとシワが出るものです。
それは立体的に作られている証です。
袖を通して凹凸のある人間の身体に沿った時に、はじめて全てのシワが消える様に作られているのです。

【norikoike/ノリコイケ】のカットソーはまさにコレです。
カットソーにおいて高級スーツを表現しています。

とにかく無駄なシワがでない。
身体の凹凸に沿った「立体」などと程遠い、平面的なパターンが主であるカットソーですが、【norikoike/ノリコイケ】はスーツの様に、立体的な作りで身体を非常に綺麗に見せます。
そしてその立体感が結果動きやすさ、着心地の良さをも担保しています。

素材はコットンにおいては特殊な「度詰めコットン」を使用。
究極まで詰めに詰めた、高密度のツヤ感あるコットンはまるでシルクの様。
高級スーツを彷彿とさせます。

「カットソー」というカジュアルアイテムの代表を、まるで「高級スーツ」というドレスアイテムのように見せる、日本の匠の一人でした。
(ちなみにニットもカットソー以上に、このブランドの得意アイテムです)

92年のブランドスタートから、まさに「地道」にブランドを運営されており、この時代にホームページも直営店も持たずに、セレクトショップなどを中心に展開されていました。

スタッフは少数精鋭。1点1点を目の届く範囲で作り、とても丁寧に物作りを行っていました。
業界内での評価は非常に高く、また一度購入した人がまた買いに来る「リピート率」が驚異的なことでも有名です。

しかしながらその小池のり子氏は、2011年に他界。
その後ブランドは小池氏の片腕であった末永津喜子氏を中心メンバーとし、再構築。

2012年度より【tsuki.s/ツキドットエス】として再スタートを切ったのです。

「名デザイナーのアシスタントは育たない」

というのはアパレル界ではよくあること。
海外のハイブランドなどでもその現象はよくあります。
デザイナー交代をきっかけにブランド凋落というのは枚挙に暇がない程です。

しかしながら、小池のり子氏は本当に少数精鋭で素晴らしい物作りをされていたんでしょう。
片腕である末永津喜子氏が手がける【tsuki.s/ツキドットエス】は【norikoike/ノリコイケ】時代に勝るとも劣らないクリエーションで業界を驚かせました。

職人技術の様な完成度の高いウェアは受け継ぐのが困難かとも思われましたが、100%、120%再現できています。

そんな切ないストーリーや生産背景を無視して見ても【tsuki.s/ツキドットエス】は両手を挙げて素晴らしい。

ニットウェアはこだわりが強烈に強く、品質だけでなく値段も一級なのですが、カットソーは「デイリーウェア」と捉え、毎シーズン買える様な値段になんとか抑えてくれています。

パッと見は本当に地味なんですよ。
なんてことない普通のカットソー。
シルエットは特別太いわけでも細いわけでもない。
着丈も長くなく短くもなく。
デザインはごくシンプル。

でもそれだけに、10年着れるカットソーに仕上がっています。
実は私も7年前に購入した【norikoike/ノリコイケ】のカットソー、去年の夏も現役で着ていました。
クルーネックの半袖カットソーです。

普通ネックがよれたり、生地が擦り切れたりしますよ。
夏に着る半袖ですよ?ありえないことです。

それだけ度詰め生地の耐久性が高く、また飽きっぽい私が7年も同じものを着るという、それだけトレンドに左右されない確かな良さがあります。
ベーシックアイテムとして1枚持っていることをオススメします。
本当に素晴らしいブランドです。
なにはともあれまず一枚、と理屈抜きに語れる非常に良いクリエーションです。

下記、定番のカットソーで今現在買えるものを集めてみました。
これから春にかけて入荷も多くなっていくので、気になる方は注目です。

▼オススメアイテム
BRAND:tsuki.s/ツキドットエス
ITEM:度詰め天竺クルーネック長袖
PRICE:6,372(26%OFF)

▼オススメアイテム
BRAND:tsuki.s/ツキドットエス
ITEM:度詰め天竺クルーネックカットソー
PRICE:8,532

▼オススメアイテム
BRAND:tsuki.s/ツキドットエス
ITEM:度詰め天竺クルーネック半袖
PRICE:8,100

 

『【最も早くオシャレになる方法】現役メンズバイヤーが伝える洋服の着こなし&コーディネート診断』(2015年1月11日号)

著者/KnowerMag MB
現役メンズファッションバイヤーであり、月間60万PV以上を誇る人気サイトKnowerMag運営者であるMBが伝える洋服の着こなし方。従来型の感覚的ではない、論理的、構築的な内容。誰もが理解できる洋服のセオリーを伝えます。またコーディネートのお悩み、疑問質問などにも回答。Q&A形式にてメルマガ内にて回答します。全ての質問に答えられる訳ではありませんので予めご了承下さい。
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【リスク回避】セキュリティの専門家がネットでクレジットを使わない3つの理由

プリペイドカードが主流なわけ

『谷本真由美(@May_Roma)の「週刊めいろま」』 032号(2015年1月16日)

