2021年の日本はどうなる?コロナ・不景気・菅政権の3大問題解決に必要なこと

新型コロナの感染拡大が止まらない中、菅内閣のコロナ対策は遅々として進まず、それどころか経済対策として打ち出した「Go Toキャンペーン」を慌てて一時停止し、菅総理自身が8人の会食で批判を浴びるなど、混迷を極めています。メルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』の著者で京都大学大学院教授の藤井聡さんは、2021年の日本が「コロナ」「経済」「菅政権」という3つの災いを乗り越えられるかどうかを予測。しかし、その展望は「絶望」に近いもののようです。

 

カネを配るどころか国民から巻き上げる制度を加速する日本

新型コロナの“第3波”によって、今、中小企業や飲食店、低所得の個人が再び苦境に立たされています。「医療崩壊」の危機が医療現場から強く訴えられるにしたがって、「時短営業」や「不要不急の外出」がより強く要請されるようになり、経済の冷え込みはよりその深刻の度を深めています。

それにも関わらず、菅内閣は、先進諸外国で見られるような徹底的な賃金補償や損失補償、さらには消費減税を行おうとする気配は一切ありません。

イギリスでは昨年までの所得水準に基づいて、その8割以下になった分を(上限50万円程度で)全額補償し、フランスは、売り上げが半減以下となった全ての飲食店等を対象に、総売上の15%程度を全額補償するという仕組みを導入し、国民経済の冷え込みを最小限に食い止めている一方、我が国では、各個人への10万円の給付金と、各事業主への100~200万円の給付金を「一回ポッキリ」配っただけで、それ以降の補償は、国民に大いに批判されているGoToトラベルやGoToイートだけを行うという極めて「お粗末」なものに留まっています。

また、諸外国では経済対策として、いの一番に消費税が減税されたのですが、菅内閣はこれを一向に減税・凍結しようとしません。それどころか、菅氏は驚くべき事に総裁選の折に、将来の消費税の「増税」に言及しました。さらには、社会保障費の国民負担をこの期に及んで増額するという、諸外国が行っている取り組みとは正反対の、国民からカネを巻き上げる制度を加速すらしています。

つまり我が国は今、

  1. コロナ
  2. 大不況
  3. 菅政権

という三つの「災い」に徹底的に痛めつけられる状況に至っているわけです。

誠に残念な年の瀬となったわけですが、新しくお迎えする新年・2021年には、この三つの「災い」を、一つ一つしっかりと乗り越えていかねばなりません。

ついてはこの三つについて、本来政府がなすべき取り組みを簡潔にとりまとめておきたいと思います。

医療崩壊を避けるためには「5類相当」に格下げを

まず、コロナ対策に関してなすべき事は、医療崩壊を避けること。そのために政治家やコメンテーター達はスグに「自粛の強化」を叫びますが、極めてナンセンス。自粛の強化が医療崩壊リスクを多かれ少なかれ軽減させることはあり得る話ですが、より効果的なのは、供給量の増加だからです。そしてそれは、決して難しい話ではないのです。

一番効果的なのは、指定感染症の分類を、現状の1~2類相当から、5類相当に格下げすることです。これが出来ないから今、病院は一人のコロナ患者に尋常では無い水準の手厚い対応が必要となっており、医療供給量を減少させているのです。それどころか、そうした手厚い対応を忌避する民間病院は、コロナ対応を敬遠するようになり、これがコロナ対応供給量を激減させているのです。だから、通常のインフルエンザと大差の無い対応を図る5類相当への格下げができれば、医療供給量を「激増」させることが可能となるのです。

その上で(あるいは、仮にそれが出来なくても、それと平行して)絶対にやらねばならないのは、コロナ対応を図る病院と医療従事者への手厚い補償です。コロナ対応を図っても患者が居なければ大赤字になる、というのが現在の仕組み。その結果、赤字を恐れる多くの民間病院はコロナ対応を辞めてしまっているのです。それを避けるためにも、コロナ対応を図っても決して赤字にならない(むしろ黒字になる)ような仕組みをつくれば、コロナ対応力は激増するのです。

以上を施した上で、重症者を減らすための自粛作戦も平行して進める必要があります。よく知られたように、高齢者は若者の何十位倍、何百倍もの重症化リスクを抱えています。したがって、自粛要請、感染予防対策を徹底するのは、高齢者優先なのです。12月23日現在、強力な自粛要請は政府から出されていませんが、今、重症者を減らしたいのなら、65歳以上の高齢者と基礎疾患のある方に「限定」して強力な自粛要請を図ると同時に、65歳以下の階層に対しても、65歳以上の方を保護する事を要請することが得策です。

その他にも、薬や検査の拡充、飲食店での対応強化や目鼻口を触らない行為の推奨など様々な取り組みがあり得ますが、以上の供給対策と需要対策を対策の中心として展開することで、医療崩壊を回避しつつ、健康被害を最小化することが可能となるのです。

