日本の過労死ライン「死ななければ関係ない」のトンデモ基準

日本発祥の言葉であり、「Karoshi」という綴りで世界が知るところとなっている過労死。その日本における「過労死ライン」が、あまりに非科学的であることをご存知でしょうか。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、科学的なエビデンスに基づけば「1ヶ月の残業時間50時間」とすべきその基準が、「残業100時間未満」に設定されている現実を強く非難するとともに、過労死の悲劇があとを絶たない現状を批判的に記しています。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

 

過労死ラインは誰のため?

やっと、本当にやっと、法律が、「人の尊厳を守る」という本来の役目として機能しました。

居酒屋チェーンに勤めていた男性(62)が、脳内出血になり後遺症が残ったことの労災認定をめぐり、残業が平均月80時間などの過労死ラインに満たないとしていったんは労働基準監督署に退けられたものの、その後、一転して労災と認定されたのです。

この判決は、過労死ラインだけではなく、身体的負荷などの要因も含めて総合判断するよう9月に改定された新基準に基づく判断で、労災を認めない決定が取り消され、新基準で認められたのは全国で初めてです。

これまで国は過労死ラインを、

  • 直近1ヶ月で残業100時間
  • 直近2~6カ月で残業が平均80時間

と設定。

しかし、過労死が疑われるケースでも、過労死ラインに満たないことから、労災の申請を諦めたり、申請しても認められないケースが増えていました。

そこで、厚労省は9月、残業時間が過労死ラインに近ければ、休日のない連続勤務や深夜勤務の多さ、身体的負荷などを総合的に考慮し、労災を認定できると基準に明記したのです。

むろん、これだけで過労死が救えるとは到底思えません。科学的なエビデンスにもとづけば、過労死ラインは「週労働時間を50時間超」。過労死と長時間労働の因果関係は国内外を含めた多くの研究で認められていて、「週50時間労働」を超えると、脳血管疾患、もしくは心臓疾患(=過労死)のリスクが2倍以上まで高まることわかっているのです。

深夜勤務などで、長時間労働に睡眠不足が加わると、さらに危険度は高まります。

九州大学の研究グループが、「心筋梗塞の男性患者260人」と「健康な男性445人」の労働時間と睡眠時間を比較し、発症のリスクを検証したところ、

  • 「長時間労働で、十分寝ている」(週労働60時間以上・睡眠6時間以上)
    ⇒心筋梗塞のリスクは1.4倍
  • 「長時間労働で、睡眠不足」(週労働60時間以上・睡眠6時間未満)
    ⇒心筋梗塞のリスクは4.8倍

このような結果を踏まえれば、過労死ラインを「1ヶ月の残業時間50時間」にすべきです。

実際、脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準について、国の検討が始まった当初、研究者側は「60~65時間」を主張していました。当時、私は何度も検討会を傍聴していましたので、企業側から「それは無理!」と反発が大きく、その結果として、件の基準になったと記憶しています。

 

2度目の敗戦危機。岸田首相「対中優柔不断」が日本にもたらす災い

岸田首相の中国に対する優柔不断な態度が、日本に大きな災いをもたらすことにつながりかねないようです。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、第2次世界大戦の敗戦をはじめ、日本の指導者たちが致命的な失敗を犯してきた理由を分析・解説。さらに岸田首相の近視眼的にすぎる姿勢を批判するとともに、一刻も早く北京五輪の外交的ボイコットの決断を下すべき訳を記しています。

日本が負けたのは【●●的視点】がなかったから。そして今も…

日本は戦後、GHQに自虐史観を植えつけられました。それで、いろいろ困ったことが起こりました。たとえば、

「日本が第2次大戦に負けた真の理由を分析することができなくなったこと」

なぜ?「自虐史観」というのは、要するに

  • 日本は悪い国です
  • 日本人は悪い民族です

ということ。それで、「日本が負けた理由」は、

  • 日本が悪いことをしたから

で終わらされてしまった。しかし日本は、史上最悪の独裁者スターリンのソ連より悪いことをしたでしょうか?原爆投下より悪いことをしたでしょうか?大英帝国より広大な植民地をつくったでしょうか?

