自分の首を絞める岸田首相「自爆増税」で好景気スパイラルを壊す自民政権の悪癖

一時は支持率が危険水域とされる3割を切ったものの、現在は持ち直しの傾向にある岸田政権。景気対策や外交防衛等の問題解決に向けては政権の安定化が不可欠ですが、岸田首相が長期に渡り政権を握るカギはどこにあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、「岸田内閣が安倍内閣並の長期政権になる唯一の条件」を考察。「ただ一つ避けるべき政策」を挙げています。

景気がよくなりつつあるときに増税でぶっ潰す歴代総理の問題点

今日は、「岸田内閣が安倍内閣並の長期政権になる唯一の条件」についてお話しします。

緊急事態宣言での驚き

私がモスクワから完全帰国して、はや5年目になります。私が日本にいたのは19歳まで。その後28年間モスクワに住んでいました。人生の半分以上外国にいたので、「外国人の視点」も理解できます。

「日本人のユニークなところだな」と思ったことがあります。それは、「お上のいうことに従う」こと。

たとえば、新型コロナパンデミックについて。安倍総理は2020年4月、「緊急事態宣言」を出しました。これは、いろいろな国で実施された「ロックダウン」(都市封鎖)と比べると、かなり緩いものです。

日本の「緊急事態宣言」は、「ロックダウン」と違って「強制力」がない。世界のジャーナリストたちは、「ハハハ。こんなもん何の役にも立たない」と笑いました。

ところがしばらくすると、日本国民のほとんどが「政府のお願い」に従っていることがわかり、仰天したのです。

「非人道的働き方改革」でも、労働時間は減少

実をいうと、日本に帰ってきて驚いたのは、緊急事態宣言が最初ではありませんでした。

私が完全帰国した2018年は、どこにいっても「働き方改革、働き方改革」と言われていました。この年に成立した「働き方改革関連法」は、かなり非人道的内容になっています。

たとえば、繁忙期の単月の時間外労働上限は100時間。月100時間の残業が合法!月20日働くとしたら、100時間 ÷ 20日=1日5時間の残業は合法である。つまり、定時午後6時の人を、夜11時まで働かせるのは合法!

これでは、「国がブラック企業を合法化した」といわれても仕方ありません。

ちなみに「過労死認定ライン」は、「月80時間の時間外労働」とされています。つまり政府は、「過労死認定ライン」の残業を「合法化」しているのです。

電通社員だった娘さんが過労死自殺した高橋幸美さんは、「働き方関連法」の内容を知って嘆きました。毎日新聞2018年7月19日。

娘に報告できる内容ではなかった……。働き方改革関連法が成立した瞬間、母親は国会の傍聴席にいた。広告大手「電通」の社員で2015年末に過労自殺した高橋まつりさん(当時24歳)の母幸美(ゆきみ)さん(55)。

ところがその後、面白い現象が見られました。悪法にも関わらず、日本人の労働時間が短くなってきたのです。「リクルートワークス研究所」2021年11月1日から。

2017年発表の「働き方改革実行計画」で挙げられた課題の一つに「長時間労働」がある。

総務省統計局「労働力調査」によると、日本の労働時間は年々短くなり、2020年の年間就業時間は1811時間となった。

週60時間以上働いている長時間労働者の割合も、就業者で5.6%、雇用者では5.1%まで減少している。

では、長時間労働であった人の労働時間はどれだけ減ったのだろうか。2016年に25~44歳であった正社員を対象に、2020年にどれだけ労働時間が変わったのかをみてみよう。

 

2016年の週労働時間別に、2016年と2020年の差分の分布状況をみると、2016年に週労働時間が40時間以上であった正社員の半数以上は、2020年に労働時間が減っている(図2)。

 

特に月80時間以上の時間外労働に相当する週60時間以上の人では、53.1%もの人が2020年に労働時間が11時間以上減少している。

 

かつての長時間労働者を中心に、労働時間の縮減が着実に進んでいることがわかる。

なぜ法律は「悪法」なのに、労働時間が減ったのでしょうか?

