安保法案の根拠「中国が日本を侵略する脅威」は本当なのか?

国内はもとより、海外でも大きく報じられた安保法案成立のニュース。その拠り所の1つとなったのは中国脅威論ですが、メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』では、その「脅威の見積もり」がまったくなされなかったと指摘しています。

「安保環境がかつてなく厳しくなっている」とは本当か?

政府の安保法制についての説明は「不十分だ」とする者が78%に達することについて、9月21日付日本経済新聞は「安保法、理解広がらず」という解説記事を掲げ、その中で匿名の政府関係者の次のような発言を引いている。

安保法が必要な理由は中国の台頭など安保環境の変化。[だが]外交的配慮から具体的なことはあまり説明できなかった

図星である。安倍安保法制の出発点は、中国脅威論──中国軍が尖閣を攻め、そこを足がかりに島伝いに日本に侵略を仕掛けてくるという空想的な脅威シナリオにある。それにさらに、中国の東・南シナ海における石油掘削プラットフォームや岩礁を埋め立てての航空基地の建設などの一方的な行動に対する過剰な恐怖感を重ね合わせて、ますます日米同盟を強化し、出来れば豪州やフィリピンとも連携して対中軍事包囲網を作り上げなければならないという妄想に走ることになった。

尖閣防衛それ自体は個別的自衛権の問題だが、仮に中国が本気で攻めてきた場合には到底日本単独で対処できないので、日米安保条約によって米国が日本に対する集団的自衛権を発動して共同で対処して貰わなければならないが、それを確実なものとするには、日本が米国の世界中での戦争に集団的自衛権を発動して支援できるようにしなければ、米国は乗ってこない。また南シナ海で中国の軍事進出に対抗しうるのは米国だけで、その場合、事は日本のシーレーンの安全に直結することなので何もしないという訳には行かず、ここでも集団的自衛権を発動して米軍を助けなければ馬鹿にされる……。

安倍は本音ではそう思い込んでいるのだが、肝心の米国は、尖閣にせよ南シナ海にせよ、軍事力を前面に出して中国と対決するつもりなど毛頭なく、それどころか日本が勇み立って小競り合いでも起こして中国との戦闘に巻き込まれるような事態を強く警戒していて、それを日本として無視することはできない。中国に対しても、まさか外交・経済関係を断ち切って全面戦争に打って出ようとまで思っている訳ではない。そこで安倍は「安全保障環境が厳しさを増す中で……」という抽象的な決り文句を呪文のように繰り返し、その中身を問われても「北朝鮮のミサイル」とか「ホルムズ海峡の機雷封鎖」とか言ってはぐらかし、できるだけ中国の軍事的脅威についてあからさまに語るのを避けてきた

日本のアニメ制作をダメにする「ブラックボックス」問題

前回、窮状が改善されない日本のアニメ制作現場について解説してくださったメルマガ『Ministry of Film ゼロからのスタジオシステム』の小原康平さん。今回は業界が内包する現在のアニメ制作プロセスの問題点を詳述しています。アニメ制作現場すべての人たちに不利益をもたらしているという「ブラックボックス」状態とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

日本のテレビアニメーション産業の未来
―製作プロセスのテコ入れに関する考察と提案

具体策を講じます。前回の終わりに、2点の大目的を掲げました。その視点に基づき、今回は主に現制作プロセスの問題点を詳述します。その後、プロセスの変更ポイントを指摘し、その方法を提案します。この提案を実践するにあたって、周辺に介在する問題も芋づる式に解決していくのが狙いです。

長くなりましたので、今回の具体策は前編と後編に分けて展開させます。

ブラックボックス

アニメーションの現制作プロセスに問題があるとすれば、それはクリエイティブ面における「ブラックボックス」状態にあります。これはマクロな視点で言えば「産業」サイドから見た「業界」サイドの不透明感のことを指し、作品単位なら「製作側」から見た「制作プロセス」のそれだと言えます。言い換えれば「作品の出来が現場頼り」であること、つまり「産業全体の品質管理がおろそかである」ことを意味します。これを、本稿では「制作のブラックボックス感が強い」と表現することにします。