経済対策は「消費税の凍結」と「給付金を毎月配布」が得策

経済対策については今、政府はGoToを中心に展開しようとしていますが、これでは予算額が小さすぎて、経済は回復しません。

今なすべきは、消費税の凍結。これをやれば、それだけで経済は30兆円回復することになります。

これと同時に、持続化給付金を、売り上げが一定水準以下となった事業者を対象として毎月支給すること、そして、10万円の給付金を、所得が一定水準以下となった個人and/or一定割合以上減少した個人を対象に、「毎月」配布することが得策です。

ここで重要なのは、単発で1回、2回配布するだけでは不十分だという点。困っている人を対象に、困っている状態が解除されるまで、欧米のように「毎月」続けることが必要なのです。

一番厄介な問題は「菅内閣」という人災

最後の問題は、「以上に述べたコロナ対策、経済対策を政府がやらない」という問題。これこそ、人災としての「菅内閣災害」というべきものですが、これが人災である以上、菅内閣が以上をやると決断すれば、それだけで、その人災は収まります。

しかし残念ながら、今の所、菅内閣はこれをやろうという気配を一向に見せていません。

コロナ対策については、8月頃に議論されていた指定感染症の5類への格下げの議論はストップしたままです。医療関係への予算充当も、三次補正の中身を決定し、後は各知事達の責任だという態度を決め込み、もう菅内閣としてはやることはやったという態度に終始しています。経済対策についても、同じく三次補正を決定したので、これ以上やるという姿勢を見せていません。消費税減税・凍結についても何ら言及していません。

では、菅内閣が、真面目にコロナ対策と経済対策を図る可能性があるのかと言えば‥‥全てをしっかりやる可能性は「ほぼゼロ」だと筆者は考えています。

【関連】政治家が責任逃れのために自粛を強要するニッポンの「緊急事態」

菅内閣に効くクスリは「支持率低下」以外にない

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image by: 首相官邸

2021年をスマートな1年に。心の中の「不安」に振り回されないノート術

これまでの常識が通用しなくなった2020年。思い通りの自由な行動が取れず、多くの人がイライラやストレスを感じたでしょう。そんな心や感情が安定しない時、どうしたら良いのでしょうか?メルマガ『大木あゆみのパート主婦から好きな人生を創造する方法』の著者の大木あゆみさんは、心や気持ちよりも「脳」に着目。誰でも気軽にできる、ノートを使った頭の中の整理術を教えてくれます。

気持ちの整理より大切なのは「脳みそ」の大掃除

あけましておめでとうございます。年明け、どんな気持ちでお過ごしでしょうか。

2020年は、たくさんのイレギュラーがあった年でしたね。そのイレギュラーによって少なからずストレスを感じた人も多いと思います。

苦しい気持ちを感じた方、漠然とした不安を持ち続けた方、そんな気持ちを今も感じている方も多いかもしれません。

もしモヤモヤした気持ちが続いているのであれば、「脳みそ」の大掃除をオススメしたいと思います。

お正月を前におうちの大掃除をすませた方は多いと思いますが、モヤモヤや不安には脳の大掃除も必要なのです。

実際に、私が運営するノートサロンでは、みなさんザワザワしてもすぐに対処することができた1年でした。周りの状況とは関係なく今できることに集中できた1年だったのです。

コロナ禍においても、売り上げを伸ばし続ける営業ウーマンもいますし、リモートワークで共働き生活を楽しめた方もいます。副業をスタートした人もいますし、起業しちゃった人も何名もいるのです。

普段から「脳みそ」のお掃除をすることが習慣になっている人は、周りの状況と気持ちを離して見ることができるのです。

これからも当分イレギュラーな状況は続くと思いますので、そんな脳のお掃除方法についてお伝えしようと思います。

イライラで振り回される人生は楽しくない

心がモヤモヤしているとき、心をリフレッシュしなければいけないと思っている人が多くいます。女性であれば特に、ストレス発散として衝動買いをする人も多いのではないでしょうか。

でも、それは一時的にスカッとしているだけです。

なぜなら、ふとした瞬間に再び同じことでモヤモヤしてきたり、同じような出来事が繰り返されたりしませんか?

私のところに届くお声では、同じ人に対してイライラを持ち続けている人もたくさんいます。それが、旦那さんや職場の人などとても身近な人だった場合、ほぼ毎日いイライラと戦っていることになるのです。

二度とないかけがえのない人生なのに本当にもったいないです。

そんな感情に振り回される毎日とは早めにおさらばして、もっと望みに向かって「私」を有意義に使って欲しい。そう思うのです。

かくいう私も、パート主婦の頃は毎日置かれた環境にイライラしていました。笑

パートと育児と家事で、息つく暇もなく1日が終わっていく平日。休日は休日で子供の相手と家事でゆっくりできない。もうリラックスとはほど遠い毎日に心底疲れていました。

「子供が小さいうちだけだよ」と言われても、あと何年我慢すればいいの?とお先真っ暗。私の暗黒時代は約2年続きました。

ノートを使えば「脳」の整理も楽ちん

2年経った頃に「ノート」との出会いで私の人生はガラッと変わりました。その時に知ったのが、「心」をなんとかしようとしていてもなかなか変わらないということでした。

実は変えなければいけないのは「脳」だったのです。

脳は意外とおバカなのです。笑 イライラなどの様々な感情を勝手に増幅させてしまうのです。

最初の違和感はほんの小さなものだったのに、脳の中で勝手にあることないことをくっつけてますます大きくしてしまいます。

でもこれには「ノート」が効果抜群でした。

気づけば大好きだと感じることが仕事になり、起業し、子供の世話も家事も夫が積極的にするようになりました。今では朝の家事は全て夫がしていて、私は夕方からしか家のことはしていません。

