北京五輪は巨大な「踏み絵」か?外国人選手団が中国の“人質”になる日

先日掲載の「『中国当局に情報を抜かれる』北京五輪の出場選手に通達が出た異常事態」では、北京冬季五輪に参加する選手たちに降りかかりかねない「災い」についてお伝えしましたが、それ以上の不利益を被る可能性が大きくなってきました。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、北京五輪の組織委が発表した処罰と、選手たちが開催中に口にしてはいけない「タブー事項」を紹介。さらにこの大会について、「世界の中国に対する認識を大きく転換させる契機になりうる」としてその理由を記しています。

【関連】「中国当局に情報を抜かれる」北京五輪の出場選手に通達が出た異常事態

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年1月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

 

【中国】北京冬季五輪では選手までもが踏み絵を踏まされる可能性

全豪オープン、彭帥さん支援のTシャツを認める方針

オーストラリアではテニスの全豪オープンが開催されていますが、この大会で、「彭帥さんはどこに」と書かれたTシャツや横断幕を掲げたグループが大会関係者によって制止されるという事態が起こり、大きな批判が起こっていました。

そのTシャツの実物の写真は、自由時報が報じています。白地に大きく「Where is Peng Shuai?」という文字が書かれています。大会側は「政治的な声明も掲示してはいけない」という理由から、このTシャツを脱ぐように求めたそうです。

「衣」起找彭帥! 澳網急轉彎

これに対して、テニス界のレジェンドであるマルチナ・ナブラチロワ氏も、「情けない」と大会側の対応を批判していました。また、その他の選手やジャーナリストなどからも、大会が中国に忖度しているのではないかという批判が続出しました。

「情けない」。“彭帥さんはどこ”Tシャツ着用禁止の全豪オープンに、テニス界のレジェンドが嘆き

その結果、大会側は平穏にしている限り、Tシャツの着用を認めると方針転換しました。もともとWTA(女子テニス協会)も彭帥氏の安否を懸念し、中国でのテニス大会の中止を決定していたこともあり、今回の方針転換につながったのではないかと思います。

 

ボーイング777欠航騒動で浮上。干渉問題と電波オークションの不安

1月18日、日本航空が米国便の一部を欠航させると発表。米国の空港周辺で5Gサービスが始まると、ボーイング777型機の運行に支障が出る可能性があるとの通知を受けたと理由が説明され、米国内でも多くの路線で欠航が発表されました。この問題の背景をメルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さんが解説。携帯事業者にとっては高額で落札した周波数帯を想定していたように使えないのは痛手で、6G時代を前に日本でも議論となっている電波オークションに及ぼすであろう影響についても伝えています。

 

アメリカ5G周波数で全日空と日航がボーイング777欠航騒動──6G時代に向けて課題となる干渉とオークション問題

アメリカで、ベライゾンとAT&Tが5Gサービスで使用する「Cバンド」がボーイング777の電波高度計に誤作動を起こす可能性があるとして、米国航空当局(FAA)が使用の待ったをかけた。アメリカの航空会社だけにとどまらず、全日本空輸や日本航空もアメリカにボーイング777を飛ばしていることから欠航を余儀なくされた。

その後、ベライゾンとAT&TがCバンドの運用を延期したことから騒動はいったん収まり、ボーイング777の運航が再開された。

Cバンドは世界各国のキャリアでも利用され、日本でも主要なバンドとして位置づけられている。ベライゾンとAT&Tは「Cバンドは世界で利用されており、影響はない」と主張したようだが、両社はエリアカバーを広くとろうと出力を上げて運用したかったようだ。周波数帯は世界と一緒でも「出力が強すぎる」ということでFAAから待ったがかかった。

ベライゾンとAT&Tとしては、T-Mobileと競争していることもあり、一刻も早く運用を行いたいはずだ。ボーイング777に影響が出るかも知れないということで、空港周辺に基地局を増やし、出力を落としたかたちで運用するには時間もコストもかかってしまう。

なんせ、ベライゾンとAT&Tは電波オークションで、この周波数帯を落札して使おうとしている。大金を積んで取得した周波数帯が使えないとなれば、怒りも頂点に達するだろう。

現在、日本でも電波オークションが議論されているが、「割り当てたけど、実は干渉する恐れが出てきたので、使えない」という可能性まで含めてしっかりと検証がされているのだろうか。