映像作品はもともと映像作家の作家性に頼って作られる傾向が強く、またそれを良しとする空気が製作者・消費者の双方にあります。テレビ放送作品でも劇場公開作品でも同じことですが、後者が特にその傾向を強く有していることは、みなさんも「○×監督最新作」「あの名作のスタッフが送る~」といった宣伝文句が常に有効であることから、よくご存知でしょう。「Auteur(=独自のスタイルを極める先鋭的な映像監督)」の力を称賛する傾向は、日本と世界、または実写とアニメーションの区別なく存在します。

筆者も、映像作品における作家性を軽視するつもりはありません。しかしこうした話題に触れるとき、国内外の映像制作のあり方の違いを「プロデューサーとディレクターのどちらが強い発言力を持っているか」という二元論に落とし込もうとする方が大勢います。これは極端に大雑把で、短絡的な物言いですので注意しなければなりません。

筆者が本稿の展開にあたって参考にしている北米の製作スタイルが、プロデューサーの役割を重んじていることに異論はありません。しかし、それは「システム」、つまり作業プロセスのあり方が規定している役割の重さから来ています。担当役職にいる個々人の発言力や影響力の強弱について言及しているわけではありませんし、ましてや彼らの能力の高低について言及するものでもありません。ここで展開する議論が、プロデューサー(を目指す者)の視点から見て、少なくともディレクターの権威を恣意的に貶める意図があるわけではないことをここに明示しておきます。

話を戻します。映像制作、特に日本のアニメーション制作のプロセスには、システムに依拠した「ブラックボックス」的欠陥があります。それは制作者たちのうち「ブラックボックス」の内側外側にいる者すべてに不利益をもたらしているのです。

82歳・仲代達矢が鬼気迫る「果し合い」。5社タッグの新時代劇がスタート

スカパー!は、時代劇専門チャンネルとBSフジと協力し、時代小説の大家・藤沢周平の原作を、新たなオリジナル時代劇シリーズとして4作品を制作・放送することを発表しました。

シリーズ第一弾として放送されるのが、1970~80年代に藤沢周平により執筆された短篇「果し合い」。本作でヒロインを務めた桜庭ななみと、監督の杉田成道が出席し、見どころを語ってくれました。

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本作は、厄介者の庄司佐之助が、甥の娘、美也が縁談を断ったことをきっかけに窮地を救うため刀を手にする……という、ラブストーリー時代劇。

主役の庄司佐之助を演じるのは、1954年「七人の侍」で映画デビューし、御年82歳の俳優・仲代達矢。黒澤明監督作品を始め、日本映画を代表する作品に多数出演。自らが主宰する「無名塾」でも舞台活動を行うなど、82歳を迎えてもなお精力的に活動を行っています。

そんな仲代について、杉田監督と桜庭は以下のように話しました。

杉田監督「仲代さんの存在感は群を抜いています。82歳にして、立ち回り・居合を演じてもらいましたが、気迫というか、最後の追い詰められたというか、最後のロウソクの輝きというか、絞りだすような、観てゾクッとするような演技をされています」

桜庭「とても緊張しましたが、このチャンスにいっぱい勉強させていただきました。本番前にセリフを何度も練習されているんですけど、こんなにお芝居のパターンってあるんだっていうくらい。本当に幸せな時間でした」

5社が垣根を超えてスーパータッグを組む

そしてこの4作品の藤沢周平シリーズは、画期的な制作が行われています。スカパー、時代劇専門チャンネル、ビーエスフジという3つの放送局がまたがり、制作会社も松竹と東映という垣根を超えた5社が協力して制作されています。

杉田監督は、この5社がタッグを組んだことを以下のようにコメント。

杉田監督「ネットフリックスやアマゾンなど定額動画配信がきて、電波業界は激動期を迎えています。コンテンツ重視、作品ありての放送という原点に返りつつある状況下だと認識しています。今後新たな制作形態ができるのではないかと期待しております」

またBS・CSが台頭してきていることにも言及。

杉田監督「地上波は若年層を向いており、中高年層が観るものがなくなってきているため、BSに大きく流れた傾向があります。実際視聴率を見ると、BS・CSは、テレビ東京を抜き、この前はフジテレビを抜きました。今や地上波と同等といっても過言ではありません。したがってBS・CSで時代劇を観る層が増えてきています」

