【書評】もはや脅迫。太宰治が借金依頼状に書いた「死にます」

文学史にその名を残す名文家たちは、言い訳や謝罪に関しても独特の才能を発揮していたようです。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが紹介しているのは、『文豪たちのずるい謝罪文』というそのままズバリのタイトルがつけられた書籍。ある意味「代表作」に負けず劣らぬ、太宰治がしたためた借金依頼状も取り上げられています。

偏屈BOOK案内:山口謡司『文豪たちのずるい謝罪文』

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山口謡司 著/宝島社

帯がうまい。「『先生!それはないでしょう!?』借金、浮気、締め切りの言い訳に文豪の名文が冴える!」。

第1章:金!金をくれ!
第2章:〆切から逃げろ!
第3章:文豪VS文豪
第4章:不倫の言い訳
第5章:死ぬ理屈

という構成である。著者は大東文化大学文学部教授、専門は書誌学、音韻学、文献学。

原稿料前借りの常習犯ともいうべきなのが、あの文豪、太宰治。この本で公開された借金の依頼状が、あまりに情けなすぎてガックリくる。本人もまさか後世で公開されるとは思っていなかっただろう。わたしは太宰は数作読んで投げ出したから、こんな裏事情を読んでも、フン、恥知らずな男だねえとしか思わないが、本当の太宰の姿を知った太宰ファンは、そうとう落胆するに違いない。

著者はその前借り依頼状の、言葉遊びをみごとだと評する。「その二百円ではうばうの不義理支払ふことができます」と書くが、「不義理」とは、人が守るべき道、あるいは他人に対して、立場上努めなければならないと意識することを「義理」というのだろうが、それを否定する言葉であり、金の返済を怠ることとして使われていたのが、太宰治くらいの世代までだろうと著者は考える。

「ご休心ください」という言葉も出てくる。いまは「ご安心ください」か。借金魔にそう言われてもなあ。安心の「安」の字は、うかんむりの下に女と書くが、古代中国では女性は家から出られなかったため、家の中にゆったりと坐っている姿を現すことで、ホッとするという意味合いになる。「休」の字は木陰に休んでいる人を表す。という具合に、漢字の構造と意味の説明が興味深い。

太宰の殺し文句は「死にます」ってんだから、どこまで情けない男なんだ。鰭崎潤宛ての手紙では「生涯いちどの、生命がけのおねがひ」で、五十円貸してくれと書く。「貴兄に対しては、私、終始、誠実、厳粛、おたがひ尊敬の念もてつき合いました。貴兄に五十円ことわられたら、私、死にます。それより他ないのです。ぎりぎり結着のおねがひでございます」。依頼というより脅迫だ。

さらに「どんなにおそくとも三日には、キット、キット、お返しできます。充分御信用下さい。お友達に『太宰に三日まで貸すのだ』と申して友人からお借りしても、かまひませぬ。雑誌に新聞に堂々たる広告出すつもりでございます。五十円、どんなに苦しいか承知して居ります。その上で、たのみます」。「ドッサリオムクイデキマス」とあえてカタカナで書く。その擦り寄りが気味悪い。

GHQの秘密資産「M資金」信じ31億を失った、嘘のような本当の話

「GHQが接収した日本軍の隠し資産がある」という俗説から、たびたび詐欺に利用されている秘密資金、「M資金」。GHQ経済科学局の第2代局長だったウィリアム・マーカット少将の頭文字からその名がついたと言われる「陰謀論」めいたものが、昭和から平成、そして令和になっても詐欺に利用され、逮捕者を出しています。メルマガ『uttiiの電子版ウォッチ DELUXE』著者でジャーナリストの内田誠さんは、毎日新聞に掲載された、ここ数年で起きている「M資金」詐欺事件の記事に注目。さらに、他の新聞各紙の「M資金」記事と比較し、その出来・不出来の批評を試みています。

巨額詐欺事件「M資金」報道、新聞各紙の出来・不出来を判定する

毎日新聞9月23日朝刊の23面に、「M資金」に関する記事が掲載されています。一連の有名な詐欺事件で、最新では6月に逮捕者が出ています。各紙、事件については既に報じていますが、きょうの《毎日》は、被害者となった会社役員へのインタビューに成功したということで、一種のスクープと言えないこともありません。

