えっ…もしかしてアブナイ? 「認知症」を正しく見極めるサイン

認知症患者数は、超高齢社会が進むにつれて急増しています。

国民の10人に1人が認知症という事態も迫っています。

おもに加齢によって脳が壊れることで生じる認知症。できるだけ早期発見・早期対応することによって進行を緩やかにするようにと叫ばれています。

早い段階で認知症のサインはキャッチできるのでしょうか。

認知症とは

「健常な成人になった人が病気や事故で脳をこわし、知的な能力の低下を招いて、一人で暮らしていくことが難しくなった状態」が認知症です。

60歳代後半から有病率が増加し、80代後半では約41%、90代で約61%と「加齢による病い」の側面は否めません。

ところで、認知症の原因は多数あって、一つの病気ではありませんが、日本ではアルツハイマー型認知症が約6割、血管性認知症がおよそ2割と多数を占めています。

アルツハイマー型認知症は、原因不明で脳の神経細胞が徐々に衰える「脳変性疾患」、脳血管性認知症は、脳血管障害や脳炎など、「脳の病気や障害の後遺症」から発症します。

また、アルツハイマー型認知症の3割ほどに、脳血管障害を合併した「混合型認知症」が診られます。

認知症の症状には、中核症状とBPSD(行動・心理症状)とがあります。中核症状は脳の障害が原因で、記憶障害、注意力の低下、実行機能障害、言語障害、見当識障害、病識の欠如などが現れます。

BPSDは患者さん個々の体調や生活環境に影響されて出てきます。

もの盗られ妄想、睡眠障害、抑うつ、徘徊、逸脱行為、介護拒否、多動、落ち着かなさ、せん妄、などが現れます。

認知症の治療と予防:早期対応の必要性

認知症の大半を占めるアルツハイマー型、脳血管性、レビー小体型などの認知症は、現在、完治させる治療法は見つかっていません。

症状は比較的ゆっくりと進行していくので、症状の進行を遅らせたり軽くしたりする対症療法と、介護などのケアがメインとなっています。

それでも、早い段階で見つけて治療に取りかかることによって、症状の改善や効果的な対症療法ができることがわかっています。

専門医への早期受診が奨励されており、「もの忘れ外来」「認知症外来」あるいは、「神経内科」や「老年内科」があります。

また、予防因子として、「生活習慣の改善」「運動・趣味・各種アクティビティ」「積極的なかかわりや人間関係」が挙げられています。

日常生活における認知症のサイン

早期発見・対応のために、日常生活で注意したい「認知症の危険信号」が挙げられています。

認知症の専門医・朝田隆医師は、次のような行動が複数みられる場合、また、くり返される場合は早めに専門医を受診するようすすめています。

・何回も同じことを聞いたり、話したりする
 
・しまい忘れや置き忘れが目立つ
・冷蔵庫に同じ食材がいくつも入っている(同じものをいくつも買いだめしている)
 
・冷蔵庫に入れるはずのないものが入っている
・日にちや曜日、月や季節を間違えることがある
 
・以前よりも調理に時間がかかり、同じ料理ばかり作るようになる
・鍋を火にかけていることを忘れ、鍋を焦がすことがよくある
 
・子どもや孫の名前を混同する
・約束の時間や待ち合わせの場所をよく間違える、または忘れる
 
・朝、話したことを午後には忘れている
・趣味や好きだったことに興味や関心を示さなくなった
 
・会話がかみ合わない、話が通じない

(参照:朝田隆監修『ウルトラ図解 認知症』法研、2016.による)
 
もちろん、症状の現われかたにムラがあったり、何となく症状が出ているのでわかりにくいこともあります。

また、家族には症状がよく現われるのに、外で他人と会うと、シャキッとしていることもあります。

さらに加齢によるもの忘れと認知症によるもの忘れは、素人には見分けが難しいということもあります。

しかし、認知症が進行してくると上に挙げた症状がハッキリと増えてきますので、家族など周囲の人たちはよく見ていて、気がついたら早めに対応することを話し合ってみてください。