娘はまだ小学生ですが、平日に2泊3日で出張にも行けるようになりました。望む方へ人生が進んでいっているのです。

2021年は「AIに仕事を奪われる」最初の年になる。人間超え人工知能の実力と10年後の未来を世界的エンジニアが大胆予測

人工知能(AI)を搭載したロボットなどの登場で、私たちの生活はより豊かになっていくと言われています。しかしその一方で、現存する多くの仕事がAIに奪われてしまうとの懸念も。私たちはどのように人工知能と共存していけばよいのでしょうか。メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で、「Windows 95を設計した日本人」として知られる世界的エンジニアの中島聡さんが、いま話題の新世代プレゼンツール『mmhmm(ンーフー)』の開発ウラ話も交えて解説。すぐそこまできている人工知能時代の人と社会のあるべき姿を考察します。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

“人間超え”を達成、人工知能の目覚ましい進歩

2021年を迎えるにあたり、これまでメルマガでも何度か書いてきた、人工知能の進化が社会にあたえるインパクトについて、私なりの見方・懸念をまとめて書いてみたいと思います。

人工知能に関する研究は、50年以上の歴史を持ちますが、実際にビジネスに使えるほどにまで進歩したのはごく最近のことです。

大きな転機となったのは、2012年にソフトウェアによる物体の認識率を競うILSVRCというコンテストにおいて、トロント大学のチームが、深層学習という手法を使って、従来の物体の認識率を劇的に(エラー率を26%から17%に)改善することに成功したことからです。

そこからわずか8年しか経っていませんが、その間に、

  • 物体の認識率が人間よりも高くなる
  • 映像や画像から個人を特定することが可能になる
  • コンピューターゲームを人間よりも上手にプレー出来るようになる
  • 囲碁のような複雑なゲームで人間よりも強くなる
  • 塩基配列からタンパク質の3次元構造を予想することが可能になる
  • 翻訳精度が飛躍的に上昇する
  • 文章の生成能力が格段に上昇する
  • 音声認識・音声合成の能力が格段に上昇する
  • データ分析に人工知能が応用出来るようになる
  • 無人コンビニが実用化される

などが実現され、その進化のスピードは、ソフトウェア業界の専門家たちをも驚かせています。

10年前は不可能だった車の自動運転も実用レベル

特に進歩が著しいのが、画像認識・物体認識の分野です。世界中の研究者たちの間で、さまざまなテクニックが研究・開発・共有された結果、顔・表情・体の動きなどをリアルタイムで把握する、走っている自動車のカメラで捉えた画像から、他の自動車・歩行者・自転車・車線・ガードレールなどの位置を正確に認識する、などが十分に実用的なレベルにまで達しています。

私自身、mmhmmという会社で、カメラで取り込んだ映像に映る人の手の動きを認識する機能を活用した「ビッグハンド」の実装を担当していますが、こんなことは10年前まではどんなコンピューターを使っても不可能だったことを考えると、近年の進歩のスピードがいかに早いかが分かります。

最近になって、Teslaが全自動運転機能のベータ版をリリースしましたが、これはTesla車に搭載された複数のカメラから取り込んだ映像だけを使って、人や物を認識し、安全な走行を可能にしています。

少し前までは、LIDARという高価なセンサーを搭載していなければ自動運転は実現できないと考えられてきましたが、人工知能を活用した物体認識機能の著しい向上により、LIDARが不要であることを証明してしまったのです。

JALとANAの合併は成功間違いなし?現役CAたちの希望と本音と裏事情

新型コロナウイルス感染拡大の影響で大きく揺れた航空業界。11月には韓国の航空最大手である「大韓航空」が、同国2位の「アシアナ航空」を買収することが決まりました。このまま航空需要が戻らなければ、世界中で航空業界の再編が進んでいくとみられています。そんな中、日本でも報じられ始めてきたJAL(日本航空)とANA(全日空)の合併話。大手2社の統合について現役のCAたちはどう思うのでしょうか?JALや外資系航空3社でCAを務め、通算13年のフライト歴がある高橋くるみさんが、現場で働いているCAたちの声をまとめ考察します。

合併に対するJALとANA現役CAの思い

コロナ禍の中、「Go Toトラベル」が中休みとなり、さらに機内のお客様が減る中で頑張っている客室乗務員のみなさんですが、最近あらゆる媒体でも取り上げられている「JAL・ANA統合説」には興味津々の様子です。