ワタクシの知人や友人のセキュリティ専門家のほとんどは、ネットショッピングでクレジットカードやデビットカードは使っておらず、プリペイドカードを使用しています。システムの裏側やネットの仕組みを知っていると、デビットカードやクレジットカードの番号をウェブサイトに入力する勇気がありません(笑)

セキュリティの専門家の友人達がプリペイドカードを使用する理由は以下です。

─ プライバシー保護

事業者がハッキングされた場合などにクレジットカード番号や銀行口座(デビットカードの場合)、個人情報漏洩のリスクを回避し、成り済ましを防ぐ。またオンライン商店内部の従業員などによる情報の抜き取りリスクも防ぐ。

─ 与信リスク回避

漏洩した情報を使用して犯罪者に買い物されたり現金を引き出された場合に与信スコアの悪化を防ぐ。

─ 使い過ぎの防止

あらかじめ使用するお金を決めておけるので使い防ぎを防ぐことが可能。

イギリスおよび大陸欧州の友人や知人は、郵便局が発行しているプリペイドカードを活用しています。手数料が安い上、窓口で即日発行だったりするので使い勝手がいいです。イギリスの郵便局の場合はドル、ユーロなど複数通貨に対応したカードがあるので、海外旅行する場合や海外のサイトから買い物をするのにかなり便利です。為替レートや手数料も得なので、最近人気が出ています。欧州の場合、個人商店やタバコ屋、屋台などでもクレジットカードやデビットカードの使用が当たり前なので、プリペイドカードがあればキャッシュレスでの旅行が可能です。

 

『谷本真由美(@May_Roma)の「週刊めいろま」』 032号(2015年1月16日)

著者/谷本真由美(@May_Roma)
神奈川県生まれ。米国シラキュース大学で情報管理学修士、国際関係論修士を取得。その後、ITベンチャー、コンサルティングファーム、国連専門機関情報通信官、外資系金融会社などを経てロンドン在住。趣味はハードロック/ヘビメタ鑑賞。『ノマドと社畜』(朝日出版社)、『世界のどこでも生きられる! 外籠もりの進め』(ディスカバー・トゥエンティワン )など、著書多数。
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山崎和邦

【改憲問題】安倍首相は自分より賢い市場をナメてかかると失敗する

「経済を取り戻す政治」と「憲法改変の政治」

『山崎和邦 週報「投機の流儀」』第137号(2015年1月18日号)

1月11日号で述べた。

「今からの『正念場』は、第3の矢が発効する仕掛けを官僚や旧勢力とのバトルを乗り越えて実現させることだ。そこで安倍内閣が少しでもファイティング・ポーズを緩めたり曖昧にしたら、市場は(見せ場を既に完結しているから)直ちに『土壇場』を指向する」

これへの懸念を少々述べる。市場は安倍さんより賢い。市場をナメてかかると失敗する

国内の理想的均衡は「適度な成長力を維持しつつ適度なインフレ下の完全雇用」であり、対外的な経済の均衡とは「持続的な国際収支の適度な黒字」である。この両者を同時に満たすことは「平時」でも難しい。

今は内外共に経済学で言う「均衡状態」とは遠い。安倍さんが自ら「道半ば」と言っている。永遠に言い続けるつもりだろうか。「道半ば」なら「自民党結党以来の宿願たる憲法改正」に執心しないで、それをやりやすくするための経済均衡の姿を実現させることに邁進すべきだ。

選挙中は経済優先に絞ったが、今は時々「憲法」が出てくる。本稿では1年半前から憲法問題について述べたが「唐突な気がする」という便りも頂いた。だが、市場は「(自民党の結党以来の宿願たる)憲法改正」に熱心になって「経済を(デフレから)取り戻す」ことに不熱心になれば直ちに反応するはずだ。

市場は安倍さんより賢い。市場をナメてかかると失敗する。いきなり憲法は唐突だと昨年に言われ、読者諸賢は筆者の持論の「森羅万象、何事も市場に無関係なものはない」と言うことに、できれば共通認識をお持ちいただければありがたい。

今から、憲法問題は次の3点セットで外堀から埋めてゆく気だろう。狡猾な図面師が安倍さんについているはずだ。

1) 日本版NSC(大統領が強い権限を持つ米NSCをモデルとし、総理・官房長官・外相・防衛相の4人が中核となり外交上の安全保障に関する政策を立案する組織「国家安全保障会議」)。

2) 特定秘密保護法(国の安全や外交にからむ秘密情報を漏洩した者を処罰する法律)。

3) 集団的自衛権(自国と密接な関係に在る国が武力攻撃を受けた場合、自国が根本的に脅かされる恐れがある場合、自国が攻撃されていなくとも実力を以て阻止できる権利。昨年7月に閣議で行使容認を決定した)。

筆者はこれを第2次大戦前の日独伊3国同盟を連想させる。3国同盟は参戦の義務があった。集団的自衛権は、タテマエ上は義務ではない。だが、これの世界は法文の解釈でなく、外交上の政治的営為の世界であろう。

安倍さんが「経済を(デフレから正常な姿に)取り戻す」と標榜して大いに受けたし効果も相当程度は出た。だが、これは彼の、また自民党結党以来、満60年間に亘って連綿と受け継がれた「憲法改変という主目的」を円滑に進めるための「鎧の上の衣」であることは間違いない。

