【書評】寄らば大樹の陰。朝鮮内部抗争に振り回された日本の歴史

戦争が起こるたびに、巻き込まれた多くの人たちが傷つき涙することになります。無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では、我が国からも多くの犠牲者を出した日清戦争、日露戦争の発端が「韓民族の内部抗争」だったという説を唱える石平(せき へい)さんの新著を紹介。「この本を読まずして、北朝鮮や韓国に関する歴史も外交も議論できない事になる」と大絶賛しています。

東アジアのトラブルメーカー

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韓民族こそ歴史の加害者である』石平・著 飛鳥新社

石平氏の最新著『韓民族こそ歴史の加害者である』が面白い。タイトルこそセンセーショナルだが、冷静な筆致で史実を丹念に辿り、その上で、このタイトル通りの結論を引き出している。

「目から鱗(うろこ)」という使い古された表現があるが、この本はまさに、今まで我々の目を覆っていた「韓民族は日本帝国主義の被害者だった」という鱗を取り除き、韓民族の真の姿をはっきりと見せつけてくれる。今後、この本を読まずして、北朝鮮や韓国に関する歴史も外交も議論できない事になるだろう。

前置きが長くなったが、本書は、韓民族が内部抗争に勝つために周辺諸国を戦争に引きずり込んだ、というパターンが、7世紀初頭の高句麗・百済・新羅の三国統一戦争から、20世紀の朝鮮戦争まで繰り返されたという史実を克明に描いている。

その中で、日本が巻き込まれたのが、西暦661年の白村江の戦い、1274(文永11)年、1281(弘安4)年の元寇、そして近代の日清戦争日露戦争である。特に元寇では、高麗国王が自らの生き残りのために、日本征伐をフビライに提案する経緯が生々しく描かれていて、「そうだったのか」と思わせる。

本稿では、このうちの近代における日清、日露、朝鮮戦争の部分のさわりを紹介して、同書への誘(いざな)いとしたい。

もう塾はダメ。公立中高一貫校を受験させたい親が「家」ですべきこと

全国の小中高生向けにオンラインの作文・小論文講座を展開している教室のメルマガ『言葉の森 オンラインマガジン』。今回は、公立中高一貫校の受験で中心となってきている、記述型・思考型のいわゆる「考える問題」の対策について。従来の、学習塾的な知識中心の指導は考える問題には適しておらず、むしろ家庭内で親子二人三脚の勉強法が重要なのだとか。公立中高一貫校の受験させたいとお考えの親御さんは必読の内容です。

家庭で取り組む「公立中高一貫校受験対策」

公立中高一貫校の受験は、考える問題が中心になっています。教科書レベルの少ない知識で深く考えさせるという問題が中心です。すると、得意不得意は、人によってかなり違ったものになります。

しかし学習塾ではそれを一斉に教えるしかありません。一斉に教えやすい指導は知識中心の指導です。学習塾で勉強していれば、確かに勉強する時間は確保出来ます。しかし、その勉強する時間の中にはあまりやる必要のない勉強も含まれてくるのです。

公立中高一貫校の受験は、合否の可能性の読めない試験だと言われています。それは倍率が高いせいもありますが、それ以上に、記述型・思考型の試験という問題の性質上、得点の不確定要素が多くなるからです。

もちろん、学習塾の中には公立中高一貫校の受験に実績をあげているところもあります。それは実際に記述型・思考型の問題を指導しているところです。しかし、これは指導内容がいいからというよりも、記述型・思考型の問題を解く時間が確保できているから実績上がっているという面があるのです。

それならば、受験勉強は家庭でやっていくのがいいのではないかというのがこの講座の趣旨です。

問題を解く練習は家庭でもできます。ただしその際、親の負担にならないように子供が自主的に勉強を行うことが必要になります。
子供が問題を解いて自己採点したあと、その答えが合っていたらそれを親に説明します。間違っていたら解法を見て、その解法の理解できた点を同じように親に説明します。説明するのはもちろん重要な数か所だけで構いません。
こういう子供中心のやり方であれば、親の時間的負担はほとんどありません。

