なぜ、メシをチンタラ食べる人間は「大事な場面」で役に立たないのか

仕事や動きの遅い人に対して「マイペースな人」と指摘する例がありますが、「マイペース」の意味はその名の通り「自分のペース」ということ。では、その自分のペースをどれくらいの速度にしていくべきか?今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、ハイスピードマイペースを目指すべきと、速いペースで動く大切さを語ります。

ハイスピードマイペースを目指す

マイペースという単語には、なぜだか「他の人よりも遅い」というイメージがありますよね。

「あの人、いつもマイペースだから」というセリフには、他の人よりも時間が掛かるとか、ゆっくりやっているというニュアンスが含まれるじゃないですか。

本来、マイペースとは「私にとっての巡航速度」という意味しかないんですよ。どこにも遅いとか、ゆっくりという意味はありません。それがいつの間にかノロノロやっていることの意味になってしまったんですね。

逆のパターンもあって、自分はとっととサクサク進めたいのに、周りの人間の動きが遅いから、そちらに合わせてしまうということもありますよね。私は喋りも早口なんですが、手を動かす速度もかなり速くて、同じような作業を複数の人間とやったら、私が一番早く終わることが多いんですよ。

そんな人間にとって、周りに合わせてゆっくりやらなきゃならないという状態はかなり苦痛です。

で、我々はどちらの方向を目指すべきなのかというと、これはもう

● 他の人よりも速いペースで動く

方なんですよ。極力巡航速度を高めていく、むしろ自分の極限の巡航速度がどれくらいなのか、それをどうやったら速めることができるのかを考えるべきなんです

例えば、メシを食うのでも、仕事が出来る人ってメチャメチャ早食いの人が多いんですよ。これが高級フレンチのような時間を使って楽しむ場合は別ですよ。だから私は「食事」と書かずに「メシ」って書いたんですからね。

仕事の合間に食べるメシをチンタラ時間を掛けて食べている人で、仕事がキレている人に会ったことはありません。5人で一緒に食べに行って、4人が食べ終わって、お茶も飲み終わっているのに、まだトロトロ食べている人がいたりするんですよ。

私はこういう人については、大事な場面で起用しない、ちょっとヤバめの人リストに追加しますね。なぜならば、大事な場面って、速度が要求されることが多いからです。急に手直しをしなきゃならなくなるとか、土壇場で変更が入ったとか、最後まで仕様が煮詰まらず、その結果手を動かせる時間がメチャメチャ短くなってしまった、なんてことが当たり前のように起こるんです。

その時に、

■ 私はこのペースでないとパフォーマンスを出せませんから

なんて言う人がいたら良い迷惑になるわけですよ。

そういう時こそ、その人の巡航速度の速さが効いてくるわけです。そして仕事が出来る人って、そういう時にしっかり状況にアジャストできる余力を持っているんです。

そのような人になるために、普段からあらゆることの巡航速度を高める、たとえメシを食う、トイレに行くみたいなことでも、スピードを上げることを考える、同じ作業でもどうしたらより早く完了させられるのかを考える、そういう人であるべきなんです。

巡航速度というのは、最高速度とは違うのです。中古の軽自動車でも高速道路で、ベンツと同じように時速100キロで走れるわけです。でも余裕とか疲れ方は全然違うんです。それはベンツが150キロとか200キロの巡航速度でも耐えられるように作られているからなんです。

最高速度は一瞬の話で、これはその時の根性とか、環境で乗り切れることもあるんです。ところが巡航速度はその人の持つ実力そのものなので、簡単には上がらないんです。だから日頃からこれを意識しておく必要があるんです。

 

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都心にネズミが大量発生は「地震の前兆」の可能性も?首都直下大地震は近いのか

28日、産経新聞が「東京の繁華街でネズミの大群相次ぐ コロナ明けと相関」という記事を報じました。都心の繁華街で、ゴミ置き場にてネズミの大群の目撃が相次ぎ、SNSに動画が投稿されているとしています。コロナ禍が一段落して飲食店などに活気が戻ってきたこととの関連性を指摘する声が上がっているという記事でしたが、「ある懸念」を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。それは「地震発生の前兆」です。古来より、大きな地震の発生前には動物たちの動きに変化があらわれると言われていることはご存知の通り。例えば、古くから言い伝えられているのが「水槽のナマズが騒ぐ」「カラスの鳴き声がいつもより多い」「ネズミが大移動する」といったもの。一体、東京都心の周辺で何が起きているのでしょうか?

