ドコモが在庫を持たず商材拡大。トーンモバイルとの取り組みとは?

トーンモバイルがドコモとの新たな取り組みを発表。その仕組みは、トーンモバイルに留まらずにドコモショップの商材拡大に期待が持てるもののようです。伝えてくれるのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。今回の試みが成功すれば、ソニー「Xperia PRO-I」など高額なハイエンドモデルの扱いも可能となり、ドコモユーザーの中でも高齢の富裕層にマッチすると、今後の展開に注目しています。

 

ドコモショップでトーンモバイルのスマホを取り扱い──店舗に在庫を持たない仕組みは商材の拡大につながるか

トーンモバイルは2月24日より、ドコモショップにて「TONE e21 rev.2」を9980円で販売すると発表した。TONE e21 rev.2は「TONE e21」をドコモ向けにカスタマイズしたモデルだ。MVNOが扱う独自モデルをドコモショップで取り扱うのはかなり異例のことだ。

ただ、全国のドコモショップで実機やパネルなどの展示は行うものの、その場で実機を持ち帰れるわけではない。店頭で契約、購入後、2~3日でトーンモバイルの配送センターからキッティングされた状態で配送されるというものだ。

トーンモバイルでは「TONE Zen」という機能を提供しており、電源をいれることで、SIMカードを読み取り、初期設定が20秒ほどで自動的に完了する仕組みとなっている。店舗に在庫を置かないということで、トーンモバイルにとっては在庫リスクがほとんどなく、かなりメリットの多い仕組みと言えそうだ。

全国2300店舗のドコモショップで実機を触り、店員さんに細かいことを聞けるという点において、ユーザーにとっても安心して購入できるだろう。

この仕組みが成功するのであれば、今後、NTTドコモは商品ラインナップの多様化につなげることができるのではないか。例えば、SIMフリーで売られている、ソニー「Xperia PRO-I」などもドコモショップで扱えるようになるだろう。

さすがに20万を超えるスマートフォンを全国2300店舗のドコモショップに在庫として持つにはリスクが高いが、一部の店舗では店頭で触ることができ、気に入ればその場で購入手続きをして後から配送というのであれば、ドコモショップもユーザーも嬉しいはずだ。

Xperia PRO-Iに興味を示すのは、カメラを趣味とする、お金に余裕のある年配層であり、ドコモのユーザー層に被るところがある。そもそも、Xperiaを使っているユーザーが乗り換える超ハイエンドモデルとして位置づけられていることもあるため、ドコモショップとの相性はいいはずだ。

やはり、ユーザーからすると、iPhoneであれば「オンラインで購入」はさほど抵抗ないかもしれないが、Androidのようにメーカーによって個性が異なるスマートフォンの場合は、一度、店頭で手にしたいという心理はあるだろう。

Xperia PRO-Iのように高額なSIMフリースマートフォンや、セルラーモジュールが内蔵されたノートパソコンやChromebookなど、在庫するのに抵抗のあるデバイスのラインナップを拡充しつつ「店舗で試して購入。だけど配送」にしてしまえばいい。

今週、NTTドコモはメルカリ出品指南や撮影ブースなどを備えた「ドコモ・メルカリコンセプトストア」を期間限定でオープンさせると発表したが、これからのキャリアショップは、これまでとは違ったやり方を追求していく必要がありそうだ。

 

image by:Terence Toh Chin Eng/Shutterstock.com

江戸っ子が安政江戸地震にめげる暇もなく復興へと歩み出せたワケ

幕末期の江戸を襲い、市中を破壊し尽くした安政江戸地震。しかしそこからの再興の機運は目を見張るものがあったといいます。今回のメルマガ『歴史時代作家 早見俊の「地震が変えた日本史」』では、迅速な復興を可能にした庶民たちのたくましさを紹介。さらに早見さん自身が今日でも見習いたいとする「江戸っ子気質」を綴っています。