国内で利用されている周波数帯はある程度、総務省でも把握ができているはずだ。しかし、今回のように、海外企業であるボーイングの、しかも777という限られた機体で使われている電波高度時計が干渉するかも知れないというところまで認知できているのか。

これから6Gに向けて、すでに割り当てられている周波数帯を移動させたり、共用したりするなどして、新たに周波数帯を割り当てようとしている。5Gの導入時に3.7GHz帯ですら、衛星と通信をしている地球局との干渉を回避するのに手こずり、エリアの拡大に苦労していたのは記憶に新しい。

今後、日本で電波オークションが導入され、周波数帯が出品されても「干渉問題を回避するのにコストがかかる厄介な周波数帯」という評価がされれば、入札するキャリアは出てこない。国際的に普及している周波数帯に加えて「干渉の心配をすることなく、手間暇かけずに使える周波数帯」の価値が上がり、落札価格が高騰するということもあり得そうだ。

 

image by:viper-zero/Shutterstock.com

ドラゴン桜の指南役が警告、望まない中学受験が子供の一生を潰す

首都圏では実に5人に1人が中学受験に臨むと言われていますが、そのマイナス面を把握しておくことも親の責務と言えそうです。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では漫画『ドラゴン桜』の指南役として知られ、23年間の公立小学校勤務の経験を持つ親野智可等さんが、具体例を上げつつ中学受験に潜む危険性を指摘。さらに中高一貫校の「ある避けがたいリスク」についても、自身の経験を交えながら紹介しています。

過熱する中学受験のリスク

首都圏を中心に異常とも思える中学受験ブームが起きている。なかには中学受験しないと子どもが「負け組」になると思い込んでいる親も多い。負け組、勝ち組というのも嫌らしい言葉だが、いったいなぜ私立中学に入らないだけで負け組と言われる状況になっているのだろうか。

一つには公立中学が世間からバッシングを受けている事実がある。もちろん、批判するべき点は批判しなければならないが、教育予算や人員の増加などの具体的な支援がないまま、ただバッシングするだけでは問題は解決しない。

もう一つは、受験産業のプロパガンダだ。塾を筆頭に、受験産業にかかわる人たちが陰に陽に公立中学を批判する。彼らは私立中学への受験者が減ると商売に影響が出るので、極力、多くの人を中学受験に誘導したい。

入塾説明会やパンフなどでは、直接的に公立中学の批判はしないが、私立中学や中高一貫教育のよさを強調し、相対的に公立中学をおとしめている。

明らかにこれは受験産業のプロパガンダなのだが、意外と気づいていない人が多い。

誰が中学受験をあおっているか

受験を目指す多くの親が「小学校4年生から受験勉強を始めないと遅い」と言う。しかし、どこからそんな話が出たか考えてみたことはあるだろうか。言うまでもなく、これも受験産業のプロパガンダなのだ。

それは私立中学校が言っているわけではない。なぜなら、彼らは入学試験の成績のいい子を上から採っていくだけでいいので、何年生から受験勉強を始めよう関係ないからだ。

だが、受験産業にとってはそうはいかない。彼らは子どもたちにできるだけ早くから受験勉強を始めてもらわないと困る。困るというよりも、それは彼らにとって死活問題なのだ。

少子化による経営危機の到来を何年も前に見越して、「子どもが減るなら同じ子どもたちに何年も通ってもらえばいい」ということで、長期的な戦略の下にプロパガンダを繰り返してきたのだ。

既に、「4年生でも遅い」と言っている人もいる。毎年、毎年、それはエスカレートするばかりだ。おそらく、数年のうちに2年生になり、やがては1年生になるかもしれない。その方が受験産業にメリットがあるからだ。

しかし、お母さんやお父さんたちにはちょっと立ち止まって考えてみてほしい。誰が受験競争をあおっているのか、あおった結果、誰が得をするのか、ということを。

遊びたい盛りの子どもたちに受験勉強を強いるリスクもあるということを分かってほしい。

偏差値が50しかないのに60の学校に行かせたいと思っても、そう簡単に実力は上がらない。すると、親は焦ってくる。

子どもは遊びたいし、学校の勉強もある。塾の勉強と板挟みになり、葛藤が出てくる。親の思い通りにはなかなかやらないし、成績も上がらない。親は次第に煮詰まり、子をしかり、怒鳴り、場合によっては手を上げる。

