魚が獲れなくなっている理由が「海がきれいになり過ぎた」の皮肉

近年、さまざまな水産物の漁獲量が減っているというニュースを耳にします。理由はさまざまある中でも、驚きというか皮肉というか「海がきれいになり過ぎた」というものがあるようです。メルマガ『8人ばなし』の著者の山崎勝義さんが、下水処理の事情の変化がきれいな海を実現し、そのことが水産物に与える影響を解説。これからは「上手に適度に汚す」ことが「豊かな海」を維持するためには必要なようです。

きれい過ぎる海のこと

日本の海はきれいになった。言うまでもなく、これにはまず様々な環境規制があって、そしてそれを守らんとする関係各位の努力があった。また、下水道など都市インフラの拡充も大きく貢献するところであったろう。今や、汚れた海は過去のものである。 そのきれいになった海からどうして魚が獲れなくなったのか。ここ数年来、沿岸漁業に従事する漁師の口から景気のいい話を聞くことはほとんどなくなってしまった。実に皮肉なことだが、どうやら日本の海はきれいになり過ぎたようなのである。

勿論、重化学工場から垂れ流される有毒な廃水でぶくぶく泡立つような海は誰だって御免である。だから、これに関しては正しい環境規制が行われたと言っていい。とすれば、結果として(飽くまで結果としてだが)やり過ぎてしまったのは下水管理の方ということになる。

近現代の都市計画において公衆衛生は防災と並ぶ優先事項であるため当然下水道の整備は必須である。こういった事情から日本でも大都市にはいち早く下水道が整備された。そしてここ数十年来はそれを地方都市へ拡充してということが施政としては是とされた。そのため地方都市でも市街地においては下水道が大いに普及した。

ここである種のパラダイムシフトが起こった。それまでは下水道の有る無しがそのまま水洗トイレになるか汲み取り式トイレ(所謂、ぼっとん便所)になるかを単純に分けていた。ところが、水洗トイレの性能(例えば、ウォシュレット、便座ヒーター、洗浄力、便器そのもののデザイン等)が一気に向上したために、水洗トイレを使いたいという要請が急激に増えた。そこで家一軒ごとに浄化槽(=合併処理浄化槽)を埋けるという第三の選択肢が下水道未整備地区では事実上の第一選択肢となった。

浄化槽とはバクテリアの力で屎尿を分解し、生活排水と同様にして、下水道ではない通常の排水経路で流すというものである。埋設コストや維持管理コストはかかるものの、どんな田舎でも最新式の水洗トイレを使えるというメリットがある。そのため新築、増築、改築のたびに汲み取り式トイレの数は全国的に減っていった。全くの私見ではあるが、田舎における人口減少のグラフと汲み取り式トイレの減少のグラフは似たような曲線になるのではないだろうか。

【動画】怖っ!小さいが威力抜群、超ミニマムサイズの『罠』

小さいながら精巧な作りのキーホルダーやフィギュアなどなど、いまや様々なものがミニチュア化され、人々のコレクター欲を刺激している。

こちらの動画でも、とある小さなキーホルダーを紹介しているのだが・・・

 

 

『トラバサミ』『ベアトラップ』などと呼ばれる、サメの歯のような獣用のトラップをキーホルダーにしてしまったのだ。

パーツの一つ一つを切り出し完全な手作り。

しかもスイッチを押すとちゃんと作動する仕組みになっているのだ。

鉛筆などにもがっつり噛みつき、ポテチなどは難なく粉砕してしまうほどの威力。指を噛まれたら痛そうだ。

銀色に鈍く輝くベアトラップ型のキーホルダー。市販されたら欲しくなっちゃうかも!

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(BrainfooTV)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

日曜日は参院選に行こう。投票トリビアクイズに挑戦!

7月21日日曜は、第25回参議院議員通常選挙の投票日です。みなさんは普段投票にはいかれていますか? また今回は投票にいかれる予定でしょうか。さあこの機会に、投票に言ったことのある人ならきっとわかる、投票所トリビアクイズに、挑戦してみてください!