もともと各紙はどんな内容で報じたのか、「M資金」記事の出来・不出来を見ていきます。

【フォーカス・イン】

【毎日】

23面記事。まずは見出しから。

  • 今も暗躍 M資金詐欺
  • 「FRB勤務者」装い 「英国管理の2800億円提供」
  • 31億円被害男性 証言
  • 幻の巨額資金 名変え現代版

「連合国軍総司令部(GHQ)が旧日本軍から接収した秘密資金を提供できる」というような誘い文句で会社経営者を騙す「M資金詐欺」。2017~18年にかけて31億円を騙し取られた会社役員へのインタビューで、これまで知られていなかった事件の詳細が語られている。

横浜市内の大手飲食会社の役員の話。古い知人の大学教授から引き合わされた男は、GHQが旧日本軍から接収し、現在は英国の団体が管理する資金から、2800億円が提供できると持ち掛けた。男は「マック青井」と呼ばれ、「英国でスナイパー(狙撃手)をしていて、今はFRBで働いている」という。役員が一度は断ったため、この話は流れたのだが、2017年、今度は別の大学教授の知り合いから誘いがあり、役員は都内の皇居前のビルに出向くことになる。ここで2人の男性と会う。そのうちの1人(79歳)は「自分は最高裁判事も首相も30分あれば罷免できる」と語っていたという。

北海道での投資計画を進めていたところ、マック青井は自分の部下であり、英国の資金は自分が動かせるのだということになり、役員はこの話に「恋愛に熱をあげるように前のめりになってしまった」という。そして、役員は、相手団体との交渉費用として5回にわたり合計31億2千万円を振込んだ。連絡が途絶えたことで役員は警察に訴え、今年6月、男3人が逮捕された。

(uttiiの眼)

不謹慎な言い方で申し訳ないが、こういうディテールは実に興味深い。詐欺師には、あり得ないような幸運が実際に起こるかのように感じさせる力がある。スナイパーにFRB勤務者には笑わされたが、こんな安っぽい仕掛けでも、物語あるいはストーリーの虜になると、なかなか抜け出すことができなくなってしまう人が多い。世界の動きは一握りの人間がすべて裏で糸を引いているというような「陰謀論」とは裏腹の関係にあり、陰謀論を信じやすい人は、多分、詐欺にも掛かりやすいのではないだろうか。

《毎日》記事の後半は、「M資金詐欺」の歴史を簡単に振り返り、かつて全日空の社長が引っかかって3千億円融資を申し込む書類まで作成していた一件が紹介されている。正確な統計はないということだが、警視庁は82年から2001年に7事件を摘発。被害総額は46億円だったという。M資金話にそっくりな「基幹産業育成資金」というものや、最近では東日本大震災や新型コロナウイルス関連で「特別な融資」を持ち掛ける手口も確認されているという。

瀬戸大也は「競泳界の渡部建」か?CAゲス不倫で判明した性豪ぶり

不倫疑惑報道があった競泳男子の瀬戸大也選手が不倫していた事実を認め、所属事務所を通して謝罪した。瀬戸選手は東京都内のラブホテルで、20代半ばと見られる女性と逢瀬を楽しんだとされ、ネット上では風俗の女性が相手ではとの推測もあった。しかし、24日発売のデイリー新潮は、相手の女性は航空会社に務めるキャビンアテンダントだと報じている。風俗遊びだったらまだ許せるという周囲の淡い期待は裏切られ、ガチな不倫をしていた瀬戸大也。調べていくと、さわやかなイメージとは真逆な女癖の悪いゲスな素顔が明らかになってきた。

瀬戸大也が大手航空会社のCAと不倫

イクメンぶりをアピールしていたトップアスリートの化けの皮は、今回の一見で無残にも剥がされた。不倫の相手とされている女性は大手航空会社に勤務するキャビンアテンダント。瀬戸が専属契約を結んでいるANA(全日空)のCAだという報道もある。

2人は2017年夏頃に合コンで知り合ったといい、瀬戸が妻である馬淵優佳さん(25)との結婚した直後とみられている。意気投合した瀬戸と女性は2017年末あたりから不倫関係になったようだ。

もちろん不倫相手の女性は瀬戸が結婚していたことも知っていただろう。妻の優佳さんは2018年6月に第一子を出産していることから、妊娠中にもかかわらず瀬戸は不貞行為をしていたことになる。

いけない関係だとわかっていても、我慢ができなかったのだろう。相手の女性は瀬戸が出演する番組をリツイートしたり、関係をにおわすようなツイートをしたりすることもあったという。

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イメージとかけ離れた瀬戸大也の素顔

実は瀬戸、調べを進めていくと、なかなかの肉食アスリートな事実が明らかになってくる。水泳で鍛え上げた逆三角形マッチョな体に少年のようなベビーフェイス。女性にモテないわけがない。