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地震発生の前兆「宏観異常現象」とは何か?

地震の発生前に「前兆」とも言える現象が起こることを「宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)」(大きな地震の前触れとして発生ないし知覚されうると言われている、生物的、地質的、物理的異常現象とされるもの)と言います。

こうした動植物の異変と地震を結びつける言い伝えや俗信は日本全国にあり、実際に研究をおこなっている大学や研究機関も少なくありません。

「ナマズが騒ぐと地震が起きる」の由来

日本ではナマズと地震の関係が古くから注目されています。日本中で言い伝えられている俗信や迷信などを集めた鈴木棠三・著『日本俗信辞典 動・植物編』(1982、角川書店)を紐解くと、「鯰(なまず)」の項に、以下のような記述がありました。以下にある安政二年の地震とは、「安政江戸地震」と呼ばれる1855年10月2日(現在の11月11日)発生の江戸直下を震源とするM7クラスの巨大地震のことです。

『安政見聞誌』の上巻に、安政二年の江戸の大地震の際、ナマズの騒ぐのを見て地震の来るを知り、難をのがれた男の話が見えている。一説に、ナマズは地震前の地電流に敏感に反応し騒ぐのではないかといわれる。ナマズが多くとれる時は地震ありと、ひげにあぶくの生ずる時は地震近し、ともいう。

やはり江戸の時代から「ナマズが騒ぐと地震が近い」という俗信が信じられていたようです。江戸時代には大ナマズが地下で暴れることで大地震を起こすという民間信仰があり、安政の地震以降にナマズが大暴れする様子を描いた「鯰絵(なまずえ)」と呼ばれる多色刷りの浮世絵が多く残されました。地震だけでなく、当時の世相を皮肉ったものや、幕府への不満なども込められているため江戸幕府が禁止したという過去もあります。

現在でも、公共機関などが地震に関するパンフレットなどを作成する際に「ナマズ」のイラストをあしらっていることがよくあります。日本国内では今も昔も「ナマズ」が地震前兆のシンボルになっているというわけですが、ここに出てくる聞き慣れない『安政見聞誌』(あんせいけんもんし)とは何の書物でしょうか。国立公文書館のHPによると以下のような解説が出ています。

文明開化の世相を描いた『安愚楽鍋(あぐらなべ)』などの著者として知られる仮名垣魯文(かながきろぶん)(1829―94)が著した安政江戸地震のルポルタージュ。震災の年に脱稿し、安政年間に刊行されました。全3冊。絵師は歌川国芳(うたがわくによし)ほか。内容は『安政見聞録』よりはるかに豊かで、江戸各地の被害状況はもとより、新吉原で穴蔵に避難した遊女が全員焼死した話や地震の前兆(鯰(なまず)の異変、磁石が磁気を失ったこと)など、災害時の心得や地震予知に関する貴重な情報が記載されています。

江戸時代の安政3年に発生した地震にも、当時の被害状況などを記録するルポルタージュが出版されていたことに驚きました。さて、この『安政見聞誌』ですが、上記を見ればナマズ以外にも重要な「宏観異常現象」に関する記述があることが分かります。「磁石が磁気を失った」という部分です。