私は、「緊急事態宣言」と同じ現象だと思います。つまり、お上が「働き方改革、働き方改革」と繰り返した。その結果、経営者さんたちが、「お上がいうなら、労働時間を下げなければ」と考え、実行し始めた。

証拠はありませんが、私はそう考えています。

核を使うなら墓場へ送る。金正恩政権の「終末」を公言した米韓の自信

いつ実施されてもおかしくないとされる北朝鮮の核実験。金正恩総書記は核兵器により国際社会における自政権の地位を盤石のものにしようと試みていますが、はたしてその「野望」は遂げられるのでしょうか。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴30年を超える日本人著者が、共同軍事訓練後に米韓が発表した金正恩政権に対する警告の内容を紹介。さらに何が北朝鮮への軍事行動を躊躇させていた「障害」を除去したかを解説しています。

金正恩終末論は空言ではない

韓米が2月22日、ペンタゴンで核の傘訓練を実施した後、共同発表を通じて「北朝鮮政権の終末」を警告した。核を使えば、金正恩(キム・ジョンウン)政権を地球上からなくすという話だ。バイデン政権が公式文書を通じて「金正恩政権終末」を取り上げたのはすでに3回目だ。米国防総省が昨年10月に発表した核態勢検討報告書(NPR)に初めて登場し、翌月11月の韓米国防長官が出席した定例安保協議会議(SCM)共同声明にも入った。

【関連】「核を使えば北朝鮮は滅びる」同時多発的脅威に怒りを露わにした米国

米政府が公然と北朝鮮政権の終末を口にするのは異例のことだ。政府公式文書を通じて繰り返し発表するやり方も前例がない。ブッシュ政権時代、ネオコン関係者たちが北朝鮮を「悪の枢軸」と規定し、レジームチェンジを主張したが、宗教的信念または政治的修辞に近かった。今バイデン政権から出ているのはそのような次元ではない。ワシントン事情に詳しい外交消息筋は「対北朝鮮軍事オプションの障害物として作用していた難題が、最近科学技術の進展で相当部分解決されたという判断が作用した結果」と話した。

94年、クリントン政権の寧辺精密打撃計画が失敗に終わった後、対北朝鮮軍事オプションは米国の優先順位ではなかった。どんなシナリオを検討しても人命・財産被害が莫大であることが分かった。北朝鮮が核武装に本格的に乗り出し、軍事オプションは後回しにされた。

北朝鮮もこれを狙ったのだろう。核があれば先制攻撃を受ける危険性が著しく低くなる。攻撃を受けても核兵器がたった一発だけ存在すれば、「お前が死んでから僕も死のう」式の報復が可能だからだ。「恐怖の核均衡」、相互確証破壊(MAD)の原理だ。北朝鮮が移動式発射台(TEL)や地下バンカー、潜水艦を積極的に活用するのは、核兵器の生存性を高め、報復能力を確保するための措置だ。

このような努力に冷水を浴びせる科学技術の成果がここ数年間相次いでいる。技術的進展は監視・偵察分野で顕著である。少し誇張すれば、北朝鮮が運用する数百台のTELを常時監視する水準になった。

安保部署の関係者は「米国のSAR(映像レーダー)偵察衛星は北朝鮮上空を通過する度に北朝鮮全域で起動する軍用車両の大部分を識別・追跡できる」と話した。低軌道SAR衛星は北朝鮮上空を1日2~3回通る。15台だけ配置しても監視周期が30分台だ。スペースXが毎月数百台の人工衛星を宇宙に飛ばす時代だ。同社の顧客の中にはペンタゴンもいる。

幸福の科学・大川隆法総裁の死去で注目。後継者は長女か三男か?

