今年の不幸、今年のうちに。不幸を来年に引きずらない超簡単な裏ワザ

もうすぐ新年。今年の不幸は新しい年に持ち越したくないですよね。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、超簡単に不幸を取り去る裏ワザを紹介。あっけないほど簡単で効果大とのことですから、試さない手はないですよ。

不幸は○○をするとなくなってしまう

みなさんには今年どんな不幸なイベントがありましたか? のっけからイヤァなことを思い出させて恐縮ですが、1年も暮らしていたらあるでしょ、思い出すのも辛い不幸なことが。私にだって3つや4つ、イヤ5つや6つや7つくらいはすぐに指が折れるくらいの不幸がありますよ。

そんな不幸を来年に引きずらないというのも、来年をよき年にするためには必要なんです。年末ということで、特別にそんな裏ワザをお伝えしましょう。

といってもやることは非常に簡単で、だからこそ、やろうと思えば誰でもできるわけで、それがゆえに、劇的に効く人と、まったく効かない人にわかれてしまうのです。

やるのが難しいのであれば、それを乗り越えた人は、乗り越えたがゆえに、やり終わったときに、「よっしゃ~、やっと終わったぞ。これで明日からウッシッシ」って自然に思えるんです。そしてその感情がそのようなウッシッシなイベントを引き寄せるという側面もあるんです。

ところが、このワザが拍子抜けするほど簡単で、呆気なくできちゃうようなことだと、「は? こんなのに効き目があるわけ?」とあなたの無意識が反発するんですよね。だからこそ、こういう怪しい系のワザの場合には、エポケーができないといけないのです。エポケーをして、そのワザをありのまま、そのままの形で受け取るというスキルが必要になるんです。

長々と講釈を垂れているのは、このワザをやったのに効かなかったぞ、というクレームを私にしても意味ないですよ、という予防線を張っているわけですね(笑)。

ではここでそのワザを公開します。

【書評】自意識もプライドもいらん。ホリエモン流の後悔しない生き方

本心に従って生きることこそが人生の充実につながるのに、なぜ社会人や学生は本音で生きないのか…そう漏らすのは『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者・土井英司さん。今回の書評では、「本音で生きる」という直球なタイトルの堀江貴文さんの著書を紹介しています。

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本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』 堀江貴文・著 SBクリエイティブ

こんにちは、土井英司です。

昨日、東京農業大学の3年生・4年生に向けて、就職活動と社会人になってからのキャリアの話をしました。

学生さんからの質問タイムもあり、たくさん質問を受けたのですが、そのなかに、起業に関する質問がありました。「自分みたいな人間が起業するなんて」とおっしゃるその女性に、土井はこうアドバイスしたのです。

「起業に関する質問をした時点で、あなたは本当は起業に興味を持っているんですよ。起業する前提で今後のキャリアを考えなさい」

何かを実現したいなら、それを「夢」や「願望」のレベルから「予定」に変えなければならない。口で「予定」というだけでなく、「いつ」「どこで」「何を」「どうやって」といった情報も盛り込んでしまう必要があるのです。

本業のかたわら、社会人や学生にキャリアアドバイスをする機会が多くあるのですが、いつも思うのは、なぜみんな本音で生きないんだろうということ。本心に従って生きることこそ、人生の充実につながるのに、です。

そこで本日ご紹介したいのが、起業家・堀江貴文さんによる『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』です。アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾスは「後悔最小化理論」を掲げましたが、本書の著者、堀江さんもまた後悔を最小化する考え方を示しています。

いくつか、ポイントを見ていきましょう。

そんな「お声かけ」じゃ売れない!販売のプロが教える3つのポイント

一歩間違うとお客様に警戒されてしまったり、買う気を損ねてしまう「お声かけ」。メルマガ『目指せ! 販売の達人 ~販売力向上講座~』の著者・坂本りゅういちさんは、最低限知っておくべきポイントを3つにまとめて解説して下さいました。しっかり覚えて年末商戦を乗り切りましょう!

