アメリカを「仮想敵国」に。仏マクロン大統領「悪魔」発言の裏側

去る11月11日、仏パリで第1次大戦終結100周年式典が開催され、米トランプ大統領も式典に出席しました。しかし、独仏を中心とする欧州と米国の関係悪化がかえって浮き彫りになったと語るのは、『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者、島田久仁彦さん。国際情勢に詳しい島田さんは、各国が孤立主義に走り、国際協調主義が崩れようとしている「世界のいま」を解説しています。

マクロン大統領の“悪魔”発言で米仏関係に変化

11月11日、フランス・マクロン大統領の誘いで、パリ・凱旋門を舞台に「第1次世界大戦終結から100周年」の記念式典が開催され、トランプ大統領、メルケル首相をはじめ、関係各国首脳が集いました。また、これを機に「世界平和に向けた国際協調」を“確認”すべく、「世界平和のためのフォーラム」も開催されましたが、トランプ大統領は欠席し、国際協調主義に対して“無言のNO”を突き付けたとのイメージが強調されました。

その表れとして、主催者であるマクロン大統領は、「世界はまた、孤立主義という名の“悪魔”に対峙している」と述べ、世界で広がってきている自国中心主義やナショナリズムに対して警鐘を鳴らし、グティエレス国連事務総長は「国際協調主義の重要さ」を繰り返していました。また、IMFのラガルド代表理事も「さまざまな国際的な懸念に対し、協調の下、答えを見つけるのが国際機関の役割」と述べ、国際協調の重要さを説きました。

しかし、その場にはトランプ大統領はおらず、アメリカの“沈黙”は、この国際協調主義への訴えに対する「無言のNO」となりました。実際にトランプ大統領はTwitterを通じ、「アメリカは、アメリカ国民の利益を最優先に」と述べていますし、「国際協調主義は、アメリカにおんぶに抱っこで、一方的にアメリカに負担を強い、依存している」ともこき下ろしています。

実際にパリでの式典前に開かれたマクロン大統領との首脳会談では、「公正なNATOの負担率」に触れ、「各国は見合った額を支払うべき」との発言をし、従来からの主張を繰り返しました。さらに、マクロン大統領が、以前にもお話した「欧州防衛軍」の考えを述べた時には、「アメリカに対する侮辱で、挑戦だ」と非難しています。

これまで、年齢こそ大きく違っても、「ちゃんと話が出来る相手」としてトランプ大統領はマクロン大統領を評価していただけに、この“緊張感はあるが、認め合っているパートナー”としての両国関係の先行きに不安を感じさせることになりました。

それを受けてかどうかは分かりませんが、先のマクロン大統領の“悪魔”発言を引き出し、欧州防衛軍のニュアンスに加え、そこに貿易戦争もチラつかせ、アメリカをついにはロシア・中国と並ぶ“仮想敵国”の位置づけにしてしまったようです(「今後我々は、ロシア・中国だけでなく、アメリカも相手にして、欧州の存続を考えないといけない状況になった」というのがマクロン大統領の発言の意訳です)。

日産ゴーン会長逮捕。海外子会社に高級住宅を購入させた疑いも

自動車大手の日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏(64)に、自らの報酬を過少に申告した疑いがあるとして、東京地検特捜部は19日、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑でゴーン氏を逮捕した。

過少申告した金額は少なくとも50億円程度とみられている。

特捜部の発表によると、ゴーン氏とグレッグ・ケリー代表取締役の2人は共謀のうえで、2010-14年度の5年度分の有価証券報告書に、実際はゴーン会長の報酬が計約99億9800万円にもかかわらず、計約49億8700万円と過少に記載した疑いがある。

ゴーン会長に対する捜査をめぐっては、捜査に協力する見返りに刑事処分を軽減する司法取引制度が適用されたという。日産の社員が、ゴーン会長の不正について捜査に協力したとみられる。

