なぜ人は、「ほら話」は信じないのに「詐欺」を信じてしまうのか

日本のみならず世界中に数多く残る「ほら吹き」を主人公にした昔話や小咄。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、これらの「ほら話」に通底する共通点を上げながら、「詐欺」と「ほら話」の興味深い関係性についても考察しています。

ほら話と詐欺

日本でも世界でも、昔話の一つのジャンルに「ほら吹き」の話があります。「ほら吹き男爵の冒険」は世界の童話でも有名なお話ですが、この主人公のミュンヒハウゼン男爵はドイツの実在の貴族です。男爵が周りに語って聞かせたほら話が元になってできた童話です。ちなみに「ミュンヒハウゼン症候群」という精神疾患の病名はこの男爵の名前が元になっています。

日本でも、大量に捕まえた鴨を腰の周りに付けたところ、空を飛んでしまう羽目になる「鴨取り権兵衛」などは有名な話。この話は、落語「鷺取り」でも似たような展開があります。

鷺や鴨を取るのも、田んぼで立っていた鴨が、夜中、田んぼが凍って動けなくなるところを「鎌で刈って取った」のような話になる「弥次郎関東)」「鉄砲勇助(関西)」もあります。

ほら話は、全国各地に似たような話が伝承されていて、それらがまたくっついたり改変されたりして、様々な形になっています。

ただ、共通しているのは、すぐにウソだ!とわかるところ。

「鉄砲勇助」という上方落語では、向こうからものすごい勢いでやってくる猪の「牙」をガシッと受け止めて…と言ったところで、「猪に牙があるか?」と突っ込まれます。「じゃあ羽をつかんで」「羽もあるか!」というやりとりになって、「ではどこをつかみましょう?」というオチでウソがバレる。

こういう「すぐにわかる」からこそ、聞いた方も「アホなことを言ってる」と笑いに変えられる。

今ではこういう「ほら話」というのは新しくは生まれにくい気がしますね。すぐに「ありえない」と「真面目な指摘が飛んできて終わってしまいそうです。

でも困ったことに「ありえない」と言いたくなるような話が多いのが「鷺」…、ではなく「詐欺のお話

こちらも「お金が有り余っているのでもらってください」といった「ありえないでしょ!」と言いたくなる話でひっかけようとしてきますが、なぜか被害が後を絶ちません。

「真剣」に耳を傾けてしまうからでしょうか?

それなら、「ほら話」文化を復活させて、みんなで「ありえない!」と笑い飛ばしてしまうようになれば、詐欺に引っかかる人も少なくなるかもしれませんね。

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中国に対抗の米、最新鋭F22を豪へ。中国は対空兵器を配備

南シナ海で中国が造成した7つの人工島の軍事化が、着々と進行していると欧米メディアが報じている。一部の島々には、高性能な兵器の設置が確認されており、中国が有事の際に備えていることがうかがえる。南シナ海の航行の自由を脅かし、一方的に力による現状変更を続ける中国に、米太平洋軍のハリー・ハリス司令官は対抗することを約束し、最新鋭F22戦闘機のオーストラリア配備を発表した。

米中激突を想定?南沙が要塞化

米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)のサイト『アジア海事透明性イニシアチブ(AMTI)』は、南沙諸島の4つの島々で、ここ数ヶ月にわたり、六角形の構造物の建設を確認したと発表した。すべての建物は軍事防衛用のものであり、高射砲や、ミサイルや航空機を探知し撃墜するのに使われる防衛プラットフォームである近接防空システム(CIWS)を収容する施設と見られている。

AMTIは、高射砲やCIWSの設置は、南シナ海での有事の際に中国が人工島の防衛を真剣に考えていることを示すとしている。またこれらの設備が、米などの巡航ミサイルが航空基地となる人工島に発射された場合の、最終防衛ラインとなるのではないかと見ている。AMTIのディレクター、グレッグ・ポリング氏は、「中国は軍事化ではないと言い続けているが、彼らが望めば明日にでも戦闘機や地対空ミサイルの配備が可能だ」と述べている(ロイター

米は同盟国を見捨てない。米司令官明言

アジア太平洋地域における中国の台頭は、日本をはじめ近隣国にとっては大きな脅威であり、南沙諸島の軍事化もさらなる心配の種だ。しかし、ここに来てアメリカ側から頼もしい発言も飛び出している。