お声かけの3つの要素

こんにちは、坂本りゅういちです。

お客様に声をかけるという行為、いわゆる「お声かけ」って難しいですよね。どれだけ経験を積んでいても、絶対の正解が無いものなので皆悩んでいます。

商品をご覧になっているお客様に、

「よろしければお手に取ってごらんください」
「気になる商品があればお声がけください」
「他のお色もお持ちいたしますよ」

など無数のパターンの言葉の中から選んで声をかける。でも結局どれが正解なのかなんてわかりません。今日もまた悩むことになるでしょう。

そういう時は、一度お声かけに必要な要素が何なのかを整理しておきましょう。ポイントを整理しておくと何も考えていないよりはグッとやりやすくなります。

お声かけに必要な要素は3つあります。

お客様に気づいていることを知らせる
販売員に声をかけやすくする

まず入店されているお客様に対して声をかけることで、「私はあなたの存在に気づいていますよ」と知らせることができます。黙っているとお客様は「無視されている」と感じてしまいがちなので、一声かけることで受け入れていることを知らせるのです。

ちなみにあまりこういうことを言いたくはありませんが、店によっては、盗難防止にも効果を発揮します。

次に2つ目。お客様に声をかけることによって、お客様側からも販売員に声をかけやすくします。

何か商品について聞きたいことがあっても黙っている販売員よりは、一度声をかけてくれた販売員の方が聞きやすいのです。販売員とお客様の間にある見えない壁を壊す意味でもお声かけは大事ですね。

そして一番大事な3つ目があります。それが「お客様に疑問を抱かせること」です。

前述した「気になる商品があれば~」みたいなフレーズが悪いとは言いません。ただ、そういったフレーズを使ったとしてもお客様は何とも思いません。「よろしければ手に取って~」みたいなことを言われても、「勝手に取って見るよ」と思いますよね。そういうフレーズでは先に書いた2つの要素しか満たせません。

商品を販売するために大事なのは、商品に対していかにお客様から興味を持ってもらうかなんです。そこで「お客様に疑問を抱かせること」が必要になってきます。

例えば、私が時計を売っていた時。一角に高級時計のコーナーがあったのですがそこで一瞬足を止めたお客様に対して、「ぜひ名前を覚えてあげてください」なんて言っていました。

こう言われたお客様からすると、「どんな名前なんだ?」「何か特別なものなのかな?」みたいな疑問が湧いてくるわけです。そうすると気になって、こちらの話を聞いてくれるようになります。

そこで「ケースからお出しできますので」なんて言っていても、「見るだけでいいです」と終わってしまいますよね。

お客様に疑問を抱かせることで、次の接客をしやすくすることを意識しましょう。

今日は長くなってしまいましたが、何が正解かは相手によって変わりますし、商品によっても変わります。ですが、3つのポイントを抑えておくことで考えやすくなるのも事実です。

是非参考にしてみてください。

image by: Shutterstock

 

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Windows Phoneってアリ?ナシ?ガジェット好き人気コンサルの回答は

毎回ジャンルフリーの様々な質問に人気コンサルの永江さんが回答する『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』。今回はガジェット好きな永江さんに、「Windows Phoneの印象は?」という質問が。さて、永江さんからの回答は……。

Windows Phoneについての印象は?

Question

shitumon

ガジェット好きの永江さんへ質問です。Windows Phoneについてどういった印象をお持ちですか

Windows10以降、少しではありますが日本でも再びWindows Phoneが注目されはじめています。Surfaceもお使いだと思いますので、永江さん自身、連携のしやすさなど考えてWindows Phoneを購入する予定などありますでしょうか。

永江一石さんの回答

以前のブログにも書きましたが、私はこれまで2台のWindows Phoneを所有してます。1台がwindows8Nokia Lumia 620、もう1台がNokia Lumia1020という最上位モデル。当時はWindowsPhone8というモバイル専用OSでした。