冷静に考えれば、「日本は悪い国だから、日本人は悪い民族だから、日本は悪いことをしたから負けた」というのが、「まったく論理的でない」ことに気づきます。

では、なぜ日本は負けたのでしょうか?

日本が負けた理由

私はかなり長い期間、「日本が負けた本当の理由」について研究しています。いろいろわかったことがあります。たとえば、

  • 日本敗戦の遠因は、日露戦争後の対応にあった
  • 日露戦争時日本に多額の財政支援を行ったアメリカは、戦後南満州鉄道の共同経営を望んだ。日本はこの提案を拒否したため、日米関係は悪化した
  • 第1次大戦時、当時日本の同盟国だったイギリスは、日本に陸軍派遣を要請した。日本はこれを拒否し、一兵も送ることはなかった。イギリスは幻滅し、戦後日英同盟は破棄された
  • 日本が1932年満州国を建国したことに中国は反発。国際連盟は「リットン調査団」を派遣した。昭和天皇は、「リットン調査団」の勧告を支持したが、日本政府は反対。結果、日本は国際連盟内で孤立し、脱退することになった(しかし、脱退する必要はなかったともいわれる)
  • 国際連盟を脱退した全権代表松岡洋祐は、帰国時「英雄」として熱狂的歓迎を受けた(日本国民は、国際連盟脱退を喜んでいた)
  • 1939年、第二次世界大戦がはじまった。この年、日本は、ナチスドイツの同盟国ではなかった。しかし、1940年、日本は正式にドイツの軍事同盟国になった
  • 1941年8月、アメリカは、日本への原油輸出を停止。石油の90%以上を輸入に、そのうち8割をアメリカに頼っていた日本は危機に陥る。それで、「真珠湾攻撃」を決断。しかし、実をいうと真珠湾を攻撃する必要性はなかった。オランダ領インドネシアの油田を確保していれば、石油問題は解決された。日本がアメリカを攻撃しなければ、「不戦」を公約に掲げていたルーズベルトは、日米戦争を開始できなかっただろう

などなど、ざっくり書きましたが、敗戦の原因は山ほどあります。

こう書くと、「やはり北野は自虐史観だ」と思う人もいるでしょう。

いえ、そうではありません。私が書いていることは、「日本が負けにつながる行動をとった」という話。「日本が道徳的に悪かった」という話ではないのです。

日本が負けた理由は、いろいろいろいろあるのですが、一つ一つの「負けにつながる行動」のベースにある「見方」があります。なんでしょうか?

それは、日本の見方が、「近視眼的だった」ということ。別の言葉で、「戦術的だった」ということ。

たとえば、アメリカと南満州鉄道を共同経営するという話。日本政府が、「戦略的視点」をもっていたら、どういう決定を下したでしょうか?

当時日本最大の仮想敵は、いうまでもなくロシア帝国です。日本がもっとも恐れていたのはロシアの「南下政策」。これを防ぐための「緩衝地帯」として、朝鮮半島、満洲に進出した。

では、アメリカを南満州鉄道に入れたらどうなるでしょう。ロシアが南下してきたら、アメリカが戦ってくれるでしょう。そうなれば、どれほど日本は楽になったことか。こういう「戦略的視点」が、当時の日本にはありませんでした。

アサヒビール名誉顧問の中條高徳氏は、名著『おじいちゃん戦争のことを教えて~孫娘からの質問状』の中で、こう書いています。

日本にはもっと賢明な選択肢があったのかもしれない。たとえば、満鉄を共同経営しようというアメリカの鉄道王ハリマンの提案をそのまま受け入れていたら、昭和の歴史は大きく変わっていたのではないかとおじいちゃんには思えてならない。(p31)