「そのような計画は今のところない」という各社の報道は周知の事実で、簡単に実現するものではないと思われますが、現場でも「もしも統合したら?」という話が社員の間でささやかれています。 

航空会社の中でもその立ち位置や職種、年齢によって、統合に対する考え方は異なりますが、現場を支えるJAL・ANA現役客室乗務員の声を踏まえると、興味深い視点が浮かび上がってきます。

JAL・ANAは言わずと知れた国内2大エアラインで、それぞれの社員が自社に対する“愛社精神”を強く持っています。 

しかし、その強さは20~30代の若手客室乗務員と、それより上の世代では少し度合いが異なる印象を受けます。 

この若い世代の多くは「JAL・ANAいずれかに入社したい」という思いで就職活動を行っていた人達がほとんどで、実際に現在客室乗務員を目指す人たちの多くがこの思いを抱いて受験準備を進めています。 

どちらもファイブスターエアラインでありステイタスは十分。中身に微妙な違いはあれど待遇面も良好で、安定してお仕事できる環境が約束されています。

実際にJALからANAへ、ANAからJALへ転職したCAや、それを目指している人も少なくありません。 

機内ではすでにJALで元ANAのCAが、ANAで元JALのCAが活躍しており、何ら問題なくサービスが行われています。

「降格が起ることや、条件が悪化しなければ、正直どちらの会社の社員になっても問題ありません」 

「自社の名前がなくなってしまったら寂しいけれど、コロナ禍で会社の存続自体がどうなのかという不安もあるので、両社が合併したとしても、日本を代表する唯一のエアラインで飛ぶことにみんな意義はないはずです」 

という若手は多いですが、40~50代のベテランJAL・ANA客室乗務員は、JALとANAに異なる“特性”が存在していた時代に入社したという背景もあってか、 

「企業文化が異なるので統合することには大きな違和感がある」

「しっかりと色のついた他社の経験者を指導しきれるかは疑問」
という意見が目立ちました。

「退職日」に要注意。定年以降に働いた分の年金額で得する人と損する人

複雑な仕組みや計算方法の面倒くささから、若いうちはどうしても興味を失いがちな「年金」。しかし、歳を取るたびに「年金受給者」となる時期は近づきつつあります。例えば、年金をもらう年齢まで働く予定の人は、働いた期間分の年金はいつもらえるのかご存知でしょうか? メルマガ『事例と仕組みから学ぶ公的年金講座』の著者で年金アドバイザーのhirokiさんは、多くの人から質問があるという定年以降に働いた分の年金額について、「退職日に気をつけて」と注意を促しています。年金で損しないために必要な「退職日」の知識とは?

 

「無年金」期間中に働く人が増えている

現在は厚生年金の支給が60歳から65歳への引き上げの最中であり、そのため定年してからもしばらく年金が貰えない期間があるというのは普通になってきました。

しばらく無年金期間ができるため、年金を貰うまでは働き続けるという事ですね。

また、年金額は必ずしも十分な額ではないため、少しでも働いて年金を増やすという事も積極的になってきました。

年金を貰いながら厚生年金に加入して働くと年金が停止されたりするので、在職者による年金相談は非常に多いです。

定年以降に働いた分はいつから年金額が増える?

それと合わせて、定年以降に働いた分はいつから年金額を増やしてくれるのか?という点ですね。

これには年金額を再計算するタイミングがあって、まず退職してから1ヶ月経った日の属する月から年金額を変更します(これを退職改定という)。

例えば、1月31日に退職したら、2月28日(うるう年なら29日)が1ヶ月経った日の属する月となって、2月分から年金額を変更する。

なお、「1ヶ月」というのは30日間とか31日間後というものではなく、単純に1ヵ月経った日なら翌月というふうに考えていい。

まあ3月5日に退職したら4月5日が1ヵ月経過した日ですね。

1日違いで1ヵ月分も変わる? 「退職日」に注意すべき理由

ところで年金額に組み込む月数はちょっと退職日によって気をつけなければならない。1日違いで1ヵ月分が異なったりする。

さっきの1月31日の月末退職であれば1月までの期間を年金額に組み込んで、2月分から年金を変更する。

しかし、1月30日に退職してしまうと、前月の12月までが年金額に組み込まれる期間となる。1月30日退職者は年金額の上では1ヵ月少ない年金となる。

なぜこんな事になるかというと、退職した日の翌日は喪失日という用語がある。「喪失日の属する月の前月まで」が年金期間という事を覚えておく必要があります。

退職した日は一応まだ厚生年金に加入してる日ではあるからまだ資格はありますが、翌日になると完全に加入してる時間は無いから喪失する。

1月31日に退職は2月1日に喪失するから、1月まで年金期間になる。しかし、1月30日に退職すると31日に喪失してしまうから12月までの期間が年金期間。月末退職と、月の途中の退職では年金期間が1ヶ月違う事は気を付けておきましょう。

退職しなくても、1年に一回は年金額を変更する年齢は?