3月2日、宗教団体「幸福の科学」の創始者で総裁の大川隆法氏の死去が伝えられました。そこで注目されているのが教団の後継者が誰になるのかということ。かつて週刊誌のコラムで幸福の科学批判を展開し、教団から猛抗議を受けたことがある辛口評論家の佐高信さんは、3年前に配信したメルマガ『佐高信の筆刀両断』で、幸福の科学の実態を暴いた長男・宏洋(ひろし)氏による著書の記述を紹介。学歴重視の隆法氏が、誰を後継者として指名しそうか、その時点での予想を記しています。

幸福の科学への長男の打撃本

かつての創価学会のように批判に対して過剰反応するのは、いま、幸福の科学である。

2012年4月29日号の『サンデー毎日』のコラムで、「霊言」と称して、さまざまな人間の言ったことを大川隆法著として出すのはおかしいと指摘したら、編集部にしつこく抗議してきて、結局、「幸福の科学グループ専務理事」という肩書の里村英一と対談することになった。

同誌の同年7月8日号に掲載されたそれは私の緊急対論50選天の巻の『ブラック国家ニッポンを撃つ』(七つ森書館)に収録されている。

里村はTBSに勤めていたらしいが、最後のヤリトリが傑作で、里村が、「実はきょう、幸福の科学の入会申込書も持ってきました。佐高さん、口が悪くて後生危ないから、この入会申込書にサインをお願いします」と言うので、私は、「総裁になるなら考えてみますよ(笑)」と皮肉った。すると、「その発言が、非常に堕地獄的。佐高さん、これがファイナル・ジャッジメント(最後の審判)ですよ」と真顔になって怒る。冗談は通じないのだ。

そんな彼らに強烈な打撃となっているであろう本が出た。隆法の長男の宏洋が書いた『幸福の科学との訣別』(文藝春秋)である。

小学校に入る前から宏洋は両親からではなく教団の職員に「進化論は悪魔の教えだ」とか、「ダーウィンは天性輪廻を否定したせいで、無間地獄に落ちている。自分ひとりしかいない空間に、何万年も閉じ込められているんだ」とか教えられて育った。

お布施だけで1年に300億円も集まるおカネは「世界に1つしかないんだ」と隆法が自慢するウン千万円の腕時計や、女性幹部の高い給料とアクセサリーに化ける。

信者は公称1,100万人などと言っているが、熱心な信者は13,000人程度。それは選挙の際の得票数を見ればわかるだろう。東大法学部卒の隆法は総理大臣になりたくて国政選挙に候補者を立てている。幸福実現党をつくる前は、自民党の三塚博や小池百合子、そして丸川珠代などを応援していた。

宏洋の本によれば、隆法の主張は「憲法9条の改正や核保有を政策に掲げるなど、相当な右寄り」で、原発についても推進派だが、かつては「原発は地球を滅ぼす」と、むしろ左寄りの主張をしていたという。離婚した前夫人のきょう子とも、本当は別れたくなかった、とバラされている。

学歴がポイントになっている隆法は宏洋にも東大入学を強いた。しかし、宏洋は脱落し、お茶の水女子大を出た長女の咲也加が後継者候補になっているらしい。それと、麻布から東大法学部に入った3男の裕太である。

いずれにせよ、隆法はこの本を全面攻撃して、信者の覚醒を防いでいるという。霊言本の広告が新聞などに載っているのも気になる。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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「悩んでいる」ことを、ChatGPTが「考える」ステージに押し上げてくれる

不安にかられ、もやもやする…そして報われないと嘆く…そんな人生を送ってしまう人たちにおすすめしたいのが今話題の人工知能サービス「ChatGPT」。Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されているメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』の著者・尾原和啓さんが、なぜChatGPTで不安を解消することができるのか、その方法を教えてくれています。

GPT、生成系AI時代に選ばれる存在になる方法、そして不安の減らし方を解説するよ!