また、20日の報道では、海外の子会社に高級住宅を購入させた疑いがあることも新たに判明している。ゴーン氏はこれらを無償で利用し、住宅の購入代金などは数十億円にのぼるとみられているが、有価証券報告書には報酬としては記載されていなかったという。これらを主導したのが、ケリー代表取締役で、社内の事務的な処理を指示していたとしている。

この報道を受けて日産自動車(横浜市)は、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたなどとして、ゴーン氏とケリー代表取締役について、「取締役会で解職を提案する」と発表した。

日産が公式ホームページで発表した正式なコメントは以下の通り。

当社代表取締役会長らによる重大な不正行為について

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は、内部通報を受けて、数カ月間にわたり、当社代表取締役会長カルロス・ゴーン及び代表取締役グレッグ・ケリーを巡る不正行為について内部調査を行ってまいりました。
その結果、両名は、開示されるカルロス・ゴーンの報酬額を少なくするため、長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明いたしました。
そのほか、カルロス・ゴーンについては、当社の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、グレッグ・ケリーがそれらに深く関与していることも判明しております。

当社は、これまで検察当局に情報を提供するとともに、当局の捜査に全面的に協力してまいりましたし、引き続き今後も協力してまいる所存です。

内部調査によって判明した重大な不正行為は、明らかに両名の取締役としての善管注意義務に違反するものでありますので、最高経営責任者において、カルロス・ゴーンの会長及び代表取締役の職を速やかに解くことを取締役会に提案いたします。また、グレッグ・ケリーについても、同様に、代表取締役の職を解くことを提案いたします。

このような事態に至り、株主の皆様をはじめとする関係者に多大なご迷惑とご心配をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます。早急にガバナンス、企業統治上の問題点の洗い出し、対策を進めてまいる所存であります。

以上

ゴーン氏は2000年から日産社長、01年から社長兼CEOとなり、05年からはルノー社長に就いた。2016年には三菱自動車会長にも就任している(随時更新)。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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結果にコミットできず。ライザップ赤字70億円という「約束破り」

M&Aで買収した企業の再建という結果にコミットできず、RIZAPが赤字転落による窮地に立たされています。本業のジム事業は好調をキープしているものの、ブランドイメージの低下は避けられないようです。何がこのような事態を招いてしまったのでしょうか。店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが自身の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』で、その原因を探ります。

RIZAP、コミット失敗で70億円の最終赤字へ

「結果にコミットする」がコンセプトのRIZAPグループは11月14日、2019年3月期の連結業績予想を修正し、最終損益が当初の159億円の黒字から70億円の赤字に転落すると発表した。積極的なM&A(合併・買収)で成長を続けてきた同社だが、グループ企業の経営改善が遅れたことが響いた。経営改善を優先させるため、M&Aを原則凍結することも合わせて発表。経営責任を明確にするために、瀬戸健社長は1年分の役員報酬を全て自主返上するという。

本業のRIZAPブランドの個人向けジム事業は順調だ。関連商材を含めた18年4~9月期の売上高は137億円で、前年同期から7割増えた。同事業の19年3月期通期の営業利益は、前期比43%増を見込んでいるほどだ。しかし、「グループ企業の再建という結果にコミットできなかった」という認識が世間に広まってしまえば、本業にも悪影響が及びかねない。RIZAP王国が崩壊するかもしれない瀬戸際に立たされたといえ、今後、難しい舵とりを迫られそうだ。

RIZAPは業績不振の企業を中心に買収を進めそれら企業の業績を改善させることでグループの成長を図る戦略を採ってきた。不振が続いていたカジュアル衣料品店のジーンズメイトの業績が上向くようになるなど再建に一定のメドがついた例もある。しかし、多くが道半ばだ。

