書き分け方は?ほとんどの人が知らない「器具」と「機具」の違い

以前掲載の「新型コロナの『収束』か、『終息』か。間違いやすい言葉の違い」等、同じ読みを持つ言葉の意味の違いを定期的に配信してくださっている、無料メルマガ『仕事のメール心得帖(無料版)』著者の神垣あゆみさん。そんな神垣さんは今回、「器械」と「機械」、「意志」と「意思」という、なんとも使い分けに迷う日本語について詳しく解説しています。

間違いやすい言葉 「器具」と「機具」

「器具」と「機具」の違いは何でしょうか?

違いは、大きさです。

比較的小さな道具類を「器具」、比較的大きな道具類を「機具」といいます。「器具」で表すのは、照明器具、暖房器具、医療器具、健康器具など。「機具」で表すのは、農機具、船舶機具、防除機具などです。

ちなみに、器具類をまとめて「器材」、機具類を「機材」と言います。

では、「器械」と「機械」の違いは?

これも大きさが関係してきます。比較的小型で小規模な装置や道具を「器械」、動力を用いて操作する装置を「機械」と使い分けます。

「器械」は、測定器械、光学器械、器械体操、「機械」は、工作機械、機械化、機械的にのように使います。

間違いやすい言葉 「意志」と「意思」

「いしが強い」というときの「いし」はどちらの漢字を使うでしょう?

「意志」ですね。ものごとを成し遂げようとする心のことを「意志」、持っている考えや思いを指すのが「意思」です。

「~したい」と思う気持ちを表す「意志」は心理学用語に多く見られ、「意志が強い」「意志を貫く」「意志薄弱」のように使います。

一方、一般的に「考え」を表す「意思」は法律用語に多くみられる言葉で
「意思の疎通」「辞任の意思」「意思表示」のように使います。

では、「異義」と「異議」の違いは?

異なった“意味”を指すのが「異義」、異なった“意見”を指すのが「異議」です。

「同音異義」は、同じ音で異なる意味の言葉のことで、「異議申し立て」は異なる意見を申し立てること。もうひとつ、「有意義」の「意義」は、ものごとの価値や重要性を意味する言葉です。

漢字一字の違いで意味が変わってくるので、文字を入力する際に気をつけましょう。

※「記者ハンドブック」「朝日新聞の用語の手引」を参照

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ソフトバンクG巨額赤字1兆円超発表、アリババ創業者「退任」に憶測も

時事通信によると、ソフトバンクグループは18日、中国電子商取引大手の阿里巴巴(アリババ)集団創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が社外取締役を6月25日付で退任すると発表した。馬氏はアリババの会長職も2019年9月に退任しており、経営の一線から本格的に退くことになる。

1兆円を越える巨額の赤字

マー氏は2007年6月から10年以上にわたって、ソフトバンクグループの取締役を務めており、孫正義会長兼社長とは盟友として知られている。ブルームバーグのデータによれば、ソフトバンクグループはアリババ株を25%保有している。今後は慈善事業などに専念するとみられるという。

ソフトバンクグループは18日、グループ全体の2020年3月期の決算を発表。営業損益は2兆円を超える黒字だった前の年から一転し、1兆3646億円の巨額の赤字となり、また、最終的な損益も1兆4000億円余りの黒字から、一転して9615億円の赤字になったとNHKが伝えている。10兆円規模で運用している「ビジョン・ファンド」の損失が膨らんだことが原因とみられている。

ソフトバンクグループの人事をめぐっては、01年6月から社外取締役を務めていたファーストリテイリングの柳井正氏も昨年末に退任していて、孫正義会長兼社長を支えてきたカリスマ経営者がまたひとり去ることになった。

また、同社はベンチャーキャピタル経営者のリップブー・タン氏と早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授の川本裕子氏が社外取締役に就任する人事案も発表。6月25日開催予定の株主総会で正式に決定するとしている。

妊婦用アベノマスク検品費、追及後に8億円が800万円未満の不思議

新型コロナウイルス対策として国が妊婦向けとして配布した布マスクに不良品が見つかった問題で、厚生労働省は8億円かかるとした検品費用について、実際は800万円未満であると明らかにしたとNHKが伝えている。

