成功する企業の経営者は、なぜ「大きな失敗」を怒らないのか?

成功する企業の経営者は「社員の失敗を怒らない」といいます。そんな企業は、どのようにして社員の失敗を成功につなげるよう、マネジメントしているのでしょう。今回の無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』で浅井良一さんが解説しています。

知らなければならない失敗学

企業が、長期にわたり大きく業績を伸ばすについては、“失敗”を、企業全体として的確に処しかつ活用できるかどうかに関わります。

そのあり方について、大きく分けて二側面があり、それはムダな失敗を徹底的につぶすというものと、大きく飛躍するための失敗を恐れずに挑戦するということで、それらを組織的に認識し実行できるとき、確実に大きく成果を我が物として恒常的に取り込むことができるとします。

自動車業界で例えると。一番目の型を全社的に追及して、改善し尽きない生産性の向上させているのが「トヨタ」で、独立した組織をつくってまで大きく飛躍するため失敗を繰り返しながら成果を求めているのが「ホンダ」であり。

恒常的に成長し続けるには、この二つの型つまりロスの排除と飛躍へ挑戦を合わせ持ち、組織文化としてシステムとして構築することが必須の条件です。

松下幸之助さんは、人に問われて「自身の成功原因」についてこう分析します。

「私は体が弱くて部下の人に仕事をしてもらわなければならなかった。だから長所の方に7分目をやって、だから大胆に人が使えた」

「ただ、大胆に人をつかったから、時には失敗もあった」とも言われ、その時にどのように処するかについて、経営者としての対応の基準を示します。

「大きな失敗というものは、たいてい一生懸命考えたうえで起こる」として

「非常に大きな失敗しますわな。そうするとぼくは怒らなかったですね。どっちかというと慰めてやったですよ。『そう心配するな。失敗はあるときはある。もう一ぺんしっかり、またやり変えようやないか。そうしたら成功するかもわからんから、しっかりやってくれ』と。決して叱らなかったですよ。むしろ慰めるほうでしたな」

けれど

「小さな問題で過ちをした場合には、やかましくいってきた方である。たとえば、一枚の紙をムダにしたというような時には『一枚の紙といえどもムダにしてはいかんじゃないか』と叱る。というのは、そうした小さな失敗は概して、その人の不注意というか不用意によっておこることが多いからである。これはだから、やかましくいって注意をするようにさせなくてはいけない」

対抗手段に出る習近平。G7の真裏で中国が開催する「もう一つのサミット」

ウクライナ戦争の調停をはじめ、世界の紛争解決のため本腰を入れ始めたように見える中国。しかしそこにはただならぬ「思惑」が存在しているようです。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田久仁彦さんが、習近平政権が和平外交の先に見据えている「目的」を解説。その達成のため、中国がG7広島サミットの裏で展開する対抗手段についても誌面で紹介しています。

透けて見える習近平の意図。なぜ中国は和平外交を展開するのか

「李輝大使が中国政府ユーラシア事務特別代表になったのか…」

5月16日と17日に李元駐ロシア中国大使がキエフでクレバ外相との会談に臨んだ映像を見て思わずつぶやいた言葉です。

李輝氏は10年以上にわたり、中国政府外交部では、駐米大使・駐英大使、そして駐日大使と並ぶエース級が就任する駐ロシア大使を務め、2019年の退任時には、李輝大使のロシアへの献身と敬愛に対してプーチン大統領本人から友誼勲章を直接授与されるほど、ロシア政治のトップにも食い込んでいた人物です。

李輝大使は確か旧ソ連時代も含めると17年ほどロシアに滞在し、ロシア語に堪能であるだけでなく、ロシア文化にも造詣が深く、ゆえにプーチン大統領からも「ロシアの真の友人」との評価を得たと言われています。

今ではもう70歳を超え、確か外交官は退官されていますが、現役を退かれた後も私が属する調停グループにもアドバイスをいただく非常にシャープな人物です。ただ退官後は「ロシア文化・文学についての本でも書くかな」と仰っていたので、悠々自適な生活を送っておられるのかと思っていたら、習近平体制下での“和平外交”の先頭に立つ一人として表舞台に戻ってきました。

