日本の自粛解禁ムードに「意味わからん」世界との差にダルも危惧

日本国内では25日、感染が拡大している新型コロナウイルスの感染者が1200人を超え、死者も40人超となった。新たに感染が確認されたのは70人超で、集団感染が確認された「ダイヤモンドプリンセス」を除くと1日に確認された感染者数は最多となった。感染者数はこれまで北海道が最多となっていたが、東京都が171人まで増えたことにより最多となった。タレントの志村けんさん(70)も感染が確認され、心配の声があがっている。

次々と封鎖されゆく各国

これまでに562人の感染、9人の死亡が確認されているインドのモディ首相は、25日から3週間の間インド全土を完全に封鎖することを明かし、「事実上の外出禁止令だ」と国民向けに演説を行なった。モディ首相は感染拡大を封じ込められなければ「多くの家族が永久に破壊される」と強い言葉で警告している。

アメリカは、24日までに14の州で外出制限が行われている。これまでにアメリカで確認された4万4183人のうち半数以上となる2万5000人以上の感染者を出したニューヨーク州のクオモ知事は、「感染者は3日で倍増する勢い」とし、病床が不足していることを明かした。また、日本からの観光客も多いハワイでは、州全土に外出規制が命じられた。期間は25にちから4月30日までで、26日以降は州外からの渡航者全員に自宅やホテルで14日間自主隔離するよう求めるという。

イギリスでも通勤電車は満員

これまでに6600人の感染、335人の死亡が確認されているイギリスは23日、事実上の外出禁止令を出した。食料の買い出しや必要不可欠な通勤などを除き、自宅にとどまるよう求めていたが、BBCニュースの報道によると、ロンドン地下鉄は通勤者で混雑していたという。自粛どころか、運行制限により、混雑具合が悪化しているとの声もあがっていたようだ。以下が、24日のセントラル・ラインの様子だという。

この現状を受けて、ロンドンのサディク・カーン市長は「公共交通機関は医療従事者や警官、教師などだけが使うべき」とし、国民が不要不急の外出に応じなければ「人が死ぬ」と強く警告した。

「ナシ」と判明するまで基本「アリ」。男の悲しい性(さが)の話

日常生活において不思議に思ったり、ちょっと気になったあれこれについて考察するメルマガ『8人ばなし』。著者の山崎勝義さんが今回俎上に載せるのは、女性が実際よりも美しく見えることを表現した言葉「夜目、遠目、笠の内」です。山崎さんは「よく見えないこと」がポイントであるとし、人間は不確定要素のあることに関して悲観的に予測する傾向にあるのに、それとは真逆の傾向を示す場合があることに面白みを感じています。なお、山崎さんにとって、いま街に溢れるマスク姿は「夜目、遠目、笠の内」には入らないようです。

『夜目、遠目、笠の内』のこと

「夜目、遠目、笠の内」。女性が美しく見えるというシチュエーションの三例である。この言い回しについて、辞書によっては「状況や背景の如何で女性の容姿は実際以上に美しく見えることがある」といった感じの意義記述がなされているのであるが、どうしてもそれでは不十分な気がしてならないのである。というのも、

  • 夜目=暗くてよく見えない
  • 遠目=遠くてよく見えない
  • 笠の内=笠がじゃまでよく見えない

と説明すれば分かる通り「よく見えない」ことこそが大切な要件なのであって、無条件に状況や背景次第とは言えないからである。試しに類似のシチュエーションを新規に挙げるなら、

  • 近眼=目が悪くてよく見えない
  • 帽子=つばがじゃまでよく見えない
  • 俯き顔=見ようにも顔がよく見えない

といったところが妥当な線である。仮に前述の辞書のような意義記述にならうなら、

  • 桜の下
  • 砂浜の上
  • 紅葉の内

なども挙げていい筈であるが、これらが当該表現との類似性を持ち得ないことは日本語スピーカーなら誰でも直観的に分かるところである。

それにしても「よく見えない」場合に好意をもってその全体像を補完するという心理はちょっと面白い。ただ、同じ「よく見えない」でも意図的に隠されている場合、例えばマスクやサングラスなどの装着時にはこの補完は働かないような気がする。たぶんこれはそこに見せられない事情のようなもの、例えば口角炎だとかものもらいだとかいったものの存在を感じるからではないだろうか。逆にそういう場合を除けばこの補正はもれなく発動すると言っていい。