話を戻しますが、じゃあ退職しなければどこで年金額を変更するのかというと65歳到達日、その後も働き続けるなら70歳到達日に変更する。

65歳から70歳になるまでに退職するなら、退職から1ヵ月後です。

ということは…65歳以降も働き続ける場合は退職しないと、70歳まで年金が変わらないのかあ…というジレッタイものはありますよね^^;

なので令和4年4月からは65歳以上の在職者に対しては、1年に一回10月に年金額を変更する事になりました。

退職しなくても1年に一回は年金額を変更するって事ですね。

これを在職定時改定といいます。

1年に一回改定してくれるので確かに良い改正だと思いますが、良い面と損する面もあります。

それは加給年金と振替加算です。今回の改正点と気を付けるべき点を従来の形と、改正後を比べてみましょう――

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2020年12月配信分

  • 第169号.障害年金と児童扶養手当併給事例と健康保険からの傷病手当金との調整(12/23)
  • 第168号.年金の繰上げからの障害年金請求と、老齢と障害の年金が被ってしまった場合にやる内払い調整。(12/16)
  • 第167号.収入が多くて遺族年金が貰えない場合の対処と合わせて知っておくべき給付事例。(12/9)
  • 第166号.法改正で65歳以上の在職者の年金額を毎年再計算する事によって得する人と損する人。(12/2)

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2020年11月配信分

  • 第165号.死亡者の遺族年金はその時の家族が貰うはずだったのに、顔も知らない人が貰う事になった理由。(11/25)
  • 第164号.在職中に病院行ってたおかげで受給できた遺族厚生年金と、その後にうっかり貰いすぎてしまった年金の返済。(11/18)
  • 第163号.離婚した時は女子は年金額が不利になる事が多い歴史的な理由と、離婚時年金分割で年金を増やす。(11/11)
  • 第162号.離婚時の年金分割は、合意分割と3号分割の二つだけ!必ず覚えておきましょう。(11/4)

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2020年10月配信分

  • 第161号.なんでわざわざ年金の形は2階建ての形にして支給するようになったのか。(10/28)
  • 第160号.支給開始年齢や厚生年金加入できる期間を引き延ばしてきた歴史と、それに伴う必読重要事例!(10/21)
  • 第159号.いつもと違う障害年金額を受給してる人の年金事例と、65歳からの年金からの社会保険料強制徴収。(10/14)
  • 第158号.令和4年度から始まる75歳までの年金繰下げと、途中で年金の繰下げを諦めた場合の新しい取扱い。(10/7)

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2020年9月配信分

  • 第157号.今90歳あたりの人の年金は今の60代の人と大差は無いが、100歳前後の人は全く別物となる。(9/30)
  • 第156号. 昭和初期に生まれた人の年金計算と、亡くなった場合の遺族年金も高めになるのか(9/23)
  • 第155号.昭和初期に生まれた人の年金額が高めの理由と、20年かけて年金を引下げた経緯と計算。(9/16)
  • 第154号.標準報酬月額が変わると徴収される保険料が変わり、年金振込額も変化する。(9/9)
  • 第153号.国民年金創設から国民全員が加入対象となるまでの流れと背景(9/2)

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カルロス・ゴーンは被害者だ。日産「ぼったくり」100億円賠償請求の真相

楽器ケースの中に忍び込み母国レバノンへと逃れた日産のカルロス・ゴーン元会長ですが、その古巣・日産から100億円という損害賠償訴訟を起こされています。ここまで巨額な訴訟を起こした日産の目的とは何なのでしょうか?そのゴーン氏からの要請に応じて被告代理人を受任した、元検事で弁護士の郷原信郎さんは自身のメルマガ『権力と戦う弁護士・郷原信郎の“長いものには巻かれない生き方”』の中で、ゴーン氏が日産から起こされた訴訟の「ぼったくり具合」を暴露。その背景と理由について明かしています。

 

プロフィール:郷原信郎(ごうはら・のぶお)1955年島根県松江市生まれ。1977年東京大学理学部卒業。鉱山会社に地質技術者として就職後、1年半で退職、独学で司法試験受験、25歳で合格。1983年検事任官。2005年桐蔭横浜大学に派遣され法科大学院教授、この頃から、組織のコンプライアンス論、企業不祥事の研究に取り組む。2006年検事退官。2008年郷原総合法律事務所開設。2009年総務省顧問・コンプライアンス室長。2012年 関西大学特任教授。2017年横浜市コンプライアンス顧問。コンプライアンス関係、検察関係の著書多数。

日産VSゴーン氏の100億円損害賠償請求訴訟

日産は、ゴーン氏がレバノンに逃亡した2か月後の今年2月12日、監査委員会委員長の永井素夫氏が会社を代表して、ゴーン氏に対する100億円の損害賠償請求訴訟を起こしました。

なぜ、この時期に、日産が、ゴーン氏に対する民事訴訟を起こしたのか、そこには、日産が、検察との間で二人三脚のような形で進めてきた、ゴーン氏とケリー氏の刑事事件が影響しているのではないかと考えられます。

2018年11月19日に、ゴーン氏が、日産のプライベートジェットで羽田空港到着直後に、検察に逮捕された容疑事実は、未払いの退任後の役員報酬に関する有価証券報告書虚偽記載の事実でした。

