韓国の軍人である友が正直に語ってくれた「日本に対する劣等感」

文在寅政権による日本軽視の言動はエスカレートする一方ですが、この冷え込んだ日韓関係は、文政権が倒れるまで続くと語るのは、メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんです。小川さんがその根拠として上げるのは、韓国人の友人も認める利己主義的な朝鮮民族の気質であり、その気質が故に、日本に対する劣等感を生んでもいると解説しています。

韓国人が抱く日本への劣等感

2月21日号でヘイトとレイシズムを取り上げたところ、読者の方から以下のようなメッセージが寄せられました。

「韓国に詳しい人の説で、韓国では中国が親、自分は子であるが兄、日本は弟という中華思想が広く共有されている。また、その延長なのか儒教の影響の一つか、序列意識が強烈で、どうも対等という関係より上下の関係に拘る国民性が強いという論考を読んだ事があります。

日本人も上下関係は気にしますが、韓国(半島)は、それが強烈のようです。従って、文議長がお詫びをすれば済むと言っているようですが、それは、虚しいものになり、そのお詫びを根拠に次々兄としての要求をして来る事が予想されます」

ここにある「中国は親、日本は弟」という朝鮮半島の人々の序列意識については、遠慮会釈のないやり取りをしてきた私の友人(韓国の軍人)との間でも、ときどき顔をのぞかせるテーマでもあります。

彼は酒が入ると、決まってと言ってよいほど「日本は第2百済国だから」と口にするのです。彼は新羅が支配した慶尚南道の出身で、新羅に負けて日本に亡命していった百済を見下しているところがあります。その百済が日本の国づくりを助けた、つまり日本は百済の亡命政権による国だという意識を持っているのです。

確かに、古代日本の国づくりには百済をはじめとする朝鮮半島からの渡来人が果たした役割は大きなものがあります。百済人の足跡は日本の至る所にありますし、新羅人や高句麗人の村も残っています。埼玉県の高麗神社の場合など、高句麗の王族の末裔をルーツとしていますが、いまでも韓国の駐日大使が参詣するほどです。そこまで関係が深く、「朝鮮の文化が日本を作った」という意識があれば、「こちらが兄貴だ」という態度がのぞいたとしても不思議ではありません。

日本はなぜ「極東」なのか?「スタンダード世界地図」のススメ

メルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』の著者で、米国の邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さんは、ニューヨークからの出張で日本に戻って来るたびに感じた違和感をメルマガで伝えてくれます。今回は、日本で目にした世界地図についてです。国際情勢や世界史などの理解のためにも、世界でスタンダードと言える、日本を最も東に位置づけた世界地図を利用したほうがいいと訴えています。

世界地図を見てみれば

日本出張のたび、あらゆる違和感を感じることは、ここメルマガでも過去色々書いてきました。で、前回、いちばん「あれ?」と妙な気持ち悪さを感じたことは、日本の「世界地図」を見たときでした。たまたま訪問した企業の待合室に飾ってあった「世界地図」。

もちろん初めて見たわけではありません。まず、学生時代の地理の教科書にも掲載されていました。渡米前には、それが当たり前の「世界地図」でした。で、待合室で待たされている間、ぼーっと何も考えずに眺めていると何かスッキリしない。あきらかに不自然な感じがする。

当たり前の話ですが、世界各国、国によって「世界地図」は違います。いや、違わない。違うのはそれぞれの国のポジションです。日本だと、当然、地図のど真ん中に日本が位置する世界地図です。それと同様、世界も、それぞれ自国が中心に位置する世界地図が、彼らにとって世界地図です。

渡米前の僕が見慣れている日本の世界地図は、日本が真ん中、向かって左(つまり西側)に中国ほか、アジア大陸。太平洋を挟んで向かって右(つまり東側)にアメリカ大陸があります。

イギリスだと、イギリスが中心で、アメリカはアメリカが中心です。オーストラリアに至っては、「下の方にうちの国があるより、上の方のがいい感じだろう」ってことで、上下ひっくり返した世界地図が主流だそうです。(もちろん南半球が地図上、上に来るのはあきらかに不自然なので、半分ジョーク的要素も含まれているみたいなのですが