ChatGPTを使えばマインドフルネス、つまり不安を減らす効果を作れる。ないしはあなたが何者かになりやすい、競争を避けて持続的に生き方を探すツールにもなり得るということをお話ししたいと思います。

ChatGPTは最高の壁打ち相手

さて、先日ICCというスタートアップとかいろんな新規産業をやっている方が集まっているカンファレンスがあって福岡に行っていました。

そこでChatGPTや生成AIの話が盛り上がって、そこで得たヒントが面白いなと思いましたので皆様にお届けしたいなと思います。

ChatGPTは正解を教わるツールではなく、平気でウソをつく分、やっぱり膨大なデータの中から質問に対して可能性が高いところを的確に返してくれるんですよね。

だから副操縦士としての壁打ち相手としては尾原のオンラインサロンハックの中では結構しているかと思います。

その時に、最近僕の使い方はなんか探している時、例えば「不動産投資について考えるとしたらどういうステップなの?」とか「不動産投資で考えることを箇条書きで答えて」みたいな箇条書きで答えてとかステップで教えてという言い方をすると、わかりやすく普通の自然な文章ではなく箇条書きだったり数字として「1、2、3、4、5」みたいに分けて答えてくれるんですよね。

これがものすごくいいなと思っているんですよね。

みなさんご存知だと思いますが、お陰様でベストセラーとなっている菅原健一さんの『小さく分けて考える「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考』という本。

小さく分けて考える 悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考 

この本で小さく分けて考えるというサブタイトルにもありますが、「努力しても報われない」とか「モヤモヤから解放される」という話をしていたんですよね。

つまり、不安というのはいくらそれを考えてもそこから抜けられないからモヤモヤするするし、時間をかけても報われないというのは、逆にいうと報われやすいところというのを見極めずにやっているケースが結構多いということ。

この記事の著者・尾原和啓さんのメルマガ

「見たいものしか見なかった人」が人生で“大ケガ”を負う当然の理由

「あ、もしかして失敗をしたかもしれない」と気づいてしまった時、あなたは何をしますか? メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょ~おんさんは、その時にとる行動によって、人生で「大怪我」を負うかどうかが決まると話します。大怪我をしないためには何をすればいいのでしょうか?

「軌道修正」を常に意識することがとても大事なワケ

人生は大ケガをしなきゃ、立ち直ること、復活することはできるんですよ。つまり再起不能なまでに叩きのめされなければ、多少の失敗はどうにかなるということです。

そうなるために必要な思考は、

 ● 軌道修正の必要がないのか?を常に振り返ること

なんだと思います。

あ、これはちょっと失敗したかな?と思ったらすぐに、そこから軌道修正のためのプランBを考えることができるのか?ということです。

その時に、

 ▼ あれ?これってもしかしたら失敗かな?
 ▼ 微妙に失敗っぽいけど、もうちょっと進んでみようか?
 ▼ あ、これはヤバい感じがするわ。どこで引き返そうか?
 ▼ こりゃアカン、今すぐ引き返さなきゃ!

という感じでイベントとあなたの評価が変化するわけです。

ここで大事なのが、イベントの変化を細かく捉えるということと、評価軸を一定にするということです。

こういう時って、イベントはまさに時々刻々と変化するわけですから、大袈裟にいえば一時間に一度、

 ● 前回とどこか変わったところは無いかな?

とチェックすることが必要で、これはむしろ異常事態が起こっていないのかを監視するつもりでやるべきなんです。

ところが、自分の希望とは真逆の方向に事態が進むと、そこで現実を見るのが怖くなって、そこから目を背けてしまう人がたくさんいるんですよ。

 ■ なんかヤバい方向に進んだから、もう怖くて見られない!