(中略)日産自動車は、翌2019年2月12日に発表した2018年第3四半期決算で、有価証券報告書に未記載の約92億円をゴーン氏への報酬として一括計上する一方、

「ゴーン氏の報酬過少申告の事件をめぐる司法判断や、日産が検討しているゴーン被告への損害賠償請求をにらみ、実際の支給は見送る」

としました。

つまり、ゴーン氏に対して、92億円の支払義務があることを認めて、「未払金」を計上した上で、ゴーン氏に対して損害賠償請求を予定していることを理由に、その「未払金」の支払いを行わないことにしたのです。

日産の民事訴訟提起の背景事情

日産のゴーン氏に対する100億円の損害賠償請求訴訟の提起は、上記のように「未払金」処理をする一方、ゴーン氏に対して、役員報酬を支払わないことを正当化することが目的だと思われます。

ゴーン氏は、2019年4月8日の臨時株主総会で、取締役を解任され、それによって日産役員の身分から完全に離れることになりました。

退任後の役員報酬が「確定」していたのであれば、「未払金」として計上していたゴーン氏の「退任後の報酬」を支払わなければならないことになります。

刑事事件での検察の主張を支えるためには、「合計92億円のゴーン氏の退任後の役員報酬が確定している」との前提での会計処理を維持せざるを得ない。

そうなると、退任したゴーン氏にその「確定報酬」を支払わなければならない(ゴーン氏は、「退任後の報酬は確定していない」と主張しているので報酬を請求しなくても、日産側は支払の提供をする必要がある)。

しかし、日産経営陣が、ゴーン氏を追放した経緯からは、ゴーン氏に対して未払報酬を支払うことは、株主にも、世の中にも全く理解されない、ということで、日産は、92億円を超える金額の損害賠償請求訴訟を起こして、「未払報酬」との相殺を主張せざるを得なかったものと考えられます。

日産の100億円損害賠償請求に根拠はあるのか

問題は、日産のゴーン氏に対する損害賠償請求訴訟が、十分な根拠に基づくものなのか、

本当に、日産が計上しているゴーン氏への役員報酬の未払金との相殺が主張できるものなのかです。

ちょうど、日産が、訴訟提起をした頃、私は、ゴーン氏の事件に関する著書のためのゴーン氏インタビューが最終局面を迎えており、レバノンのゴーン氏とは、テレビ電話で話をする機会がありました。

2020年3月に入り、ゴーン氏から、日産が起こしてきた損害賠償請求訴訟への応訴のために、日本の弁護士に訴訟代理人を委任することについて相談がありました。

ゴーン氏は、海外で日産との間での訴訟が係属中で、その関係で、日産が日本で起こした損害賠償請求の訴状も入手したとのことで、私も、その訴状の内容を把握しました。

日産の訴状は、驚きの内容でした。

訴状は、ゴーン氏の不法行為によって日産が損害を受けたとして、100億円の損害賠償を請求するものですが、その「不法行為」というのは、大部分が、ゴーン氏の役員報酬についての有価証券報告書虚偽記載と、新生銀行とのスワップ契約に関連するサウジアラビアの実業家のハリド・ジュファリ氏に対するCEOリザーブの支出など、検察がゴーン氏の刑事事件で立件したもの。

それによって発生したとされている日産の損害の大部分は、ゴーン氏の不正に関して行ったとする日産の社内調査のための弁護士事務所費用約10億円、会計事務所費用約15億円、ゴーン氏の不正によって被ったとする信用棄損の損害10億円などです。

まさに「ぼったくりバーの請求書」のようなものでした――

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  • 20201225 郷原信郎の「長いものには巻かれない生き方」#6“長いものには巻かれない”「自分史」(3)(12/25)
  • 20201215 郷原信郎の「長いものには巻かれない生き方」#5《贈収賄と政治資金規正法の基礎知識》(12/15)
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image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

やるだけムダ。誰もがやりがちな年末年始の「恒例行事」とは?

もうすぐ2020年も終わろうとしていますが、年明けには「気持ちも新たに」何かを始めようと決意するビジネスマンも多いはず。しかし、ちょっと待ってください。そんな「年始に気持ちを新たにする」人に警鐘を鳴らすのが、メルマガ『毎月1000人集客するプロ講演家が教えるコミュニティづくりの秘訣』の著者でベストセラー作家・起業家の岡崎かつひろさん。岡崎さんは、この決意を新たにすることが「一番の無駄」と断言します。その明確な理由とは?

「年末だ、年越しだ」とイベントごとに左右されるな!

