楽しく遊んで語彙力UP。家庭に学校に、なぞなぞ本を常備すべき訳

最近「語彙力」の必要性をよく耳にします。文章や言葉で物事を表現する力ですが、将来この語彙力は子供にとって大きな財産にもなります。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では、著者で漫画『ドラゴン桜』の指南役としても知られる親野智可等さんが、「語彙力」を圧倒的に伸ばす「なぞなぞ」の力を詳しく解説しています。

なぞなぞで語彙力と言い換え力がつき表現力も伸びる

突然ですが、次のなぞなぞを考えてみてください。

  1. 新聞にのっている鳥は?
  2. いくらこぼしても減らないものは?
  3. 果物の絵を描いているのですがいつまでも完成しません。何という果物でしょう?
  4. 夜空で行儀よく座っているものって何?

いかがですか?答えられましたか?

正解は1.「キジ」、2.「グチ」、3.「ミカン」、4.「セイザ」です。

1.は鳥のキジと新聞の記事をかけています。2.は、「こぼす」というと飲み物を想像しますが、「愚痴をこぼす」という表現もあるのですね。3.はミカンと未完をかけています。4.は正座と星座をかけています。

このようななぞなぞ遊びは、子どもにいろいろな力をつけてくれます。まず、言葉をたくさん覚えて語彙が豊かになります。

例えば、1.の問題が解けなくても解説を読めば記事という言葉を覚えます。2.では、「愚痴をこぼす」という表現を、3.では「未完」を、4.では「正座」と「星座」を覚えます。

次に、言葉を言い換える力がつきます。3.では、未完という言葉を知ってはいても「完成しない」を「未完」と言い換える力がないと答えられません。4.では「行儀よく座る」という表現を「正座」と言い換える力がないと答えられません。この言い換える力は言語連想力とも言います

なぞなぞに親しんでいると、瞬時にたくさんの言葉を連想して言い換える力がつきます。それが表現の豊かさにつながり、話す力や書く力にもつながります。さらには、場面にあった面白いことを言える能力にもつながります。

ということで、子どもたちの身近になぞなぞの本をたくさんおいてあげてください。親子で、あるいは先生と子どもで毎日1問ずつ出し合うというのもいいですね。

初出『Smile』(学研エデュケーショナル)

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対韓輸出規制が世界から「稚拙」とバカにされる日本外交の脆弱さ

海外のメディアのニュースを、日本のマスコミではあまり報じられない切り口で本当はどういう意味で報じられているのか解説する、無料メルマガ『山久瀬洋二 えいごism』。今回は、現在大きな話題となっている「対韓輸出規制」が批判される本当の理由について解説しています。

香港の騒乱からでてくるものは。虎と鷲の間で動きのとれない日本と韓国

A trade dispute rooted in WWII history is heating up between Japan and South Korea. From today, Tokyo is restricting exports of equipment needed to make semiconductors and computer displays. The move is intended to hurt South Korea’s hightech industry.

訳:日韓の第二次世界大戦の歴史問題が過熱し貿易論争の原因に。東京は半導体やコンピュータディスプレイに必要な製品の輸出規制を。これは、韓国のハイテク産業への痛手を意図したものだ
(DW Newsより)

【ニュース解説】

日本と韓国との関係が冷え切っています。そもそも、この二つの国は、距離をおいて観察すると、極めて似た文化やコミュニケーションスタイルをもっています。よく韓国のコミュニケーション文化は、日本人より感情に訴え激しいものがあるといわれますが、感情移入や物の言い方といった表層面をとやかくいってもはじまりません。ここで解説したいのは、ロジックの造り方の問題です。

今回輸出規制を発動したあとになって、日本政府は慌てて規制は韓国での徴用工問題や慰安婦問題とは関係なく、純粋な貿易管理の問題に起因するものであると発表しました。
確かにそれはその通りかもしれません。しかし、そうした日本側の説明も効なく、韓国では日本製品の不買運動がおきるなど、状況は楽観を許せません。また韓国は韓国で、貿易問題においては福島県の商品などへの輸入規制をいまだに続けています。第三国からこうした状況をみると、日本も韓国も共にお互いをターゲットにしたハラスメントを繰り返しているように見えてくるのは残念なことです。
そこにみえるのは、「団子型コミュニケーション」という、日韓に共通したアジア独特のものの言い方や対応方法です。つまり、様々な事象を一緒に、団子にして相手にぶつけ、その応酬によって双方が負のスパイラルを導いてしまうのです。