13日に行われた豪シンクタンク、ローウィ研究所でのスピーチで、米太平洋軍のハリス司令官は、アジア太平洋地域の同盟国に対し、トランプ政権下でもアメリカは引き続き頼れる存在であり続けるとし、「航行の自由作戦」を通じ中国の「独断的かつ攻撃的な態度」に対抗すると述べた。ハリス氏はまた、アメリカがアジア太平洋地域を見捨てるというような報道がされてきたが「ひどい誇張」だとし、中国が人工島にいくつ基地を作ろうが、アメリカは南シナ海へのアクセスを中国が遮断することを許さないと話している。(フィナンシャル・タイムズ紙、以下FT)。

インデペンデント紙によれば、このスピーチが行なわれる数日前、中国が核搭載可能な爆撃機を南シナ海で飛行させていた。これは、次期大統領ドナルド・トランプ氏が長年の外交的慣例を破り、台湾総統と電話会談したことへの威嚇と見られている。それに対抗してかどうかは定かではないが、スピーチの中でハリス氏は、世界最高性能といわれるF22戦闘機を2017年にオーストラリア北部に配備すると発表。また、「確かな戦闘能力」を形成するため、十分な軍事資産を投入することを豪側と合意したと述べている。

中国への牽制となるか?米中対立の行方は?

豪識者はハリス司令官の発表を歓迎しているようだ。ローウィ研究所の国際安全保障ディレクター、ユアン・グラハム氏は、このような動きは「中国へのかなり高度な威圧的シグナル」を表したものだと地元紙に語っている(インデペンデント紙)。シドニー大学の米研究センターのリサーチ・ディレクター、ジェームス・ブラウン氏は、F22の豪配備は重要な動きだとし、アメリカとアジアで大きな変化が起こる中、同盟の強さを豪に再確認させるためには、ハリス氏のスピーチは時宜を得たものだったと評価した(FT)。

もっとも中国のほうは、人工島の軍事施設建設についてコメントせず、南沙諸島は中国の領土であり、必要な防衛対策は講じると主張しているだけに(BBC)、このまま引き下がるとは思えない。お互いの強気な発言やきわどい行動が一触即発の状況を作り出す危険性も高いだけに、米中対立の行方が懸念される。

(山川真智子)

 

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記事提供:ニュースフィア

【動画あり】パックマン型の人力車に乗って浅草の名所を疾走!

バンダイナムコエンターテインメントの企業理念である“アソビきれない毎日を。”をより推進すべく実施中の日常にアソビを仕掛ける新プロジェクト「アソビモット project」。このたび、同プロジェクト第3弾としてリアルイベント“アソビモット project 第3弾「パックマン人力車 浅草ナイトクルーズ」”が12月23日(金・祝)~25日(日)が開催される。このイベント開催に先立ち、「パックマン人力車」の参加者の募集がスタート! さらには「パックマン人力車」紹介動画も公開された。

「パックマン人力車」は、ゆったり快適に観光を楽しめる浅草の名物人力車を「パックマン」仕様にカスタマイズしたもの。浅草の人気人力車店「くるま屋」の協力のもと、本企画が実現。まるでパックマンに追いかけられているかのような車夫や搭乗者の姿を見て、道行く人々も楽しめるような形状になっている。

今回公開された動画には、話題のフリー素材アイドル:Mika+Rikaが出演。彼女たちが「パックマン人力車」に乗り込み、浅草の名所を駆け抜ける様子や浅草の町並みと「パックマン人力車」のコントラストを感じ取れる内容となっている。

今年のクリスマスは、浅草観光で「パックマン人力車」に乗車してみては? 詳しい参加(乗車)方法は、「アソビモット project」公式サイトにてチェックを。

 

 

<関連サイト>
「アソビモット project」公式サイト
http://asobi.bandainamcoent.co.jp/

 

記事提供:EntamePlex

 

若い世代は知らない。ヨドバシカメラの名の由来は地名だった

家電量販店のヨドバシカメラ。

お気に入りの家電をヨドバシカメラで買ったことがある人も多いであろう。

このヨドバシカメラの名前の由来について、皆さんはご存知であろうか?