間違っていてその解法を見ても子供が理解できないときだけ、解法の更に詳しい説明を親がすることになります。親が関わるのは、この間違ってしかも理解できない箇所だけですから、時間的な負担はそれほど多くありません。

また、親も説明しにくい場合は、それを先生に質問し相談します。本人だけに任せるのではなく、また塾に任せるのでもなく、子供本人が自主的に取り組み親はそれをチェックしフォローするという体制で勉強していくのです。

【ランキング】「雨」ソングのカラオケ・リクエスト、第1位の曲は?

「歴女」「刀女子」なんて言葉もある通り、最近では古来の日本文化へハマる女性が急増している。「仏像」もそのひとつ。昔ならお年寄りが手を合わせる、なんてイメージだったが、今では若い世代がお気に入りの仏像を一目見ようと、奈良や京都を訪れるとか。

6月5日に関東甲信地方の梅雨入りが発表されましたが、雨の日が多くなるこの時期は気分もジメジメとしがち。外は雨でも、そんなときはカラオケで大好きな歌を思い切り歌ってジメジメ気分を解消したいものですね。そこで、第一興商は、2015年6月1日~2016年5月31日の期間において、通信カラオケDAMにおける「雨」ソングリクエストランキング調査を実施。このたび、その結果が発表されました。

今回の調査では、“梅雨”にちなみ、「雨」、「レイン」、「Rain」、「レイニー」、「Rainy」のいずれかをタイトルに含む上位30曲をランキングとして抽出!

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ランキング1位に輝いたのは、AAAの「恋音と雨空」でした。2013年9月にリリースされたこの曲は、ストレートに恋愛感情を唄ったラブソングで、若い女性を中心に共感されています。

次いで、2位の中西保志「最後の雨」は、1992年8月にリリースされ、悲しい失恋ソングの定番として、大人世代を中心に根強い人気を誇っており、倖田來未が2003年にカバーした同曲も21位にランクインしています。

そして、3位の德永英明「レイニーブルー」は、1986年1月に自身のデビュー曲としてリリースされました。ゆったりとした曲調と切ない歌詞が印象的で、リリースから30年経った今でも多くの人に歌われ続けている人気の楽曲です。

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そのほか、「雨」を歌った曲は数多く存在しますが、上位30位まで見渡してみていかがでしたか?

 

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中には、「雨」は涙を連想するという人も多く、恋愛模様を綴った歌詞に感情移入しながら歌われるという人も多いのではないでしょうか。梅雨のシーズン突入で、空気も気分もジメジメと湿りがちですが、そんなときは、快適なカラオケルームで思い切り歌ってすっきりしては?

■「雨」ソング DAMカラオケリクエストランキング
調査期間:2015年6月1日~2016年5月31日
株式会社第一興商通信カラオケDAM調べ

 

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実は農民も江戸時代から「苗字」を持っていたというこれだけの証拠

「江戸時代には武士階級以外は苗字を持っていなかった。」という話はしばしば聞きますが、無料メルマガ『自分のルーツ(祖先)を1000年たどる技術』の著者・丸山学さん曰く、これは「誤解」なのだそうです。丸山さんが山陰地方で行った調査で、江戸時代の農民も自分たちの苗字を持っていたという驚きの証拠を発見したようです。これを読めば、あなたもきっとご自身の苗字のルーツが気になると思いますよ。

江戸時代、庶民も名字を持っていた証拠を調査の中で見つけました

山陰地方の400年コースの調査が終了したのですが、名字について面白い発見がありました。

江戸時代は武士だけが名字を持っていて、それ以外の庶民(農民など)は名字を持っていなかった。庶民は明治期になって戸籍を作成する際に適当に名字を届け出たのでその名字はルーツを表すものとは言えない~というように誤解をされているケースが結構あります。

