なぜ、パチンコ屋さんを「新装開店」した居酒屋はこんなにも盛況なのか?

全長33mのカウンター。そこに40人程度のお客さんがずらりとならんでお酒を嗜む……そんな一見異様ともいえる光景を大阪で見ることができます。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんが紹介するのは、元パチンコ屋さんを改装して作ったという居酒屋。一見さんも入りやすく、かつその人たちが常連になってしまうという、お店のマーケティング方法とは?

驚異の集客力!!全長33mのカウンターに、酔客40人が並ぶ!

人びとに愛されている居酒屋さんはたくさんあり、多くの常連さんに守られて、長年営業を続けています。

しかし、時代の流れとともにお客さまの数は減り、やがて暖簾を下ろす時期がやって来ます。

これは運命とも言えることですが、古いお店には独特な雰囲気があり、一見さんが入りづらいことも影響している場合があります。

老舗と言われるお店は、常連さんに紹介してもらう以外に、来訪するキッカケがありません。

酒が良い、料理が旨い、店主の人柄に惹かれる。

そんな内側の情報は、お店の外観を見てもわかりません。

つまり、お店の前を通り掛かった人が、興味を持って、積極的に暖簾をくぐる可能性は少ないということです。

常連さんに守られながらも、一見さんが次々に増えていかなければ、お店の永続は望めないのです。

大阪市天王寺区に、近鉄上本町駅直結の地下飲食店街があります。

ここの一角に、ひと目で酒好きの人を惹きつける居酒屋さん「天山閣ハイハイ横丁」があります。

駅周辺地下街などでよく見掛けますが、お店と通路の間に壁がないタイプの居酒屋さんです。仕切りは暖簾だけ。

なぜ、このお店がひと目で人を惹きつけるのか?

通路から見えるお店のカウンターの長さに驚いてしまうのです。

全長33m。暖簾の長さも33m。

このカウンターに、40脚の椅子がズラリと並んでいるのです。

これを初めて見た関西人は、「なんや、これ?」「ウソやろ!」「ホンマか?」「笑わせよんな!」と驚くことしかできません。

このインパクトに、他で出逢うことはありません。

入らずにはおれぬほど、興味を持ってしまいます。

日本一長いカウンターだと言われています。

この見た目に惹かれて入る一見さんが多くいるのです。

カウンターの向こうは調理場ですが、もちろん細長い造りになっています。

なぜ、こんな細長いお店を作ったのでしょうか。

実は、偶然と計算の産物なのです。

元々この場所はパチンコ店だったのですが、閉店した時に、お店のオーナーが買い取り、その使い途として居酒屋さんを考えたのです。

しかし、ほとんどの部分は別の業種で使い、一部だけを居酒屋さんにしました。

その一部の使い方が斬新だったのです。

韓国から産婦人科医が“超高速”で減り続けている。原因は「制度と訴訟」か?

韓国では産婦人科の医師が激減していることが問題となっているそうです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、なぜ産婦人科を目指す医師がいなくなっているのかについて詳しく解説しています。

韓国から産婦人科がなくなりそう

啓明(ケミョン)大学東山(トンサン)病院産婦人科のペ・ジンゴン教授(高危険産婦新生児統合治療センター長)は24日、ニュース1との電話インタビューで、「産婦人科で産婦の妊娠と出産を扱う産婦人科は3D(難しくて危険で汚い極限職業)だが、今のような制度の下で誰が簡単にお金を稼げる皮膚美容を選ばずに産婦人科を選ぶだろうか」と声を高めた。

子供を産む人口も減っているうえ、労働に比べて大金を稼げないため、産婦人科を専攻しようとする医師が急速に減り、韓国は産婦人科が危機に陥っている。

9月1日に、オープンして32年になる蔚山広域市の大型産婦人科専門病院が無期休業に入ったのに続き、光州広域市に位置する大型産婦人科病院が30日に廃業を決めた。

長い間、地域で新生児を受け入れてきたこれらの病院が閉鎖を決めた理由は明らかだ。低い報酬問題と下落をつづける出産率で病院運営がこれ以上耐えられない状況に至ったためだ。病院が閉鎖されて直撃弾を受けることになったのは、結局産婦たちだ。ここに通っていた産婦と患者は新しい病院を探さなければならない境遇となってしまった。