この特使の派遣については、習近平国家主席とゼレンスキー大統領が行った4月26日の電話会談の中で中国側がオファーし、ウクライナ側が受け入れることを決めたものですが、私自身、中国政府は一体誰をこの特使に充てるのかなと非常に関心を持っていました。

その理由は【誰が特使になるかによって、習近平国家主席と中国政府がどこまでロシア・ウクライナ戦争の停戦仲介と平和的な解決に本気なのかを探る指標になる】と考えていたからです。

聞くところによると、4月26日の習近平国家主席とゼレンスキー大統領との電話会談後、プーチン大統領はこの“特使派遣”合意に対して不快感を示し、不安を抱いていたそうですが、この李輝氏がその特使に就任することを知ってかなり喜び安心したそうです。

その理由はすでにお話ししましたが、ロシアに対する深い敬愛と憧憬を抱く李氏の特使任命は、中国の平和外交・和平外交の立ち位置が明らかにロシア寄りの調停になるものと期待できるからです。

そのことは、キーウで会談したクレバ外相も重々承知で、李輝特使に対して「ウクライナは領土の分割や喪失、そして戦争の凍結には応じない」と釘を刺し、「領土の一体性の保持がマストであり、黒海を通じた穀物輸出の再開と安全の保障、そして核兵器の安全保障について、中国の協力をお願いしたい」と要請し、中国が中立的な観点から調停を行うことを要請したようです。

このクレバ外相の言葉を少しだけ深読みすれば「ウクライナ政府は、中国政府が行う和平外交の中立性を信頼していない」というメッセージを、李氏を通じて、中国政府に伝えたのではないかと思います。

ただ李氏もクレバ外相も時折通訳を介することなく、ロシア語で直接に対話を行い、かなり込み入った内容の話までしたようで、その際に、李輝特使はウクライナ側の“政治的解決に向けた条件”を事細やかに聴取したようです。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

コロナ対策の誤りもワクチン死も「全力スルー」。愚かな大手新聞各紙の“役立たず”

大型連休明けの5月8日、季節性インフルエンザ等と同じ「5類感染症」となった新型コロナ。しかしこれまでコロナの恐怖を煽り続けてきた国内メディアは、相変わらずその支離滅裂さを発揮し続けているようです。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、「むちゃくちゃさに仰天した」という朝日新聞のトップ記事を取り上げ、分析の誤りを指摘。さらに同紙がワクチン接種率や死者数・死因を並べたグラフを作成しておきながら、それに関して適切な検証を行わない姿勢を強く批判しています。

朝日新聞が自分で締めた首。検証できないワクチン接種率と死亡者増の自作グラフ

5月8日(月曜)、コロナが正式に5類感染症になった。

厚労省によれば、今後は、

  1. 国の承認を受けた検査キットを各自で購入しておき
  2. 熱や鼻水が出たら自己検査をして
  3. 陽性でも症状が大したことないなら自宅静養すべし
  4. 医者の薬が必要なら病院へ行くべし

という手順になるらしい。

なるほど。これが日本の「コロナしぐさ」か。

ていうか、欧米が2年前からやっていたことやないかいっ!

とにかく、いちいちコロナで大袈裟に騒いで病院へ駆け込んだり、隔離されて仕事サボろうとしたがるな、ということである。

さらに、マスクに関しては、引き続き個人の判断にゆだねるが、発症した場合は、10日間はマスクの着用を呼びかけるらしい。

なるほど。マスクの人=「コロナかかって10日以内のやつ」という目印になるということだ。欧米かっ!

そんな5月8日、西日本新聞の朝刊にはこんな見出しがあった。

コロナ、いつ「普通の風邪」に 「5類」移行 ウイルス変異、なお要警戒 5月8日(月曜)西日本新聞

「いつ『普通の風邪』に」というから、私の感覚では、「コロナっていつから『普通の風邪』になってたの?予告通り今日から『普通の症状』しか発症させないウイルスに変異したの?てか、ずいぶん前から鼻水・咳・発熱という症状が一般的で、それって普通の風邪症状だったんですけど。一体全体どーゆーこと!?」という皮肉満載のツッコミなのかと思った。

