中国・習近平「軍部完全掌握」のウソと本当。軍事専門家が指摘する意外な事実

7月1日、創立100周年を迎えた中国共産党の式典で、習近平国家主席(党総書記)は一党支配の正当性を主張し、諸外国からの批判や圧力に屈しない強い姿勢を内外にアピールしました。強気を貫くことができる一因として、軍部を完全に掌握していることが上げられていますが、掌握の時期については諸説あるようです。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する小川和久さんは、過去の軍事パレードの陣容とその前後の人事から、日本のメディアで紹介された2018年説よりも前であるとの見解を示しています。

習近平はいつ軍を掌握したか

7月1日、中国共産党が創立100周年を迎えました。北京の天安門広場では盛大な式典が行われ、習近平国家主席は、7万人をマスクなしで集め、コロナ対策の成功を内外に印象づけるとともに、共産党と自らの実績を強調し、異例とも言える激しい言葉で外国からの圧力に徹底的に対抗していく姿勢を示しました。

この習近平氏の強硬姿勢を支えているのは軍部を掌握したことへの自信で、それは2018年頃に達成されたとする中国専門家の見解もメディアで紹介されました。習近平氏がいつ軍部を掌握したかについては、様々な見方が可能ですが、ここでは日本で紹介されていない指標を通して眺めてみたいと思います。

その第1は2015年9月3日の軍事パレードです。「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年」を記念する大規模なものでした。ここで世界の軍事専門家は次の2点に注目しました。

ひとつは、それまで軍事パレードに参加したことのない将軍や提督を行進の先頭に立たせたことです。このときの軍事パレードでは行進部隊の最前列に陸・海・空軍、第2砲兵(戦略ミサイル部隊)、武装警察の中将を5人、横一線に並んだオープンカーの上に立たせたのです。いまひとつは、それぞれの部隊の先頭車両に乗った指揮官を、部隊ごとに大画面に映し出したことです。2人並んだ右側が本来の部隊指揮官、左側が同じ階級の政治委員です。

中国人民解放軍の部隊には、例えば陸軍では連隊以上の部隊、海軍では主要戦闘艦艇に「二人の指揮官」が配属されていて、共産党中央軍事委員会の統制のもとにある政治委員の承認なしには部隊を動かすことができないようになっているのです。中国共産党流の『シビリアン・コントロール』が貫徹されているわけで、これも軍を掌握している証明でもあります。このように、2015年9月3日の軍事パレードは習近平氏が軍を掌握し終わったことを内外にアピールするよう構成されていたのです。

ワクチン接種か刑務所入りか。接種率あがらず激怒のドゥテルテ比大統領

先日掲載の「80%が不信感。フィリピン人がコロナワクチンを打ちたがらない訳」では、「ワクチン懐疑論」が広がるフィリピンの様子をレポートしてくださった、同国中部に位置するセブに住む日本人・トム爺さん。今回の無料メルマガ『出たっきり邦人【アジア編】』では、なかなか上がらない接種率に激怒したドゥテルテ大統領の「問題発言」を取り上げるとともに、接種率上昇のために一部の自治体が始めたキャンペーンを紹介しています。

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さすがだぜドゥテちゃん

「ワクチン接種か刑務所か」

そんなショッキングな見出しが各社新聞を一斉に踊った。ご察しの通り、ドゥテルテ大統領の会見での発言なんだが。これはさすがにマスコミがいいように発言を切り取ってるだけじゃないか?また失言王とばかりに面白おかしく報道してるんじゃね?

会見の動画を確認。

あれ…、確かに「ARREST」っていってるぞ、、急いでタガログ語での発言を英語にしたものを確認する。

To protect the people, I have to sequester you in jail. Now choose, get vaccinated, or I’ll lock you up in a cell.

If you don’t want to be vaccinated, I’ll have you arrested and have the vaccine shot into your [buttocks].