このように地域拠点の役割をする産婦人科が消えれば、結局、高危険産婦や出産が差し迫った場合、子供を受け入れてくれる病院を訪ねてあっちこっちを「ぐるぐる」回るしかなくなる。

国会行政安全委員会所属のある議員が消防庁119救急課に提出された資料を分析したところによると、病院までの移送距離が20km以上の妊婦は最近3年間で4315人と集計された。「ドクター・ヘリ」に乗って産婦人科に移動した産婦も最近5年間で9人に達する。

問題は、これまで地域拠点で産婦を管理し、子供を受け入れてきた病院級規模の産婦人科が消えることにとどまらない。産婦人科医自体が超高速で減っているという点がさらに大きな問題だ。産婦が、山を越え海を渡ってドクター・ヘリに乗って大きな病院に移送されてきても、子供を受け入れてくれる医師がない最悪の状況が非常に近い将来に繰り広げられる可能性があるという話だ。

三星ソウル病院産婦人科のオ・スヨン教授は、「産婦人科を選択してインターン(修練医)、レジデント(専攻医)、チーフ(医局長)、専門医を経てフェロー(臨床医)に至っても、約3年後には産科を辞めるケースが80%~90%に上る」とし、「産科の場合、高危険患者が来ると明け方にも手術をしなければならない状況になるが、がんばって持ちこたえてきても結局、『教授のようには生きられないようだ(すいません)』という話をして去っていく」と話した。分娩という生命誕生の瞬間を助ける医師になるという心構えで産婦人科を選択しても、現実の壁に結局背を向けるという話だ。

メンタルを強くしたい人へ現役精神科医が「ごっこ遊び」をお勧めする理由

くよくよ悩むことなく人生を楽しみたい。そう思う人はきっと多いと思います。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は、強いメンタルを作れる「ごっこ遊び」を紹介。一体どういうことなのでしょうか?

即効で強いメンタルを作る方法!ごっこ遊びが性格を変える

こんにちは、ゆうきゆうです。

お元気にお過ごしでしょうか?

さて、皆さんは自身のことを、前向きだと思いますか。

エネルギッシュに生きていきたい、くよくよ悩まず頑張りたい、人生を楽しんでいきたい…。

このような気持ちは、誰しも持っているものです。

今回は実際に、この気持ちを実現する方法についてお話しします。

実は、そのヒントになるような実験があります。

演技で性格が変わる!?感情的安定性テスト

アメリカのケースウエスタンリザーブ大学の心理学者、ダイアンタイスは、90名の大学生に対してこんな実験を行いました。

まず被験者である学生たちをAとBの2つのグループに分け、それぞれの動画を撮りました。

そして動画を撮る際、Aのグループには「性格が落ち着いた人の演技をしてください」と指示し、一方でBのグループには「すごく明るく、華やかでハキハキした人の演技をしてください」と指示しました。

そして撮影後、被験者たちに「感情的安定性テスト」を受けさせました。

これは点数でその人の性格を測定するテストとなっており、満点の25点に近いほど「喜怒哀楽がはっきりしており、明るく主張するタイプ」、逆に点数が低いほど「落ち着いているタイプ」となります。

そして、Aグループのテスト結果は6.9点、一方Bグループの方は19.1点でした。

すなわち明るい人の演技をしたBグループの方が、感情的にもはきはき明るい性格であるという結果が出たのです。

この実験の結論はいたってシンプルです。

たとえ人格の振舞いを演技としてやったとしたとしても、本人の性格はその演技に近づいていくのです。

被害は東日本大震災の10倍超。南海トラフ地震発生のカウントダウンが始まった

政府の試算によれば、東日本大震災の10倍以上の被害をもたらすとされる南海トラフ地震。しかしそこにはなぜか発生する可能性が極めて高い「原発事故」は想定されていません。この政府の試算の「甘さ」を指摘するのは、人気ブロガーのきっこさん。きっこさんは今回「きっこのメルマガ」で、南海トラフ地震発生時に起こり得る原発事故とその甚大な被害を解説するとともに、その対策としてかねてから提言している原発の即時廃炉を改めて主張しています。

