「お休みをいただいております」は間違い?今さら聞けない敬語の知識

知らぬ間に、ついついおかしな敬語を使ってしまっていること、ありませんか? 無料メルマガ『仕事美人のメール作法』では、そんな間違いやすい敬語を取り上げ、「正しい言い方」を紹介しています。気になるあの「バイト敬語」、こう言い換えればよかったんですね。

バイト敬語

電話の応対で、時々耳にするのが「今、お電話してよろしかったですか?」。

俗にバイト敬語と呼ばれる間違った敬語の使い方の一つが、この「よろしかったですか」です。

今、まさに対応している電話のやり取りに過去形の言い回しで確認するのはNG。「よろしかったですか」ではなく「よろしいですか」を使うのが適切です。

でも、自分が電話を受ける側なら手が離せない場合は電話には出られないので、電話に出た時点で「対応可能」ということ。電話してよいかを電話口で相手に尋ねる必要はない気がします。

相手が不在なことが多かったり、つかまりにくい状況だったりする場合に電話していいかどうかを事前に尋ねるのであれば、電話ではなくメールで本日14時ごろにお電話してよろしいですか?」と、電話する日時を明記して確認する方が相手にとっても自分にとっても無駄がなく確実ではないでしょうか。

バイト敬語にはほかにも「~になります」というのもあります。「添付の資料が見本になります」とか「当社は、東郵便局の左隣になります」のように使われています。

~になる」は、「信号が青になります」「深夜は通行止めになります」のように、ものや状態が変化することを表す言葉です。上記の文例では添付の資料が見本に変わるわけではないので「添付の資料が見本です」。

場所の説明の際も、建物の場所が変化するわけではないので「当社の場所は、東郵便局の左隣です(にございます)」とするのが適切です。

耳になじんで言いやすいし、書きやすいからとか、人が使っているので自分も、とバイト敬語に流されるのではなく、社会人としてきちんとした敬語を使えるようになりたいですね。

【書評】世界中の一流人が100年以上支持し続ける、人生の質を上げる本

「時間」について書かれた書籍は多数発行されていますが、その内容は「時間をどううまく使うか」といった、読み手を焦らせるものが多いと思いませんか? 今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』を配信する土井英司さんが「だまされたと思って読んでください」と勧める1冊は、100年前の「時間本」。世界中の一流人に支持されている、読むと幸せになれる良書だそうですよ。

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自分の時間』アーノルド・ベネット・著 三笠書房

こんにちは、土井英司です。

先日、経沢香保子さんとの対談セミナーで、土井のおすすめ本として、セネカの名著『生の短さについて』をご紹介しました。

本日ご紹介する1冊は、この『生の短さについて』同様、時間に関する歴史的名著です。

渡部昇一さんが訳・解説を担当し、佐藤優さんが推薦しているということで、ついつい手に取ってしまいますが(笑)、だまされる価値は十分ある本です。

この『自分の時間 1日24時間でどう生きるか』は、20世紀のイギリスを代表する作家、アーノルド・ベネットによる作品で、およそ100年前に出されたもの。

訳者・渡部昇一さんの序文によると、

「時間」について書かれた実用書で、これほど世界中の一流人たちに支持された本はないかもしれない。

とのことです。

読んでみて気づくのは、本書は「時間管理の方法」や「時間を有効活用する方法」について書かれた本ではなく、人生の質を上げてくれる本なのだということ。

朝、目覚める。すると、不思議なことに、あなたの財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている。

というメッセージを読んで、じつに満ち足りた気持ちになりました。人生のすべてを見直したくなる、そんな本です。

この少子化で、なぜ「西松屋」だけが利益30%増にできたのか?