AppleはiOSとMacOSを統合しないと断言してますが、Windowsは今回の10からモバイルとPCのOSが基本的には共通になりました

すごいのがWindows Phoneっていうのはその中に「Continuum」っていうPCに繋げる機能が実装されまして、自分のWindows Phoneをモニターに繋げてキーボードで入力できるんです。

つまりWindows Phoneだけ持ってれば、極端な話パソコンがいらなくなる可能性が出てきます。

もちろんハイスペックなWindows Phoneじゃないと使えませんが、これ一台でパソコン買わなくてよくなれば、ものすごく普及する可能性が出てきます。

ここは本日のブログに書きました。

【衝撃】キリンが初の赤字に転落。見落とされた国際戦略の2つの問題点

 キリンホールディングスは今期、1949年の上場以来初めて560億円の最終赤字を出しました。その原因は、買収したブラジルの地場ビール会社の業績不振です。日本最大手のビール会社のひとつであるキリンは、国際化を進める上で何に失敗したのでしょうか? 米国在住の作家・冷泉彰彦さんは、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、不正会計で揺れる東芝問題も例に挙げ、日本の大企業が抱えている国際戦略における「2つの大問題」があったことを指摘。その問題について詳細に解説しています。

日本企業国際展開、2つ懸念

ロイター電によれば、キリンホールディングスは21日、2015年12月期の連結最終損益が「560億円の赤字(従来予想は580億円の黒字)になる」という修正見通しを発表したそうです。1949年のキリンビール上場以来初めての最終赤字となるということで、衝撃が走っています。

原因としては、子会社のブラジルキリンで2015年12月期に減損損失約1412億円が発生、約1140億円を特別損失として計上するためだそうです。

この「ブラジルキリン」ですが、元々は「スキンカリオール」という会社で、ブラジルの地場のビール会社でした。それを2011年の11月に買収して完全子会社化し、「ブラジルキリン」としていたものです。

公式サイト ポルトガル語)

この「スキンカリオール」ですが、ブラジルのビール市場では1位の「アンハイザー・ブッシュ」つまり「バドワイザー」に続いて2位、地場では1位ということで、キリンとしては国際化の一環として約3000億円で買ったものです。

非常に大雑把に言えば、売上で1500億ぐらいの規模の会社を3000億で買い、業績が不振なので、今回は「減損テスト」つまり「色々な経営データを分析して将来的な会社の価値を算定」した上で、帳簿に乗っている会社の価値(のれん代過大であればその差額を損失に計上する、そうした措置を今回行ったわけです。

詳細なデータを検討してみないと断定的なことは言えませんが、地場のビールで1位といってもその地位を確立したのは、1980年代ですから、主力の「ノバ・スキン」にしても、比較的新しいブランドであるわけです。ブラジル経済の不振と、特に通貨レアルの低迷という中で、このような結果となったのはある種の必然かもしれません。ですが、私は次の2点が非常に気になりました。

1) 「減損テスト」というのは国際常識では毎年行うべきものです。それを放置しておいて、今年になって「いきなりやって、巨額な損を落とす」というのは、経営として余りにズサンです。これだけの規模の会社なのですから、国際基準で毎年しっかりテストと減損をやっておくべきでした。

2) 一部報道では「売却も視野」などという話も流れています。これも全く気に入りません。それこそ朝ドラの「かのや」の若旦那のような腰の座らない姿勢であるばかりか、今季に思い切り「減損」をやっておいて、その後で少しブラジルの景気が上向いて「ブラジルキリンの価値が上がったところで売れば今度は利益が出るわけです。そんないい加減な経営でMAごっこをやっているようでは、国際戦略もあったものではありません。

今回は、いつもとは違う経営のお話になりましたが、要するに日本の大企業がここへ来て躍起になっている国際戦略には2つの大きな問題があるということをお話したかったのです。

またも人災。中国の重大事故は「付け焼き刃」的な政策が原因か?