ところが記事の内容は

「法律上の扱いは5類に移行したが、ウイルスがなくなったわけではない」
「普通の風邪とみなせるようになるには長期間が必要」
「普通の風邪コロナであるOC43は、19世紀末に出現してパンデミックを起こし『ロシアかぜ』として世界に広まった」
「コロナが社会に与える影響をほとんど気にしなくなるまでには長い年月がかかる」

等々、「まだまだ『普通の風邪』だなんて言わせない」という気概に満ちあふれているのだった。

だが驚いたことに、この記事ではコロナが「普通の風邪」になる条件として次のような見解が記載されている。

各個人が生涯で何度も感染をくり返すことで、社会全体が安定的に免疫を獲得する。その段階でようやく普通のコロナ並みになると考えられる。

……はぁ?結局、結論はそこ?

それなら、最初の注意喚起のあとは、体の弱い人に対して特に気を付けてくださいと伝えればよく、子どもや健康な若者も含めて全体が過剰に感染対策をする必要などなかった、スウェーデンの手法が正しかったと言わないと!その上、社会全体でのワクチン接種キャンペーンはまるで意味がなかったと批判しないと!

新聞は、どこまでもむちゃくちゃだ。

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

あまりにも無防備。日本が韓国に半導体のシェアを奪われたワケ

80年代には50%、20年前の00年代でも30%程度のシェアがあった日本の半導体が、いまでは7%にまで落ち込み、代わるように台頭したのが韓国のサムスン電子でした。この30年ほどの間に何が起きたのでしょうか。今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、元国税調査官で作家の大村大次郎さんは、日本の半導体凋落がアメリカの圧力に屈した「日米半導体協定」から始まったと解説。加えて、先端技術の流出を許す日本企業の「脇の甘さ」を象徴する出来事があったと詳しく伝えています。

なぜ日本は半導体のシェアを韓国に奪われたのか?

前回まで、日本企業はアジア諸国に安易に工場を移転し、それが技術流出を招き、日本経済停滞の一因になったということをご紹介しました。今回からその点について少し踏み込んだお話をしたいと思います。

韓国との経済関係についてです。日本人は、韓国のことをまだ日本より遅れていると思っています。しかし、かつて日本が世界シェアの多くを占めてた電化製品の分野で、韓国企業が凌駕するようになった経緯は、前回述べました。

韓国が、日本のシェアを奪ったのは家電ばかりではありません。半導体、造船など、日本の得意芸とされてきた分野を次々に侵食しているのです。

なぜ韓国が日本の得意分野を侵食しているかというと、最大の理由は、技術の流出です。日本は、技術の流出という点についてあまりにも無防備であり、逆に韓国は技術を模倣するのが非常にうまいのです。

2019年7月に、日本政府が安全保障を理由として、韓国向けのフッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素の輸出審査を厳格化することなどを発表したとき、韓国側は国中が大騒ぎとなりました。この事態を見て、「あまりにも日本への対応がひどすぎたからだ」「まだまだ韓国は科学技術では日本には追い付けない」と溜飲を下げた人も多かったはずです。

しかし、だからといって、では日本は安心かというと決してそうではありません。韓国の「模倣技術」は、相当なものがあるからです。韓国は科学分野でのノーベル賞を取ったことがありません。そういう国が、世界の家電や半導体において、これほどのシェアを獲得するということは逆に驚異的なことです。

韓国の驚異的な「模倣技術」

嫌韓派の人たちは、韓国のことを「模倣国家」だと非難します。しかし、韓国はこの「模倣技術」によって、世界有数の工業輸出国になったわけです。模倣と言われようがどうしようが、日本から様々な分野でシェアを奪ってきたのは事実なのです。だから、「加工材料の分野ではまだ日本には追い付けない」と安心することはできないのです。

韓国企業が日本企業の得意分野を奪う典型的な例を半導体分野に見ることができます。日本の半導体産業というのは、かつては日本の輸出の主力商品でした。1980年代には、半導体の巨人だったアメリカを凌ぎ、世界シェアの50%を超えたこともあったのです。

しかし今では韓国のサムスン電子が世界シェアのトップであり、韓国の輸出全体の20%を占めるほどになっています。完全に韓国の主産業となっているのです。

この記事の著者・大村大次郎さんのメルマガ

地震頻発で募る不安。東京湾岸のタワマンは本当に大丈夫なのか?

