1天狼院書店メルマガの編集長は女子大生だった ー ジェントル高橋のメルマガより愛を込めて

皆様こんにちは!ジェントル高橋です。

ジェントルの日課、それは創刊される新作メルマガのチェックです。とても気になったメルマガがあったので、編集長殿に会いに行くことにしました。そうそうそのメルマガですが、

Now Printing!

週刊READING LIFE

でございます。

発行しているのは「天狼院書店」さん。本物の本屋さんです。

場所は池袋駅から徒歩10分ほど。AZUMA通りにある本屋さんです。

 

 

徒歩10分だけど、ジェントル3分。

gentle2-001

余裕で到着。とてもステキな看板が目印なので迷うこともありませんでした。

入り口もガラス張りで中が見えるよ!テンションあがってきました。

gentle2-003

さっそく、天狼院書店の店内へ

gentle2-004

いらっしゃいませー!

 

 

 

あ…

 

 

 

gentle2-010

……この空気に、ジェントルだいぶ慣れました。

それでは早速でございますが、編集長のご紹介!!

gentle2-008

この笑顔がステキでブルーが似合う方こそが
『週刊READING LIFE』編集長川代さん

なんと現役の女子大生!メルマガ「週刊READING LIFE」第4回

いよいよ3月になってしまいましたね。3月といえば出会いと別れの季節……。大学4年生の私ももうすぐ卒業でございます(うまくいけば)。

なんだか本当に私、大学生をやっていた期間があったんだろうか?と思うくらい、あっという間の4年間でした。
私は大学2年の夏から3年の春まで留学していて、キャンパスに通っていたのは実質3年間ということもあって、光のように一瞬で過ぎ去ったような気がします。

結局オレンジデイズ的な、ハチミツとクローバー的な、甘酸っぱいような苦しいような切ないような、THE大学生な青春生活はまるで送れなかったように思いますが、それでもやっぱり大学生活って、サイコ─に楽しかったです。

とのことで、川代編集長に会えるのはこの3月いっぱいまで!?です。

そんな川代編集長がチラリと出演しているのがコレ。天狼院書店で映画をやるんです!
d28f59088ee6a5a1f59967a0d8d35a561本屋なのに映画をやっちゃいます!是非見に行ってくださいね。

 

そして

 

気になる2代目編集長候補はこちら!矢口さん

gentle2-009

笑顔がとてもお美しい矢口さんは、今年の1月から天狼院書店にジョイン!矢口さんがお持ちのコレ、天狼院書店が編集した雑誌『READING LIFE』です。メルマガの『週刊READING LIFE』はここからとられているそうなんです。

 

かるく名刺交換を済ませ、さっそくインタビュー。

天狼院書店イチオシのポジション こたつでインタビュー

gentle2-012

メルマガ書くぞ!と三浦店長に言われてどうでしたか?

gentle2-kawashiro正直、メルマガは宣伝のものしか読んだことなくて、読み物のメルマガって全然イメージがわきませんでした。それからいろんなメルマガ集めて読んでみたところ、面白いメルマガも可愛いメルマガもたくさん出てきて、これを書くのは楽しいかも♪って思えてきました。

 

週刊READING LIFEは執筆者たくさんいますよね?誰が書いているのですか?

gentle2-yaguchi天狼院書店にはフォト部やサメ部などいろんな部活がありまして、その各部活のマネジャーが書いてくれているのでいろんなジャンルのコラムがあります。

 

やりがいを感じるのはどんな時?

gentle2-kawashiro「書きたいこと書くぞ!」って書いているとなぜか自虐ネタになる時がありまして…。でも、お店に来たお客さんが励ましてくれることがあり、そういうときメルマガを書いていて嬉しいなと思いました。

 

gentle2-yaguchi私は今年の1月に天狼院書店にはいりまして、それまでも天狼院の名前は聞いていたんですけど…実際中で見てみるとビックリすることばかりなんです。本屋なのにこたつがあってお客さんがくつろげたり、部活があったり、お店も店長の三浦も特に露出していないのに取材がたくさんくるし、編集長の川代さんは女子大生なのにFacebookで何万も「いいね!」がつくような文章書いたりするし。実はすごいノウハウの詰まった書店です。