広末涼子をオトした男・鳥羽周作を仕事と人生に行き詰まった30代男たちが崇拝するワケ

泥沼化する女優・広末涼子(42)の不倫騒動でもっとも被害を被ったのは、広末の不倫相手であるフレンチレストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(45)かもしれない。騒動以前、“料理界の革命児”とも称された鳥羽氏は多くの企業や自治体とコラボする超売れっ子。NHK「きょうの料理」に出演したことで知名度も獲得し、地元・埼玉県戸田市の「PR大使」に就任するといった料理人の枠を超えた活躍も見せていた。ところが、28日の『文春オンライン』では、騒動により「仕事もお金もほぼなくなった」と激白。また先ほど、自身のTwitterで「sio株式会社」の社長退任を発表した。不倫を認めた後の謝罪文に「ゼロから料理に向き合いたい」としたが、過去の“豚肉を切った包丁を洗わずに野菜を切る”動画(現在は削除)が炎上し、シェフとしての道も「前途多難」だと話す関係者もいる。広末の夫、キャンドル・ジュン氏が会見で、鳥羽氏の「不誠実な対応」を暴露したのも起因し、完全に世間の嫌われ者になってしまった形だ。

シンプルに「すげぇ男」鳥羽周作

だが、そんな鳥羽氏は“崇拝”する声もある。都内のIT企業に勤務する30歳の男性はこう言う。

「最初、文春に載っていた広末さんとの2ショットを見たときから、鳥羽さんが気になる存在でした。一体なぜ、こんな熊みたいな人が広末さんと不倫できるんだろう?と不思議だったんです」

多くのメディアにも出演していた鳥羽氏だが、この男性は報道されるまで存在を知らなかったらしい。それもあり、かなりの衝撃を受けたのだ。

「気になって色々と調べたら、Jリーグの練習生で小学校の先生をして、32歳で料理に道に……とあって、シンプルに〈すげぇな〉って思ったんです。自分は新卒からずっと同じ会社にいますけど、正直仕事に飽きてます。でも、〈もう30歳だし我慢するしかない〉と年齢を理由に他の道を模索してこなかった。鳥羽さんの存在を知って、後2年後からスタートしてもその世界で一流の人間になれる可能性もあるんだなと勇気が湧きました」

もう一度、シェフとしてやり直してもらいたい

鳥羽氏への“思い”を熱く語る男性は「もう一度、シェフとして頑張ってほしい」と続ける。

「こんな時代だから、メディアとかに出るのは難しいのかもしれません。そして、社長も辞めてこれから本当に厳しい道になる、ということは第三者が見てもわかりますが、シェフとしてもう一度やり直してもらいたい。後、更新が止まっているYouTubeも再スタートしてほしいですね。地道に地道に、頑張ってほしいと心から思います。〈あなたを応援している人もいる〉と伝えたいです」

旅のお供になる小さめの時刻表。鉄道好きが2社を比較した結果

鉄道好きの間では重宝するB6判時刻表。旅のおともにもってこいのサイズなのですが、現在はJTBと交通新聞社から発行されています。今回の鉄道・軌道系無料メルマガ『Magazine de Station』では、著者のM.Gさんが、 その2社の時刻表を比較しています。

B6判時刻表のちょっとした考察

「青春18きっぷ」の旅に欠かせないのが「冊子の時刻表」です。

スマホと違って(ものが紙である以上当たり前だといえば当たり前なのですが)「バッテリー上がり」を起こさない、という点もありますが、「列車の前後関係を調べられる」というのもあります。

例えば東海道線で「熱海発島田行き列車から乗り継ぐ豊橋行き列車が興津発だった」というケースの場合、ウェブの乗り継ぎ検索だと「島田駅までそのまま行ってしまって興津から来る豊橋行きを待つ」というような結果が出ることがあり得ます。

この点冊子だと「乗り継ぐ列車は興津発か…それなら島田駅で乗り換えるより興津駅で乗り換えた方が座れるかもしれない」とわかりますからね。

ところで冊子の時刻表で形態に適したB6判サイズの時刻表が交通新聞社・JTBパブリッシングともども出ています。

交通新聞社のは月刊の「コンパス時刻表」、JTBパブリッシングのは季刊の「JTB小さな時刻表」がそれなのですが、両方見比べたから言えることとしては

1.「コンパス~」の方が比較的字が大きい

「JTB小さな~」の方は月刊の(B5判・つまり少年ジャンプなどとほぼ同じ大きさの)「JTB時刻表」を縮小コピーしたんじゃないかと思えるくらい字が小さいんですね。

2.「JTB小さな~」の方が「コンパス~」に比べて(一番奥の方にある)「私鉄やJRバス、観光地の路線」などが充実している

「コンパス~」だと私鉄に関しては「有料特急の情報」しか出てませんので、どちらかというと「JRの路線と『国鉄及びJRから第三セクターになった路線』のみで充分だという人向き」ではないかということは否めませんね。