軽度認知障害を見つける

認知症と正常な状態との「グレーゾーン」を「軽度認知障害(MCI)」と呼んでいます。

朝田医師はこれを「あきらかに“歳のせい”とはちがう記憶障害がみられるけれど、日常生活に大きな支障はきたしていない」とみなしています。

これまでの研究で、MCIと診断された後、1年後に認知症を発症するのは約10%、4年間では半数ほどでした。

また5年後も症状が進行しない割合が30%程度、症状が改善したり正常に戻ったりする人も20%くらい見られました。

ですから、MCIの段階で適切な治療や予防を講じれば、進行を遅らせたり、症状を改善したりすることも可能になるでしょう。

MCIは病院で検査してもらいますが、これもまた、早期発見のための「サイン」を見つける方法といえるでしょう。

【参考】朝田隆監修『ウルトラ図解 認知症』法研、2016.

 

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
 

<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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【埼玉・幸手】ラーメン官僚がうま味とコクに感動した、煮干しラーメン【パリ橋】

日本全国に数多あるラーメンの中でもとっておきの一品を食べ歩きながら紹介する、ラーメン官僚かずあっきぃこと田中一明さん。豪華執筆陣による興味深い記事を1本から購入できて読める、まぐまぐの新サービス「mine」で無料公開中の、田中さんの記事から本日ご紹介するのは、埼玉・幸手(さって)「煮干しラーメンとローストビーフパリ橋」の煮干ラーメン&ローストビーフ丼。今まで12,000杯のラーメンを食べ歩いたラーメン官僚が感嘆を禁じ得ない、煮干しラーメンとローストビーフ丼のお味とは?

オススメ!【ラーメン官僚かずあっきぃの麺遊記】煮干しラーメンとローストビーフパリ橋

煮干しラーメンとローストビーフパリ橋@幸手にて、煮干ラーメン(青)&ローストビーフ丼(小)。

本年2月10日、幸手駅から徒歩5分程度の場所にオープンした新店。

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店主は独学でこの1杯を開発。この御時世に、独学でラーメン店をオープンさせる者は珍しい。

手掛ける麺メニューは、現在のところ2種類。「煮干ラーメン(青)」と「煮干ラーメン(白)」であり、前者は煮干しのコクを、後者は煮干しのうま味をフューチャーさせたものだ。

「煮干ラーメン(青)」を注文させていただいた。

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まずは一言、これは美味い!

煮干しのうま味とコクだけを丹念に切り出し、深みのある醤油ダレと合わせたスープは独学で創り上げたこともあり、その味わいは、他店ではあまりお目に掛からないもの。

煮干しのみに頼らず、タレとの一体感を重視。トータルバランスの良さにこだわり抜いた構成であり、素直に好感が持てる。

ジューシーなローストビーフの出来映えも抜群であり、これだけのクオリティを保持しながら価格を550円に抑えていることには感嘆を禁じ得ない。

サイドメニューの「ローストビーフ丼(小)」も、同メニューの中では最も小ぶりなサイズでありながら、ローストビーフが何枚も搭載された逸品。

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ビジュアルこそ「素朴な醤油ラーメン」といった印象だが、味は極めて秀逸。これは間違いなくおススメ!

万難を排してでも、足を運んでおきたい1軒だ。

自身が食べて美味かったラーメンのみUPする、田中一明さんの記事をチェックしたい方はこちらでフォロー

DATA

煮干しラーメンとローストビーフパリ橋

営業時間 11:00~15:00 18:00~23:00
住所 埼玉県幸手市中1-6-17
定休日 不定休

 

【書評】学校は国の「洗脳」出先機関? 過激なホリエモン的教育論

何かと否定されることが多い日本の学校教育システム。関連書籍も多数刊行されていますが、その決定版ともいうべき一冊が登場しました。無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』の著者・土井英司さんが、堀江貴文氏による「賛否両論必至の論考」が記された書籍を紹介しています。