なかには、「うちの子は何も言わないのに自主的に取り組んでいます」と言う親もいるが、子どもは知らず識らずのうちに親の願いを自分の願いに変えていくものだ。本当は受験も勉強も辛いのに、親が喜ぶ姿を見たいために自分の心を偽り、ストレスがたまってくる。本心から受験したいと思っている子はそう多くはないだろう。

文在寅の後継をワンチームで倒す。佳境を迎えた韓国大統領選の今

先日掲載の「大統領選も韓流ドラマ?『雨降って地固まる』を地でゆく韓国野党和解劇」でもお伝えしたとおり、党内トラブルも解決し一枚岩となって大統領選に臨んでいる韓国の野党「国民の力」。その候補者である尹錫悦(ユン・ソンヨル)氏が先日、北朝鮮との関係について踏み込んだ発言をしたことが現地で話題となっているようです。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、そんな尹候補の対北政策発言を取り上げるとともに、彼の素顔を伝えるエピソードを紹介しています。

【関連】大統領選も韓流ドラマ?「雨降って地固まる」を地でゆく韓国野党和解劇

尹錫悦は正直な人

「国民の力」党は1月26日、汝矣島(ヨイド)の中小企業中央会館で必勝決意大会を開いた。この場で尹錫悦(ユン・ソンヨル)大統領選候補は、「国民の力」議員と院外党協委員長らに向かって「忘れてはならないことがある」とし「民主党のほうに心を決めておられる方も多い」と話した。各種調査で依然として政権交代を望む世論より現在の自分の支持率が低く出ている点を意識した発言だ。続いて尹候補は「(国民は)われわれがさらに低い姿勢でものごとを行ない、国民の生活をもっと豊かにすることを願っている」とし「われわれがそうすべきではないか」と強調し、「『ユン・ソンヨルは正直な人』『一つの口で別のことは言わない』というスローガンを全国各地にいらっしゃる国民に伝えてください」と訴えた。

「国民の力」は3・9大統領選挙で正月連休(韓国は旧正月でやる。今週週末から来月2月2日までが連休となる)が情勢変化の変曲点になるとみている。権寧世(クォン・ヨンセ)選挙対策本部長は「(これに先立ち)今回の選挙は上下動が非常に激しい選挙戦となっている。ようやくその浮き沈みが終わりつつある」とし「旧正月の連休を最後にある程度2強候補の位置が固まりそうだが、旧正月までの数日がとても重要だ」とした。選対本部関係者は「旧正月の連休が終われば大統領選挙が1か月後に迫ってくる」とし「1か月前の支持率が大統領選挙まで維持されるとみて、その前まで終盤のスパートをかけなければならないという意味」と説明した。

「国民の力」イ・ジュンソク代表(若い代表)もこの日、必勝決意大会に出席し「尹候補が党を率いる指導者として毎時、分秒ごとに新しい姿で国民の共感を得ている」と尹候補を激励。年明けに繰り広げられた尹候補との葛藤(内紛)については「前回の選挙過程であった党内葛藤、誤解を招きかねない状況に対して申し訳ない」とし、決して謝ることをしないといわれるイ・ジュンソク氏が頭を下げる場面もあった。

尹候補はこの日、党の大統領選候補党内選挙でライバルだった崔宰亨(チェ・ジェヒョン)前監査院長を選挙対策委員会常任顧問に任命し、「ワンチーム」構成にも拍車をかけている。柳承敏(ユ・スンミン)前議員の党内選挙陣営の職能本部長を務めた柳義東(ユ・ウィドン)議員も、現在空席の党政策委議長に内定したという。尹候補はこの日、記者団に対し「3・9再補欠選挙の戦略公認要求」問題で対立した洪準杓議員について、「党の重鎮議員であるため、いつも(会う可能性が)開かれている」と述べた。

縄文時代には対人用武器がない?実は平和で理想的な持続可能社会だった

縄文時代と聞いて皆さんは何を想像するでしょうか?不安定な狩猟採集生活で移動を繰り返すイメージがありますが、実は1,000年以上集落が継続した長期定住集落遺跡が多くあり、争いもない平和な時代だったといいます。今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、 そんな日本人の凄いところを集めた一冊を本を紹介しています。

【一日一冊】ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人!