そしてこの書店に詰まっているいろんなノウハウに触れるチャンスがメルマガにあると気づきました。

多くの人に知ってもらいたいし、読んでもらいたいし、そういうやりがいをすごい感じています。

gentle2-kawashiro天狼院ではミリオンズサミットというトークセッションのイベントも実施しているんです。出版社でミリオンセラーを出している編集者さんと三浦店長がトークするのですが、それの文字起こしを有料版メルマガ用にやったときは本当に大変でした。でもめちゃくちゃトークがおもしろくて、すごく刺激になるし…だから私もこの面白さをどうにか文章で伝えたい!と。そんなときにメルマガに関われて良かったなと感じています。

どんな人に読んでもらいたいですか?

gentle2-kawashirogentle2-yaguchi天狼院に来たことない人にこそ読んでもらいたいです。これだけ変わった本屋さんだから「本屋のメルマガ」に固執したくないと思っています。これからももっともっと面白い情報を届けていきますのでよろしくお願いします。

インタビューを終えて

gentle2-013

ふぅ…とても良い話が聞けました。ありがとうございました。ジェントル、コーヒーは常にブラックです。

 

せっかく書店に来たので、本でも買おうかと店内をウロウロしていると

 

川代編集長の福袋を発見!

gentle2-015

 

gentle2-019

YES!

もちろん購入です。

なんと川代編集長のお手紙つきでした!!

gentle2-016

お手紙の中身は秘密。

天狼院書店はこんな読書スペースもあったり

gentle2-006

 

ジェントルのためにおすすめの本を選んでくれたり

gentle2-017

と至れり尽くせりの本屋さんでした。

gentle2-014もう一冊買って帰ろう。

 

gentle2-018 天狼院書店…まだまだ底知れぬものがあるな。

というわけで、皆様!

川代さん・矢口さんが編集している天狼院書店の
無料メルマガ『週刊READING LIFE』必読です。
登録はこちらから
Now Printing!
どうぞ

【復興石巻】80万個の缶詰の掘り出し洗浄 ~缶闘記 その4~東北まぐアーカイブ

復興へのみちのり ~缶闘記 その4~

被災した水産業者が次々と廃業を決める中、老舗缶詰めメーカーが果敢にも会社の再建にのり出した。かろうじて柱と壁の一部が残された倉庫で、残骸に埋もれた商品を掘り起こし、事業復活に希望をつなぐ人々がいる。ふたたび人の行き交う街を目指して、復興へあゆみ始めた被災地。木の屋石巻水産の挑戦を通して、その長いみちのりを追いかけてみる。 (連載4回目:前回はこちら

作業着姿の女性が、泥まみれの缶詰にゆっくりと手を延ばした。ボランティアのビブスを着た十数人の若者の眼が、食い入るように彼女の手の軌道を追いかける。女性はひと呼吸おくと、迷いなく目的の缶を拾い上げた。

お疲れー!やったね!周囲から拍手とともに歓声が上がる。いつの間にか出来た人の輪が、彼女を取り囲んだ。汗と涙で顔をくしゃくしゃにした彼女は、愛おしそうに缶詰を握りしめ「ありがとう、お疲れさまでした」と搾り出すようにこたえた。

8月3日の午後、4ケ月以上続いた木の屋石巻水産の缶詰の掘り起こし作業が、この瞬間をもって終了した。最期の一缶は、カンさんと呼ばれるボランティアの女性が拾い上げた。2ヵ月以上、毎日のように作業に参加してくれた彼女は、木の屋の社員にとっても戦友のような存在だった。

感動的な熱気に包まれた工場の片隅で、携帯電話を持って深刻そうに話し込む男の姿があった。社員の中村さんや鈴木さん、現場作業に出ていた木村さんの三人だった。受話器の向こうから、「あと500缶何とか出せませんか?」「先日話した物産展の件、あと1000缶どうしても必要です。お願いしますよ。」といった注文追加や催促の声がひっきりなしに聞こえてくる。

“希望の缶詰”として新聞や雑誌で取り上げられた木の屋の缶詰は、またたく間に話題となり注文が殺到していた。嬉しい悲鳴だが、洗浄作業が間に合わず希望に添えない。社員の木村さんは「せっかく注文を下さったのに、ただただ申し訳なくて」と、当時を振り返り言葉を詰まらせた。