そんな瀬戸と同じような爽やかなイメージを持ち、同じように不倫をして大失敗した男がいる。芸能界という荒波の中で唯一無二のポジションを掴み、成功を収めたお笑いアスリート・渡部建だ。

この2人を見ていくと、興味深い驚くべき共通点が浮かび上がってきた。

瀬戸&渡部の共通点①爽やかイメージとは異なる裏の顔

世界でトップに立つために、ストイックに水泳と向き合っているかと思いきや、プールを一歩離れると、瀬戸は全く違う表情を持っていた。実は瀬戸、大事な試合直前の夜でもクラブへ出掛けるほどの夜遊び好き。VIP席に座り、シャンパンをあけてはワイワイ騒ぐ姿が確認されている。

芸能記者の間では、夜の街で遊ぶ瀬戸をよく目撃されていたというほど有名な話だという。まだ26歳と若く、体力もあるからか浴びるように酒を飲み、六本木や赤坂で派手に豪遊していたようだ。

一方の渡部も不倫騒動前はお笑い界きっての爽やか&スマートなイメージで売っていた。しかし、1日に3つもの合コンをセッティング、かわいい女の子がいなければ5分もその場に留まらないという、相当酷い遊び方をしていた。

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2人とも一般的なイメージとは全く違う裏の顔を持っていたのだ。

やっぱり「タバコで重症化」新型コロナのリスク因子を医師が警告

新型コロナウイルスに感染して恐ろしいのは重症化すること。高齢者と呼吸器系疾患のある人たちが重症化しやすいのは確かなようですが、無症状や軽症で済む場合の要因について確かなことはわかっていません。メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』著者で群星沖縄臨床研修センターのセンター長である医師の徳田安春先生は、パンデミック初期にあった「喫煙者は重症化しにくい」という報告を改めて検証。タバコが呼吸器系統にダメージを与え免疫力を低下させるメカニズムを解説するとともに、報告の元となったデータにあった「落とし穴」を指摘しています。

新型コロナとタバコ。肺や気管支に対する影響は?

タバコを吸わない人に比べて、タバコを吸う人は新型コロナにかかると重症化しやすいのか、今回はこれについて論じる。新型コロナのパンデミック初期の頃のデータに、タバコを吸う人は新型コロナに感染しても重症化しにくいなどの報告が一部からあったからだ。本当にそうなのかについて検証する。

まず、タバコによる肺や気管支に対する影響について見ていく。タバコで吸入される物質には強い毒性があり、呼吸器組織に炎症を起こしダメージを与え、破壊していく。長期間タバコを吸っていると肺の最も奥にある肺胞と呼ばれる構造が破壊され、肺気腫になる。気管支に炎症が起こって、痰がたまりやすくなると慢性気管支炎である。これは、慢性閉塞性肺疾患と呼ばれており、この病気によって在宅酸素療法を余儀なくされる人が後を絶たない。

また、タバコは免疫力を低下させる。呼吸器組織のあらゆる場所に、ウイルスや細菌と戦う免疫細胞がいるが、タバコ毒によってこれらの細胞が死滅し、ウイルスや細菌の感染にかかりやすくなる。タバコを吸っている人が、風邪やインフルエンザにかかりやすいことはよく知られている。タバコに含まれる発癌物質によって肺の細胞のDNAが傷つき、肺癌になりやすくなる。免疫細胞が少ない喫煙者では癌細胞が排除されにくくなり、癌が進行していく。

大気汚染と有機フッ素化合物

タバコと並んで肺や気管支に毒性が強いのは大気汚染物質である。タバコを吸わない人で慢性気管支炎や肺気腫を発症している患者さんを診察する場合、長年にわたって大気汚染への曝露(化学物質や物理的刺激などに生体がさらされること)がなかったかどうかを確認している。都市部で、交通量の多い道路沿いに住んでいる人々や、日ごろからオートバイに乗っていると大気汚染物質の曝露が多くなる。世界の疫学データで居住地に注目すると、都市部の方が田園地域より新型コロナ感染の重症化のリスクが高いことがわかっており、その最も重大な要因は大気汚染による曝露だと考えられている。

環境中にある物質で、新型コロナ感染症の重症化リスクの1つだろうと注目されているものに有機フッ素化合物がある。英語の略語でPFASと言われ、正式にはパーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物を指す。耐火性があるので、飛行場などで大量に使用されているフッ素化合物である。

この化合物PFASは、一旦体内に入ると、分解や排泄されることなく体の中に蓄積していくので永遠の化学物質、英語ではフォーエバー・ケミカル、とも呼ばれている。数年前より、動物実験でこのケミカルの毒性が強く示されており、肝臓や腎臓の障害のほか、免疫細胞にもダメージを与え、免疫力を低下させることがわかっている。