発熱隠しサッカー観戦が物議。「不心得者」には高額の罰金を課すべき訳

米国から帰国直後の女性と過ごした男性が、発熱や咳の症状がありながら等々力競技場でサッカー観戦。その後オミクロン株への感染が確認され、大きな問題となりました。これほどの「不心得者」に対しても何の罰則もない日本の現状を問題視するのは、軍事アナリストで危機管理の専門家でもある小川和久さん。今回のメルマガ『NEWSを疑え!』では、アメリカ、ニュージーランド、台湾の感染対策違反への罰金が2倍3倍と高額化している例を紹介し、日本も国ができないのならば都道府県の「迷惑防止条例」を適用すべきと声を上げています。

 

「甘ちゃん」には罰金で一罰百戒

ちょっとコロナを甘く見ているのではないかという出来事が起きました。米国から帰国してオミクロン株感染が確認された都内の20代の女性が男性と濃厚接触し、その男性が、これまたオミクロン株に感染していることが判明したケースです。

女性と濃厚接触した男性は、その後、発熱と咳があったのに職場に出勤し、あまつさえ12日には川崎市の等々力陸上競技場で行われたサッカー天皇杯の準決勝の試合を見に行ったことが判明しました。東京都は近くで観戦していたおよそ80人の観客に地元の保健所を通じて連絡をとり、検査を受けるよう呼びかけています。

これを見ると、菅義偉前首相の「世界でロックダウンをする、外出禁止に罰金かけてもなかなか守ることができなかったじゃないですか」という記者会見の発言(8月13日)も、いまひとつ説得力に欠ける印象です。菅さんはワクチン投与でコロナを克服するのが最も有効だと強調したかったのですが、そうではないようです。

ワクチンの有効性は確かですし、追加投与も進めるべきですが、それに頼っているだけではサッカー観戦に出かけたような「甘ちゃん」や不心得者はあとを絶たず、それが多くの人びとを危険にさらすことは避けられません。

同様の考えなのでしょう。世界の趨勢は罰金による規制に傾いているようです。

米国の国土安全保障省(DHS)は、9月10日から航空機や電車、バスなどの公共交通機関でマスク着用義務を守らない利用者への罰金を引き上げ、違反者は1回目で500~1,000ドル(5万6770円~11万3540円)、2回目で1,000~3,000ドル(11万3540円~34万620円)が科されることになりました。更新前は1回目で最低250ドル(2万8385円)、2回目以降は最高で1,500ドル(17万310円)でした。

ニューヨーク市も9月13日から、屋内の飲食店やスポーツジム、それに映画館や劇場、美術館といった施設に対し、12歳以上の利用客にワクチン接種の証明書の提示を求めることが義務づけられました。違反した場合、1000ドルから5000ドル(11万3540円~56万7700円)の罰金が科せられます。

 

10万円給付で「クーポン」を選択した自治体は住みやすいと言えるのか?

ワクチン対応や感染拡大時の病室確保に自粛要請の仕方や協力金の支給スピードなど、コロナ禍中の各自治体の動きには大きな差があり、自身が住む自治体と他の自治体を比較する機会も増えたのではないでしょうか。その場所、街の本当の「住みやすさ」は、自治体行政のあり方次第と訴えるのは、メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さん。今回の18歳以下への10万円相当の給付では、住んでいる自治体がどのような方法を取るかで、住民寄りか政府寄りかを見極める指標になると主張。国民としては国を、住民としては自治体をしっかりと見つる必要があると伝えています。

 

「10万円給付」は、国の間違った方針を変えさせた大きな事件

話題の給付金だが、その給付の方法は理論上、
(イ)10万円全額現金
(ロ)5万円現金+5万円現金
(ハ)5万円現金+5万円クーポン
の3つに分けることができる。

さすがに日本全国全ての自治体までは調査できなかったが、東京都下に限って言うなら12月20日現在、62区市町村全てが現金による給付を決定したようである。因みにその内訳は、
(イ)37
(ロ)25
(ハ)0
である。