クイズが表示されない方はこちらから>>

何問正解できましたか? 投票用紙の手触りは、ぜひ実際に投票所に行ってご自分で確かめてみてくださいね。

第25回参議院議員通常選挙 Wikipedia

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宮迫が引退の意向。吉本は「契約解消」をFAXで公表、事実上の解雇

お笑い芸人の「闇営業」問題で、「雨上がり決死隊」の宮迫博之(49)が芸能界を引退する意向を、所属する大手お笑いプロダクションの「吉本興業」に伝えたことが19日に分かったと、共同通信スポニチアネックスなどが伝えた。関係者が明らかにしたという。吉本は6月24日、5年ほど前に開かれた反社会勢力が取材するパーティーに参加して金銭を受け取っていたとして、同事務所に所属するお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之をはじめ、ロンドンブーツ1号2号の田村亮ら11人を謹慎処分とし、当面の間、活動を休止すると発表したばかり。

また、吉本は同日午後1時、FAXで報道各社に向けて宮迫の「契約解消」を公表した。事実上の解雇の模様。


吉本が公表した文面は以下の通り。

宮迫博之(雨上がり決死隊)、マネジメント契約解消のご報告

2019年7月19日

 弊社所属の宮迫博之(雨上がり決死隊)について、本日 7 月 19 日(金)付で、マネジメント契約を解消しましたので報告いたします。

 宮迫博之は、既に報道されている反社会的勢力の主催する会合に出席していた件により謹慎中でしたが、弊社といたしましては、諸般の事情を考慮し、今後の宮迫博之とのマネジメントの継続に重大な支障が生じたと判断し、上記決定に至りました。

 多くのファンのみなさま、関係各位に多大なるご迷惑ご心配をお掛けしておりますことを重ね重ね深くお詫び申し上げます。

● 宮迫博之(雨上がり決死隊)、マネジメント契約解消のご報告(吉本の公式ページより)

スポニチアネックスによると、

「ギャラを受け取っていない」とウソの報告をしたことで世間の批判を浴びた騒動は、芸人人生を終わらせるという究極の決断で幕引きを図ることになった。

とし、宮迫とロンブーの田村亮は謝罪会見の開催などを含め、吉本側と話し合いを続けてきたという。また、

関係者によると、この日になって宮迫が「後輩たちをどうにか復帰させてほしい。僕は責任を取って引退します」と申し出た

という。虚偽報告で中心的な役割を果たしていた亮も、吉本側と引退を含めた進退について話し合いを進めているとしている。

Twitter上の反応




※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: 

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参院選ダークホース、山本太郎「れいわ新選組」の人気は本物か?

いよいよ21日に迫った参院選。自公優勢が伝えられる中、山本太郎氏率いる「れいわ新選組」の勢いが注目されています。若者を中心に支持を集める同党は、今回の選挙で「驚くべき結果」を出すことができるのでしょうか。元全国紙社会部記者の新 恭さんが自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、その可能性を探っています。

山本太郎・れいわ新選組の人気は本物か

若者よ選挙に行くな

「年金が破綻する?関係ないわ。だって私は貰えているもん」「でもあなたたちは選挙には行かない」「だから私たちが政治を動かしているの」

私たちは選挙に行く

年配の人たちがそう言い切るネット動画。逆説的なセリフが秀逸だ。

お笑いタレント「たかまつなな」さんのチャンネル。選挙権を使わないで損するのはあなたたち若者だよ、という投票呼びかけだが、2018年のアメリカ連邦議会中間選挙で登場したキャンペーンのマネらしい。

非正規雇用、ブラック労働、低賃金で心身をすり減らす若年層に、政治への不信不満がマグマのようにたまっているのは想像に難くない。

それなのに、選挙への関心が一向に高まる様子がうかがえないのは、なぜなのか。

2017年10月の衆院選では、全体の投票率が53.68%で、20歳代はわずか33.85%、30歳代でも44.75%だった。

その前年の参院選も傾向はほぼ同じ。全体は54.7%だが、20歳代は35.6%、30歳代は44.24%だ。この年、集団的自衛権の行使容認に反対する学生グループ「SEALDs」を中心に若者の政治参加の機運が盛り上がっていたにもかかわらず、である。

とはいえ、投票率が低迷しているのは、若者だけのせいではない。全ての年代で虚無感が広がっている

政権交代への期待が高まった2009年衆院選の投票率は69%をこえたが、民主党政権の自滅は、社会の大きなトラウマとなって残った。自民党は嫌だが、野党に政権交代してもどうにもならない、と。

加えて、日本の選挙をつまらなくしている既得権構造がある。世襲候補者が今回も17人出馬した。その6割が自民党だ。「地盤」「看板」「鞄」を相続できる身分が最初からアドバンテージを握っている。シラケるのも無理はない。

日本を覆うこの空気が第二次安倍政権を利してきた。組織選挙を繰り広げる自公両党にとって、近年の国政選挙で続く低投票率はこの上なく都合がいい。今度の選挙もそうであるよう願っていることだろう。

