ここまで来た定額制。全国「住み放題」はコロナ後の新常識か?

今やすっかり私たちの生活に根付いた定額制というシステムですが、リモートワークの導入加速で居住地の選択肢が広がる中、「定額全国住み放題サービス」なるものが話題になっています。値ごろ感のある料金で利用できるこのサービス、どのような視点から誕生したのでしょうか。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』ではMBAホルダーの青山烈士さんが、その戦略と戦術を分析・解説するとともに、優れた着眼点を高く評価しています。

未来から逆算

今号は、定額住み放題サービスで人気の企業を分析します。

株式会社アドレス 定額制の全国住み放題・多拠点コリビング(co-living)サービスを提供しています

多拠点生活をしたい方をターゲットに「パートナーやスペシャリスト」に支えられた「安い・気軽に移住できる」「充実した生活を送ることができる」等の強みで差別化しています。

新しいライフスタイルを手軽に試すことができること、いまのままの生活では味わえない体験ができることが、利用検討者の背中を後押ししています。

■分析のポイント

「ニューノーマル」という言葉を耳にすることが増えました。「新たな常態」「新たな常識」といった意味ですが、いまのこのコロナ禍の世の中が平常の状態になるといった意味で使われていますね。

新型コロナウイルス感染症専門家会議からの提言を踏まえた「新しい生活様式」が推奨されているように、日常生活や働き方も新しいスタイルへの転換が求められています。例えば、大手菓子メーカーのカルビーはテレワークを原則として、単身赴任をやめて家族と同居できるようにするなど、新たな働き方を導入することを決めましたが、このような働き方もひとつの常識になっていくかもしれません。

そのような状況の中で「新たな常識」のひとつになりそうなのが「アドレス(ADDress)」が提供している「いつもの場所がいくつもある、という生き方」です。

いままでは住む家は1つの言うのが常識で、別荘を持っている方もいますが、限られた人が持つものというイメージでした。「アドレス(ADDress)」の定額全国住み放題サービスはそれらの常識を壊して住む家がたくさんあるという新しいライフスタイルを創出していると言えます。

いままでは、会社に通える範囲内の家に住むということが当たり前でした。しかし、リモートワークの普及にともない、そういった住む家のエリアに関する制限が無くなったという方も増えていますので、県をまたぐ移動の制限がない限りは、サービスが普及する土台は整ってきていると言えます。

「新たな常識」を作ろうとしている「アドレス(ADDress)」からすると、リモートワークの普及はある程度、予想できていたものです。コロナの影響で早まったと思いますが…。そして、地方の空き家が増えていくということもかなりの確率で予想できていたことです。今回のポイントですが、そういった将来起こるであろうこと(予想)から逆算して、サービスの設計をしているわけです。

将来のことはわからないと言ってもある程度わかっていることもあります。例えば、日本で言えば、人口が減少していくこと、働き手が減っていくことなどは、ほぼ間違いなく待っている未来です。

アドレス(ADDress)は空き家が増えていくことを問題視している一方で、機会ともとらえているように見えます。空き家が増えていき、人口が減っていくということは人口に対して家が余剰な状態になります。ですから、この状態を機会ととらえれば一つの家に住まうという生き方ではなく、住む家がたくさんある生き方(ライフスタイル)を提案できるのです。

いままでの延長ではなく、未来から逆算して、いまできること、いまやるべきことを考えることの重要性を考えさせられる事例でした。

イオンの参入がヒントに。スポーツ業界を救う新ECサイトの作り方

流通大手のイオンが立ち上げたスポーツ専門ECサイト「イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド」を、さまざまなメディアが大きく取り上げています。その存在は国内スポーツ業界にどのような影響を与えうるのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では経営コンサルタントの梅本泰則さんが、イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッドの実力を計るとともに、「日本のスポーツ業界がコロナ後に生き残る方法」を提案しています。

新しいECモールの提案

自粛も解除されて、スポーツ用品業界もゆっくり動き始めています。とはいえ、メーカーさんも問屋さんも小売店さんもどことなくちゅうちょをしている様子です。今後の方向性を考えているのでしょう。