【関連】死者は1万人以上。「安政江戸地震」の前夜に日本で起きていたこと

 

安政江戸地震「第四回 逞しき江戸っ子」

今週は江戸の復興状況、江戸っ子の逞しさから語り出します。

迅速に町人たちが復興活動を始められたのは、火事と喧嘩は江戸の華という大火慣れというか、日頃からの火事への備えと意識があったからです。会所には炊き出しに使う米が大量に備蓄されていました。

また、大店の商人などの裕福な町人は積極的に寄付金を拠出しました。今回に限ったことではなく、災害時に罹災した者へ施行するのは、金持ちの義務だと受け止められていたのです。町奉行所は寄付をした町人の名前を金額と共に自身番に張り出しました。大商人たちは面子にかけて競って寄付をしたのです。

もちろん、大商人たちも被害を受けています。店が倒壊したり、焼失したりもしましたが、財産を全て失う者はそんなにはいませんでした。彼らは頑丈な土蔵を持っており、千両箱や家宝、米、味噌、醤油などを保全していました。土蔵には穴蔵といって地下に穴を掘って石や木で囲った蔵があり、大事な証文や千両箱を収納していたのです。

分限者と呼ばれた大商人たちは、宵越しの金は持たない庶民とは別世界の住人と言えました。庶民が貯金をせず、銭金があれば、あっただけ使ったのは火事が多かったからだと言われています。長屋住まいの町人が土蔵も穴蔵も持てるはずもなく、火事で焼け出されたら家財を失ってしまう為、金なんか貯めたって仕方がない、宵越しの金は持たない、という町人が多かったのでした。

それが金にきれいでケチケチしない江戸っ子気質を象徴する言葉として流布しました。

江戸の庶民は逞しく大震災から復興してゆきます。めげる暇もなく復興への気力を湧き立たせることができたのは宵越しの金を持たない、という価値観の為でしょう。焼け出されても失う財産と呼べるお宝、大金は持っておらず、喪失感が薄かった、と想像できます。命が助かれば儲けもの、やり直せばいいと気持ちの切り替えも早かったのではないでしょうか。

今日でも見習いたい江戸っ子気質ですね。

立ち直るのも早かったのですが、それどころか火事を楽しむ連中もいました。火事が起きると見物する物が後を絶たなかったのです。趣味は火事見物という不謹慎な江戸っ子もいたのです。

 

期待を裏切りたくない。子供の前ではカッコつけたい父親たちの葛藤

父親だから子供の前ではみっともない姿を見せたくない─。そう思うお父さん方も多いのではないでしょうか。今回のメルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』では、iU情報経営イノベーション専門職大学教授を務める久米信行さんが読者からの質問に答える形で、父親はどこまでかっこつけるべきかについて語っています。 

 

オトナの放課後相談室:父親はどこまでカッコつけるべきか?

Q. 学生時代の後輩から草野球の試合に誘われ
近々参加してみようかと思っています。
それを聞きつけた小5の息子から、
「パパが野球しているところを見てみたい」と言われ、
連れて行くべきか迷ってます。

少年野球をしている息子としとは、
父の野球の実力を知りたいのかも知りません。

ただ、私は野球好きながら、決してうまくはありません。
しかも約30年ぶりの野球の試合。
活躍どころか、息子にみっともない姿を見せて、
少年野球のやる気を失わせかねないと、危惧しています。

ありのままを見せるべきか、もう少し草野球に慣れてから、
多少はマシになってから見せるべきか、
久米さんならどうされますか?

東京都/46歳/男性

 

日替わり定食200円。日本一安いランチを出す店はどこで利益を出すのか?

愛知県にある、日本一安い日替わりランチを出す食堂。明らかに利益度外視のその価格でどうやって利益を出しているのでしょうか。今回、繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中で、その「秘密」に迫ります。

日替りランチ 200円。利益は、お客さまの笑顔!?