子供用品専門店「西松屋」の勢いが止まりません。2017年2月期第1四半期決算では営業利益が30%増と、驚くような業績を上げています。少子化の影響で同業他社が次々と撤退する中、なぜ西松屋だけが安泰なのでしょうか。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』で、店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、幅広い知識をもとに鋭く分析しています。

利益30%増の「西松屋」は少子化に負けないのか

子供服、ベビー用品、マタニティウェアの専門店「西松屋が絶好調です。西松屋を運営する西松屋チェーンは16日、2017年2月期第1四半期決算を発表しました。売上高は358億9,400万円、営業利益は29億5,500万円、経常利益は29億9,200万円となりました。

売上高は前年同期比3.1%増、営業利益は31.8%増、経常利益は30.6%増となりました。増収増益です。特に営業利益と経常利益の驚異的な増加は特筆に値するといえるでしょう。

好調な業績を受けて、第2四半期(累計)個別業績予想の上方修正を発表しました。前回発表との比較で、売上高は673億5,700万円に据え置きましたが、営業利益は23.6%増となる36億5,000万円、経常利益は23.1%増となる37億3,600万円としています。

直近10年の通期の業績を見てみます。売上高は07年が1,043億円で、その後は一貫して右肩上がりで上昇し、16年は1,328億円にもなっています。店舗数は07年が553店舗で、同じく一貫して右肩上がりで増加し、16年は887店舗になっています。大台の1,000店舗が射程圏内に入ってきています。

日本が呼ばれている。ハーバード大学が教える「日本の価値」

アメリカではトランプ氏が大統領選挙共和党候補に選出され、フランスでは極右政党が台頭、イギリスではEU離脱を巡る国民投票が行われるなど、新自由主義の限界が世界に不安定な空気を蔓延させています。メルマガ『国際戦略コラム有料版』の著者・津田慶治さんは、他国に例を見ない礼儀正しき民族の国・日本こそが世界の模範となるべきとし、そのためにこの国が今後進むべき針路を提示しています。

日本の時代が来る

日本の価値は、江戸時代に論語を多くの国民に初等教育で教えたことで、礼儀正しい民族にしたことである。今後の世界の模範となることで、日本が再評価されることになる。その検討。

ハーバードで教える日本の価値

『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(佐藤智恵著、PHP新書)にハーバード大学のMBAで教える日本の素晴らしい価値が書いてある。

トヨタアメリカで、現在幹部の米国人が初めて幹部として入社したとき、張米国社長から言われたことが、「あなたが優秀であることはわかっているので、誇れるところを言うのではなく、うまくいっていないことを報告してください。それを皆で考えましょう。」と言われて、今までの米国の会社とは違い、ビックリしたという。米国の会社では、失敗していることを報告することはなく、失敗したらクビになるため、どう失敗を隠すかを考えたという。

「JR東日本テクノハートTESSEI」(以下テッセイ)の奇跡が載っている。従業員のやる気を引き出すために、幹部が現場を見て、従業員からの改善の提案を採用して、新幹線の折り返し時間7分間で清掃を終えることができるようになったという話。従業員のやる気を引き出す方法として、学生は賃金を上げるとか、優秀な従業員を褒めるとかの方法を提案するが、そうではなく提案を採用するということでビックリするという。

(参考)●奇跡の7分間。新幹線の清掃員が世界中から賞賛される理由

福島第二原発を救った「チーム増田」には、強力なリーダーシップ論があり、増田さんが知っている情報をすべて白板に書いて、全ての作業員に知らせて、危機のアイデアを作業員から集めて、危機を乗り切ったという。トップダウンではなく、危機時には両方向が必要なのであるということであるが、これも日本では普通に行われている。

というように、従業員とトップの関係が近いか相互信頼ができていることが重要なのである。

なぜ、松下幸之助は「運が悪い」と答えた人間を不採用にしたのか

誰もが知るようなカリスマ経営者は、なぜか「不幸な生い立ち」であったり「壮絶な人生経験」をしている方が多いように見受けられます。無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』では、そんな経営者3人の例を上げながら、成功するために必要な「2つの要件」と「3つの要素」を紹介しています。やはり歴史に名を残すのは簡単なことではないようですよ。

経営者の性格形成

企業の「最大の経営資源」が経営者であるとするならば、成果を実現させる経営者の性格形成を知ることは秘儀を知ることともなりそうです。ただそのあり様を見てみると、あたかも禅宗の僧侶が「悟り」を開くにも似ており「知識」ではなく「知恵」として訪れるもののようです。その意味では、安易に体得はできそうもないものとも言えます。