●ネット激怒。妊婦用アベノマスク「不良品」検品費用8億円と判明

8億円が一気に800万円に下がる不思議

これは14日の参議院厚生労働委員会で、社民党の福島党首からの質問に対し、厚生労働省の担当局長は「約8億円かかる」答弁し、批判が出ていた。

厚生労働省によると、4月30日時点で自治体に配布した妊婦向けの布マスクは約47万枚で、そのうち約4万7千枚に、黄ばみや異物混入などがあったとして返品されていた。

この検品作業に国が委託した専門業者が約550人態勢で検品しているといい、これに約8億円もの費用がかかるとされていた。

NHKによると、加藤厚生労働大臣は15日の参議院本会議で「8億円は、全世帯向けと介護施設向けなどの布マスクの検品も含めた契約額で、妊婦向けマスク分は1%にも満たない」と述べ、妊婦向け布マスクの検品の費用は800万円未満であると説明した。

なぜ検品のための費用が別なのか

厚生労働省によると、8億円のうちの多くは配達前に行っている検品費用だとしているが、マスクを製造した後、それとは別に検品のための費用を捻出していることになる。

ネット激怒。妊婦用アベノマスク「不良品」検品費用8億円と判明」でも述べたが、一般的な認識として、検品作業は納入した業者が行うもの。別途で検品費用が拠出されていることには疑問が残る。今後、さらに厳しい追及がありそうだ。

米が「中国と国交断絶」なら日本に迫られる習近平の国賓来日中止

新型コロナウイルスの起源や初期対応を巡り中国批判を繰り返していたトランプ大統領ですが、ついに国交断絶の可能性を示唆するにまで至りました。「有言実行型リーダー」であるトランプ氏ですが、今回はどのような動きを見せるのでしょうか。国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で今後の展開を探るとともに、日本が取るべき対応を考察しています。

トランプアメリカは中国と【国交断絶】へ?

なかなか衝撃的な情報が入ってきました。トランプさんが、中国との【断交】を示唆したのです。

トランプ氏、中国との断交示唆 習氏と対話望まず

2020/05/15 03:50

 

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は14日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への中国の対応を批判する姿勢を一段と強め、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席との対話はもはや望んでいないとし、中国との国交断絶の可能性にも言及した。

どういうことでしょうか?もう少し詳細を。

米中は、新型ウイルスの起源をめぐり非難の応酬を繰り広げており、両国間の緊張が高まっている。中国・武漢(Wuhan)で昨年12月に発生した新型ウイルス感染症について、トランプ氏は「中国から来た疫病」と称している。
(同上)

トランプさんのいっていることは、「その通り」です。しかし、中国は、「中国ウイルス」とか「武漢ウイルス」とよばれるのが不満。それで中国は、「武漢にウイルスを持ち込んだのは【米軍】だ!」とトンデモフェイク情報を拡散しています。

米国がどのような報復措置を取る可能性があるのかと問われると、トランプ氏は具体的な方法には言及しなかったものの、語調を強め「できることは多い。いろいろなことができる。すべての関係を断ち切ることもできる」と表明。「そうしたらどうなるか?」と問い掛け、「すべての関係を断ち切ると、5,000億ドル(約54兆円)を節約することになる」と述べた。
(同上)

こうして、トランプは、中国と「国交断絶」する可能性を示唆したのです。皆さん、「そんなバカな~~~~!」と思われますか?

トランプさんの際立った特徴は、「有言実行」であることです。彼は、TPPから離脱した。パリ協定からも離脱した。イラン核合意から離脱した。エルサレムをイスラエルの首都と認定した。これらの動きを見ると、トランプさんは、「口だけの男ではない」ことがわかる。

他の政治家が「中国と断交する」といっても「まさか~」ですまされる話。しかし、トランプさんがいえば、「ひょっとして」と考えておく必要がある。

どんなプロセスになるのでしょうか?トランプさんは、「中国政府が初期の段階で中国ウイルスの情報を隠蔽したせいで、アメリカで感染がひろまり、多くのアメリカ国民が亡くなった。それに、中国の隠蔽のせいで、アメリカ経済はボロボロになった。だから、中国政府は、アメリカ政府に賠償金を払わなければならない!」と宣言するかもしれない。