CD・ゲームソフト販売のワンダーコーポレーションやフリーペーパー発行のぱど、補正下着販売のMRKホールディングス(マルコから社名変更)などの子会社が損失を計上している。こうした子会社が足を引っ張り、18年4~9月期の連結最終損益は85億円の赤字(前年同期は29億円の黒字)となった。

tempo20181117RIZAP

こうした状況を受け、19年3月期通期の連結営業損益を従来予想より263億円下方修正し、33億円の赤字を見込む。経営再建の遅れにより71億円押し下げると見積もった。また、M&Aの原則凍結により103億円押し下げる。さらに、構造改革に伴う費用などの非経常的損失として83億円計上するとしている。

今後はM&Aを凍結するほか、業績改善が見込めない事業や他のグループ企業との相乗効果が見込めない事業は縮小・撤退する方針だ。

中国で働く日本人が見た、現地で成功する日本人とナメられる日本人

生き馬の目を抜く中国で悪戦苦闘しながらも働く日本人たちの様々な姿を、これまで数多く見て来たという無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の日本人著者であるジンダオさん。そんな中国という舞台で、まるで水を得た魚のように日本で仕事をしているときよりもイキイキと働く日本人が意外と多い実態を明らかにしています。また逆に、現地の中国人に舐められてしまう人たちの共通項とは? ジンダオさんが実体験をもとに詳らかにしていきます。

日本と中国、どっちの仕事が向いていますか?

先日、MAG2 NEWSに書いた『中国で仕事する日本人が素直に感じた「このままだと日本ヤバい」』という記事が大反響となり、現在も多くシェアされています。

私が中国に住んで感じた点を素直に述べたのですが、こんな記事を書くと「思想が中国寄りな人」と思われたり、稀に「実は日本人じゃなく中国人でしょ?」などといったコメントをいただいたりすることもあります。私は生粋の日本人で、記事には私も含めた日本人へ「シタタカな中国人に舐められんな!」という気持ちと、自分に対しての反省と鼓舞が含まれています。

一般的に3年から5年の任期で中国へ来て、帰っていく日本人たち。駐在されている日本人との食事や仕事の移動中での会話は、情報交換として必要なコミュニケーションであるのはもちろんですが、仕事の場面では見えなかった意外なプライベートも分かったりして、親交を深めるには大切な時間です。

そんな時、私は関係が良くなった方に尋ねる事があります。それは「日本と中国、どっちの仕事が向いていますか?」という質問です。

誰しもが「うーん」と考えた後に出てくる答えは、意外かも知れませんが「中国かな」という言葉が多いです。そう答える理由のひとつは、「日本はあれこれルールやら、上司へのお伺いやら、仕事に直結しない二次的な要因の仕事が多すぎる」というもの。もう一つは「中国だと上司へのお伺いが少ない分、自分の判断で決めて行動に移し、責任を持って仕事に向き合える」というものです。

日本では係長や課長クラスだった人でも、中国に来ると部長クラスなどに上がり、急に多くの中国人部下を抱えます。日本では上司にお伺いして判断を仰いでいた人も、国が変わると判断を下す側になり、国籍も思考も違う部下に指示を出さなければいけません。そのため、日本では正しいと思った判断でも、中国ではうまくいかない。そんなことは日常茶飯事です。

また、日本だとシステム化されていた事が、中国ではシステム化されていない。あるいは縦割りに組織化されていた日本に比べて、中国は組織がグッチャグチャという違いもあります。そのうえ、日本では考える必要が無かったことも、中国ではよく考えて仕事を行う必要があります。

例えば、取引先からの入金ひとつにしても、基本的に期日にはほぼ必ず入金される日本とは異なり、中国の場合は遅れるのは当たり前で、下手をすると払われないことも考えられます。そこで中国では、契約する段階から入金条件など、相手を見てシビアに考えておくのは必須です。

このような中国特有の事情などを障害を乗り越えて、バリバリと仕事をしている日本人もいる一方で、それを乗り越えられない人は、場当たり的な中国人の報告に振り回され、的確な判断を下せずに右往左往して、日本人が集う居酒屋で「中国人は……」と酒の肴に話が盛り上がり、そのまま中国人を理解することなく任期を終える日本人もいます。

Amazonに続け。なぜ楽天と西友はネットスーパーに参入したのか?