おいおい、そのまんまじゃねえか。思わず吹き出してしまった

フィリピンのCOVID-19 7/4現在累積感染者数135万人超、死者は2万5,000人超。政府は年末までに7,000万人のワクチン接種を目指しているが、2回目まで完了したのは6/27時点で252万人。人口のわずか2.3%。前回も書いた通りフィリピン人、ワクチン接種に積極的ではない。

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5月の世論調査で希望するは32%、希望しないは33%(ちなみにうちの会社でも希望するとしたのは10%未満だった…)。

国の非常事態にワクチン接種が進まない状況に、大統領は苛立ちを隠せず続けて思わず言っちまった。

If you don’t get vaccinated, leave the Philippines. Go to India if you want, or somewhere, America.

あ~あ~こりゃだめだ流石にやばいだろ。

極端な物言いがある意味人気のドゥテルテ大統領だったがさすがに今回はSNS上で炎上中。

「逮捕指示する前にワクチンを十分に供給しろ!」
「ワクチン接種は任意だ!強制じゃない!」
「なんて貧弱なメッセージだ!」
「ここは自由な国ではないのか!」

等々。ゲバラ法相が慌てて火消に回る。

「大統領の発言は強い言葉で必要性を強調しただけだ」

いや~強い言葉どころじゃないだろ。大変だねゲバラさん達も。

カギは「エモくて深い」 テレビ業界がラジオの魅力から学ぶべきこと

今、再ブームが到来していると言われるラジオ。一方でテレビに目を転じれば、特に若い世代の視聴者離れが深刻なものとなっています。何が両者の明暗を分けたのでしょうか。今回のメルマガ『テレビ解体新書』では、「しくじり先生」などを担当するフリーのテレビディレクター・宮本大輔さんが、ラジオの魅力を分析しつつ、そこからテレビの作り手が学ぶべきポイントを考察しています。

ラジオの魅力から学ぶ

以前、「音の重要性」について話しましたが、今回はそれに通ずる「音」の話題。

最近ラジオブームだと聞きます。その要因で考えられる一つの理由は、「コロナによる自粛期間中のコンテンツ消費疲れ」があると考えています。

このコンテンツ消費疲れ。我々テレビマンは常習病であるともいえます。

普段、映像をさんざん見ないといけない仕事なので、ふと、自由な時間ができた際、2時間の映画を見るのはなかなかハードルが高い。1時間のバラエティも重く感じてしまう。結果として、30分の番組を見てしまいます。

そして、バラエティより『情熱大陸』や『世界遺産』などを見てしまいます。

そうなると、耳だけで聞くラジオはコンテンツ消費疲れが非常に起きにくいコンテンツであると言えます。

とはいえ、目と耳で受けるテレビと耳で受けるラジオを比べた時、ラジオは映像のないテレビであると思われがちですが、そうではないと僕は考えています。

まず、身体性の面から考えていきます。

構造的に大きいと思うのが、「目は閉じることができるが、耳は塞げない」。

基本的に人間は生活をしているうえで音をずーっと聞きながら生活している。いわば人間は音から逃げられない、ともいえます。

そして、人間は顔で見分けるより声で見分ける方が得意であるとも言われています。よく考えると、これだけの数の声を聴き分けるのは凄いと思います。生理学的に聴覚は記憶に直結しているとも言われています。

そう考えると、耳だけで聞くコンテンツであるラジオは、話し手と聞き手の距離感が間違いなく近い。

現に、その特性が分かっている優秀なラジオDJは冒頭のあいさつで、聞き手に対して「あなた」という一人称を使います。逆にテレビは多人称「皆さん」。

ラジオは「今日もあなたのお時間にお届けします」。テレビは「今日も皆さんにお届けします」。

テレビよりラジオの方が「私個人に伝えてくれている感」が強い。

テレビは「数」、ラジオは「深さ」。

その特性からいえることは、ラジオの方がインフォメーションよりエモーションが大きいといえます。

そしてラジオの方が事細かく説明しなくても、勝手に聞き手が想像してくれるメディアであるといえます。

 

綾瀬はるか、結婚あきらめた?「休めぬ遊べぬ恋愛できぬ」深田恭子休養&石原さとみ失速でホリプロ3姉妹の孝行次女に重責、なんで私だけが…

女優の綾瀬はるか(36)が6日、福島県田村市の小学校で行われたユニクロの出張授業に参加。不要になった服を回収し、難民など必要とする人たちに届けるプロジェクトをPRした。綾瀬はユニクロのアンバサダーを務めていて、今回はサプライズで登場し、子どもだちを喜ばせた。久々に公の前に姿を見せた綾瀬だが、取り巻く環境の変化からある心配ごとが起きているという。

深田恭子の休養で綾瀬はるかの状況が一変?