なお嘗ては「コンパス~」と同じ交通新聞社からB6変型判の「小型全国時刻表」が出ていましたが2021年8月号を以て休刊となりました。

では、この辺で(^^)/~~~

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サーカスを大人向けにした『シルク・ドゥ・ソレイユ』成功の戦略

日本でも来日するたびに話題となるシルク・ドゥ・ソレイユ。老若男女問わず魅了するその理由はどこにあるのでしょうか。Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されているメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』の著者・尾原和啓さんは今回、ビジネス的にシルク・ドゥ・ソレイユを分析し、自分の感覚を持ち続けることの重要さを語っています。

シルク・ドゥ・ソレイユが人を魅了する3つのステップと日常で持ち続ける4つの習慣

人はなぜサーカスに魅せられるのか。「人がクリエイティブでいられる3つの刺激と4つの習慣」という話をしたいと思います。

尾原、年末年始はラスベガスの「CES(世界最大のテックショー)」での取材と、日経さん主催の講演がありました。そのあと日本に入って、年始にいろいろな新しい仕込みをして、昨日シンガポールに戻ってまいりました。

僕はシンガポールにいて家族は日本にいるので、海外旅行で現地集合という、ちょっと不思議なタイプの家族旅行をしました。家族でラスベガスに集合できたのは、6年ぶりかな?ラスベガスといえばナイトショーが非常に有名です。新作もいろいろ出ているので、「どこに一緒に行くかなぁ?」というので西野さんとかにも相談したんですけど、何のかんの言ってシルク・ドゥ・ソレイユの『O(オー)』を見に行ってきました。

やっぱりよかったなぁと。「人を魅了するサーカスの中で、僕は何を見つけていくのかな?」ということで、原体験を深掘りしたのでご紹介します。

シルク・ドゥ・ソレイユ『O(オー)』

そもそもシルク・ドゥ・ソレイユは、「サーカスを大人向けに再開発してみるとどうなるんだろう?」というので始まったもので、『O』はシンクロナイズドスイミングの各国のチャンピオンなど、プロのアスリートの方が出演しています。

『O』はぜひ見ていただきたいんですけど、ある時は舞台がプールになって、8メートルくらいの高さからの高飛び込みがあったり、舞台から地上が生まれ、そこでアクロバティックなことをしたり。そんな変幻自在の舞台の中ですばらしいのが、サーカスとしてのメインアクトの裏側に「ストーリーテリングとしてのキャラクター」が動いていて、舞台装置としても、アスリートの方々が踊りや何かをし続けていることです。

立体的にすべての空間の中に、統一性がある。何かは常に動き続けているんだけど、それぞれに何らかのリンクがあることで、僕らの心に差し迫ってくるものがある。『O』は僕自身も5回くらい見ていますし、西野さんも、「本当に何度見ても総合芸術としてすごい」という話をしていました。

この記事の著者・尾原和啓さんのメルマガ

防衛費“大増税”で日本国民を殺す、岸田文雄「バイデン発言に抗議するフリ」の姑息

国会での十分な議論も経ずに、閣議決定で防衛費の大幅増額を押し通した岸田政権。アメリカからの要求があったことは明明白白ですが、岸田首相は「日本の防衛費増大は自分が説得した」というバイデン大統領の発言にすぐさま抗議の意を示しました。なぜ官邸は米国に対しここまで迅速な動きを見せたのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、日本政府がそうせざるを得なかった理由を解説。さらに防衛費を確保するための増税を巡る、政権の姑息なやり口を厳しく批判しています。