松下幸之助さんですが、公的にはきらびやか成功の人生ですがその裏面には私的な苦悩の生い立ちがあります。幸之助さんは3男5女の末っ子でした。父親は11歳の時に、母親は18歳の時に亡くし、兄、姉もはやく26歳で長姉も亡くしており、おまけに長男も1歳にも満たずして亡くしています。

松下幸之助さんは、成功の秘訣を聞かれて3つのことをあげています。

  1. 貧しい家庭に生まれたこと
  2. 学歴が無いこと(小学校中退)
  3. 身体が病弱であること

肉親を早くに亡くしていることとも加えて、物事の本質を深く考えることが自分を律する術となって経営者としての人柄が形成されて行ったようです。

そんな松下さんですが「自分は運が良かったから成功した」と言い、社員の採用面談の最後に「あなたは、運がいいですか」と問いかけ「運が悪いですと答えた人は採用しなかったそうです。そこには、その人の思考スタイルを瞬時に見分けるカラクリがありました。それは、人がどのような「考え方」を持つべきかを教えるものでもあります。

「イタリア人男性はナンパ上手?」という偏見に満ちた質問に待った!

異国にルーツを持つ人と初対面で言葉を交わす際に多くの人が似たような質問をする。「どこから来たの? 日本料理を食べられる? 日本にいるのは長い?」といった具合である。最初に相手とコミュニケーションを取るにはこのようなありふれた会話が避けられないのであろう。

しかし、相手の出身地によってつい偏見に基づく質問をしてしまうこともある。たとえば、筆者はイタリア人だと伝えると、必ずと言っていいほど「イタリア人男性はナンパが上手だね?」と聞かれるのである。

普通の疑問だと思われるかもしれないが、実はその質問の裏に様々なレベルでステレオタイプが潜んでいる。そもそも日本におけるイタリア人男性像はどのように作り上げられたのか、またどのようにその偏見を超えられるのであろうか?

テレビが作り上げたイタリア人男性像

テレビをつけるとしばしば異国にルーツを持つタレントが集まる番組を見かける。多少ステレオタイプ的な人物が多いが、私の注目を最も引くのはイタリア人男性の発言である。このようなテレビ番組に登場するイタリア人タレントは必ずスタジオにいる女性をナンパするなり、自分のナンパ技を自慢するなり、「男らしい」というイメージを前面に押し出す。

テレビはエンターテイメントを提供するものなので当然おもしろおかしい人物のほうが受けがよく印象に残るはずである。しかし、そのような番組を観ることによって「イタリア男=ナンパ」というステレオタイプをつい抱いてしまう人が少なくない。

忘れてはいけないのは、番組で放送されているのは作り上げられたイメージであり、ある程度のパフォーマンスが含まれているということである。その虚構性に気づくと、実はより深く異文化を楽しめるのではないだろうか。たとえば、「イタリア人男性はナンパが上手か?」という疑問を新たな視点から投げ掛けるだけで考察を広げることができる。具体的に見ていこう。

決めつけずに常に疑問をもつこと

異文化コミュニケーションにおいては「決めつける」ことが最も危険なことである。テレビなどのメディアに報道される情報は「事実」として受け入れるのではなく、常にその真相を問うべきである。

イタリア人と話す機会があれば、「イタリア男はナンパ上手だ」と決めつけずに、「日本ではイタリア人男性はこのようなイメージを持たれているけど、どう思う?」と聞いたほうが新鮮な気づきに出会えるはずである。

ちなみに、その質問をされたら筆者はこう答える。イタリア人はオープンで社交的なイメージがあるが、当然シャイな人も多いし、必ずしも積極的に女性に声をかける人ばかりではない、と。

「国民性」というカテゴリーを棄てることによって、同じ国とはいえ北と南の違い、あるいは個々人の違いがどれだけ大きいかということを学ぶことができるのではないだろうか。

「男らしい」どころか滑稽な姿を見せる男性

異国にルーツを持つ人と実際にコミュニケーションを取ることによって、テレビで報道されない側面も知り、偏見を超えることができるのである。

たとえば、日本ではナンパができる男性が「格好いい」「男らしい」と思われがちであるが、必ずしもそうとは限らない。褒め上手でモテる人が多いとされているイタリア人男性だが、「君は空から落ちた星だ」「お母さんはよく頑張ったな」など、実は女性に対して滑稽な発言が多い。