愛知県海部郡に、日本一安い日替りランチを出す、小さな食堂があります。外観は古いのですが汚れておらず、中は昭和レトロな、いかにも食堂。おじいちゃん1人、おばあちゃん2人で切り盛りしています。

このお店は、粉ものがメインで、持ち帰りのお客さまが大多数。しかし、食堂なので、日替りランチも提供しています。このランチが話題となり、多くのお客さまを惹きつけているのです。

日替りランチ 200円。

昭和の中頃でも、こんな価格で定食が食べられるお店はありませんでした。ある日のメニューをご紹介すると……。

メインのお皿には、揚げ物、かぼちゃの煮物、ポテトサラダ、漬物、千切りキャベツ。小皿には、ハンバーグ。小鉢にはおでん。ご飯と味噌汁という内容です。

これで200円は、驚きでしかありません。しかし、この定食には、パック入りのお好み焼き(100円)か焼きそば(100円)がつくのです。

これで、200円なのです。安いというレベルではありません。これで、利益は出るのでしょうか。激安のお店はよくあり、少ないながらも利益は出るものですが、このランチに関しては、安過ぎて計算できません。

私の推測ですが、定食は赤字で、お好み焼き・焼きそばをプラスすることにより、その分の利益で赤字を補っているのではないでしょうか。とは言っても、数十円の利益を定食にまわしたところで、「赤字ではない」というだけで、儲けはありません。しかも、この計算は原価のみの話で、他の経費は入っていません。つまり、現実は赤字なのです。

私の推測を証明するものとして、お店の張り紙があります。

「お好み焼きか焼きそばつき 日替りランチ 200円」と書かれた下に、「ランチのみなら、150円」となっています。これにも驚きです。この定食が150円なのです。

「できれば、200円のランチを食べて欲しいけれど、お金が無いなら、150円でもいいですよ」という意味だと解釈しました。お客さまに対する心遣いなのです。

おばちゃん曰く「お客さんが喜んでくれたらいい」。すべては、ここから始まっています。

あの原発事故で東電は本当に「国有化」されなければならなかったのか?

今から約11年前に起きた、東日本大震災による東京電力福島第一原発の事故は、私たち日本人に大きな衝撃を与えました。その後、東京電力は事実上「国営化」されていますが、この流れに疑問を抱く人はいないのでしょうか? 今回のメルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、 福島第一原発事故の責任はどこにあるのか、そして国と東京電力の「不審な動き」を追い、真実に近づこうとしている一冊を紹介しています。

【一日一冊】福島原子力事故の責任 法律の正義と社会的公正

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福島原子力事故の責任 法律の正義と社会的公正

森本紀行 著/社団法人日本電気協会新聞部

東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故は、東京電力の国営化と解体だけでなく、電気事業の自由化、再生可能エネルギーの導入という電気事業改革のきっかけになりました。

震災当時、私は東京電力は損害賠償を払うため発電所を売り払うのではないかと考えていましたが、「原子力損害の賠償に関する法律」を読むと、「異常に巨大な天変地異又は社会的動乱によって生じた損害」は免責と書いてありました。

なるほど、この免責があるから東京電力は安全基準さえ守っていればよいのだ、というレベルの安全対策していなかったのです。法律的には東京電力の賠償責任は免責され、国の支援で原子力賠償が進められると読めるのです。過剰なまでに原子力の安全に金をかけていた東北電力は、業界の異端だったのです。

しかし、原子力賠償は私の予想とはまったく違う方向に進んでいきました。民主党政権は、東京電力の免責を認めずすべて東京電力の責任であると断定し、東京電力もそれを受けてしまったのです。

財務省は、原子力損害賠償支援機構法を作り、国債で10兆円建て替え払いをし、25年かけて東京電力が3分の2、他の原子力発電を持つ電力会社が3分の1を返済する仕組みを作り上げました。

国は免責を認めず原子力事故の賠償費用はすべて電力会社の負担とし、東京電力を国有化して支配し、やりたかった電気事業の改革を推し進めることに成功したのです。

東京電力の経営支配を目論む政府のやり方に行政裁量を逸脱した違法性を見る。政府は自らの責任を棚に上げて東京電力にいわれなき批判をぶつけることで、不当な国有化を実現(p164)

“ドナドナ”されて不機嫌な猫にほっこり。気持ち良く寝ていたのに「解せぬ…」表情がたまらん!