というのが最悪です。次にふと状況を確認したら、取り返しの付かない地点に来ていましたなんてことになってしまうわけですよ。

見たくない時こそ、怖い時こそ、眼をかっぽじって、状況をしっかり把握することが必要になるんです。

同時に、評価軸についても、同じレベルで一定の目線を維持することが必要です。起こりがちなのは、イベントの変化は捉えていたのに、それをどう評価するかが毎回コロコロと変わってしまい、(たいていの場合で)自分に都合の良い評価をしてしまうということです。

大手食品メーカーには不都合な中身。健康になるための「真実」が書かれた本

テレビなどで「コレを食べると健康になる!」などとうたう広告をよく目にしますよね。実は、これらは「とても疑わしい」というのが現実のようです。メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、 ハーバード公衆衛生大学院を卒業した著者が書いた、健康に関する真実を見抜く本格的な一冊です。

「買い」の一冊⇒『健康になる技術大全』

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健康になる技術大全

林英恵・著 ダイヤモンド社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、ハーバード公衆衛生大学院を女性で初めて卒業した、林英恵さんによる健康バイブル。

じつは林さんは、土井が「エグゼクティブ・ダイエット」に成功した時の健康面の師匠で、その師匠が初めて本格的な健康書を書いたということで、個人的にも大興奮しております。

ハーバード公衆衛生大学院元学部長のイチロー・カワチ氏、ハーバード公衆衛生大学院ダナファーバーがん研究所教授のK・ビシュワナシュ氏、ベストセラー『統計学が最強の学問である』の著者、西内啓氏が揃って絶賛する、信頼のおける一冊です。

健康番組などではよく、「~を食べると認知症に良い!」といったうたい文句を見かけますが、じつはあれは学術の世界では「還元主義・リダクショニズム(reductionism)」と言われ、かなり疑わしい表現。

健康というのものは、何かを食べたらすぐに何かが良くなるような、単純なものではないのです(詳しくは、本文を読んでください)。

本書では、こうした健康ノウハウにありがちな過ちを正し、正しくエビデンスを読む技術を伝授。さらには、すぐに実践できる食事、運動、睡眠のノウハウも提供しています。

もちろん、正しい情報を知っていたからといって、正しい行動が取れるわけではありませんが、本書では、その点もカバーしています。

何がわれわれの行動に影響しているか、目に見えない環境要因や、悪い行動を避ける方法、新しい習慣を身につける方法、健康に影響を与えるストレスの管理法や感情コントロール法までがまとめられており、まさに「大全」の名にふさわしい一冊です。

サプリメント会社や大手食品メーカーにとっては、じつに都合の悪い内容ですが、お金を払ってでも正しい健康知識を身につけたい読者には、これ以上ないバイブルだと思います。

図書館ツイート“炎上”騒動で考える、他人を断罪して欲望を満たす「正しさ競争」から抜け出す方法

昨年11月、ツイッター上に投稿された、大阪府吹田市に完成した図書館を紹介するツイートが「炎上」しました。批判的な意見の中身は、「ガラス張りの図書館は本が焼ける」「そもそも図書館にガラス張りは似合わない」などといったものだったそうです。今回のメルマガ『東南アジアここだけのお話【まぐまぐ版】』では、マレーシアに11年以上滞在する文筆家で編集者の、のもときょうこさんが、この投稿が炎上したこと自体を疑問視。さらに、他人を断罪して欲望を満たす人を「徳の騎士」と呼んだ哲学者の言葉を引きながら、建設的な議論が行われるために「哲学が必要では?」と問いかけています。

終わらない「正しさ競争」から抜け出すためには、社会を良くする「哲学的思考」が重要かも

吹田市の図書館にて、こんな炎上事件があったようです。

批判の元になったツイートはこちらだそうです。

うーむ。そもそも、なんでこれが炎上するのか??と謎な方も多いと思います。

塩谷さんの圧倒的なフォロワー数がそうさせるのか、私には背景はよくわからず、詳細はnote(「一部がガラス張りの公共施設について、蔵書の紫外線対策などを行政に質問しました https://note.com/ciotan/n/n4471135d7b11」)を読んでほしいのですが……。

