恐ろしい自爆営業。元国税が明かす、かんぽより酷い税務署の実態

過酷なノルマに追われた職員による不正販売が社会的問題となったかんぽ生命ですが、税務署員にも信じ難いノルマが課せられているようです。元国税調査官で作家の大村大次郎さんは今回、メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』で、自身もかつて苦しめられたという「税務調査での追徴税のノルマ」の実態を暴露するとともに、実績稼ぎのため中小企業に対して重箱の隅をつつくかのような「せこい税務調査」を繰り返す一方で、富裕層にはあくまで甘い国税の姿勢を厳しく批判しています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』2019年12月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

かんぽよりもひどい!税務署員のノルマ

最近、かんぽの無茶な販売ノルマが社会問題になりましたが、実は税務署でも昔からノルマが存在します。しかも、かんぽなどよりよほどひどいノルマです。

そのノルマというのは、税務調査での追徴税のノルマです。

これを一般の人に説明するには、ちょっと手間を要します。というのも、税務署というのは、一般社会では考えられないような異常な価値観があるからです。

まず税務調査というのは、どういう目的でおこなわれているかについて、説明しましょう。税務調査というのは、納税者の出した申告書に不審な点があるときに、それを確認するために行われる、というのが表向きの目的となっています。もちろん、それも税務調査の目的の一つではあります。

でも、税務調査の本当の目的はそうではありません。本当の目的は、「追徴税を稼ぐこと」です。実は税務署の調査官というのは、追徴税をどれだけ稼ぐかで、仕事が評価されます。だから、必然的に追徴税を取ることが目的とされるのです。

私が税務署員だったころは、各人の調査実績(追徴税の額など)を表にして、職員全員が回覧していました。よく保険の営業所などで、営業社員たちの契約獲得者数が棒グラフにされていたりしますが、あれと同じようなものです。だから税務調査というのは、「追徴税を稼ぐ」という方向で進められていると思った方がいいのです。

ノルマに追われる調査官たち

税務署の仕事は「公平で円滑な税務行政を行う事」などという建前はあります。しかし、現場の人間が実際に求められるのは、前項でも述べたように「税金をどれだけ稼ぐか」ということなのです。税務調査に行って、課税漏れを見つけると、つまりは追徴で課税をします。この追徴税をどれだけとってくるかが、調査官の評価を決めるものでもあります。

もし追徴税が少ない場合は、上司に怒られたり、先輩に厳しく指導されたりします。自分の給料より、とってきた追徴税が少ない場合は、「給料泥棒」だとか「お前は国家に損失を与えている」などと言われたりもします。

追徴税の獲得は、個人個人に課せられているだけではなく、部門や税務署同士でも、競い合わされてもいます。税務署内では、各部門が追徴税の多寡で競争しています。また各税務署同士も追徴税の多寡で競争しています。そして、大きな追徴税を取った調査官たちは、優秀事績として発表され、表彰されます。

ここまでされれば、調査官たちは嫌でもノルマ達成、追徴税稼ぎに没頭しなければならなくなります。私が現場にいたのは十数年前なので、今は変わっているかもしれないとも思ったのですが、後輩の調査官に聞くと今も昔もまったく変わらないようです。

国税庁は、公式には「税務職員にはノルマなど課していない」と言っていますが、追徴税をたくさんとってきたものが出世しているという現実がありますから、事実上ノルマはあるといえるのです。

意図的に回避か。またも「桜を見る会」記事掲載なしの読売新聞

先日掲載の「『桜』の文字すらナシ。またも露呈した読売の『官邸応援団』ぶり」で、内閣総辞職に値するとも言われる桜を見る会の「疑惑」を、11月22日付の朝刊でまったく報じなかった読売新聞の姿勢に疑問を投げかけた、ジャーナリストの内田誠さん。内田さんは今回も自身のメルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』で、桜を見る会に招待されていた、反社会的勢力とみられる企業の元会長を巡る菅官房長官の答弁があったのにもかかわらず、12月2日朝刊で会に関する記事を一切掲載しなかった同紙について、「意図的に回避したのだろう」との批判的な見方を記しています。