今年3月期に放送された主演ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)は最終回の視聴率が20.1%、平均視聴率も15.5%と大成功を収めた綾瀬はるか。

同時期には上野樹里(35)や戸田恵梨香(32)、菜々緒(32)など同世代の女優たちが出演したドラマも多数放送されたが、綾瀬は誰も寄せ付けない断トツの視聴率で“圧勝”。

連続ドラマは2018年7月期に放送された『義母と娘のブルース』(TBS系)以来の出演だったが、“綾瀬はるかここにあり”と言わんばかりの強さを見せつけた。

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現在はたまにイベントなどの仕事があるくらいのほぼオフ状態で、ゆっくり過ごしている綾瀬はるか。しかし、ここへ来て状況は一変。

“ホリプロ3姉妹”と呼ばれ、長女である深田恭子(38)が適応障害の治療のため、芸能活動を休止。7月から始まるフジテレビの主演ドラマを降板した。

また、三女である石原さとみは昨年末に結婚を発表してから人気が急落。主演したドラマ『恋はDeepに』はまさかの低視聴率で幕を閉じた。

ホリプロ3姉妹を取り巻く環境は激変し、綾瀬はのんびり過ごしている余裕がなくなってしまったのだ。

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同世代ライバル女優に仕事は圧勝も、恋愛では惨敗

第一線で活躍し続けてきた綾瀬も3月で36歳となった。一般的に見れば結婚をして子どもがいてもおかしくはない年齢で、綾瀬自身も結婚願望があることをテレビ番組などで発言している。

『天国と地獄~サイコな2人~』終了後は仕事をセーブしながら“婚活”に励むとみられていた綾瀬。芸能事情に詳しい週刊誌の記者は次のように語る。

「交際が報じられていた韓流スターのノ・ミヌさんとは既に破局したというのがもっぱらの見方です。その後は特に熱愛の噂はありません。しかし、結婚がささやかれる深田恭子さんも石原さとみさんもお相手は一般男性。綾瀬さんもその可能性は十分高いとみられています」

後輩の石原さとみだけではなく、戸田恵梨香や新垣結衣(33)といった同世代のライバル女優もここへ来て次々と結婚。綾瀬も焦らないはずがない。

そうした背景から、『天国と地獄~サイコな2人~』終了後のこの時期は、かなり本格的に結婚に向けた準備をするのではとみられていたという。

特に元彼とされる俳優の松坂桃李(32)と戸田恵梨香との結婚にはショックを受けたといわれ、「見返してやる」と綾瀬が思ってもおかしくはないだろう。

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仕事ではライバル女優たちに圧勝するものの、恋愛では惨敗という綾瀬はるかの結婚事情。しかし、ホリプロ3姉妹を取り巻く状況は一変し、結婚は遠のくばかりのようだ。

稼ぐことより難しい?「お金の使い方」に人間の真価が現れた具体例

稼ぐこと以上に難しいとされるのが、お金の使い方。その「履歴」を見れば人格がわかると言っても過言ではありません。今回のメルマガ『ジャーナリスティックなやさしい未来』では、要支援者への学びの場を提供する「みんなの大学校」を運営する引地達也さんが、支援の現場や私生活で遭遇した人々の「お金との付き合い方」を回想しつつ、自身がお金というものに対してどう向き合うべきかについて思索を巡らせています。

 

お金をどう使うか、で問われる人生の真価

最近、お金について、意識しなければいけない機会が多い。

引きこもりで悩みながらも、海外の株式運用で日本人の平均年収の何十倍も稼ぐ人、これまでの蓄財をどうしたらよいか悩む人など。

持っている人の使い道はその人の自由である分、その自由の中で何に使うのかは人格が問われるから結構難しい。ただ「人格を問われる」ことに意識が行かない人には、何に使おうが自分の勝手なのだから、とても気楽かもしれない。