それにしても我々人間は不確定要素のあることに関して常に楽観的という訳でもない。寧ろ(心を絶望から守るために)悲観的な予測を立てる傾向にあると言った方がいいくらいである。にもかかわらず女性(おそらく女性から見た男性も同様であろう)に対してのみ働くこの楽観は一体何なのであろうか。

これには生物学的観点からの説明が最も自然であるように思う。つまり異性は常に生殖の相手になり得るということである。相手としてこれはさすがに「ナシ」と判明するまでは基本「アリ」という訳である。

勿論、そうそう女の尻ばかり追いかけている訳ではない、とお怒りの方もいるであろう。しかしそんな人も周囲が暗くなって「よく見えない」状況ともなれば忽ちにこの補正の支配を受けることになるのである。考えてみれば、暗くなるということはそれだけ野生の状態に近づくということでもある。暗闇は人類にとって常に恐怖の元であり、また興味の元であったに違いない。

こんなことを考えたりなどしていると、目が悪い人がちょっとうらやましくなってくる。眼鏡やコンタクトを外すと視界がぼやけてしまう人のことがである。あまり視力が悪い訳でもない自分は、つい想像するのである。不謹慎にも想像するのである。視界が夜目同然にぼやけると普段見慣れた、あるいは見飽きた女性の顔もなかなかに美人に見えるのではないか、と。実際にこれを経験したという方、ご報告お待ちしております。

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ダイドードリンコはなぜ道の駅や高速道路のSAでオムツを売るのか

ダイドードリンコが王子製紙、セコム医療システムと協業し、道の駅や高速道路のサービスエリアにある自社の自動販売機にて紙おむつの販売を始めました。P&Gは、同じく道の駅やサービスエリアにおむつ交換台の設置を推進しています。このような動きの背景をメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが解説。ダイドードリンコの取り組みのように既にある物同士をつなげる着想を得るための2つのコツを伝えます。

自販機でオムツを売る?

付加価値を生むのが差別化、と聞いても、「そうは言っても、どうやってやればいいの?」というのが本音でしょう。

ダイドードリンコが大王製紙などと共同で、「紙おむつの自動販売機」を全国展開する、と発表しました。これがなかなか面白くて、その記事の写真には、ダイドーのジュースを売っている自販機の中に、220円で「紙おむつ」が一緒に並んでいます。これを、「道の駅」や高速道路のサービスエリアを中心に、約200台も設置すると報道されています。

自動販売機であれば24時間やっているので、欠品にならない限りいつでも買うことができるわけです。確かに、外出先で子どものおむつを替えようとしたら、持って出るのを忘れたり、足らなくて困ったりしているときに役立ちますよね。

おむつを自販機で販売するというアイディアは、今まで、ありそうもなかったですよね。それを「ジュースの自販機でやる」というのも斬新な発想です。

考えてみれば、サービスエリアでは、たくさんお自販機が並んでいるので、紙おむつを買いに来たお客さんが、ついでにジュースも買ってくれる、という「売り伸ばし」にもつながる名案ですね。

P&Gは全国の道の駅にオムツ交換台を設置

外資系企業P&G社の製品のパンパースも、一般社団法人全国道の駅連絡会と協業して、全国の道の駅に順次、おむつ交換台を設置する、ということを発表しました。

その第1弾は、群馬県の「道の駅 川場田園プラザ」などで、今年の1月から設置をスタートしているそうです。こちらは、P&G社が進めている、「あなたらしい子育てが、いちばん」というプロジェクトの一環だそうです。

おむつ台を設置しますが、そこでおむつそのものを販売するということではないので、直接の売り上げにはなりません。しかし、企業として、「私たちの子育てに、真摯に取り組んでくれている」というイメージがターゲット層の間に広がるでしょう。

ダイドーやP&Gのこういった戦略の背景には、子育て世代のニーズがあります。アスキーキッズニュースによると、P&G社がとったアンケートには、「外出先での子育て、育児環境が整えば、もっといろんな場所に子どもと行きたい」という回答は93.1%にものぼったとのことです。

パパママ世代にとって、いろんな場所に子供達を連れて行きたい、でもおむつの交換や不足などがあると困るな、というニーズがあります。そのアンケートには、おむつ台の欲しい公共施設として、「駅・道の駅」は公園に次ぐ第2位(43.5%)だったとのこと。ダイドーもP&Gもこの点に目をつけた、ということです。