どう見ても米の言いなり。それでも「日本の防衛費増大は自分の手柄」発言のバイデンに抗議の“フリ”の岸田

政治家が居心地のいい集会でスピーチするときは、よほど気をつけねばならない。ウケ狙いやリップサービスで、つい口が滑って本音をもらし、あとで訂正する羽目になることがしばしばあるからだ。

米国のバイデン大統領もそれをやってしまった。6月20日、カリフォルニア州で開いた支持者集会でのことだ。

「日本は長い間、軍事予算を増額してこなかった。しかし、どうだろう。私は日本の指導者と、広島を含めておそらく3回、異なる機会に会い、私は彼を説得し、彼自身も何か違うことをしなければならないと確信した」

「日本は、軍事予算を飛躍的に増大させた。日本が欧州での戦争に関心を持ち、ウクライナへの支援に貢献しているのはいつ以来か」

岸田首相が防衛予算を大幅に増額したことや、ウクライナ支援を強化していることについて、それは自分の説得によるものだと自画自賛したのである。

読売新聞が6月21日に報じた記事でわかったものだが、バイデン氏もまさか日本の最大手新聞に掲載されるとは想像していなかったに違いない。米国内の支持者たちに向け、自己宣伝の一つとして話したに過ぎなかったからだ。

記事になったことをバイデン大統領が知っているとすれば、日本政府からホワイトハウスへ連絡があったからだろう。松野博一官房長官は23日の定例記者会見で、この件についてこう話した。

「バイデン大統領の発言の真意は明らかではありませんが、ご指摘の発言を受けて、わが国の防衛費の増額はわが国自身の判断によるものであるとの事実について、そしてご指摘の発言は誤解を招き得るものであったとの日本の立場を説明しました。米側からは、米国としても日本の防衛費の増額は日本自身の判断だったとの認識が示されたところであります」

どういうルートで米政府に申し入れたのかについてはノーコメントだった。このような公式伝達の場合、通常は駐日米大使館を通じて連絡するものであり、今回もそうだったはずだ。

こうした迅速な対応には「防衛費の増額はわが国自身の判断によるもの」ということへの、岸田首相の強いこだわりが見て取れる。属国のごとく米国の外交・防衛方針に追随してきた日本であればこそ、その首相たる自分が米国大統領の言いなりになっていると日本国民に思われたくない。なにより、防衛費増額は国民の税負担に頼らざるを得ないのだ。

この記事の著者・新恭さんのメルマガ

深まる謎。なぜ「プーチンの料理人」プリゴジンは独裁者に銃を向けたのか?

6月23日に突如軍事蜂起するも、わずか1日でモスクワへの進軍を中止したワグネル代表のプリゴジン氏。何が彼を「まさかの反乱」に駆り立てたのでしょうか。今回の無料メルマガ『田中宇の国際ニュース解説』では国際情勢解説者の田中宇(たなか さかい)さんが、ウクライナ戦争を長期化させることにより、西側諸国を自滅に追い込むというプーチン大統領の策略を改めて解説。その意図を理解しているはずであろうプリゴジン氏の心中を探るとともに、反乱の早期終了によりロシア政府の謀略の継続が確実なものになったとの見方を示しています。

ロシアの「ワグネル反乱」が意味するもの

ロシアで最近、ウクライナとの戦闘を主に戦っていたのは政府軍でなく、ワグネルという民兵団(傭兵団)だった。ワグネルはプーチンと親しい実業家のエフゲニー・プリゴジンが創設し、資金をつぎ込んで兵士を集めた。

ウクライナが2014年に米国によって政権転覆されてロシア敵視の国になり、ウクライナ東部のドンバス2州のロシア系住民を弾圧・殺害し始め、ドンバス2州がウクライナからの分離独立を宣言して今に続く内戦が始まった。その直後、プリゴジンはドンバスで自衛のために作られたロシア系民兵団を助ける義勇軍としてワグネルを作った。

On Prigozhin’s Insurrection Farce
Prigozhin Says 20,000 Wagner Fighters Were Killed in Bakhmut Battle