12月20日に中国の深センで起きた大規模な土砂崩れ。建設残土の不法投棄が原因として指摘されていますが、メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では事故を「習近平氏暴走のツケの表面化」とし、今後そのツケはさらに大きなものとして表れると予測しています。

【中国】相次ぐ人災は習近平の政策が原因

4階相当まで赤土 深セン土砂崩れ、人災ふたたび

深センで大規模な土砂崩れがありました。このニュースは日本でも大きく取り上げられ、メディアでは専門家らが詳細を解説していたので、よくご存知の方も多いでしょう。土砂崩れの現場は急速に開発が進んでいた地域で、事故の原因は開発における建設残土の不法投棄ではないかと言われています。これによる行方不明者は90名前後で、今でも救助活動が行われています。

この事故が起こった際、事故関連の情報が早くメディアに伝わっていたことに驚きました。視聴者による投稿という動画も様々流れ、事故直後には原因は建設残土の不法投棄による人災だとメディアが伝えていました。

情報隠匿が得意の中国らしからぬあり方です。どれだけ臭いものにフタをしようとしても、インターネット時代の今、人々の口を塞ぐことはできないのだということを、2015年の最後に強く印象付けた事故です。

人々の意識もすでに変わってきています。これまでは、禁句や禁忌とされるものには触れようとしなかった人々も、どんどん自らメディアに登場して自己主張をするようになってきました。

例えば、12月に海南島で開催された世界的なミス・コンテスト「ミス・ワールド」のカナダ代表は、法輪功支持の中国出身女性だったため、中国は彼女の参加を拒否し、参加させませんでした。それに対し、カナダ代表のアナスタシア・リンさん(25)は、アメリカで会見を開いて中国政府を堂々と批判しました。

ミス・ワールド カナダ代表が中国の入国拒否に抗議 中国政府の対応を批判

中国政府に脅されたから泣き寝入りするのではなく、世界に向けて堂々と反論する。こうした行為ができるのは、ネット世代だからこそではないでしょうか。

また、最近話題になっている脱北女性パク・ヨンミさん(22)は、北朝鮮での悲惨な生活や、中国人ブローカーに売られた脱北後の地獄のような生活を、自叙伝や講演会などで赤裸々に語っており、彼女の本は世界15ヶ国で翻訳されています。

彼女の本は、日本では「生きるための選択」というタイトルで発売されて、テレビや雑誌などでも広く紹介されています。彼女がこれまでの脱北者と違う点は、顔を隠さず北朝鮮批判とも取れる悲惨な経験を赤裸々に語っていることです。こちらも、堂々と世界のメディアに露出し、これまでタブー視されていた北朝鮮批判を繰り広げています。これもやはりネット時代の申し子と言えるのではないでしょうか。

ネット社会は国境を超え、世界を狭くしました。パク・ヨンミさんもアナスタシア・リンさんも、メディアで使う言語は英語です。逃げも隠れもせず、英語で堂々とメディアで自己主張をする。もしかしたら、彼女たちが世界のどこに逃げても、北朝鮮や中国がしつこく追いかけてスナイパーに暗殺するかもしれません。彼女たちはそれを分かっていながらも隠れない。それが今の時代のあり方なのです。

しかし、中国や北朝鮮といった共産主義国家にとっては、それはちょっと困ったものです。今年6月に長江で客船「東方之星」号が沈没し、数百人の乗客が死亡した事故がありました。その際は、李克強首相が急いで現地に向かい、メディアに緘口令を敷き、事故原因を曖昧なままにして被害者家族たちの口もなんとか封じることができました。

しかし、今回の深センでのがけ崩れは、事故直後にネットに動画がアップされ、被害者家族の声が発信されてしまい、どうやら原因は建設残土の不法投棄らしいという説がすぐに流れました。さらに日刊紙の北京青年報は、「今回の土砂崩れに天災としての要素はほとんどなく、明らかな人災だ」と批判しています。