ただ、その場合によくあるのは「持っていること」に慣れると持たない不安も出てくるらしく、妙にケチな体質になることもあるという。

この「お金との付き合い方」は、当事者がよく支援者の「付き合い方」を見ていると感心することがある。

持ち物や家、実家の経済状態など、断片的な情報からその人の経済感覚や実際の「お金回り」を想像しているようで、これが微妙に関係性にも影響を与えることもある。

ここで私がこんなことを書けるのは、お金に関して達観しているからで、今、お金で買えるもので欲しいものはない。

むしろ、モノは無駄だと考えている。

日々屋根があるところで寝て、食べていけることに十分な幸せ。

お金から気持ちが解放されるのは気持ちよいこと、が持論ではあるが、個人によって感覚は違うから難しい。

その感覚はアイデンティティーに連動していることが多いから、その使い方を私は尊重する。

重度障がい者の方が月々にいただいている障害年金で趣味の人形を買い続けているのを見ては、それはその人にとっての社会との関わりでかけがえのない品々だから、そこに関心を向けて話をする。

高級な自動車をやっとの思いで手に入れた人の車を語る言葉の数々も尊い。お金で何かを実現しようとすることで、この経済と社会は成り立っているし、そこに意志があって、人生に苦楽が存在する。

当事者はそれに関わる権利がある。それを温かなまなざしで見つめるのも支援者の仕事だと思う。

そんなまなざしで関わっていたある引きこもりの人が、運用である程度の資産を得たので、障がい者の方に対して、いくばくかお金を預かって将来のために運用したい、という要望があった。

この人は純粋に運用で利益を出す仕組みを会得したから、それを親亡き後の障がい者の楽しみのための資金に充てられないかという。

しかし、不特定多数の人に出金を募って運用するには出資法に抵触するし、他者のお金を運用するには金融取引業の免許がなければいけない。

そう考えると、障がい者と運用は非常に距離が遠いのだと実感するが、その志もよしとしながら、日本文化に障がい者支援と運用はまだなじみが薄い。生きるためのお金を制度で保証されても、楽しむためのお金はどうするのだろう。

この引きこもりの人が思い描いているのは、引きこもったことによって、多くの方に蔑まれてきたので、それを逆転したいとの思いもあるようだ。

 

ペットの命を脅かすことも。獣医師が教える夏の「ノミ」「ダニ」対策

梅雨から夏にかけてペットを悩ますのが「ノミ」や「ダニ」。ダニの中には命に関わるような病気を媒介する種類もあるらしいので注意が必要です。今回のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が、愛犬や愛猫をノミやダニから守るために、見つけ方と見つけたときにやってしまいがちな間違った対処法を伝え、注意を呼びかけています。

この時期は「ノミ」「ダニ」に要注意!!

夏のこの時期は、お散歩中の草むらや公園、歩道の植え込みや室内でもカーペットの中や植木鉢の中などにもノミやダニはどこにでも潜んでいる可能性があります。

ノミやダニはペットに寄生し血液を食料とします。刺されると、とても痒い為、かゆみを我慢するなどせず、とにかく掻きます。そして、引っ掻いたり噛んだりして皮膚炎をおこします。

特にマダニは命を脅かすほどの恐ろしい病気を引き起こす菌を媒介している場合もあるので注意しましょう。今回はノミやダニのお話をしましょう。

1)ノミの見つけ方

ノミの成虫は黒ゴマほどの大きさです。主にペットの背骨に沿って寄生し、ペットの体を動き周り血を吸いますのでノミを探すには背中の毛をかき分け、ノミのフンを探すのが一番です。

ノミのフンは1mm以下の小さな黒いブツブツしたものです。また、ノミのフンは水につけるとフンの周りの水が赤くなる特徴があるので見つける事ができると思います。

2)ノミ、ダニを見つけたらしてはいけない事

ノミやダニを見つけたら絶対「潰してないけない」事です。メスの成虫はお腹に卵を持っています。潰してしまうと卵が飛び散ってしまう可能性があります。

●まとめ
ノミは気温が13度以上、ダニは20度以上であれば活動・繁殖します。エアコン完備で室内は通年繁殖に適した温度に保たれています。ペットの周りでは幼虫やさなぎの状態で潜んでいます。ノミ・ダニ対策を心がけてください。