しかし、現代では江戸時代中の農民が名字を記載している文書も多数発見されており、庶民は名字を持っていなかった訳ではなく公の場面で名乗ることが出来なかったというに過ぎません。

ですので、農民は検地帳のような公文書には名字は記載されませんでした。
しかし、寺社の供養記録など私文書では農民が名字を記載している物が多数発見されています。

そして、今回の調査の中でもそれを裏付けるような出来事がありました。

調査を進めていくと、ご依頼人の家は江戸時代前期にある村(現在のご依頼人の本籍地から少し離れた場所。仮にA村と呼びます)のある家から分家して出来た家である事が分かりました。
この時点では、その本家に当たるA村の家の名字というのは分かりませんでした。

ある文書中にご依頼人家の始祖について「A村○兵衛の弟 分家してB町に居住」程度の事が書かれていました。

これにより、ご依頼人家の本家はA村にあり当主は「○兵衛」という名であると判明はしました。
しかし、そのA地区についてはご依頼人家は全く交流がなく、まして本家に当たる家の事などご存知ありませんでした。

そこで私の方でA地区に調査に入り、現地の方々に協力をいただいて、その本家について調べました。
結論を申し上げれば、その本家にあたる「○兵衛」の家は昭和30年頃に最後の当主が亡くなり、家を継ぐ子もおらず絶えてしまっていました(娘さんはいましたが、嫁いで他所へ行ってしまったそうです)。
A地区は農村地帯であり、江戸期は全戸が農民でした。

とにもかくにも、江戸時代前期というはるか昔に分かれたご依頼人家の本家は見つかった訳です。居住していた土地(現在は畑になっていました)も分かり、私もそこに行ってきました。

【書評】「業界のことなら任せろ」という人がヒットを飛ばせない理由

特定の業界で何年も働いていると、「この世界の中では知らないことなどない」という気になりがちですが、「それは大きな間違いだ」と言い切るのは、無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さん。その業界の中を知るだけでは、お客様の求める「今」から取り残されてしまうとのことなのですが…、では、どうすればいいのでしょうか。弘中さんが数々のヒットを飛ばす有名放送作家の著作を紹介しつつ、その方法に迫ります。

業界の外の今

最近読んだ本の内容からの話。

さまざまな人気番組を手がけた放送作家の鈴木おさむ氏は、自分たち作り手が想像していた以外のところに視聴者は「今」を見ている、と語る。

東京ガールズコレクションを作ったO社長がまだ社員5人ほどしかいない小さな会社の頃から鈴木氏は、彼と数ヶ月に1回、ご飯を食べながらテレビやファッションについて話をする仲間だった。

2008年、O社長は「今の若い人が夜テレビを見ないで何をしているか?」という調査をしたという。その調査で1位になったことは何かと聞かれ、鈴木おさむ氏は「ネットを見ている」と答えた。するとO社長は「テレビの人はなんでもネットのせいにする」とチクリと言った。

正解は、「居酒屋で友達と飲んで話している」だった。

当時は和民や白木屋など、チェーン店の居酒屋のブームが始まりかけたころで、店内をおしゃれにしたり、ランチを始めたり、メニューを改良したり、とにかく女性も家族も来やすく改革していた時期だった。

その結果は、鈴木氏には「居酒屋が知恵を使って新たなブームを作っているのに、テレビは変わっていない」と言われているかのように思えて、悔しかった。

そこで、鈴木おさむ氏は自分が参加している、タカアンドトシがさまざまなことにチャレンジするテレビ朝日の『お試しかっ!』という番組の会議で、「今、居酒屋のブームが来てるらしい」と話した。

その時はまだ雑誌やテレビでは特集されるほどのブームではなかったから、みんなちょっと笑った。だから、「本当にブームが来ているのかどうか試す企画を作ろう」ということになった。