だが、自公の思惑通りにさせたら、本当にこの国の民主主義は廃る。野党連合の頑張りで、浮動票を掘り起こし、“安倍独裁”を阻止する。政治のバランスを取り戻す基本路線はそれしかない。

さてその上で、異色の候補者集団に注目してみたい。山本太郎氏が一人で立ち上げ、10人の候補者を揃えた「れいわ新選組」。

どこへ行っても驚くほどの数の老若男女を集め、熱量は日々上昇している。なぜ、人気があるのか。

 
 
 
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予定調和がまかり通る政治の現場。山本氏は「空気を読まない」と宣言し、出れば当選確実の東京選挙区を捨てて、比例区の三番手に身を置きかえた。落選のリスクをものともしない勇断に共感が集まったのは間違いない。

自民党の「合区」対策と思われた比例区の「特定枠を逆手に取って選挙戦略を組み立てたのも、面白い。

2016年の前回参院選から「合区」が導入された「鳥取・島根」と「徳島・高知」両選挙区。2013年に旧選挙区で4議席を獲得した自民党は、合区で選挙区からはじき出される自民党候補者を救済する奥の手として、優先的に当選させる比例区の「特定枠」をひねり出し、公選法改正案を通過させた。

2013年の参院選、東京選挙区で67万票を集めて当選した山本氏は今回、比例区に移った。彼が東京選挙区に出馬すると、比例区の得票が多く見込めず、最悪の場合、山本氏一人の当選になってしまう。それでは、これまでと変わらない。

比例区なら、党の得票数に応じて議席が配分されるので、山本氏が出馬し全国的知名度で大量得票すれば複数名の当選も可能だ。

そこで比例区「特定枠」に難病ALS患者、舩後靖彦氏と重度障害者、木村英子氏をあてたのである。

ただし、いくら「山本太郎」と書かれた票を集めようとも、「特定枠」の二人が優先されるため、山本氏自身が当選するためのハードルはきわめて高くなった。自身が当選するには少なくとも300万票が必要と山本氏は支援を呼びかけている。

中国が蔡英文に浴びせた許し難い差別発言、台湾に横ヤリの何様

2020年の次期台湾総統選挙の候補者が、与野党ともにほぼ出揃いました。野党国民党では現高雄市長の韓国瑜氏が、以前掲載の「台湾を『中国の一部』と発言のホンハイ会長が台湾総統になる悪夢」でも紹介した郭台銘氏を予備選で破り、公認候補に。これを民進党の蔡英文現総統が迎え撃つ構図となっています。中国の工作なども噂される同選挙、どのような展開を見せるのでしょうか。台湾出身の評論家・黄文雄さんが自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で分析・解説しています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2019年7月18日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【台湾】2020年総統選挙の最新事情!

女性、独身、子なしを責められた台湾総統、FBで反撃

台湾では、2020年の総統選挙に向けた様々な動きが逐一メディアの注目を浴びています。まずは、野党国民党の公認候補を決める予備選で、鴻海精密工業の創業者である郭台銘氏ではなく現高雄市長の韓国瑜氏が勝利しました。

台湾総統選、野党候補は韓国瑜氏に 鴻海創業者を上回る

郭台銘氏が国民党候補に名乗りを上げたときは、台湾メディアは大騒ぎして持ち上げたものでした。その後も、潤沢な資金をもとに、テレビコマーシャルをはじめとした様々な広告宣伝を繰り広げて存在をアピールしてきた郭台銘氏でしたが、やはり中国寄りというイメージが強かったようです。

香港の逃亡犯条例に対する大規模デモは、台湾人にも大きな影響を与えました。中国に呑み込まれてしまってはいけないと改めて思わせる出来事だったのです。そして、中国寄りの郭台銘氏の人気も下がったということでしょう。

一部報道によれば、予備選で敗北した郭台銘氏は国民党からではなく無所属で総統選に立候補するのではないかと言われています。一方で予備選に勝利した韓国瑜氏も、香港のデモについて明言を避ける逃げ腰の姿勢や、高雄市長になって間もないのに総統選に立候補することに対してなど、批判を受ける要素はあります。

そして、与党民進党の公認候補である蔡英文氏ですが、彼女は新党の総統選立候補者である楊世光氏から冒頭のような批判を受けました。彼の発言は以下の通りです。

我是統派、我是男人、誰是獨派、誰是女人。蔡英文沒有資格講下一代、因為蔡英文沒有下一代。

 

(私は男で統一派。誰かさんは女で独立派。蔡英文は未来を語る資格はない。なぜなら子供がいないからだ)