本音を言えば(ロ)の群も、事務経費や振込手数料等のことを考えれば(イ)のやり方にしたかったに違いなかろうが、これは施策方針発表当初の大阪市への国の脅迫がじんわりと効いていて二の足を踏んだ自治体があったからであろう。

こういった特別な予算措置に限ったことではない。地方交付税という伝家の宝刀がある以上、地方は国に対して露骨には逆らえないのである。国の方が一方的におかしくてもやっぱり逆らえないのである。この(時に静かな、時に露骨な)脅迫を無視すれば何らかの形で必ず報復があることを知っているからである。この国の中央・地方官権のあり方は、思っている以上に超ブラックなのである。

それでも今回の給付金に関しては、実際にオペレーションを行う自治体同士の緩やかな団結とマスコミの力と民意の後押しによって、国の間違った方針を変えさせたという実績を作ったという点では結構な事件だったのではないだろうか。少なくとも中央政府の者には「押せば何でも通る」といった幻想を「何でも思い通りに行く筈なんてない」という現実で打ち崩されたような印象を与えたのではないだろうか。そんなに大ごとと言う訳ではないけれど、少しばかり胸のすく話である。

それに今回の給付金騒動は、図らずも我々住民(敢えて国民という言い方ではなく)に一つの評価基準を示した。即ち、自分たちの住む自治体が(イ)(ロ)(ハ)のどれを選択するかによって、
(イ)住民寄り
(ロ)住民に寄り添いつつも日和見
(ハ)中央政府寄り
というふうに分類評価できるようになったということである。自治体に一住民として住民税を納めている以上、この辺のところはしっかり見て置きたいものである。

また(ハ)のような選択をした自治体は、今後も住民の利便性よりは国(=中央政府)に尻尾を振ることを優先する可能性があるということだから本当の意味の「住みやすさ」からはおよそかけ離れたところということになる。

その場所を真に住みやすくするものは歴史でも景観でもない。行政である。この行政にこそ、教育・福祉等あらゆる問題は掛かっているのである。我々は国民として国(=中央政府)を、住民として自治体をしっかり見つめて行く必要があるのである。

 

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Yahoo!アプリが誤送信「ゲリラや特殊部隊による攻撃が発生」通知を謝罪。ネット「凄い内容」「ちょっと草」

Yahoo! JAPANが22日15時13分頃、「Yahoo! JAPANアプリ」で誤った内容のプッシュ通知を配信し、同日15時30分頃Yahoo! JAPAN上に謝罪文を掲載した。今回、誤送信した通知のタイトルが衝撃的だったため、ネット上は一時騒然となった。一体どんな通知だったのか、実際に通知を受信した家族から情報があり、その内容を知ることができたが、そのタイトルは以下のような物騒なものだった。

「【政府発表】[配信テスト][dev]ゲリラや特殊部隊による攻撃が発生しました。(14時06分) 」

「テスト」と付いているため本当ではないと瞬時に判断できたそうだが、とはいえ「ゲリラや特殊部隊による攻撃が発生」というタイトルにはドキッとさせられたという。

案の定、SNS上では16時現在トレンドワードに「配信テスト」「誤配信」などのキーワードがランクインしている。

Yahoo! JAPANはサイト上で、

「現在、詳細について調査中です。最新の情報はこちらで随時更新します。お客様にはご迷惑をおかけし申し訳ございません。」

と謝罪した。

今回の誤った内容のプッシュ通知について、ネット上では「ミスとはいえ凄い内容だな」「なかなか物騒な内容でちょっと草」「実は本当なんじゃないか?」など、さまざまな反応があがっている。