ゆっくり休んでいたら“ドナドナ”されちゃった猫

Twitterに朝から洗濯カゴでくつろいでいたらうっかり“ドナドナ”されてしまい、「解せぬ…」と言っていそうな表情の猫ちゃんが目撃されました。投稿主は2匹の猫ちゃんと暮らす、猫の猫による猫の為の楽園「ネコランド」(@NEKOLAND13)さん。

洗濯カゴごとそのもふもふボディを持ち上げられてしまい、大変不服そうな表情をしている猫ちゃんの名前は「レイ」くん。

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レイくんは体が大きいことで知られるノルウェージャンフォレストキャットの男の子で、クールでおっとりしていて、マイペースながら優しい性格なんだそうです。

そんなレイくんはこの日、朝から洗濯カゴに入ってのんびりとくつろいでいました。しかし洗濯をしたいお嫁さんに発見されてしまい、直ちに洗濯カゴごとドナドナされてしまったんだとか…。

「気持ちよく寝てたのに~」「解せぬ…」と言いたげな表情をしつつも、大人しく連行されるレイくんがなんともかわいいです。

ちなみにレイくんをドナドナしたお嫁さんは「コレ何洗い??」といいながら、ネコランドさんの所へレイくんを運んできたそう。

ここはぜひ猫ちゃん用のシャンプーを使って丁寧に手洗いして、ふわっふわのもっふもふに仕上げて欲しいですね!

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今回うっかりドナドナされてしまったレイくんには、ちょっぴりお茶目なところがある様子。時に棚にハマったり、くしゃみに驚いてファンタスティックなポーズを取ってしまったりと、思わず頬がゆるんでしまいそうな姿を良く見せてくれています。

コロナ鎖国の弊害で苦しむ日本。渋沢栄一の子孫が説く「新しい資本主義」実現崩壊の危険性

新型コロナウイルスの変異株・オミクロン株の感染拡大を受け、日本が続けてきた水際対策。しかし、“コロナ鎖国”とも呼ばれるほど厳しいその措置は諸外国との人材交流に深刻な影響を与えているようです。渋沢栄一の子孫で、岸田内閣が設置した「新しい資本主義実現会議」のメンバーでもある渋澤健さんが、日本を目指す外国人たちの悲痛な叫びを紹介していきます。

プロフィール:渋澤 健(しぶさわ・けん)
国際関係の財団法人から米国でMBAを得て金融業界へ転身。外資系金融機関で日本国債や為替オプションのディーリング、株式デリバティブのセールズ業務に携わり、米大手ヘッジファンドの日本代表を務める。2001年に独立。2007年にコモンズ(株)を設立し、2008年にコモンズ投信会長に着任。日本の資本主義の父・渋沢栄一5代目子孫。

コロナ鎖国で自分の首を苦しめている日本

謹啓 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

前回のレターでは、若者たちが「純粋な気持ち」を発揮する環境を整えることが、日本企業の競争力や存在感へとつながるという課題をお示しいたしました。今回は、その続編です。

現在、「純粋な気持ち」を日本で発揮したいと希望を持つ数多くの若者たちが、抜け出せる見通しが立たないトンネルの暗闇の中で悶々とした思いを抱いています。コロナ禍の水際対策で入国が阻止されている外国人研究者・留学生たちです。

先月、YouTubeビデオで、日本入国の水際対策によって二度とない大事な2年間を入国できないまま途方に暮れた留学生の生の声を聴いて、改めてコロナ禍の世界における日本の立ち位置を危惧してしまいました。