最近、沖縄にある米軍基地内から基地の外にある住宅地にPFASが漏れる事故があった。新型コロナ感染が市中流行していて、県民が外出自粛をしている最中に起きた事故だ。その後には、基地内で大型クラスター感染を起こし、県民に二次感染者も発生させた。米軍基地のずさんな感染管理と環境への配慮の乏しさが、沖縄県民の感染リスクとその重症化を増大させたのかもしれない。

米国から見た菅政権「3つの特徴」日本が誇るべきこと再考すべきこと

大きな混乱もなく、9月16日に成立した菅義偉内閣。「国民のために働く内閣」と総理自ら銘打った新政権ですが、国外から見た場合にはどのような「輪郭」が浮かび上がってくるのでしょうか。米国在住作家の冷泉彰彦さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、アメリカから見た菅政権の3つの特徴を記しています。

「菅政権成立」をアメリカから眺めると

菅内閣が発足しました。この秋は、奇しくも太平洋の両側でアメリカの大統領選と、日本の大臣交代が起きており、極めて政治的な季節となっています。菅内閣の発足に関しては、日本では安倍政権の良くも悪くも継承であるとか、あるいは再び官僚組織と対決する行革内閣になる、または地味な仕事師内閣などといった印象で受け止められているようです。

ですが、世界的な観点、とりわけアメリカから見ていますと、いくつかの特徴が浮かび上がってくるようにも思うのです。

1つ目は、あくまで日本の政治が中道だということです。アメリカの左右対立は本当にひどいことになっていて、共和党をトランプ派つまり右派のポピュリズムがジャックした格好になっている一方で、民主党では左派の勢いが強く、とにかく政治の分断が顕著です。

一方で、日本の場合は今回の総裁選においても、大きな政策の差はありませんでした。与野党の違いというのも、エネルギー政策や軍事、あるいは歴史などのイデオロギー対立が主であって、そこに統治を積極的に行おうというエネルギーと反権力のエネルギーが乗っかっている、その程度です。ですから、政策のほぼ全領域と、その根底にある価値感が分裂しているアメリカから見れば、極めて穏健な対立に過ぎません。

考えてみれば、安倍政権の7年8ヶ月を振り返ってみると、右傾化が進んだというよりも、左右の極端な主張が弱まって全体としては中道に寄ってきている、そんな印象があります。例えば移民政策、LGBTQへの理解、女性宮家問題、夫婦別姓などについて考えると、対立は明らかに鎮静化しているし、合意形成が進むことに反発して原理主義的な反対が火を吹く傾向もないし、動きとしては落ち着いています。全体が左にズレたというよりも、全体が真ん中に寄ってきたと言っても良いように思うのです。

菅政権の誕生というのは、ある意味でその象徴なのかもしれません。総裁選の議論の中で、石破茂氏が「アジア版NATO」構想に言及した際に、菅氏は「反中包囲網にならざるを得ない」との理由で否定したあたりに最適解があるのだと思います。

2つ目はコロナ対策の問題です。安倍総理が退任会見で述べたように、検査拡大、法定伝染病の2種扱い解除など、新しい対応がスタートします。GoToへの東京参画も10月から開始の見込みです。

厚労省は変わる姿勢が見えないので、じゃあということで組織防衛してくれる加藤氏を使い捨てて論功で官房長官にしたあとは、同じように組織防衛してくれる田村氏という人事。そうなると厚労大臣の世論への影響力はゼロなので、継続して西村氏をPRの顔で進めるというのは、全体的にはイヤなストーリーです。しかし、菅さんとしては「他に手段はないので、実務的にこれで行く」ということなのだと思います。

問題は、小池知事がコロナを使って国政にプレッシャーをかけていることですが、当面はこの布陣で抑え込むということなのでしょう。これも実務的には理解できます。ですが、アメリカという「コロナで滅茶苦茶になったケース」から見ていると、そもそも住民の衛生意識という「強固なインフラ」があり、1億3,000万の人口で死者が1,500人だけという大成功(アメリカは3億人で死者20万)を収めている割には、社会が明るくないというのは注目に値します。

インパール作戦しかり。なぜ日本人は負けはじめるとドツボに嵌まる?