すると、もちろん中国政府は、拒否します。ところが、アメリカ側には、「無理やり払わせる方法」がある。たとえば、中国が保有している、米国債(約1兆ドル)をチャラにする(賠償金として)。あるいは、アメリカ国内の中国資産を差し押さえる。

これ、メチャクチャ「あり得ない!」と思います?しかし、アメリカは、戦前、戦中、アメリカ国内の日本資産を凍結しています(1941年7月から)。最近の例もあります。2014年3月、ロシアがクリミアをウクライナから奪いました。アメリカは、欧州、日本を巻き込み、ロシアに制裁を科した。アメリカの対ロ制裁は、どんどん強化され、アメリカ国内のロシア資産は一部凍結されています。

というわけで、アメリカは、そういうことをやる国なのです。

ロシアでさえ国家破綻か。新型コロナが世界にもたらす3つの危機

新型コロナウイルスの感染拡大がピークアウトに達したと判断し、経済活動を再開させつつある欧州各国。しかし世界を見渡せばそのスピードは依然衰えておらず、コロナの「悪影響」から逃れられぬ国もないというのが現状です。コロナ後について楽観的に報じる向きもありますが、誰よりも世界を俯瞰的に見てきた専門家は今後をどう予測しているのでしょうか。元国連紛争調停官で国際交渉人の島田久仁彦さんは今回、自身のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』で、コロナが世界にもたらす3つの危機を挙げるとともに、創出が期待されるマーケットチャンスの効果を享受するためのカギを記しています。

 

コロナウイルスの感染拡大が変えるもの・変えないもの

5月14日時点での統計では、すでに感染者数は420万人を超え、死者数も29万人強と感染拡大のスピードは衰えを見せません。しかし、傾向としては、一時感染の震源地となった欧州各国や米国では徐々に感染の拡大は収まってきており、それにつれて経済活動の再開に乗り出す国々が増えてきています。

現在の感染拡大の主要なエンジンとなっているのが、新興国・途上国での急速な感染拡大です。共通して公的な医療体制が非常に脆弱であり、医療スタッフおよび器具が乏しいため、感染拡大に対するresponsiveness(即応性)が低く、先進国に比して感染の拡大のスピードが速くなると懸念されます。

WHOのデータによると、そのペースは1日5万人超に至っており、ロシアでは毎日1万人以上の感染が報告され、すでに23万人が感染しているとのことです。

そしてブラジルでは、ボルソナロ大統領の方針もあり、こちらでもロシアと同じようなペースでの感染者増となり、死者数もうなぎ上りになっています。「コロナは風邪のようなもの。そして恐らく多くの国民がすでに感染している。そのような中でも人は食っていかないと生きていけない」と主張し、他国のように都市封鎖も経済活動の自粛も行わず、その結果、“ボルソナロショック”と呼ばれるほど制御不能な状況になっています。

そして、今後、最大の震源地となるだろうと思われるのがアフリカ大陸です。5月10日現在のデータでは、サブ・サハラアフリカ55か国での感染者は4万人強、死者は1,300人というレベルですが、WHOが示す警告は、「もし十分な対策がなされず、対応が遅れたら、少なくとも4,400万人が感染し、死者数は19万人に達するだろう」との内容で、特にアフリカ屈指の大国南アフリカとカメルーンをはじめとするフランス語圏のアフリカ諸国では状況が深刻になるとの予測が出ています。また、アフリカで感染爆発が起きた場合、WHO専門家によると“ほぼ間違いなく”COVID-19の感染の第2、第3の波は世界全体を襲うだろうと言われています。先日来、何度かお話ししていますが、ジョンズ・ホプキンス大学によると、再度の自粛や外出制限の履行は精神的にかなりのダメージを人々に与え、そのインパクトは計り知れないとのこと。非常に懸念します。

しかし、第2波、第3波の感染拡大への懸念が打ち消すことが出来ない状況下であるにも関わらず、中国や欧米各国に続いて、新興国・途上国においても経済活動の再開を選択する動きも加速しています。全土封鎖が全く功を奏さなかったインドも、アラブ諸国中最悪の影響を被ったイラン、ボルソナロショックが悪化の一途を辿るブラジル、フィリピン、そしてロシアなどでは、【人命か経済かという究極の選択】を迫る状況になってしまっています(実際にドイツでは再度感染拡大の様相が見られ、発生地中国武漢市でも集団感染が再拡大してきているようです。恐れていた第2波がすでにスタートしている可能性がありますが、先に述べた精神的なダメージと経済へのダメージを考慮してか、経済活動の再自粛には至っていません)。

なぜでしょうか?