2021-2022年に米国がロシアを挑発するためにウクライナにドンバスへの攻撃を強めさせ、それに呼応してロシアがウクライナに反攻(侵攻)した後、ワグネルはロシア国軍と一緒にドンバスでウクライナ軍と戦い続けた。

昨年夏以降、ウクライナでの戦闘が膠着気味になってからは、ロシア側の地上軍で主体的に戦っているのが国軍でなくワグネルになった。

ウクライナで兵器を浪費し尽くし和平を余儀なくされる米国側
Wagner Chief Reveals 20,000 Of His Fighters Killed At Bakhmut, Says Putin’s War Has Backfired

プーチンの露政府はウクライナ戦争を低強度の膠着状態でずっと続けることをひそかな戦略にしている。ウクライナ戦争が長期化するほど、中国サウジなど非米諸国が結束を強めてロシアを支持し、非米側が石油ガスなど世界の資源類の大半を持ったまま米国側と対立し、米国側の経済難が資源不足などによって悪化して自滅する傾向が強まるからだ。

米国側も、覇権運営を牛耳っているのが隠れ多極派なので、ウクライナ戦争を長引かせて米覇権を自滅させたい。米露の両方が、ウクライナ戦争が低強度・膠着状態でずっと続くよう画策してきた。

ウクライナ戦争体制の恒久化
プーチンの偽悪戦略に乗せられた人類

露政府は国軍の犠牲を減らすため、膠着状態での戦闘をワグネルに任せる傾向が強くなった。ワグネルのプリゴジンは今年3月ごろから、露側はウクライナ軍を決定的な敗北に追い込めるのだから早く完勝して勝利宣言してこの戦争を終わらせるべきだと繰り返し表明し、それを無視する露政府を非難するようになった。

就職先なく、死んだも同然。中国の若者たちは習近平に見捨てられた

先日掲載の「若者の失業率が20%超えの中国。習近平が本気で恐れる『天安門事件の再来』」でもお伝えした通り、空前の就職難が大きな社会問題化している中国。その悪影響は市民生活にも及び始めているようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、就職難に喘ぐ中国の若者たちの実態と、時代錯誤も甚だしい習近平政権の施策を紹介。さらに失業率の悪化により社会不安が広がる中国の世相を反映した暗いニュースを取り上げるとともに、その根幹には彼の国の歪んだ社会構造が横たわっているとの指摘を記しています。

【関連】若者の失業率が20%超えの中国。習近平が本気で恐れる「天安門事件の再来」

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年6月29日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】若者の就職難で不安定化する中国社会

「死亡卒業写真」「ゼロ職場」…就職難にあえぐ中国の大卒者たち、自虐ネタが話題に

中国若者の就職難に関する話題をもう一つ、ご紹介しましょう。

中国の大学の卒業式で、卒業生がキャンパス内で死体のようにぐったりとしている姿を写真に撮るという行為が、今、中国の若者の間で流行しています。彼らがその行動で訴えたいこととは、有名大学を卒業しても就職先がなく死亡したも同然だ、ということのようです。

中国の就職難がどれほど深刻かということについて、先のニュース分析でも述べましたが、さらに以下の報道を一部引用してその実態を見てみましょう。

今年6月に卒業する中国の大学生たちは史上最悪の就職難に直面している。中国全域には今年、過去最多の1,158万人の大卒者と100万人の「海帰(海外留学からの帰国者)」が労働市場に参入する。

 

2020年初めの新型コロナウイルス感染症流行以降、中国の強力な「ゼロコロナ政策」で企業が採用を減らし、この間に増えた就職浪人たちも今年、一緒に競い合わなければならない状況だ。

 

ところが、新型コロナ感染防止措置が解除された後も中国の消費・生産・投資の回復は遅く、不動産市場が低迷するなど経済状況が悪いため、雇用は少ない。先月の中国における16-24歳の失業率は20.8%と最悪だった。

「死亡卒業写真」「ゼロ職場」…就職難にあえぐ中国の大卒者たち、自虐ネタが話題に

また、他の報道では、大学卒業時に就職先がないからと、大学院進学を選ぶ学生が多かったが、彼らは大学院を卒業した時点でも、就職難は変わらなかった、とのこと。

中国で大学生が空前の就職難!なのに政府は高齢者の再就職を奨励…何が起きてる?