性的偏見に要注意

もう一歩踏み込んで考えてみると、「イタリア男はナンパが上手」という先入観を表す発言はより深いレベルでも不愉快であることが理解できる。つまり、それは男性が女性にしか興味を持たないという強制的異性愛が内面化した上での発言であり、同性愛者の存在を考慮していないということだからだ。

 また、女性はナンパを受ける側として男性目線で評価される性的対象という消極的な立場を強いられるということであり、「イタリア男はナンパが上手」という単純な言葉の裏には実は恐ろしいジェンダー・バイアスが潜んでいるのである。

想像を膨らませ世界を広げる

「国民」、「人種」、「ジェンダー」などにまつわるステレオタイプは我々の意識に深く根付いているため、大した意味がないと思っている発言に潜む偏見に気づくのは容易なことではない。当たり前のように使われているためその思い込みは共通認識の一部となり、そのように作り上げられた「リアリティ」から逃れるのは大いに努力を必要とする。しかし、想像を膨らませ、積極的に疑う姿勢を取ってみると新たな世界が目の前に広がっていることに気づくはずだ。

先入観から有意義な会話はなかなか生まれないが、偏見のない好奇心はきっと、発見があふれるより刺激的な道へ導いてくれるであろう。今度こそ異文化コミュニケーションの機会を活かしてその道を歩んでみてはいかがだろうか。

(グアリーニ・レティツィア)南イタリア出身で、2011年から日本に滞在。ナポリ東洋大学院で日本文化を勉強してから日本の大学院に入学。現在、博士後期課程で日本現代文学とジェンダーを研究しながら、Webライターとして海外旅行、異文化、難民などについて執筆。

 

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記事提供:ニュースフィア

【映画評】単なるパロディと侮るなかれ。実は深い秀作「縮みゆく女」

アート・ディレクターにして映画ライターの高橋ヨシキさんが知られざるB級映画や音楽について語るメルマガ『高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド!』。今回は、1981年公開のアメリカ映画「縮みゆく女」について思う存分語っています。この作品について高橋さんは、1950年代のSFコメディ「縮みゆく人間」のパロディ映画であるとしつつも、「実に見事に時代の感覚を反映した」と好評価。上映当時の時代背景も交えた、一味違ったレビューをお届けいたします!

ヘンテコ映画レビュー

【第4回】『縮みゆく女』
(1981年/米/監督:ジョエル・シュマッカー/脚色:ジェーン・ワグナー/出演:リリー・トムリン、ネッド・ビーティほか)

今月、というか6月は「ゲイ・レズビアン・プライド月間」です。そんな最中にオーランドで最悪の事件が起きてしまったわけですが、そのことも踏まえて今回のメルマガはゲイ・レズビアン特集でお送りしております。

巻頭の「クレイジー・カルチャー・ガイド」でも書いたとおり、ジョエル・シュマッカー監督はゲイを公言している映画監督なのですが、彼が初めて手がけた劇場用映画が今回ご紹介する『縮みゆく女』です。

主演はリリー・トムリン。リリー・トムリンは1970年代初頭、NBCのコント番組『ローワン&マーティンズ・ラーフ・イン』でブレイクしたコメディエンヌ/女優で、映画ではロバート・アルトマンの『ナッシュビル』や『ショート・カッツ』、『ザ・プレイヤー』といった作品群、またジェーン・フォンダ主演の大ヒットコメディ『9時から5時まで』などで知られています。彼女の一人コメディ舞台を映画化した『宇宙におけるチ的生命体の痕跡を求めて The Search for Signs of Inteligent Life in the Universe』は大評判となり、トムリンはこの作品でアメリカン・コメディ・アワード最面白女優賞を受賞しています(ここで「知的」でなく「チ的」と訳しているのは、原題の「Intelligent」の綴りがわざと間違えてあってLの字がひとつ足りないからです)。