それは究極の選択をしなくてはならないほど、COVID-19の世界的なパンデミックは各国の経済、特に新興国・途上国の経済を深く蝕んでいるからです。

勉強が好きな人のアタマの中にあって苦手な人にないモノって何?

自分としては一生懸命教えているつもりなのに、ちっとも相手が覚えてくれないとお嘆きの方、もしかしたらそれはあなたの方にも問題があるのかもしれません。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、「月の直径」を例に取り、効果的なものの教え方について考察しています。

記憶される理由

行けるなら月に行ってみたい倉橋竜哉です^^;

唐突ですが、「月の直径って、約3,500kmなんです」と聞いたら、どう思いますか?「えええっ!本当ですか!すごーい!!」…なんて思う人はほとんどおらず、おそらく「ふーん…んで?」となる人が多いのではないでしょうか。

それでは、「月の大きさって、ちょうど日本列島がすっぽり隠れるぐらいなんだよ」と言われたら、どうでしょう?

天気予報などでよく目にする、おなじみの日本地図と同じぐらいの大きさだとわかると、「思ったより大きいな」とか「それほど大きくないんだな…」とか、月の大きさや直径も、ちょっとは馴染み深く感じるのではないでしょうか?

去年、新千歳空港に「北海道と本州の大きさが重ねて比較されている地図がある」と話題になりました。根室が茨城県に重ねられていて、襟裳岬は静岡県、そして函館は三重県であります。「北海道の大きさナメてないよね?」と言わんばかりの説得力がある地図に驚く方も多いと思います。一泊二日のレンタカーで北海道を一周しようなんてまず無理だな…と(笑)。

自分にとって未知のことをポンと教えられても、なんかとっつきにくかったり、関心が持てずにすぐ忘れてしまったり、眠くて退屈になってしまうことがありますが、そこに「自分の知っていること」とつながり感があると、同じ情報でもわかりやすく感じたり、急に興味が湧いてきたり、記憶に残りやすかったりしますよね。

学生の頃、学校の勉強に苦手意識を持ってしまう人が多いのは、「未知のことをいきなりポンと教えられる」という感覚があるからではないでしょうか?「月の直径って、約3,500kmなんです」…というような。

一方で学生でも勉強が好きな人、得意分野がある人あるいは大人になってから勉強が好きになった人はアタマの中に「つながり感」があるから、それを学ぶことが得意になったり、好きになるのではないでしょうか。「月って日本列島をすっぽり覆うぐらいの大きさだよ」と。

私の恩師の一人に、脳と学習の権威と言われるイギリス人のトニー・ブザンがいますが、彼は自分の著書の中でも、あるいは会った時にもよくこんなことを言っていました。

「想像と連結、それがアタマの使い方の基本だ」

彼はマインドマップという学習法を開発したことでも有名ですが、まさにそれは「イメージや言葉を枝でつなげる」という、想像と連結の思考法でありました。そこに書いてあるイメージや言葉が「知識」だとするならば、枝のつながり方は「知性」「個性」なんだよ、と。

また彼は「教えること」がとても上手い人でした。彼の語り方は、まるで人のアタマの中に絵を描くようであり、わかりやすいイメージを伝え、それを芸術的なセンスでつなげていきます。彼の話を聞き終わると、アタマの中に一枚の絵ができていて、その絵は、10年以上経った今でも鮮明に自分のアタマの中で見ることができます。

彼の教育的才能には、足元にも及ばないですが、私も人に何か伝えるときは、できるだけ「想像と連結」を心がけるようにしています。自分の伝えたいことをそれだけポンと説明するのではなく想像…つまり、アタマの中に映像として浮かぶもの、すでに知っていることを起点として、そこからつなげるようにして、新しい知識を提供するようにしています。

…できているかな(汗)?私の場合「前フリがやたら長くなる」というデメリットが大きいですけどね(<おいおい!)