当然、自国が真ん中に位置する世界地図が世界各国の常識であるならば、それでもいい。でもね。やっぱり日本が真ん中の世界地図って、あまりにも不自然なんです。なにが不自然かというと、世界史的にも、国際情勢的にも、世界地理的にも、色々とすべてがややこしくなる。

日本で暮らしていた時には、それが普通で気にもなりませんでした。北米で暮らしたあとは、日本の世界地図がどう見ても「いびつ」に感じてしまいます。各国によって世界地図の見た目が違っても、おそらく世界的にいちばんスタンダードな世界地図は、ロンドンかニューヨークが中心にある世界地図なはずです。

これだと日付変更線も含め、現在の国際情勢を俯瞰するにしても、かなりスッキリします。この地図だと、日本は、端っこです。向かっていちばん右。最東端。そう、東の端っこなんです。世界で日本は「極東」と言われています。「日の出ずる国」とも。

池田教授が期待する、腸内フローラ研究で病気改善が可能な未来

難治性の下痢の治療による、太りやすくなったり太りにくくなったりといった体質変化の事例が、「デブ菌」や「痩せ菌」が存在する論拠になっていると教えてくれるのは、CX系「ホンマでっか!?TV」でもおなじみの生物学者の池田清彦先生です。先生は、メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』で、腸内細菌フローラが鬱病にも関係しているとする研究についても紹介し、腸内細菌の研究が将来的に大げさな治療なしに病気の改善に寄与することに期待しています。

鬱病と腸内細菌

腸内の細菌叢が人間の体質や健康に影響することはよく知られるようになってきた。いささか旧聞に属するが、抗生物質の過剰投与の後遺症で、難治性の下痢になった患者の最も有効な治療法は、健康な人の糞便をカプセルに入れて飲むことである。

クロストリジウム ディフィシレ(Clostridium difficile)として知られていた(現在は分類体系の見直しによりクロストリディオイデス:Clostridioidesという属名を使用するのが一般的になったようだ。語尾のoidesは「似ている」という意味である。分類体系の見直しは厳密には常に暫定的なので、Clostridiumを使うのが間違いというわけではない。国際命名規約はすべての命名者を平等に扱うので、特定の分類体系に肩入れしない)嫌気性の細菌は、多くの抗生物質に対して耐性を持ち、抗生物質を過剰投与すると他の菌がいなくなり、腸内はC.difficileばかりになる。この菌はトキシンAとトキシンBという毒素を産生し、これらが下痢の原因になると考えられている。

最近日本では、糞便をカプセルに入れて経口投与するのではなく、内視鏡を使って肛門から盲腸に直接注入する方法が開発されたようだが、カプセル投与では儲からないので、医療費を沢山取れる方法を標準治療法にしたい医者の陰謀だと思う。患者の経済的負担や体への侵襲はカプセル投与の方がはるかに軽いのは論を俟たない。いずれにせよ、最も有効な治療法はC.difficileと拮抗する善玉菌を患者の腸内に入れて、腸内の細菌フローラを正常に戻すことである。

音楽からシャンプーまで。「定額制サービス」で成功するカギは?

映像や音楽コンテンツでは当たり前のサービスとなったサブスクリプション(定額制)が、リアルな店舗でのサービスにも広がり始めているのをご存じでしょうか?メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが、美容系サロンで始まった定額サービスの内容と仕組みを解説。同種のサービスはカフェなど他業態にも広がっていて、ビジネスチャンスがあると見ています。

広まるサブスクリプション~リアルへの動きに何を学ぶ?

