運動不足な今年の初夏は熱中症に要注意。鍼灸師が教える予防法

外出がままならない状況でも当たり前に季節は進んでいて、5月に入り関東以西では真夏日となる日もあります。今年は外出自粛による運動不足が重なり、例年以上に熱中症への注意が必要なようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者のぶ先生が、「ふくらはぎつかみ」など、初夏のこの時期の熱中症対策として効果的な方法を教えてくれます。

初夏の熱中症対策

【熱のこもりやすい「初夏」】

感染症対策で室内にこもって「運動不足」になりやすいころ。季節は進み、暦では初夏を迎えます。例年、5月のゴールデンウィーク明けくらいから、急に気温が上がり、ちまたでは「熱中症」の声が高まります。

今年は特に、生活習慣が乱れやすい春から初夏を過ごしてきていますから、普段以上に「熱中症」対策を心がける必要があります。

【熱中症は「不足」が原因】

  • 食事の不足
  • 睡眠不足
  • 運動不足

これらが重なると、カラダは連日の疲労をちゃんと取り除くことができずに、体内に「熱」といっしょに「疲労のむくみ」をため込みます。「むくみ」は「血行不良」と「浅いあえぐような息遣い」の原因となり、体内に「熱」をこもらせやすくします。

「体内にこもる熱とむくみ」の排せつを促すには、「ふくらはぎ」を刺激することが効果的です。「つま先立ちになる屈伸運動=カーフレイズ」も効果があります。運動不足を解消しようと、寝不足の体で無理な運動をしないように、加減も必要です。

【ふくらはぎつかみ】

ふくらはぎや、すねの筋肉を、両手でしっかり「つかむ」ようにして、足首からひざ上まで、痛みを感じない程度に「もみほぐし」していきます。足の裏や足先、足首のむくみを感じる人は、足の指股や指先、足裏や足の甲まで、くれぐれも痛みを感じない程度で「もみほぐし」するとよいです。

また、足の指をグーパーさせて「屈伸運動」するようにすると、カラダの末端からの血流促進ができます。足の指でギュッと地面をつかむような「足裏を刺激する運動」も効果的。芝生の上をはだしで歩くような感覚が理想的ですね。

軽く指でつまむように、足指の腹や付け根を刺激しても効果があります。とくに「爪」の色や形が悪い指は、丁寧に刺激するようにするとよいでしょう。

梅雨が明けて、暑さに慣れるころから、徐々に「汗をかく運動」をし始めるとよいですが、焦りは禁物。今のところは、季節に体を慣らしながら、たまった疲れを毎日しっかり解消することを目的に過ごすようにしましょう。

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休校による10代のストレスは想像以上。向き合う親の3つの心がけ

特定警戒都道府県を除くエリアからは、学校再開のニュースも聞こえてきましたが、まだ多くの学校の休校が続いています。リモートワークで親も家にいるなど、以前と違う自宅の状況により、家庭内のストレスが大きくなっているようです。メルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』の柳川由紀さんが、こうした環境下でも心の健康を保つコツを教えてくれます。また、大人以上にストレスに苦しむ10代のお子さんへの向き合い方についても伝えています。

コロナ禍のストレスから身を守るには?

子どもたちはオンライン授業が行われ、大人たちもリモートワークをし、全世界巣ごもり状態になっています。「いつもと違う状態」は自分たちが気づかないうちに大きなストレスになります。心の健康を保つための3つのコツをお伝えします。

1.繋がること

ハーバード大の研究では「人との繋がり」が幸せ度をアップさせることが明らかになっています。今のような時ほど重要なことはありません。「繋がり」が少ないと、死亡率が2倍になることもわかっています。意識して「繋がる」機会を作りましょう。

繋がるのは、元からの知り合いはもちろんのこと、オンラインで新しい人と知り合うことなど、誰でもいいのです。繋がり方も、会話をすることにこだわらず、メールでもチャットでもいいのです。

そして、1日の終わりに、今日は誰と話したか、誰とメッセージのやりとりをしたかを意図的に振り返り、人と「繋がる」ことを意識しましょう。免疫力が上がり心の満足度も高くなるので、身体はもちろん、心も健康に保てます。試して下さい、実感できます!