もし安倍さんが本丸に近づいたことに気を許し緊張感を欠いて「衣の下の鎧」をアカラサマに見せた場合は市場は直ちに反応するだろう。

安倍さんには相当に狡猾な図面師がついているはずだ。だが、市場は安倍さんより賢い。市場をナメてかかると失敗する。

 

『山崎和邦 週報「投機の流儀」』第137号(2015年1月18日号)

著者:山崎和邦(大学教授/投資家)
野村證券、三井ホームエンジニアリング社長を経て、武蔵野学院大学名誉教授に就任。投資歴51年の現職の投資家。著書に「投機学入門ー不滅の相場常勝哲学」(講談社文庫)、「投資詐欺」(同)など。メルマガ「週報『投機の流儀』」では最新の経済動向に合わせた先読みを掲載。
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小川和久

【サイバーテロ】米中央軍ツイッター乗っ取り事件の真相はイタズラ?

ハッカーが「イスラム国」について知識のある支持者だという証拠はない

『NEWSを疑え!』第363号(2015年1月19日号)

1月12日、米軍の中央軍司令部のツイッターのアカウントと動画共有サイトYouTubeのチャンネルが乗っ取られた。中央軍司令部が中東での米軍の行動に関する宣伝に使ってきたものだ。

ハッカーは「サイバー・カリフ国」を名乗り、イラクとシリアの「イスラム国」に対する忠誠を宣言し、米軍の機密文書だという画像や、「イスラム国」の宣伝映像を発信したが、必ずしも「イスラム国」の支持者でない可能性も高いと見られる

しかし、今回のアカウント乗っ取りで米軍の機密が漏れた可能性は低く、兆候もない。ハッカーが乗っ取ったコンピュータは、米軍のものではなく、ツイッターとYouTubeのものだったからだ。

米中央軍のツイッター・アカウントとYouTubeチャンネルは、米東部時間の1月12日午後12時30分ごろ乗っ取られ、2時間以内に停止された。その間、ツイッターには、「米兵よ、われわれはやって来る。背後に気をつけろ。ISIS」といったメッセージ、中国と北朝鮮に関する米軍のシナリオだというパワーポイント画像、米軍の兵器の価格に関する文書などが表示された。

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ここでまず、ハッカーが「イスラム国」の支持者や関係者でない可能性が浮き彫りになる。仮にハッカーが「イスラム国」の支持者であれば、現時点で「ISIS」という名称を使うこと自体が不自然だ。ISISとは「イラクとシャーム(大シリア)のイスラム国」を指しているが、「イスラム国」と支持者は2014年6月29日、この国名から「イラクとシャーム」という地名を削除しているからだ。

ツイッターで表示した文書や画像にしても、米国の国防総省や議会が以前から公開していたものや、誰でも公開情報から作成できるものだ。そもそも、中国と北朝鮮は米中央軍の管轄外なので、両国に関するシナリオと称する画像は、ハッカーが米中央軍の機密を入手した証拠にはならない。

ハッカーが「中国に関する米軍のシナリオ」だという画像。 左上のロゴはマサチューセッツ工科大学リンカーン研究所 (下)のものなので、同研究所が作成した資料とみられる。

ハッカーが「中国に関する米軍のシナリオ」だという画像。
左上のロゴはマサチューセッツ工科大学リンカーン研究所
(下)のものなので、同研究所が作成した資料とみられる。

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したがって、ハッカーが米中央軍のコンピュータに侵入した証拠はないし、「イスラム国」について知識のある支持者だという証拠もないのが現状だ。

それでも中東などでは「米軍が『イスラム国』に敗れた」と宣伝され、そのように受け止める人も多いことは間違いない。

こうしたアカウント乗っ取りのリスクを完全に避けることはできない。ツイッターやYouTubeは、情報の発信者を増やすことで利益を上げるサービスであり、軍隊とはセキュリティの優先順位が異なるからだ。

両社は対策として、ふだんと異なる端末から発信が試みられた時は、通常のパスワードのほか、アカウント所有者に送信される1回限りのパスワードも用いる2要素認証というオプションを提供している。しかし、大きな組織が複数の担当者を通じて情報を発信する場合、2要素認証を利用していない場合も少なくない。

米中央軍はこうしたリスクを最小化し、それに見合う効果のある宣伝をアラビア語など現地語で行なっていたのかどうか、今後、米議会に見直しを求められることになるだろう。

静岡県立大学グローバル地域センター特任助教・西恭之

 

『NEWSを疑え!』第362号(2015年1月15日号)

著者/小川和久(軍事アナリスト)
地方新聞記者、週刊誌記者などを経て、日本初の軍事アナリストとして独立。外交・安全保障・危機管理(防災、テロ対策、重要インフラ防護など)の分野で政府の政策立案に関わり、国家安全保障に関する官邸機能強化会議議員、日本紛争予防センター理事、総務省消防庁消防審議会委員、内閣官房危機管理研究会主査などを歴任。
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