これに対して、蔡英文はフェイスブックで冷静に反論しています。

こうした攻撃は一度たりとも止んでいない。私が攻撃されているということは、多くの台湾女性も同じ苦難を味わっているということだ(中略)もしも、努力が足りない、あるいはよくできていないならば批判は受け入れるし努力も続ける。しかし性別や生殖能力を根拠とする個人攻撃は、女性を否定し、政府の努力をくじくものである。我々は台湾の未来のために真剣に努力し続ける

楊世光説蔡英文「沒資格談下一代」:為何人們總是縱容性別失言

確かに、蔡英文氏は女性であるが故に様々な攻撃をされてきました。以前、「中国の大誤算。台湾を脅すつもりが世界を敵に回した習近平の失態」でも紹介しましたが、台湾の中国寄り女性タレントが美醜を持ち出して蔡英文を攻撃したこともありました。そのたびに蔡英文氏は冷静に対応してきました。蔡英文がもしも男性だったら、このような余計な攻撃は受けずに済んだことでしょう。

少なくとも台湾人は、女性の総統を掲げていることを誇りに思うべきです。それを批判するなど言語道断です。

異業種から新規参入した企業の折りたたみ自転車が売れている理由

異業種から新規参入した分野で成功をおさめるのは大変なことですが、見事に成し遂げている企業が話題となっています。既存の折りたたみ自転車ユーザーが抱えていた「不満」を解消し、よりクオリティの高い製品を提供することにより支持を確実のものにしたそのメーカーの戦略と戦術を、MBAホルダーの青山烈士さんが今回、自身の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』で分析しています。

異業種からの参入

今号は、人気の折りたたみ自転車を分析します。

● 精密板金を主として事業展開している「テック・ワン」の折りたたみ自転車ブランド「CARACLE(カラクル)

戦略ショートストーリー

自転車を持ち運びたい方をターゲットに「金属加工メーカーとして培ったノウハウや特許技術」に支えられた「持ち運びやすい」「走りやすい」等の強みで差別化しています。

気軽に持ち運べることの価値をSNSなどで訴求し、実際に様々な用途で活用できることが、消費者から支持を得ています。

■分析のポイント

折りたたみ自転車ブランド「CARACLE(カラクル)」を生み出した企業である「テック・ワン」は精密板金を主として事業展開している企業です。ですから、異業種から自転車製造に参入したということになります。

異業種から参入して、世界最小の折りたたみ自転車を作ることは容易ではありません。長年自転車を作ってきた企業とは異なり、自転車づくりのノウハウを持っていたわけではないですからね。小さくするだけでなく、高い走行性能を実現することは非常に困難なミッションだったと言えるでしょう。

この困難なミッションをクリアできた要因として考えられることは2点あります。一つ目が、自転車も金属でできていますので、約80年にわたり金属加工メーカーとして培ってきた金属加工の技術が応用できる分野であったこと。これは新規事業を始める上で非常に重要なポイントです。

自社が持つ能力を活かすことができなければ、新たな市場に参入して自社のポジションを築くことは非常に困難ですし、差別化するには、既存企業と同じことができるレベルではなく、既存企業が真似できないレベルの能力を持っていることが重要となります。

この既存企業が真似できないレベルの能力を発揮するカギとなるのがクラフトマン職人集団の存在です。「テック・ワン」が抱えるクラフトマン(職人)集団が取り扱う製品は制御装置や各検査装置・各種盤・BOX・コンピュータ関連等多種多様にわたっています。これらの多種多様な製品づくりで培ったノウハウ・能力は他社が真似することは困難ですし、このノウハウ・能力があったからこそ、業界の常識にとらわれない折りたたみ自転車「CARACLE(カラクル)」をリリースできたと言えるでしょう。

二つ目が、折りたたみ自転車のユーザーの多くが折りたたむことなく使用しているという現状に気づいたこと。異業種から参入したからこそ気づけたのかもしれませんね。

この使用状況からユーザーが折りたたんで「持ち運べるというメリットを受け入れて楽しめていないということが読み取れます。つまり、多くの既存の折りたたみ自転車が「持ち運べる」という価値をユーザーに届けられていないということです。

ここにフォーカスを当てたからこそ、「CARACLE(カラクル)」は「気軽に持ち運べる」ことにこだわり市販のスーツケースに収納できるサイズにこだわったのだと思います。「気軽に持ち運べる」ということは、持ち込んだ先で楽しめることも求められますので、「CARACLE(カラクル)」の場合は、走行性能にも非常にこだわっています

このように既存の折りたたみ自転車が満たせていない「持ち運びやすさ走りやすさ」にこだわることで新規参入でありながら、折りたたみ自転車市場のなかで、存在感を発揮できているのです。

今後、「CARACLE(カラクル)」がどのように進化していくのか注目していきたいです。

だからバイトが辞める。高離職率の職場に決定的に足りないもの

バイト募集で人は集まりはするものの離職率が高く、慢性人不足に陥っているというとある飲食店。現場リサーチの結果、判明した「原因」は…。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では著者で飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、「挨拶やコミュニケーションが苦手な人材の増加」を意識した上で、あえて感謝を伝えるsns導入などの必要性を記しています。

「ありがとう!」を社内・店内に増やすことが人材不足対策になる!