これまでもこのメルマガで、Netflixやアマゾンの動画配信サービスなどで取り上げてきた、定額制の使い放題サービスのサブスクリプションが、業界の枠を超えて、どんどん広まっている

今号では、美容系のサブスクリプションを事例に、なぜ、今サブスクリプションが流行り、マーケティングにどう活かせるのか、について考えていく。

美容系サロンでのサブスクリプション

サブスクリプションは多々あるが、中でも多いのが、動画系、音楽系といった、エンタメジャンルの定額制だ。SpotifyやHuruなどもそうだが、古くは、WOWOWなども広い意味ではサブスクリプションモデルと言える。

今回、目新しいのは、サロン系・美容院のサービスがある、ということ。つまり、ネットやテレビなどのメディア上で完結するものではない、という意味において、ありそうでなかった画期的な試みと言える。

MEZONというサービスがあり、毎月1万6000円支払うと、このサービスに加盟している、どのサロン・美容院でも、何回でもシャンプーブローが受けられるサービス。さらに、3万5000円のコースだと、ヘッドスパ、アレンジ、前髪カットなども、月内であれば無制限でできるそうだ。

先日の日経MJ(19年2月15日)の記事によると、昨年11月に開始して以来利用者が急増。現在利用者は3800人。年代も3、40代を中心に、20~60歳代まで幅広く会員になっているとのこと。

仕組みとしては、月額会員登録をアプリでする。行きたい時に、アプリで予約。来店し、シャンプーブローして毎回の支払いは、登録してあればなし。という、いたってシンプルな仕組みだ。

一人っ子同士で祖父母の代4つの墓守りも?少子化日本の墓問題

読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、先祖代々のお墓の継承に悩み、自分の代でお墓をなくしてしまいたいという男性からの相談に、「将来的にお墓も葬式もなくなっていく」という持論を展開し、解決策を示しています。

将来、子供に墓守りの負担をかけないために

Q.
今後の墓守りについて相談させてください。現在49歳で嫁と子ども3人(長女小6、長男小4、次男春から小学生)と高齢の両親の7人で暮らしてます。ここ数年両親の死後について考えるようになりました。自分については死後海にでも散骨してもらって子ども達には自由に暮らしていって欲しいと思ってます。

問題は我が家には代々の墓があり、長男である自分がその墓を守っていくものだと両親も親族も思ってるようです。一応「本家」という事になってるので、その本家の長男として自分が墓を守っていくのが当然という流れになってますが、自分はできれば墓の面倒は見たくありません

そうは言っても親の死後何もしないというわけにもいきませんので最低限の事はするつもりですが、自分の子どもたちには負担を掛けたくないという気持ちが強いです。自分を含め一族全員無宗教なので、自分の代で墓を失くしてしまいたいと密かに考えてます。

以前Twitterで永江様が「自分は葬式も墓も必要ない」的な事を呟かれてたのを見て、意見を伺えたらと思いました。

永江さんからの回答

ぶっちゃけ将来的にお墓も葬式もなくなっていくと思いますし、少なくともわたしはどちらも不要です。理由は周囲の負担が重すぎるからと、死んでからなんてどうでもいいです、私。

今は少子化なので子供は一人か二人がほとんどです。もし一人っ子同士が結婚したとしたら自分の両親のお墓を2つ、下手すると祖父母の代も含めて4つもお墓を守る必要があるわけで、お参りするだけでも大変ですよね。保守管理料もかかって負担が半端じゃないので、お墓はなくなっていって当然だと思います。

墓をなくすやり方でよくあるのは共同納骨堂などです。これだとお盆や年末年始には大体誰かがお経を上げたり献花してお参りしてくれているし、墓石もないので手入れの負担が少なく楽なんです。

価値観は人それぞれですが、わたしは自分が死んだ後に墓参りしてもらってもありがたいとか感じられないので、子孫に負荷がかかるなら墓なんていらないです。

こうした流れってお墓だけじゃなくて葬式でも起きていて、今は葬式をやらない人や家族葬でやる人が増えています。ぶっちゃけ葬式なんて呼ばれるだけで参加者の負担になりますし、80代とかになったら友人や知人も亡くなっていたり寝たきりなのでそもそも参列出来ません。