ヨドバシカメラの公式アカウントが、この名前の由来について紹介してくれている。

 

 

ヨドバシカメラの社名は創業場所の地名に由来しており、今の東京都庁がある新宿は1947年まで「淀橋区」であった。

この地区でカメラ屋を始めると、お客様が「淀橋のカメラ屋」と呼んでくれたので、そのまま社名にしたという。

これは、知らなかった・・・。
 

■反応の声

 

 

 

 

 

 

関連:ヨドバシカメラTwitter

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

記事提供:ViRATES

 

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最低500万よ。トランプ娘イヴァンカの仰天「銭ゲバ」エピソード

トランプ次期大統領と同様に注目を集める娘のイヴァンカ・トランプ。才色兼備で2児の母、さらにはトランプ氏の右腕とも言われるほどの経営センスの持ち主で、自身のファッションブランドをもっています。「浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』」の著者で、国際政治経済学者の浜田和幸さんによると、先日の安倍総理とトランプ氏の会談にもイヴァンカは同席しており、自身のブランドを日本で売るための条件を有利なものにしたと言われているそうです。やはり彼女も父親同様、拝金主義者なのでしょうか?

利益相反の女王になるか、トランプ次期大統領の娘イヴァンカ

何かと話題に事欠かないアメリカの次期大統領トランプ氏

このところ新たに急浮上しているのが娘イヴァンカの言動だね。

ぶっちゃけ、前代未聞の連続さ。

きっかけは安倍総理がトランプ氏をニューヨークのトランプ・タワーに訪ねた時のこと。

外国の指導者との初顔合わせとして世界に注目を集めた安倍・トランプ会談の場にしっかり同席していたんだな。

外交官でも政策アドバイザーでもない、彼女がなぜ日本の総理との会談に同席したのか、アメリカでは大きな注目と批判を浴びることになったね。

というのは、彼女は自分の名前を冠にした高級ブランドのファッションや宝飾品を内外に販売していて、近く日本の大手アパレルメーカーと独占販売の契約を結ぶ交渉をしていたからさ。

父親の次期大統領が進出先の日本の最高指導者と会う場に同席することで、圧倒的に有利な条件で対日進出をまとめる上げることになったというわけだね。

これは明らかに公的立場を利用した利益誘導ということになりかねない話。

100万欲しけりゃ誰かに100万あげろ。目からウロコの願望実現法

例えばお金であっても情報であっても、何か欲しいなと思ったときに「欲しいなー」とつぶやいているだけでは埒が明かないのは当たり前ですよね。ではどうするのが一番の近道なんでしょうか。その答えが、無料メルマガ『ビジネス発想源』に記されていました。著者の弘中勝さんが、「100万円が欲しい人」というわかりやすい例を挙げながら、ギブ&テイクの「ギブ」の重要性について説いています。

欲しいと思った時には

「あーあ、誰か100万円くれないかなー」という要望をつぶやくとします。ただつぶやいているだけでは、誰も100万円なんてくれません。でも、誰かが100万円をくれる人間になる方法が、実はあります。それは、自分自身が誰かに100万円をあげる人間になることです。

「あーあ、誰か100万円くれないかなー」とつぶやいている人に、自分が100万円をあげる。そうすると、その100万円をもらった人は、100万円分の恩返しをしようとし、さらにその周囲で見ていた人も感動してさらに力になろうとします。そうやって、100万円以上のリターンを受け取ることができるのです。100万円以上のリターンを受け取るということは、「この人は100万円で100万円以上のリターンを得る人だ」と周囲は判断して、100万ぐらい簡単に投資してくれます。

「は、何言ってんの? その100万円がないから欲しいって言ってんのに、なんで元手がないのに100万円も人にあげなきゃいけないの?」と、上の話に首を傾げる人もけっこういるでしょう。そういう方は、恐らく投資の体質ではないので、いつまでも「100万円くれないかなー」と無意味に吐いていればいいのではないでしょうか。

そして、この『ビジネス発想源』も登録解除して読むのをやめて、ポンと100万円くれる人を求めてどこぞの街へ繰り出せばいいのではないでしょうか。そして偶然落ちていたバナナの皮で滑って、偶然置いてあった豆腐の角で頭をぶつけたらいいのではないでしょうか。