この「団子型コミュニケーション」というのは、我々日本人、そして韓国や中国などの人々がともすれば陥りがちな癖ともいえます。そこには、極東を中心としたアジアに共通した発想法が潜んでいます。専門家はこの発想法に基づくコミュニケーション文化を「Polychronic複合的な)なアプローチ」とよんでいます。
それは、様々な背景を一緒にして、一つのテーブルで論じようとする文化です。安倍首相がこの半導体材料の輸出規制を発表したときの発言がその典型です。それは、「国と国とが約束を守らないことが明確になった。貿易管理でも恐らくきちんと守れないと思うのは当然だ」という発言です。この発言で、安倍首相は元徴用工への賠償問題を念頭に、韓国が日本との国同士の約束を守らないことを批判したのです。
このロジックが Polychronic なのです。つまり二つの課題を団子にして、過去の事例や背景を元に相手を批判した上で、輸出規制の問題をコメントしたことが、海外での誤解の原因になったのです。
なぜでしょう。

欧米の人々のコミュニケーションの方法は Monochronic単色型」であるといわれます。彼らは、一つ一つの課題を課題ごとに分け、混ぜることなく別々に処理し交渉するアプローチをとるのです。ですから、何か規制について発動するときは、決してその他の理由には触れず、規制そのものの理由を明快に解説します。しかも、発動の前には問題を指摘し、事前に警告などを行い、交渉を示唆した上で相手の動向に対応しながら規制を発動します。
例えば、アメリカと中国との間には様々な政治課題がありますが、中国への関税の引き上げ措置についてアメリカが言及したときは、その問題のみに終始し、中国との軍事的緊張など、その他の課題には触れません。「それはそれこれはこれ」というアプローチが徹底しているのです。

日本の場合、確かに輸出規制については安倍首相の発言の後に、世耕経済産業大臣がこれは安全保障に関わる韓国側の貿易管理の問題が原因と発言し、純粋に貿易の問題で、他の事柄とは関係ないかのように説明はしたものの、それはすでに安倍首相の発言に海外のメディアが反応した後のことでした。

仮に世耕発言に正当性があったとしても、規制の発動があまりにも突然で、かつ安倍首相の「信頼問題」発言とからんでしまったことは、日本のイメージを大きく毀損する原因となったのです。日本側の真意や「本当の理由」、さらに日本のいう「正当性」が海外に届くことなく、ただ「いやがらせ」をしている国なのではという誤解を与えてしまったわけです。

そもそも、段取りが悪すぎます。政府は海外にもしっかりと説明をしているといってはいるものの、メディアや国民などへの情報開示が充分でなく、あまりにも閉鎖的です。だからこそ、事前の警告や問題提起はもとより、それまでの慰安婦問題や徴用工問題、さらには海上自衛隊の航空機への照射問題など複数の課題が解決していない中、今回の唐突な規制の発表は、大人の国としての対応からみれば稚拙なやり方だと映るのです。

では、韓国側の反応はどうでしょう。これもまた Polychronic な対応といえましょう。政府も国民も日本との複合的な課題を一緒にもつれた糸のままで捉え、感情的に対応しています。ただ、彼らに有利なのは常に韓国が被害者の立場で叫び続けていることです。アメリカの世論などは、日本と韓国双方の Polychronic なアプローチに戸惑いながらも、結局日本が第二次世界大戦とそれ以前に韓国に与えたダメージを謝罪していないからだと思っています。双方とも Polychronicで あれば、声が大きく感情に訴えた方が届きやすいのかもしれません。

こうした日本側の意図がうまく伝わらない事例は日韓問題だけではありません。例えば日米安保条約で日本側が大きな経済負担を負いながらも、日本はタダ乗りをしていると多くの人が考えていることも、こうした日本の情報伝達の技術不足の結果なのです。明快な説明、欧米の人が物事を受け取り理解するロジックに沿ったアプローチができない日本が常に貧乏くじをひいてしまうのは、日本の外交力の脆弱さによるものと批判されても仕方がないのかもしれません。

Monochronic なコミュニケーションスタイルを持つ欧米社会にものをいうときは、最初の発言が最も大切です。最初に今発言すべき問題を明快に提起し、その理由を絞り込んでしっかりと話すことができないかぎり、どんなに教養のある英語で語ったとしても、同じ誤解のプロセスに日本は常に苛まれることになるはずです。

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ハラスメント経験「ある」が8割。法整備すすむも未だ機能せず

今年5月、職場でのパワーハラスメント防止を会社に義務付けるパワハラ防止法が成立し、6月には国際労働機関(ILO)の総会で、仕事上の暴力やハラスメントを禁止する条約が採択されまたことをご存知でしょうか。今や世界レベルで、職場のハラスメントは許されざる行為として排除される方向で法整備が進んでいます。にもかかわらず、身近な就業環境でハラスメントを受けたり目撃したりしている人は、実は未だに少なくないのではないでしょうか。総合転職エージェントのワークポートが6月に実施したパワハラに関するアンケート調査からは、依然として劣悪な職場環境でハラスメントに苦しむ人々のリアルな姿が見えてきましたた。

ハラスメントを受けた経験がある人が約80%

日本国内だけでなく、世界規模でハラスメントが問題視されている中で、いったいどのくらいハラスメントが私たちの生活に蔓延しているのでしょうか。470人の対象者に、これまで何らかのハラスメントを受けたことがあるか聞いたところ76.4%の人が「はい」と回答し、「いいえ」と回答したのは23.6%でした。実に80%近い人たち…ほとんどの社会人が、これまでにハラスメントを受けた経験があるという現実がわかりました。