マーケティングの原点は、「ターゲット層のニーズ、困っていることや欲しいと思うことを解決する」ことです。その時に、そのニーズがある市場が“大きい”とか、今は小さいが伸びる可能性が高いのか、を考えて製品をだしていきます。自社にとって「美味しい市場か」ということですよね。その点を見事に掴んだ戦略だといえます。

イタリアの医療崩壊の惨状が示す「クールなトリアージ」の必要性

新型コロナウイルスによる死者の数が中国を大きく上回り6000人を超えたイタリアは、医療崩壊に陥っていると言えそうです。日本は幸いそのような事態にはなっていませんが、感染爆発がいつ起きてもおかしくないとの警告もあり予断は許されません。危機管理の専門家で軍事アナリストの小川和久さんは、自身が主宰するメルマガ『NEWSを疑え!』で、韓国が採用した例や米国のテロ対策の例を紹介し、いま一度トリアージと隔離についての考え方の徹底が必要だと訴えます。

コロナにはクールなトリアージ

米国では、急激に感染者が増えたカリフォルニア州で、海岸にハウストレーラーを並べた隔離対策が実施され、各1000床のベッド数を誇る米海軍の病院船コンフォート(69000トン、東海岸)とマーシー(同、西海岸)もコロナ対策に投入されています。

どれも、米国ならではの取り組みで、クルーズ船ダイヤモンドプリンセスの船内感染対策で日本を批判し、あざ笑っていた米国の慌てぶりも見て取ることができる光景です。しかし、だからといって日本にとっても対岸の火事ではありません。

まず、日本ではハウストレーラーが普及していないので、100台単位で並べていくことなど考えられません。病院船も、いくら推進するための議員連盟ができても、必要性が叫ばれた阪神・淡路大震災から25年経って1隻も保有していない日本です。実現はいつになるかわかったものではありません。

そんな現状に対して、現在進行形でコロナ対策を推進しながら、次なる感染症のパンデミック(世界的な大流行)に短期間で備えを固めるためには、小型から大型までの病院天幕を自治体単位で保有すべきだと述べてきました。

野球場のドームを実現している日本です。堅牢で必要な機能を備えた病院天幕を備えることは難しくありませんし、施設を建設することに比べて、用地取得などの経費もかかりません。

病院船のほうも、中国が保有しているような中古の貨物船に医療モジュールコンテナと高度医療設備を積んだ病院船(基本モデルで200床)を、できれば10隻ほど保有し、日頃は7隻くらいをアフリカ沿岸などで無料の医療活動に従事させ、1隻は日本沿岸を巡航しながら突発的な大規模災害に備え、同時に世界から集めてきた医療スタッフ、病院船運用スタッフの育成施設としても活用するという構想のほうが、新しく1隻600億円も掛けて建造するより現実的だと思っています。

ただ、現在の話に戻りますと、そこから学び、これからの対策に役立てるべきは感染症の症状によるトリアージと隔離についての考え方だと思います。

韓国は、自分でやってこられるような軽症者や症状が出ていない感染者専用の施設を確保し、そこで対応できるよう取り組みを進めています。まだまだ分類指針が徹底されていないようですが、そうしておけば、本格的な入院と治療が必要な重症者を設備の整った病院に収容し、必要な治療ができるようになります。

私と西恭之さん(静岡県立大学特任助教)が編集・翻訳した『アメリカ式銃撃テロ対策ハンドブック』(2019年3月、近代消防社)にも、同じ考え方が繰り返し強調されています。

事件現場から最初に設備の整った病院にやってくるのは、自分の足で駆け付けてくることができる人か軽傷者に限られています。この人たちでいっぱいになった病院に、あとから重症者が救急車で搬送されてきても収容も対応もできないことは明らかです。だから、自分の足でやってきた人、軽傷の人は「ほかの病院に行くよう、追い返せ」と厳格なルールが示されているのです。

それが明確になっていなかった結果、選別なしに感染者を受け入れてしまったイタリアの医療崩壊の惨状は、私たちに感染症やテロ、大災害時の情に流されないクールなトリアージについて問いかけています。(小川和久)

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コロナ対策で自民が和牛消費へ商品券を検討「利権?」と怒りの声

自民党が検討している新型コロナウイルスの感染拡大に伴う農業分野の経済対策の骨格が24日、判明したと日本農業新聞が伝えている。記事によると、和牛などの需要を喚起するため、購入を促す商品券を発行するという。これに対し、ネット上では「優先順位が違う」「この期に及んで利権優先? 」など怒りの声が上がっている。