秋も深まる頃、掘り起こした80万個近くの缶詰をすべて洗い終え、会社は新たな局面に突入した。「作業は”一区切り”ついたのですが、“終わった”とかいう感覚は全然ないんですよ。会社はまだスタート地点にすら辿り着いてない状況。まだまだ気を抜けない」と木村さんはいう。現在は協力工場の力を借りて、新商品の立ち上げと販売スタートに奮闘している。

「木の屋の皆さんが、安堵出来るのはいつですか」という問いに、商品開発の松友さんは「自社工場を再建して、また自分たちの手で商品を出せるようになった時ですよ」と力強く答えてくれた。(連載4回目)

※記事初出:『東北まぐ5号』(2011年12月配信)
2011年8月の配信開始以来、震災以降の東北に生きる人たちの生の声を、毎月11日にお届けしているオフィシャルメールマガジン『東北まぐ』。当連載『東北まぐCLASSIC』では、過去に配信された『東北まぐ』にて掲載された記事を、そのままご紹介します。そのため、記事の内容が現在の状況と異なっている場合がありますが、その旨ご了承下さい。

【復興石巻】休日返上の缶詰洗浄作業 ~缶闘記 その3~東北まぐアーカイブ

復興へのみちのり ~缶闘記 その3~

被災した水産業者が次々と廃業を決める中、老舗缶詰メーカーが果敢にも会社の再建にのり出した。かろうじて柱と壁の一部が残された倉庫で、残骸に埋もれた商品を掘り起こし、事業復活に希望をつなぐ人々がいる。ふたたび人の行き交う街を目指して、復興へあゆみ始めた被災地。木の屋石巻水産の挑戦を通して、その長いみちのりを追いかけてみる。(連載3回目:前回はこちら

「埋まっている缶詰を買い取りたい。」東京の飲食店の申し出がきっかけとなり、缶詰の掘り起こしが始まった木の屋石巻水産。予想以上の注文が継続的に入るようになり、4月の初旬からは動ける社員が総出で作業に当たった。小さなスコップでヘドロを慎重にかき分け、缶詰を一つ一つ掘り起こす。粘りつく重油まみれの泥を洗い流し、ブラシで磨き上げ箱に詰めていく。土曜日や祝日にも休みなく、カシャカシャと缶を洗う音が周囲に響いていた。水道も電気も止まったままの石巻漁港一帯で、ここだけが人の気配に満ちていた。

「このハエ何とかなりませんかね。」缶洗いのボランティアにやって来た大学生が、顔のまわりを飛び回るハエを追い払おうと躍起になっている。椅子に座ると、あっという間に手の甲に大粒のハエが数匹とまった。年配の社員が「津波でやられた水産工場の倉庫から魚が流れ出て、あちこちで腐ってるんだよ」と教えてくれる。たえ難い腐臭と大量発生したハエのおかげで、弁当を食べるのも一苦労だ。

長靴姿の若い女性社員に「電気もつかない場所で、毎日大変だね」と尋ねると「会社が動き始めて、目の前に仕事がある。本当にしあわせですよ」と明るい声がかえってきた。家や車を流され、避難所に身を寄せる被災者の多くは、職場を失い収入の見通しも立たず不安な毎日を過ごしている。缶詰が眠る泥と瓦礫の山。ここは、木の屋の社員にとって希望の光なのだ。

6月中旬、木村副社長に復興の進捗を尋ねると、こんな答えがかえってきた。「”復興”と言う前に、まずこの街に人が残らなくては何も始まらない。今は毎月給料を払って社員40人の生活を立て直す事が先決。本来の復興とは、これから始まるんですよ」
(つづく)

※記事初出:『東北まぐ3号』(2011年10月配信)
2011年8月の配信開始以来、震災以降の東北に生きる人たちの生の声を、毎月11日にお届けしているオフィシャルメールマガジン『東北まぐ』。当連載『東北まぐCLASSIC』では、過去に配信された『東北まぐ』にて掲載された記事を、そのままご紹介します。そのため、記事の内容が現在の状況と異なっている場合がありますが、その旨ご了承下さい。