5月5日石川県珠洲市で震度6強、11日には千葉県木更津市で震度5強の地震があり、改めて地震大国であることを実感した人も多いのではないでしょうか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では、Windows95を設計した日本人として知られる中島聡さんが、ニュース番組のYouTubeビデオを紹介。日本の耐震基準はタワーマンションの安全性を担保しているわけではないという建築耐震工学の専門家の衝撃発言について、日米の違いを交え、法律で義務化すべきことがあると訴えています。

私の目に止まった記事:東京湾岸タワマンの危険性が一目で分かるYouTube動画

【地震】築古家屋のリスクは?耐震基準と地盤の関係は?東京湾岸タワマンは?都市に集まりすぎ?|アベプラ-YouTube

たまたま目にしたYouTubeビデオですが、東京湾岸のタワーマンションが持つリスクがいかに高いかを、専門家が分かりやすく説明しているビデオで、一見の価値があります。

このビデオの中で、専門家の方が「日本国憲法には、日本人には皆平等の権利があるため、それに基づいて、耐震基準はどの土地にも同じものが適用されている」と発言されていますが、それが結果として「危険な土地に住宅地を作って販売する」ような悪質なビジネスを生み出してしまっている事実に着目し、適切な法律を作ることがとても重要だと思いました。

私は、米国で、崖の下に小屋を建てようと計画したことがありますが、崖の下に家を建てる場合には、万が一の崖崩れの際にも家が破壊されないように、コンクリートの壁を作らねばならないというワシントン州の法律があることを知り、(コストの面で)あきらめたことがあります。この辺りに、日本と米国の法律に(そして、法律に責任を持つ政治家の姿勢に)大きな違いがあると感じました。

土地と建物の共振の話もとても重要ですが、「共振まで考慮すると、建築コストが高くなり過ぎるので、普通は考慮しない」という部分にも政府のだらしなさを感じました。地震国である日本においては、共振を考慮して設計することは必須であり、法律で義務付けるべきです。

ちなみに、私の父は、大手の建設会社で高層ビルの建築に携わっていた技術者ですが、タワマンに関しては懐疑的でした。地中深くに杭を打ち込んで建てるため、建物が地震で倒れたりすることはないそうですが、一階部分が接地している地盤が埋立地で弱いため、地震で地盤が崩れたり液状化した結果、マンションとして使い物にならなくなってしまう可能性は十分にあるとのことです。(『週刊 Life is beautiful』2023年5月16日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみ下さい。初月無料です)

この記事の著者・中島聡さんのメルマガ

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ダメ営業からトップに。経営コンサルを変えた「自己暗示」の言葉とは?

良くも悪くも「潜在意識」に左右されると言われる人間の行動ですが、ある種「運命的」なものですらその影響から逃れることはできないようです。今回のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』では経営コンサルタントで関東学園大学で教鞭を執る菊原さんが、「潜在意識は良いも悪いも判断できない」として、その裏付けとなる自身の体験を紹介。人生における「自己暗示」の重要性を説いています。