近く、このようなことが起きるという情報でもあったのだろうか? それとも単なるミスなのか? Yahoo! JAPANの調査結果を待ちたい。

世界に負け続ける日本ブランド。脱却できない「ガラパゴス体質」

日常生活に欠かせないものには便利さが要求されますが、機能を増やし過ぎると不必要なものが増え、ユーザーを置いてけぼりにしてしまいます。ガラパゴス化しがちな日本製品に多い例です。そこで今回は、MBAホルダーで無料メルマガ『MBAが教える企業分析』の著者である青山烈士さんがサンフランシスコ発のあるブランドを紹介。そこにあるのは“ワクワク”の重要性でした。

ワクワクと哲学

今号は、毎日持ち歩けるにこだわったブランドを分析します。

● サンフランシスコ発のEDC(Everyday Carry)ブランドである ATECH Innovation Corporation 

日本での販売・プロモーションは、正規代理店としてデザイアドライン株式会社が行っています。

大人の男性をターゲットに 「独自の製品設計哲学」に支えられた「日常の“ちょっと不便な瞬間”を解決ことができる」「持ち運びやすい」等の強みで差別化しています。

男性がワクワクするような、男心をくすぐる多彩な隠しツールを搭載することで、期待と注目を集めています。

■分析のポイント

ガラパゴス携帯に代表されるように、多機能化を進めて独自の進化を遂げたものの、iPhoneに敗北したのを目の当たりにして思うのは、ワクワクの重要性です。

機能を増やすことに注力してしまうと、機能の数での勝負になり気づけば、お客さまは置いてけぼりのようなことになりかねません。

やはり、ユーザーが手にするモノであれば、デザイン、肌触り、持ちやすさなどなど、機能以外の部分の重要性は高まります。

その中でも、持っていることでワクワクするかという要素は、ユーザーに選ばれるために非常に重要です。

機能もユーザーが使いたいと思うような機能であったり、便利だと思うような機能など、ワクワクにつながる機能にすることが求められます。

ATECHは、デザイン性にこだわるのはもちろん、やみくもに多機能を追求するのではなく、実生活でどのような機能が必要になるかを研究したうえでちょっとしたピンチの時に使える機能を実装しているのです。

そして、今回のポイントは、隠しツールです。

ドラマや映画、マンガなどで登場するひみつ道具や隠しツールなどにワクワクされた方もいらっしゃると思います。あるアニメに登場するメガネ型の麻酔銃が欲しいと言っている方もいました笑。

ATECHの製品も見た目ではわからないツールがたくさん隠れているのです。カラビナやキーチェーンの売り文句は「男子はこれ絶対好きなやつー!」となっていることからもわかりますが、この隠しツールにワクワクする方が多いのでしょう。

ATECHの製品には、ワクワクするための工夫が凝縮されていますし、モノづくりの哲学を持っているからこそ、ワクワクするツールを開発できていると感じます。やはり、哲学が無いと周囲に振り回されますし、自分たちの良さを見失いがちですからね。

改めて哲学を持つことの重要性を認識させてくれる好事例だと思います。

今後、ATECHからどのような商品がリリースされていくのか注目していきます。

プロテインやアミノ酸の摂取は有酸素運動の前か後か?効果的な摂り方とは

プロテインやEAA(必須アミノ酸)はトレーニングに欠かせないものですが、摂取するタイミングや方法を間違えれば効果が薄れてしまいます。では、最も効率的に摂取するにはどうしたら良いのでしょうか?ボディビル全米大会の覇者であり“筋肉博士”の異名を持つ山本義徳さんがメルマガ『博士の「Optimal Body 研究所」』の中で、多くの研究結果から詳しく解説します。

 

空腹時のトレーニングは

筆者は「空腹時のトレーニングはカタボリックが亢進し、筋肥大には向かない」と主張していますが、空腹時は脂肪が主にエネルギーとして使われるので、その心配は要らないという人もいます。

実際にはどうでしょうか。

空腹時に有酸素運動を行った研究はあるのですが、残念ながらトレーニング経験者を対象に無酸素運動を行った研究はあまりありません。

16名のトレーニング経験者を対象に、週4回のウェイトトレーニング(4~6種目を10回4セット)をラマダン断食中に行わせた研究があります。(※1)