和牛消費を促す商品券

新型コロナウイルスの影響で、外食の自粛や訪日外国人の減少などで和牛の需要が激減。その需要を喚起する狙いがある。

自民党農林幹部での調整を経て、農林部会が26日にも取りまとめた後、同党全体で対策を集約し、政府に提言する。これを見据え、安倍晋三首相は27日に予定される2020年度予算案成立後、経済対策の財源となる補正予算案の編成をただちに指示する見通しだと日本農業新聞は伝えている。

牛肉など品目を限った商品券で効果的に消費を促したい考えだが、党内には他の分野でも商品券の発行を求める意見があり、調整が難航する可能性もありそうだ。

新型コロナウイルスの感染拡大による景気の落ち込みへの緊急経済対策として、国民へ現金給付をするのか、商品券を配布するのか議論されている今、自民党が検討しているという和牛消費の商品券発行は、果たして必要なのであろうか? 個別の産業の対策をするより、もっと優先すべきことがあると今後議論を呼びそうだ。

グレタさん新型コロナ感染の可能性「極めて高い」と自ら告白

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(17)は24日、世界的に流行している新型コロナウイルスに自身も感染した可能性が「極めて高い」と明らかにした。旅行から帰った後にだるさやせきなどの症状が出たことから、新型コロナウイルスの感染を疑い外出しないようにしているという。

グレタさん新型コロナ感染の可能性

NHKによると、自身のインスタグラムを24日に更新したグレタさんはその中で「旅行から戻った後、この2週間、アパートにこもっています。10日くらい前から体のだるさや震え、のどの痛みとせきがでます」と綴り、ベルギーやドイツで気候変動対策を訴える活動に参加し、帰国した後に体調を崩していることを明らかにした。

また、「自分の症状は軽く、病気だとは感じなかったくらいだ。若い人は症状に気付かずに他の人にうつすかもしれず、危険だ」とも書き込み、若者も専門家のアドバイスに従い不要不急の外出をしないなどの対策をとるよう呼びかけている。

グレタさんは欧州で父親と共に行動。その父親もグレタさんと同じような症状が出ていて、熱もあるという。

症状が重い人を優先的に検査しているスウェーデンでは、救急医療を必要としない限り新型コロナの検査を受けられない。そのためグレタさんと父親は2人とも検査は受けていないという。

WHO(世界保健機関)のまとめによると、23日時点で1906人の感染がスウェーデンで確認されている。

志村けん、新型コロナウイルス検査で「陽性」判明。芸能界に激震

サンケイスポーツによると、タレントの志村けん(70)が新型コロナウイルス検査で陽性と診断され、東京都内の病院に入院していることが24日、分かった。関係者によると、新型コロナウイルスの検査の結果、23日に陽性反応が出たという。25日昼に所属事務所が正式に発表した。

志村けんが新型コロナウイルスに感染

志村は数日前に体調不良を訴え、都内の病院に入院し、肺炎の診断を受けた。その際、新型コロナウイルスの検査も受け、23日に陽性が出たという。同日、東京都が発表していた16人の新たな感染者のうちの1人が志村だったとみられるとスポーツ報知が伝えている。現在入院中だが、容体は安定しているという。

今年2月に古希を迎えた志村は肝臓の持病を抱えている。また1月の定期健診で胃のポリープが見つかり、手術を受けて1週間近く入院していたことが今月発売の女性誌に報じられていた。

巨匠・山田洋次監督の最新作にして自身の初主演映画となる「キネマの神様」の撮影がまもなく始まるはずだったが、クランクインは延期となりそうだ。映画は菅田将暉とのダブル主演で12月公開予定だった。

また、30日放送開始のNHK連続テレビ小説「エール」で朝ドラ初出演を果たすことが決まっているが、こちらの撮影にも影響が出ることは必至とみられる。

日本式「クラスター潰し」の新型コロナ対策は本当に正しいのか?