  • 図書館にガラス張りはあわない
  • バードストライクが起きたらどうするのだ
  • 本が焼けて可哀想
  • 飲食OKにすると本が痛むのでは
  • 高いところの本が地震で落下して危険では
  • Wi-Fiと電源があることで、「PC作業をする人が長時間居座ってしまうのではないか」

みたいなことらしいです。

言われてみれば確かに、と納得できる意見もあるんですが……。しかしなんだろうか。みんなが「正しさ競争」しているような、息苦しい感じ。

みんなが意見を言うのは、本来、いいことだと思うのですが、したことに対する反対意見や批判ばかりだったら、どうでしょうか。公務員の人たちだって「何もしない方がマシや……」と思ってしまうのでは?

言ってることはわかるけど、なんか建設的じゃないし、生きづらそうな社会。どうしたらいいんだろう。

この記事の著者・のもときょうこさんのメルマガ

「政府の犬」丸出し状態。知らん顔を決め込む原子力規制委員会の屁っ放り腰

政府が今国会で成立を目指す、原発の60年超の運転を可能とする内容が盛り込まれた法案。しかしこの「老朽化原発の運転延長」という重要事項に関しては、十分な議論がなされたとは言い難いのが現実です。そこに専門家の知見は反映されているのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、原子力施設の安全をはかるはずの原子力規制委員会が示した、にわかに信じがたい見解を紹介。その上で彼らの無責任ぶりを強く非難しています。

老朽化原発の運転延期を容認。政府にも経産省にもモノ言えぬ原子力規制委員会の骨抜き

岸田首相は原発を60年をこえて運転できるようにするため、原子炉規制法と電気事業法を改正する法案を閣議決定した。今国会に提出するかまえだ。

安全審査で長期停止した期間分は延長可能という新解釈をひねりだして延々と既存原発を生きながらえさせようというのである。

そのための同意を求められた原子力規制委員会の会合で、今年2月13日、委員の一人が“反乱”を起こした。

「この改変、法律の変更というのは科学的・技術的な新知見に基づくものではない。安全側への改変とも言えない。審査を厳格に行えば行うほど、将来、より高経年化した炉を運転することになる。この案には反対いたします」

発言の主は、原子力規制委員会の5人のメンバーのうち、ただ一人、原子力の専門家ではない石渡明氏である。日本地質学会会長をつとめたことのある地質学の第一人者だ。

原発の運転期間については、福島第一原発の事故後、原子炉規制法の改正で原則40年とされ、規制委が認可すれば最長20年延長できることになった。つまり長くとも運転開始から60年経てば廃炉になるわけである。

電力会社など原発事業者はこの規定の撤廃を政府に要望してきた。日本には1970年代に稼働した老朽原発が多い。原発事故後の厳しい安全基準に適合するよう施設を改良し再稼働にこぎつけたとしても、残りの運転期間が短ければ、思うような収益が見込めない。

電力会社が原発の廃炉を先送りにしたいワケ

言うまでもなく、電力会社が原発稼働に躍起になるのは「総括原価方式」というシステムがあるからだ。必要経費に利潤を足して電気料金をはじき出す。利潤の額は、会社の資産額に一定の報酬率をかけて決める。原発という資産があれば利潤は大きいが、廃炉になると、たちまち巨額の不良資産に変わる。そのような事態を先延ばししたいのが原発事業者の本音だろう。

核燃料工学の第一人者とされる原子力規制委員会の山中伸介委員長は満場一致で合意をはかろうとした。ところが、2月8日の定例会でこの案件に石渡委員が一人反対したため、山中委員長は「来週あらためて議論をしたい」と、2月13日の臨時会を設定したのだが、臨時会でも石渡氏は「炉規法は規制委員会が守るべき法律だ」として譲らず、反対を貫き通した。山中委員長と事務局にしてみれば、この間の説得工作が実らなかったということだろう。