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すべての教育は「洗脳」である
堀江貴文・著 光文社

こんにちは、土井英司です。

作家の橘玲氏が、ベストセラー『言ってはいけない』の終わりに、じつに興味深いことを書いていました。

私は、不愉快なものにこそ語るべき価値があると考えている。きれいごとをいうひとは、いくらでもいるのだから。

本日ご紹介する一冊は、まさにその「不愉快なものに該当する一冊。堀江貴文氏、通称ホリエモンによる教育論です。

日本の学校教育を徹底批判し、その結果生まれてきた日本人の特質や文化を批判する。賛否両論、大荒れ必至の論考ですが、あえて紹介することにします。不愉快な物言いを好まない方は、最初から読まないことをおすすめします。

本書の論調は、こんな感じです。

旧態依然とした学校教育の中で、日本人は洗脳されている。やりたいことを我慢し、自分にブレーキをかけ、自分の可能性に蓋をすることを推奨する恐ろしい洗脳が、白昼堂々なされているのが今の学校なのだ

なぜ学校は恣意的な常識を人に押し付けようとするのか? その常識によってどんな人間を育てようとしているのか? 一言でいえば、従順な家畜である

学校の大きな役割は二つあった。一つは子どもの保護。そしてもう一つは、彼らを「望ましい工場労働者」へと育てあげることだ

著者は本書のなかで、国民国家の存在意義についても言及しており、正直、「あ~あ本当のこと言っちゃった」という印象でした。

国民国家が存在意義を失ったかどうかは議論の余地があると思いますが、以下の指摘は、覚えておくべきでしょう。

国家が育成したいのは、第一に優秀な「国民」である。国家が国民に求める「務め」は、大きく三つある。兵士として戦うこと、出産すること、そして納税だ

すべて本質を突いた議論ではありますが、「常識」にどっぷり浸かった方にとっては、かなり混乱をきたす内容でしょう。

弁護士も使う、交渉の行き詰まりを解決してくれる「便利な言葉」

ビジネスで欠かせない交渉の場での悩みのひとつに、お互いが譲らず話が前に進まない「膠着状態」があります。これがために決裂してしまったという苦い経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では、著者で現役弁護士の谷原誠さんが、弁護士ならではの「膠着状態を脱するテクニック」を記しています。

膠着状態ではこの質問

こんにちは。

弁護士の谷原誠です。

交渉では、ある論点で双方とも譲らず、話が前に進まなくなる膠着状態に入ることがあります。膠着状態のまま、進展しない状態が長く続けば、その交渉は決裂ということになるでしょう。この膠着状態は、言い方を変えると、どちらかが妥協譲歩しないと動かない状態です。

たとえば、商品の価格についての話し合いが、こちらが90万円、相手は100万円と主張して膠着しているとします。この場合、どちらが折れて、相手が主張する価格にするか、双方が譲歩して、たとえば95万円とするか、といったことが考えられますが、互いに譲れない条件であるとき、こういったことは容易ではないでしょう。

このような膠着状態を脱する方法の一つに、視点を変えるという方法があります。交渉の論点は一つであるということはほとんどありません

商品・サービスの売買の場合、料金だけではなく、納期や保証期間、品質等々、様々な要素があります。視点を変え、これらの条件について聞き、相手が本当に料金のニーズしか持っていないのか、試してみるのです。

紳士服のAOKI、利益50%減。「脱スーツ」の先にあった落とし穴

紳士服業界2位のAOKIが先日、利益の大幅減少を発表しました。本業のスーツを中心としたファッション事業は好調の同社でしたが、意外な別事業が大きく足を引っ張っているようです。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが詳しく分析しています。

紳士服のAOKI、利益5割減

佐藤昌司です。紳士服2位のAOKIのスーツ、フォーマルは売れています。しかし、利益は大幅に減少しました。AOKIでは何が起きているのでしょうか。

AOKIホールディングスは2月9日、2016年4~12月期の売上高は前年比1.8%増の1,334億円、本業のもうけを示す営業利益は48.7%減の42億円、純利益は51.9%減の22億円と発表しました。増収減益です。