カウントダウン状態の南海トラフ地震の被害をさらに大きくするもの

北アフリカのモロッコで、9月8日深夜(日本時間の9日朝)に発生したマグニチュード6.8の地震による犠牲者は、続報のたびに数百人単位で増え続けてる。この原稿を書いてる15日の時点では、モロッコ内務省が13日に発表した「死者2946人、負傷者5674人、倒壊家屋約5万戸」というデータが最新だけど、まだまだ増えるだろうと報じられてる。そして、現地のニュース映像を観ると、多くの家屋や建物が倒壊してるので、そうとう大きな地震を想像するけど、実はそうでもないのだ。

モロッコ周辺はメッタに地震が起こらない地域なので、ほとんどの建物が耐震対策など何もしておらず、一般の家屋に至っては単にレンガを積み重ねただけのものも多いと言う。鉄筋など使っていないので、今回のような規模の地震にはひとたまりもない。その上、発生したのが深夜だったため、多くの人たちは室内で寝ていて、こうした状況が被害を大きくしてしまったと見られてる。

そんな今回のモロッコの地震で、特にあたしが驚いたのは、「モロッコ周辺では、1900年以降、マグニチュード5以上の地震が9回起きているが、マグニチュード6を超えたのは初めてで、過去120年余りで最大規模となった」という報道だ。「120年間でマグニチュード5以上の地震が9回、マグニチュード6以上が1回」って、世界有数の地震大国、日本から見たら、「ほぼゼロ」みたいな話だからだ。

ちなみに、毎日どこかで地震が起こってる日本の場合は、過去120年なんて数えてたらキリがないので、2011年3月11日の「東日本大震災」を引き起こしたマグニチュード9.0の三陸沖地震から現在までの12年間を数えてみた。そしたら、この12年間だけで、マグニチュード5以上の地震が、少なくとも84回は発生してた。120年間で9回のモロッコとは偉い違いだ。その上、この84回のうち、半数以上の43回はマグニチュード6以上だ。モロッコでは120年間でマグニチュード6以上は今回が初めてだと言うのに、日本では12年間だけで43回も発生してる。さらには、その43回のうち8回はマグニチュード7以上なのだ。

ちょっと古いデータで申し訳ないけど、世界的に地震が多発した2004年から2013年までの10年間を見てみると、世界ではマグニチュード6以上の地震が1629回発生してる。で、このうち18.5%に当たる302回が日本で発生してるのだ。日本の面積は、全世界の面積のわずか0.25%しかないのに、そんな、1%の4分の1しかない小さな島国に、全世界で発生してるマグニチュード6以上の大地震の約2割が集中してるのだ。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

「自民が圧力をかけた」日本保守党のWikiページ削除に発狂する百田尚樹シンパたち

安倍氏亡き後の自民党に愛想を尽かし、自ら「日本保守党」を立ち上げた作家の百田尚樹氏。その新党を巡り、早くも「ひと悶着」起きていたようです。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、ウィキペディアから同党のページが削除されたことに納得がいかない百田氏の発言や、彼のライブ配信欄に書き込まれた支持者たちの声を紹介。その荒唐無稽さに鋭いツッコミを入れています。

エセ保守老害列伝~日本保守党を率いる百田尚樹氏の投げ銭集め芸

9月20日、この日、百田尚樹には事件が起きていた。

ネットの「フリー百科事典」サービス・ウィキペディアから「日本保守党」のページが削除されたというのだ。

ほう。削除とは穏やかではない。

ウィキペディアは、誰でも編集人として書き込み参加ができるが、ページを立ち上げる基準や、書き方、内容にはルールがあるらしい。そのルールに違反したものが見つかると、ボランティアの編集人たちが修正し、必要があれば議論をして、削除するという仕組みになっている。

学生や趣味人などがボランティアの編集をやっていて、日本語版ウィキペディアの編集に携わっている人は、15,000人ほどいるそうだ。間違っていたり、偏っていたりする記述は山ほどあるが、誰かの経歴や、主な事件、出来事などを大雑把に知りたい時には便利なものでもある。

「日本保守党」のウィキペディアページが、いつ、誰によって立ち上げられたのかはわからないが、9月20日にページが丸ごと削除されたのだそうだ。

一体、なにが起きたのか?