意味が何となくでも分かる人にだけ、話を進めます。

子供に「ガマン=親に言われて仕方なくする」と思わせない教育法

どうしたら子供が「我慢すること」を覚えてくれるのか、そもそも我慢ってどうやって教えたらいいものなのか、とお悩みの親御さんも多いかと思います。そんな方のために! 今回の無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、子供に無理なく「我慢」が身につく指導方法が記されています。

ガマンの教え方

今日のテーマは「ガマンの教え方」。ストレートに「『ガマンの教え方』を教えてください」とお尋ねいただくケースはありませんが、諸々のご相談の中で

「わがままばかり言わないで…できてくれたら良いのに、と思うのですが」
「欲しい物は手に入れないと気が済まないことが、心配です」

などのお悩みはよくお聞きしています。

子どもが、「我慢」を覚えることについて、まず大切な原則をお伝えします。それは、親が単に「我慢することも大事」と言ったところで、我慢を教えることはできない、ということ。子ども自身の中で、1つの欲求に対して、それを上回る別の欲求が出た時に、経験を通して初めて学ぶことができるものなのです。

親としては、「教えよう」「覚えさせよう」という欲を捨てるところからスタートしましょう。そして、子ども自身が「Aをガマンしたら、Bが手に入った!」という経験をすることができるよう、気長に見守って適切にサポートしてあげることを意識してください。

なお、この時の「経験」ですが、子どもの学びにつながりやすい経験と、そうでない経験があること、頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。ポイントは2つ。

  1. Bを「手に入れた!」実感がハッキリ得られること。
  2. AのガマンとBの入手が時間的に近いこと。

例えば…

  • 例1:ゲームをしたいのを我慢して(A)、サンタさんにお手紙を書いた。クリスマスにプレゼントがもらえた!(B)

この例では、プレゼントをもらえた体験の印象が強い(ポイント1)ので、子どもの学びにつながりやすい体験になっています。

  • 例2:友達の家に遊びに行きたいのを我慢して(A)、家族で映画を観に行った(B)。

この例は、ガマンしたことと代わりに得られた楽しい体験が時間的に非常に近い(ポイント2)ので、やはり子どもの学びにつながりやすい体験です。

悔いなき人生を送りたいなら試す価値アリな、5つの時間の使い道

「人生は短い」などという名言を引き合いに出すまでもなく、人間に与えられた時間に限りがあるのは自明の理。それならばせめて充実した人生を送りたいものです。無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』では、限られた時間を最大限に活かす「5つの時間の使い道」が紹介されています。

5つの時間の使い道

以前、時間の活かし方時間管理(タイムマネジメント)をテーマにした研修を聴講したことがあります。時間は有限であることから、自立・自律型人財にとっても、時間を有効に活用していくことは、とても大切なことだと言えるでしょうね。

本号では、聴講した研修の中で学んだ「時間の使い道」を参照しながら、時間の活かし方について考察していきたいと思います。研修の中では、英国の古い祈りの言葉を介して、5つの時間の使い道のお話がありました。

「時間を仕事に使え、それは成功への第一歩である」

自らの足で立つためには、経済的な礎土台を築くことが必要ですね。そのためには、仕事であり、何らかの物事に取り組むことに、時間を使っていくことが大切になります。

しかし、その仕事、取り組む物事をイヤイヤやっているようでは、自らが描く成功にはつながりませんね。せっかく有限である時間を使うのなら、やはり、仕事でも取り組む物事でも全力で気持ちを込めてやっていくことが重要であり、それが、自分が描く成功への第一歩になるのではないでしょうか。

「時間を思考に使え、それは力の源である」

インターネットの普及などによって、以前に比べて情報量が莫大に増えたこともあり、何か分からないことがあると、手軽に情報などを調べてしまいがちですね。私自身もそうです。

とは言っても、情報はあくまでも情報でしかありませんから、その情報を取捨選択したり、新たなアイデアを生み出すために活用したりするには、やはり、自分で考えることが必須と言えますね。

別の研修に登壇した講師は、自分ひとりで考える時間を持つために、ひとりでキャンプに行っているとも言っていました。

スピード違反者もすんなり反省。白バイ隊員が明かす秘密の検挙方法

メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』の著者・吉田武さんが、現職の交通機動隊員Sさんに生の声を聞く人気シリーズ。今回のテーマは、白バイ隊員がスピード違反を検挙する流れについて。「現職の警官ここだけ話。白バイの速度計測、実はチョー適当だった」では、白バイの速度計測についての裏話をお伝えしましたが、実は速度計測が不十分であることを知っていてゴネるドライバーも多いのだとか。白バイ隊員のSさんは、あくまで自分のやり方だと前置きした上で、ドライバーが反省し、納得してくれる「検挙法」について明かしています。