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いまだにパワハラ経験をしている人がこんなにも多いとは、正直驚きです。まだまだ意識改革が進んでいないようです。

ハラスメント被害者の90%がパワーハラスメントに苦しむ

ハラスメントを受けたことがあると答えた359人を対象に、どのようなハラスメントを受けたことがあるか聞いたところ(複数回答可)、「パワーハラスメント」が92.5%で最多となりました。次に「モラルハラスメント」(43.7%)、「セクシャルハラスメント」(23.7%)と続きました。厚生労働省は6月、2018年度に全国の労働局などへ寄せられた労働相談のうち、パワーハラスメントなどの「いじめ、嫌がらせ」に関するものが7年連続過去最多だったと発表しています。本調査でも、ハラスメントにあったことがある人の多くがパワーハラスメントに苦しんでいたことがわかりました。

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飲み会が少なくなってきているため、アルハラ・セクハラは、受けやすいシチュエーション自体が減っているのかもしれません。

ハラスメントによって退職をえらんだ人が42.9%。現在進行形の人も多い

ハラスメントを受けたことがあると答えた359人に、どのように解決したのか聞いたところ(複数回答可)、最も多かったのは「退職した」で42.9%でした。次に「我慢して自然消滅した」と「今も解決していない」が28.1%と並びました。この結果から、ハラスメントの多くが根本的な解決に至らず、泣き寝入りしたか、現在進行形で苦しんでいることがわかりました。
また、公的機関や弁護士といった専門知識をもつ人に相談したという人は、いずれも5%以下となりました。

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今も苦しんでいるという回答をされた人が3割近くもいるとは、本当に心が痛みます。一方で、退職を決意する人が4割以上も。実に残念なことです。

ハラスメントの相談を受けたことのある人が50%以上

対象者全員に、ハラスメントについての相談を受けたことがあるか聞いたところ、半数以上の51.7%がはい」と回答し、48.3%が「いいえ」と回答しました。先ほどの質問の答えにもあったように、ハラスメントの被害について公的機関や弁護士に相談する人は少なく、多くの人が職場の人や家族、友人といった身近な人に相談する傾向にあるようです。

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自身の職場でハラスメントを目撃した人が70%以上

現在の会社(直近に勤めていた会社)でハラスメントの現場を目撃したことがあるか質問したところ、72.1%の人がはいと回答しました。職場でハラスメントを目撃したことがないという人は27.9%でした。
本調査の結果から、80%近くの人がハラスメントを受けたことがあるほか、多くの人がハラスメントに関する相談を受けたり、ハラスメントが蔓延している会社で働いたりしていて、ハラスメントが日常的に起こっているようすがうかがえました。ハラスメントに対する社会的関心度は高まっていますが、根絶に向けた環境の改善や制度の整備はいまだ十分ではないようです。

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求められる対策は専門の相談窓口と明確な処罰

対象者全員に、現在の会社(直近の会社)は何らかのハラスメント対策を行っているか質問したところ、「はいと答えた人は32.1%で、「いいえ」と答えた人が45.3%、「わからない」と答えた人が22.6%となりました。
「はい」と答えた人に対策の具体的な内容を聞いたところ、「防止ガイドラインの作成、相談窓口の設置」(30代・男性・システムエンジニア)、「対策チームが存在し、調査などを行って改善できない場合はハラスメントを行った人に退職勧告」(20代・男性・クリエイター)といった、相談窓口の設置と明確な処罰の周知といった内容がほとんどでした。中には「電話相談窓口などを設けているが実際は稼動していない可能性がある」(20代・男性・接客販売)といった、対策は講じたが十分に機能していないといった意見もみられました。
また、「わからない」「いいえ」と答えた人に、会社にどういった対策をしてほしいか聞いたところ、「きちんと相談できる産業医、カウンセラーをおいてほしい」(30代・女性・クリエイター)、「公的機関の定期的な訪問診療」(40代・男性・管理)といった、専門知識をもつ外部の相談窓口設置を求める声が多く挙がりました。ほかにも、「罰則制度の設定および就業規則の制定」(40代・男性・企画マーケティング)、「加害者の退職もしくは部署異動など、速やかに対処してほしい」(30代・女性・事務)といった、明確な処罰や対処の設定を求める声も目立ちました。

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「逃げ場のない状況」への悲鳴も。社内では解決できない事例も

今回、本調査に挙げられた意見の中には「ハラスメントが社長によるものだからどうしようもない」(20 代・男性・営業)、「人事部がハラスメントをしていたので相談場所がなかった」(40 代・女性・クリエイター)という、本来ハラスメントの防止に努めるべき人たちがハラスメントの加害者になっているというケースも散見されました。