メーカ-さんの苦労

このコロナ禍で、スポーツメーカーさんも大変な思いをしていることでしょう。問屋さんや小売店さんからいただいていた注文のキャンセルが続いています。ですから、予定の売上が出来ません。さらには、春先に納めた商品の返品依頼も来ています。学校が休校となり部活も行われないので、お店に並んだ商品の行き場を失ってしまったからです。メーカーさんは、この状態をどう乗り越えていくのでしょうか。

大手スポーツチェーンに安値で在庫を買い取ってもらうというメーカーさんもあるかもしれません。しかし、大手スポーツチェーンもコロナで受けた被害は同じです。メーカーさんや問屋さんの在庫を買い取る余力はないでしょう。それどころか、売場の商品を値引きして処分に入っているお店さえあります。メーカーさんにしても、在庫を掃きたいのはやまやまですが、値引き販売をされてはブランドイメージが下がってしまいますのでここは我慢ですね。一方、いくつかのメーカーさんは、最近のECショップでの価格の乱れに頭を悩ませています。

ですから、このコロナ禍を契機に、販売方針や生産方針を変えてくるかもしれません。例えば、価格を乱すお店との取引をやめるとか、大手スポーツチェーンとの取引を減らすとか、新製品の受注、生産、納品サイクルを短くするとか、何かこれまでとは違った戦略です。

そんな矢先、業界にとっては少し新しい動きがありました。イオンがスポーツ専門ECサイトを立ち上げたのです。「イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド」と言います。

イオン・シグナ・スポーツとは

「イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド」はドイツのシグナ・スポーツ・ユナイテッドとの共同出資で出来た会社です。そのドイツのシグナ・スポーツは年間640億円の売上を示す、スポーツ専門のECサイト。イオンは、そのノウハウを取り入れたスポーツ専門ECサイトを運営していくようです。

そこで、イオン・シグナ・スポーツのサイトを覗いてみました。今のところ、まだ内容は充実していません。チームスポーツ、テニス、自転車の3つのカテゴリーで構成されています。自転車はまだ準備中で、テニスは情報記事ばかりです。商品を販売しているのはチームスポーツだけで、それもチームユニフォームに限定されています。オンラインショップというまでには至っていません。

この先、どのように進化していくかは未知数ですが、ドイツ本国のシグナ・スポーツのようなスタイルになっていく可能性はあります。それならば、スポーツ業界へのインパクトは大したものにはならないでしょう。今のところ、国内の大手スポーツチェーンのオンラインショップの方がはるかに優れています。業界に新しい息吹を注ぎ込むのであれば、もっと違った戦略を打つことです。

日経ビジネスの記事には、イオン・シグナ・スポーツは「デジタル技術を活用してスポーツが好きな人たちの生活をさらに便利にする」という社長の言葉が載っています。「デジタル技術」と「便利な生活」がキーワードです。ぜひそんなECサイトを目指して、業界に刺激を与えて欲しいと思います。そこで、一つ提案です。

平気で嘘つく狡猾さと驚くべき度胸。小池百合子という虚飾の女帝

都知事選歴代2位となる約366万票を得て、他を寄せ付けない強さで再選を果たした小池百合子氏。なぜ小池氏はここまでの圧勝を飾ることができたのでしょうか。その理由を「都民の熱烈な支持を集めたからではない」とするのは、元全国紙社会部記者の新 恭さん。新さんは自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、「新型コロナ対策が追い風になった」だけだと断言した上で、そのコロナ対策の内容についても疑問を呈しています。

コロナが追い風?虚飾の女帝、都知事に再選

再び、首都圏にコロナ感染の波が広がっている。社会経済活動を心おきなく進めるには、「検査と隔離」の徹底が必要なのに、東京都の動きはいまなお鈍い。

それでも、東京都知事選は大方の予想通り、小池百合子氏が再選された。

石井妙子著『女帝 小池百合子』(5月末発行)が一躍ベストセラーになり、「カイロ大学卒」の学歴など、出世物語にひそむ疑惑の数々が掘り出されたが、小池氏はこの間、平静を装い続けた。