なので、一度真剣にご親族と話し合うことをおすすめします。ご両親はお墓の面倒を見てほしいと言うかもしれませんが、自分の代で打ち切りたいと言えばこうした時代背景を察して考えが変わる可能性もあると思います。孫やひ孫に苦労掛けたくないというのは同じですよ。

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京都に巡る桜の季節。春を感じに、秀吉ゆかりの醍醐寺と三宝院へ

豊臣秀吉の生涯でも、北野大茶湯と並ぶ一大イベントとして知られる「醍醐の花見」。秀吉は花見のために畿内四ヶ国から桜の成木700本を植え替えさせ、念入りに庭園を作らせました。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者の英 学(はなぶさ がく)さんが、その大イベントの舞台となった醍醐寺と三宝院の魅力を、秀吉最晩年のエピソードと共にドラマチックに紹介しています。

 

醍醐寺と三宝院

3月の終わり頃になると多くの見物客で賑わう桜の名所・醍醐寺と境内に建つ三宝院をご紹介します。

三宝院は平安末期1115年、醍醐寺14世座主勝覚が創建した建物で、現在は醍醐寺と共に世界遺産に登録されています。庭園は戦国時代の1597年、豊臣秀吉が醍醐の花見に際し庭奉行武田梅松軒に命じて作庭させたものです。秀吉が花見のために念入りに作った庭です。回遊式庭園でありながら建物の中から鑑賞する設計となっています。

醍醐寺は平安時代初期874年、聖宝が開いた古刹で上醍醐と下醍醐の上下二段に伽藍が分かれています。醍醐山という一つの小さな山全てが境内になっていて、上醍醐の建物を見学するためには山道をひたすら登ることになります。

上醍醐には五大堂、如意輪堂、薬師堂、清滝宮などが立ち国宝に指定されています。

三宝院は下醍醐にあるので平らな場所にあります。

下醍醐には金堂、大講堂、五重塔、表書院、宸殿、護摩堂、唐門などが立ち並んでいます。そのほとんどは醍醐の花見に際して秀吉が建立したものと伝えられています。ただし、五重塔は平安時代951年創建です。京都市内の五重塔の中で最古のもので京都市内に残る建造物の中でも最古のものです。

醍醐寺の名称は、開山した聖宝が上醍醐の湧き水を飲み醍醐味と絶賛したことから命名されました。醍醐味とは仏教の言葉で牛や羊の乳から精製する液体のことをいいます。また、教えの深く尊いこと奥深いもの全般に用いられる言葉のようです。

三宝院を造営した秀吉は、天下人となると1592年、京都に伏見城の前身である伏見屋敷を造営しました。伏見に築城した理由は伏見が不死身につながるためとのこと。

伏見は平安時代の昔から不老不死を願う場所として知られていました。藤原頼通の息子・橘俊綱も伏見に別荘を建てています。

伏見屋敷造営の前年、秀吉は長男の鶴松、自身の片腕だった弟の秀長、茶道指南の千利休、母・大政所と身内が次々と亡くなりました。この時期、秀吉はその憂さを晴らすかのごとく朝鮮出兵をしています。

身内の度重なる死は秀吉を死への不安へ追い詰めたと考えられています。秀吉の死への不安が伏見屋敷を伏見城にまで拡大したことや、三宝院の庭造りに没頭させたと考えられているようです。

ビジネスでも使える。「三手の読み」を実生活で生かす物の考え方

「将棋は三手先まで読めればよい」。そんな言葉を残したのは棋界で頂点を極めた大山康晴十五世名人ですが、将棋だけではなく、営業交渉・恋愛はたまた職場の人間関係でも、「三手先」が読めればかなりのアドバンテージが期待できます。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田將昭さんが、「三手の読み」「王の早逃げ八手の得」など、実生活にも役立つ将棋の格言について解説しています。

三手の読み

みなさんは将棋はご存知ですか?