スーツ、フォーマル関連市場は他の市場同様、多様化する消費者ニーズの影響下にあります。価格志向と機能やブランドといった付加価値志向の二極化、個性化志向の高まり、ジャケットスタイル・ビジネスカジュアル需要の高まり、女性の社会進出によるレディーススーツ需要の高まりといった消費者ニーズの多様化の波が押し寄せています。

AOKIは、「洗えるスーツ」や「ノーアイロンシャツ」といった機能性衣料の品揃えの強化、「パーソナルオーダー」コーナーの拡大や新パーソナルオーダーシステムの運用といった施策によるパーソナルオーダースーツの提案の強化レディースフォーマルの充実化といったことを行い、多様化する消費者ニーズに対応していきました。

スーツ、フォーマルといった重衣料は堅調に推移しています。近年は足踏み状況が続いているものの、直近10年間の売上高は上昇傾向にあります。2007年3月期は409億円でしたが、出店が拡大するにつれて上昇し、2016年3月期には487億円にまで成長しています。

スーツ、フォーマルを中心に売上高は堅調に推移しています。一方、AOKIの約100店舗を大規模改装し、それに伴う閉店セールを実施したことで利益は圧迫しました。そのため、2016年4~12月期の純利益は5割以上減少したのです。

AOKIは前期でも小規模改装を行いましたが、改装を行った店舗は好調に推移したため、今期において過去最大となる改装投資に踏み切ったという背景があります。そのため2016年4~12月期は大幅な減益となりましたが、AOKIの今後の成長のためには減益は致し方ないといえるでしょう。

ただ、「必要な投資だから」だけでは片付けられない事情もあります。他の事業で不振に陥っているものがあるからです。

アメリカ在住のジャーナリストが感じた「安倍政権」終わりの始まり

森友学園問題で大揺れに揺れる日本の政界。首相が「同学園とは無関係」と強調すればするほど国民の怒りが増幅しているようにも見えますが、そもそもなぜここまで安倍政権への信認が揺らいでいるのでしょうか。アメリカ在住の作家でジャーナリストの冷泉彰彦さんは、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』でその原因を探るとともに、安倍政権がこの危機を乗り越えるために真剣に取り組むべき二つのポイントを記しています。

動揺する安倍政権、カムバック策はあるのか?

籠池氏の動静とか、その周辺に見えるジャーナリスト(元しばき隊?)とか、アメリカから見ていると全く興味が湧かないのですが、政治的には色々と大変なことになっているようです。

様々な報道を総合しますと、官僚機構は首相周辺の意向忖度して動いているのでしょうし、そうなると首相としては「迷惑な話」だという感じを持っているのかもしれません。そうだとしても、十分に理解はできます。

ですが、ここへ来てどうして、世論の安倍政権への信認が揺らいでいるのか、この点に関する重心の低い見極めをする必要はあると思います。それはイデオロギーの敵味方という区別で「味方」だということになると、周囲も含めて自浄作用が働かない世論はそこに統治能力としての脆弱性を見ているからです。

例えば、10年前の第一次政権崩壊の際のことをもう一度確認しておくことにしましょう。2007年の状況としては、経済がかなり傾いていたわけです。小泉政権の好景気はどこかへ消えつつあり、国民の間には格差社会への不安や怒りがマグマのように「うごめいて」いました。

にも関わらず改憲などのイデオロギー的な動機による政策を重視していた当時の政権に対しては、世論は「優先順位が違う」という認識を持っていたのだと思います。勿論、現在もそうですが、安倍さんの周囲との関係を「お友達」云々と呼んで罵倒するやり方は、少々汚らしいと思っていますが、とにかく、世論の中に出てきた違和感がどんどん拡大する中で、政権として前へ進めなくなったということだと思います。