その結果、断食中にトレーニングした群は除脂肪体重が平均0.2kg減り、体脂肪率は0.7%減りました。

食事を摂ってからトレーニングした群は除脂肪体重が平均0.3kg増え、体脂肪率は0.4%減りました。

同じ研究グループが、ラマダン断食群と断食をしなかった群で比較した研究もあります。

ラマダン断食群は空腹時にトレーニングしました。(※2)

その結果、ラマダン断食&空腹時トレーニング群は除脂肪体重が0.1kg減り、体脂肪率が0.7%減りました。

断食しなかった群は除脂肪体重が0.7kg増え、体脂肪率は1.1%増えました。

こうした結果をまとめたシステマティックレビューでは、「断食を行う理由にかかわらず、除脂肪体重(LBM)への影響は有害であると考えられる」、「しかし除脂肪体重を維持することは可能で、体脂肪の減少には有効である」といった結論になっています。(※3)

年齢や性差の影響はどうでしょうか。

思春期のアスリートを対象にしたシステマティックレビューでは、ラマダン断食中に週3回トレーニングしても、少なくとも最初の4週間では体重も体組成も変化がなかったと示されています。(※4)

またこちらはマウスの研究ですが、雌マウスは6時間のファスティングで体脂肪が増加し、耐糖能が悪化したことが示されています。(※5)

研究者の意見としては、雌は妊娠するために「食べられるときに栄養を蓄えよう」とするのではないかとの推察でした。

ダイエットを目的としている女性にとっては、ファスティングはむしろ悪影響をもたらす可能性が高いかもしれません。

ここまでをまとめると、空腹時のトレーニングは筋肉量を増やすには不向きである。

しかし減量が目的で、できるだけ除脂肪体重を維持したい場合には体脂肪減少に有効である。

ただし女性には向かないかもしれない。

以上のことが言えそうです。

 

「幸福を真剣に考えない」ことが幸せになるための答えなワケ

幸福とはなにか。人それぞれによって正解が異なる永遠のテーマですが、誰でも幸せにはなりたいと思うはずです。今回取り上げる無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介されているのは、ストックホルム商科大学教授で、幸福研究で知られる著者が幸福について論じた一冊。スウェーデン王立劇場を満員にしたというその幸福論の内容とはどんなものなのでしょうか?

専門家が語る、幸福のノウハウ⇒『幸福についての小さな書』

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幸福についての小さな書

ミカエル・ダレーン・著/中村冬美、柚井ウルリカ・訳 サンマーク出版

こんにちは、土井英司です。

昔、娘の中学校のテニス部のチームメイトが、「受験に専念させるため」という理由でお母さんに部活を辞めさせられていましたが、おそらくこのお母さんは、幸福論の研究結果をご存知なかったに違いありません。

お母さんは、一生懸命勉強して良い学校に入れば娘は幸せになれる、と思っていたのかもしれませんが、実際には、娘さんは運動した方が幸せになれたのです。しかも将来にわたって。

人生において、無知は時として不幸な結果を招く。特にその対象の真実が、人間の思い込みと異なる場合には。

本日ご紹介する一冊は、ストックホルム商科大学教授で、幸福研究で知られるミカエル・ダレーン氏による幸福論。

著者は、経営戦略およびマーケティング学部の教授ですが、なぜか有名なのは幸福論で、著者がスウェーデン王立劇場で行った「幸福について」というレクチャーは満席御礼だったようです。

公式サイトを見る限り、かなりファンキーな方ですね(笑)。

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本書には、幸福について現在、わかっていることをさまざまな調査結果をもとに紹介したもの。