513PYxo790L._SX339_BO1,204,203,200_

ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人!

小名木善行 著/彩雲出版

国史研究家の小名木善行さんの動画が面白い!ということで手にした一冊です。この本では日本の感動する話が20個集められています。

世界の小麦は「農林十号」という背の低い品種から派生したものであること。

天皇という権力を持たない権威制度が1,000年以上続いて国家統一のシンボルとなっていること。

普通の植民地は搾取されるが、日本に併合されたり、植民地だった国は現在繁栄していること。

日本国を軍国主義と批判する日本人も多いのですが、歴史を見て行けば、日本特有の良い面があるのも確かなのです。

何がすごかったかというと、天皇が政治権力を持たない権威として存在していたという点です(p61)

1本1000円の高級牛乳が大人気。客の満足度を上げている秘密とは

繁盛するためにはお客様の満足度を上げる必要があります。そのためには安さや接客の質、良い設備などが必要なのかとも思えますが、実はそうではない例もあるようです。繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんは自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で、お客さんの満足度をあげて繁盛している3つのマーケティング実例を紹介しています。

高級牛乳

1本720ml、1188円(税込み)の牛乳があります。驚きの価格ですが、美味しいと評判になっています。

自然の中で丁寧に育てられているとはいえ、なぜ、そこまで高いのでしょうか。

環境や飼料、育て方が違うのはもちろんですが、この牧場の“姿勢”が、高くても売れる牛乳を生み出しているのです。

牧場長曰く、「生き物である牛が作った乳が、ジュースと同じような価格で売られている方がおかしい」。

飲料市場への疑問や消費者への問題提起とも言えます。

この言葉には、説得力があります。

生き物からいただく有り難い飲み物だ、ということは心に響きます。

この“姿勢”が、牛乳づくりへのこだわりとなり、また消費者へのアピールとなっているのです。

モノづくりをする人間は、こうした“自信とこだわり”を持つべきです。

セルフスタイル

ある居酒屋さんでは、お客さまの前に七輪を置き、いろんな干物をその場で焼いて、食べさせてくれます。

と言っても、焼くのはお客さま。

興味を持った干物を選び、自分好みの焼き加減で食べることができます。

お店の人は、焼き方を教えるだけ。

このお店は、ほぼ干物だけを提供しているので、料理人が必要ありません。

料理をしなくても、お客さまは満足して帰っていくのです。

このように、調理をしない飲食店が有利であることは、業界では常識です。

焼き肉やしゃぶしゃぶもそうです。

お客さまに料理をしてもらう方法を考えれば、料理人がいらないので、人件費を安くすることができます。

わんこスタイル

仙台市にあるハマグリ料理のお店には、「わんこハマグリ」というメニューがあります。

焼きハマグリを昆布と鰹の出汁で食べるというものです。

わんこそばと同じく、「ストップ」と言わない限り、ずっとハマグリが出てきます。

定額の食べ放題ではなく、1皿3個ずつの料金ですが人気となっています。

わんこそばもそうですが、こうした方法で提供されると、お客さまは調子に乗ってというのか、意地になって、食べ続けてしまいます。

つまり、客単価が上がっていくということです。

少量の料理を“わんこ”スタイルで提供すれば、お客さまも楽しいし、お店も儲かりますね。

image by: Shutterstock.com

角餅、丸餅、味噌、すまし…なぜ、日本人はお正月にお雑煮を食べるのか?

もう1月も終わりになりますが、お正月のお餅をまだちょっとずつ食べているという人も多いのでは?そんなお餅の定番メニューといえばお雑煮。でも、なぜ日本人はお雑煮を食べるようになったのでしょうか。前回、『あなたの実家はどっち?出身で分かれることの多い「お餅」の形状』の記事で西日本と東日本の「お餅」の違いについて語った著者のUNCLE TELLさんが、自身のメルマガ『安曇野(あづみの)通信』で、今回は「お雑煮」について調査しています。