“繰り返し願ったことは現実化する”は本当だった

自己啓発系の本を読むと“繰り返し願ったことは現実化する”といった内容が書かれている。

いわゆる“潜在意識に何をインプットしたかで運命が決まる”というもの。

私がこの法則について知ったのは“マーフィーの法則”という本から。

一番印象に残っているのは“お金持ちと貧乏の人の違い”という話だった。

お金持ちは「お金は必要な時に必要なだけ流れ込んでくる」と信じ込んでいる。そして、本当にそうなっていく。

一方、貧乏な人は「オレがお金持ちになれっこない」もしくは「お金は手に入りにくいもの」と信じ込んでしまっている。そして、それが現実化する。

こうした潜在意識に刷り込まれた思考は“顕在意識(自分で意識できる)”が忘れていても大きな影響を及ぼす。

この内容を知った時「何気なく考えることに気をつけないと」と思ったものだ。

思ったことが現実化する。表現方法に差があるものの基本的には共通だ。これはポジティブにもネガティブにも作用する。

潜在意識は“良いも悪いも判断できない”といった性質がある。

いくら頭で「これは悪い事だから現実化させない方がいい」と分かっていてもそうなってしまう。融通が利ないのだ。

自分で悪い暗示をかけるのはもちろん。“人から言われたこと”に対しても十分注意しなくてはならない。

学生時代のこと。バイト先のおばちゃんから「私は占いができるからやってあげる」と言われたことがある。

興味本位でやってもらうことに。その結果は「今年は悪い年になるが、来年はいい年になる」といった内容だった。

生年月日や年回り、それに手相を組み合わせたような方法。そんな感じだったと思う。その占い自体はほとんど信じていなかった。

それを放置していればよかったのだが。その後がマズかった。

私はことあるごとに「今年は運勢が悪いみたい」などと話題に出していた。

自分で自分を暗示にかけたことになる。出所はどうでもいい。信ぴょう性が無くても繰り返すと力を持つようになる。

それからしばらくしてのこと。パイクに乗って交差点を渡った際、一時停止を無視した車にはねられた。それも相当運が悪い感じ。

またバイトでも騙され、お金が無くなる。極貧生活を強いられた。

その他に不運なことが多数起こる。“良くない年になる”というのが本当に現実化したのだ。

よくよく考えればおばちゃんに予言する力があるわけではない。なんかの雑誌で学んだお遊び程度のもの。当たるはずもない。

そうなってしまったのは、自分で自分の首を絞めたから。思い込みの力はスゴイ。これはネガティブな例だが、そのパワーを実感した。

この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ

猿之助の衝撃事件から一夜明けて浮上した「不可解」な状況。最悪“逮捕”の可能性も

歌舞伎俳優・市川猿之助(47)が自宅で両親とともに倒れているのが見つかり、父親の市川段四郎さん(76)と母親(75)が死亡したという衝撃の事件から一夜。現在、亡くなった両親の司法解剖が警察によって進められている。また、警視庁目黒署は、猿之助が自殺を図ったものとみて捜査を進めているという。

「真実」は一体何? 猿之助宅の事件、考えられる様々な可能性

猿之助は命に別状はないものの、意識障害が続いているとの報道もあり、事件の全容はいまだ見えていない状況だ。

メディア各社の報道によると、猿之助は自宅半地下のクローゼットの中で倒れていたこと、発見時に母親の死後硬直が始まっていた(死亡から数時間が経過していた)ことなどがわかっている。

また、「文春オンライン」は、3人が口から泡を吹いていたと報道。事実ならば、何らかの薬物を摂取した可能性もあるかもしれない。

今後、事態はどのような進展を見せるのか? 週刊誌の記者は言う。

「ご両親の司法解剖の結果次第ですが、“一家心中”“猿之助が無理心中を図った可能性”“それぞれが自殺を図った”と、各社あらゆる可能性を視野に入れて取材を進めています。猿之助さんが話をできる状態ではないと聞いているので、事実が分かるのは時間がかかるかもしれません」

事件発生当初はマスコミや野次馬でごった返した自宅周辺だが、今日の昼頃は10名ほどの報道陣がおり、昨日とは異なる雰囲気であった。規制線の範囲も大幅に狭まり、自宅前の道路を住民が自転車で通るなど、日常の風景を見ることもできた。

【関連】猿之助の“自殺未遂”報道で事件現場は騒然。両親は布団をかけられた状態で死亡、静かな住宅街で何が?週刊誌報道との関連は

だが、現場検証のために訪れた警察車両が複数台停まっている光景は、やはり異様なものであり、近所の住人が「嫌でも事件を思い出してしまう」と語るのもうなずける。

また、捜査をする警視庁目黒署前は、小雨が降るなか複数の報道陣が待機。通行人が興味深そうに眺めている姿が印象的であった。

ここまで「不思議な事件」は、なかなかない

人気歌舞伎俳優の突然の報道は、世間を大きく驚かせた。だが、それはマスコミに身を置く記者たちも同じようである。

「ちょっとわからないことだらけですよね。人気俳優が自殺未遂というだけでも驚くのに、ご両親が布団をかけられ亡くなっていたなんて、驚きを越して恐怖すら感じます。女性セブンの報道が引き金になったとの意見も多いですけど、本当にあれだけでこんな大ごとになるか? という疑問もあります。『今回は記事にしづらいよな』と、記者の間でも話が出ています。われわれも読者と同じく、はやく本当のことが知りたいですよ」(実話紙の記者)

なお、最新の情報として、亡くなった両親の周りでは若干の吐瀉物が発見されたという報道も出ている。産経新聞はスクープ記事で「薬物服用」の可能性があると報じている。

関係者は「あの『女性セブン』記事が原因」と指摘。市川猿之助事件はなぜ起きたのか?