それまで、テレビで居酒屋の話を扱う場合は居酒屋は居酒屋全部をひとくくりで、「今回は和民です」と、店をテーマにして番組を1時間やっちゃう企画はなかった。だけど、本当にブームが来ているならば、その店のメニュー名が出てきただけで、視聴者は「あるある」と「今」を感じるんじゃないか? と話した。

そこで、若手の作家から「ベスト10を当てる」というシンプルすぎるアイデアが出た。

しかし、シンプルな狭いものを掛け合わせるとオリジナリティーが生まれるもので、「出たものは全部食べる」「全部当てるまで帰れない」という狭い制限がついて、独自の企画ができた。同番組の看板コーナーとなった名物企画、「帰れま10テン)」である。

O社長の言葉で悔しい気持ちにならなかったら、人気企画「帰れま10」が生まれることはなかった。

この経験が鈴木氏にとっては非常に大きくて、それ以来、特にテレビ業界以外の人と、より積極的に会って話すようになった。自分が今後もあまり一緒に仕事しないであろう職種の人と出会った時には、仲良くなってご飯に行ったりして、そこから自分が想像しなかったを知るようにしている

これからの時代の「今」は意外なところに隠れていたりする。だから、普段話を聞くことがない人と積極的に話すことがアイデア探しの基本である、と鈴木おさむ氏は述べている。

日本人こそ和食を見直せ。「魚の油」で高齢者でも筋力アップ可能に

DHAやEPAという名前は、サプリメントの商品名などで耳にしたことが多いと思います。

このDHAやEPAは「魚の油」で、健康に良いと言われる「えごま油」と同じである「オメガ3」という脂肪酸の種類に含まれます。

この魚由来のオメガ3が、60歳以上の男女で筋肉量、筋力の増強が確認されたと、アメリカ・ワシントン大学医学部研究チームの発表がありました。(2015年5月20日 臨床栄養学専門誌American journal of clinical nutritionのオンライン版にて)

詳しく見ていきます。

魚由来のオメガ3で筋力アップ?

60歳以上の男女が6ヶ月間、魚由来のオメガ3を摂取し続けたところ、摂取しなかったチームよりも良い結果が得られました。

 ・オメガ3を6か月摂取し続けたグループと、摂取しなかったグループとの比較
 -ふとももの筋肉量3.6%増
 -握力2.3kg増
 -最大筋力4%増

 ダイエットをするにも、体を鍛えるにも、まずは下半身から、とよく聞きます。今回の実験結果では、特に脚の筋力の増加傾向が見受けられました。

そして、高齢になってくると起こる筋肉量や機能の低下を遅くする効果があるとも、言及しています。

加齢による筋力量減少:サルコペニア

筋力量が減少すると、体が動かせなくなるばかりではなく、体脂肪量が増えやすくなります。その結果、体重は変わらなくても、肥満になってしまいます。

この加齢によって筋肉量が減少する現象を「サルコペニア(ギリシア語で筋肉(サルコ)+減少(ぺニア)」と呼び、近年注目されるようになりました。

40歳以上の4人に1人が、このサルコペニアの予備軍やサルコペニア肥満になっていると言われています。
肥満になると、高血圧や糖尿病の危険性も約20倍と大幅に高まってしまいます。

魚由来のオメガ3は筋肉の低下を遅くするとも言われているので、サルコペニアの予防や生活維持の対策にもなる結果だと説明しています。

オメガ3を効率よく摂るには、「魚の油」を摂るように!