アメとムチを使い分ける白バイ隊員のスピード違反検挙法

Sさんスピード違反を追尾で捕まえるルールっていうのは管轄によって様々なんだよ。法的に決められたルールがあるわけじゃないので、ある程度署によって違っていたりとかあってさ、ややこしい状態なのも事実」

吉田「一説では200とか300メートルとか追尾しないと検挙できないとか、赤色灯を回して追尾しないと検挙できないなど、色々な都市伝説を伺ったことがあるんですけども……実際そのへんを詳しく知りたいんですが。特にパトカーや白バイに付いている速度計測器って本当に正確に速度が測れるもんなんですかね?

Sさん「これは難しいところだなぁ。厳密に言うと追尾する距離はあまり関係ない。一瞬でもアクセルをベタ踏みして速度を出し、法定速度を超えれば検挙することは可能なので、追尾距離っていうよりも赤色灯とサイレンを回して追尾する時間というか距離になるのか、そっちを重要視したほうがいいんだよな。特に裁判になった場合なんかではね」

吉田「え? それはなぜですか?」

Sさん「時折、警官だって人の子だし慌てることだってある。追尾以前に自分で追いかけた速度で計測することが多々あったりするんだけど……」

吉田「それっておかしいじゃないですか!不当検挙だと思いますよ!」

Sさん「まぁ、実際はそのへんが不透明なんだよな。だって検挙される運転手側には証明できるものがない。追尾して検挙する側の警官の良心次第だったりもする」

吉田「つまり、というか例えばなんですけども、50キロ制限の道路を70キロ弱で走行してました。が、パトカーの追尾によって速度計測器が示している記録が80キロを指していたら30キロオーバーで一発免許停止。そういうことをやろうと思えばやれるってことですよね?」

Sさんやれるのは白バイに限るよ

吉田「それってドライブレコーダーが白バイに付いてないし、警官がペアでパトロールしているわけじゃないからですか?」

Sさん「まさにそのとおり。確かにパトカーだと基本ペアでパトロールしているんで不正という言い方はあまりしたくないけどできないわけだ。今はドライブレコーダーで車内の会話も記録されている車両も多いのでヘタな動きなんかでもしたら記録からチェックされてバレる。むしろそこまでして取り締まりをし検挙を必至でやる場合は、自分らに課せられたノルマが満たされてないことからの焦りによる暴挙にしか思えないね」

日本酒の復権を賭けた戦い。新潟の銘酒「八海山」大変貌のヒミツ

新潟県魚沼市の霊山・八海山の雪解け水を使って丁寧に作られた名酒「八海山」。日本酒に詳しくない人でもお店などで目にしたことがあるのではないでしょうか?「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)では、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。長年培われた伝統の職人技と、最新鋭の技術から作られるハイブリットな日本酒は、なぜこれほど長い間飽きられず、多くの人を魅了し続けるのでしょうか?

東京から新潟の田舎町に殺到~客を酔わせる絶品スポット

東京から新幹線で1時間半、新潟県・南魚沼市。高齢化が進むこの過疎の町に、最近、驚くべきスポットが現れた。山麓にいくつもの建物が立ち並ぶ。過疎の町とは思えない賑わいぶりの「魚沼の里」という施設だ。

関東からも大勢がつめかけるこの「魚沼の里」には、ここでしか味わえない絶品の店が並んでいる。

ある店は「酒の實煮込みうどん」(1200円)が評判。酒粕をふんだんに使って、具沢山に煮込んだ他にない芳醇な味わいのうどんだ。負けじと客を集めるスイーツの店も。一番人気は「にほんしゅバウムクーヘン」。表面にたっぷりと日本酒をしみ込ませた、大人向けの甘さが魅力だ。別の行列店の人気は「もち豚の塩麹漬け定食」(1000円)。塩麹の甘みがひろがる、驚くほど柔らかい豚肉だ。ここは美しい自然の中を歩きながらそんな様々な味わいに出会える場所なのだ。