題名からもわかる通り、『縮みゆく女』はリチャード・マシスンの小説『縮みゆく人間』のパロディです。『縮みゆく人間』は、小説が発表された翌年の1957年に映画化されており(題名も同じ『縮みゆく人間』)、こちらの監督は『大アマゾンの半魚人』や『それは外宇宙からやってきた It Came From Outer Space』、『世紀の怪物/タランチュラの襲撃』で知られるジャック・アーノルドでした。

じじいの繰り言になってしまいますが、かつて50年代のSF映画やモンスター映画などは、本や雑誌に掲載された写真で見るか、8ミリフィルムなどの予告編集でしかお目にかかれないものでした。ビデオ以前の時代はとにかく観たい映画があっても映画館でやってなければ(そしてテレビで放映されなければ)お手上げですから、当時すでに古かった映画、とくにジャンル映画を観る機会など皆無に等しかったのです。日本未公開の作品に至っては絶望するしかない。というような時代があったので、DVDで500円とか1000円で50年代SF・モンスター映画が買える現在はまるで夢みたいです、ということは強く言っておきたい。もうほんと幸せ。画質悪いのも多いけど、そんなの全然気になりませんですよーだ(嘘です。本当はこういう50年代SF・ホラー映画の類も、洋盤でブルーレイが出ると思わず買ってしまいます)。

最近、父が楽しそう。目の前の美術品をプロが解説する公開美術講座

 日本美術の名宝をより身近に、より深く鑑賞するための本格派美術講座東京美術倶楽部の主催により、平成 24 年(2012)から開講されています。

本講座は、東京美術倶楽部の年間事業として一般の美術愛好家・研究者・美術商等を対象にしたもので、今年6月からは、千葉市美術館館長の河合正朝氏、漆芸作家の池田巖氏、生物学者・青山学院大学教授の福岡伸一氏、 十文字学園女子大学准教授の樋口一貴氏らを講師に迎え、1講座ごとに 1回または 2回に分けた構成となっています。

講義時間は90分で、各講義内容に則して、百年以上にわたり美術品取引に従事してきた東京美術倶楽部の独自のネットワークを活かし、普段は非公開というコレクターからお借りした美術品や、時には美術館から貴重な作品をお借りし、その日一日限りの展示を実際にご覧いただけます。

加工用(サイズ小)

今後の講座の予定は以下の通りです。


6 月 25 日(土)「2だまされずに水墨画を手にする」河合正朝(千葉市美術館館長)

7 月 16 日(土)「漆の話 1縄文から現代まで」池田巖(漆芸作家)

9 月 17 日(土)「漆の話 2茶の湯と漆」池田巖(漆芸作家)

10 月 8 日(土)特別講座「芸術と科学のあいだ」福岡伸一(生物学者・青山学院大学教授)

11 月 12 日(土)「1 円山応挙の人物表現」樋口一貴(十文字学園女子大学准教授)

12 月 10 日(土)「2 円山応挙の写生と動物画」樋口一貴(十文字学園女子大学准教授)

スライドを使用しての講義風景

受講料は特別講座 5000 円、通常講座(2 回)6,000 円。豪華講師陣の講義と価値ある美術品の鑑賞。美術作品に ついて「耳」と「目」で学んでみてはいかがでしょうか。

本講座の詳細内容、申込みは東京美術倶楽部 HP または 03-3432-0191 までお問い合わせ下さい。

朝がツラい、やる気が出ない。それ、もしかして栄養の摂り方に問題?

1日のスタートである朝に「疲れが残っている」「やる気がでない」・・・。もしかすると栄養の摂り方に原因があるかもしれません。

寝ている間に疲労回復をするのが人間の本来のリズム。朝から疲れていても仕方がない、と放ってはおけません。本来のリズムを取り戻す工夫を栄養の視点からお伝えします。

疲労回復の時間

1日のうちで身体が疲労回復のために働くのは睡眠時間です。寝ている間に記憶が整理され、身体の各器官が休まります。

もう少し詳しくいうと、身体のさまざまな働きを司っている自律神経のうち、リラックスや身体の修復を促す「副交感神経」が優位になり、疲労回復が行われています。

ですから、朝、疲れが取れていないということは、睡眠中にさまざまな原因によって修復が上手く行われていないことが想定されます。

疲労回復を阻害する食事の摂り方とは

睡眠に影響する食事の摂り方は、夜の食事の時間と食事量が大きく影響します。
理想は、寝る3時間前に食事を済ませることと、朝起きて「お腹が空いた!」と感じられる程度の食事量です。