石渡氏の胸には、原発運転期間に関する不透明な意見集約についての疑念がふくらんでいた。

昨年8月24日に開かれた政府の会議で、岸田首相は2050年をめどに脱炭素社会を実現するとして、原発の運転期間を見直す方針を打ち出した。そのためには、原子炉規制法などの改正が必須であり、世間を納得させるためにも規制委員会の同意は欠かせない。

同10月5日の規制委員会で、政府方針について経産省資源エネルギー庁の説明を受けた山中委員長は「原発の運転期間は利用政策であり、規制委が意見を述べるべきではない」と語り、政府方針に従う姿勢を示した。

原発の運転期間に規制委員会は関与しない。この考え方が、いつの間にか委員会全体の合意事項であるかのごとく扱われているというのが石渡氏の疑念だ。石渡氏は「規制委員会がよく議論してこれを決めたかというと、そうではなかったのではないか」と指摘し、山中委員長の姿勢を暗に批判した。

この記事の著者・新恭さんのメルマガ

元国税調査官が解説。なぜ不動産会社の「タックスヘイブン脱税」はバレてしまったのか?

2016年の「パナマ文書」の流出をきっかけに、その存在が一般的にも知られることとなったタックスヘイブン(租税回避地)。そんな土地を利用した日本人による脱税事件が昨年末に報じられましたが、なぜ「租税を回避できる地域」を使ったにもかかわらず彼らの悪事は露呈してしまったのでしょうか。今回のメルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』では元国税調査官で作家の大村大次郎さんが、タックスヘイブンの仰天的な実情と脱税が発覚してしまう「落とし穴」を解説しています。

※本記事は有料メルマガ『大村大次郎の本音で役に立つ税金情報』の2023年3月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール大村大次郎おおむらおおじろう
大阪府出身。10年間の国税局勤務の後、経理事務所などを経て経営コンサルタント、フリーライターに。主な著書に「あらゆる領収書は経費で落とせる」(中央公論新社)「悪の会計学」(双葉社)がある。

「タックスヘイブン」を使った脱税事件にはどんな“落とし穴”があったのか?

先日、非常に興味深い脱税事件が報じられました。それは「タックスヘイブンを利用した脱税」です。

事の顛末はこうです。大阪の不動産会社2社と元社長二人が、約6,600万円を脱税した疑いで大阪国税局に告発されました。元社長らは、研修費や調査費などの名目でシンガポールやサモアの会社に送金し、いくつかのペーパーカンパニーを経由させるという手法で脱税していたのです。そして、最終的にそのお金を現地から持ち帰っていたのです。

このニュースを聞いて、「?」がいくつも浮かんだ方もいるはずです。まずタックスヘイブンって何?何のためにあるの?ということ。

それと、なぜ最終的にお金を現地から持ち帰らなくてはならなかったのか?送金ではダメだったのか?ということです。

それらの「?」について順に説明していきましょう。

シンガポールやサモアはいわゆるタックスヘイブンです。タックスヘイブンというのは、個人や法人の税金が著しく低く設定されている国や地域のことです。世界中の富裕層や大企業が、このタックスヘイブンに籍を置き、税金を逃れているのです。

たとえば、シンガポールでは、キャピタルゲインには課税されていません。つまり株式や不動産投資でいくら儲けても、税金は一切かからないのです。そのうえ、所得税は最高でも20%と日本に比べれば非常に低いのです。だからヘッジファンドのマネージャーなどがシンガポールに住んでいるケースも非常に多いのです。

シンガポールは国策として、海外の富豪や投資家などを誘致しようとしています。彼らがたくさん稼いで、多額の金を落としてくれれば、シンガポールとしては潤うからです。そのためさまざまな便宜を払っています。ちなみに、シンガポールでは贈与税や相続税もありません。

だからシンガポールで稼いで、その金をシンガポール在住の子供に贈与すれば、税金はまったくかからないということになります。そのためシンガポールには世界中から富豪が集まってきているのです。