反日勢力の仕業なのか!?(百田シンパ風)

ウィキペディアは、ページを削除する事案が発生した場合、その賛否について、認定された編集人たちが議論し、なぜ削除に至ったかの経緯を保存してから、管理者が削除することになっている。「日本保守党」の削除されたページにもそれが掲載されていた。

百田尚樹が、ライブ配信でそれらを読み上げはじめた。

現時点では結成予定の政治団体であり、組織としての特筆性なし。発起人である百田尚樹と有本香の記事に一筆入れれば済む。また、政党名称も「日本保守党」とは限らず、Yahoo!ニュースでは「百田新党(仮称)」と表記。(編集人A)

10月17日に「結党」するそうです。記事の立項はそれからで良いと考えますが、その一方でわざわざ削除するのも二度手間に感じます。(編集人B)

全削除に一票。そもそも2023年9月15日17:45時点では、実績どころか結成すらしておらず、政治団体ですらありません。「こんなせいとうつくりたい」と言う個人の妄想レベル。言わば『政治団体として卵にすらなっていない状態』です。(編集人C)

ほかにもいろいろな編集人から書き込みがあり、総じて賛成多数で削除と相成ったようだ。

編集人Cの「『こんなせいとうつくりたい』と言う個人の妄想レベル」という書き方には、悪意があるような気がしないでもないが、要するに、ウィキペディアには、一定の特筆性がなければ、項目として採用しないというルールがあり、「政治活動の実績もなく、結党が予定されているだけの政治団体の仮名称」は、掲載には値しないという結論だった。

ものすごくよくわかる。

現時点では、百田尚樹がネット上で騒いでいるだけで、実際には正式な公党にもならず、一過性の話題で終わる可能性だってあるのだし、「やっぱり政党名変えました」と言い出すこともあり得る。

百田はライブ配信で、「党の印鑑作ってきました」と言って、印影まで披露していたが、それはあくまでも百田のYouTube内での話。いくら本人が本気でも、タコツボの外に一歩出れば、現時点では「特筆性なし」と見られるのが現実だ。

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

ドコモのネットワーク品質はなぜ落ちた?ソフトバンクとの「違い」とは

最近、NTTドコモがネットワーク品質の低下を指摘されているのをご存知でしょうか。その指摘は決して根拠のないものではないようで、同社は改善策について説明しているそうです。今回のメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』で、ケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さんは、ドコモと比較してソフトバンクのネットワークの方が安定している理由を考察。予想された「Massive MIMO」の効果は限定的で、第1の理由に買収等による基地局資産の活用をあげます。さらに、5Gに関してドコモのようにはこだわらず、4G周波数を転用したことも安定化の理由としてあげています。

ソフトバンクにあって、NTTドコモにはないもの「Massive MIMOはある程度、効果が出ている」

この春ぐらいからNTTドコモのネットワーク品質が落ちているといわれ、同社では改善策について説明を行ってきた。そのなかで、「Massive MIMOは検討している段階」という回答が話題を呼んだ。なぜなら、ソフトバンクは4G時代から「5G技術を先取り」といいながら、Massive MIMOを導入し、ネットワークの安定性向上を図ってきたからだ。

なぜ、NTTドコモのネットワーク品質が落ち、ソフトバンクのネットワークは安定しているのか。そのひとつの答えが「Massive MIMO」かと思われたのだ。

そんななか、ソフトバンクの関和智弘CNO(チーフ・ネットワーク・オフィサー)は「突出した効果が出ているかは分析できていないが、効果はある程度出ていると考えている」と、やや控えめなコメントであった。

確かに、エリクソンが出している資料を見ても、日本のおけるMassive MIMOの導入率は、韓国や中国と比べても極端に低かったりする。本来、ソフトバンクでもMassive MIMOを積極的に導入しているかと思いきや、必ずしもそうではないようなのだ。

その点、かつてエリクソンの関係者は「日本でもMassive MIMOを訴求していきたいが、アンテナが巨大で、日本では設置場所の確保が難しい。エリクソンでもアンテナの小型化に尽力しているのだが」という話であった。

Massive MIMOのアンテナは大きく、さらにビルの屋上から道路や広場に向かって電波を飛ばせる位置が望ましいとされている。つまり、ビルの屋上の端っこに置くのが理想なのだが、「そういった場所はビルオーナーが結構、嫌がる」(エリクソン関係者)ということであった。ソフトバンクとしても、Massive MIMOは適材適所で活用しつつ、従来のアンテナ基地局に厚みを持たせることでトラフィック対策をしていくとのことであった。