「脂の乗った魚は美味しい」と言いますが、この「魚の油」こそがまさにオメガ3なのです。

焼いたり、煮たりすると「魚の油」が出て行ってしまうので、効率よく摂取しましょう。

サバ、マグロ、いわし、サンマ、ぶり、サケ、ニシンなどの青魚がオメガ3を豊富に含んでいます。

生食はもちろん、ホイル焼きや汁ものなど調理方法を工夫して、「魚の油」をしっかり摂れるようにしましょう。

文化遺産に登録され、世界的に和食が注目されていますが、日本ではまだまだ欧米食が中心で、ハンバーガーや丼などのファーストフードが定着しています。

魚を食べるだけで筋肉に効果が表れて、サルコペニアという症候群の予防もできるなら、日本人こそ和食を見直して、毎日の食事に取り入れると良いですね。
 
昔の日本人は科学的な根拠は分からずとも、野生的に何を食べると良いのか分かっていたのかもしれませんね。

監修:山本 ともよ(管理栄養士)

 
<執筆者プロフィール>

山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中

 

【関連リンク】

男児置き去り事件。なぜ欧米は「しつけ」でなく「捨てた」と報じたか

北海道で発生した、実の子どもを山中に放置した事件は連日ニュースを騒がせていましたが、この事件は欧米でもショッキングな出来事として大きく報道されたようです。NY在住でメルマガ「ニューヨークの遊び方」の著者・りばてぃさんは、この事件に対する欧米の報道から「一つ気になること」を見つけたとのこと。それは、子どもの「しつけ」という言葉に対する日本と欧米の大きな考え方の違いと関係があるようです。

日本語と英語で異なる「しつけ」の意味

(1)子どもを一人にさせない欧米

ニューヨークの街角や公園などでは、幼い子ども達を連れたベビー・シッターやナニー(Nanny)さんたちの姿を頻繁に見かける。

チビッ子たちと、子ども好きなナニーさんが、歌とか歌って楽しそうに遊んでいる姿は、とても微笑ましいし、とにかく可愛い。一緒に遊びたくなっちゃう。

あちこちに公園が多く、また、共働き家庭も多いためなのか、ニューヨークでは、ナニーさんはとても身近な存在

こちらの各種メディアでは、優秀なナニーさんをどうやって見つけるかとか、ナニーさんと子ども達の心温まる触れあいエピソードなどがよく話題になってるし、ナニーさんをテーマにしたドラマや映画も多い。

男女平等が進んだ近年では、男性のナニーさんもいらっしゃって、2002年に放映された人気ドラマ『フレンズ』のシーズン9第6話は、「キュートなベビーシッター(邦題)」(原題は、The One with the Male Nanny、直訳すると、男性ナニーの回)だった。

こうしたナニーの役割とか、さらに、子育て全般に関する日米の文化や慣習には、とても大きな違いがある。

いろいろな違いがあるけれど、中でも特に、日本人がビックリさせられるのが、アメリカ(だけじゃなくて、たぶん欧米諸国全般)の「子どもを一人にさせない」という考え方だろう。

考え方というか、もうこのあたりに関する法律もかなり違っている。

意外。臆病な人ほどビジネスマンとして大成するこれだけの理由

マイナスイメージが強い「臆病者」という言葉ですが、実はビジネスマンにとっては必要な資質のひとつで、成長に欠かせないものなんだそうです。無料メルマガ『音多秀茂の【富と成功の5つのタネ】』に、成長と臆病さの関連についてが詳しく記されています。

ビジネスマンに必要な資質

今回は自分の中の「臆病さ」にスポットを当てます。

私は仕事が滞ると、自分を奮い立たせるために臆病を演じるのですが…。

あらゆる成長プロセスは上下に均一の山を描く正弦曲線です。成長は単純に右肩上がりの一直線ではなく、一進一退を繰り返し、上下に揺れながら向上するものです。その波に伴う感情は山側が「自信」、谷側が「不安」であり、成長にはどちらも必要です。

例えば子供を教育するとき、ほめて伸ばせば自信がつきますが、それだけでは自信過剰で問題を人のせいにする子供になってしまいます。一方、叱り過ぎれば失敗の恐怖から行動力を失い、自己不信な子供になってしまいますが、適度な不安や恐怖はその子が谷から大きくジャンプするためのエネルギーとなります。成長プロセスをうまく進めるには、こうした感情の波の間隔を縮め、全体として右肩上がりになるようにうまくバランスを整える必要があります