「桜を見る会」問題で新事実、各紙はどう伝えたか

ラインナップ

◆1面トップの見出しから……。

《朝日》…「ドローン 登録義務化へ」
《読売》…「児童福祉司の増員 難航」
《毎日》…「終わらぬICBM処分」
《東京》…「受付女性メガネ禁止 『パワハラ』」

◆解説面の見出しから……。

《朝日》…「桜を見る会 疑念膨張」
《読売》…「研究・開発力 産学連携が要」
《毎日》…「桜を見る会 深まる疑問」
《東京》…「韓国 過酷な外国人労働」

プロフィール

国会もあと1週間。今最もホットな話題である「桜を見る会問題で新事実が次々出てきている中、各紙はどんな扱いになっているのか。土日を挟み、論点整理をしたいという感じになってきているようで、きょうの参院本会議に向けてねじをまき直すところのようです。ところが《読売》ときたら…。

■参院本会議に向けた「論点整理」■《朝日》
■記事なし■《読売》
■Q&Aで論点整理■《毎日》
■官房長官発言は「不正確」■《東京》

参院本会議に向けた「論点整理」

朝日】は2面の解説記事「時時刻刻」単独で、「論点整理」をしている。見出しを以下に。

  • 桜を見る会 疑念膨張
  • きょう参院本会議 首相答弁へ
  • 首相・自民党など半数推薦 地元優先の「私物化」
  • 名簿要求当日に内閣府が廃棄 重なる森友問題
  • 夕食後 後援会の収支なし

uttiiの眼

3人の記者が分担して書いている。1人目は、問題が浮上してきた経緯についての概略的なまとめ。そもそもこのテーマが浮上してきたのは、総理主催の「会」の参加者が年々膨張していることに気付いた野党議員が調査を始め、共産党・田村智子議員の追及によって問題が広く知られるようになったということ。その過程で、地元有権者への優遇」が明らかになり、安倍氏は急きょ来年のを中止する。さらに自分も参加者に関して「意見」を言うことがあったと答弁を修正。招待者の選定には妻の昭恵氏も関わっていたことが明らかに。とどのつまり、招待者の半数以上、6,000人が官邸幹部と自民党による推薦だったことが分かり、「私物化」「公私混同」との批判が高まった。加えて、反社会的勢力とみられるジャパンライフの元会長に招待状が送られていたことが発覚。これも野党の追及材料に。

中盤、2人目の記者は資料の廃棄について。様々な疑惑について政府は「名簿を既に廃棄しているので確認できない」(菅官房長官)という対応を繰り返している。共産党・宮本徹議員が資料要求を行った5月9日に大型シュレッダーで裁断していたということについて、4月22日に使用願いを出していたが、各局の使用が重なって連休明けになったと内閣府は説明。しかし、「会終了後速やかに廃棄する」と言いながら、実際には4月の「会」開催から1か月近くたっていたこと、連休前にも細断する機会はたくさんあったこと、シュレッダーの能力は高く、それほど待たずに作業できたはずだという疑問があり、「資料要求を受けて証拠隠滅したのではないか」との疑惑が強まっている。電子データについても「削除した」と答弁しているが、復元できないのかと問われても菅氏は曖昧な答弁に終始している。そもそも安倍内閣では、森友問題などでも肝心の資料やデータが破棄される、改竄されるということが繰り返されてきた。

3人目は会計処理について。安倍氏の地元事務所が企画したツアーは7万円で、「会」前夜の夕食会は「安倍晋三後援会」主催で5,000円の会費だったというが、会場になった高級ホテルは立食パーティーの料金を1人1万1,000円からとうたっている。差額を安倍事務所が穴埋めしていたのではないかとの疑惑が存在し続けている。そうであれば、公職選挙法違反の寄付にあたる可能性があると。

問題を概観するには便利な記事になっている。まあ、最大の論点になりそうな「反社会的勢力」に集中して詳しく書く手もあっただろうが、《朝日》はその方法はとらなかった。

記事なし

読売】はどこにも「桜を見る会」について書いていない。驚いた。ジャーナリストであれば、少なくとも菅官房長官の答弁に大きな問題があることは分かるだろうから、これは意図的に記事を回避したということなのだろう。

日本は再び見誤るのか。香港人権法で中国牽制の米を裏切る負け戦

11月27日、香港の人権や民主主義を支援する「香港人権法案」に署名したトランプ大統領。これまで香港問題に対して無関心だった大統領ですが、なぜ今回の署名にまで至ったのでしょうか。無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』では今回、その裏側を探るとともに、到来した米中「新冷戦時代」に日本が取るべき正しい進路を考察しています。

米中激突「新冷戦」時代の準備は出来ているか?