2.動くこと

外出自粛による在宅学習、在宅勤務でも、身体を動かしましょう。世界保健機関、米国疾病予防センター、米国心臓協会の三機関が、有酸素運動について65歳までの成人に対して次のようなガイドラインを出しています。

ウォーキングなど、中程度の運動を週150分。できれば1回30分を5回に分けるのが理想。ランニングなど、激しい運動を週に75分。できれば25分を3回が理想。1週間のうちにまんべんなく分散させるのが理想とされています。

例えば平日15分の道のりを往復歩くと30分×5回で中程度の運動が1週間に150分です。月水金でそれぞれ25分程度走ると、25分×3回で激しい運動が1週間に75分です。自分似合ったプログラムを作って、無理なく楽しみながら行いましょう。

自粛だからこそ、いつも以上に意識して、家族と一緒にできるエクササイズやベランダや庭先でできる運動を工夫しましょう。オンライン動画でも、簡単に見つけることができるでしょう。

3.素の自分になる時間を持つこと

在宅生活を続けていると「いつもと違う」ため気を張ってしまっていることがあります。例えば「何かしなくては」「ぼーっとしているのは勿体ない」など。自分の心と体がリラックスできる時間を作り、ストレスのない、素の自分でいられる時を意図的に作りましょう。

「三密」という標語がうまくできすぎていたための弊害とは何か?

新型コロナウイルスへの感染が疑われる場合の相談・受診の目安から「37.5度以上の発熱が4日以上続く」の表記が削除されました。わかりやすい基準がミスリードを招いたことによる修正でした。「三密」についても「標語」としてよくできすぎていたため誤解を招いたと指摘するのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんです。山崎さんは、その後の感染拡大の実態から「三密回避」どころか「二密」も回避しなければならなかったと主張。わかりやすい言葉には落とし穴があることを肝に銘じるべきと呼びかけています。

三密のこと

「三密」を避ける。3月に入って政府が具体的に国民に対して指示したSARS-CoV-2予防策だ。

2月のクラスター対策班による不断の努力により、
「密閉空間」
「密集場所」
「密接場面」
の三つの状況が重なれば、クラスター発生の確率が高くなるということが分かったからだ。より正確に言えば、個々の患者の感染もとを遡って行った結果「三密」的状況に辿り着いたということであろうが、当時の混乱した状況を考えれば科学者集団らしい見事な分析であった。

この成果を受けての政府の「三密」回避指示という訳である。実はこの「三密」という標語を初めて聞いた時、自分は何となく危うさのようなものを感じたのである。どうにも、うますぎるのである。

そもそも「三~」という日本人好みの言い回しからしてそうである。さらに言えば所謂「三密」も「密閉」「密集」「密接」と、「密」の字を頭に韻を踏み見事に熟語をなしている。それに続く場の説明においても「空間」「場所」「場面」と、重複することなく列挙し見事としか言いようがない。

それに「三密」と言えばそもそも仏教(密教)用語でもある。耳馴染みのあった人も少なくないのではないか。やはりうますぎる。裏方に広報のプロの顔が見え隠れするのは自分だけだろうか。

ともあれ標語自体が定着しやすいのはいいことである。いいことであった筈である。ところが現実にはこれが裏目に出た。「三密を避けて」という言い回しがあまりに語呂がよかったために瞬く間に日本中のあらゆるメディアに拡がり、出演者や関係者の定型挨拶文としてすっかり定着してしまったために「花粉に注意」「暑さに注意」といった時候における注意事項程度の重みしかなくなってしまったのである。危険度が希釈されたのである。

さらに「三密を避けて」という標語の当然の発展形として「三密以外は安全」という楽観的解釈が生まれる結果となった。これを助長したのが三密を円で表わした、あの図の存在である。上方に「換気の悪い密閉空間」の円、下方向かって左側に「多数が集まる密集場所」の円、その右側に「間近で会話や発声をする密接場面」の円が描かれ、その三円が重なる真ん中の小さなルーローの三角形部分(即ち、三密)さえ避ければ安心、といった誤解を与えてしまったのである。