「岡崎さんは、年末年始どう過ごしているんですか?」と、人から良く聞かれます。僕は、過去8年間、毎年海外で過ごしていました。だいたいクリスマス前に海外に出発して、2週間くらい現地で滞在して帰ってくるという生活を送っていました。

その時期は、考える仕事はすごく多かったですね。「来年の戦略は?」「今後、どうしていこうか」など。テレワークではないにしても、メールもある、電話もできる。よくスカイプを使って日本とつないで日本とミーティングをする。そんなことを以前からやっていました。海外にいても、考える時間は多かったけど、日本にいた時と変わらず仕事をしていました。

というのも、僕にとっては年末年始というのは、とくに特別な日だという意識はないんですよ。年末年始に対しての考え方は、僕は2つあると思うんです。

1つは、12月というのは多くの人が「締め日」だと思うでしょうね。でも、僕は、締めてはだめだと思うんです。というのも、12月が1月に変わるだけなのですよね。月が替わったからと言っていきなりなにかが変わるわけではありません。「年末だ、年越しだ」とイベントごとに左右されるのではなく、変わらず大事なことをやり続けること。

うまくいかない人は、いつも気持ちを新たにする。

以前、経営コンサルタントの大前研一さんが書籍『時間とムダの科学』(プレジデント社)の中でこんなことを書かれていました。

『人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。

2番目は住む場所を変える。

3番目はつきあう人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。

最も無意味なのは、『決意を新たにする』ことだ。』

『時間とムダの科学』(著:大前研一/プレジデント社)(https://amzn.to/3qUauTg

この「最も無意味なのは、『決意を新たにする』ことだ」と言う言葉は、本当にその通りだと思います。気持ちを新たにするよりも、日々大事にしていることを、欠かさずやることのほうがずっと大事です。

中国の様子がおかしい。大規模停電、アリババ包囲…隣国で何が?

日本の隣でいつ何をするかわからない大国・中華人民共和国の様子がこの頃少しおかしいようです。国営企業の大量デフォルトを始め、都市部での大規模停電、そして巨大IT企業アリババへの締め付けなど、中国共産党周辺の妙な動きに注目するのは、メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』の著者でコンサルタントの今市太郎さん。今市さんは、こうした動きのすべてに関連性があるかは不明としながら、陰謀論という言葉では片付けられない何か大きな異変が裏側で起きていると指摘しています。

国営企業の大量デフォルトは習近平の反対勢力粛清の動きか

このメルマガでは既に、中国の国営企業が社債市場で次々デフォルトを起こして、かなり様子がおかしくなっているという情報をお伝えしていますが、様子がおかしいのはそれだけに限らないものになってきています。どうも、我々が知らないだけで中国国内では何かが起き始めているということが強く窺われる状況のようです。

外側から見て「問題」と思われる材料が、ひとつの理由に繋がっているのかどうかはまったくよくわかりません。しかし、新型コロナからいち早く立ち直って経済回復万全という話だったのとは実情がかなり異なってきていることが窺われます。

国営企業の大量デフォルトに関しては、このメルマガでもお伝えしてきたわけですが、どうもこれは単なるデフォルトではなく、習近平の敵対勢力である江沢民の系列の国営企業を狙い撃ちで叩いているからではといった見方が出始めています。

国外からは見分けがつきませんが、たしかに江沢民とその一派の息がかかった企業ほどおかしくなっており、敵対勢力潰しが目的という、ある種の「粛清」が進んでいると考えるのは、どうやらかなり正しいように見えます。

しかし、敵対勢力潰しでそんなことをしては成長がはかられないと思うのですが、習近平はお構いなしのようで、かなり怖さを感じるものがあります。

アリババへの執拗な叩きも習近平の画策

中国では、共産党批判をしたアリババの創業者ジャック・マーへの締め付けも驚くほど進んでいるようで、10月末のアント・グループのIPOが土壇場で延期させられるという驚きの事態に加え、足元では国家市場監督管理総局が、独占的行為の疑いからアリババ集団への調査に着手しており、表面上は中国IT大手企業に対する管理強化をうたっていますが、その実は共産党になびかないジャック・マー叩きが大きな理由になってきているように見えてしかたない状況です。

独占禁止法に違反したと認定されれば、前年度の売上高の最大10%を制裁金として科される可能性もあるだけに、アリババ集団にとっては一大事ですが、本来この時期は米国との対立の関係上、中国系のIT企業はもっと厚遇されてもいいはずなのに、容赦なく叩いてくるあたりにも習近平独特の思惑が働いていることを感じさせます。

米大統領選で鮮明になった「分断」は、「寛容さ」で解決可能か?

散々こじれた挙句、結果的にはジョー・バイデン氏の勝利で幕引きとなった、2020年の米大統領選挙。しかし、いまだに強硬な姿勢を見せるドナルド・トランプ氏とその支持者を見てわかるように、米国の分断は決定的なものとなってしまいました。この「分断」は、たがいの「寛容」や「妥協」によって解決できるのか?という疑問を検証するのは、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の著者で米国在住の作家・冷泉彰彦さん。冷泉さんは、米国の「分断」を考える際に、日本の「靖国問題」を例に出しながら、思想の「分断」が「寛容さ」によって解決を見る可能性があるかについて考察しています。

寛容というマウンティングでは解決しない現代の「分断」

アメリカでは、12月14日に大統領選の「選挙人投票」が行われて正式にバイデン=ハリスのチケットが、次期正副大統領に決定しました。ですが、依然としてトランプはこの結果を認めずに、バイデン氏のことを「1月にはフェイク大統領になる」などというツイートを垂れ流しています。