去る10月25日、「楽天西友ネットスーパー」がグランドオープンし話題となりました。これには2017年4月からアマゾンが首都圏で食品の取り扱いを始めた影響が大きいと分析するのは、メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』著者であるMBAホルダーの理央周さん。そこには、ネット通販業者にとって、食品を取り扱うメリットの大きさがあり、これらの動きから学ぶべき点は多くあると理央さんは説いています。

楽天・西友がネットスーパーを立ち上げ

西友と楽天が、合同で運営する楽天西友ネットスーパーの、グランドオープンを発表した。西友が得意な生鮮食品などの食品や日用品のほか、時短ニーズに対応したカット野菜や半調理食品、食材と調味料がセットになった「ミールキット」、楽天のネット通販「楽天市場」で取り扱う地域産品、楽天の農業サービス「ラグリ」の有機野菜や、有機野菜サラダなど最大で2万点の商品を提供するとのことだ。 日本経済新聞の記事によると、

開始した「楽天西友ネットスーパー」では、ミールキットや楽天のネット通販「楽天市場」で取り扱う、地方の食材などの商品も販売する。 配送料について一定の金額を超えれば無料とする。まずは東京都など16都道府県から開始し、配送地域を徐々に広げる。 ネットスーパー事業について、「2019年から20年の黒字化を目指す」(西友)としており、共通ポイントやデータを使った販促キャンペーンも検討する(10月25日付 日本経済新聞より)

ということだ。

なぜ今、ネットスーパーなのか?

ではなぜ今、楽天と西友が手を組んでのネットスーパーなのか? まず最大の理由は、アマゾンの動きだろう。アマゾンは、昨年4月から首都圏で食品を取り扱い始めた。品目点数にして17万点以上とのことだ。さらに関西にも進出するのではないか、という報道も以前にあった。 これまで、食品はネット通販と相性が悪い、と考えられてきたが、アマゾンが食品のネット通販市場に参入したということは、市場そのものが拡大すると考えられる。そこで、国内ネット通販各社も、相次いでネットでの食品通販を立ち上げ始めた。

以前、このメルマガでも紹介したように、17年11月にはセブン&アイホールディングスと、アスクルがIYフレッシュを立ち上げた。こちらは、都内の一部に、食品では約5000点を扱う。イオンは2008年から取り組んでいて、46都道府県に3万5000点の取り扱いがあるとのことだ。

売上の9割はメニューで決まる。プロ伝授、売れるメニューの条件

「飲食店の売上は、メニュー構成で9割決まる」、そう断言するのは、いくつもの飲食店を支援してきた飲食店コンサルタントの中西敏弘さん。中西さんの発行する無料メルマガ『飲食店経営塾』で、そのメニュー分析のためにおこなっているという手法を紹介しています。

メニュー構成の基本的な考え方、メニュー分析の具体的手法とは?

飲食店の売上は、メニュー構成によって90%決定される!」

と、僕は考えています。だからこそ、メニューの「成功セオリー」、「メニュー構成の基本的な考え方」を知っておくことがとても大切であり、基本が分かっていなければ、フードコンサルタントとして様々なお店に訪問して、その店のメニューの問題点を指摘することができません。

ちなみに、メニューの「成功セオリー」というのは、

  • 幅広い客層を集客する必要性がある立地なら、幅広い客層が集客できるメニューにすること
  • 衝動来店型の業態なら、メニューを絞り込み、クイックに提供できるオペレーションにすること
  • 目的来店型で、お客様に選ばれるお店にしなければならない場合、メニューを絞り込み、より尖ったメニューにすること

などなど。これを知らなければ、飲食店の方に問題点と改善内容を指摘することができませんし、反対に、これを指摘することができれば、飲食店の方の信頼性も高まるでしょうし、指導力を発揮することもできるでしょう。