感染症対策の基本は最悪に備えることである。であるなら、二円の重なる、逆さ三つ葉型の領域から警戒回避させるべきであった。つまり、
「三密」…ブラックゾーン(絶対回避)
「二密」…レッドゾーン (警戒回避)
「一密」…イエローゾーン(警戒)
とすべきだったのである。

結果論にはなってしまうが、欧米経由の第二波である「ステルスコロナ」は「三密回避」くらいのことでは到底太刀打ちできるものではなかった。実際、現在言われているところの「social distancing」と「三密」はおよそ共起するものではない。

我々は容易にミスリードされるし、ミスリードをしもする。感染拡大が寛解期に入りつつある今だからこそ、これを肝に銘じて常に冷静でいたいものである。
「Stay Home」「Stay Safe」and「Cool Head, but Warm Heart」

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在宅勤務中の夫に、「妻からの期待」がプレッシャーになるワケ

新型コロナ対策のテレワークや外出自粛により自宅で過ごす時間が圧倒的に増加している中、イライラを募らせる「男性」が多いようです。彼らは一体何にストレスを感じているのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、世の男性が何をプレッシャーと受け取っているかを解説するとともに、そこから脱却するヒントを紹介しています。

モヤモヤと期待

さて、本日は新型コロナ下でのモヤモヤのお話。

在宅時間が長くなってみんなストレスが溜まっていますよね!

  • 家は片づかないし
  • 子どもは運動不足だし
  • 授業の遅れがどうなるのか分からないし
  • 在宅勤務がいつまでかも分からないし

…過去にないことなので、誰も経験していないわけですから経験も役に立たないですから。

そんな中、男性たちもいろいろストレスを抱えているようです。曰く

  • 手洗しろ除菌しろとうるさい
  • 家事の分担が増えた
  • 子どもの面倒を見ながらだと仕事が進まない
  • 飲みに行けない

などなど。ま、こー言っちゃナンですが、そのストレスの大半ってこれまで女性が抱えてきたもののように思えるんですけどねえ。ヒソヒソ。

この中でも特に大きいのが

  • 妻からの期待

だそうです。家庭にいる以上、家事や育児を分担してもらえるだろうという妻の期待(?)がプレッシャーとなっていると。

うん、でも、そりゃそーですよねえ。長時間労働のために在社時間が長すぎることが分担できない理由のひとつだったんだから、ずっと家にいる以上その理由は完全に消滅するはずですから。女性側とすれば、当然やってもらえるだろうと思いますよね。

もちろんコレは男性もわかっていて、期待される役割をなんとかこなそうとするんでしょう。ところが

  • なかなか上手く出来ない

ので、これが更なるストレスを生んでいるようです。

小さな子どもがいる家庭はもちろん、そうでなくても家事と融解した状態での仕事は、それほどはかどらないものです。が、そういう状態で仕事をしてきた男性は少ないので、初めて遭遇する昨今の状況にストレスを感じてしまうんでしょう。

男性は、有能さで他者と競争するところがあるので、上手く出来ないことによって自分の有能さに傷がつくように感じるんだと思います。 

在宅勤務やオンライン会議に慣れていない状況で、さらに付加される家事や育児のタスク。で、予定通りに上手く行かない。

ここで男性たちに対して思うのは、その出来ない辛さを

  • 率直に吐露してほしい

ということです。たとえば

  • 仕事が進まなかった
  • 子どもの勉強を見てやれなかった
  • 食事の後片付けがイマイチだった
  • 洗濯物の扱いに失敗した
  • 市役所への申請書に間違いがあった

などなど。こういう、つまんないことが日常生活のストレスです。このストレスが積もっていくんですよね。

でも、こういうことがあること自体は、それほどマズくないんです。ここで一番マズいのは

  • 問題がないフリをすること

です。男性は「問題があること」を認めるのがとても苦手なんだなと思います。いや、結婚して身近にまじまじと男性を見ていて、あるいは仕事でたくさんの方にお会いして話を聴くにつけても「問題があること」を認めるのが苦手だなと感じます。おそらく

  • 問題がある=自分で解決出来ない=無能

という図式になっているからなんだろうなと思います。

男性は有能であることを社会的に求められていますし、それを他のオスと競争して一生過ごすので、自分の無能を認めるのは

  • 敗北(=自己評価の消滅)