そして杉田監督は「藤沢周平×仲代達矢の本作は、50代、60代の人生の苦味がわかった世代にフィットできるのではないかと思っています」とのコメントで締めた。

仲代達矢の迫真の演技、桜庭ななみの美麗な着物姿、放送局、制作会社の垣根を超えた、まさに現代最高の時代劇作品となりうる「果し合い」。時代劇ファンにとっては見逃せない一作となることでしょう。

◯information
果し合い
放送局:BSスカパー!
放送日:2015年10月31日(土)午後3時、午後7時より放送

「藤沢周平 新ドラマシリーズ」ラインナップ
第1弾「果し合い」
第2弾「遅いしあわせ」
第3弾「冬の日」
第4弾「三屋清左衛門残日録」

あなたの作る企画書がいつも分厚いくせに採用すらされない理由

自主映画制作の経験を元に、ゼロから映画を作る実践ノウハウを伝えるメルマガ『映画が作れるようになるメールマガジン』。今回のテーマは、映画作りの初期段階で欠かすことのできない“企画書”の作り方! これって、普段の仕事とかでも結構応用できそうですよ。

人を口説ける企画書の作り方

映画で人を口説くために作る企画書。これは興味ある方は多いんじゃないでしょうか。

僕も数々の企画書を作ってきましたし、いろんな人から企画書を見せられてきました。

見せられた企画書、つまり他人がつくった企画書に関して先に言うと、あまり魅力的企画書会ったことがありません……。

決して、内容がいい・悪いではありません。企画した人の熱意がある・無いでもありません。

魅力的でなかった理由を挙げます。

★え、今からこれを読ませるの? という厚さの企画書だった

★相手のやりたいことを押し付けてくる企画書だった

★で、俺は何すんの? がハッキリしない内容だった

★それ、俺じゃないとダメ? という内容の企画書だった

今挙げたこの4項目、熟読しましょう! ここに、企画書のヒントが全部詰まっています。

* * * *

僕はサラリーマン経験もあるんですが、サラリーマンの悩みの一つは、上司の許可を得ることだったりします。

新規事業の立ち上げなどを任されることが多く、企画書を多く作ってました。

ある時、それをチェックする上の人が、2人いました。

上司A「この企画書、読むの面倒臭い」

そこで、イラストや図でいっぱい修正。次にそれを持って上司Bのところに行きます。すると、

上司B「この数値、正確なんだろうな」「これ読んで誰も勘違いしないように正確に直せ」と。

なんなんだーー!! と心の中で叫ぶ、そんな日々でした。

やがて僕は、この正反対上司2人のOKスムーズに得る方法を思いつきます。

なんだと思いますか?

それぞれ上司向け2種類の企画書を作ったんです。

視覚的でドーン!バーン!という企画書

◎綿密で正確で、間違いのない企画書

作る手間は増えましたが、相手とのコミュニケーションが円滑になり、全体として、物事がスムーズに進むようになりました。

* * * *

ちょっと思い出話が長くなりました。映画の企画書の話です。

「残業は当たり前」と威張る会社に教えたいABCマート違法残業事件

昨今、サービス残業が問題化している一方で、「残業するのは当たり前」と思っている日本の社会人が多いのも現状です。しかし現在、日本は国をあげて残業対策に取り組み始めています。無料メルマガ『「欲しい人材がザクザク採れる!」採用成功術』では、「採用」という視点から、残業がいかに「不利」かということについて詳しく語られています。

残業できる人を採用基準に含めるべき?

みなさんにとって、とても悩ましい問題のひとつが「残業」ではないでしょうか。

社員の定着、人件費、会社の風評、いずれにとっても「残業」はとても頭の痛い問題ですよね。

そこでもう1つ、採用についても問題になることがあります。

それは、「『残業できる人』というのを採用基準含めるべきか」ということです。

特に、日常的に残業が行われている会社ではそうです。

1人だけ特別扱いをして残業を免除することはできないし、かといって、残業できないと言っている人を採用して、無理やり残業させることもできません。

そこで、現状では「残業できる人」を採用基準にしている会社が多いのではないでしょうか。

残業はとても根深い問題です。解決しようとしても一朝一夕にできるものではありません。

ただ、今回お話ししたいのは

その採用をずっと続けますか?