さてさて、ここまで読んでみて、いかがでしょう。月の大きさ(直径)を憶えていますか?

「えーと…忘れちゃった、てへへ」ということでしたら、私の力不足ですし、「日本列島がすっぽり隠れる大きさでしょ。確か3,500kmぐらいだったよね」と憶えているようでしたら、私の企みは成功であります。いかがなものでしょう?

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「どうすれば憶えられますか?」

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在NY日本人社長がコロナ禍で叫ぶ「もっと前のめりになれ」の意味

数多くのセミナーで講師を務め、大学生などの若者からさまざまなアドバイスを求められるメルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』の著者でNY在住20年、『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さん。「したいことがあるなら時間をおかずにやるべき」「ゼロから1歩踏み出せば成功したようなもの」などの助言をしてきましたが、ロックダウンを経験し、その考えはさらにスピード感を求める方向に変わったようです。高橋さんは、「1歩踏み出したことで安心してしまい、結果を出すことから逃げていないか?」と問いかけています。

ロックダウンの渦中で気づいたこと。気付かされたこと

先日、ロサンゼルスの、ある社団法人のセミナーにスピーカーとしてご依頼頂き、ニューヨークにいながら、ZOOMにて90分ほどお話させて頂きました。定期的にセミナーを主催するその会合の、ありがたいことに歴代最多の参加者がアクセスしてくださいました。と言っても、100名ほどのそう大きくないセミナー。

それでも、シッカリとした著名法人グループなので、いつもは、ぶっつけ本番でしゃべるくせに、この日ばかりは珍しくも、台本とまで言わずとも、話す内容の簡単なアウトラインくらいはメモして臨みました(いつもはそんなのすら用意していない)。

で、セミナーは始まり、メモしたアウトランどおり、順調にパソコンの前でしゃべっていきます。今の時期は、当然、ニューヨークのロックダウンの現状と、そして、その渦中にいながらにして感じたことを話していきます。「今、できることをやろう!」「こんな時期だからこそ、現状にアジャストしてビジネスモデルを変化させていこう!」そんなような内容です。おそらく、どこのセミナーでもよく聞くロジック。無難にやりこなすため、アウトライン通り話していきました。

中盤を過ぎたあたりでしょうか。ふと、我に返り、冷静になってしまいます。本当に、これが自分の話したい内容なのだろうか。ネット上のどこででも見つけることのできる、手垢のついた説教めいたことをいまさら聞きたい人間なんているのだろうか。

しゃべりつつ、セミナー開始数時間前に、故郷岡山のおさななじみからかかってきた電話を思い出します。気づけば、メモしたアウトラインを放り投げ、「スイマセン、ちょっと当初予定したいた内容を変えて、今から、本音トークに切り替えていいでしょうか」とラップトップに向かって話していました。100人の参加者に向かって。というより、自分自身に向かって。

おさななじみは保育園の頃から知っている同い年の女の子。同い年ということは、もう女の子ではない。立派なおばさん。ステージ4の大腸ガンが、肝臓にも転移されたと電話で切り出されました。幼稚園の頃の彼女の姿が思い浮かびます。いつもやさしかったおばちゃん(彼女の母親)も同じ病気で数年前に他界されました。つとめて明るく話す彼女に「…絶対に負けるなよ」と月並みな言葉しか僕は言えませんでした。

決して、お涙頂戴の話を書きたいわけじゃないんです。ただ、彼女のセリフの中であまりに印象に残った言葉があったので、それを書きたかった。ここで紹介したかった。
「先月の23日に医者に告知されたんよー。それまでは自分がガン患者なんて思ってもみなかった。だから22日以前のアタシと、23日以降のアタシはまったく違う人生を歩いてるってわけ」

いつも以上に明るく話すからこそ、胸に刺さる。ある日を境に、それまでの価値観も人生観もすべてをひっくり返される。多くのガン患者さんは同様の経験をされていることと思います。そう、ある日を境に、「急」、なんです。