結構凝っている…という方から、駒の動かし方ぐらいはなんとか…という方まで幅広くいらっしゃるでしょう。

将棋は囲碁よりも歴史は新しいようですが、それでも多くの人に長く愛されてきただけに、いろんな知恵が凝縮された側面があります。知らない間に使っている言葉の中に将棋から生まれた言葉があります。たとえば

下手の考え休むに似たり

ということわざがあります。上手な人と将棋を指しているとき。相手の方が上手なんですから、こちらがいくら考えたところで、相手を上回る良い手が浮かぶわけでもない。長時間考えてもそれは虚しく時間を過ごすだけで休んでいるのに等しいという意味です。さっさと指していく方がいいのです。

そうは言っても…というところですが、将棋の初心者向けの言葉に良いものがあります。強い人はそれこそ何十手先も読んでいるかもしれませんが、まだ下手な段階ではそれは無理。どうすれば良いか。

基本は三手の読み」と言われています。

自分がこう行く。相手がこうしてくる。そこでこうしてやろう。という「自分」「相手」「自分の三手だけを読む

ある局面では、いくつもの選択肢があります。プランAかプランBかプランCか。どれが一番良いだろうか。3つののプランのそれぞれに三手だけ読む。簡単そうに見えますが、「相手がこうしてくるの部分ここが非常に大事です。

自分の都合が良いようにだけ解釈していないか思いもよらない相手によって良い案がないかという点を必死に考える。それだけで、「読み」の力が確実に向上する、と入門書などでは書かれています。

これは実生活でもいろんな場面で応用が利くはずです。

「下手な考え休むに似たり」ですが、二手目だけはしっかり考える。それは「休み」にはならないはずです。

【書評】腸のスペシャリストが健康のためどうしても伝えたいこと

多くの方が関心を寄せる「健康」。食品、サプリ、ヘルシーグッズなど、メディアでは連日様々なものが紹介されていますが、本当に健康を保つためには結局何をすればいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんがレビューしているのは、「腸のスペシャリスト」を自称する医師による、「健康の正体」を伝えるという一冊。そこでは「健康の定義」が断定されていました。

偏屈BOOK案内:『健康の正体 医師としてどうしても伝えたいことがある』

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健康の正体 医師としてどうしても伝えたいことがある
小林弘幸 著/セブン&アイ出版

微妙な表紙カバーである。健 康 正 体 の4文字の配置からは、タイポグラフィのお約束としては「康体の健正」としか読めない。妻は一瞬迷って「けんこうのしょうたい」と読んだ。本文は白地が目立つ組版である。改行が多く、行間が広い。文字の密度が小さい。要するにスカスカで情報量が少ない。見出しに1ページを使うのは、贅沢ではない。明らかにページ稼ぎである。情けない。

「だから、今から、始めてほしい」っていうだけで、1ページつかって濃い地に白抜きデカ太のゴシック系なんて。さらに、重要なところは文字のポイントを上げ、ゴシック系で組む。わざわざ大目立ちさせるほどの重要な指摘でもない、ような気もする。例えば「実際にやってみること、そして続けてみることが、大切です。」とか。だから、あっという間に読み終えたのであった。

著者は順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター、自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上に携わる。また、日本ではじめて便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」である。……ということを、ご自分でお書きになっている。

この本のスカスカデザインから、たぶん教授のお話を編集者が書き起こしたのだが、分量が少ないのでデザインでページを稼ぐことにしたのであろうと思った。ところが、文章の流れは流暢で、とても読みやすい。おそらくご本人の執筆であろう。いかんせん、分量が足りず、デザインに逃げるしかなかったのだ。

ZOZOから大手アパレルショップが撤退、その理由に隠された本質

大手アパレルブランド数社がZOZOTOWNから退店することが話題となっています。なぜそのような騒動が起きたのでしょうか。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、その問題の本質を考察するとともに、大手ECサイトと手を切り売上を立てる方法をレクチャーしています。

ネットショップの2つの問題

ZOZOタウンと出店社との間で、ちょっとしたアツレキが生じています。原因は、「ZOZOARIGATOという会員割引の価格戦略を打ち出したことです。この政策に反対の意を表明して、いくつかの大手アパレルブランドが退店することになりました。どうしてこんなことになったのでしょう。表向きは、「値引き販売によるブランドイメージが悪くなるから」ということです。しかし、本当の理由は別のところにあるような気がします。