面白おかしく編集してあるテイストについて、難色を示す反応はあるかもしれません。ただ、投稿者であるマレーシア人の彼女が発信している体験談はリアルです。日本国内に暮らす自分が知らなかったことに驚きを感じると同時に、日本に暮らしたいと思う外国人に対して門を閉ざしてきた自分の国のスタンスに、恥じ入りました。

さらに、ビデオの内容に加え、数多く寄せられているコメントにも衝撃を受けました。【注:以下は英文の翻訳】

・ちょっと変に聞こえるかもしれないけど、他の人も日本行きを諦めたのを見ると良い気分になる自分がいる。同じ判断を去年7月に下したけどその後は遥かにハッピーだよ。

・自分は1年以上、入国を待っている37万人の一人。あなたが言うように、我々は寄生虫ではない。達成したい目的があるから日本を選んだのだ。

・同じく。自分は金と時間を無駄にした。

・幸運を祈る。自分も2年間の悪夢を経て次の展開を望むよ。日本に悪い影響があることを願っているよ。人を入国貨物のように扱うなんて。

・日本の鎖国的な政策はまだ存在感を発揮しているようだね。大きな悲劇だ。日本で国際ビジネスを展開しようと考えていたのに。

・自分も日本でインターンすることを諦めた。2022年の3月31日から始めるはずだったけど、結局、韓国のソウルに変更したよ。

・助けて。2020年3月から待っている。自分の人生は台無しだよ。多大な債務を抱えている。学費や入学費を払うために借金している。どうすれば良いの。

自国民の生活を守ることは、政府が最も優先すべき重要な役割であり、大前提です。ただ、日本の味方を世界で増やすことで国民の豊かで安全な生活をこの世の中に導くことも、間違いなく政府の重要な役割です。

特に、世界の安全保障情勢が揺らいでいる昨今では、急務だと痛感します。外国人留学生や研究者は、日本に関心を寄せてくれており、味方になり得るとても貴重な存在です。

分断や格差を乗り越える、日本発の「新しい資本主義」で世界をリードしたいと岸田総理は宣言されています。「人への投資」とは、世界の若手世代も対象とし、しっかりと実践することが極めて重要です。

現在、民間有識者を加えて討議している「新しい資本主義」を国内だけに閉じてはならないと思います。国内に閉じるだけのものになると、世界をリードすることが不可能であることは明白です。

2月末までの水際対策の期限を終えて、現在のオミクロン株の感染による重症者・死者の数が低位に推移しているようでしたら、ただちに研究者・留学生の入国問題の是非に取り組んでいただきたいと思います。これからの時代の新しい資本主義の実現には、日本が世界の次世代と手を組むことが不可欠です。

なぜコストコで買いたくなるのか?消費者の人間心理を巧みに操る“マジック”の秘密とは

今や大量買いの代名詞ともなった大型スーパー「コストコ」。日本にはまだ30店舗ほどしかないため、行ったことがないという人は多いかもしれません。しかし、一度足を踏み入れてしまえばまさにそこは買い物のワンダーランド。誰もがコストコの魅力にハマってしまうことでしょう。なぜコストコは多くの人をひきつけるのでしょうか。マーケティング&ブランディングコンサルタントとして活躍する橋本之克さんが“コストコマジック”について解説していきます。

買い物のワンダーランド「コストコ」

コストコの発祥は1976年、カリフォルニア州サンディエゴにある飛行機の格納庫を店舗に改造した倉庫店だそうです。日本上陸は1999年。2022年1月時点で30店舗です。巨大な倉庫のような店の構造、販売される商品の数やボリューム、価格の安さなどが特徴です。

SNS等で来店客の声を見ていくと、行くこと自体がイベントで楽しいという声も多く見られます。国内随一の個性をもつ、特別な商業施設と言えるでしょう。

こうした店の特徴付けだけでなく、顧客の購買意欲を高める点でも、コストコはさまざまな工夫をしていると考えられます。行動経済学の視点で店舗内を見ていくと、そこには人が行ってしまう不合理な選択や行動を、巧みに購買に向けて誘う仕組みが透けて見えます。それは、あたかも心を操るマジックのようです。

「コストコ」が繰り出す3つのマジック

特に目立つ、3つのマジックについて述べていきます。

会員制に秘められら心理的効果とは?