世間に衝撃を与えた市川猿之助さんの「自殺未遂」報道と、両親の死亡報道。一体彼の一家に何があったのでしょうか? 芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、自身の経験や関係者の証言から推測する「自殺未遂」の理由を語ります。

関係者は『女性セブン』の記事が原因と指摘

市川猿之助さん緊急救急搬送と御両親ともに死亡のニュースには本当に驚きました。

叔父(現・猿翁)から4代目としての名跡を引き継ぎ、歌舞伎界以外にも活躍の場を広げていた猿之助さんに何が起きたのでしょう…。

テレビの報道番組やワイドショーで猿之助さんの自宅周辺がヘリコプターからのカメラで映し出されると、遠い昔にこの近くにある音楽の振興を目的に設立された財団法人に、私が取材した記事がお気に召さなかったのか度々呼び出されたことを思い出してしまいました。

トボトボと歩く帰り道、大鳥神社でよく手を合わせたことも思い出します…2度と呼び出しがありませんように、と。

関係者たちは当日発売された『女性セブン』の記事が原因だと指摘しています。

猿之助さんが“師匠と弟子、座長と役者・裏方という絶対的立場を利用して、普段から濃厚なセクハラ、パワハラが横行していた”という記事です。

3月7日に『BBC』が放映したドキュメンタリーをきっかけに、事務所社長の謝罪動画まで配信されることになったジャニーズ事務所の騒動に続いてです。

『女性セブン』の証言者たちが正しければ、弱者の“黙って我慢するしかない”という現状がまたひとつ…です。

数年程前、私は梨園関係者にどうして猿之助さんには浮いた話がないのかを取材したことがありました。

知ってか知らずかこの関係者は話をはぐらかすだけで、結局この答えは解らず仕舞い、核心に迫る事はできませんでした。

伝聞や憶測で作り上げた週刊誌の記事で、大名跡『澤瀉屋』の看板に泥を塗るような行為をすることはないのに…そうお思いの方も多くいらっしゃると思います。

あの人気俳優のときは間に合わなかった…一命を取りとめたのは幸運

40年近くになる芸能記者の私はこの手のスキャンダルを取材しているといつも感じる事があります。

猿之助さんのような生まれつきプライドの高い世界で生きてきてこられた方には、たかが週刊誌の記事といっても、自らのイメージを傷付けられたということが、生理的にどうしても許せない…我慢できないということが言えると思います。

プライドが高い人間に限って、神経が繊細…敏感過ぎるのです。

猿之助さんは自らの肉体を傷付けることで、その潔白をアピールしたかったのかもしれません。

猿之助さんにとって良かったのか悪かったのかはわかりませんが、今回の対応は朝10時15分に迎えに来た2人のマネージャーが迅速機敏に119番通報したことで猿之助さんの命を取り留めることになりました。

数年前にやはり人気俳優が収録現場に現れず、マネージャーが迎えに行くと…という出来事がありましたが、この時は取り返しのつかない結果となってしまいました。

亡くなったという悲しい事実は、今更蒸し返しても当人が蘇るわけではないのでどうしようもない事ではあるのですが、このとき現場に駆け付けた救急隊が“もう少し早ければ命を救えたかもしれない…”と漏らしていたことを考えると猿之助さん自身は辛いかもしれませんが尊い命を救えたことは賞賛されるべき対応だったと思います。

 

辛坊治郎氏が暴露、ジャニーズ事務所「性加害」のウラ。ジャニー喜多川氏の淫行を「知らなかった」わけがない理由

ジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏による未成年所属タレントへの性加害疑惑が大きな社会的関心を呼んでいます。この件に関して、「今回の報道で初めて知った」などと言う業界内の人間は嘘つきでしかないと断言するのは、ジャーナリストの辛坊治郎さん。辛坊さんは『辛坊治郎メールマガジン』の記事中で、英BBCが大々的に報じ、さらに複数の被害者が告発を行っているこのスキャンダルに対して、国内マスコミが及び腰な理由を解説しています。

ジャニーズ性加害問題、国内報道なぜ後手後手に?