で、大人になったら誰かに叱られるのを待っているわけにはいきません。だから自己成長のエネルギーを自ら調達する必要があります。この時使うのが適度な不安やプレッシャーなのですが、それを生み出す自身資質が、臆病さ」なんですね。臆病さがあるから将来の問題に不安や恐怖を感じて行動を生みます。それは自分のお尻に火をつける着火剤のようなもの。不安や恐怖は安全の欲求を犯し本能を刺激しますから、その後押しを受けることで普段よりも高い生産性の仕事が出来るんですね。

普段から自分の仕事に臆病のスパイスを持てば、最悪を想定する力によって用意周到になり、自分に足りないものを持とうとします。行動スピードも、情報収集のスピードも上がり、仕事の密度もアップしていきます。

臆病者は多くのことを怖がりますが、その怖さを乗り越えようと頭を使いますから賢いんです。この臆病なスパイスはもはや才能のひとつといえます。

ビジネスマンに必要なのは、持って生まれた性格や話術、頭の回転の速さなどと思われがちですが、ホントに重要なものとはそうした細かいスキルの上位概念にある、こうした臆病さや好奇心のような要素なんですね。

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音楽不況の今、なぜ日本の「BABYMETAL」は海外で成功したのか?

「BABYMETAL」というバンドをご存知ですか?彼女たちの曲を聴いたことある人も無い人も「とにかく今売れているバンド」「海外にも進出している」ということくらいはご存知かと思います。なぜ、「アイドルとメタルの融合」という相反するコンセプトがここまで多くの人を惹き付けるのか?メルマガ『j-fashion journal』の著者でファッションビジネスコンサルタントの坂口昌章さんが、独自の観点で分析しています。

BABYMETALというコンセプト

みなさん、こんにちは。

BABYMETALを聞いたことがありますか。聞いた人はどのように感じたでしょうか。

僕の第一印象は、「これは天使の仮面をかぶった悪魔だ」と思いました。

でも、次第に「これは凄いんじゃないか」と思うようになり、こういうコンセプトをファッション分野にも生かせないか、と考えるようになりました。

今日は、ベビーメタルをコンセプトとして考えてみたいと思います。

世界で活躍するBABYMETAL

日本人のアイドルグループが日本で人気を集めるのは珍しくないが、海外で人気を勝ち取ることは非常に困難だ。しかし、それをなし遂げたアイドルグループがいる。それがBABYMETALである。

主な実績を紹介しよう。

2014年2月に発売された1stアルバム『BABYMETAL』は、iTunes Storeにて7ヵ国のロックアルバムチャートでベスト10に入り、米ビルボードの総合アルバムチャートに日本人最年少でランクインした。3月には、日本武道館で単独公演を行う。これが平均年齢14.7歳での開催ということで、女性最年少記録となった。

2014年7月より、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ、カナダ、日本を巡る初のワールドツアーを開始。同月、「SonisphereFestival UK」ではメインステージに出演。7月中旬には、英METAL HAMMERが主催したトーナメント方式のネット投票企画「HEAVY METAL WORLD CUP」に日本代表として選出され優勝。7月下旬から8月上旬にかけて、レディー・ガガの北米ツアーにオープニングアクトとして同行した。

2015年5月より、メキシコ、カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス、スイス、イタリア、オーストリア、日本、イギリスを巡る2度目のワールドツアーを開始。同月、アメリカの「Rock On The Range 2015」、ドイツの「Rock im Revier」などに出演。海外レーベル(インディーズ)のearMUSIC、RALと契約し、欧米でCDの販売を開始した。

6月、英ケラング!が主催する「KERRANG!AWARDS 2015」の「THE SPIRIT OFINDEPENDENCE AWARD」を日本人で初めて受賞した。