を意味してしまうのです。ガラスのプライドと言われる所以でしょうね。

男性には、自分自身のストレス管理の点からも、この価値観から少しずつ脱却していってほしいのです。生き方として苦しすぎるからね。出来ないことがあるのは当然だし、そこと上手く付き合って行く方が柔軟で生きやすいですから。

翻って、女性には、男性が辛さを吐露した場合に

  • ほーら、私の気持ちが分かったでしょ♪と言わないこと

だろうと思います。

…ま、言いたくなる気持ちは分かるんだけどさ。家事や育児の大変さをどれほど訴えても、分かってくれない男性はいるからね。

でも、相手がストレスを感じていたり失敗したときに、自分の行為の正しさを誇示する必要はないと思うんですよ。やるんだとしてもそれは後でいいじゃない。

まずは、正しさより共感でしょう。それは女性が最も求めていたものであるはずで、共感してもらったときの嬉しさはとてもよく想像できると思うんです。

かつてない状況の家庭内。誰もがそれなりのストレスを抱えているんです。弱さを晒すのもそれを責めないのも、強さですよ。

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コロナに勝つには「売る場」を変えよ。事例に学ぶ販路拡大のコツ

緊急事態宣言により店内での営業の自粛や営業時間の短縮が求められ、テイクアウトやデリバリーに力を入れる飲食店が増えています。また、飲食店などの営業縮小により、行き場を失った生鮮食品をインターネット経由で販売する動きもあります。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが、厳しい状況でも工夫し、生き残りを図る事例を紹介し、成功のポイントや販路拡大のコツを伝えます。

売り方ではなく“売る場”を変えよ! 飲食店・食材生産の事例に学ぶ販路拡大のコツ

新型コロナウイルスの非常事態宣言から特に、お客様に来店してもらう飲食店さんのようなビジネスモデルは、営業時間の短縮要請や、外出自粛などの要請もあり、来客も減りますよね。こうなると、やはり家で食事をする、という消費スタイルになり、自然にイートインをしてもらうこと自体が難しく、テイクアウト、デリバリーのサービスを、新しく追加した飲食店さんも多く見受けられます。

このような状況の中でも、工夫をこらしているお店や会社があるので、まずは紹介していきたいと思います。

鍋料理をデリバリー?

飲食店での、イートイン、店内飲食が3密になるため、メニューを「テイクアウト」でしてもらおう、というサービスが目につきます。私はコーヒーが好きで、自分でも豆を焙煎してもらって、ミルで挽いてからコーヒーをたてたりしますが、それでは飽き足らず、よくお気に入りのカフェにいきます。

名古屋にオフィスがあった頃、その近くにあった、CAZANN(カザン)というカフェが好きでした。ここは、もともと自社でコーヒー豆を仕入れ、炭火で焙煎し、喫茶店におろしている会社ということもあり、自店舗でも出す、こだわりのコーヒーが美味しいのです。アイスコーヒーなんかは、溶けてきても味が薄くならないように、氷をコーヒーを冷やして作るというこだわりぶりです。そのカザンさんが、テイクアウトできる、「おうちコーヒー」を発売したと、SNSで告知していました。

また、東京の四谷に「どろまみれ」という居酒屋の名店があります。食べログの100名店にも選ばれるようなお店で、私もいきたくてしょうがないのですが、なかなか予約が取れず、まだいったことがないくらいの人気店です。

ここに名物の「草鍋」という料理があります。比内地鶏とタイのだし汁のスープに、やまと豚と農園野菜のしゃぶしゃぶ、そして締めの麺が絶品、という、聞いただけで美味しそうなメニューです。これをテイクアウトまたはデリバリーします、というチラシがオフィスのポストに入っていました。

鍋のテイクアウトやデリバリーも新しくて、なかなかなくて面白いですよね。当然、このメニュー以外の唐揚げとか、焼き鳥セットも注文できます。このような形で、店舗での名物メニューをテイクアウトや、デリバリーメニューにする、ということをやっているお店が増えてきました。