「アメ通」管理人です。

米国上院・下院において「香港人権法案」が、超党派による圧倒的多数で可決しました。後はトランプ大統領が署名をするか否か?に焦点が移りました。

さて、ここで米国議会において<超党派且つ、圧倒的多数でこの法案が可決した…ということの意味合いについて、ちょっと考えてみました。

米国においては、外交安保に関する問題は超党派>で事態に対応するというのが基本ですが、今回、この「香港人権法案」については、これまでの慣例以上に、あえてスピーディにプロセスを進めたようです。

これは要するに、目下の香港情勢において、人権に関して重大で危機的なこの情勢下で、この価値を守るということを理念としている米国において、その大統領がどうにも煮え切らない…どころか、むしろ、無関心かのような言動をしていることに対して、米国議会から大統領へのプレッシャーを掛ける

という意味合いがあるのではないでしょうか?

それは「フェアネスを何より重んじる米国の価値観・気概を世界に示すということでもあるように思います。

そして、「価値観」ということで言えば、まず相容れることはないであろう体制である現在の中国と米国が、果たしてこのまま穏やかにことが済むということはあるのでしょうか?

現在、米国の政界では、まさに「超党派で中国と対峙してゆこうという機運があり、ワシントンの政界筋では、ごく普通に「New Cold War」というフレーズが使われてもいるようです。

つまり、既に米中新冷戦」という状況になっているわけですが、翻って、我が日本の現状はどうでしょうか…。

習近平国家主席の国賓での来日…日本国の今後の在り方・行く末を考えた時、その危険性をよくよく考えた上でのそういう判断なのでしょうか?

「米ソ冷戦」が集結した後の世界でのパラダイムの転換がわからず乗り遅れた結果、その後延々と30年に渡って「失われ」続けた日本ですが、ここでまた進路を誤ることにもなりかねません。

今こそまさに「日本の分水嶺」と言える状況です。ここが日本の正念場です。

米中激突新冷戦」時代の準備は出来ていますか?

image by: 首相官邸

豆腐だけじゃ勿体ない。元板前は湯豆腐に牡蠣とニラ玉を入れる

冬になると食べたくなる「湯豆腐」ですが、ほんのひと手間加えれば、さらに美味しくなる上に風邪予防の効果も期待できるのだとか。今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』では、かつて板前として腕をふるっていた著者の佐藤周生さんが、そんな「変わり種湯豆腐」の作り方を紹介しています。

こんな「湯豆腐」いかがですか?

佐藤です。カキが美味しく感じる寒さになってきましたね。今回は、「カキとニラで作るだし湯豆腐」を伝授します。

湯豆腐というと、昆布と水で焚いて醤油だしやポン酢で食べるパターンが多いと思います。それも美味しいのですが、私がおすすめしたい湯豆腐は、「だし湯豆腐」。…鍋だしなどで豆腐を焚いて、ポン酢などは付けずに鍋だしの味で食べる湯豆腐」です。だしの味でそのまま食べることができるので、旨味の出る具材をちょっと加えてあげると、だしが美味しくなってさらに旨い!私が居酒屋で働いていた時は、定番の湯豆腐より、「だし湯豆腐」のほうが注文が多かったような気がします。その居酒屋では、アサリとかその日仕入れた、魚介類をちょっと加えて、だしの旨味をアップさせてました。美味しさより、栄養のための湯豆腐にするなら、だしに生姜を入れるという方法もありますね。かなり体がポカポカしてきます。生姜は、生のおろし生姜より加熱して摂取した方が体が温まりますので…。

で、今回私がおすすめする、だし湯豆腐は、「牡蠣とニラ玉のだし湯豆腐」。旨味の出る具材にカキ、木綿豆腐をガッツリ入れて、ここにニラ、そして溶き卵も加える。ニラも生姜と同じような効果があって血行促進、抗酸化作用もあって免疫力を高める効果が期待できます。この時期の風邪の回復、予防に役立ってくれそうですね。それと味的には、卵を加えることで甘みが増して食べやすくなります。ニラと玉子のセットなので“ニラ玉”です。