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麻生太郎の暴言に「史上空前のバカ大臣やべぇ…」国民ドン引き。「景気は悪くない」うそぶき史上空前の税金カツアゲ、“必殺仕事人待望論”まで飛び出す事態に

麻生太郎財務相は6日、2020年度の国の税収が過去最高を更新したことを受け、「60.8兆円、史上空前になっちゃうんでしょうけど、いずれにしても景気としては悪い方向ではない」と語った。テレビ朝日などが報じた。しかし、「景気なんてまったく良くない」「生活は苦しくなる一方」など、麻生氏の発言に批判が殺到している。

麻生財務相が過去最高の税収に「景気悪くない」

昨年度の国の税収は政府の見積もりを5兆円以上上回り、60兆8000億円余りと過去最高を更新した。コロナ禍ではあるものの、いわゆる“巣ごもり需要”に加え、米国や中国の景気回復を背景に法人税の税収が大幅に増えたことなどが要因となった。

麻生氏は「輸送や航空、宿泊、飲食の話だけを聞くから悪くなる」としたうえで、ソニーグループや任天堂など業績が好調だった企業が後押しをし、税収の増加につながったという認識を示した。

しかし、税収が過去最高を更新したから、日本の景気が良くなっているという論理に多くの批判の声があがっている。

それもそのはずで、国民の暮らしが向上しているとは言い難く、「景気が良い」と実感することはまったくないのが現状だ。

2020年度のGDPが前年より22兆円も減っているにもかかわらず税収が増えているということは、国民が重い負担をかけられていると想像できる。

もちろん、業界によって好況不況があるのは当然だが、新型コロナウイルスの影響で生活が苦しくなったと感じる人が多いのも事実だ。

そんな中、国民の神経を逆なでるかのような麻生氏の発言は国民を軽視していると取られても仕方ないだろう。

ネットでは“史上空前のバカ大臣”とまで批判。現代の日本に「必殺仕事人がいてくれたらいいなぁ」という声もあがっている。

【関連】都議選「小池劇場」にダマされるな。日本の政治制度に“5つの問題点”

暴言連発ですっかり“老害”化した麻生太郎氏

これだけではない。最近の麻生氏は横暴な発言が目立つ。

学校法人森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局の赤木俊夫さんが職場に残した、いわゆる「赤木ファイル」が先月開示された。

これを受け、閣議後の記者会見で質問した東京新聞の記者に対して「全然頼りねえ顔」「その程度の能力か」「質問するときはもうちょっと上司とよく相談して」などと暴言を連発。真っ当な質問をした記者を集中攻撃した。

また、東京都議選の選挙期間中に自民党候補者の応援に駆け付けた麻生氏は、過労で静養中の小池百合子東京都知事について「自分でまいた種でしょうが」と発言。病状の小池氏を“ディスる”ような発言に多くの非難が殺到した。党内にはこの一言が自民惨敗の引き金になったという人もいる。

今月5日には都内で開かれた政治資金パーティーの中で、「(台湾で)大きな問題が起きると、存立危機事態に関係してきてもまったくおかしくない。そうなると、日米で一緒に台湾を防衛しなければいけない」と述べ、限定的な集団的自衛権を行使することもあり得るとの認識を示した。

この発言に早速中国が反応し「強烈な不満と断固たる反対」を表明している。さらに、米国のキャンベル・インド太平洋調整官が「台湾の独立は支持しない」と明言する事態にまでなった。

どれもこれも“麻生節”では済まされない暴言ばかり。もはや“老害”といえるだろう。

【関連】菅首相の“フリーター支援”発言に国民「コイツ何言ってんの…」フリーランス言い間違え?ミス認めぬシカト芸にエンタメ業界が激怒

発言がすべて炎上し、各所に迷惑をかけてしまっている麻生氏。足元の菅政権、自民党が危うい今、過激な言動は避け、少し黙っていた方が良さそうだ。

都議選「小池劇場」にダマされるな。日本の政治制度に“5つの問題点”