医療関係者らの懸命な「クラスター対策」の甲斐あって、新型コロナウイルスによる感染が最小限に抑えられていると言われる日本。とはいえオーバーシュートの可能性も否定できないなど、予断が許されない状況でもあります。現在の日本の新型コロナ対策は、果たして「正解」なのでしょうか。米国在住の作家・冷泉彰彦さんは今回、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で日本式の「功罪」を考察するとともに、「都市封鎖」を選択したアメリカの現状を記しています。

改めて「日本式」の功罪を考える

新型コロナ対策について、明らかに日本の方式はユニークであるように見えます。

具体的には、

「成人の活動制限はせず、子供の休校だけを行う」
「徹底的に検査数の抑制を行う」

という2つの対策は、中国、韓国、欧州、アメリカのどこにも見られないものです。これには理由があるわけで、その分析については以下のような説明ができるとしてきました。

  • 高齢者の外出禁止より休校の方が人口が少ないので容易
  • 若年層は重症化事例少ないという事実は言わない方が効果大と判断
  • 3月一ヶ月の休校は事実上小学生630万人だけが対象、その割に社会への警告効果は大きい(但し解除の場合は逆効果が懸念されますが)
  • 検査数抑制は、検査精度の問題からくる誤解を防止し、検査場所での感染を防止するため
  • また何よりも、陽性イコール入院という運用の中での医療崩壊を防止するため

ですが、この説明だけでは不十分でした。一連の報道や政府発表を総合しますと、日本の戦略というのは、

「クラスターの発見、追跡、収束を徹底的に行う」

ことで、全体的な終息を狙うという、緻密な考え方がベースになっているようです。検査数の抑制というのは、医療崩壊防止ということもありますが、とにかくPCR検査というのも「クラスターの発見、特定、経過観察」の徹底的な調査を主目的として使うということにしており、そのために数的には抑制しているように見えるわけです。

一方で、19日の専門家会議で尾身茂博士の言っておられた「オーバーシュート」というのは、経路不明の感染が巨大な数となってクラスター追跡が破綻するという意味のようです。

実は、やみくもに「都市封鎖をやっても不十分」であり、とにかく「クラスターを追跡して潰す」ことをしないと全体の終息もありえないというのは、他でもないWHOのテドロス博士が、今日、現地の23日に言明しているわけですが、日本はその模範となるような戦略でこれまでもやってきたわけです。

問題は、この「クラスター潰し」という正攻法を最優先にして愚直にやっているにもかかわらず「オーバーシュートの危険」が否定できないということで、日本は日本で非常に厳しい状況にあるということです。

特定できぬコロナ感染源。小池都知事「首都封鎖」決断の現実味

3月23日、新型コロナウイルスによる感染の拡大防止策として「首都封鎖」の可能性に言及した、東京都の小池百合子知事。ウイルスに対する緊張感の低下も指摘される中、我々はこの発言をどう受け止めるべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、小池氏がここまで踏み込んだ発言をするに至った理由を考察するとともに、都民のみならず全国民が危機感を持ち行動するべきとしています。

小池都知事【東京封鎖】の可能性に言及

前号、前々号で、「油断するのは早すぎる」というお話をしました。確かにイタリア、スペイン、アメリカなどと比べると日本の感染者増加スピードは緩やかです。しかし、毎日確実に増えている。だから、「油断しないでおきましょう」と。

「全然おさまっていない」こと、小池都知事が言及しました。しかも、【 東京封鎖 】の可能性もあるというのです。

小池都知事、【東京封鎖】の可能性に言及

TBS NEWS 3月23日。

新型コロナ、小池都知事「首都の封鎖あり得る」

 

東京都の小池知事は、新型コロナウイルスの大規模な感染拡大が認められた場合は、首都の封鎖=ロックダウンもあり得るとして、都民に対し、大型イベントの自粛などを改めて求めました。

 

「この3週間オーバーシュートが発生するか否かの大変重要な分かれ道であるということです」(小池百合子 東京都知事)

 

小池都知事は、23日から3週間、イベントなど人が密集する空間への外出を控えるよう都民に呼びかけました。都内で大規模な感染拡大が認められた際には、東京都を封鎖する「ロックダウン」も検討するとしています。

【首都の封鎖 = ロックダウン】もあり得るそうです。そうなるかどうか、これから3週間が勝負だと。

なぜそうなのか?

なぜ、小池都知事は、現状を強く心配しているのでしょうか?理由は、「感染源が特定できない感染者が増加していること」だそうです。東京都の新たな感染者数は3月23日、16人でした。これは、これまでで過去最多です。16人のうち9人は、どこで感染したのかわからない人たち。

政府専門家会議メンバーである館田一博医学部教授は、

これは、非常に危険なサインです。

我々が把握していない大きなクラスター(集団感染)が起きているのではないか

そういうことを放っておくと、これがメガクラスターになって、それがオーバーシュート(感染者の爆発的増加)につながってしまうのではないか

と語っておられます。

国民の油断が、オーバーシュートを呼ぶ

新型コロナウイルスの感染は全世界に広がり、たくさんの都市で、厳しい外出制限が行われています。ニューヨークも、人がガラガラ。私が住んでいたモスクワでも、市長が直々に動画をだし、「食料品と薬を買う以外に、外にでないように」と要求しました。