事前調査通りの圧倒的勝利。それは、前回のように、小池氏が都民の熱烈な支持を集めたからだろうか。決して、そうではあるまい。

この4年間、小池氏は都知事としてどんな業績を残したのかを考えてみるがいい。「東京大改革2.0」を今回選挙のスローガンにしたが、「1.0」はいったい何をやったというのだろう。

築地から豊洲への市場移転問題も欺瞞に満ちていた。「立ち止まって考えなければ」と言って当選した手前、とりあえず延期して、前知事との違いを強調するポーズをとったが、結局それはその後2年にわたる人心、行政の混乱と、時間、カネの無駄をもたらしただけだった。

では、なぜ小池氏が圧勝したのか。結論から言おう。都知事が否応なしに取り組まなくてはならない新型コロナ対策が強烈な追い風を呼び込んだのだ。

この非常時、ウイルスに立ち向かうべきリーダーを替えてゴタゴタしてもらっては困る。それが都民の本音だろう。

自分が他人からどう見えるかを、状況や環境の変化に応じて想像できる能力の持ち主が、小池百合子という政治家だ。今回の選挙戦略は、ひたすらコロナ対策にまい進する知事を演じ切ることだった。

CDC(米疾病対策センター)東京版の創設。名前をつければ、具体的な印象を帯び、耳あたりがいい。公約の柱はできた。

そして、「密」を避けると訴え、ひたすらオンライン運動を徹底する。緑色をまとった支援者を集め、街角を回る必要などない。テレビへの露出は、日々のコロナ記者会見でたっぷり確保できるだろう。他候補との決定的な違いはそこだ。

すべては狙い通りだった。PR臭ふんぷんたる小池候補のオンライン映像はテレビ番組には使いにくい。小池氏の場面に時間を割けないとなれば、他の主要候補の運動風景もまた、制限せざるを得ない。平等な放送時間を割り当てるという昨今の呪縛は、選挙報道をつまらなくしているが、今回の都知事選たるや、あまりにも貧相だった。

テレビ局の事情を熟知している小池氏だからこそ、思いついた作戦かもしれない。街頭を避け、オンラインに閉じこもって、他候補のメディア露出を妨げる。現職でもなければ、小池氏ほどの知名度もない他候補は、街頭演説で人を集めたいところだが、「密」になればコロナ感染が怖いため、思うに任せない。

せめてテレビの公開討論会をと、山本太郎氏や宇都宮健児氏が、テレビ各局に求めたものの、結局は開かれずじまい。それも、小池候補がコロナ対策などの理由をつけて拒否したためだと、他陣営は憤る。

モノ消費でもコト消費でもない。これからは「ヒト消費」の時代

デフレの世の中で、日本はモノ余り時代になっています。わずか50年前はモノ不足だったわけですから、不思議なものです。モノに満足できなくなると、その次はコト消費になり、それにも飽きると結局はヒトとのつながりが重要になってくると語るのは、ファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さん。坂口さんは自身のメルマガ『j-fashion journal』で、ネットでも店舗でも、すべてはヒトとヒトの関係が基本になると解説しています。

モノ消費、コト消費からヒト消費

1.モノ不足とモノ消費

モノ不足時代は、モノが大量に陳列されているだけでワクワクしたものです。お金さえあれば何でも買える。まだ、自分のモノにもなっていないのに、自分が商品を所有したことを想像するのが楽しかったのです。

あれも欲しい、これも欲しいという時代でした。メーカーはあれも作りたい、これも作りたいと思い、小売店はあれも売りたい、これも売りたいと思っていたのです。

モノ不足時代はモノが主役です。どんなモノを作ればいいのか。どんなモノを並べればいいのか。どんなモノにニーズがあるのか、常にモノについて考えていました。

しかし、やがて需給バランスが崩れました。供給過剰となり、価格競争が始まります。安売り競争、バーゲン競争になって、商品に対する思いが変わってきました。欲しくなくなるのです。別に新しく買わなくても困らないという状況になると、モノばかりが並んでいる店には魅力がなくなります。