今回得られた結果から、すでにハラスメントは社内だけでは解決できない状態にまで蔓延している場合も多いと考えられます。社員が安心して働ける環境で能力を十分に発揮するためにも、企業は今後、専門知識をもつ第三者機関と積極的に連携することを求められるのではないでしょうか。

source: : ワークポート調べ https://www.workport.co.jp/

【書評】富豪から漂流者へ。画家ゴーギャン脱サラ転落人生に学ぶ

「人の振り見て我が振り直せ」と言いますが、天才と呼ばれる人たちがどのような失敗をし転落していったのかを知ることは、今後私たちが生きていく上でひとつの糧に十分なりうるものと考えられます。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、12人の転落した天才たちにスポットをあてる一冊を紹介しています。

偏屈BOOK案内:玉手義朗『あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」』

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あの天才がなぜ転落 伝説の12人に学ぶ「失敗の本質」
玉手義朗 著/日経BP

驚愕の破滅人生!著名な大金持ちが大転落、貧しく寂しい末期を迎える。歴史に残らなかった12人の栄光と挫折に学ぶ、失敗学。というわけで、ニコラ・テスラ坪内寿夫山城屋和助薩摩治郎八ポール・ゴーギャンほか7人。知らない人のほうが多いのは、わたしが無知なだけであろうか。「ホレス・ウェルズ:麻酔の発見者が詐欺師と歩んだ悲惨な末路」なんて知らんがな。

「本書は天才たちの『成功の物語』であると同時に、『失敗の物語』である。その人生をたどりながら『失敗の本質を探るのが本書の目指すところである」という。成功者と同じことをするのは容易ではないが、失敗に学ぶことは思いのほか簡単で、転落するとき、さしもの天才も凡人の顔をのぞかせるから、似たような局面に出会ったとき、それを真似しなければよいだけだ、という。

天才も凡人と同じヘマをするといいながら、天才達の失敗の本質を深く知ることが必要だという。よくわからん理屈だが、まあいいや。12人の天才たちは、不断の努力と挑戦を続け、大きな成功を掴んだ。誰一人として悪人はいない。彼らは人生の後半以降で仕事を失い、財産を失い、名声を失った。成功者が敗者に転ずる話を「失敗学」として、説教くさく解説してエラそーではある。

孤高の天才画家は脱サラに失敗した証券マンだった、とは?誰?後期印象派を代表する画家ポール・ゴーギャンである。生前はまったく評価されず、金銭感覚もルーズでその日暮らし、健康を害し孤独と貧困の中で非業の死を遂げた。南太平洋タヒチから1,500km北東のマルケス諸島、フランス領ヒバ・オア島、1903年5月8日、54歳。南洋の島でよろしくやっていた画家、と思っていたが。

画家になる前のゴーギャンは、パリのビジネス界で大成功を収めていた。美しい妻と5人の子供、立派な屋敷で豊かな生活があった。ルノワール、セザンヌ、マネら印象派の画家の作品収集でも財産を築いていた。株式の仲買人をやめて画家に転じたのは34歳。収入は激減、家族に愛想を尽かされ、漂流の人生を送った。パリから遠く離れた南太平洋の島で、誰にも看取られず生涯を終えた

ゴーギャンは画家として独立・開業する脱サラの道を選んだ。創業者として成功できる資質はあったのか。著者は中小企業庁のチェックリスト「創業者として必要な資質は何ですか?」にあてはめてみる。情熱と信念、優れた独創性、事業の経験、幅広い人脈、情報処理能力、自己資金、すべてOKで準備万端脱サラに太鼓判を押されていただろう。だが、思うような結果が得られなかった。

ゴーギャンの失敗の本質は他にあったのだ。ゴーギャンは妻のメットに一切の相談をすることなく画家になるという脱サラの決断をしたが、最期までその理解を得られなかった。これが失敗の本質のひとつ。やりたいことをするための脱サラは許容範囲が狭くなる絵画制作をビジネスとして割り切ることができず妥協を拒否したゴーギャン、これがもうひとつの失敗の本質だった。

2015年、ゴーギャンのタヒチ時代の作品「いつ結婚するの」(1892)が約3億ドルで売買され、絵画取引の最高額を更新した。ゴーギャンがここまで評価されることになったのは、一切の妥協を拒み、芸術家としての信念を貫き通した結果に他ならない。「ゴーギャンのビジネスモデルは間違いではなく、生前に成果がでなかっただけのことではなかったのか」……そうかなあ?