ということです。

というのは、「残業」というのは採用にとってとても不利な条件になるからです。

ライフワークバランスという言葉が一般化し、国をあげて残業対策に取り組むなかで、残業を敬遠する応募者は確実に増えています。

また、残業はできないが、能力は高いという人は一定数必ずいます。

その人を最初から対象外にしてしまうのはあまりにももったいないことです。

さらに、採用以外の面で考えてもそうです。

残業の多さは絶えず退職理由のベスト3に入るほどで、社員の定着を考えてもよいことではありません。「そんなことは言われなくてもわかっているよ!」というみなさんの声が一斉に聞こえてきそうですが、こういう問題は何かきっかけがないと取り組めないものです。

であれば、採用をひとつのきっかけにしてみてはいかがでしょうか?

さて、まずはなにから取り組んでみますか?

「野良ねこに餌やり禁止」問題、米国はどう対応している?

野良ねこに餌を上げるのは許容されるのか、それとも絶対厳禁なのか。読者から寄せられたねこ好きにとって悩ましいこの質問に、『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者にして、米国在住のしんコロさんが答えてくださいました。感情論を一切廃した回答、とても参考になりますよ。

Question

野良ねこに餌をやるのはいけないことなの?

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最近職場の駐車場に「野良猫に餌やり禁止」の注意書きが貼られました。「一度でも餌をやると野良猫が集まり繁殖してご近所の迷惑になります」とご丁寧な説明まで添えてありました。つい2日前に痩せ細った黒猫の親子を見かけ、ゴハンをあげて懐いたら保護したいな~と思っていた矢先でした。

友人の近所では野良猫に餌をあげたら罰金5,000円! の貼り紙があるそうです。マンションの回覧板でも「猫に餌やり禁止!」と回ってくるとよく聞きます。他人の土地なので何も言えませんが、餌をあげたら増えるからダメと言うのは、野良猫は餌をあげないで弱って死ぬに任せろと言っているようで悲しくなります。

ある本の中で、有名な思想家が「猫は社会を映す鏡」とおっしゃっていました。昔の猫はもっとのんびりしていたけど、今の猫はビクビクしていると。人の隣に寄り添って暮らす猫たちは、現代の人間同士の寛容の無さや息苦しさを映す鏡、のんびりした猫が多い街はきっと人も住みやすいはず、と。

NYはどんな感じですか? シアトルはどうでしたか? やはり、餌やり禁止! のような注意書きなど見かけますか?

【書評】控えめな日本人が嫌う自己PRのノウハウがびっしり詰まった本

日本人があまり得意ではない、さまざまな場面で必要になるスキル「自己PR」。そのスキルを磨くテクニックが満載の一冊を、無料メルマガ『毎日3分読書革命! 土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介しています。

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『面接で泣いていた落ちこぼれ就活生が半年でテレビの女子アナに内定した理由』 霜田明寛・著 日経BP社

こんにちは、土井英司です。

人生を生き抜くためのスキルは数多くありますが、とりわけ重要なのは、「自己PR」でしょう。

控えめな日本人が嫌うトピックですが、グローバルビジネス勝つには必須スキルですし、日本にいても、就職活動採用面接昇進試験など、さまざまな場面で必要になるスキルです。

本日ご紹介する一冊は、この「自己PR」の極意を、就活アドバイザーの霜田明寛さんがまとめたもの。

著者は一時、ベストセラー作家の水野敬也さんの弟子だったことがあるらしく、本書にも水野敬也さんの推薦文が載っています。

薄い本ながらエピソード、ノウハウがびっしり詰まっており、実に興味深く読むことができました。

この手法がどの企業にも通用する万能のものとは思いませんが、自己PR基本テクニックとして知っておいて損はありません。

自己開示をする、自分の言葉で語る感情に情景描写をプラスする、ストーリーに「ターニングポイント」を盛り込むなど、自己PR技術の詳細が披露されており、勉強になりました。

アナウンサー志望の学生にはもちろん有用ですが、一般のビジネスパーソンにとっても、有用なノウハウが紹介されています。

一部、エッセンスをご紹介しましょう。

人生においては、どうしても自分の思いを伝えなければならない瞬間というのがあります

 

“他人”を演じようとする人は思いを伝えられない

 

「無理に明るく振る舞っても、お客さまは話を聞いてくれない。暗い性格なら、暗いままでいい。この人は正直だ、この人の言うことは信頼できる、と思ってもらえればいいんです」

 

自分の“弱み”にアピールポイントがある

 

「自分の変わっているところ」を10個以上書き出す

 