コストコ・マジックの一つ目は「会員制」です。店を利用する際に会員登録し、年会費を支払います。一般客は4,840円からです(2022年2月現在)。初めて売り場に足を踏み入れた時は、約5000円の“損をした状態”です。これが心理的な影響を及ぼします。

まずは「サンクコスト効果」です。サンクコストは、過去に失って取り戻せないコスト(時間、金、労力等)のことです。一度失ったコストは二度と戻らないので本来、その後は新たな気持ちで意思決定をすべきですが、人はサンクコストにこだわってしまいます。例えば、“商品が欲しいから買う”のでなく、“払った年会費のモトを取るために買う”といった行動をとってしまうのです。

とはいえ、何も買わずに帰るのは、“大量に安く買える”機会を失うことになります。そこで「損失回避」の心理が働きます。人は損失に強く反応し避けようとします。同じ金額の損と得があった時、損した時の不満や悲しみは得した時の満足や喜びの2倍以上であることが実験で確かめられています。この心理により人はコストコで“買わなければ損”と考えます。

さらに、欲しい商品を買う場合も意識が普段と違います。例えば、微妙にサイズが小さい洋服を普段なら買わずにあきらめる人でも、“着られるのだから買ってしまえ”と考えてしまう可能性が高まります。

これは「反転効果」の影響です。得している状況と損をしている状況では、同じ選択でも判断が逆転するのです。得していれば安全確実な得を目指し、損の状況では一か八かリスクある選択をします。ギャンブルの最終レースが良い例です。

一日の勝敗の通算で利益があがった状況では慎重に判断しますが、負けが続いた最終レースではリスクがあっても「反転効果」の影響により、挽回を目指して大穴を狙ってしまいます。

お先真っ暗な日本の未来。中国とロシアの暴走が壊す北東アジアの平和

領土や人権等の問題をめぐり西側諸国と対立する中国とロシアですが、その「覇権的な動き」は日本に明るくない未来をもたらす公算が大きいようです。先日掲載の「中露海軍が『津軽海峡』航行の衝撃。日本は“鬼門”の防衛力を強化せよ」で二国の脅威を詳細に綴った、外務省や国連機関とも繋がりを持ち国際政治を熟知するアッズーリ氏は今回、中露の動きがこれまで以上にエスカレートする可能性を指摘。さらに彼らにより北東アジアの分断が進みつつある事実を記すとともに、日本が安全保障面で接近を強めるべき国の名を挙げています。

中国・ロシアによって分断が進む北東アジア

今年に入って、中国やロシアの覇権的な動きが先鋭化している。まず、ロシアはウクライナ国境近くに軍を10万以上とも言われる軍を展開し、同国へ侵攻する動きを見せるなど今日緊張が高まっている。米国のブリンケン国務長官は1月5日、ドイツのベーアボック外相と会談してロシアが軍事的圧力を強めるウクライナ情勢について話し合い、ロシアが軍事的侵攻をした場合は大規模な経済制裁に踏み切ると警告した。バイデン大統領も2月が危ないと指摘するなど、2014年のウクライナ危機の再現を危惧する声が高まっている。長年、プーチン大統領は北大西洋条約機構NATOの東方拡大、ウクライナの西洋接近を強く警戒しており、軍事的圧力を強めることでそれらを阻みたい狙いがある。ロシアは2014年2月のソチ五輪後にクリミア半島侵攻に踏み切ったことから、北京五輪後が危ないとする見解も多い。