また、「メニューを分析し、今、どんな状態になっているのか」を指摘し、対策をアドバイスすることも、フードコンサルタントとして大切な仕事。通常、一般的にメニュー分析と言えば、「ABC分析」が思い浮かびますね。メニューをABCの3つの階層分け、C群に属するメニューを削除するのかどうか、また、B群にあるメニューでも粗利が高いものやもう少し売っていきたい商品をどうするのかを分析したりするのがABC分析です。

ただ、これは1品1品の商品の出数はわかるのですが、「どういったカテゴリーの商品がよく出るのか、反対にどういったカテゴリーが出ないのか」など、自店のメニューの傾向が掴みにくいのです。つまり、ABC分析では、どの商品が出た、出ないは分かりますが、お客様の傾向、すなわち、お客様のニーズが若干掴みにくいのが弱点です。現状のニーズや傾向がわからないと、対策を立てることができませんからね。

眠れない夜に試したい。子どもの頃を思い出す「意外な入眠法」

睡眠不足が蓄積し、心身に不調をきたす「睡眠負債」の話題をよく耳にするようになりました。不眠の悩みを抱える人のために、寝付きをよくするとされる入眠法もさまざま紹介されていますが、メルマガ『8人ばなし』の著者・山崎勝義さんが提案するのは、よく言われる方法とは一線を画す、意外な入眠法でした。

「睡眠負債」の解決策を考える

自分の睡眠に満足している現代日本人はほぼいない。 「ほぼいない」とは言ったが、ある医療機器メーカーの調査では97%以上の人が自分の睡眠に何かしら不満があると回答したそうだから実際には「まずいない」というのがより正確な言い方なのかもしれない。

しかしこうした生活習慣に関わることにおいての異常・正常というものは多数決で決まるという側面もある。97%の圧倒的多数派は最早異常とは言えず、寧ろ3%の少数派の方が異常な存在なのかもしれない。

もっと言えば、人間の本能に関わること一般において満足と言えるものなどはまずなくて、当該の睡眠だけが「不満がある」と他人に憚ることなく堂々と明言し易いだけなのかもしれない。

ひょっとしたら、現代社会における正しい日本人、イコール睡眠不足である筈、というのがある種の先入主のように働いているのかもしれない。確かに、自分の睡眠には大いに満足していると聞けば余程の暇人かニートの類の言のように何となく聞こえてしまう。

ともあれ、件の97%のうち、ほとんどの人が不満とは言いながらも特に何もしてはいないわけだから左程気にすることはないのだろうが、最近話題の「睡眠負債」の問題もある。できれば少しでも解決しておきたいところである。

どんな職業の人でも、自分一人の都合で自由にできる時間には限りがある。この限りある自由時間が理論上自分の取れる睡眠時間の最大値となる。当たり前のことだが自由時間の全てを睡眠時間に充てる者はいないから、寝ていてもいい自由時間の範囲内で、自分が寝ていたいと決めた時間がその人の都合上の最適睡眠時間ということになる。

問題は、決めたからといって容易にその通りにはなってくれないところである。起床時間に関してはもとより自分以外の事情で決められる場合がほとんどであろうから、何とかなるとすれば入眠時間の方であろう。できれば、床に入るとすぐに眠りにも入りたいところである。

入眠に必要なのはリラックスだけではない

ここで少し逆説的な例を挙げたいと思う。本来は中枢神経を刺激して文字通り覚醒を促す筈の覚醒剤を、ヒトに少量投与すると今度は逆に眠気を誘うことがあるという事実が医学的に分かっている。これを逆説的傾眠と言う。

このことから人間の入眠という行為には、ほんの僅かではあっても覚醒的な力が必要なのではないか、という推測が成り立つ。少し具体的に言えば、身体と精神を鎮静させる程度の集中力は必要ということである。これは全く比喩的な比率に過ぎないが、集中1に対しリラックス9といった感じであろうか。何となくだが、座禅や瞑想の時の情態に似ているような気もする。