ただ、ソフトバンクの強みとして効いてくるのが、会社の成り立ちだろう。ソフトバンクはボーダフォンを買収、さらにウィルコムを救済したり、イー・モバイルを傘下に収めてきた。特にウィルコムはPHSということで、20万近い基地局を持っているわけで、そうした場所の活用が結果として、厚みのあるネットワークを生み出しているのではないだろうか。

この記事の著者・石川温さんのメルマガ

全世界に1億人。ソニーが資金と時間をかけて“顧客IDを一元化”するワケ

一時は倒産の危機が囁かれるも見事な復活劇を演じ、再び世界的企業へと返り咲いたソニー。そんなソニーが2026年度までに、全社で顧客IDを統一することが大きく報じられました。その狙いはどこにあるのでしょうか。今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』ではMBAホルダーの理央 周さんが、ソニーがかなりの資金と時間をかけてまで顧客IDを一元化する理由を考察。その上で、顧客のニーズが多様化している市場において重要な「CRM」と呼ばれるマネジメント手法について解説しています。

なぜソニーは経営資源を投資して、顧客IDを統一するのか?~ソニーグループに学ぶCRMの重要性

ソニーグループが、顧客IDを統一する、というニュースが、日本経済新聞に出ていました(以下 2023年9月20日の記事より引用)。

ソニーグループは2026年度までに、全社で顧客IDを統一する。ゲームやエレクトロニクスといった、事業会社や製品群ごとに異なっていたIDを、1つにする。個々の顧客の利用実態に応じて販売促進策を打ち、サービスの改善に役立てる。世界で1億人以上の顧客情報から、事業を超えた連携の促進や、収益機会の深掘りにつなげる。

この記事によると、ゲームやエレクトロニクスなど、ソニーグループが手がける消費者向け各事業が、それぞれバラバラに保有していた顧客情報を、顧客ごとにまとめてIDを振り、それぞれ一元管理する、ということなのです。

記事によると、2026年までかけて行い、総数が1億人を超える、とのことです。

ここまでやるとなると、かなりの資金や時間、手間がかかると思われます。それでも敢えて顧客IDを統合するのか?

今回はソニーが顧客IDを統一した理由と、CRM(顧客関係性のマネジメント)の重要性に、焦点を当てて考えていきましょう。

今回ソニーでは、顧客IDを統一することで、一人一人の顧客を総合的に理解して、よりパーソナライズされたサービスを提供したい、と考えているでしょう。

顧客IDを管理し活用することは、企業にとって、以下のようなメリットがあります。

  • 個々の顧客の理解が深まる
  • マーケティング活動の効果測定が容易
  • 顧客サービスの品質向上
  • クロスセル、アップセルの機会拡大
  • データの一元管理で効率アップ

顧客との長期的な関係を築くことは、成功するビジネスの鍵です。

このような考え方で事業をマネジメントすることを、CRM(顧客関係性のマネジメント)といいます。

CRMとは、顧客との良い関係を築き、維持するための戦略とその手法です。

ここで注意したいのは、CRMはソフトウエアやアプリ、SaaSの名称ではなく、重要な事業戦略の1つである、ということです。

顧客との関係性をマネジメントすることで、顧客と長期的な関係を構築できると、企業は、以下のようなことを望めます。

  • 売上アップ:良い関係性でリピート購入を促す
  • 顧客満足:サービス向上で口コミが広がる
  • データ収集:顧客の購買履歴などを元に新たな販売戦略を考える
  • コスト削減:長期的な顧客関係で、新規顧客獲得のコストが減る
  • ブランド力強化:顧客との継続的なコミュニケーションでブランドイメージが向上