ロックダウンも急でした。確かな記憶ではありませんが、おそらく、ロックダウンすると行政が発表してから、実際に敢行されるまで、30時間くらいしかなかったと思います。30時間だと何もできない。もちろん食料などの生活必需品を買い揃えることはできます。でも、事業において、クライアントへの説明、継続決定のミーティング、弊社であるならば、新聞発刊に向けての印刷所、配送業者への手配、家庭に目を移すと、臨時のベビーシッターさんも手配できない。あまりに「急」でした。

ビジネスは「需要」より「痛み」を見つけると無駄がない理由

製品やサービスを開発するにあたっては、まず「需要」を探ることが重要だと言われますが、その上を行く「見つけるべきもの」が存在するようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「ニーズよりもペインを探るべき」として、その納得の理由を記しています。

ニーズよりもペイン

ビジネスってニーズ(需要)を見つけて、それを供給で満たしていくという考え方もできるんですが、一方で、ペインを見つける方が話が早かったりするんですよ。

ニーズというのは、nice to have で「あれば良いよね」、「そうなったらステキだよね」というレベルの話です。ところがペインというのは痛みですから、取り除かなきゃ困るわけです。できたら良いよねではなく、痛いから早く取って下さいという状態なわけですから、買う、買わないという選択の結果がすぐに出るんです。だから時間的にも、工数的にもムダが無いんです。

なんたってnice to have の反対語は、must have ですから。must have 絶対に持ってなきゃダメ、ということは、持っていなかったら死んでしまうということで、英語ではmust have or die ということになるんですね。

ですから、何かを売りたいと考えた時、それが製品であろうが、サービスであろうが、それが無かったら困る人、痛みを感じる人がどこにいるのか?を考える方が、ニーズを見つけるよりも先なんですよ。

ところが人間って慣れる生き物ですから、最初は痛みに感じていたことにも、次第になれるんですね。ま、それは仕方が無いって感じで。そうするとペインがある状態が普通になってしまって、気にならなくなるんです。ですから、売る方が、

 ■ 何か痛みはありますか?

って訊いても、ほとんどの人は適確に答えられなかったりするんです。自分で自覚が無くて、他者に言われて初めて気付くということがままあるんです。これを自分で気付ける、つまり自分のペインはこれなのだと理解していると、人間の成長に繋がるんです。

ペインということは取り除かなきゃならないわけで、そのために試行錯誤をするわけですよね。これって人生に於ける大いなる変化そのものですから。

そんなペインを取り除いてあげる製品やサービスを開発できたら、それはビジネスになってしまうんです。しかし個人レベルのペインなんて、あまりにも特殊ケースが多くて、汎用性の無い形が多いんですよ。だから、自分で解決させる方法を考える方が話は早くて、おまけに満足感というか達成感は高いモノなんです。

ペインを放置しておくと、これはコンプレックスとなって、あなたの人生にネガティブな影響を及ぼします。社会人になって時間が経つのに、このペインから目を背ける生き方をしていると、ドンドン自分が嫌いになっていきますからね。

私は一時、学歴が低いことがペインになっていたんですが、これを放置したまま生き続けると、自分が卑屈になって行くだろうと分かったんですね。いつまでも「私は学歴が無いからおバカなのだ」って自分に言い続ける人生は真っ平ゴメンだと考えたので、学歴に変わる何かを身に付けようと思ったんです。と同時に、学歴だけで判断されるような環境に身を置くのを止めようとも考えました。

あれから20年以上経っていますから、今では学歴の低さがコンプレックスになることはありません。そうなるために、一般の大卒の人たちの数倍から10倍程度の本を読み、人様からおカネを頂けるレベルの専門性を身に付けたわけです。こうやって私なりにペインを取り除いたわけで、その過程全てが、私にとって価値ある経験だったんですね。

ですから、一度じっくりと自分のペインがどこにあるのか、それを解消させるために今何ができるのかをちゃんと考えた方が良いと思いますよ。

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【書評】作家・泉鏡花の机の横に観音像が置かれていた笑えぬ理由

『婦系図』や『高野聖』等の作品で知られる日本幻想文学の先駆け・泉鏡花。そんな人気作家がさまざまな強迫観念にとらわれていたことをご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、そんな鏡花の驚きのエピソードを紹介した一冊をレビューしています。