然るに我々は9分のリラックスにばかり目をやってはいないだろうか。ストレッチ然り、ホットミルク然りである。しかし、いくら9分を求めても必要不可欠な1分がないのでは、まさに画竜点睛を欠くである。

ただ残念なことに、その1分の集中を得るために有効な方法は確立していない。そういう訳で、非公認ながらこの微集中情態を導くための極めて私論的な環境づくりの方法を一つ紹介したいと思う。

馬券なしでも楽しめる東京競馬場の隠れグルメ「馬そば」が旨い

女性ファン獲得のためのUMAJOスポットが話題となっている東京競馬場。オリジナルスイーツも美味しいらしいのですが、馬オヤジたちが長いこと愛し続ける「B級グルメもぜひ!」と推すのは、メルマガ『競馬史上最強の法則 ジェノミクス』を発行するyatiiさん。今回はイチオシの名店「馬そば深大寺」をご紹介してくれました。

UMAJOスポット、スイーツが話題の東京競馬場

秋のG1シリーズ真っ盛りのこの時期。競馬場は大人の憩いの場と化している。週末になると10万人以上の来場者数で、その様はまるで大人のテーマパークさながらである。そりゃそうだ。たった200円の入場料で馬券を買わずとも、1日楽しめるなら競馬ファンならずとも魅力的な場所である。

競馬場といってもそこには博物館あり、公園あり馬とのふれあい広場や、乗馬スポットに子供たちが安心して遊べるアトラクションまである。女性向けには、至る所にスイーツ店や、専用のUMAJOスポットもあり、数年前までには考えられないほど女性客が増えている

あまりに清潔感あふれる快適空間と化しヨレヨレの競馬新聞と赤ペン片手に馬券を買う昔ながらの競馬ファンには、少々肩身がせまいかもしれない・笑。でも、勝負メシにこだわり、カツ丼食べてる姿を目の当たりにすると、なぜかホッとするのも事実である。

東京競馬場のオススメB級グルメ!

勝負メシと言えば、競馬場でいまイチオシなのがB級グルメだ。特に競馬場内にあるレストランや、食堂はどの店で食べても美味しい。なかでも、小生が競馬場に行くと、必ず立ち寄るのが、東京競馬場のフジビュースタンド4階にある『馬そば』だ。競馬ファンのあいだでも、知る人ぞ知る名店のひとつである。

東京競馬場に出向いたときには、一度騙されたと思って食べて欲しい。立ち喰いそばなのに、いつ見ても行列ができているのですぐわかります!それは、きっと、再訪したくなる心もあったまる懐かしい味。

●『馬そば深大寺』(東京競馬場内)
つゆは3種類の削り節(鰹節、宋田節、鯖節)から出汁を取って、オリジナルの秘伝返し醤油をブレンドしているという。

メニューは、餅がふたつのっかった力そば(うどん)が500円で食べられる。定番は鳥そばとわかめそばで470円。鳥そばは馬券をトリにいく!という意味もありゲンを担ぐ競馬ファンには人気メニューである。

煮玉子は50円でトッピングできるから日本酒260円を飲みながらそばを食べても1000円でお釣りがきてとってもリーズナブル!個人的には揚げ餅にネギやわかめも入ってる力そば500円を注文することが多いが、気合いをいれたいときはトリ50円と煮玉子50円をトッピングして食べたりする・笑。

出し汁はコクがあるのに脂っこくないので毎回飲み干してしまうクセになる美味しさである。競馬場に出向いた際には、ぜひ一度はご賞味あれ!

●yatii.さん発行のメルマガ
有料メルマガ『JENOMIX ★ GUIDANCE』

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image by:yatii

カリスマ稲盛和夫も尊敬する「二宮尊徳」はどんな人だったのか?