さまざまな餅物語 全国雑煮文化圏マップ

前回号には、おこげが挟まったが、「さまざまな餅物語」シリーズを続けているところ。

【関連】あなたの実家はどっち?出身で分かれることの多い「お餅」の形状 

餅といえばむろん、雑煮の話は外せない。雑煮は多くの人にとって関心があることのようで、また、角もちか丸もちか、焼くか煮るか、汁はすまし汁か味噌仕立てか?具材は?などなど、食文化の多様性を具現するものとして、実証・研究も行われているようである。

すなわち、ネットで検索すると、同じような内容だが、雑煮文化圏、雑煮文化マップ、雑煮文化圏地図など、また糸魚川静岡構造線におおまか近い角もち丸もち境界線を含め図示も豊富、興味深いものがいっぱい出て来る。その一つ、「全国のお雑煮文化圏マップ」を引き合いに話を進めたい。

そこには、「雑煮には正月に幸いをもたらしてくれる年神様をを迎えるため、神様に供そなえる地域の産物(野菜、いも、魚など)を餅と共に一つの鍋なべで煮て、神様と一緒に食べる料理とされている」とある。

全国のお雑煮文化圏マップ」では「ルーツは平安時代、公家たちが正月祝いわいに中国伝来のワンタンをもちに代えてあわびの汁しるで煮て食べていたものといわれ、室町時代になると雑煮と呼ばれて上流階級の祝いの席でよく出されるようになった」と記されているが、これには異論も。

一方ウイキペディアには、

雑煮を元来は武家社会における料理であり、餅や野菜、乾燥食品などを一緒に煮込んだ野戦料理だったのではないかと考える説。この説によれば、正月に餅料理を食する慣習は古代より「歯固」の儀式と結び付いた形で存在しており、それと関連して発生した。雑煮は元は烹雑(ほうぞう)と呼ばれており、この料理が次第に武家社会において儀礼化していき、やがて一般庶民に普及したものとみられる。

と。

ともあれ。雑煮が正月祝いの食べものとして全国に広まったのは江戸時代の元禄時代以降のようで、この頃から地方色豊かな食材を使って作られるようになっていく。

現在でも各地の雑煮には、この江戸時代から続く地域の食文化の特徴を見ることができるというわけである。

以下、雑煮文化圏マップの本題に入って行くのだが、どうも長くなりそうなので本号はこれまで。

なお、「全国のお雑煮文化圏マップ」は、独立行政法人 日本スポーツ振興センターのホームページに掲載のものである。 UNCLE TELL

image by: Shutterstock.com

沖縄で若者300人が警察署を襲撃。警棒で殴られた?眼球破裂した仲間の仕返しで投石、爆竹の暴動騒ぎ

27日午後11時ごろから28日午前4時すぎにかけ、沖縄県警沖縄署を若者ら300人以上が取り囲み、石や棒、爆竹、生卵などを投げ付ける騒ぎがあった。若者らは「仲間が警察官に暴行された」と訴えていると沖縄タイムスなどが報じた。なぜこのような騒ぎが起きてしまったのか。警察と少年側の意見は真っ向から対立している。

若者ら300人が警察署を取り囲む暴動

毎年、成人式の時期になると「荒れる沖縄」という言葉がメディアを賑わすが、笑い事では済まされない事件が起きたようだ。

沖縄県警沖縄署に深夜、ぞろぞろと集まってきた若者たち。警察署を取り巻いたのは300人以上。警察は機動隊を出して警戒にあたるなどし、一触即発の物々しい雰囲気となった。きっかけは「あるバイクの事故をめぐり、乗っていた少年が警察官に警棒で殴られて大けがを負った」などとする情報がネットに拡散したためだという。

詰めかけた若者たちは次第に興奮の度合いを増し、同署へ向けて石や棒、爆竹、生卵などを投げ付けた。この騒ぎで同署の電光掲示板や窓ガラスが割れるなどした。けが人は確認されていないが、騒ぎは28日午前4時すぎまで続いた。

【関連】東京のコロナ死亡者数データを分析して判った「ワクチンの衝撃事実」

なぜ、300人もの若者による“暴動”が起きたのか。

記事によると、27日午前1時15分ごろ、沖縄市宮里の路上で、複数台のバイクが暴走行為をしているとの通報を受けた警察官が周辺をパトロール。近くのコンビニでたむろしていた男子高校生たちが警察官の姿に気付き、補導されるのを恐れてバイクで逃げたという。