この「だし湯豆腐」酒のアテにもなりますが、ボリュームがあるのでメインのおかずとしても食べて頂けます。レシピ、見て下さい。

レシピ

【材料】(1人前)

  • 牡蠣……6粒(70g)
  • もめん豆腐……1/3丁(200g)
  • ニラ……2本
  • 卵……1個

【湯豆腐だし】

● 鍋だし割合「だし(水)12:みりん1:淡口醤油1」(鍋だしの詳しい作り方はこちらをご覧下さい)

  • 水……360cc
  • みりん……大さじ2杯(30cc)
  • 淡口醤油……大さじ2杯(30cc)
  • 粉カツオ節……小さじ2杯(カツオ節なら何でもOK)

1.カキ(使うのは6粒)は大根おろしで洗って表面の汚れを取ります。

ボウルにカキ、大根おろし(大さじ1杯強)を入れてカキが潰れないように大根おろしを絡めます(混ぜる)。大根が黒くなればOK。

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2.水で洗います。

「ボウルに水を溜める」⇒「その中でカキをすすぐ」⇒「ザルに入れる」。これを2~3回繰り返して、大根おろしを洗い流します。
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3.水気をよく切ります。
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 4.豆腐は、8~10等分に切ります。
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5.ニラは、1cm幅で切ります(長く切ると噛みにくいので)。

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 6.卵は、ボウルにに割り入れてよく混ぜておきます。

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7.小鍋(一人鍋)に水(360cc)、みりん(大2)、淡口醤油(大2)を合わせます。

粉カツオ節(小さじ2杯)も加えて軽く混ぜて、強火にかけます。

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8.鍋だしが温まってきたら(沸騰前)、豆腐、カキを入れます。

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9.沸騰してきたら、中火にしてアクを取りながら、3分焚きます(中火にしてから3分)。

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10.3分後、ニラを入れます。鍋だしに浸かるようにちょっと沈めて20秒ほど焚きます。

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11.溶いた卵を少しずつ“回し入れます”(外側から内側に入れていくと綺麗にできます)。

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12.玉子が少し固まったら、火を止めて出来上がり!

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お好みで粉山椒、一味、七味を入れて食べて下さい。

今回は、カキを使いましたが、白身の魚、他の貝類、鶏肉、豚肉でも美味しくできます。是非、作ってみて下さい。

【書評】高齢化社会の日本よ、そろそろ安楽死について話そうか

「後期高齢者となったら、常に死を想定して生きることが大切」…。そんな、少々「ショッキング」でもある提言が記された書籍が話題となっています。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが紹介しているのは、88歳の宗教学者・山折哲雄氏が「死の規制緩和=安楽死解禁」を主張する一冊。その「理論」は人々を納得させるに足るものなのでしょうか。

偏屈BOOK案内:山折哲雄『ひとりの覚悟 人生の幕引きは自分で決める』

61tzTOBioVLひとりの覚悟 人生の幕引きは自分で決める
山折哲雄 著/ポプラ社

白枠とオレンジの背景に、腕組みしてどこかを見ている山折先生。スミと白抜きの文字の配置が落ち着かない。つまり、テーマと合わない表紙デザイン、覚悟が足りぬ。表1も表4も文字だらけ。「緊急提言 今こそ死の規制緩和を!」とは、

  1. 90歳以上の安楽死の解禁
  2. 死の定義を変える
  3. 参議院を廃止し老議院を創設すること

とある。1.と2.は分かるが、3.の老議院ってなに?