社長 「この前、アルバイトさんからクレームがありまして」

 「えっ?何があったんですか?」

社長 「いやあ、実は、この前ある店に行ったときにアルバイトから色々言われたんですね。で、あくまでアルバイトが言うにはなんですけど…。

毎日仕事を上がるときの時間を社員が伝えてくれないらしいんですよね。だから、いつまで働けばいいんだろうって毎回感じるし、それに上がる時間が忙しいと何も言われないでそのまま働くことになるらしいんです。

仮に上がったとしても、まかないを食べているときに店が忙しくなると、社員が『忙しいんだからまかない食べてないで手伝えよ』っという雰囲気をあからさまにだすらしくて、だから、バイトは、上がる時間になるといつもソワソワというか嫌な気になるらしいんです」

 「シフトで最初から何時までって決まってないんですか?」

社長 「いや、決まっているんです。でも、その時間になっても社員が『上がっていいよ』とか、『今、忙しいからもう少し手伝ってくれる?』とか『忙しいけど、今日は上がっていいよということを言わないらしいんです」

 「えー!そうなんですか?そりゃ、バイトさんも嫌ですよね」

社長 「そうなんですよ。だからなのか、数か月前に結構アルバイトを採用したんですけど、この店はいつも人が足りない!』って騒いでいるんですよね」

と、先日、ある社長さんと話をしていました。僕も現場経験があり、社員の立場でもアルバイトの立場でも現場で仕事をしていましたが、こんなことはありえない話なので、すごくびっくりというか驚きました。

なので、他の会社ではどうなんだろうって、さりげなく他社さんでも聞いてみたのですが、「バイトに上がる時間を言わない伝えない)、というのは結構あるある”ですよ!」と言われ、さらに驚いてしまいました。

僕が現場で社員として働いていた時は、アルバイトと結構距離が近くて、普段から色々話したり、店が終わってからも結構飲みに行っていたりしたので、早上がりしてもらったり、また、反対に、忙しかったら延長して働いてもらったりすることは日常茶飯事でした。

でも、大切にしていたのは大袈裟にいうとコミュニケーション”で(その当時はあまり意識していなかったと思います)、「悪いけど、今日は早く上がってくれる?」とか「悪いけど、今日、もうちょっと手伝ってくれる?」とお願いしたり、また、簡単な事でも色々助かった時には「ありがとう!」って何気なく伝えたりしていたと思います。

で、上記の社長さんに、「店長は、『ありがとう』とか『悪いなあ』とか、『助かるわ』みたいな、言葉をアルバイトに言わないんですか?」と聞くと、「彼はあまりそういうことは言わないんですよ!」と話されていました。

最近は、社内のコミュニケーションを円滑にするために、SNSどを活用したツールを使用する企業がすごく増えてきた印象があります。また、昔から「サンクスカード」というような名称で、職場で人に対して感謝の気持ちを伝えようというような仕組みを採用している企業もたくさんあります。

正直、僕はこれらのツールや仕組みを導入する意味があまり分かりませんでした。なぜなら、普段からちょっとしたことでも「ありがとう」っていう癖が僕にはあるので、「わざわざそんなツールや仕組みを使わなくったって、普通に、『ありがとう』とか『サンキュー』って言えばいいじゃん!そんなことまでやらないと人に感謝の気持ちを伝えられないのかな?」と、いう気持ちが強かったからです。

でも、この話を聞いて、考えが変わりました。今の子といういい方はあまり好きではありませんが、今の子は人にありがとうっていうのが苦手な人が多いんだなあと。それに、この件で色々な社長さんと話をしましたが、「他人に対して興味のない子が多いかも」っていう話もでてきました。

そのためなのか、簡単なコミュニケーションをとれないスタッフが多い、と。例えば、「なんか元気ないなあ。どうした?」とか「おっ、今日の服、格好いいなあ」とか「彼女とどうよ?」なんて、冗談を言いながら、こんな会話を普段からしていない人も多いようです。