自分のなかの変わっているところを探すためには、「……なのに~だった」に着目するといいでしょう。たとえば、「野球部なのにトルストイを読んでいた」

 

「粘り強い」という言葉は使わずに、粘り強さが伝わるようなエピソードを語るほうが、ずっと説得力があります

 

自分がどんな人なのかを伝えるためには、数字に頼りすぎてはいけません。むしろ、自分だけが体験した「過程」と、そのときに感じた「感情」を、自分の言葉で語ったほうがいい

 

「社会に貢献する」ことは、とても大切なことです。でも実際に社会貢献するためには、「正しい話」ばかりしていてはだめです。それでは人の心は動かせません

 

そういえば今朝ふとベッドのなかで思い出したのですが、(中略)あらかじめ用意していたエピソードであっても、冒頭に「そういえば今朝……」とつけるだけで、できたてほやほやのフレッシュな話であるかのような印象を与えられます

面接で確実に相手に貢献する方法があります。それは、「足で情報を集める」ことです

 

感情を伝えるなら情景描写をプラス

 

ストーリーに「ターニングポイント」を盛り込む

ちょっとあざといテクニックも書かれており、取り扱いに注意が必要ですが(わざとらしいと、悪印象になる)、うまく使えば有効な方法がたくさん紹介されています。

伝える技術を向上させるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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安倍首相「値下げ要求」に驚愕…ドコモ社長の囲み取材にツッコミ

9月25日に主要キャリア3社それぞれが行った新型iPhone発売記念セレモニー。その後、各社社長が囲み取材に応じましたが、やはり記者の興味の対象は、安倍首相の通信料金値下げ要求に対するキャリアの反応でした。『石川温の「スマホ業界新聞」』ではドコモ社長の発言にツッコミを入れつつ、その模様を誌上再現しています。

「言っちゃいますけど、去年より予約数は2割増」
―ドコモ社長の囲みにツッコミ

9月25日、NTTドコモはドコモショップ丸の内店/ドコモラウンジにて新型iPhone発売記念セレモニーを開催。終了後、加藤薫社長の囲みが行われた。

Q:iPhoneの予約状況はどうか。

加藤社長:去年より多いんです。言っちゃいますけど、2割ぐらい多いです。

(★ ずいぶんとぶっちゃけた感じ。ツートップ戦略でAndroidを買った人が群がっていそう)

Q:その理由はどういうところにあるのか。

加藤社長:年々、進化していますから、それを楽しみにしている方がどんどん増えているのではないか。

(★ 確かに今回のiPhoneは進化しているし、買いといえるモデルかも)

Q:ドコモでiPhoneを発売して2年が経過するが、KDDIやソフトバンクに追いついた印象はあるか。

加藤社長:これからまだまだたくさんの人に使ってもらおうと思う。ずっと続いていくんだろうと思う。

(★ 光とのコラボもあるし、料金プランも揃っているし、追いついている感はあるな。)

Q:KDDIに流出したユーザーは今回で取り戻せるか。

加藤社長:前回も戻ってきていただいているし、(現在も)どんどん戻ってきていただいている。

(★ MNPはもうちょっとなのかな。最近、動向がわかりにくくなっている)

Q:月額1,700円の新料金プランで、ドコモは10GBが対応していなかったようだが。

加藤社長:シェアプランですね。音声は使わないけど、パケットをたくさん使いたい、もしくはデータをたくさん使いたい方を対象にしたいと思っていますので。

Q:業績的に10GBを入れないのが重要だったりするのか。

加藤社長:まぁ、そうかも知れませんけども、お客さん第一に考えています。

(★ この10GBを対象にすると、家族の回線が一気に1,700円になって減収要因が大きくなっちゃうんだろうな)

中国人に絶対プレゼントしてはイケない「不吉」な贈り物とは?

上海在住の著者が、現地中国の日常レポートを通じて、実用的な中国語を教えてくれるメルマガ『上海からお届け!簡単3分、写真で覚える生活中国語』。今回は、中国人にプレゼントすると、喜ぶどころか嫌がられてしまうという、定番の品々を一挙ご紹介。ビジネスシーンなどで、中国の方と親交を深めたいと思っている人は、絶対に見ておいた方がイイかも!