編集長 柴田忠男

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人類月面着陸50周年。ところで地球と月は兄弟か、親子か、他人か

今年、2019年の7月20日は、人類が初めて月面に降り立ってから50年目にあたるそうです。そして月は、「人類が到達できた唯一の天体」でもあります。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田將昭さんが、そんな地球に一番身近な「月」に焦点をあて、実は今も解明されていないその「謎」のあれこれを紹介しています。

月面着陸50周年だそうです

友人に「これは買いだね」と教えられたのが、ナショナルジオグラッフィック誌の最新号でした。

ナショナルジオグラフィク2019年7月号 アポロ11号 月面着陸から50年 月に再び立つ日

なんと、特別付録で月面図が付いているのですが、50年前の月面地図と最新情報満載の最新版のと両面刷りになっています。確かにこれだけでも十分に見応えがあります。

アポロ11号が月面に着陸したのは、1969年7月20日20時17分(UTC=世界協定時)。人類が初めて月面に降り立ったのは、21日2時56分15秒(UTC)でした。

これまでにも天体については色々ご紹介してきましが、せっかくですのであらためて月という天体について、あるいは宇宙開発についてお話ししてみましょう。

まずは「月」という天体について。地球にとって最も身近な地球外天体です。そして、最初に書いたところですが、唯一人類が到達した地球外天体です。他の天体には探査衛星などがたどりついてはいますが、人類は月より遠いところには行けていません

そもそもこの月はどうして地球の近くにいるのか。このことだけでも今なお解き明かせない謎です。

太陽系ができた時に、ほぼ同時にできたのでは?というのが兄弟説。地球ができる途中で遠心力の影響でちぎれてできた、とするのが親子説。たまたま通りがかった月が地球の引力に捕らえられた、という他人説。色々あります。

ただ、アポロが採取してきた月の石の研究などから、地球と月の組成の違いなどからどうもうまく説明がつかない。

ということで、最近は巨大隕石が地球に衝突し、地球の一部がえぐれて、その隕石とセットで地球の周りを回る様になった…という説が有力のようです。それも1回の衝突ではうまく説明できず、同程度の衝突が何度かあったのでは?と考えられています。

太陽系黎明期というのは、なかなか激しい動きのあった時期で、今の様に「流れ星、綺麗ね」とは言ってられない様な、過酷な環境だったようです。

いずれにしろ、激しい時代を経て、月は今も私たち地球のすぐそばに寄り添ってくれているのです。

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7月以降、順次変更。優しくなった障害年金更新の診断書提出期限

障害年金の支給が決定した場合、その後は1年から5年の間隔で提出する診断書の内容により年金額の決定等が行われるルールとなっていますが、診断書作成期間がこれまで1ヶ月しかなく、受給者泣かせの一面もありました。そんな手続きのルールが今年変更されたとのことで、無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』の著者・hirokiさんが今回、詳しく解説してくださっています。

障害年金の更新の診断書提出期限は今年8月生まれの人からは従来より緩やかになっている

障害年金というのは一度支給決定後は、その後は1~5年間隔で有期に診断書を提出してもらう必要があります(傷病がもう治る見込みがない人は永久に支給される人もいる。永久認定という)。障害年金支給開始後に、この一定の期間ごとに出してもらう診断書を「更新の診断書」といいます。この診断書は1~5年後の誕生月の前月ごろに届き、誕生月の末日までの提出が必要です。例えば2月生まれの人なら、1月末から2月初旬にかけて診断書が届き、2月末までに提出してもらうという流れ。

診断書が届いてから提出期限は誕生月の1ヶ月しかないから診断書を作成してもらうとか、病院への通院予約を取る面では診察や医師による診断書作成を急ぐ必要がありました。お医者さんは激務だから早め早めに診断書作成を依頼する必要がある(記載ミスとか、もしくは患者さんの状態が正しく反映されてないと修正とかにまた時間かかってしまう。なお、診断書の文書は医師しか手を付けてはいけない)。この期限までに診断書を提出できなければ年金が差し止められる事もある。差し止められてもその後提出すれば差し止められた時に遡って年金が支給される。

しかし、令和元年の8月以降に誕生月を迎える人からは3ヶ月前の前月(8月生まれなら5月末ごろ)に診断書が届き、誕生月以前3ヶ月以内(8月誕生月なら6月1日から8月31日までの現症を元に8月31日までに提出)の症状を元に診断書を医師に作成して年金機構に提出してもらいます。

診断書提出の手続きの変更について(日本年金機構)

こういう取り扱い変更のお知らせは令和元年5月ごろから送付されている。今までは誕生月の前月末ごろに届く診断書を、誕生月中の症状を元に診断書を作成してもらう必要がありました。今年からは誕生月から3ヶ月以内になって十分な提出期間が設けられるように変更されて余裕を持って提出出来るようになりました。

ちなみになぜ再度そのように診断書を提出する必要があるのかというと、その数年後に症状がどのようになってるのかを確認する為です。傷病は悪化したり、回復したりするからですね。

その時の診断書の内容をもとに障害年金受給の等級にまだ該当してるのかどうかを確認して、等級が上がれば年金額が増額し、等級が下がれば年金額が下がるもしくは等級に該当しないなら年金を停止するという事を決めないといけないから。