2月25日付の中部経済新聞に、こんな記事がありました。

EC市場が拡大し、小売業者のインターネット通販への依存度が進んでいる。公正取引委員会が昨年実施した調査では、米アマゾン・コムなどを念頭に不満が生じても販売をやめられないと答えた小売業者が約7割に上った。

そうなんです。楽天、ヤフー、アマゾンといった大手ECモールに出店して売上を伸ばしてきたのはいいけれど販売をやめたいと思ってもやめられないということを言っています。

では、どうして販売をやめたいのでしょうか。そして、どうして販売がやめられないのでしょうか。

販売をやめたいのは、いくら売っても儲けが出ないからです。確かに、大手モールに出店してうまく販売すれば、売上は伸びます。ところが、出店手数料や販売手数料がばかになりません。そのうえ、モールが時々行う「セール」や「キャンペーン」に付き合うと販売価格を下げなければいけません。メールマガジンの発行も、もう無料では行ってはくれません。さらに言えば、ネットでは激しい価格競争が繰り広げられます。ぎりぎりの価格で勝負をしているお店も多いです。

こうしたことから、売っても売っても利益がとれなくなってしまうという状態に陥ります。ですから、もう出店をやめたいと思うお店が出てくるのは当たり前です。

女子大生とフランスベッドが作る「りゅっくしょん」は何が凄いか

「ブレークスルー」と呼ばれる革新的な商品の開発に大変な労力を要することは、ビジネスの現場に身を置く人間なら誰しも知っていること。ところがそんな商品を、とある企業が「大学生ならではの視点とネットワーク」を駆使して完成させ話題となっています。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』では著者でMBAホルダーの青山烈士さんが、大手企業と大学生が共同開発した「ブレークスルー商品」の戦略と戦術を詳細に分析・解説しています。

ブレークスルー

大学生が開発した人気の商品を分析します。

● フランスベッドと南山大学の学生との共同開発商品「RuCushion(りゅっくしょん)

戦略ショートストーリー

リュックを使う方をターゲットに「体への負担を軽減する仕組み」に支えられた「重さを軽減リュックが重いを解決)」「多機能」等の強みで差別化しています。

「りゅっくしょん」の価値である「リュックが重いを解決すること」を使い方動画で分かりやすく伝えることで、顧客の支持につながっています。

■分析のポイント

リュックを背負っていて、肩がつらくなった経験を持っている方は多いと思いますが、ほとんどの方が、「仕方がないという思いで受け入れてきたのだと思います。

しかし、いまでは、そういった「仕方がない」という声を拾ってその声に向き合って商品化するような動きも出てきています。肩の負担を軽減する工夫を凝らした無印良品の「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」などは、その一例ですね。

そういった状況の中で「りゅっくしょん」がリリースされたわけですが、ポイントとなるのが、既存のリュックを改善する(リュックに機能を付加する)といういままでの延長線上で考えられたものではなく、リュックは既存のままでも価値を提供リュックが重いという不満を解決できないかという新たな発想・視点で考えられたことです。

やはり、既存商品の延長線上でモノゴトを考えていてもブレークスルーと呼ばれるような革新的な商品を開発することはなかなか難しいものです。

新たな発想・視点であったからこそ、「りゅっくしょん」はいままで無かったモノ、既存のものから飛躍するようなモノとして世の中にインパクトを与えることができたのだと思います。

また、開発の過程で、試作品の数は12個にもおよび、手作り試作品を100人の女子大生に試着してもらうなど、発想アイデアを形にしてテストするという姿勢も素晴らしいと思います。新商品を開発する上で、仮説検証は非常に重要ですし、実際のユーザーの反応を早いタイミングで得ることは売れる商品作りには欠かせませんからね。

今後、「りゅっくしょん」が、世の中にどのように受け入れられていくのか注目していきたいです。