米国がイラッ。なぜ中国は、北朝鮮問題を解決する気が全然ないのか

初のアジア歴訪を終えたアメリカのティラーソン国務長官。しかし、最重要課題である「北朝鮮問題」に対する中国とのあまりの「認識の違い」に愕然としたようです。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんは、「中国にとって北朝鮮は、南北統一の歯止めとなる存在で、しかも中国に向けて攻撃してくる可能性もないという、非常に都合の良い存在である」との見方を示しています。

中国は、北朝鮮問題を解決する気が全然ないという現実

アメリカのティラーソン国務長官が、日本、韓国、中国を訪問しました。最重要課題は、「北朝鮮問題」です。

やる気満々だったティラーソンさんですが、北京へ行き、「中国には北朝鮮問題を解決する意欲がゼロ」であることを、思い知ることになりました。

ティラーソン「軍事行動」に言及

3月17日、ティラーソンさんはソウルにいました。そして、「忍耐の時代は終わった」とし、「軍事行動の可能性」に言及します。

米国務長官、北朝鮮対応で軍事行動も「選択肢」

CNN.co.jp 3/18(土)13:40配信

 

ソウル(CNN)東アジアを歴訪中のティラーソン米国務長官は17日、韓国の首都ソウルで尹炳世(ユンビョンセ)外相との共同記者会見を行い、挑発行為があれば北朝鮮に対する軍事行動も検討するとの方針を明らかにした。米政府が採用していた「戦略的忍耐」の政策は終わったと言明した。

ところが、実際に「軍事行動」について考えると、「簡単ではない」ことが見えてきます。まず、北朝鮮は、明らかに「を保有している。それだけでなく「化学兵器も保有している。もし、アメリカが北朝鮮を攻めれば、アメリカ本土は無傷でいられても、韓国は火の海になる可能性が高い。日本本土にもミサイルが飛んでくる可能性が高い。

金正恩は、韓国や日本に向けて発射するミサイルに、「核」を搭載しないでしょうか? 少なくとも北朝鮮は、「小型化できている」としています。

アメリカは、「北がアメリカ本土を核攻撃できる大陸間弾道ミサイルを獲得する前に、叩いてしまえ! 韓国は、仕方ない。犠牲になってもらおう」と考えるでしょうか? 実は、「考えてもおかしくない」のが、アメリカです。

しかし、もう一つ、超巨大なファクターがある。そう、中国。アメリカが北朝鮮を攻撃した際、(朝鮮戦争時のように)中国が北朝鮮側に立って戦えば???? 第2次朝鮮戦争が、米中戦争に発展する可能性が出てくる。これは、米中共に回避したいことでしょう。ティラーソンさんは、「中国の協力」を求め、北京に向かいました。

見逃してくれよ。小泉今日子、デビュー35周年記念ベストが発売

本日3月21日にデビュー35周年を迎えた小泉今日子のコンプリートシングルベストアルバム「コイズミクロニクル~コンプリートシングルベスト 1982-2017~」が、5月17日に発売されることが決定した。

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1982年のデビュー曲「私の16才」から、日本の歌謡史に金字塔を打ち立てた「ヤマトナデシコ七変化」「なんてったってアイドル」「木枯しに抱かれて」「あなたに会えてよかった」「優しい雨」など数々の大ヒット曲。

そしてドラマ「あまちゃん」挿入歌としてのヒットも記憶に新しい「潮騒のメモリー」、最新シングル「T字路」に至るまでの全シングル曲はもちろん、別名義シングル、両A面シングル、12インチシングル、配信シングルに至るまで、各時代のすべてのシングルを完全網羅したシングルベストの決定盤。全曲を完全リマスタリング、3枚組全50曲が収録される。まさに小泉今日子の音楽年代記=コイズミクロニクルがメモリアルイヤーに発売となる。