管理費の滞納が増えたら?コロナ不況でマンションに起こりうる事

多くの人の生活を一変させた、新型コロナウイルスによる感染症。現在、飲食店を始めとする事業者への家賃の支援策が政策課題となっていますが、今後は住宅ローンや管理費等の滞納が顕在化してくるとするのは、マンション管理士の廣田信子さんです。廣田さんは自身の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』で今回、追い詰められた住民に管理組合はどのような対応を取るべきか、これまで専門家として見聞きしてきたさまざまなケースを挙げつつ考察しています。

コロナで始まる管理費滞納に柔軟な対応を

こんにちは!廣田信子です。

今後、心配なのは、新型コロナウイルス危機による経済的な打撃で、住宅ローン、管理費等の滞納が始まることです。

今は、飲食店等の家賃負担の問題がクローズアップされています。手広く事業をしたところほど痛手は大きいはずです。その次にくるのは、住宅ローンの負担です。家計収入の減少が住宅ローンの返済に重くのしかかります。

管理費等は、厳しい家計状況の中では、一番、優先順位が低くなりがちです。通常時は、管理費等は後回しにされがちで、金額が嵩むほど解消が難しくなるので、早めにしっかり督促をするように…と言われますが、今回のコロナによる滞納もそう考えていいのでしょうか。

コロナ問題の終息も事業の先行きも見えない中、資金繰りに奔走している方に、厳しい督促をすることは、どうなんでしょうか。私は、やめてほしい…と思います。コロナ問題で滞納せざるを得ない事情がある場合は、猶予期間を設ける等の対応を考えていただきたいと願っています。

知人の友人に、サラリーマンをやめて独立して飲食店を始めたばかりの方がいます。預金をつぎ込んで借入もしています。一度、「ぜひ来てください」と言われていましたが、行かないうちに、こんな状況になってしまいました。

サラリーマンのうちじゃないと住宅ローンを借りられないからと、会社をやめる直前にマンションを購入したと聞いています。かなり、高額な買い物になったと思います。今、どうされているか…と心配です。

飲食店の厳しい状況は、緊急事態宣言が解除された後も続くと思います。事業と家族を守っていくのは、並大抵なことではありません。そんなとき、管理組合からの無機質な督促は、ものすごくこたえると思います。

管理費等は、いずれ支払ってもらえるものです。もし、残念ながら、事業の継続ができず回復できなかった場合は、ローンの支払いができなくなり、マンションは任意売却か競売か…ということになります。その場合、管理組合は、購入した次の区分所有者に、滞納管理費等を支払ってもらうことができるのですから、今、追いつめられた状況にいる人をさらに追い詰めるようなことはしないでもらいたい…と。

バブル崩壊のあと、それまで、景気がよかった業種の方々が経済的に破綻し、生活が一転、借金の返済に追われ、マンションのローンが払えず、管理費等も滞納…そういう事例をたくさん見てきました。自殺をされた方もいました。これまでの豊かな生活が一変、家族離散のようにマンションを後にされる方もいました。

ある理事長さんは、マンションが競売にかかることが決まり追いつめられている組合員の奥さんを、管理費は次の所有者からもらうから、もう払わなくていい。少しでも現金を手元に残しておいて、引っ越しの費用にするように…と励ましていたといいます。

今なら、こんなことをすると、理事長の職務怠慢だと責められてしまいそうですが、ぜひ、そういう優しさを、管理組合の方々に持ってもらいたいと心から思います。

コミュニティの一員だった人が、夢を持って誠実に生きていた人が、コロナで突然、生活の基盤が揺らぐのです。さらに、管理組合から義務違反者として責められるなんて、どれほどつらいことかと思います。

問題が表面化するのはこれからでしょうが、ぜひ、柔軟な対応をしていただきたいと、心から願います。

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足を乗せるだけ。歩くための筋肉を鍛えるマシンが大ヒットの訳

新型コロナウイルス感染拡大防止の外出自粛が長引く今、世代を問わず問題となっているのが運動不足。自宅内での運動には限りがあり、多くの方が頭を悩ませているのが現状です。そんな中、あるアイテムが話題となっています。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』ではMBAホルダーの青山烈士さんが、足を乗せるだけで歩く力を維持することが可能となる「シックスパッドフットフィット」の戦略・戦術を、さまざまな角度から分析しています。