著者はこの本で「死の規制緩和=安楽死解禁」を提言する。読んでないうちから賛意。「後期高齢者」といわれる75歳以上になったら、「人生の成熟期」とみて常に死を想定して生きることが大切だと説く。いまこそ、国をあげて「理想の逝き方」を話しあうときではないか。「積極的安楽死」を認める土壌はできている。しかし、「安楽死解禁」の前に立ちはだかる三大抵抗勢力がある。

医学界、宗教界、法曹界(政界も含む)である。医学界が安楽死に反対する理由は、患者や家族の訴えに応じて人工呼吸器を外したり投薬を中止したら、ヘタすると自殺幇助や殺人の罪に問われかねないからだ。しかし、医療の本質とは「人間の苦しみを取り除く」ことにある。医師が安楽死や尊厳死を否定するのは自己否定でしかない。とはいうものの、医師を責めても解決はしない。

宗教界は、介護や看取りの問題に手を出すと莫大な費用と人力がかかるので、葬儀と墓の管理に特化しておいたほうが安全だと横を向く。政界でも絶対に国会を通らないと議員は尻込みしている。「死の定義」は政治が決めてきたのになあ。著者は、安楽死は医師や法律家、政治家が決めるべきではない、あくまで現在を逝き、そして死ぬ、我々自身が考え、決めるべきだというが……。

90歳を過ぎた人間が、自らの死を選ぶことは当然の権利であり、義務でさえある。そうだね、わたしは80歳でもいいと思うが。老議院ってのがよく分からんが、90歳を過ぎた世代の政治的代表者たちの集まりだという。ほとんど意味がない愚策である。安楽死の解禁はOKだが、90歳という年齢制限はおかしい。問題は安楽死に見せかけた殺人ではないかと思うが、そういう視点はない。

なんだかしゃきっとしない語り口だが「自らの死を選ぶことは当然の権利であり、義務である」ということらしい。「緊急提言 今こそ死の規制緩和を!」と力むほど完璧な理論を展開しているわけではない。自分を納得させる理屈を捏ねているだけのような気がする。山折先生もお年を召されたと実感する。

「自分の死期を悟った段階で、まず最初に木食行である穀断ちをし、残り1週間か2週間というところから完全断食に入り、最後は水も断つ。これが、いま私が考えている死を迎える作法、死と折り合いをつける方法です」とご自分の最後の演出まで披露されているが、ここまで書いちゃうのか。ご自分のことを書かれたパート以外は、いつもの山折節で快かったのでしたが。

編集長 柴田忠男

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会社の業績不振で残業代やボーナスが未払いなのは「誰のせい」か

残業代の未払いやボーナスの未支給は、会社員にとって見過ごせない大問題です。しかし、その一因でもある会社の業績不振は「誰のせい」になるのでしょうか? 今回の無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』では著者で特定社会保険労務士の小林一石さんが、残業代が未払いだった会社の役員個人を訴えた裁判事例を挙げ、その結末を紹介しています。

会社が残業代を未払い。役員「個人」は責任を問われるのか

以前にあるテレビ番組を観ていてちょっと気になるセリフがありました。

某大物芸人 「自分のせいでも無いのにボーナス出ないなんてことになったらみなさんも納得いかないでしょう!」

(※ このセリフだけではみなさんは面白くもなんともないと思いますが、この会話の内容について説明を始めてしまうと完全に話がそれてしまうので今回は割愛します。すいません)

ここで私が気になったのはどこかと言うと、「自分のせいでも無いのに」の部分です。

会社の業績が悪くてボーナスが支給されなかったらはたしてそれは誰のせいか?「会社の業績は社員全員が責任を負うべき!」という意見ももちろんありだとは思いますが、現実的には社長や取締役などの役員のせいだと考える社員が多いのではないでしょうか。

では法律的にはどうか。会社の業績が悪いことの原因に役員の悪意や重大な過失があれば法律上も問題にはなりますがそうではない場合は問題になることはほぼ無いでしょう(もちろん、役員解任、降格、報酬の返上などはありえると思いますが)。

では、会社が不正を行った場合はどうか? 役員個人は法律的にどこまで罪に問われるのでしょうか? それについて裁判があります。

あるホテル運営会社で社員に残業代が支払われていませんでした。そこで、その社員が会社の役員個人を訴えたのです。

この裁判は通常の残業代裁判とは少し違うところがありました。実は、社員はすでに残業代未払いで会社を訴えており、さらに「残業代を支払うように」との判決も出ていました。にも関わらず会社は残業代を1円も支払っていなかったのです。

ではこの場合に「役員個人」は罪に問われるのか。

裁判の結果、「役員に責任ありとして、損害賠償請求を認めました。具体的には以下の通りです。

  • 会社が社員に残業代を支払うことは法的な義務であり、役員は会社に対して残業代を支払わせる義務を負っている
  • 役員に就任している以上、会社に対して残業代を支払わせる機会はあった
  • 役員は(裁判起こした社員から)残業代の請求があったことを知りながら何らの対応も取らず、放置した