ところが日本では、3月初めの緊張感がすっかり緩み、花見でにぎわっている状況(宴会式の花見は、行われていないようですが)。遊園地の「としまえん」は、営業を一部再開(屋外のアトラクションだけ)。21日(土)の来園者数は、約6,000人。22日(日)は、約5,000人。これは、【例年並み!】の数だといいます。それでも「屋外」アトラクションなので、「そんなに感染リスクは高くないのではないか」と思えるかもしれません。

では、「さいたまスーパーアリーナ」で3月22日に開催された【 K1 】はどうでしょうか?観客数は6,500人だったといいます。これで、クラスターが起こらなかったら「超ラッキー」といえるのではないでしょうか?何がいいたいかというと、安倍総理の休校要請から約1か月が過ぎ、国民の緊張感が薄れているということです。

新型コロナで「トンデモ発言」連発もトランプ支持率上昇の不思議

今週もメディアの関心事は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に関連したことが中心となりそうです。各紙それぞれの視点で何を伝えたか、メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』で、ジャーナリストの内田誠さんが解説。内田さんは、トランプ大統領の支持率上昇について、「危機は権力者にとって支持率を上げる絶好の環境」と論評。東京新聞が報じた選手村の問題については、目処がついての五輪延期言及と推測するものの、開催時期の決定は非常に難しい判断になると結んでいます。

新型コロナの世界的な感染拡大を日本の新聞各紙はどう報じているのか?

ラインナップ

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…米国からの入国制限へ
《読売》…五輪開催 4週間で判断
《毎日》…米、対中「港湾リスト」
《東京》…ポスト選手村 補償問題に

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「矛」の役割 模索する日本
《読売》…介護の質 保てぬ危機
《毎日》…中国封じか 取り込みか
《東京》…点検「桜を見る会」

【プロフィール】

新型コロナウイルスの感染拡大は、世界大で見れば既に「爆発的」といっていいレベルに達しているように思われます。10万人までは最初の3カ月かかっていたのに、20万人までは11日、そして30万人を突破するのに4日しか掛かりませんでした。息を呑むような速さです。日本を含む各国は、かなり厳格な水際対策、入国規制を掛けつつありますが、どこまで持ちこたえられるか。既に国内に入り込んでいるものがどこまで拡がるかに掛かっているのでしょう。というわけで、きょうも「新型コロナウイルス」の種々相について拾っていきます。

■外出禁止令■《朝日》
■新型コロナ対応を55%が支持■《読売》
■大統領は何を考えているのか■《毎日》
■選手村という問題■《東京》

外出禁止令

【朝日】は1面と4面で、静まりかえる世界の大都市について写真付きで報じている。見出しから。

(1面)
 静まるNY「9.11」より恐怖感

(4面)
 世界の街 静寂
 欧州 消えた人影■「自由」制限 抵抗も
 FB創業者も在宅勤務
 聖地・観光地ひっそり

uttiiの眼

1面はニューヨークのタイムズスクエア。写真は夜のもので、電光掲示だけが煌々と輝き、舗道に照り映えているのが不気味。記事に書かれているのはグランドセントラル駅で、1日75万人が行き交う巨大ターミナル駅だが歩いている人はほとんどおらず、「時が止まったかのように静まりかえっていた」と。

NY州の感染者数は1万人を超え、地下鉄利用者は6割減ったという。16日には店内の飲食が禁じられていて、さらに22日夜からは知事令によって原則として在宅勤務が命じられている。公共の場では6フィート以上距離を取るよう求められていて、市長は「必要があれば逮捕する」とも。食料品店には行列ができていたという。

4面は、人影が消えたパリのシャンゼリゼ通り。それでも自由を求め、散歩しようと公園に人が集まってきていたので、パリ警視庁は週末の公園への出入りを完全に禁止したという。ドイツでは店舗や娯楽施設が閉鎖された。

中東や中南米でも。イスラエルでは拘束力のある命令として7日間の「外出禁止令」を発表。イラクでも全土で「外出禁止令」、インドネシアのジャカルタでは非常事態宣言。外出禁止令はペルーやアルゼンチンなどでも。アルゼンチンでは命令を守らず、2日で1200人以上が逮捕されたという。