150ページに満たない小冊子ですが、そのなかに、幸福に対する遺伝の影響や信仰の影響、どんな心構え、行動が幸福に影響するかが、コンパクトにまとめられています。

ユーモアあふれる筆致で、読んでいるだけで幸福になれる、不思議な一冊です。

ヤフコメごときに踊らされる日本。「コロナ鎖国」が母国を滅びへと導く

先日掲載の「オミクロン株の出現で『コロナ鎖国』が“できてしまう”日本の深刻度」で、事実上の国境封鎖が可能となってしまっている我が国の状況が、どれだけ深刻かを解説した米国在住作家の冷泉彰彦さんですが、2年にも及ぶ「鎖国」の悪影響は、我々日本人が思ってる以上に多岐に渡ってしまっているようです。今回冷泉さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、5つのマイナス要因を挙げそれぞれについて詳しく解説。さらに低下する一方の国内の生産性を上げるため、「国境が開いた際」に日本全体で実践すべきことを提示しています。

【関連】オミクロン株の出現で「コロナ鎖国」が“できてしまう”日本の深刻度

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2021年12月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

 

事実上の国境閉鎖、コロナ後への備えをどうする?

新型コロナウィルスのオミクロン株発生の報を受けて、岸田政権は「水際対策」を徹底することとしています。具体的には、外国人の入国は原則的に全面禁止となる一方で、多くの国と地域からの入国者は、邦人であっても3日から9日のホテル等への強制隔離を含む14日間の自主隔離が義務付けられています。

タイミングとしては、12月初旬から日本の国境が突然に「事実上閉鎖」されたわけです。その背景には、国内の一部の世論が「島国の特質を生かした水際作戦」を強く要求してきたことがあるようです。ちなみに、この世論は「ヤフー日本のコメント欄」という特殊なメディアが主たる活動の場所になっています。

この「ヤフコメ」の問題点については、どこかで議論したいと思っていますが、とにかく岸田政権は前政権、つまり安倍政権と菅政権の教訓を踏まえて、政権浮揚のために迅速な対応に走ったのでした。もっと言えば「ヤフコメ」を重視していたと考えられます。

この点に関して言えば、「たかがヤフコメ」に踊らされているという批判は可能ですが、その結果として「もう少しマシ」な世論調査をかけると、こうした「水際作戦」については92%というような支持が出ています。更に言えばその結果として政権支持率が何と60%台にアップしているので、政権としては、「引くに引けない」格好になっています。

そうとは言え、オミクロン株が、強力な伝染性と共に強毒性を有していた可能性は全時点では否定できません。英国から「死者は1名だけ」という報道がされていた時期には、一部には、「オミクロンは感染力は強いが、弱毒性のため、デルタを駆逐してコロナをただの風邪にしてくれる救世主」という期待感があったのは事実です。

ですが、その後、英国では7名、さらに最新の報道では累計12名の死者が確認されていることから、この種の「超楽観論」はややトーンダウンしています。それはともかく、日本の場合は「ほとんどデルタを制圧」した中で、徹底した「水際作戦」でオミクロンに関する「時間稼ぎ」をしているわけで、この方針を現時点で否定することはできません。

ただ、方法論としては「14日は厳格なホテル隔離を個人の費用負担で(シンガポール方式)」とした上で、国籍に関わらずビザのある人(留学生、婚約者、駐在員、長期出張者)は入れるというスタイルが望ましいと思います。これなら、「ヤフコメ」の面々にも科学的かつ受益者負担ということで納得してもらえるのではないでしょうか。

勿論、この方式に関しては法改正が必要なために、政権は消極的だったのですが、事態がここまで至った中では、法律を変えてでも取り組むべきと思います。

現在の状況ですが、入国に関しては、以下の数点の指摘をしておきたいと思います。

・ニューヨーク州とハワイ州の6日隔離について、どうしてこの2州に関して厳しいのかが不明確です。印象論としては、ニューヨークに滞在している在外邦人に対しては「大変だから戻ってくるな」というメッセージ、反対にハワイに関しては日本在住者について「年末年始のハワイ旅行は断念せよ」というメッセージとしてやっている、そんな風に見えます。仮にそうだとしたら、日本の国益を代表してNYで頑張っている邦人、日本人の受け入れに頑張ってきたハワイの観光産業に対して、やはり理不尽という感覚は拭えません。