警察官を振り切って逃げる際に男子生徒(17)が右目の眼球が破裂する大けがをしたとされている。

同署や沖縄市消防本部によると、同1時20分ごろ、現場から数百メートル離れた場所で「バイクの単独事故で顔面を負傷した」との119番通報が生徒本人からあったという。

まさに「リアル沖縄リベンジャーズ」

しかし、男子生徒の友人の話では、彼らは「暴走族がいる」と聞きつけ、それを見ようとやってきた見学者だといい、暴走行為をしたグループとは関係がないとしている。

警察の発表では「バイクで逃げた男子生徒と警察官が接触した」と公表したが、少年らは「警察官に警棒で殴られた」と主張。

この情報がネットで拡散し、若者たちが警察署を取り囲む騒ぎになったとみられる。

報道されるやいなや、ネットでは「沖縄リベンジャーズだ」「どっちが本当のことを言っているの?」「警察の発表も少年側の話も両方怪しい」など意見が錯綜。さまざまな憶測が飛び交っている。

【関連】1億5千万で狂った人生。河井案里氏を自殺未遂に追い込んだ安倍晋三氏に良心はあるか?

とはいえ、警察署を取り囲むといったどこかの国がやるようなことをして良いわけがない。これは立派な襲撃である。もし不満があるならきちんとした方法で抗議をするべきだろう。今回の騒ぎが「なんくるないさー」というわけにはいきそうにない。

1億5千万で狂った人生。河井案里氏を自殺未遂に追い込んだ安倍晋三氏に良心はあるか?

1月20日夜、睡眠薬を大量服用し、都内の病院に緊急搬送された元参院議員の河井案里氏。2019年の参院選広島選挙区の買収事件を巡り有罪が確定し、現在執行猶予中の身である案里氏ですが、彼女の人生の歯車はどこで狂ってしまったのでしょうか。そして誰が案里氏をここまで追い詰めたのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、案里氏が安倍晋三氏の私怨晴らしに利用された経緯を紹介するとともに、事が発覚するや彼女を見捨てた安倍氏の倫理観を問題視しています。

【関連】切られた尻尾。安倍首相の愛憎と企みに翻弄された河井夫妻の末路
【関連】河井案里が法廷で号泣。「安倍前首相から」金が渡った決定的音声データ
【関連】河井案里がまた法廷で号泣。一方その頃、安倍さんは高級寿司店で…

 

河井案里氏の“自殺未遂”が突きつける安倍氏の罪深さ

元参院議員、河井案里氏が1月20日、東京都内の自宅マンションで睡眠薬を大量に服用し、病院に搬送された。親族に「さようなら」などと自殺をほのめかす連絡があったという。

命に別状がないのは幸いだったが、安倍晋三元首相にとっては、寝覚めの悪いニュースではないだろうか。もちろん、安倍氏に少しでも良心があればの話である。

河井案里氏には、過去にも同じようなことがあった。2020年3月28日、睡眠薬とともに酒を飲み、意識を失って救急搬送された。広島地検が河井夫妻の秘書2人を公選法違反の疑いで逮捕・起訴し、夫妻ともに任意聴取を受けた直後のことだ。

それについて、案里氏は20年6月5日、ノンフィクションライター、常井健一氏に語っている。週刊文春に掲載されたインタビュー記事から抜粋する。

「私、3月に自殺を図ったでしょ(中略)鬱病があるんで、すごく強い睡眠薬を持っているんです。それを多めに口に含んで。ワインや日本酒……家にあるいろんなお酒で飲んだんです。普段は全然飲めないんですけどね。でも、薬の量が足りなかったみたい。7~8錠だったから。(中略)薬が目の前にあったので、もう、意識を失くしてしまいたいって気持ちがあって」

当時は、夫の河井克行・元法務大臣と赤坂議員宿舎で一緒に暮らしていた。

「主人は家にいたんですけど、別の部屋でバタンと倒れた音で気が付いたみたい。すぐに救急車を呼んでくれて、目が覚めたら病院でした。十何時間も眠っていて、起きたのが真夜中。主人を見て、私、すごく怒ったんです。救急車を呼ぶとは何事か、って。政治家が家に救急車なんか呼んだら、政治生命にかかわるじゃないの、って」