先日来、業界関係者でない複数の知人から、「何で、イギリスのBBC放送がドキュメンタリーで伝えて、日本でも被害者の実名記者会見まで開かれたのに、ジャニーズの先代トップの男子児童に対する性的虐待問題を日本のマスコミは扱わないのだ?」という質問を受けました。

勿論、「テレビ局などが番組作りで世話になっているジャニーズ事務所に忖度して扱わない」という事実はあるでしょう。でもね、問題はそれだけじゃないんです。

私は、このあたりの事情は一般の人の間でも共有されていると思っていたんですが、先日飲食の席でこの問題を説明したら、「そういうことなんですね!」と驚かれて、逆に私が驚きました。

もしかすると、私が「世間の常識」と考えていることが、必ずしも「世間の常識」ではない可能性に気が付きましたので、今回は、この問題を解説しておきます。

故ジャニー喜多川氏の性加害を「知らなかった」は嘘つき

まず、テレビ業界人として、「ジャニーズの先代社長が、いわゆる『ショタコン』と呼ばれる、若年男性に対して性的嗜好を持つ人物だったのだろう」というのは常識です。

この問題について発言する業界人の中には、「今回の報道で初めて知った」的な事を口にする人がいますが、私の感覚ではそんな人は「単なる嘘つき」です。

だって、銀座にはもうずいぶん前から、「売れずにジャニーズを退社した元タレントさんが集団で働くおかまバー」があって、そこでは、先代トップの性的虐待の様子が、夜な夜な赤裸々に語られたりしています。

業界にいて、この話を聞いた事がない人はまずいないでしょう。

ですから、昔、週刊誌が、当該人物が存命中にこの問題を書いた時も、今回イギリスのメディアが大々的に取り上げた際にも、正直な業界人の感想は、「そんな事知ってるよ」なんですね。

この記事の著者・辛坊治郎さんのメルマガ

上司がどんなに指示しても「仕事が遅い部下」の考えていること

何かと苦労の多い管理職という仕事。特に、「組織(部下)が動いてくれない」といった悩みはつきものです。無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、今回の記事で、上司として部下に指示を出す前に考えてほしいことについて語っています。

組織は簡単には動かない

管理職になると、チームや組織を動かすという役割が与えられるわけですが、大抵の人はここで大きく挫折するんですよね。つまり、

 ■ 上司が指示を出せば、組織はすぐに動くだろう

って考えてしまうということで、そして実際にはあなたが想像したようには動いてくれないということです。ここでウッキー!となるわけですが、組織なんてモノはあなたの思い通りに動かないのが当然なんですよ。

組織の動き方、働き方、ビヘイビアって、その環境に適応しているモノで、つまりそれはそれで最適化されているんですよ。人間はバカじゃありませんから、自分にとって損になるような動きはしないんです。

例えば、そこの社員がみなさんダラダラと時間を掛けて仕事をする、そんな会社だと、そこでシャキシャキと仕事を終わらせるのは得策じゃないってことですよ。自分だけサクサクと仕事を終わらせたら、間違いなく次の仕事を振られて、しかもその仕事をやっても加点評価されないということになったりします。他の社員は、それが分かっているから、極力ゆっくり、文句を言われない程度にダラダラと仕事をする(それがこの環境では最適なビヘイビアとなる)のです。

その時に、

 ■ もっとサクサクと手早く仕事を終わらせるように

と指示したって彼らの動きが速くなるわけがないんです。だって速くやりたくない理由がまだ残っているんですから。それはつまり、

 ● 速く仕事をやった人にプラスとなる要素を追加してあげる

ということですよ。仕事を早く終わらせたら良いことかあると分かれば、彼らは自動的に速く手を動かしますよ。それがその環境に於ける最適化ということなんですから。