いかがでしょうか。役員にどの範囲まで法律的な責任をとってもらうかについてはその判断が難しい場合もあります。例えば万が一、損失が出た場合のその経営判断にまで責任をとってもらうというのであれば、思い切った経営判断がしづらくなるという弊害もでてきます。

ただ、役員には法律にそって、正しく会社を経営する義務があります(ちょっと難しい言い方になりますがこれを「善管注意義務」「忠実義務」と言います)。よって裁判所はこのように判断をしたのです。

みなさんの中にはすでに役員をやられている人もいらっしゃるでしょう。役員は多忙です。大変です。「そんなことまで関わっていられないよ」ということもたくさんあるかも知れません。

ただ、役員である以上、法律違反には(当然ながら)厳しい判断がされてしまうのです。

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洗濯機を買わないという選択も。こんなに使えるコインランドリー

便利な電化製品が普及したおかげで昔よりずいぶん楽になったとは言われても、まだまだ家事は重労働です。なかでも、どうやっても人の手が必要となってしまう「洗濯」ですが、楽にこなすコツはないのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、洗濯代行サービスや海外の事例を紹介しながら、それぞれのライフスタイルに合った「洗濯のあり方の模索」を提案しています。

洗濯今昔

さて、本日はどんどん変化していく家事のお話

親の世代やそのまた上の世代では、当たり前だった家事がすっかり廃れてしまっていて、もう誰もそんなことしないみたいなことってありますよね。そう、足踏み脱穀機を使った脱穀みたいなモンです。あはは( ̄∇ ̄)

家事が廃れていくのは、時代に合わなくなってしまったからです。時代に合ったやり方やグッズ、家電、サービスがどんどん出てくるからで、逆に言えば、これにキャッチアップしていけば、

  • 家事と家庭生活が時代に合ったものにできる

はずです。

そりゃそーですよね。現代日本での悩みは、当然家庭内にもあるわけで、それが新たな家事の有り様として、登場してくるわけですから。現在の

  • スーパーで買う一袋野菜が余っちゃう
  • 外回りの掃除をしきれない
  • 適時にクリーニングを受け取りたい
  • お花を飾りたいけど上手く飾れない

などなど。こういう不具合というか、不便さが徐々に解消されいくんですよ。

そうやって、解決されそうな家事のひとつが

  • 洗濯

です。

洗濯はもっとも省力化が進んでいない家事だと思うんです。というか、工程が長すぎるんですよ。洗濯機を回すのなんて、ごく一部でしかなくて、そのあとの乾かすとかたたむとか収納するとかまでが全部

  • 洗濯

ですから。これって絶対なんとかされるべきだろうと思っていたら、そうだよねやっぱりコレだよね。

  • 洗濯代行サービス

です。

クリーニングとの最も大きな違いは、ドライクリーニングしかできないオシャレ着やデリケート素材の洗濯ではなく、

  • 水洗い可能なものが対象

だということです。下着や靴下はもちろんOKですよ。…こういうものを他人に洗濯してもらうのにトマドイを感じるのは、私が古くなってきている証拠でしょうか(*゚∀゚*)

洗濯は、結構タイミングや天気が足かせになる家事なんですよね。だから、家族が多い、出張が入ってしまった、雨が続いているなどなどいかにもありがちな理由が重なると、洗濯物が溜まってしまうんです。

休日にガンガン洗濯しても、限界がありますし、なによりたまの休日が

  • 洗濯で潰れちゃった…

なんていうのは悲しいものです。

洗濯は、家事の中でも拘束時間が長くて相変わらず人力が重要な家事ですから、分量が増えるとそれだけ家事の負担がストレートに増加してしまうんですよね。

あるいは、寒い日に外に干すのがイヤ…物干し竿に背伸びするのが億劫…というトシヨリ世代にもイイはずです。

この洗濯代行システム、やり方は、宅配クリーニングとほぼ同じ

  • 予約→集荷→洗濯・たたむ→返却

という流れです。うん、ま、ネットやスマホに慣れている必要があるのは大前提ですけどね。

他の家事サービスと同じく、毎日全部の洗濯をオネガイするのではなくイベントのあとなど大量に洗濯物が出ることが予想できるときには代行サービスを使い、フツーのときには自宅で洗濯するなど、使い分けるといいんじゃないかと思いますね。