自公有利と言われながら、蓋を開けてみれば都民ファーストの会の善戦が光り、自民党惨敗の印象となった都議会議員選挙。多くのメディアが小池都知事のパフォーマンスの巧妙さにその要因を求めており、小池氏が衆院選出馬に向けて最後の布石を打ったとの見方を示す向きもあります。しかし、そのような政治風土論議をしていても日本は前へは進まないとするのは、米国在住作家の冷泉彰彦さん。冷泉さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、まず認識しておくべき「この国の政治風土の奥に横たわる構造的な5つの問題」を挙げそれぞれについて詳細に解説した上で、今回の都議選の「人間ドラマ」に騙されてはいけないと結んでいます。

 

都議選騒動に見る、日本の政治制度の構造的欠点

総選挙の前哨戦と言われた東京都議選が終わりました。そもそも、全国で行われる国政選択選挙は、東京とは構図が全く違うはずですが、どういうわけか、都議選で「与党が負けた」直後に行われる総選挙では、やはり与党は苦戦を強いられるケースが多いようです。少し以前まで遡ると、次のような歴史があります。

1989年

  • 都議選(7月2日)では、自民党が20議席減、社会党が23議席増
  • 敗因は、宇野総理の女性問題
  • 直後の参院選(7月23日)では、土井たか子ブームで、自民党が33議席減、社会党が24議席増「マドンナ現象」「山が動いた」などと言われて宇野政権は崩壊

1993年

  • 都議選(6月27日)では日本新党が改選前2議席から推薦を含むと27議席へ躍進
  • 直後の総選挙(7月18日)では、日本新党、さきがけ、新生党が勝利、これに社会、公明、民社が合流した野党連合による細川護煕政権が発足

2009年

  • 都議選(7月12日)では民主党が20議席増、自民党は10議席減
  • 直後の総選挙(8月30日)では、麻生太郎の自民党が181議席減、鳩山由紀夫の民主党が193議席増となり、鳩山由紀夫政権が発足

何ともドラマチックな歴史ですが、こうした事実を振り返ると、結局のところ都議選は「有権者の気分を試す」だけの「ミニ国政選挙」だという印象になります。そして、今回も同じようなストーリーが期待されている、そんな雰囲気が漂っています。

現時点で、今回の都議選を振り返ってみると、結果としては

自公連合      改選前48、改選後56

都民ファーストの会 改選前45、改選後31

ということで、都民ファーストの会は善戦したとされています。自公連合は総議席数127に対して、64以上を取って過半数確保は間違いないと言われていた中では惨敗という評価になるようです。

さて、今回の選挙戦ですが、都民ファーストの会は、事実上小池百合子都知事の率いる地域政党ですが、知事自身は入院して都議選には距離を置いていたわけです。過労だということですが、「コロナ禍対策と五輪問題に向き合ってきたのだから」ということで、世論はこれに理解を示したのでした。また「ペットロス」を嘆くという行動も共感されました。

その小池氏は選挙戦の終盤で突如復帰し、当初は自宅から「リモート勤務」していたのが、投票前日には酸素ボンベを傍らに選挙運動を行い、その姿が報じられたことで相当の同情票を稼いだようです。

一連の行動を通じて、小池氏は、選挙における政策論争には距離を置くことに成功しました。自身がオリパラ開催都市の首長として開催を推進してきた事実、コロナ禍対策で国よりも強めの規制を主張し、都財政を傾けてまで補償を伴う規制を行なったことなど、小池都政への信任投票となる可能性はあったのですが、結果的に実に巧妙に切り抜けた格好です。

 

競合NetflixやHuluに遅れをとったソニーは10年前、何をすべきだったか?巻き返しのために断行すべき改革は

NetflixやHuluの台頭により、勢力図が激変した放送・映画業界。『鬼滅の刃』やPS5のヒットで業績好調のソニーグループですが、上記2社が牽引するストリーミングの分野では遅れを取った観は否めません。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では「Windows95を設計した日本人」として知られる米シアトル在住の世界的エンジニア・中島聡さんが、そんなソニーが10年前に始めるべきだったサービスについて考察。さらにソニーは現在でも十分巻き返し可能な素材を持っているとの見方を示す一方、同社がそのような痛みを伴う改革を断行することは難しいとしています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

 

私の目に止まった記事:ソニーCEO「Sony Picturesは売却する予定もスピンオフして独立した会社にするつもりもありません」

Sony Pictures Not For Sale, Says CEO Yoshida Kenichiro

「Sony Picturesは売却する予定もスピンオフして独立した会社にするつもりもありませんよ」とソニーのCEO、吉田憲一郎氏が発言した、というHolywood Reporterの記事です。