効果を得るには、使用を続けることが前提

今号は、外出自粛で運動不足な方の味方となるアイテムを分析します。

● 株式会社MTGが開発したSIXPADシリーズの「シックスパッドフットフィット

運動不足が気になる方をターゲットに「コアテクノロジー CMM Pulse」に支えられた「足を乗せることで、歩くために必要な筋肉が鍛えられる」等の強みで差別化しています。

1日1回23分。座ったまま、テレビを見ながら、無理なく続けられる手軽さで足に関する悩みを解消できることが、顧客に支持されています。

■分析のポイント

歩く力を維持することは健康的な生活を維持するうえで、非常に重要な要素となることに異論はないでしょう。ですが、在宅勤務や外出自粛など、歩く機会を作りにくい状況では歩く力を維持するのは難しいです。そして、足の衰えが心配になったとして、鍛えなければと思っても鍛えるという行動に移すことは簡単ではありませんし、たとえ行動に移せたとしても継続することが困難であることはおわかりいただけると思います。そういった状況に、まさにフィットした商品が「シックスパッドフットフィット」です。

ポイントとなるのは、効果が見込める、実感できるということと、継続しやすいということになります。やはり、どのようなトレーニングを行うにしても効果が見込めないものには、消費者は手を出さないでしょうし、実感できなければ続けるのは難しいと思います。ですから、SIXPADシリーズの実績が示すように、効果を実感している方が多数いるということは大きな訴求ポイントになります。

また、効果が見込めたとしてもある程度、使用を続けることが前提になりますので、使用することのハードルが高ければ、効果に関心をもった消費者も離れていくでしょう。だからこそ、手軽に使用できること、具体的には、1日23分、座ったまま足を置くだけ、TVを見ながらでもOKという手軽さが、消費者にとっては魅力的な要素になります。継続しやすいからこそ、長期間の使用につながり、効果も得やすくなります。効果が得られれば、商品に対する満足度も高まりますから、商品としての価値が高まっていくわけです。

価格は高価なものですが、上記のポイントに加えて

  • 毎日使うものであるということ
  • 70代のおじいちゃん、おばあちゃん、40代のお父さん、お母さん、10代のお子さんといった3世代で使える、家族みんなで使えるものであること

から、コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。少し計算してみましょう。仮に5人家族で一人1日1回、計5回使用されたとして、年間で1,825回。40,000円を1,825回で割ると、22円。つまり、1回あたり22円ということになりますからお得に感じますね(電池代は考慮していません)。

「シックスパッドフットフィット」のヒットにより、類似品も多く出ていますが、SIXPADブランドで安心感があることに加えて、健康増進機器に認定されるなど、第三者からの評価を得ていることが差別化につながっています。

今後の「シックスパッドフットフィット」、ひいてはSIXPADシリーズの展開に注目していきたいです。

大相撲28歳の現役力士、新型コロナ感染で死去。国内初の20代死者

時事通信によると、日本相撲協会は13日、高田川部屋に所属する、西三段目82枚目の勝武士(しょうぶし)さん(本名・末武清孝=すえたけ・きよたか=山梨県出身)が同日午前0時30分、コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため、東京都内の病院で死去したと発表した。28歳だった。新型コロナウイルス感染で日本のプロスポーツ選手が死亡するのは初めて。日本国内で20歳代の死者は初と見られていると読売新聞は伝えている。

28歳という若さで現役力士が死去

大相撲の世界に激震が走った。相撲協会によると、勝武士さんは4月4日に頃から38度台の発熱がみられ、その後も熱が下がらなかったため、8日に東京都内の病院に入院。簡易検査では陰性だったという。

しかし、それから症状が悪化し、PCR検査で10日に陽性が確認され、19日からは集中治療室で治療を受けていた。その後、病状が回復することはなく13日、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で死去した。

中学卒業後に高田川部屋に入門した勝武士さんは、2007年春場所初土俵。身長165センチと力士としては小柄ながら、勝負強い相撲で知られていた。糖尿病の持病があったことから、新型コロナウイリス感染後にはその体調が心配されていた。