2.モノ余りとコト消費

モノ余り時代の到来です。その頃、百貨店等で言われていたのは「売り方の提案」であり、「売り場の提案」でした。最早、商品の提案にはニーズがなくなっていました。売り場の提案とは、売り場のデザインと、新たな販売方法やサービスを意味します。

モノ不足時代の売り場は、モノを購入することが目的でした。しかし、モノ余りの時代は、購入より体験が重要になります。買い物体験です。

商品が詰め込まれた倉庫のような売り場で買い物するのと、豪華なインテリアの中にゆったりと商品が陳列された店が買い物をするのでは、気分が全く違います。良い気分になります。

顧客は良い気分、良いコトにお金を払います。考えてみれば、美味しい食事をするのも良い気分になるためです。決して、栄養を取るための食事ではありません。できれば、栄養がない方が良いのかもしれません。太る心配がないのですから。

エンターテインメントやイベントを楽しむのも良い気分になりたいからです。モノを所有するかしないかは問題ではありません。むしろ、良い気分の記念として商品を購入するのかもしれません。モノよりコトが重要になります。

3.贅沢なサービスには人が必要

顧客のニーズが益々贅沢になると、商品と環境だけでは満足できなくなります。新たな贅沢なサービスが必要になります。

サービスにはいろいろあります。食品スーパーで買い物をする時に、自分で商品をピックアップし、レジに持って行って精算することをセルフサービスと言います。しかし、顧客はサービスされているとは思わないでしょう。あくまで店側の経済合理性を追求したもので、顧客が望むサービスではありません。

食品スーパーは、安い商品を提供することが最大のサービスと考えます。コモディティ商品ですから、顧客も価格が安い方が良いのです。

しかし、非日常の生活シーン、例えば、リゾートのシーンでは日常から離れたいので、モノよりも気分優先になります。コストカットには人件費の削減が必要ですが、贅沢なサービスには人件費をかけることが必要になります。執事やメイドのようなサービスです。他人が自分のために貢献してくれることは、とても嬉しいものです。自分が偉くなった気分にもなれます。

この場合は「ヒト」が重要です。どんなヒトでもいいというわけではありません。商品や売り場環境と同じで、ヒトにもグレードがあるからです。

香港のみならず台湾も。ゲーム内で展開される「反中闘争」の実態

世界的人気となったニンテンドースイッチのゲーム「あつまれ動物の森」。自分の島を思い通りに作れるというこのゲームは、コロナ自粛も重なり、空前のヒットを記録しましたが、単なるゲームではない利用がされたことでも知られています。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』の著者で台湾出身の評論家・黄文雄さんは、「あつ森」は香港ではデモ活動の場としても使われ、ゲームの中で反中闘争を展開していたと指摘。今やゲームは政治面でも欠かせない重要なアイテムとなったと述べています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年7月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国・台湾】ゲームの中で展開される反中闘争

台湾・故宮博物館も「あつ森」に 「翠玉白菜」などの名品を無料公開
今や世界中で大人気のニンテンドースイッチ「あつまれ動物の森」というゲーム。コロナ自粛があったからこその盛り上がりですが、今や世界中のプレイヤーによって独自の世界観を確立しています。

「あつまれ動物の森」(通称「あつ森」)というゲームの前身は、「とびだせ動物の森」というゲームだったそうです。ご存じの方も多いと思いますが、プレイヤーは、キュートな動物たちのキャラクターがたくさんいる自分の村に、様々な仕掛けを使って家や村民のための施設などをつくり、村を経営する一方、動物たちのコミュニケーションを楽しむという内容で、多言語に対応し、オンラインで「あつ森」仲間との交流も可能だということです。

コロナ自粛の中、自宅でゲームをする人が増えたことから、世界中の関心を集めました。あまりの人気で商品の品薄が続き、破格での転売も登場するなどの社会現象も生まれています。定価の数倍でも売れるとの報道もあります。