3人に1人が外国人。それでもシンガポールが最もテロに遭わない理由

国際的な調査機関による、世界の国々にテロが起こる危険度を示す「世界テロ指数」というランキングがあります。その中でテロ指数のもっとも低い国のひとつが、シンガポール。周辺のASEAN諸国が高い指数を示している中、なぜシンガポールだけが低い値なのでしょうか? 毎日世界中を飛び回っている高城剛さんが、自身のメルマガ『高城未来研究所「Future Report」』にて、その理由を分析しています。

最もテロの影響を受けにくい国家・シンガポール

今週は、シンガポールにいます。

タイでは今年テロが続き、インドネシアやマレーシアでも次々とテロ計画が露呈している中、シンガポールには、その様相がありません。

このメールマガジンのQ&Aコーナーでも「安全な渡航先」をよく尋ねられますが、シンガポールそのひとつのように思います。

ただ、シンガポールはイスラム国テロ行為に対する攻撃軍に参加しています。

いわゆる敵対的なスタンスを明確化している上に、米国や近年の欧州同様、多くの移民が増えている国家です。

その上、シンガポールの実に人口の3人に1人外国人で、日本の外国人総数が人口の60人に1人な状況を鑑みると、シンガポールは日本に比べ人口比で20倍も外国人が多いことになり、中東からの移民も数多くいる国家なのです。

しかし、テロ、および不穏な動きは、近隣の東南アジア諸国に比べ、圧倒的に少ない事実があります。

これは実に不思議なことで、シンガポール政府の外交の巧みさ国民の管理を徹底している表れだ、とよく言われています。

国際的な調査機関が様々なデータを用いて、世界の国々のテロ危険度を数値化した「世界テロ指数」によれば、昨年発表された最新統計では、シンガポールは世界で最もテロの影響を受けにくい国家に選ばれました。

この「世界テロ指数」トップ5をみますと、1位イラク、2位アフガニスタン、3位パキスタン、4位ナイジェリア、5位シリアと、テロや紛争がニュースを賑わす国が上位を占め、また、東南アジアの国々はそれなりに高順位で、フィリピン9位、タイ10位、インドネシア31位、ミャンマー35位、マレーシア48位となっているなか、シンガポール最終順位124位なのです。

この最終順位に並ぶのは、ニュージーランド、韓国、ベトナムで、これら同率4カ国が、もっともテロが少ない国家と指数では表れています。

シンガポール周辺のアセアン諸国が軒並みテロ危険度の高い上位にランクインしている中で、それらの国と国境を接していたり、気軽に行ける距離にあるシンガポールが、ランキングの最終順位である124位に留まっていることを考えると、シンガポールのテロ対策が際立っていることを示していると思われます。

ちなみに「世界テロ指数」によれば、27位イギリス、30位アメリカ、56位フランス、83位ドイツで、日本は121位となっています。

先月、シンガポールの首相リー・シェンロンは、オブザーバーとして出席したG20の際に、パリで起きたテロ事件はシンガポールでも起こりうるとし、心の準備するように、あらためて国民に促しました。

さらに、インドネシアには中部スラウェシ州北東沿岸部の主要港ポソで、ISISの戦闘予備員の訓練基地となる潜在性のある地域だと話しました。
その上リー首相は「もし彼らが小さな宿営地を設け、ISIS東南アジアとの呼称でも付ければ、テロリスト予備軍が集まる可能性がある」とも述べています。

最後にリー首相は、東南アジアからシンガポール人を含む700人余りISISに加わるため中東に渡っていると、自戒の念を含め自ら発表しています。

また、テロ問題研究の権威でシンガポールにある「政治的暴力・テロリズム研究国際センター」によれば、アジアの戦闘員が中東から母国に帰還して活動を活発化する恐れがあるとし、アジアでのテロ発生に懸念を示しています。

宣伝効果が高いクリスマスの期間を狙ったテロ計画の危険性もあわせて指摘しました。

現実的には世界中どこも絶対安全とは言えませんが、シンガポールでは、首相自ら国民に危機意識を持つように問い、情報公開を適宜行っていることが伺えます。

実は、トップのこのような姿勢こそが、テロを未然に防ぎ、また例えテロが起きたとしても、冷静沈着に行動を即し、二次被害が拡大しないことの秘訣なのかもしれません。

Keep Calm and Carry On!