※例

国民年金の障害基礎年金2級なら定額の年額780,100円(令和元年度価額月額65,008円)ですが、1級になると1.25倍の975,125円(月額81,260円)に増額。3級以下に等級が落ちると年金が全額停止となる(厚生年金は3級まで年金があり、3級は年額585,100円が最低でも保障)


なお、等級が前回と変わらなければそのまま今までの年金額が保障される。次回診断書の提出の時期がお知らせとなり、またその時期に更新の診断書が来る。更新の診断書を提出してからの結果通知は最低でも3~4ヶ月はかかる。なかなか結果通知が来なくて不安になる受給者の方も多いですけど、3ヶ月は待ってもらう必要がありますね^^;

松下幸之助が江崎グリコ創業者の孫を3年間自社で鍛え上げた理由

互いに「盟友」として支え合っていた、日本を代表する経営者がいます。江崎グリコ創業者の江崎利一氏と、経営のカリスマ・松下幸之助氏。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、彼らの深い人間的な繋がりを、あるエピソードとともに紹介しています。

江崎グリコと松下幸之助の感動秘話

『致知』には毎号、心の琴線に触れる記事が掲載されています。本日は、『致知』1993年11月号より、城島慶次郎氏(サンパウロ学生名誉会長)の「致知随想」をお届けいたします。

忘れ得ぬ人 城島慶次郎

江崎グリコの創業者・江崎利一さんは、松下幸之助さんよりちょうど一まわり上の同じ午年(うまどし)である。昭和10年頃、大阪に出てきてグリコを売り出すとともに、広告を朝日新聞と毎日新聞に出した。そうしたら朝日の広告部が、熱海にスポンサーを招待したことがある。そのときに、たまたま同席したのが松下さんであった。

お互いに業種は違っても、事業に対する信念、精神には相通ずるものが多く、どちらも裸一貫から事業を興した境遇が似ているせいか、非常に尊敬の念を覚え、かつ意気投合したものである。そして時折会って話を交わそうではないかということになった。二人とも一文無しから商売をはじめたのだから「文なし会」といつとはなしに名付けられた。

江崎さんは戦後間もなく長男をなくした。あとを継がせるべく専務として育成中のことで、江崎さんは失望落胆した。すでに70歳近くになり、孫はまだ幼い。親類の人たちは「もうこれ以上、事業は広めるべきではない。大阪だけでこぢんまり縮小した方がいい」と忠告し、そうするようにすすめた。

どうしたものだろう、江崎さんは決断がしにくいので松下さんに相談した。このくだりは江崎さんの『商道ひとすじの記』に感動的に書かれている。

すると松下さんは

 

「江崎さん、今さら何をいうのか。ここまで営々と築きあげたグリコはもうあんた一人のものではない。日本のグリコだ。やりなさい。親類がどういおうとやりなさい。あんたがこれだけ広げたことはたいしたことだ。もう息子さんのことでくよくよしなさんな。

 

よし私があんたのところの重役になろう。なんでも相談に乗ろう。あんたが死んで、あとうまくいかんようやったら、私がうちの若い者を引っぱってきて応援する。お孫さんのことは引き受けたから、あんたはいままで通り積極的にやってほしい。いやいっしょにやろうじゃないですか」

 

そういって力強く励まし、私の肩をゆさぶってくれた。さすがの私も、このときばかりはなすすべもなく、ただ男泣きに泣いた。松下さんの友情はほんとうにうれしかった。持つべきものはほんとうの友人だということを、しみじみ感じた。

 

感動にうちふるえながら私は松下さんのいうように長男の死を乗り越え、事業の鬼になることを心に誓ったのである。

松下さんは、江崎さんの孫の勝久さん(江崎グリコ社長:掲載当時)が大学を卒業したとき、「はじめから江崎グリコに入れると甘やかされるから一人前になるまでうちで鍛えてやる」と、3年間預かって鍛えた。

また江崎グリコが株を公開すると、さっそく株をもって、死ぬまで重役として応援しつづけた。

江崎さんと松下さんの交友は深く、友情というより、切っても切れぬ人間的なつながりになっていた。松下さんを盟友にもったことは、私の誇りであり、心の財産だと、話されたこともある。

たかが子供の十銭菓子からグリコ王国を、電気ソケットから世界一の家電王国を築いて悔いなき生涯を終えたふたりは今、あの世で熱海の湯につかりながら、あれこれ話がはずんでいることだろう。

おふたりに受けた有形無形の深い感銘が温かく甦ってくる。

image by: MR. AEKALAK CHIAMCHAROEN / Shutterstock.com

今宵は部分月食の満月。「生命エネルギーを浪費してない?」

本日7月17日(水)は部分月食の満月です。部分月食は、満月の一部が地球の影にかくれる現象。月食は、「死と再生」をあらわし古い悩みを手放し新しい幸運をむかえるのを後押ししてくれます。運命を変えたい、転機を迎えたい。といった方に最適のタイミングです。そして、今回はやぎ座の満月。先日、触れたようにやぎ座は、成熟した大人の星座です。子ども時代と違って制限なく経済的にも、精神的にもどこまでも豊かにできるのが、大人の世界。人として生まれ大人になったからにはもっと人生を楽しみたいですよね。