京セラの創業者で経営のカリスマと呼ばれる稲盛和夫氏。そんな彼が「魂を磨いて生きる」お手本として名を挙げるのは、二宮尊徳です。現役弁護士の谷原誠さんは自身の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で、稲森氏の著作を引きながら、人格を高める仕事の仕方について記しています。

稲森式人格を磨く方法

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

京セラの創業であり、JALを再生させた稀代の経営者である稲森和夫氏のベストセラービジネス書に『生き方』(サンマーク出版)があります。この書籍の中で、稲森氏は、「人格を練り、魂を磨いて生きることが大切だ」と説いています。そして、人格を練り、魂を磨く方法としては、山にこもり、滝に打たれるなどの修行は必要ではなく、俗世間で日々懸命に働くことこそが大切だと説きます。その例として二宮尊徳を挙げます。

二宮尊徳は、生まれも育ちも貧しく、学問もない農民でしたが、朝から晩まで田畑でひたすら誠実、懸命に農作業に努め、働き続けました。ただひたすらに農作業に邁進したということによる能力で疲弊した農村を次々と再生させる、という偉業を成し遂げています。そして、ただひたすら農作業に邁進したという業績で、徳川幕府に登用され、諸侯の中で殿中に招かれるまでになります。その立ち居振る舞いは、作法を習ったわけではないのに威厳に満ちていたと言います。

稲森氏は、この二宮尊徳の例を挙げ、田畑での精進が、自分でも意識しないうちに、彼の内面を耕し、人格を陶冶し、心を研磨して、魂を高い次元への練り上げていったのではないか、と考察しています。

なぜ人気コンサルは「営業トークを磨くな!」と断言するのか?

「どうすれば営業力が向上するのか」といった相談をよく受けるという、人気コンサルタントの中久保浩平さん。そんな方々はとかく「テクニック」ばかりを求めがちとのことですが、中久保さんは「それでは意味がない」と断言します。今回中久保さんは自身の無料メルマガ『ビジネス真実践』で、「真の営業力を養っていくヒント」を見つける方法を記しています。

営業トークを磨くな

「うちの会社は営業力が弱い」「営業マンが育たない」などと悩める会社はゴロゴロあります。

  • どうすれば営業力が向上するのか?
  • どのように教育すれば営業マンは育つのか?

という類のご相談、これまでにたくさん受けてきました。そして、こうした相談に来られる経営者や管理職からは、営業力をアップさせるためのノウハウであったり、相手に断られないためのセールストーク応酬話法を教えて欲しいというものが大半でした。

そうです、みな一様にスグに結果が出るための答えを求めてきたのです。

最初のうちは、私もクライアントと一緒になってあれこれ考え、トークスクリプトを作ったりしていたのですが、所詮、表面的で小手先なことなので大した成果は上がりませんでした。たとえ成果が上がっても一過性のもので、時間が経つとまた新しい別のノウハウを…なんてことが多々ありました。

それで気がついたのです。要は、営業力が弱いとか、営業マンを育てるとかという問題は、手段や方法で解決できるものではないということを。

以前、某営業会社の営業マン達へご指導をさせてもらった時のお話。彼らも応酬話法やトーク術を考えて欲しい、と言ってきました。教えるのは簡単なことですが、そんなことをしても真の営業力は身に付かないということをそれまでの体験で解っていたので、彼らには「応酬話法や魔法のトークなんてものは一切無い」と伝えました。さらに、「応酬話法や興味を惹きつけるためのトーク、クロージング法なんて知ったところで意味がない」と付け加えました。

相手の興味を喚起させ、購買意欲を高め、クロージングに持っていく…一見すると良く出来た仕組みのように思いますが、そんなものは売り手都合なだけで、結局は興味を持たせるところから始めるというのは、押し付け以外のなにものでもないのです。よしんば、売上が上がっても一過性のもので持続なんて出来ない。したがって、そんなことを学んだところで、真の営業力なんて身につくはずもないのです。