どんな時でもどんな場所でも、常に我を見失わないこと。

みなさま、何卒良いクリスマスを。

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新幹線に適した路線、海外では少ない?インフラ輸出なら地下鉄の声も

インド初の高速鉄道計画は日本の新幹線方式を採用することが今月決定した。海外の高速鉄道での新幹線技術の採用としては、台湾に次ぐ2例目となる。海外へのインフラ輸出を政府は成長戦略として重視しているが、高速鉄道(新幹線)の海外展開に関しては中国など他国との競争が厳しい。その背景には、実際に事業として成立しそうな路線は世界でも数が限られている、という事情もあるようだ。

高速鉄道に適した条件を満たす路線は数が少ない

日本と中国の間で高速鉄道の受注をめぐる争いが高まっていることに注目するフィナンシャル・タイムズ紙(FT)は、奪い合うパイがそもそも少ないことを指摘する。当局者らの談として、高速鉄道をめぐる激烈な競争は、実際に欲しがっている買い手がわずかしかいないという現実を反映している、と伝える。

高速鉄道は経済発展の貴重なシンボルであり、高速鉄道が欲しいと考えている国は多いが、実際に高速鉄道に適している国は少ない、とFTは語る。高速鉄道は(営業的観点から)近すぎも遠すぎもしない2つ以上の大都市間を結ぶ必要がある、というのがその理由だ。

ウェブ誌「ディプロマット」で、シンガポールの南洋理工大学ラジャラトナム国際研究院の軍事研究プログラムのShang-su Wu(吳尚蘇)リサーチフェローは、自動車、航空機との競争の観点から、(乗客数の見込める)高速鉄道に適した距離は200~1000キロであると語っている(東海道新幹線の東京~新大阪駅間は約515キロ。山陽新幹線まで加えて、東京~博多駅間は約1069キロ)。インド初の高速鉄道のムンバイ-アーメダバード間は505キロだ。

高速鉄道が結ぶことになる都市の規模なども重要だ。大多数の高速鉄道は赤字で運行しているが、インドの高速鉄道に関しては、2つの商業中心地を結び、ビジネス利用客のしっかりした需要が見込める、と同誌は語っている。FTは、台湾はこれまでのところ新幹線を購入した唯一の国だが、その路線は大赤字を出している、と語る。

こうした観点から、北京交通大学のZhao Jian(赵健)教授は、「高速鉄道を維持できる海外市場はあまり多くない」と語っている(FT)。

信頼性は高いが価格も高い新幹線。地下鉄のほうが有望?

そういった状況の中で、日本は新幹線をどのように売り込んでいったらよいのだろうか。

日本と中国の競争に関して、中国は大規模生産と日本より低い人件費のおかげで、価格がより安くできると中国の同済大学の鉄道専門家Sun Zhang氏がFTで述べている。対する日本は、新幹線の安全性を売りにしているとFTは語る。また、長期的に見れば、新幹線のほうがお買い得だと主張していると伝える。日本としては、車両だけでなく、運行システムや保守なども含めてトータルに提供することが強みとなるという趣旨を、ある業界関係者は語っている。

しかし、そういった総合パックでの売り方は、売りにくいものだと日本の多くの専門家が認識しているとFTは伝える。必要に応じて他国と協力していくことが受注のチャンスを広げるとの三井物産の安永竜夫社長の考えを紹介している。「日本には強みと弱みがある」「オール日本のパッケージで勝てるとは考えていない。競争力があるような最良のパッケージとは何かについて、常に考える必要がある」と同社長は語っている。