勿論、テクニカルには残り1週間となった1月5日の「ジョージア選出上院2議席の再選挙」という国政レベルのビッグマッチがあるので、それまでは「敵と味方」の対立モメンタムを維持しないと、トランプ派が面白がって投票所に来てくれないという切羽詰まった問題があるようです。また、その先には2022年の中間選挙において、在野のトランプが2010年のペイリンのように「影の大魔王」として共和党内での権力を行使したい、そんな思惑もあるでしょう。

そうではあるのですが、とにかく合衆国憲法の規定により各州が実施して、各州が承認した選挙結果を認めないというのは、大変な事態です。

その一方で、トランプに関しては、民主党系の各州の知事、あるいは検事総長(州のアトーニー・ジェネラル)たちが、大統領特権の消滅に伴って違法行為を摘発しようと待ち構えています。例えば、NY州としては、トランプとその一家に関する脱税の摘発を考えていますし、OR州などはデモ隊に対する超法規的な暴力を指示扇動した罪について、また国境の自治体などでは移民を迫害して人道危機を起こした罪についてトランプ個人を起訴しようと躍起になることが予想されます。

トランプが一家でフロリダ州に逃げているのには、そうした背景があり、もしかしたら1月20日の就任式に出ないかもしれないのは、バイデンが嫌いとか負けを認めたくないという以前に、DCにノコノコ出ていって1月20日の正午を過ぎると、そのまま逮捕されてしまうかもしれない、そんな思惑もあるのかもしれません。

若者を「無制限プラン」へ誘導させたいドコモソフバンの静かな戦略

NTTドコモが驚きの料金プランを発表し、ソフトバンクも後に続けと新プランを発表しました。現在では、若者でも大手キャリアが掲げた料金プランの「20GB」の容量で十分足りるのかもしれませんが、あと数年で「無制限プラン」に移行せざるをえないと指摘するのは、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。石川さんは、自身のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で、エリクソンの調査データなどを元に近い将来のスマホユーザーは「無制限プラン」への移行は必然だとして、その誘導を密かに行おうとする大手キャリアの動きを読み解いています。

ソフトバンクが新ブランド「SoftBank on LINE」を発表——-月間20GBはすぐに足りなくなり「無制限」に誘導か

12月22日、ソフトバンクが新ブランド「SoftBank on LINE(仮称)」を発表した。月間20GBで月額2980円。NTTドコモ「ahamo」の後追いだ。KDDIも2021年1月には同等のプランもしくはブランドを発表してくるものと思われる。

ソフトバンクの発表を受けて、12月25日に行われた定例会見で、武田良太総務大臣は「政府として公正な競争環境の整備を図る中、携帯電話事業者各社からは、主に大容量の領域で、国際的に見ても遜色のない水準の料金プランを発表する動きが出ております。 新しい料金プランは、来年の2月以降、順次提供が開始される予定と承知いたしております」と特に激昂することなく、素直に受け入れるようだ。

各社とも20GBプランを揃えてくるのは、ユーザーのニーズというより、単に総務省が世界6カ国を比較する「電気通信サービスに係る内外価格差調査」で2GB、5GB、20GBが調査対象となっているだけにすぎない。20GBプランの比較を抜き出し「日本は高いから、国際的に遜色のないプランを求む」という総務省からの圧力に各キャリアが応えている結果なのだ。

確かに2020年の段階では20GBは大容量かもしれない。ソフトバンクが「ギガモンスター」と称して20GBプランを提供し始めたのは2016年9月のことだ。当時は「20GBなんて使いきれない」と思っていたが、今ではなんだかんだで結構なデータ量を使ってしまっている。

YouTubeでソフトバンクの会見を振り返る番組をライブ配信している際には「大学のオンライン講義やビデオ通話をするようになって20GBなんて足りなくなった」というコメントを数多くいただいた。

 NTTドコモとソフトバンクは「若者をターゲットにしたプラン」という位置付けにしているようだが、そもそも若者だったら20GBなんて、すぐに足りなくなるのではないか。

エリクソンの調査データによると、2020年、北東アジアにおけるスマートフォン1台あたりのモバイルデータトラフィックは11.1GBとなっている。これが2021年には15GB、22年には20GBに迫る勢いだ。

つまり、20GBで事足りるのはこの1~2年であり、すぐに20GBでは足りず、無制限プランへの切り替えを余儀なくされるということだ。

今回、NTTドコモもソフトバンクも無制限プランの値下げを実施している。当面は収益面で大きなマイナスを余儀なくされそうだが、数年単位で見れば、無制限プランを選択するユーザーが増えて、結局、収益は回復基調になるのではないか。

NTTドコモがギガライト、ソフトバンクがミニフィットプランの値下げに手をつけず、小容量の料金プラン自体をあまり表に出さなくなるのも、やんわりと無制限プランへユーザーを誘おうという狙いがあるのかも知れない。

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