【復興石巻】老舗缶詰めメーカーの復興へのみちのり ~缶闘記 その1~東北まぐアーカイブ

復興へのみちのり ~缶闘記 その1~

被災した水産業者が次々と廃業を決める中、老舗缶詰めメーカーが果敢にも会社の再建にのり出した。かろうじて柱と壁の一部が残された倉庫で、残骸に埋もれた商品を掘り起こし、事業復活に希望をつなぐ人々がいる。ふたたび人の行き交う街を目指して、復興へあゆみ始めた被災地の街。木の屋石巻水産の挑戦を通して、その長いみちのりを追いかけてみる。
michinori01

michinori02
3月11日、まっ黒い水の壁が押し寄せ、石巻の街を飲み込んだ。三陸金華山沖の豊かな漁場にめぐまれ、日本有数の水揚げ高を誇った石巻漁港は、またたく間に重油まみれの泥に覆い尽くされた。沿岸部にあった200社近い水産加工工場も全てのラインが停止した。

「電柱に捕まって津波の引き潮に耐えていたら、横を小学生ぐらいの男の子が流されていったんです。手を伸ばしたが届かなくて・・・」「雪がちらつく神社の境内でブルーシートをかぶって一晩過ごし、ようやく避難所にたどり着いたら食べるものがなかった。逃げる時にとっさにポケットに入れた缶詰があったから、皆でわけて食べました」被災直後の壮絶な状況を、木の屋石巻水産の社員は、静かに語ってくれた。

4、5日経って水が引き始めた為、社員の木村さんが工場を見に行くと「どこが入り口かもわからない状態」で愕然としたという。この頃になると、一部の社員が工場にあつまって、お互いの安否を確かめ合うようになっていた。水や食料の確保など生きのびる為の情報交換が主な話題で、会社再建の話が出てくるような状況ではなかったという。 しかしこのあと、東京から支援物資を運んで来たドライバーが転機をもたらす。彼の一言を受け、木の屋石巻水産は復活へと大きく舵をきりなおす。

つづく(1/3回)

※記事初出:『東北まぐ1号』(2011年8月配信)
2011年8月の配信開始以来、震災以降の東北に生きる人たちの生の声を、毎月11日にお届けしているオフィシャルメールマガジン『東北まぐ』。当連載『東北まぐCLASSIC』では、過去に配信された『東北まぐ』にて掲載された記事を、そのままご紹介します。そのため、記事の内容が現在の状況と異なっている場合がありますが、その旨ご了承下さい。

【復興への道のり】岩手・石巻水産の挑戦 ~缶闘記 その2~東北まぐアーカイブ

復興へのみちのり ~缶闘記 その2~

被災した水産業者が次々と廃業を決める中、老舗缶詰めメーカーが果敢にも会社の再建にのり出した。ふたたび人の行き交う街を目指して、復興へあゆみ始めた被災地の街。木の屋石巻水産の挑戦を通して、その長いみちのりを追いかけてみる。(前回はこちら

3月下旬。東京世田谷区の経堂に、石巻へ向かう支援物資を満載した2台の車が並んでいた。運転手は、木の屋石巻水産の松友さんと鈴木さん。この時、顧客である飲食店オーナーが「残っている缶詰めがあったら、東京に持ち帰って欲しい。うちで売るから」と2人に声をかけた。「泥をかぶってるので」と言いよどむと「洗えば何とかなるよ」という力強い声が返ってきた。

津波にのまれた倉庫は瓦礫に埋もれ、まともな状態の商品などひとつも残っていない。半信半疑のまま、2人は救援物資を運んだ帰りの荷台に掘り起した缶詰めを載せて、東京に戻って来た。飲食店オーナーの呼びかけで経堂の有志の飲食店が中心となり、持ち帰った缶詰を洗浄し販売してくれた。反応は好評で、まとめ買いするお客さんも多数。「私もお役に立ちたいわ」と、缶洗いに加わってくれる人も現れ、5日間で600缶が完売となった。

この結果を聞いた石巻の社員の間に、驚きの声とともに希望の火が灯った。「お客さんが待っている」、「残った缶詰めを現金化できれば、次につながるのでは」。この瞬間、それまでの”無理かもしれない”というあきらめムードは一気に吹き飛んだ。
つづく(2/3回)

木の屋石巻水産

※記事初出:『東北まぐ1号』(2011年8月配信)
 2011年8月の配信開始以来、震災以降の東北に生きる人たちの生の声を、毎月11日にお届けしているオフィシャルメールマガジン『東北まぐ』。当連載『東北まぐCLASSIC』では、過去に配信された『東北まぐ』にて掲載された記事を、そのままご紹介します。そのため、記事の内容が現在の状況と異なっている場合がありますが、その旨ご了承下さい。