高速鉄道よりも地下鉄のほうが、日本にとってビジネスチャンスが多いという意見の関係者も多いようだ。発展途上国は都市鉄道を大いに必要としており、新幹線に直接的な利害関係を有する企業以外の、日本の鉄道産業の多くの人が、地下鉄のほうが見込みが高いと考えている、とFTは語る。すでに成功事例もいくつかある。「日本はまず、正確で安全な都市交通システムの建設を手伝うことで、自国の強みを売ることができる。そうすることで長距離路線(の受注)にもつながるかもしれない」と安永社長は語っている。

高速鉄道建設が決まったばかりのインドでも在来線の改善を優先すべきとの意見

高速鉄道建設を決めたインドについて、高速鉄道よりも在来線の改善が先決ではないか、との政治経済アナリストのオピニオンをBBCは紹介している。筆者はインドのシンクタンク「センター・フォー・ポリシー・オルタナティブズ」のMohan Guruswamy所長だ。

同所長は、モディ首相が「この(高速鉄道)事業はインドの鉄道に革命を起こし、未来へ進むインドの旅を高速化するだろう。インドの経済的変化の機関車になるだろう」と語ったことを伝え、だが、そうなるだろうか、と疑問を呈している。

同所長は、インドの鉄道網が世界第3位の規模を持つこと、1853年の旅客営業開始以来、長い歴史を持つことを語った上で、インドの鉄道は何にもまして、巨大で、老朽化し、ぼろぼろになったインドのインフラの典型である、と語る。

整備や安全対策にまわすのに必要な現金がなく、そのせいで近年、事故が増加していると語る。インドでは、2000年以降、大きな鉄道事故が89件あり、そのうちほぼ3分の2が2010年以降だという。

インド政府によると、昨年の鉄道事故による死亡者は2万5000人以上に上ったそうで、同所長によると、線路横断中の事故による死亡者が毎年1万5000人近くいると見積もられているそうだ。そこで、国の委員会は、平面交差の排除や、線路沿いの柵の設置などを勧告しているが、予算不足のため実現の見通しは立っていないもようである。

インドでの高速鉄道の導入が在来線の改善につながるとの見方も

一方、ディプロマット誌は、インドの新幹線方式の採用が、日本にとってさまざまな可能性を持つものであることを伝える文脈で、高速鉄道への新幹線方式の採用が、在来線の改善にもつながる可能性があると指摘している。高速鉄道と在来線は、それぞれの規格と規定で運行するけれども、多くの技術には互換性がある、と同誌は語る。例えば、高速での電車の通過を可能にする高速鉄道の転轍(てつ)機は、在来線の効率を高めるためにも利用できる、としている。

また、インドの線路は大部分が広軌(1.676メートル)で、高速鉄道用の線路を敷設しなくても、潜在的には時速160~200キロまでの走行を扱う力がある、としている。よって、インド政府にとっては、(他の高速鉄道路線を作るのではなく)高速鉄道技術を在来線の性能(速度)向上に利用するというのも、別の可能性としてある、としている。

同誌は、南アジアで初となるインドの高速鉄道計画は、日本の鉄道外交にとって良い前兆を示す、と語っている。インドは今後、日本の高速鉄道のさまざまな技術と関連規格を導入することになり、そのことが、インドの鉄道網の将来の発展を幾分決定するだろう、と語る。それによって、日本の鉄道産業との息の長い関係がもたらされることや、他国の鉄道技術の参入障壁として働く可能性を挙げている。

ただし、インド政府は、今後の他の路線の高速鉄道計画では、軍事装備の調達でそうしてきたように、他の国からの調達も検討するかもしれない、としている。一国による独占を防いで、自国にとって有利な条件で取引するためだ。したがって、インドの高速鉄道市場のどれほどを日本が最終的に確保するかは不明確である、としている。

(田所秀徳)

 

【関連記事】

あのきれいな人は食べている。実は美容効果バツグンの食材「ごぼう」

食物繊維が豊富なイメージのあるごぼう。便秘のときのごぼう頼み…なんて人もいるのでは? でも、それだけじゃないんです。今回の『一石三鳥健康メルマガ』では、意外と知られていないごぼうの素晴らしい効用を記しています。