また、北京五輪を巡る外交的ボイコットもあり、欧米と中国の対立は既に後戻りできないところまで来ている。これまでのところ外交的ボイコットを表明したのは米国に続き、英国とカナダ、オーストラリアとニュージーランド、バルト三国のリトアニアだが、北京五輪の偉大な成功を掲げる習政権が同開催中に大きな動きに出る可能性は低いが、五輪後に外交的ボイコットを実施した米国や英国などに制裁措置で報復を行う可能性は否定できないだろう。中国を巡る欧米の警戒意識が強まっているが、米国と中国の経済力や軍事力は接近する一方で、中国がインド太平洋における米国のパワーは大したことがないと判断する時が来れば、それはかなりの危険信号となろう。今年はロシアと中国の覇権的な動きが一気に進む恐れがある。

一方、ロシアや中国の覇権的な動きによって、北東アジア地域の崩壊が進んでいる。中国は日本を経済力で抜き米国に接近することで自信を深めている。そして、尖閣諸島や南シナ海などで海洋覇権を強め、2020年には国家安全維持法を施行することで香港の一国二制度を破壊し、台湾統一に向けての動きを加速化させるなど、北東アジアは米中対立の最前線となっている。東南アジアはASEAN、欧州はEU、アフリカはAUなど他の地域には各地域の問題を共同で話し合う地域的国際機関が存在する。しかし、そういった地域的な国際機関が全くなくバラバラなのが北東アジアだ。中国は米国の影響力を排除し、北東アジアで主導権を握ろうとし、北朝鮮はミサイル発射を繰り返すなど孤立主義的な行動を取り続け、韓国は米国の同盟国ながら中国との経済関係を重視するなど米中対立の狭間で悩んでいる。日本は日米同盟を基軸に自由で開かれたインド太平洋の実現を進めるスタンスなどで、これら3か国と協力できる環境にない。

スパイ容疑の日本人を「獄中死」させている中国が日本の情報を抜きまくる皮肉

情報漏えいに対する危機意識の低さや法整備の甘さから、「スパイ天国」と揶揄され続けている日本。主要国にスパイ防止法のない国はないとも言われますが、なぜ我が国は未制定のままなのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、1985年にスパイ防止法案が廃案となった経緯と、マスコミの立ち位置を紹介。さらに中国の日本における情報収集活動の実態を取り上げ、スパイ防止法制定に関する議論の必要性を訴えています。

 

スパイ防止法 中国と日本の差

スパイ防止法が必要ではないかとの声があります。

先月1月20日も衆議院本会議で「スパイ防止法」について質問が岸田首相にありました。

維新の議員から見解を聞かれた岸田総理は「スパイ防止法の必要性については様々な議論があると承知しております。必要な取り組みの充実強化に引き続き努めて参りたい」と答えています。

当面はやる気がないという事なのでしょう。

しかし、当然の事ながら諸外国にはスパイ防止法があります。

以下、香港サウスチャイナモーニングポスト紙2月17日に掲載された中国でスパイ行為で逮捕されている日本人の記事です。

中国が上海で日本人男性を拘束

 

中国当局が上海で50代の日本人男性を拘束したことが分かった。拘束の詳細や理由は不明と、日本の外務省が11日発表した。

 

岸田文雄首相が領事館経由で中国に面会機会を要請した。官房長官は「健康状態は良好と思われる」とコメントした。

 

2015年以降、中国では約16人の日本人がスパイ行為などさまざまな容疑で拘束されている。少なくとも10人が起訴され、9人が最長15年の実刑判決を受けている。

 

日本政府の報道官はまた2015年に北京で拘束され、スパイの罪で12年の実刑判決を受けた70代の日本人男性の死について、日本が中国に抗議を申し入れたと述べた。

 

中国は2013年に習近平国家主席が政権をとって以来、国家安全保障の名目で外国の組織や個人に対する監視を強めてきた。

 

特に2014年にスパイ防止法、2015年に国家安全保障法が施行された後、他の多くの外国人も中国で拘束されている。