反対に、就寝時間近くに食事をしたり、食べ過ぎ・飲みすぎたりすると、寝ている間に内臓が消化という「運動」をしている状態に陥ります。

快眠につながる夕食の摂り方のコツ

量、タイミングの工夫

昼食と夕食の時間が空けば空くほど、空腹感は増してしまいます。そして、許容量以上に脳は「食べたい!」と詰め込んでしまいます。

遅い時間に食事をしなければならない場合は、夕方におにぎりなどの軽食を食べ、仕事や用事が終わってからは、おかずや汁物を食べるというように「分食」をしましょう。
その際、目安は、朝起きたときに「お腹空いた」と感じられる量です。

質の工夫

量が調節できない、間食はできないという場合は、脂質が多いメニューを減らすだけで消化の負担が軽減されます。
洋食よりも和食、揚げ物よりも素材が見えるもの、パンよりもごはん、パスタよりもうどん、から揚げよりも焼き鳥などが選び方のコツです。

栄養素の工夫

身体の修復や疲労回復には特定の栄養素が必要です。
ビタミンB1、Cなどや、カルシウムやマグネシウム、亜鉛といったミネラルが不可欠です。とくにビタミンB1やCは身体に溜めておくことができないため、夕食ではきちんと摂ることが大切です。

ビタミンB1は玄米や胚芽米、豚肉、大豆製品などに含まれます。ごはんを白米から胚芽米に変える、納豆や冷奴などを取り入れるのもいいでしょう。

いっしょに芋類や野菜を摂ることを心がけると、ビタミンCも補うことができます。

さらに、食事をきちんと摂った上で、疲労回復に働くサプリメントを夕食といっしょに摂るのもおすすめです。最近注目されている疲労回復に働く成分は、クジラに含まれる「バレニン」など、特定の動物の筋肉中で作られるアミノ酸の一種であるイミダゾールジペプチドです。

ビジネスパーソンの多くは遅くまで仕事をしていますので、その後の食事時間は楽しみやリラックスタイムでもあります。この時間を抜かすと、疲れた脳と身体で仕事をするという本末転倒に陥ります。ぜひ、疲れを残さない工夫をしてみましょう!

執筆:山本 ともよ(管理栄養士)

image by: Shutterstock

 
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中

 

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記事提供:Mocosuku

【書評】持ってる人はやっている。「運」を味方につける考え方とは?

ビジネスの場において「運」を語ることはナンセンスという風潮もありますが、成功者の中にははっきりと「自分は運が良かった」と口にする方もいます。そもそも運とは何なのでしょうか。そしてそれを掴み幸せになるためには? 無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』では、そんな疑問に光を与えてくれるような1冊を紹介しています。

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偶然のチカラ』 植島啓司・著 集英社

こんにちは、土井英司です。

成功した経営者のなかには、少なからず「運がよかった」と語る方がいらっしゃいます。

しかしながら、ビジネスの世界では、なんとなくこの「運」を語ることはタブーとされている。

そこで本日は、この「運」について徹底的に考えられる1冊をご紹介します。

本日ご紹介する1冊は、『偶然のチカラ』。宗教学、人類学などを専門とする著者、植島啓司さんが、古今東西のあらゆる事例を引きながら、人間を翻弄する「運」について論じています。

確率に挑んだ数学者たちの話から、ギリシャ神話まで、幅広いトピックを通して、運とは何か幸福とは何かを議論しており、10年前の本ながら、今にピッタリの内容です。

  • なるべく選択しないですますこと
  • 選択肢が出払ってから考えてもムダではない
  • ただぼうっとしているだけで幸せな状態こそ、本当の幸せ

など、ビジネス書的な価値観からするとあり得ないメッセージですが、じつは縁や偶然に委ねることの素晴らしさを説いた本です。

「決まりきった日常とは異なる多くの選択肢を持つ必要がある。自分を世界に開いてくれるものならなんでも受け入れるべき」というメッセージは、今の保守的な日本にこそ必要なメッセージではないでしょうか。