他方、これの最大の弱点は

  • サービスエリアが大都市圏のみに集中していること

ですね。まあ、地方で採算が合わないんでしょうが、こういうサービス格差が家庭の潜在的な経済力に影響するんだと思うんですよね。ちなみに我が家もサービスエリア対象外です。ちぇっ。

洗濯代行サービス以外に進化しているのは

  • コインランドリー

です。

以前のコインランドリーは、洗剤の空きボトルとかが転がってて、スミッコに座りにくそうなイスがポツンとあって…みたいな雑然としたイメージだったんですが、最近はとーーーんでもないんです。とても清潔で明るい感じで、中にはベーカリーやカフェを併設しているところもあるくらいですから。

「年金は払わない」そのことであなたに起きる最悪のケースとは?

「将来、払われるのか分からないから」という理由で増えている年金保険料の未納。このような人が多くなることで、今後どのような問題が起きるのか、みなさんはご存知でしょうか? 今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、年金未納が多くなると、どんな保険よりも強力な「社会保障」を受けることができなくなってしまうケースを紹介し、詳しく解説しています。

なぜ年金に強制的に加入させられるのか

公的年金には老齢だけでなく、遺族年金と障害年金があります。ほとんどの人は年金は老後に貰うものだって認識が強いですが、それなりに若い人にも年金受給者は居る。遺族年金は約500万人、障害年金は約200万人いる。遺族年金は人の死から始まり、障害年金は人の重い傷病(実際は初めてその傷病で病院に行った日。初診日という)から始まる。

こういう人生にとってかなり辛い状況から発生する年金なので、お話をする時とかはですね、お相手の気持ちにはかなり神経を使うもんです^^;

なお、死や初診日は保険事故という。保険事故が発生するから保険としての年金が請求により支払われる。これらの人生においての予測困難なものであり、保険事故は所得を大きく失う出来事だからです。

大黒柱となってるような人が死亡したら、残された家族の生活が危機に瀕する可能性がある。また、病気や怪我で長期の治療が必要になったら、多くの人は働く事が困難になってしまう。これらの年金はまあ、保険事故だなっていう事がわかりますが、老齢もまた保険事故となる。

やはり、老齢になると体力的に働く事が困難になり、また就職自体も非常に難しくなる。所得が得られにくくなってくる。長生きするのは良い事ですが、長生きというのはそういったリスクを抱えている。

だから、もしとても長生きする事になったら所得が得られにくいという危険性があるから、あらかじめ若い頃に年金保険料を納めて、長生きというリスクに備えようというのが老齢の年金。

将来年金貰えるか貰えないかの話になる時に、早死にしたら損じゃないか!っていう声があったりしますが、長生きという事態に保険をかけてるのであり、損とか得という話は適切ではない。長生きしないから年金保険料支払いたくないといっても、本当に早死にするのかどうかは誰もわからない。

もし、年金保険料をひたすら未納にしていて老後を迎えても、人道上は見捨てる事ができないから健康で文化的な最低限の生活が保障という事で何らかの支援を受ける事になるでしょう。

そういえば国民の40%くらいの人が未納とかいう話がたまに話題になりましたが、実際は95%くらいの人は未納じゃない。

国民の4割が年金を払ってない、は本当なのか? 年金のプロが検証(hirokiまぐまぐニュース記事)

厚生年金なんかは給与天引きされて未納にはできないから、この人たちは納付率100%となる。

さて、年金はよくメディアで不安を煽られる事が多いですが、そのせいでとんでもない損をしてしまう恐れがある。原則として遺族年金や障害年金は過去の保険料納付記録で貰えるか貰えないかが決まるので、あまり未納が多いとどんな保険よりも強力な社会保障が1円も受けられない事態になってしまう。泣くに泣けない事態を見ていきましょう。