実はこの“自殺未遂”の前、河井夫妻の泊まる都内のホテルに検察官十数人が押しかけ、捜索をめぐって夫妻との間でひと悶着あったばかり。逮捕される恐怖が迫るなか、現実から逃れたかったということなのだろう。

その後、二人は逮捕、起訴され、案里氏は懲役1年4か月、執行猶予5年の有罪が確定した。克行氏は21年10月に公選法違反で懲役3年、追徴金130万円の実刑が確定し、服役中だ。

一人暮らしなのか、仕事をしているのか、案里氏の暮らし向きはわからない。今回は、20錠もの睡眠薬を飲んだらしい。しかし、彼女の言う「すごく強い睡眠薬」が一部の致死性の高いものならともかく、昨今よく使われる睡眠薬だと150錠くらいが致死量とされる。冷めた目で見れば、「さようなら」と“助け”を求めたうえで、実行したようにも思える。

とはいえ、深い苦悩の中で、心の病が深刻化したのは確かだろう。そんな人に鞭打つようだが、買収事件を起こしたのは河井夫妻であり、そこにいたるまでの、権力との近さを笠に着るような言動もほめられたものではない。

 

東京のコロナ死亡者数データを分析して判った「ワクチンの衝撃事実」

現在、世界各国で3回目の追加接種が進んでいる新型コロナワクチン。感染時の重症化を防ぐとされているこのワクチンですが、「衝撃の事実」が発覚したようです。今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』では元国税調査官で作家の大村大次郎さんが、東京都議会の与党議員が発信してきた都の新型コロナ死亡者数データを分析し、メディアがまったく伝えない「コロナワクチンの真実」に迫っています。

【関連】6万人もの異常増加。日本で2021年に「戦後最大の超過死亡」が起きたワケ

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の2022年1月16日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

 

ワクチンは重症化を防ぐという大ウソ

このメルマガの2021年12月16日号で「2021年は戦後最大の超過死亡が起きている」「そのことについてメディアがほとんど報じないのは異常なことである」ということを述べました。その記事はまぐまぐニュースでも配信され、かなり大きな反響をいただきました。

【関連】6万人もの異常増加。日本で2021年に「戦後最大の超過死亡」が起きたワケ

2021年に大きな超過死亡が生じたことについて、その原因としてワクチンも考えられるわけですが、そのことについては議論さえできない状態です。現在、ワクチンについては一切疑問を呈すことはできないような社会の風潮になっています。

これは非常に危険な状態だと筆者は思います。

ところでワクチンに本当に効果があるのかどうか、もう一度しっかり検討してみたいと思います。ワクチンの副反応で大きな超過死亡が生じたとしても、ワクチンによってそれより多くの人の命が救われているのであれば、ワクチンの意義はあるわけです。

よくワクチンを推進する専門家たちは、「ワクチンにはデメリットもありますが、それを大きく上回るメリットがある」といいます。しかし、それをデータ的に明確にわかる形で分析されているものを筆者は見たことがありません。

大阪府の吉村知事は2021年8月16日の時点で「ワクチンを2回接種した人で重症化した人、死亡した人は1人もいない」「だからワクチンは大きな効果がある」と発言しました。この発言によって、「やっぱりワクチンは効果があるんだ」と思った人は多いはずです。またワクチンを推奨する人の多くが言う「ワクチンは重症化を防ぐ」という言葉は、吉村知事の発言の影響が大きいと思われます。

しかしこの吉村知事の発言は、まったく意味がないものです。8月というと、一般の人へのワクチンの接種が始まったばかりのときです。この時点のデータでワクチンの効果を判断できるわけないのです。

一般の人へのワクチン接種が終わり、しばらくたってみないと本当のワクチンの効果はわからないはずです。吉村知事はこの発言をしたとき「この後も、ワクチンのデータについては追跡調査し公表する」というようなことを言っていますが、彼がこの後にワクチン効果についてのデータを発表することはありませんでした。もしかしたらどこかでちょろっと発表したことがあるかもしれませんが少なくとも、筆者はそういう情報を知りえることはできませんでした。というより、吉村知事に限らず、日本の政治家たちやメディアは、新型コロナワクチンに関する具体的な効果を追跡調査し発表するということをしていません。

ワクチン接種済みの人がどのくらい新型コロナに感染し、どのくらい亡くなられているのか、具体的なデータを追跡、分析したものは筆者は未だに見ておりません。