初回限定盤プレミアムBOXは、特典として2冊の本が付属。1冊は全シングル制作に携わった作詞、作曲、編曲家、ディレクター、エンジニア、プロモーターなどクリエイター&スタッフへの総力取材による、小泉今日子の音楽史を紐解く壮大なシングルメイキング本「コイズミシングル~小泉今日子と50のシングル物語」あの名曲たちはいつどのようにして生まれたのか。約70名の方々の貴重な証言によって構成される楽曲誕生秘話。そしてひとりの少女がアイドルになるまで、そしてトップアイドルを経て大人のアーティストに成長していくまでを、音楽業界のクリエイター視点から描く35年間に及ぶ壮大な「小泉今日子物語」。当時を知る者も、今の小泉今日子しか知らない者も必読の、もはや特典を超えた約250ページのスペシャル書籍。(約250P 監修・編集:伊藤総研 執筆:松永良平)。

そして、もう1冊はアナログ、8cmCD、12cmCD、配信シングルの全ジャケット、さらに初回盤限定盤、特典物など貴重なパッケージのアートワークによる「コイズミ図録」の計2冊が付属。さらにデビュー当時の懐かしいポラロイド写真風味のレトロマグネットが封入(デビュー当時のサインつき)。

そして本日21日より「コイズミクロニクル」特設サイトがオープン。特設サイトではファンからの収録曲にまつわる思い出やメッセージも投稿できるファン参加型の要素もあり、作品情報や映像を通して作品の魅力に迫るトレイラー映像も随時アップされる予定で、このたびその第1弾が公開となった。

また、同日リリースにて映画「快盗ルビイ」(小泉今日子&真田広之主演、和田誠監督/1998年公開)のブルーレイ&DVDも発売。 1988年公開当時、小泉が歌う主題歌もヒットし、映画祭各賞を受賞した傑作ラブ・サスペンス・コメディが、装いも新たにニューマスターからの待望の初ブルーレイ&DVD化となる。

小泉は「私がデビューした1982年はまだアナログの時代でした。CDすらまだ生まれていなかった。ターンテーブルの上をくるくる回る黒いレコードに針を落とした時代。そんな頃にレコーディングされた音がこの2017年にお化粧直しをして生まれ変わりました。この35年間、クロニクルという言葉を使っても許されるほど時代の変化を見守ったような気がします。コイズミクロニクルをこれからも更新できるように長生きしたいと思います」とコメントを寄せている。

 

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記事提供:EntamePlex

 

か…関節が痛い! 種類も多くて複雑な関節痛のマメ知識

ひざやひじなど、「身体の関節が痛い!」ということは、誰もが経験したことがあるでしょう。

運動などによって関節に直接負担がかかって痛むこともありますが、重大な病気の症状として、関節痛の症状が現れることがあります。どのような病気の症状として現れるのか、解説していきましょう。

身体にある関節の数

人間の身体は、関節があることで、さまざまな動作ができます。

私たちは日常生活の中で、歩いたり、しゃがんだり、物をつかんだりなど、当然のように身体を動かしていますね。

これらの動作は、すべて関節が関係しています。

人間の身体にどのくらい関節があるかご存知ですか?