中国人に贈ってはイケないプレゼント

『今すぐ中国語』は中国語と中国の文化、中国の今を伝えよう! というコンセプトのサイトですが、中国人に贈って喜ばれるプレゼントや贈ってはイケない品なども紹介しています。

贈って喜ばれる品は正直、時代時代で変化していきますが、贈ってまずい品は中国の文化や習慣に関係しているので、基本的に変化が少ない

過去にもいろいろな贈ってはイケない品をご紹介したのですが、ちょっとここで伝えていなかった品を含めて、今日と明日で完全版としてご紹介。

中国人の贈り物選びに活用下さい!

余計な勘ぐり?「钱包(qián bāo)財布」

財布は自分の財源を表現する品です。

そのため友人に財布を贈ると、人によっては、俺って金運が良くないのかな。金運が漏れないよう注意しろって事? など余計な勘ぐりをしてしまう人も。

夫婦間や恋人の間では、互いのことを知っている関係のため、問題ないとされています。

運気がガタ落ち?「刀剑(dāo jiàn)刃物」

新婚の友人や料理好きの友人、引越祝いなど、使い勝手がよく生活に使えそうな品である刃物ですが、スパっと切れ味がよいため、運気が落ちるという意味に。

日本でも「縁が切れる」贈り物で縁起が悪い品とされていますが、中国でも同じく縁起が良い品ではないようです。

めでたい品でも贈るのは危険。「财神(cái shén)福の神」

友人の開業記念などで福の神などめでたい品を贈りたい、そう思う気持ちが湧き上がるかと思いますが、注意が。

相手から福の神を贈られると、贈られた側の運気が停止すると考えられます。

理由は、運気を上げようという気持ちがあると自分から神様が住むお寺に参りに行くのが一般的。

そのため、相手の元に神が出向くのではなく、自分が出向く必要がある訳です。

人は神の元へ向かう必要があって、神様を人に対して贈りつけてはイケないということです。
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自由に贈ったり、受け取ってはイケない。「鱼缸(yú gāng)金魚鉢」

人によっては金魚を飼うことを嫌う人も。その理由として金魚鉢に入る魚は鉢以外を自由に行き来ができないから。

自由に行き来できない品を、自分に置き換えてしまわれると、良くないので贈らない方がいいようです。

死を告げる品。「钟表(zhōng biǎo)時計」

時計を贈ってはいけないというのは、日本人にも知られている事が多いのですが、時計の中国語「钟表(zhōng biǎo)」の「钟(zhōng)」と終わりを告げる「终(zhōng)」のピンインと四声が同じ

「送钟(sòng zhōng)時計を贈る」「送终(sòng zhōng)終わりを贈る」となり、相手にアナタが終わりを告げるという事になり、縁起が悪い。

若い人だったりすると、そこまで神経質に思っていない人もいるでしょうが、この「ピンインが同じ品」をどうしても贈りたい場合、相手に確認をした方がいいでしょう。

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不正はVWだけじゃない。日本メーカーも警告を受けていた過去

会社の存続問題にまで発展しつつあるフォルクスワーゲン社の不正ソフトウェア事件。全世界を巻き込んだ騒動となっていますが、メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で世界的ソフトウェアエンジニアの中島聡さんは、自分だったら絶対にしないとは言い切れないとし、中島さん自身も似たようなケースに遭遇したことがあると告白しています。

VW スキャンダル

フォルクスワーゲン社のディーゼル車に、排ガス検査の時だけ排ガスを減らす特殊なソフトウェアが組み込まれていることが発覚し、会社が存続の危機に陥っていますが、エンジニアの立場から言えば、必ずしも「自分だったら絶対にしない」とは言い切れないと感じています。

ハードウェア/ソフトウェアに関わらず、エンジニアの一番の仕事は、問題解決にあります。コストやサイズや開発期間などの制約がある中で最大限の性能を引き出すのがエンジニアの役割です。

このケースは、「排ガス規制」「コスト」という制約がある中で、「燃」と「馬力」を上げなければならないという課題を与えられたエンジニアが、苦肉の策として「排ガス検査の時だけ(馬力や燃費を落として)排ガスを減らす」というソフトウェアを作ったことが問題になっていますが、上から与えられた制約が「排ガスを減らすこと」ではなく「排ガス検査に通すこと」である限りは、この手のソフトウェアを作ることこそがエンジニアの仕事であり、必ずしもモラルの問題だとは言い難い面があるのです。