偏屈BOOK案内:嵐山光三郎『文人悪食』

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嵐山光三郎 著/新潮社

「泉鏡花は食べることが恐ろしく、食べ物への強迫観念から逃れられない性格だった」と冒頭にある。難儀なお方である。食物嫌悪症を示す逸話に、豆腐の腐の字を嫌い豆府と書いた。それでも豆腐(確かにいやな字面だ)を好んだのは、ひとえに貧乏性だったからだ。豆府をぐらぐら煮て食べた。煮沸滅菌か。

肴の刺身は食べられない。柳かれいと塩鮭の焼いたもの、鯛のうしお汁くらいしか食べない。肉は鶏以外は食べない。ほうじ茶をぐらぐら煮て塩を入れて飲んだ。毎晩二合ほど超熱燗の酒を飲んだ。大根おろしは煮て食べた。どんなものでも沸騰点以上まで煮なければ口にしない。真夏もぐらぐら鳥鍋に煮え燗。バイ菌恐怖症で旅行に行けず、外出時は煮立てた酒を魔法瓶に入れて携行した。

鏡花の食事に対する病的行状は、その頃の精神科医によると「食物異常嫌悪」という脅迫概念で、当時流行した赤痢、コレラの疾病恐怖が深く関連している。見た目が悪いものはことごとく嫌い、「シャコ、タコ、エビなどというのはいったい虫ですか、魚ですか」と悪態をつき、「チョコレートは蛇の味がするから嫌だ」とまで。「蠅を憎む記」では、蠅がバイ菌を運ぶのをひどく恐れた。

19歳で尾崎紅葉に入門を許される。「門下生にならなければ、学歴も教養もなく、自立しえない鏡花は発狂したか、自殺したか、どちらかであろう。鏡花の作品は、狂気と日常のぎりぎりの接点で、蒼い炎をあげるのである」「私生活の異常潔癖症が、反転して文芸に結実する。鏡花の作品は化け物が多く登場し、怪異と耽美性にみちている」。なぜ鏡花は化け物や幽霊の話を書くのか。

じつは化け物を恐れるためである。鏡花は幽霊の実在を信じて疑わなかった。「観音力を信じ、机の横には観音像が置かれていた。観音が化け物や悪霊を封じるためである。また、文字には文字霊があると信じ、原稿で訂正した文字は、墨で黒々とつぶした。消した文字霊を抹殺するためであった」

紅葉門下に入った当時の鏡花は、紅葉の口述筆記を担当するが、文字が分からず立ち往生した。「鏡花の漢字にルビをふる独得の文体は、川端康成の『文章読本』によって華麗な美文とほめられ、『文章の彫琢』として鏡花ファンを魅了するが、あの『舞文の妙』は『文字を知らなかった』ことの反動として生まれた」。鏡花の総ルビ文体は、声を出して読むとじつに効果的であるという。

例としてあげられた「蛇くひ」という作品、いやはやものすごい内容で、声に出して読んで後悔した。食事恐怖症のはずの鏡花がよくも描いたものだ。「鏡花は、自らの作品を食い、唯一それのみが鏡花の嗜好であった」と嵐山は書く。自殺願望の鏡花は、小説の主人公を殺すことで自分の自殺を予防してきた。

「妖怪を描くが妖怪を恐れ、紅葉を熱愛するがそれ以上に憎み、女が好きだがすず夫人に抑えられ、時流からはずれるのを恐れるが偏屈で、自殺願望があるが死を恐れる。この矛盾したジレンマは、矛盾の幅が極端であるだけ自我分裂をおこす」。代表作「婦系図」は師紅葉への怨みを、作品として昇華させたものである。告白するが泉鏡花の作品集、持っているが読んでいない。

編集長 柴田忠男

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コロナ影響で東証1部上場レナウンが民事再生。負債138億円に驚きの声

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、アパレル大手のレナウンが民事再生手続きに入ることがわかったと、日本経済新聞FNNプライムニュース時事通信などが速報で伝えた。負債総額は138億7900万円だという。

 

日本経済新聞によると、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で、衣料品の販売が急減して資金繰りに行き詰まったとしている。また、FNNプライムニュースは、子会社レナウンエージェンシー(東京・江東)が債権者として、民事再生法の適用を15日に東京地方裁判所に申請し、受理されたという。

Twitterの反応





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source: 日本経済新聞FNNプライムニュース時事通信

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