またシンガポールに対抗して、香港でもほぼ同様の制度を敷いています。香港にも同じように移り住む金持ちが増えているのです。

この記事の著者・大村大次郎さんのメルマガ

もはや核しかない。それでもプーチンがボタンを押せぬ単純な理由

プーチン大統領による「3月末までのウクライナ東部完全掌握」との命令遂行のため、人的被害を厭わぬ攻撃を続けるロシア軍。しかし攻め切るまでには至っておらず、プーチン氏は核の威嚇を以前よりも増して強めています。はたしてウクライナ戦争に人類史上最悪の武器が使われることになるのでしょうか。今回のメルマガ『uttiiジャーナル』ではジャーナリストの内田誠さんが、その可能性について考察。さらに「プーチンのロシア」の行く末を占っています。

まだ核がある。否、もはや「核しかない」プーチン:「デモくらジオ」(2月24日)から

さて、ウクライナですけれども。1年経って数字的にロシアの戦車がこれだけ破壊されたとか、これだけ人が亡くなった、一般市民も数えられているだけで8千数百人ですか。そんな数字じゃないですよね。全然違う数字だと思いますけれども、そういう数字についても色々言われていますが、先週私がお話ししたことで、「プーチンの絶望」ということを確か言ったと思うのですが、それに対してキッカさんからもメールをいただいていまして、「あんたはウクライナが勝つみたいなことを言って楽観的すぎる」というご批判で、あとで紹介しますけれども。

ただ、私が思うのは、先週どう話したかということとは次元が違ってしまうので申し訳ないのですが、プーチンの絶望、プーチンが絶望せざるを得ないということは、仮にこの戦争に勝ったとしても、つまり何らかの段階でプーチンが目標にしていた三つのことがら、「非ナチ化」、「中立化」、「非軍事化」。これが達成されたとしても、プーチンさんおよびロシアには未来がないと絶望せざるを得ない状況なのではないかなと、実は思っているところがある。

一つ、ややこしい要素が加わってきて、中国が何か急にクローズアップされてきて、王毅さんという外務大臣、あの方、駐日大使をされていたことがあり、一度インタビューしたことが確かあったと思うのですが、日本語も大変お上手な方で、今、外務のトップですよね。その王毅さんがヨーロッパを歴訪し、最後にはプーチンさんにも会ったということがある。

何か、習近平さんが「平和演説」を行うとか。一方でアメリカが色々な事実を公表していて、中国は直接人を殺傷できるような兵器を送る、そのような意味での支援は今のところしていないが、部品の供給など、今の段階で分かっている限りはそのような内容の支援をロシアに対してしている。もしも殺傷能力があるような兵器を供与するようなことになったらとんでもないことになる、レッドラインを超えるぞというようなことをブリンケンは言っているそうでして、そのような問題が急にクローズアップされてきています。

また変数が増えて、連立方程式がどんどん複雑になる、分からん…世界に入っていきますけれど、ただ中国がどのようにロシアを支えたとしても、そしてロシアが中国との同盟関係とか強い連携とか通商関係の発展だとか、そのようなことがあったとしても、ロシアには希望がない。核を持っていることぐらいしか中国に対抗できる要素がない。ロシアは中国の…なんと言うんでしょうね、表現がうまく見つかりませんが、一段格落ちした同盟者という感じにならざるを得ない。

そういうことなのだろうと思うのですが、プーチンさんが、あれは9月の例の4州併合宣言の時だったか、その前にも常に言っていたことだと思いますが、「非ナチ化」と言った。ちょっと、いい神経しているなと思うのですよ。ナチスに一番似ているのはロシアだし、ヒトラーに一番よく似ているのはプーチンさん自身ですよね。まあ、似ているという範囲ですよ。全く同じだというわけではないですし、違うところもたくさんありますからね。でも、ウクライナはロシアと同じなのだ、ウクライナ自身の存在意義は無いのだということを論文に書いて、そして攻め込んでいる。それこそ、ロシア民族至上主義みたいなことになりますよね。

この記事の著者・内田誠さんのメルマガ