現役アナが伝授。話す時の語彙力を簡単に増やす言葉の付け足し方

人前で話すあらゆるシーンに役立つプロの技を伝えてくれるメルマガ『話し方を磨く刺激的なひと言』の著者で、アナウンサー歴30年の熊谷章洋さんによる「話し方の表現力を上げる5つのアプローチ」シリーズ。今回は、話す時の語彙を増やす方法の総まとめ的な内容です。客観的な説明を加えるだけ、漢語を和語に言い換える、外来語、専門用語などを説明しながら話すなど、聞く側が語彙力があると感じる人の話し方を教えてくれます。

新しい単語を覚える必要がない、語彙力アップ法

思い出しますと、語彙を増やすというテーマは、話す内容の良し悪し、完成度に関係なく、表面的な「しゃべりの技術」によって、話し方の表現力を上げる5つのアプローチ

  1. 声を磨く
  2. 声色を使う
  3. 口調を操る
  4. 語彙を豊かにする(←今ここ)

この一環として、4番目に挙げている項目です。

そして、具体的な語彙の増やし方としてご提示してきたのは、

  • 度合いの微妙な違いを言い表すこと
  • 強調の接頭語などを使うこと
  • 類義語で言い直すこと
  • 擬音擬態語を使う
  • 比較比喩を使う
  • それらをさらに二つ以上重ね、組み合わせること
  • 気持ちを言い分ける、主観表現の工夫
  • 「どこが」「どう」「なぜ」を付け加えること
  • そのほか、なんらかの説明を付け足すこと

でしたね。各項目がどういうことなのか、詳しくは過去記事をご覧ください。

こうして並べてみますと、話す時の語彙力の問題とは何なのかが、いっそうわかりやすくなるかと思います。それは、言わんとすることを、より正確に緻密に伝えるための表現力のことであり、単語ひとつにまとめることができなくても、言葉を付け足すだけで、それはいわゆる語彙となりうるんですね。

だからこそ、もっと正確に言おうとする努力と習慣こそが必要なのであって、新しい単語を知ることが問題ではない、ということ。以前の記事でも言いましたが、語彙力のある人の話を聞いて全く理解できない、なんてことありませんよね。

つまり、自分で語彙力がないと思っている人でも、語彙力のある人が使っている言葉は、全部知っているわけです。知っている言葉の使い方を知らないだけなんです。

その「知っている言葉の使い方」としてご提示してきたのが、上に箇条書きした、語彙の増やし方、ということになります。では、まだこれまでに述べていなかった語彙力の増やし方について、残りの解説をしていきますね。

鍼灸師が教える冬場の目の乾燥や涙目の予防法。眼球への血流ケア

冬の乾いた冷たい空気は、肌だけではなく、眼球の粘膜にも乾きや涙目などの症状を招くと、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生は注意を呼びかけます。のぶ先生はそれらの症状を予防するため、外出時に眼球を保護する方法と、家でできる眼球への血流ケア術を教えてくれます。

冬場のドライアイ

【冷たい空気は目にもストレス】

一日を通して冷たい風が吹くようになりました。室内に居ても壁や床から冷気が入り込んでくるのを感じます。冷たい風にあたると、皮下の血流が悪くなり肌がカサカサするようになります。

じつは眼球の粘膜も同じような状態になりやすく、目の乾きや涙目が出るようなら、冷気によるストレスが原因です。

【外出時は眼球の保護】

目の乾燥や涙目が出るようなら、花粉症用のゴーグルをして外出すると症状が軽くて済みます。同時に眼球への血流をうながすために、帽子とストールは必携。頭部や襟元を保温することで、眼球への血流低下の予防がかないます。

【眼球への血流ケア】

入浴時、バスタブにつかりながらお湯で顔やまぶたを温めるようにすると、翌日の目の疲れや乾燥、充血やかゆみ、目やにの予防になります。

また、後頭部から肩甲骨の間までを熱めのシャワーでよく温めるようにすると、頭部への血流がよくなり、目鼻の粘膜の乾燥対策にもなります。

「血流促進のおでこマッサージ」。日頃から眼球の周りを軽く押さえるようにマッサージをしたり、まゆ毛やおでこのあたりを軽くさするようにすると、眼球や鼻の粘膜への血流量が上がり冷え対策になります。

これから冬本番を迎えますね。首から上の冷えを感じたら、しっかり保温を心がけましょう。インフルエンザも流行り始めています。しっかり保温で丈夫な抵抗力を備えてお過ごしください。

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