意外と知られていないごぼうの特徴

今日はごぼうを取り上げます。好きな野菜は? と聞かれて、ごぼう!(・∀・)/”ハーイ と手を挙げる方は少ない気がしますが、いかがですか? ごぼうが薬効が高そうだということは気づいているのに。「毎日食べる野菜ランキング」があったとしたら、きっとランキング外でしょう。そんなあなたの考えをがらっと変えるかもしれない、それがこの号の特集です。

ごぼうといえば、便秘のときに食べる野菜というイメージが強いでしょう。でも、ごぼう100gのうちに、食物繊維は5gほどしかないと聞いたら、どう思われますか? 食物繊維が最も多いのはきくらげで、57.4gです。どうやら食物繊維の量だけを比べると、便秘の時はきくらげを食べるほうが効果がありそうです。

では、ごぼうの特徴が食物繊維の多さでないのならばなんでしょう? それはアミノ酸の含有量です。アミノ酸がほかの野菜に比べてバランスよく、また豊富に含まれています。

ところで、アミノ酸とは何だと思われますか。最近では、アミノ酸が配合されているサプリやシャンプーまで発売されていますね。では、知ってるようで知らないアミノ酸の話をさせてください。

筋肉を作るためにタンパク質をたくさんとっている方もいらっしゃるかもしれません。タンパク質は、体内の水分以外のほとんどを構成するものです。髪も、筋肉もタンパク質からできています。アミノ酸はそのタンパク質を構成する最小単位です。アミノ酸を電車1両、タンパク質を連結した電車だとお考え下さい。どうつなぐのかを記した設計図(DNA)に基づき連結されたタンパク質は、髪、筋肉、血液などになります。またそれだけでなく、体の機能を高めるさまざまな働きを担っています。

クリスマスに親子で読みたい、子どもにリーダーシップが身につく絵本

これからの時代に求められるのは、リーダーシップと国際感覚。そんな能力を幼いころから伸ばしてあげるのも親の責任の1つですが、メルマガ『育児に成功する【楽しい子育て絵本講座】』では、読むだけでこれらの力が子どもの身につく魔法の絵本が紹介されています。

「リーダーになる子に育てる」絵本

こんにちは、子育て絵本アドバイザーの山口理加です。

難関大学に入って大企業に入れば一生安泰…という時代ではなくなり、親としては、どのように子育てをしたらよいのか? どんな進路を選べばよいのか? 迷ったり不安に感じたりする人も少なくないのではないでしょうか。

どのような世の中になったとしても、リーダーシップを持った人でいれば、充実した学校生活や人生を過ごせるのではないでしょうか。

では、リーダーシップとはどのようなものでしょうか? そして、どうしたらリーダーシップを身につけることができることができるのでしょうか?

それは、12月にピッタリのこの絵本を読むことかもしれません♪

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サンタクロースのおてつだい』 ロリ・エベルト 文/ペール・ブライハーゲン 絵

【あらすじ】

 

そうだ、サンタクロースにあいにいこう。おてつだいをしますって、いいにいこう」

 

スキーをはいて、もりのなかへはいっていったオンヤがであったのは…?

 

ちいさなおんなのこにおきた、クリスマスのとくべつなものがたり─

(Amazonより)

子育てワンポイントアドバイス

リーダーシップとは、指導者としての資質・能力・力量・統率力のことです。役職に関わらず、人は誰でも、リーダーシップを発揮できます。

女性の場合は、お母さんとして、妻として、仕事上でも、地域活動でも、リーダーシップを発揮できます。男性の場合は、お父さんとして、夫として、仕事上でも、地域活動でも、リーダーシップを発揮できます。子どもの場合は、きょうだいの中で、学校で、習い事で、子ども会活動などでも、リーダーシップを発揮できます。

では、どうしたら、リーダーシップを身につけることができるのでしょうか? それは、目標を掲げ、率先して行動することで、皆が協力をしてくれることです。