ただし、満月で願いを叶えるとき生命エネルギーを浪費しているとなかなか叶わないと、紫音先生はいいます。多くの人が、気づかないうちにご自身の生命エネルギーを浪費しているためになかなか願いが叶わない。生命エネルギーの浪費をやめればもっと人生を楽しむことができる。では、どうすれば生命エネルギーを浪費せずに人生を楽しむことができるのでしょうか?無料メルマガ『【毎日が奇跡】今日のメッセージ By 星のしずく』の著者・紫音先生にズバリ、聞いてみました。

生命エネルギーを浪費していないですか?

今夜のやぎ座の満月のタイミングは未熟な子どもから成熟した大人へと生まれ変わるベストタイミング。成熟した大人は、どんなことよりも「人生を楽しむ」ことを優先します。

たとえばお金はたくさんあったほうがよいでしょう。けれどもお金がたくさんあったからといってかならずしも人生を楽しめるわけではありません。お金を追いかけ、求めるのは人生を楽しもうとするよりもお金を失う怖れが原因かもしれないからです。そうした怖れを持っていると生命エネルギーを浪費してしまい願いを叶えるエネルギーが不足してしまいます。

あるいは正しい・間違っているという判断基準によって人や自分を評価してしまう人がいます。これも、生命エネルギーを浪費する要因です。
正しい・間違っているというものに気を取られていると自分の願いを叶えて人生を楽しむためのエネルギーが不足してしまいます。

願いを叶えるには「人生を楽しむ」を判断基準とすること。そうすれば生命エネルギーを浪費することはありません。「人生を楽しむ」ためにお金を得ることや善・悪は考慮しなくてもよい、というわけではありません。「人生を楽しむ」ためにどれぐらいのお金が必要であるのかを考えること。このように人生を楽しむことを中心にお金との付き合いを考えればよいのです。

それに、モラルに反することをすれば当然、人生を楽しむことはできません。人生を楽しんでいれば自然と、正しいことを実践していくでしょう。人生を楽しむよりも前に自分や、まわりの人を正しい・間違っているという基準で判断していては生命エネルギーを浪費してしまいます。すると夢を叶えたり人生を楽しんだりする生命エネルギーが不足してしまいます。あなたが人生を楽しんでないのに善悪の基準だけで人を変えようとしてもムリが出てきます。いずれかのタイミングで反発して離れていくことでしょう。

もし、まわりの人を変えたいのであればまずは自分の人生を楽しむこと。あなたが人生を謳歌していればその楽しそうな雰囲気に引き寄せられて人はあなたのまわりに自然と集まります。そして、一緒に人生を楽しむなかで自然と人は変わっていきます。

本日7月17日(水)はやぎ座の満月です。やぎ座は、成熟した大人の星座。目的もなく、お金だけを求めたり、人の善悪を判断したりすることはやめて、自分のために人生を楽しみたい。そのような新しい生き方をはじめたい方は、本日の満月にお願いしてみてくださいね。

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北朝鮮が日本を経由して高級外車を密輸か。米シンクタンクが公表

世界の違法ネットワークを調査する米シンクタンク「C4ADS」は16日、1台50万ドル(約5400万円)以上のドイツ製高級車2台がオランダから日本の大阪などを経由しながら北朝鮮に密輸された可能性を指摘する報告書を公表した、と共同通信時事通信NHKニュースなどが報じた。時事通信によると、高級車などぜいたく品の北朝鮮への輸出を禁じた国連安全保障理事会の決議に違反する疑いがあるという。



NHKニュースによると、北朝鮮は2015年から2017年までの間に、国連の制裁で北朝鮮への輸出が一部禁止されている、日本車256台を含む合計803台の外国製の車などを90の国から調達しているとしている。この車両の輸送には大阪市と兵庫県尼崎市に拠点を置く企業も関係しているという。

また、時事通信の報道では、同米シンクタンクの報告書によると、独製高級車はメルセデス・マイバッハS600ガードで、2018年6月にオランダ・ロッテルダムのターミナルに運び込まれ出港。中国・大連、大阪、韓国・釜山の順で別の船に積み替えながら10月にロシアに渡り、北朝鮮に空輸された可能性があるという。北朝鮮情報サイトが今年1月、平壌を走る同型の車両の画像を伝えているとした。大阪には9月18日に到着し、同27日に出港したという。

NHKニュースは、密輸に関わったと指摘された大阪・西区にある物流会社がNHKの取材に対して「中国の大連から韓国のプサン(釜山)にベンツを積んだコンテナを輸送しただけで、それが北朝鮮に運ばれているとは思いも寄らず、驚いている。意図的にしたことではない」と説明したとしている。