「魚沼の里」を作ったのは、日本酒八海山を造る八海醸造。「八海山」といえば1980年代全国的な地酒ブームを牽引した新潟・南魚沼の名酒。飲み飽きないキレのある辛口の味わいで、今や、定番の日本酒として全国で親しまれるようになった。

驚くべきは、縮小を続ける日本酒市場の中での「八海山」の成長ぶり。その奇跡を生み出したのが八海醸造3代目・南雲二郎だ。

創業以来、まさに八海山のふもとで酒造りをしてきた八海醸造。南雲がその最大の武器を見せてくれた。その場所は熊が出るような森の中。現れたのは、八海山から豊富に染み出す雪解け水だ。このアルカリ分の少ないまろやかな軟水を直接引き、その水で米を洗うところから八海山の酒造りが始まる。

自慢の美味しい水で蒸し上げた酒米。そこへタネ麹をふりかけ、麹づくりが始まる。夜中に泊まりこんでまで、僅かな温度変化を調整するため、蒸し米を動かしていく。50時間以上かけて管理してできあがるのが酒蔵の生命線とも言える米麹だ。

米麹ができるとさらに発酵工程へ。40日以上手間ひまかけて日本酒を作り出していく。こういった手間のかかる日本酒づくりのノウハウこそが、八海醸造の好業績を支えている。

スイーツからドレッシングまで~酒造技術で絶品続々

首都圏のスーパーに八海山が生んだ大ヒット商品が並んでいる。「麹だけでつくったあまさけ」(864円)。酒を絞ったあとの酒粕からでなく、酒を造る前の麹で直接造っている点が他との違い。麹の発酵効果だけで十分な甘さを引き出しているため、砂糖は一切使っていない。フル稼働でも製造が追いつかず、現在、新たな工場を建設中だ。

この大ヒットを支えるものこそ長年日本酒造りで培ってきた麹などの甘みを自由にコントロールできる技術力だ。

甘酒は序の口。今、店舗を増やしているのは、八海醸造が運営する「千年こうじや」だ。客を引きつけているのは、八海山の麹や発酵技術で作った美味しそうな商品の数々。一番人気は「塩麹漬けもちぶた」(514円)。塩麹でつけ込んだ、お餅のような歯ごたえのモチ豚を自宅で楽しめる。独特の柔らかさが絶品。八海山の酒づくりで生まれる上質な麹が、様々な素材のうま味をより引き出してくれるのだ。

酒造りで生まれる美味しい味わいの酒かすも。これを丁寧に裏ごししケーキの生地に混ぜ込んで作るのが、しっとり感抜群の「酒の實バウムクーヘン」(14cm1460円)だ。

「千年こうじや」にはイートインコーナーも併設。発酵食品を酒と一緒に味わえるようになっている。日本酒が低迷する中、南雲は酒造りで培った技術で様々な商品を開発。今や売上げの2割を清酒以外で支えている

「日本酒の醸造過程でいろいろなものができてくる。それを我々の強みとして利用して、商品作りをしていこう、と。伝統的な技術の蓄積だけどそれを使うことで新しい提案ができる」(南雲)

さらに南雲は発酵食品をただ売るだけではなくその上手な使い方を教えるセミナーも開いている。東京で年150回開催されている「八海山・千年こうじやセミナー」。

「千年こうじや」で売っている商品でつくる簡単で美味しいメニュー。八海山の塩麹を混ぜ込むことで卵のうまみをより引き出した「きのこのオムレツ」、人気の甘酒を調味料として使った「さわらの照り焼き」、さらに甘酒仕立ての「スイートポテト」なども。簡単にできるレシピばかりで若い女性客のリピーターも多い。

もちろん料理と相性抜群の自慢の八海山をアピールするのも大きな目的だ。

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食事が美味しくなる酒~八海山の独自戦略

スタジオで小池栄子に「日本酒の理想の味は?」と問われた南雲は、「飲んで美味しいけど飲んだ気がしないいつのまにか手にとってしまう酒」と答えている。

実は数ある日本酒の中で、「八海山」は他とちょっと違う戦略をとっている。

例えば、かつてカンブリア宮殿でも取り上げた、今一番人気の山口県の「獺祭」の場合、原料の米の精米を極限まで行うのが特徴。実に2割程度になるまで磨き上げたものを使っている。これにより米の雑味を取り除き、上質な香りを出すことにこだわっているからだ。