実に約360個もの関節があるのです。身体の骨と骨のつなぎ目で、間に隙間のある場所がすべて関節なのです。

関節のしくみ

骨と骨が直接触れあうと、骨がすり減ってしまいます。

そのため、関節部分の表面は「軟骨」という骨に覆われています。軟骨には、血管・神経はありません。

軟骨のおよそ80%は、水分でできていて、関節への衝撃を吸収して、関節をスムーズに動かす働きをしています。

関節の中は、「線維膜」と「滑膜」という2層から成る「関節包(かんせつほう)」という袋状のもので覆われています。

関節包の中を「関節腔」といい、関節の動きを滑らかにする「滑液(かつえき)」が分泌されています。

この滑液は潤滑油の働きをしています。私たちは滑液のおかげで滑らかな動きができるのです。

また、滑液は関節軟骨への栄養補給も行っています。

関節の種類

関節を動きからみると、3つの種類があります。

1.不動関節

骨と骨が密接につながっていて、動かない状態になっている関節をいう。ほとんどは頭蓋骨にあり。
2.半関節

骨と骨が軟骨でつながっていて、数ミリの範囲で動く関節をいう。それによって外部からの衝撃を吸収することができる。恥骨結合、背骨の椎間板など。

3.可動関節

関節の一方が凸型ともう一方は、凹型となっていて、組み合わさってスムーズな動きを作り出している。膝関節、肩関節、股関節など

関節痛の種類

「関節痛」とひとくちにいっても、痛みの現れ方はさまざまです。

医師は、病名を診断するときに、患者がどんなときにどのように痛むのか、ということもポイントにします。

そのため、次のような痛みの種類があることを知っておくとよいでしょう。

自発痛

刺激を加えないのに痛む

圧痛

押すと痛む

運動痛

動かすと痛い

さらに、1か所の関節が痛む単発性なのか、複数が痛む多発性なのか、片側の関節が痛むのか、左右対称に痛むのか、なども診断する際の重要なポイントとなります。

ですから、関節に痛みがあって受診する場合は、これらのことも医師に伝えるようにしましょう。

関節痛を症状とする病気

病気の中には、関節の痛みを初期症状とするものがあります。ご紹介していきましょう。

痛風

血液の尿酸値が高くなる状態で、足首、膝などに起こる急性の関節炎です。

とくに足の親指の付け根の関節痛が最も多くみられます(患者の7割)。痛風患者の90%以上が男性。

発症年齢は、40歳代が多いが、最近では若いうちに発症する人もいます。

変形性関節症

長い間、膝、股関節、肘、足首、手首などの関節をくり返し使っていたり、ケガをすることなどによって、関節の軟骨がすり減り、骨が変形してしまう病気。

初期は軽い痛みですが、変形してくると、動かせないほどの痛みになります。

化膿性関節炎

関節内に細菌が入り、化膿してしまう病気。

手遅れになると関節の軟骨が壊され、骨まで破壊されるので、治療には、緊急性を要します。

細菌が関節の中に入る経路としては、おもに次の4つがあります。

1.けがや注射などから直接細菌が関節内に入る
2.扁桃腺や尿路感染など、ほかの部位に感染巣(病原微生物が増殖している場所)があり、細菌が血流にのって関節内に入りこむ
3.関節近くで起こった骨髄炎から波及している
4.糖尿病、透析、そのほかの薬物使用によって、抵抗力が落ちている

骨肉腫

骨にできる悪性腫瘍(がん)。患者の3分の2は、5歳~25歳までに発症します。最初は、膝や肩の関節に近いところから痛みが出ます。ただ、痛みはあまり強くないので、筋肉痛と間違えて放置し、手遅れになることがあります。

脱臼(だっきゅう)

ケガなどによる外傷性の場合もありますが、生まれつき(先天性)の場合もあります。

外傷性では肩関節に多いのですが、先天性で最も多いのは股関節脱臼です。

外傷では、肩の痛みが強く、腕は特徴的な位置に固定されてしまい、動かなくなります。外傷性の場合は、次のような種類があります。

・関節が完全に外れてしまう脱臼
・亜脱臼(あだっきゅう):一度外れても簡単に戻る
・デッドアーム症候群:数分間腕全体がしびれたようになり、痛みで腕が動かないがその後は徐々に動くようになる

膠原病(こうげんびょう)

全身の血管や皮膚、筋肉、関節などに炎症がみられる病気の総称です。

膠原病に当てはまる病気はいくつかありますが、共通の症状として、原因不明の発熱、湿疹、関節痛が挙げられます。

若い女性に多く、自己免疫疾患(※1)、結合組織疾患(※2)などが重なりあった疾患と言えます。

膠原病に該当する病気の共通点は、下記です。

・関節や筋肉に痛みがある
・免疫の異常がある
・抗生物質は効かない
・ステロイド薬(副腎皮質ホルモン)は効果がある

※1:自己免疫疾患とは
人間の身体には、免疫という自分の身体にないものを排除する防衛機能が備わっています。この免疫のしくみが狂ってしまい、自分の身体に攻撃をしてしまう病気のことを「自己免疫疾患」といいます。
例)関節リウマチ・全身性エリテマトーデスなど