市場は、私たちが考えているよりも、速く激しく変化しています。

それにともなって、顧客のニーズも多様化しているのです。

先進的なマーケティング企業は、この市場と顧客の変化に素早く対応し、打ち手を打っています。

顧客ごとの、高度なパーソナライズが、求められる市場環境になっているのです。

このような背景の中で、顧客を理解し、その期待を超える最適な一手を打つことが、ますます重要になっています。

この記事の著者・理央 周さんのメルマガ

ブルース・ウィリス一家の決断。夫の「家族の病気」を公表した理由

『ダイ・ハード』シリーズや『アルマゲドン』といったハリウッド映画で知られるブルース・ウィリス氏。昨年3月に失語症のため俳優業を引退しましたが、今年3月には「前頭側頭型認知症」という認知症と診断されたことを家族が公表し、9月25日には夫人が出演したテレビ番組でその介護生活を赤裸々に語り大きな話題となりました。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、「家族の病気」と言われる前頭側頭型認知症について詳しく解説。その上で、世界一の超高齢社会で認知症患者数も増加している日本が進むべき道を考察しています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

「家族の病気」と共に暮らす時代

今回はCNNで繰り返し報道されている元映画俳優のブルース・ウィリスさんに関するニュースから取り上げます。今年2月、「ダイ・ハード」シリーズの主人公ジョン・マクレーン役などで知られ、昨年引退したブルース・ウィリスさんが認知症と診断されたことを家族が公表しました。日本のネットニュースでも話題になっていたので、ご存知の方も多いと思います。

「認知症」と聞くとアルツハイマー病を思い浮かべるかもしれませんが、ウィリスさんは「前頭側頭型認知症」です。これは脳の前頭葉と側頭葉が萎縮することで発症する認知症で、発症年齢が比較的若いとされています。初期では記憶障害はほとんどない一方で、まるで人が変わってしまったように性格が変わり、暴言や暴力が出ることも多く、対応が極めて難しいのが特徴です。

25日に妻のエマ・ヘミングさんがテレビ番組に出演し、介護する家族の辛さを告白。「これは家族の病気だと言われるけれど、本当にその通りです。この病に対する認識が高まることを願っている」と語ったそうです。

「認知症=記憶がなくなる」という点ばかりが強調されがちですが、日常的に接する家族には記憶が消えることと同じくらい、あるいはそれ以上に、記憶喪失以外の症状に悩み、苦労するという状況を、1人でも多くの人に知ってもらいたかったのだと思います。

欧米は日本とは異なり、「老い」をポジティブに受け止める傾向が高い。それでも「家族の病気」という言葉をあえて公の場で使ったご家族の心情を考えると、個人的にはかなり衝撃でした。米国ではオバマ政権の時から精力的に認知症対策に乗り出していますが、介護をする家族のケアなどはどちらかといえば後進国です。

そんな中“介護先進国”の日本では「訪問介護事業者」の倒産(2023年1-8月)が過去最多の44件に上ることがわかりました。深刻なヘルパー不足に加え、燃料代や介護用品など、最近の物価高が重くのしかかっていることが原因だとされています。

訪問介護員は、介護にとっての「最後の砦」とされ、人手不足が深刻な介護現場の中でも、最も人手が足りていないことは広く知られています。「絶滅危惧職」と表現する人たちもいるほどです。

この記事の著者・河合薫さんのメルマガ

“青森の神様”木村藤子さんが明かす、他人から「幸せを奪う人」の4つの特徴

幸せを奪う人というのは存在します。そして、 それは私たちにも悪影響を及ぼす可能性があるのです。“青森の神様”と呼ばれ、ベストセラーを数多く世に送り出している作家の木村藤子さんは、今回のメルマガ『“青森の神様 木村藤子” あなたに幸福をもたらすメールマガジン』で、そのような幸せを奪う人に出会ってしまった際の付き合い方について語っています。 

幸せを奪う人との付き合い方

幸せを奪う人との接触は、私たちの生活に悪影響を及ぼすことがあります。

彼らはネガティブなエネルギーを持ち込み、他人にストレスや不安を引き起こすことがあります。しかし、彼らとの適切な付き合い方を知り、自己保護と健全な関係の構築を学ぶことができれば、彼らに惑わされることなく幸せな人生を維持することができます。今回は、「幸せを奪う人」との付き合い方について詳しく解説します。

【幸せを奪う人とは?】

「幸せを奪う人」という言葉は、他人のエネルギーやポジティブな感情を消耗させる人々を指します。みなさんの周囲にも、ひとりやふたりは存在するのではないでしょうか?彼らはさまざまな形で現れ、以下の特徴が見られることがあります。