北朝鮮への密輸出をめぐっては、すでに韓国の国会議員が11日「日本の資料で『日本が北朝鮮にフッ化水素を密輸出して摘発された』と報告して波紋が予想される」と指摘し、波紋を呼んだ。

【関連記事】● 韓国議員「むしろ日本が北に密輸出し摘発」に日本のネット大荒れ

日本のTwitter上では、「アメリカにバレたw」「日本の貿易はザル」「やっぱり日本にも手引きしてる者がいたのか」など、さまざまな意見が投稿されている。

Twitterの反応







※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: 共同通信時事通信NHKニュース

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韓国の言いがかり。EUも隣国をホワイト国に指定せずという事実

15日には文在寅大統領が「日本経済に大きな被害が及ぶ」と発言するなど、日本による半導体材料輸出規制に韓国側がますます反発を強めています。出口の見えない日韓関係ですが、この先どのような道を辿ることになるのでしょうか。メルマガ『国際戦略コラム有料版』では著者の津田慶治さんが、「日本も機会損失を被る可能性がある」とするものの、より大きな被害を受けるのは韓国と断言しています。

ドイツ銀行の混乱警戒

米FRBが7月末利下げはパウエル議長の議会証言で確定した。しかし、NY連銀ウィリアムズ総裁の発言、特に「貿易や世界的な経済成長に関し不確実性がある」が気になる。検討しよう。

日米株価

NYダウは、2018年10月3日26,951ドルで、12月26日21,712ドルと暴落したが、7月末利下げ確定で7月12日27,332ドルと過去最高値を更新した。

日経平均株価も、同様に2018年10月2日24,448円になり、12月26日18,948円と暴落し、米利下げ確定ではあるが107円台と円高、安川電機の決算は60%減益で、7月12日は21,685円になり、米国株に比べて大きく見劣りがするレベルに留まっている。

日本の株価が低いのは、7月末の米国利下げで円高や10月消費税増税や、中国への輸出が陰り機械類、電子部品などの企業業績が減益による。この上に韓国との貿易摩擦が出てくるので、市場は警戒と、出遅れで海外投資家の450億円程度の買いやGPIFや日銀ETFの買いで、上下方向のトレンドが出ずに、硬直状態が続いている。閑散小動きの相場から上下に動くには、何か悪いショックや非常に良いことが起きる必要がある。

米国は、雇用統計もよく過去最高の株高でも、7月のFOMCで利下げをするとパウエル議長が議会証言したことで、過去最高値を更新している。パウエル議長は、インフレ率の下押しで利下げというが何かおかしいが、NY連銀ウィリアムズ総裁は世界経済の不確実性での利下げと、これが気にかかっている。1つには、勿論、米中通商戦争であるが、もう1つにドイツ銀行の破綻があるのではないかと思う。

ドイツ銀行問題

ドイツ銀行は、どのくらいの損失が出ているのか見えないが、社員の2割1万8,000人を解雇した。この状況と並行して、公式行事で震えが出るメルケル首相の健康問題も出ている。この震えが出始めた時期が、ドイツ銀行の問題が出て、その処理を検討している時期に重なっている。

一説には、ドイツ銀行は、デリバティブ取引で7,000兆ドルの取引があり、相当な損失が出ているという評論家もいる。少なく見積もって1%の損失でも、70兆ドルの損失で、7,000兆円というとんでもない損失になる。この損失を年利1%で飛ばしたとしても、1年で70兆円の利子支払いが必要になる。これではドイツ銀行は持たない。

そのため、ドイツ銀行の正常化が必要になり、ドイツ政府が前面に出てきた。もし、ドイツ銀行を倒産させたら、世界的な投資銀行の倒産連鎖が起きて、世界経済はリーマンショック以上の大混乱に陥ることになる。そして、デリバティブ取引の中心は米国である。米国の多くの投資銀行の倒産になる。

このような混乱手前にドイツと米国はあり、EU人事でもECB総裁のポストは、ドイツ連邦銀行総裁のイェンス・バイトマンと噂されていたが、ドイツ銀行問題があり、タカ派のバイトマン氏ではなく、ハト派でフランス人でIMF専務理事のラガルド氏になったのである。金利を思いきりゼロにするしか、ドイツ銀行の救済はない。メルケル首相が、マクロン大統領との議論で負けて、EU議長ポストだけで我慢した理由でもある。

そして、ドイツは、ドイツ銀行に代わって、7,000兆円の穴埋めをすることになる。黒字国ドイツ国家予算は120兆円程度であり、予算の20%を穴埋めに使うとしても、24兆円しかないので、完済するのに292年もかる計算になる。マイナス金利にあるドイツ国債発行で、埋め合わせるとしても、発行額が巨大なために金利上昇を起こしてしまう。

ドイツ銀行の投資部門の中心は米国にあり、ドルでの借入金がある可能性が高く、不確実性のために7月0.5%の下げが必要とウィリアムズ総裁は述べている。トランプ大統領とパウエル議長の7月の電話会議でも、ドイツ銀行の問題が出ているはずである。