一方、全国19の酒蔵が一堂に会した日本酒のイベント「AOYAMA SAKE FLEA」でひときわ客を集めていた注目株「若駒」。作ったのは若駒酒造の若き6代目、柏瀬幸裕さん。こちらは「獺祭」とは真逆。ほぼ米を精米しない。栃木県小山市にある若駒酒造では、他にない味わいを作るため、思い切って米の精米歩合は80%に。ほとんど磨かない酒造りに挑戦し、甘みのある濃厚な味を実現した。「個性を出す酒蔵さんがいっぱいあるので、もっと個性的に仕上げたいですね」(柏瀬さん)と言う。

今やそんな個性を主張する酒造りが全盛期なのだ。しかし「八海山全く逆の戦略をとる。それは、あえて個性を抑えた酒だ。

米を削る精米歩合は60%。甘みがほのかに香る程度。発酵過程も低温でゆっくりと行うことで、複雑な味わいが出るのを抑えているという。

あえて個性を抑える理由が「八海山」に親しんでもらうための料理教室に。そこではなぜかシュウマイ作りを教えていた。様々な料理に八海山が合うことを知ってもらいたいという。

つまり、狙いは食中酒。実際、シュウマイを食べて八海山を味わってみた参加者は相性のよさに驚いていた。個性の強い酒で支持を得るのではなく、日常的な食事と一緒に気軽に楽しんでもらうことでファンを増やす、これが「八海山」の戦略だ。

日本酒というのは食事をしながら飲むもの気づかないうちに飲んでしまうものが食中酒ということだと、僕は思っています」(南雲)

価格が3倍に?ブランド日本酒の実態         

10月1日、日本酒の日に開かれたのは酒造メーカー主催のイベント「全国一斉日本酒で乾杯!2016」。減り続ける消費を盛り上げる狙いだが、会場で日本酒低迷の理由を聞くと、良い酒の高騰が問題だという。

カンブリア宮殿でも取り上げた、今、一番人気の日本酒「獺祭」。当時、旭酒造の桜井博志社長は「それなりに給料をもらっているサラリーマンの方が普通に家で飲めるお酒」にしたいと語っていたが、蔵元が3000円で売っている「獺祭」に9000円近い値段をつけている業者も珍しくない。あまりの人気に生産が追いつかず、末端の店に高値を付けられてしまっているのだ。

そんな中で、「八海山」は独自のポジションで親しまれている。「八海山」のレギュラー酒は大人気にもかかわらず、ほとんど値上がりせず、お値打ちなのだ。

南雲はまさにその価格安定を大命題として取り組んできた。

レギュラー酒がいつでもどこでもあって欲しい人が買えるような状況になってきた。それに対しては長年、執念に近い気持ちでやってきました」(南雲)

八海醸造は1922年、南雲の祖父・浩一がおこした。そして地元客に親しまれる酒蔵として成長してきた。

だが、3代目として入社した南雲は、1980年代の地酒ブームの時に驚きの光景を目にする。それは東京の卸へ営業が終わり、ふと立ち寄った居酒屋で見た「八海山」の値段。通常の2倍以上の値がつけられていた。

南雲は身分を明かし、そこまで高く売っている理由を聞いた。すると店主は「あんたら蔵元が売らないから高くなる。うちは今月、3本しか買えなかった」と答えた。「八海山」は地酒ブームで驚くほど品薄になっていたのだ。南雲がいつも通る地元の酒屋の前には、常連のお年寄りが寒さに震えながら「八海山」のために並んでいた。

「毎日、当たり前に飲んで満足してもらうことを目指しているのに、いつのまにか普通に飲めない高い酒になっている。これは相当まずい、と」(南雲)

南雲は、蔵人たちが丁寧な手作業で作り続けてきた「八海山の大量生産を決意した。

究極の職人技も~安くて良い酒、八海山の秘密

そして南雲が作ったのが「第二浩和蔵」。コンセプトは「大量生産でも味を犠牲にしない」だった。

酒蔵の中では、全自動の水流式洗米機が超高速で米を洗っていた。かつて職人が手作業で行っていた水を吸わせる工程も、秒単位で水に浸す時間をコントロールできる全自動の機械がとって替わっていた。