日刊スポーツによると、八角理事長(元横綱北勝海)は協会を通して、「この度は悲報に接し、協会員一同、心より哀悼の意を表します。ご遺族の皆様方のご傷心を察しますと、お慰めの言葉も見つかりません。1カ月以上の闘病生活、ただただ苦しかったと思いますが、力士らしく、粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました。今はただ、安らかに眠って欲しいと思います。懸命の措置をしてくださいました医療機関の皆様には、故人に代わり、深く感謝申し上げます」とのコメントを発表している。

日本のPCR検査数が増えない深刻な事情。原因は「政治の弱さ」か

日本のPCR検査数の少なさについて、国内はもとより海外からも非難の声が数多く上がっています。このまま「患者数の実態がつかめない国」とみなされてしまえば、国際的に多くの不利益を被ることにもなりかねません。一体なぜ我が国は検査数を増加させることができないのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが、考えられる10の可能性を挙げそれぞれについて詳細に分析・解説しています。

PCR検査数抑制、考えられる10の可能性

新型コロナウィルスに関するPCR検査ですが、韓国や欧米と比較すると、日本の場合は件数が極端に少ないことが問題視されています。単に少ないだけでなく、検査件数を絞るために「37.5度4日間」という謎のルールが設定されていた期間には、現場がこれに縛られた中で救命失敗の事例も報告されています。

また社会として感染者の実数把握ができない中では、出口戦略も描けないし、仮に経済活動を再開しても今度は人々が疑心暗鬼となり、経済の再起動に失敗する原因ともなりかねません。そんな中で、この問題、加速度的に政治課題化しているのも事実です。

ですが、統治スキルのない野党がこの問題で政府を攻撃しても、迫力も説得力もないわけです。また、攻撃された政府が官僚の書いた低レベルの自己弁護答弁を繰り返してしまっては、政治への信頼、行政への信頼も崩壊してしまいます。

仮に安倍政権が現状を「うまく言い逃れ」たとしても、今度は国際社会からの信頼という問題が出てきます。2021年のオリパラ開催はほぼ風前の灯という感じですが、このまま「検査しない国」というイメージが先行してしまうと、結果的に開催断念の口実にされかねません。また、国境オープン後の、インバウンド消費にも、また国際的な機関投資家による日本への投資にも悪影響が出ると思います。

私は、仮に現在のトレンドが続く中で、決定的な治療薬とワクチンが完成する前に、北半球で一旦感染収束が可能になった場合に、最大の問題は「中国という巨大なコロナ真空地帯」であり、次に「アフリカなど南半球での感染拡大継続」という問題、その次の3番目の問題として「感染者数の見えない、従って収束も確認できない謎の日本」という問題が来ると考えています。

ちなみに中国の「真空」というのは、湖北省など感染地域以外の約10億人の人口が「完璧すぎるロックダウン」のために地球最大の「コロナ陰性+コロナ抗原・抗体陰性」という「感染への感受性集団」として残ってしまうという問題です。従って「被害が少ないので経済活動を牽引できる」はずの中国が「ワクチン完成までほぼ完全な鎖国を継続」しなくてはならない、これは世界経済にとって深刻な問題です。2番目のアフリカ問題も実は深刻で、WHOを批判している場合ではありません。

というわけで、どう考えても検査数の拡大が求められているわけですが、問題は「どうして数が伸びないのか?」という理由です。野党は自身の無能を棚に上げて政府を叩きますが、政府にしても理由が分かっていて隠しているなどという高スキル集団ではありません。では、官僚組織が何もかもを知っていて自己防衛のために隠しているのかというと、それも違うと思います。

官僚組織も「原因がハッキリ分かるほどの組織掌握スキルはない」と考えるべきです。また、悪意で隠しているということもなく、基本的に政権も厚労本省も「できれば何とかしたい」と考えているはずです。ということは、原因は複合的である可能性が濃厚です。極悪腹黒の官僚が一方的に陰謀をめぐらせて検査数を抑制し、その事実を隠蔽し、改善を妨害しているのでは「ない」、そう考えるべきです。

つまり、どう考えても非合理な対米戦に突入したり、バブル崩壊後(いやその前から)30年かけても経済成長の戦略が発見できないといった、日本が「ダメ」になる場合のパターンが繰り返されているという可能性です。とりあえず、10の理由を列挙してみることにします。