韓国では、今でも日本製品の不買運動を推進するグループがいる一方で、「あつ森」を求める人々が家電量販店で長蛇の列を作るという現象が起こっています。また、報道では、韓国ではマスクよりも入手困難だという表現を使っています。
不買運動も一蹴する「どうぶつの森」はマスクより入手困難?韓国でも人気

球磨川の氾濫現場に現れる迷惑ユーチューバーにネット怒りの声

九州や長野県、岐阜県などで豪雨が続き、川の氾濫や土砂災害が広範囲で起きている。引き続き、大気の状態は不安定で、気象庁が警戒を呼び掛けている中、甚大な被害をもたらした熊本県の球磨川周辺に迷惑なユーチューバーたちが現れているとSNSで話題となっている。

球磨川の氾濫の様子を撮影する迷惑ユーチューバー

実際にYouTubeで球磨川を検索してみると、テレビ局や新聞社などの動画が多数アップされている中、一般の人たちが投稿した動画も多く出てくる。そのほとんどはスマートフォンで撮影されたもので、球磨川周辺の現状を純粋に伝えようとしているのかもしれない。

しかし、それらの中には、広告付きで公開している動画を複数確認することができた。映像が流れている間、画面の中にずっとチャンネル登録を促している動画さえある。

今回の記録的な大雨で熊本県を中心に59人が死亡し、4人が心肺停止、16人が行方不明となっている(9日現在)。被災者が避難所生活を強いられる中、町や村は土砂で覆われ、復旧するまでどれだけの日数がかかるかさえわからない。現地を訪れるユーチューバーたちは動画を撮影するより、もっと他にできることがあるはずだ。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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JR東日本の新幹線が半額に!値下げ戦略で旅の需要喚起なるか?

JR東日本は東北や北陸など全方面の新幹線で、運賃と料金を半額にするキャンペーンを実施すると発表した。利用期間は8月20日(木)から2021年3月31日(水)まで。新型コロナウイルスの影響で減少する需要の回復に向けて行われるという。

JR東日本_新幹線半額①

image by: JR東日本公式サイト

JR東日本の全方面の新幹線が半額に

JR東日本管内の新幹線(東北・上越・秋田・山形・北陸)を対象に、運賃と料金が期間中は半額になるというから、かなりお得なキャンペーンだ。

例えば、東京から北海道まで行くことができる「はやぶさ」は、東京⇔盛岡間が7400円に、東京⇔新函館北斗間が1万1610円となる。通常料金はこれの2倍なので、東京⇔新函館北斗間は1万1620円もお得になる計算だ。

他にも、「こまち」東京⇔秋田間は8950円、「つばさ」東京⇔山形間は5660円、「やまびこ」東京⇔福島間は4450円、「とき」東京⇔新潟は間5280円、「あさま」東京⇔長野間4060円、「かがやき」東京⇔金沢間は7090円などとなっている(いずれも大人1名・片道利用)。

また、各新幹線だけではなく、在来線特急もこのキャンペーン対象になるため、新宿(都区内)と松本を結ぶ「あずさ」、品川(都区内)と仙台(市内)を結ぶ「ひたち」、東京(山手線内)と安房鴨川を結ぶ「わかしお」なども運賃と料金が半額になる。

JR東日本_新幹線半額②

image by: JR東日本公式サイト

お得なキャンペーンだが注意点も

これだけ聞けばお得なことしかないこのキャンペーンだが、いくつか注意が必要だ。商品は全てインターネット申し込み限定となり、JR東日本の予約サービス「えきねっと」で販売される。窓口などでは購入することができない。期間もお盆明けの8月20日(木)からとなっている。