製造部次長の棚村靖は「産地の違いでも微妙に水の吸い方は変わるので、30秒刻みで時間をコントロールできる。人間だとどうしても疲れるので、作業にムラやばらつきが出るんです」と言う。

職人の作業を細かく精査した上で、多くを機械に置き換えた。まさに大量生産、最新鋭の日本酒工場だ。ところが、正確な水分量で機械が蒸し上げた米が運ばれた先には、大勢の蔵人たちがいた。実はこれがこの蔵の最大の特徴だ。

年間数百万本の日本酒が製造できる設備で、麹づくりを人の手で行う蔵はまずない。「八海山」では大量生産でも味を落とさないため、自動化で浮いた資金を職人の手作業が必要な工程に惜しげもなく投じているのだ。

南雲が「八海山」最高の酒を見せてくれた。特別に作った大吟醸。でも、売るための酒ではないという。

これが作られるのは、毎年1月。大きな台でなく、今はあまり見なくなった「へぎ」と呼ばれる箱に米を盛り、麹を作る。発酵温度を変化させるため手でくぼみを作ったり、溝を刻んだり、微妙な動作でコントロールする。

実はそんな究極の職人技を残していくためにあえて最も手間のかかるやり方で酒を造っているのだ。それが売らない酒造りの理由だった。

ハイテクと職人技のハイブリットな酒蔵で作るレギュラー品のお酒は、年間実に250万本。安くて良い酒「八海山」は、こうして生み出された。

魚沼に客を呼び込む~負けない酒蔵の地元戦略

この日、「魚沼の里」であるイベントが開かれていた。

集まった一行が次々に入っていったのは田んぼ。魚沼産コシヒカリの収穫体験だ。収穫が終われば、大きな釜で炊き上げたツヤツヤの新米の登場。体を動かした後の最高の贅沢。地元のとれたて卵を使って、卵かけ御飯に。

南雲は魚沼を知ってもらうための様々な取り組みに力を入れてきた。

「ここで我々の日本酒が生れたのですから、我々の根本を知ってもらうことは、我々のお酒を深く理解してもらえることにつながると思います」(南雲)

より魚沼を知ってもらうために、雑誌まで発行している。

その名も『魚沼へ』。お酒の広告はほとんどなく、取り上げるのは、魚沼で普通に暮らしてきた人々の姿。年4回の発行に合わせて魚沼中を駆け回って取材を行っている。

この日、訪ねたのは、国の重要文化財に指定されている茅葺屋根の農家「佐藤家住宅」。取材をするのは、雑誌『山と渓谷』などを手がけた名物編集者の森田洋さん。今回はこの建物の主人、85歳の佐藤清一さんを表紙にするという。

創刊から13年。魚沼の隠れた資源を守り続けている普通の人々の笑顔を残してきた。新刊を楽しみに待つ地元の人も少なくない。すでに表紙デビュー済みの田村カンさんもそのひとり。「魚沼のことがよくわかる。今は人口も減ってしまって集落も続けていられない状態。小さな雑誌でも作ってもらえれば『良かった、俺たちが出ている』と話し合うこともできる。一生の記念です」と言う。

『魚沼へ』は、魚沼に足を運んでもらうきっかけになればと、東京の店舗にも置いている。そんな地道な活動が口コミで広がり、「魚沼の里」の賑わいが増している。

「ここは年間に10人も来ないようなところでしたから。『酒蔵の二郎もちょっとは役に立っている』と言われたいという感じですかね」(南雲)

~村上龍の編集後記~

八海山は飽きない。「どうだ、うまいだろう」という奢りも媚びもない

製造には細心の注意が払われどの工程にも妥協がない小説と似ている。飽きないで最後まで読んで欲しい、そう思うと、一行一句手を抜けない。

「八海山」は、酒と言えば灘、伏見という時代に、新潟の、周囲を山々に囲まれた辺鄙な町で誕生した。

だが名声や伝統と無縁だったからこそ、常に進化への希求があった。

淡麗でありながら、しっかりした味がある「八海山」、飲むたびに「いい酒だな」と思う。造り手の気概が伝わってくる。

<出演者略歴>

南雲二郎(なぐも・じろう)1959年、新潟県生まれ。東京農大卒業後、新潟県醸造試験場へ。1984年、八海醸造入社。1997年、社長就任。2012年、「千年こうじや」オープン。

source:テレビ東京「カンブリア宮殿」

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