なぜこんなことが話題になっているかと言えば、その背景にはAmazonによるMGMの買収と、WarnerMediaとDiscoveryの合併があります。

放送業界・映画業界は、NetflixやHuluなどのインターネット経由のストリーミング・サービスの台頭で、大きな変化を強いられており、それがAmazonによるMGMの買収に繋がったし、Walt Disney自身によるストリーミング・サービスへの進出を促したのです。

WarnerMediaとDiscoveryの合併は、コンテンツ会社は小さいままでは生き残れず、吸収・合併により大きくなってNetflixなどと対等の交渉ができるようになるか、Walt Disneyのように(大きなリスクを負って)自分自身でストリーミングサービスをスタートするしかない、と言われているのです。

ある意味、本当の意味でのDX(Digital Transformation)が放送・映画業界に起こっているのです。日本のITゼネコンが宣伝しているような、小手先のDXとは違い、会社形態やビジネスモデルそのものが大変革を起こしているのです。

そう考えれば、「Sony Picturesも何か手を打つべき」と考えるのは当然で、そう考えるメディアからの質問への答えが、吉田憲一郎氏が発言なのです。

Sonyは10年前にストリーミング・サービスを始めるべきだったと思います。まずは、Playstation Liveと抱き合わせでプレステユーザーの8割が迷わず加入してしまうような価格で、Sony Picturesの映画の見放題サービスを提供し、そのビジネスを軸足にしてゲームのサブスクリプション・サービスや、ゲームのストリーミング・サービスに進出すれば良かったのです。

 

熱中症リスクがある夏の「マスク外し」はアリ?厚労省ガイドラインの謎を追う

すっかり慣れたとは言うものの、やはりこれからの時期はより息苦しさを感じてしまうマスク生活。しかしその着用が健康を害する危険がある場合、外して行動することは許されるのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、厚生労働省による「マスク外し可能なガイドライン」を紹介するとともに、そこから導き出されたマスクとの付き合い方を記しています。

コロナと熱中症

さて、本日は暑苦しいもののお話。

梅雨とは思えない暑さですね。これから梅雨が明けたらどうなるんだろうと思うと、ちょっと怖いです。

新型コロナがまだ収まりきらない中、毎日マスク生活が続いているわけですが、

  • 梅雨でも真夏でもマスクするの?

という素朴な疑問が起こります。これに関して

● <新しい生活様式における根中小予防行動のポイント> 厚生労働省

を読んでみて下さい。

うん、ちょーっと分かりにくく書いてあるように思います。マスクの着脱についてまとめると

  • 原則としてマスク着用
  • 例外として
    1.高温多湿で熱中症のリスクが高くなるとき
    2.屋外で十分な距離がとれるとき
    このふたつを満たすときにはマスクを外す

ということになります(ちなみにこの例外のふたつについては、実に微妙な書き方で、はっきりしたことを言っていません。が、私は上記のように読みました)。

つまり、

  • 基本的には今までと変わらずマスク着用
  • 熱中症のリスクがあって且つ新型コロナの感染リスクをマスク以外の方法で低くできるときだけ、マスクを外していい

ということです。はっきり言って、マスクを外していいのは

  • かなりマレ

ということだと思います。だって、上の例外要件ふたつを満たさない場合には、マスク着用なんだからマスクを外していいとされるときの方がずっっっと多いことになります。たとえば

  • 高温多湿でもそれだけじゃマスクを外しちゃダメ
  • 屋内なら一律全部ダメ
  • 屋外でも十分な距離が取れないときはダメ

ということです。ちなみに、屋内なら一律全部ダメはさすがにキツいと考えたらしく、すぐ後に

  • エアコンは設定温度を下げる(使うのが前提になっている)
  • その上で窓やドアを開けて換気する(エアコンは換気しないから)

となっています。とにかく屋内は一律全部ダメが鉄則のようです。

こう言っちゃナンですが、ツッコミたくなりますね。真夏の大雨など窓を開けられないときとか、こういうときには、どうするんでしょうね( ̄∇ ̄;)