中国では少子化が進む一方で大学入学の枠が増えていることから、大学入学は以前よりは容易になったと言われていますが、それでも中国での統一試験「高考」を受験する受験生は、本人と家族が一丸となって試験に挑む一大事です。必死に勉強して有名大学に入学できても、卒業した後の就職先がない。これでは、死亡したも同然だと学生が「死亡卒業写真」を撮る気持ちも分かります。

就職できなかった学生は、たちまち経済的に困窮し、ネットやスーパーなどのお店で賞味期限が迫って割引になった食品や、売れ残りの弁当などを安く購入して生活を送っているそうです。

「死亡卒業写真」「ゼロ職場」…就職難にあえぐ中国の大卒者たち、自虐ネタが話題に

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なぜ「ものぐさな恋人」がサプライズで起死回生を試みても失敗するのか?

さまざまなシーンで用いられ、今やすっかり市民権を得たサプライズ演出。しかしながら、相手から思ったような反応を得られないことも多々あるものです。なぜそのような状況が起きがちなのでしょうか。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では心理学者の富田さんが、サプライズ演出が失敗に終わってしまう理由を専門家目線で徹底解説。その上で、恋愛シーンにおいてサプライズを計画せざるを得ない現代社会に対する率直な感情を綴っています。

サプライズの有効性について考察。「ゲイン・ロス効果」とは何か?

ラジオの番組から問い合わせが来ました。

それは、恋愛における「サプライズ」の有効性についてです。実際、誕生日などの思いがけない「サプライズパーティー」は嬉しいものです。ドッキリの「プロポーズ」もロマンチックな盛り上がりを演出してくれます。

たとえば、パーティーをやってもらえるとは全然期待していなかったのに、サプライズで仲間が集まってくれたりすると、予定通りにパーティーが行われた時よりも嬉しさが倍増するように感じます。

「これは、『ゲイン・ロス効果』でしょうか?」

担当者が、いきなり心理用語をぶつけて来ました。近頃のマスコミ担当者は心理学も勉強しているので、油断ができません。

「ゲイン・ロス効果(gain-loss effect)」とは、人間が状況の変化によって受ける心理的な影響の大きさに関する理論です。

たとえば、最初から「プラス3.0」の印象を持っていた対象が「プラス4.0」に変化しても、その差(これを「利得、gain」と呼びます)は「1.0」に過ぎず、これくらいの値では少し嬉しいだけですが、もし、最初の印象が「マイナス1.0」だった対象が「プラス4.0」に変化したとすると、ゲインは「5.0」となり、先の例より、5倍ほど嬉しく感じるというわけです。

つまり、喜びや悲しみ、嫌悪や好意といった対象への評価や感情は、対象の「変化の大きさ」、つまり「ゲイン」の影響を強く受けるというわけです。

先の例なら、最初からパーティーをやってもらえる、つまりプラスの状態から、本当にパーティーをやってくれたというプラスの状態への変化量、つまりゲインはそれほど大きくありませんが、パーティーは無いというマイナスの状態から、パーティーをやってくれたというプラスの状態に突然変われば、その変化量、すなわちゲインはとても大きくなるというわけです。

「ゲイン・ロス効果」は「対人認知」(人の印象や評価などについての認識)の場面で生じる心理現象を説明するのに便利な概念でした。たとえば、最初、自分の意見に反対していた人物が、最後には賛成に転じたといった場合の方が、最初から賛成だった人物が最後まで賛成だった場合よりも、その人物に対する「好印象」の度合いは大きくなります。マイナスからプラスに転じた方が「ゲイン」が大きいからです。

といったわけで、「サプライズ」を用いることによって、引き起こされる「嬉しさ」や「喜び」などの情動反応が通常の場合より大きくなることは、「ゲイン・ロス効果」により説明できるのですが、この理論が説明してくれるのは、あくまで反応の「増加」という点についてのみです。

これだけでは、何となく不充分に感じませんか?

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