また、対象の新幹線と在来線特急はJR東日本管内となるので、JR東海管轄の「東海道新幹線」はキャンペーンの対象外となるため要注意。

いずれも座席数に制限はあるが、お得なことは間違いない。販売期間は乗車日の1か月前午前10時から20日前午前1時40分までとなっている。

ネット上ではさまざまな反応

JR東日本のこの発表を受け、SNS上では早くも反応を示している。「めっちゃお得」「旅に行きたい」という声が上がる一方、「まだ行けないかな」「新幹線は換気が心配」など、旅行には慎重な意見も多いようだ。

source : JR東日本

image by : Piti Sirisriro / shutterstock

気象予報士が恐れた現実。予測不能な「集中豪雨」が頻発するワケ

ここ数年、梅雨の末期に日本を襲う集中豪雨が、今年も各地に甚大な被害をもたらしています。なぜこのような異常と言っても過言ではない自然災害が、ここまで頻発するようになってしまったのでしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では、「ニュースステーション」に気象予報士として出演していた健康社会学者の河合薫さんが、豪雨発生のメカニズムを解説するとともに、被害を最小限にとどめるため我々が日頃からしておくべきことを記しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

予測不能な豪雨時代到来か

誰もが心配していたことが、現実になってしまいました。

熊本県南部の豪雨による川の氾濫で、熊本県球磨村の特別養護老人ホーム千寿園が水没。心肺停止で見つかっていた入所者の方たちが次々と亡くなり、死者は計49人にものぼり、人吉市や芦北町などからも痛ましい報告が相次いでいます。

この時間も、連絡が取れない方、孤立している方、避難所に避難されている方、浸水した家の片付けに追われている方など、被害は九州全土から中国・中部地方に広がっています。

おじいちゃんやおばあちゃんが、抱きかかえられて救助される様子がテレビで繰り返し映し出されていました。…なんかかわいそうで、痛ましくて、怖かったでしょうし、苦しかったでしょうし…。もっと事前にどうにかできなかったのか?胸が痛みます。

集中豪雨による被害は気象災害の中でも、「事前」に避難するのが極めて難しく、それを可能にするために観測網を整備したり、気象予報の精度をあげる取り組みがこれまで行われてきました。

しかし、現実は人の技術が自然の猛威を超えることは不可能です。

どんなに優れたタイムライン(時系列でいつ・どのような防災行動を・誰が行うかをまとめた防災計画)を作成していても、自然はときに、想定を超える暴れ方をします。

「昔から水害に襲われてきた地域だけど…こんなことは初めて」という声が、災害が起こるたびに聞かれるのもそのためです。

とりわけこの20年で予測が難しくなっているのが、「積乱雲」という豪雨を降らせる雲の発生回数です。かつては2~3時間警戒すればおさまっていた積乱雲が、何時間にもわたり繰り返し発生し、被害を拡大させているのです。

「線上降水帯」という言葉を、今回の豪雨を伝える際に気象予報士たちが使っていましたが、この「線上」に発生するのが雲10種の中で、もっとも気性が荒く、被害をもらたす積乱雲です。

積乱雲は、ゲリラ豪雨、集中豪雨に加え、雷や突風、竜巻、などをもたらします。通常は発生したのち、1時間ほどで消滅するのですが、積乱雲同士がくっつき「巨大な積乱雲」に発達し、何時間も豪雨を降らせたり、今回のようにいつまでも「発生、豪雨、消滅」をくりかえしたりする傾向が1990年代から世界中で確認されるようになってきました。

気象庁の観測によれば、1時間に50ミリ以上の豪雨は、30年で1.4倍に増加。80ミリ以上では1.7倍も多くなりました。雲が発達するには、雲を作る水=海水が必要ですが、海水温が高くなればなるほど空気中の水蒸気が増える。上空との温度差があればあるほど、雲は発達する。

つまり、下から上まで「真夏」になる8月より、下と上で温度差のある6~7月、9~10月の方が雲は発達しやすいのです。特に、最近は温暖化の影響で海水温が高い傾向が認められています。

限りなくゼロに近い公約達成。それでも小池知事が圧勝した裏事情

過去最多となる22人が出馬するものの、結果は大方の予想通り小池百合子氏の圧勝に終わった2020年東京都知事選。公約をほとんど達成できなかった小池氏が、歴代2位となる366万票を獲得できた要因はどこにあるのでしょうか。メルマガ『きっこのメルマガ』を発行する人気ブロガーのきっこさんが、その「裏事情」を考察しています。