※2:結合組織疾患とは
結合組織の中でも、とくに骨・腱(けん)・靭帯(じんたい)などに多く含まれる膠原繊維に異常が起こる疾患。
例)シェーグレン症候群、多発性筋炎など
 

ここまでご紹介したように、関節が痛いときは病気が原因となっていることもあります。

ですから、自分の判断で痛みを放置せずに、まずは整形外科を受診しましょう。

関節痛のほかに一緒に起こる症状(腫れ、運動障害、強直、変形、その他)がないか確認し、受診の際に医師に伝えましょう。

 

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ
 

<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中

<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供

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世界的プログラマーが持論、日本の長時間労働と国家主義の深い関係

会社に勤務経験のある方なら、日本企業の定時には帰りづらい雰囲気をよくご存知だと思います。それに比べて、欧米をはじめ日本以外の国々では、個人(や個人の家族)の事情を優先させることは当たり前。なぜ、日本は個人の自由を尊重しない雰囲気が蔓延し続けているのでしょうか? メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で世界的プログラマーの中島聡さんは、米国の習慣と米国の占領下で作られた「日本国憲法」を引き合いに出し、戦前日本の「国家主義」と今の日本人が抱える長時間労働問題は「根っこが同じ」と持論を展開しています。

日米の働き方の違いのベースにあるもの

少し前に、「リクナビNEXTジャーナル」のインタビューを受けたのですが、それがようやく記事になりました(伝説のプログラマーが説く「時間通りに絶対終わらせる」仕事の進め方)。

その中で、日本の長時間労働に関する質問があったのですが、それに対する私の答えを引用します。

中島:日本は全体主義的というか、「個人の理由」を尊重しない雰囲気がありますよね。納期を間近に控えて、みんなで残業を余儀なくされているときに、ひとりだけ「あ、今日は子どもの父兄会があるので、僕は帰ります」とは言いづらい。

アメリカはお互いの事情を尊重し合うカルチャーなので、「今回は僕ががんばるから、次回は頼むよ」なんて、わりと融通が利くんです。アメリカにもワーカホリックな人はいますが、家族の事情には寛容です。ちょうど昨日も重要な会議があったのですが、普段四六時中働いているような人に、奥さんから「水道管が破裂しちゃって大変だから」と連絡があって。昼間に帰っちゃいましたけど、それも全然許されますし。

米国のカルチャーを、日本では「個人主義」と呼び、しばしばそれは「自分勝手な行動をするカルチャー」と解釈されていますが、それは間違いです。

米国における個人主義は、「個々の人が持っている価値観なり事情を尊重するカルチャー」であり、その根底には、会社や国は、人々が利益や安全を得るための「道具」でしかなく、常に一番上に立つのは個人だ、という哲学があるのです。

だから、会社のために、もしくは、自分の出世のために一生懸命に働くということはしますが、自分の家族を犠牲にしたり、自分の価値観と大きく異なるまでのことはしないのが、当然の権利として認められ、かつ、尊重されているのが米国なのです。

その哲学は、フランス革命から始まり、米国の英国からの独立で一つの完成系を得、さらにそれが、人種差別や性差別の撤廃運動、同性愛結婚の合法化へと繋がる、大きな流れとなっているのです。

トランプ大統領が生まれてしまった理由の一つが、オバマ政権が行ってきた「左向き」の政策を心地よく思っていなかった、保守勢力にあることも見逃せない事実です。

そして、この「国は個人のために存在する道具に過ぎない」という哲学が、強く反映されているのが、米国の占領下で作られた日本国憲法なのです。