1.ネガティブな影響力

幸せを奪う人はしばしばネガティブで、不機嫌であることが多く、その影響力が周囲に広がります。

2.助けを求め続ける

彼らは問題や不幸な出来事を継続的に保持し続け、周囲に助けを求め続けることがあり、他人のエネルギーを消耗させます。

3.感謝の欠如

幸せを奪う人は、他人の助けを求めるわりにその支援や善意に感謝することが少なく、逆に不平不満を言うことが多いです。

4.ドラマを作り出す

彼らはしばしばドラマを作り出し、不必要な対立やトラブルを引き起こします。

この記事の著者・木村藤子さんのメルマガ

ガーシー被告の裁判でバレた芸能界の闇。綾野剛1本5000万円CMと“違約金”の生々しさ

著名人らを脅迫したなどの疑いがあるとして、滞在していたUAEから帰国し逮捕されたガーシー被告の初公判が開かれました。今回の裁判で、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが注目したのは、どうやら暴露の内容よりも、訴えた側の俳優・綾野剛の所属事務所会長による生々しいCM違約金の実態だったようです。

東谷“ガーシー”義和被告の裁判で見えてくる“芸能界の闇”

ガーシー元参院議員こと東谷義和被告の初公判は、芸能記者にとって注目の裁判でした。

週刊誌記者駆け出しの頃の私は、記事に関連する裁判が開かれる度、傍聴席整理券を手に入れるため、朝早くから出掛けて行ったものでした。

同じ様に駆り出された他社の仲間と、抽選で当たるか当たらないかはとりあえず置いておいても

「何枚獲れた?」
「うちは〇枚」
「こっちは…」と一喜一憂したことを昨日の事のように思い出します。

傍聴席の女神(いればの話ですが…)が微笑んでくれれば、誌上で“本誌記者が目撃した…”というタイトルの、注目裁判傍聴レポート記事が掲載されるわけです。

東谷被告の裁判で私の耳が思わずダンボになったのは、綾野剛が所属する事務所『トライストーン・エンタテイメント』前社長で現・山本又一朗会長が被害内容を詳細に明かしたシーンでした。

山本会長が綾野のCM出演料が5,000万円と明言したのには正直驚きました。

いわゆるタレントのCMギャランティとして各メディアがよく記事にするのをご覧になっている方もいらっしゃると思います。

実際に交わした契約書が公表されない限り、結局噂の域を出ることはないのですが、そこで綾野は3,500~4,000万円とされていたのが今まででした。

“へぇ~…意外と貰ってたんだ…”が私の正直な感想でした。

『仮面ライダー』から始まって『新宿スワン』、『コウノドリ』…コツコツとクオリティの高い作品を視聴者に提供してきたそのキャリアが、クライアントにこういう形で評価されたということでしょうね。

山本会長の供述は続きます。

CM契約料の3割にあたる金額が不祥事を理由に返金しなければならず、そのCMのイメージキャラクター就任期間も5ヶ月から3ヶ月に短縮されてしまったという事も明らかになりました。

以前から広告代理店関係者からは「タレントとのCM契約は凄く複雑」だというのは聞かされていましたが、それが具体的に公になったことは私にとって新鮮な驚きを覚えました。

これはあくまでも私個人の推測ですが、綾野が東谷被告を刑事告訴したことは“スキャンダルの責任は100%私ではありません!”と主張したかったのでしょうね。

それにしても“契約料の3割”という数字の根拠はどこにあるのでしょう。

細かい契約ではおそらくそのスキャンダルの性質によってもこの“割”は違ってくるのでしょうが、いわゆる“違約金は100か0”とほぼほぼ信じてきた私には、この3割という数字がとてもミステリアスなものに見えてきます。

今回の山本会長の供述は、“性加害”問題で揺れる『ジャニーズ事務所』においてもとても参考にできるものだと思います。

“違約金”と“契約更新せず”はまた発生する数字が違ってくるとは思いますが、面白おかしくー

“綾野のスポンサーへの違約金は数億円!”

“性加害問題による契約解除やスポンサー撤退による賠償は数十億? 数百億!”

大々的に報じてきた各メディア、芸能マスコミも反省する必要があるように思いました。

もちろん私も同様です…。

山本会長の供述でもうひとつ、芸能記者たちの首を傾げさせたのは“CMキャラ就任期間の短縮”です。