・書類チェック(これは電子化の途上ですが)後の「PCR結果待ち」という名の「ホテルと移動手段の振り分け待ち」の5時間とか6時間という待機について、乳幼児などを連れた親子が「全く優先されない」という指摘が出ています。事実であれば、非常に恥ずかしいことだと思います。子供を優先すると、子供のない人が「キレた」場合に担当者のメンタル負荷がキツイというのは理解できますが、そんな悲しい認識をサクッと上書きするようなマネジメントを求めたいと思います。

 

売り上げ過去最高の衝撃。ジャパネット2代目「脱カリスマ経営」の全貌

一度聞けば耳を離れない甲高いトーンと独特のイントネーションを駆使したトークで、一代にしてジャパネットたかたを通販大手に育て上げた髙田明氏。そんな誰もが知る創業者の後を継いだ長男の旭人氏は、周囲の心配をよそに過去最高の売り上げを記録するなど、先代に負けない経営手腕を発揮しています。旭人氏はジャパネットのさらなる発展のため、何を変え、そして何を継承したのでしょうか。今回の「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」では、そんな旭人氏が実践した「脱カリスマ経営」の全貌を徹底解剖するとともに、驚きの巨大プロジェクトに賭ける若き2代目の熱意を紹介しています。

ジャパネット2代目、脱カリスマ経営の全貌!あのカリスマから承継した男~売り上げ過去最高の秘密~

通販大手の「ジャパネットたかた」といえば、思い出すのは創業者の髙田明だろう。佐世保弁の軽妙な語り口で客の心をつかんだテレビ通販の第一人者。社長としてもカリスマ性を発揮し、一代で年商1,500億円を超える企業を作り上げた。

2015年に社長を退任。そのバトンを引き継いだのが長男の髙田旭人(42)だ。経営スタイルは父とは真逆。「父がやれなかったことを自分がやろうと思っていて、父の文化も変えられる」と言う。

旭人は「脱カリスマ経営」を掲げたが、社員からは不安の声も上がっていた。

「不安だらけでした、突然だったから。『え、そんなタイミング早いの?』みたいな」(テレビ通販MC・中島一成)

「テレビショッピングは明社長が出演していて当たり前でした。社長に頼っていたところがあったんです」(同・塚本慎太郎)

だが、そんな声をよそに、旭人の社長就任後、売り上げは過去最高を更新。去年は2,400億円を突破した。旭人は何をしたのか。

脱カリスマ経営1「チーム力の向上」

社長であり番組の顔でもあった明は、文字通りすべてを取り仕切っていた。例えば、天気が悪くエアコンは売れないと判断すれば、急きょクリーナーに変更。その日の状況で何を売るのがベストか、すべて明が直感で決めていた。

「髙田の場合は自分の頭の中に全部あって、『髙田の指示したものを準備して髙田の思う順番で』というのが、ひとつの方法でした」(前出・中島)

一方、2代目社長の旭人はというと、本番中にスタジオに入ることはない。

「僕は向いてないからいいや、と。自分は支える側、経営者としての時間を増やして、みんながやりやすくするほうです」(旭人)

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テレビ通販のMCを8人に増やし、誰が出てもしっかり売れるようにした。

鍵はチーム力。ベテランMCの中島が紹介していたのは節水型のシャワーヘッド。午前の放送が終わるとスタッフが集合した。見ていたのはリアルタイムの売上げデータだ。

ひとりの直感ではなく、データを元にみんなで意見を出し合い、商品を決めていく。結果、午後の生放送はウォーキングシューズに変更。これがチーム力だ。

「みんなで知恵を少しずつでも出し合って、より良いものにしていく感じです。まったくやり方が違います」(中島)

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