小池百合子圧勝の裏事情

7月5日(日)投開票の東京都知事選は、午後8時になった瞬間に現職の小池百合子に当確が出るという、大方の予想通りの残念な結果に終わりました。投票率は55.00%で2016年の前回より4.73ポイント下落、これも大方の予想通リでした。

投票率が上がると、現職側、与党側に不利に働くため、小池百合子は新型コロナを理由に街頭演説や公開討論は一切行なわず、できるだけ都知事選を盛り上げないように徹しました。その上で、連日のように新型コロナの会見をして、テレビで自分の顔を売り続けるという姑息な作戦が、そのまま結果に繋がりました。

今回の都知事選には過去最多の22人が立候補しましたが、得票数が総投票数の10%に届かずに供託金300万円を没収されてしまったのは5位以下の18人でした。めでたく供託金が返還された上位4人の得票数は、以下です。

小池百合子 366万1,371票
宇都宮健児 84万4,151票
山本太郎  65万7,277票
小野泰輔  61万2,530票

この得票数だけを見ると、小池百合子の圧勝です。何しろ2位と3位と4位の得票を足しても150万票以上も負けているのですから。さらに言えば、小池百合子以外の21人の候補者の得票をすべて足しても、小池百合子1人にまったく歯が立たなかったのです。ここで、小池百合子が初当選した前回2016年の供託金を没収されなかった上位3人の得票数を見てみましょう。

小池百合子 291万2,628票
増田寛也  179万3,453票
鳥越俊太郎 134万6103票

単純に小池百合子の得票数だけを見ると、今回は75万票も上積みしています。この4年間で、公約を1つも達成できなかったばかりか、築地の移転問題でも東京五輪でも新型コロナ対策でも、常に八方美人的な対応で都民を煙に巻いて来たのですから、得票率が下がることはあっても上がることなど考えられない。普通はそう思います。しかし、小池百合子は成果がゼロなのに、安倍晋三首相と同様の「やってる感」というイメージだけで、75万票も上積みしたのです。

そのカラクリは、自公政権の動きです。前回は、自民党、公明党、日本のこころを大切にする党が増田寛也を推薦したたため、自民党支持者や創価学会員だけでなく日本維新の会の支持者も増田寛也に投票し、179万票も得票して2位になりました。しかし、自民党は今回、小池百合子に勝てそうな候補者を擁立できなかったため、表向きは「自由投票」と言いながらも、水面下では二階俊博の部下の小池百合子への投票を組織的に呼び掛けたのです。

ですから、本来であれば、前回増田寛也が得票した179万票がそのまま小池百合子に上積みされていたかもしれないのです。そうなると470万票、2012年の猪瀬直樹の433万8,936票を超える歴代1位の記録でした。しかし、実際の結果は366万票、100万票以上も少なかったのです。これは、前回増田寛也に投票した有権者のうちの相当数が、小池百合子を嫌って日本維新の会が推薦した小野泰輔に投票したり、差別思想を持つ人が5位の桜井誠に投票したのだと思います。

一方、リベラル左派勢はと言えば、前回は鳥越俊太郎1本にまとめる力が働き、宇都宮健児は立憲民主と共産によって出馬を断念させられました。そのため、取りあえずはリベラル票がまとまり、鳥越俊太郎は134万票を得票することができました。しかし今回は、先に出馬を表明していた宇都宮健児のところに、あとから山本太郎が出馬を表明したため、宇都宮健児は譲りませんでした。

結果、前回鳥越俊太郎が得票した134万票は、宇都宮健児と山本太郎が2人で分け合う形となり、どちらも100万票にも届かずに、小池百合子のひとり勝ちをさらに印象づけることとなってしまったのです。たとえ負けたとしても、リベラル左派勢が統一候補を擁立し、2位で150万票を得票していたら、次への大きなステップになりえたはずですから、本当に残念です。