8月、イギリスで開催された「レディング&リーズ・フェスティバル 2015」のメインステージに史上最年少で出演。2日間でのべ9万人を動員した。

2016年4月1日、2ndアルバム『METAL RESISTANCE』を世界同時発売、オリコン週間チャートで2位となり自己最高位を更新。全英総合アルバムチャートで15位を記録し、日本人の最高位を41年ぶりに更新、オーストラリアのARIAによる総合アルバムチャートでは日本人初のチャートイン、7位となった。全米総合アルバムチャートでは日本人として坂本九の『Sukiyaki and Other Japanese Hits』以来53年ぶりにTOP40入りとなる。

翌日から、イギリス、アメリカ、スイス、オーストリア、オランダ、ドイツ、フランス、日本を巡る3度目のワールドツアーを開始。初日のロンドンではウェンブリー・アリーナで日本人初となるワンマンライブを開催、約1万2000人を動員し、同会場におけるグッズ販売の売上記録を更新した。また、同月5日にアメリカCBSのトーク番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」に出演し、「ギミチョコ!!」のスタジオライブを披露した。

音楽業界、ヘビメタファンの間では、「BABYMETALはまやかし」などと論争が起きたらしいが、この結果を見る限り、本物が到達できなかったステージに昇りつめたことは間違いないだろう。

アベノミクスの憂鬱。精神的に向上心のない経済はバカなのか?

安倍総理がいくら「アベノミクスは失敗していない」と声高に叫ぼうとも、得られない「景気が良くなった」という実感。メルマガ『国際戦略コラム有料版』の著者・津田慶治さんは、「日本に今までの経済理論は成り立たない」とし、今と同じく成長がほとんどなかった江戸時代中期以降の「実心・実学の思想」の現代への適合を訴えています。

成長を前提とした経済学の変革期

NHKの番組「欲望の資本主義」で資本主義の問題点をチェコの経済学者セドラチェフ氏が成長を前提とした経済理論に問題があるとしていた。それでは、どのような経済学にする必要があるのであろうか? その検討。

現在の行き詰まり

リフレ派の経済学が行き詰まっている。いくら量的緩和をしても、皆が消費せずに、景気は停滞している。その上に円安がなくなり、外需期待の景気回復シナリオも壁に突き当たっている。

結果と原因を逆転したことによる誤りであると分かり始めた。クルーグマンも量的緩和による日本経済の復活から日本の成長エンジンの燃料がないと言い方を変えてきている。

期待利子率が上がると、貯蓄より消費を消費者は行うとしたリフレ派経済学者の心理学を国民が、物の見事にひっくり返して、間違いであることをわらせた状態である。経済学は大衆心理学である。数式を使い、証明しているように見えるが、その根本部分は消費者心理のあり方で、そこを間違えると数式が成り立たない。

もう1つ、厄介なのが、少し昔には通用して、日本以外では今でも通用していることである。

そもそも、資本主義は、人々が物質的経済成長を望むことが前提であるけど、それは欧米や中国では正しいかもしれないが、物欲が低い日本人には成り立たなくなっているようだ。ということは、日本では、今までの経済理論が成り立たないことになる。

資本主義は成長を前提としている。成長があるので、利子率がゼロ以上であることができる。再投資して利益を得ることが成長エンジンである。この利子率がゼロ以下になると、再投資できなくなる。

このため、GDPの成長率を常にゼロ以上にすることが求められるのである。日本政府も成長率を上げようとしている。経済活性化のためには必要なことである。

しかし、このエンジンを動かすためには、消費者が商品をより多く購入する必要がある。この部分で日本は少子高齢化と人口減少で、消費者の購買が年々減少している。このため、利子率もゼロ近くになり、国内では投資先がない。日銀がマイナス金利にしても、銀行は国内での貸出先がないのである。

というように経済学理論、そのものが日本では限界に達しているようだ。チェコの経済学者セドラチェフ氏が成長を前提とした経済理論に問題があるという言葉は、一番、日本に適合しているように思う。