一度決めた方針や考え方を貫き通す「首尾一貫性」が美徳とされる日本ですが、時としてそれは自分自身を縛り付ける縄のような存在となってしまうこともあるようです。今回のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』では「ホンマでっか!? TV」でもおなじみの池田教授が、この途中で心変わりしないという考え方は「危機に対しては無力」として、コロナ禍において臨機応変に対応できない政府や、状況に応じて行動パターンを変えることができない国民を批判的に記しています。

首尾一貫性という呪縛

日本では古来首尾一貫性があること、意見がぶれないこと、一つのことをやり遂げること、途中で心変わりしないこと、などを美徳としてほめたたえる文化があるが、コロナ禍で明らかになったことは、首尾一貫性は、危機に対しては無力であったことだ。

首尾一貫性を評価する恐らく一番大きな理由は、貴族、武士から庶民まで、大多数の人は長いものに巻かれたり、勝ち馬に乗ったりするのが当たり前だったので、稀に志を変えずに、頑張って、職や場合によっては命を賭する人は、自分にはとても真似ができない尊敬すべき人だという風潮に逆らえなかったからだ。反対に勝ち馬に乗った奴は卑怯だという言説が広く流布することになる。勝ち馬に乗って上手くやりたいのに、様々なしがらみや名誉心や自尊心が邪魔して、上手く世を渡れなかった自身を顧みての、嫉妬と羨望の念の裏返しなのだろう。

関ヶ原の戦いで、西軍から東軍に寝返った小早川秀秋は、裏切り者として非難されることは多いが、機を見るに敏な智将だとほめる人は少ない。小早川秀秋は関ヶ原の戦いの論功行賞で岡山55万石に加増・移封されたが、戦いのわずか2年後に20歳の若さで急逝している。子供の頃から酒浸りで、12歳にして既にアル中だったということなので、肝臓が余程いかれていたのであろう。裏切り者はいい死に方はしない、ざまあみろ、と喝采を叫んだ人も多かったに違いない。

西郷隆盛は意地を通して西南戦争に敗れ自刃したが、今に至るまで庶民にとっての人気は高い。実際は西郷には自殺願望があり、自らの死に場所を探していたというのが真相なのかもしれないが、少なくとも勝ち馬に乗るという卑怯なことはしなかったのが、人気の原因であろう。

少し前までは、一浪・二浪どころか何浪もして30歳過ぎて東大に受かった人や、50歳近くで司法試験に合格した人を、初志貫徹した人として褒め称えたような文化があったけれど、貴重な人生の大半を受験勉強などに費やさないで、もっと有意義なことに使えばよかったのに、と私ならば思う。

中学生でプロ棋士になった藤井二冠が大変な話題になっているが、プロ棋士の養成機関である奨励会は並の棋力では入会できないエリート集団で、ここで戦って勝ち抜いたものだけがプロ棋士(四段)になれる。しかし、まことに厳しい奨励会規定があり、満21歳の誕生日までに初段に、満26歳の誕生日までに4段に昇段できなかったものは退会である。プロ棋士になるのは諦めて別の道に進めということだ。奨励会規定がなければ、石にすがりついてもプロになりたいという人が30歳過ぎまで奨励会に在籍して、中年になっても収入が得られない事態になることもあり得る。奨励会規定はそういう悲惨な人を生み出したくないという将棋連盟の配慮でもある。別のことを始めれば、思わぬ才能が発揮できるかもしれないのに、余りにも頑固に初志にこだわるのは考えものである。才能がない分野で頑張ったり、負け戦を最後まで戦ったりするのは愚かであろう。

そこまでする?管理職やマネージャーが現場確認の鬼になるべき訳

本部が出した指示が現場で実行されていないという事態は起きてほしくないものですが、残念ながら頻発しているのが事実です。そのような状況の防止策、ないものでしょうか。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、現場に「指示を確実に実行しなければならない」という風土を作り上げる方法をレクチャーしています。

信頼しても信用するな!

ご支援先にコンサルティングに入った際に、様々な習慣づけをしてもらうようにしています。その中で、特に、マネージャーなど店長を指導する立場にある人に、すごくうるさく言うのが、「チェック」「確認」です。

例えば、何か会社で取り組もうとして指示を出したとします。多くのマネージャー(ここには社長や幹部も入りますが…)は、「指示したものは現場は普通にやるもの」という意識が働くので、“指示したまま”になっていることが多いのです。なので、「きちんとこちらの意図が反映されて、実行されているか確認した方がいいよ」と何度も言います。

すると、多くのマネージャーは非常に面倒くさそうに、「こんなこと確認する必要あります?たぶんやっていると思いますよ…」と言ってきますが、「いいから確認して」と半ば強制的に確認してもらいます。

すると、9割近くが、現場では本部が意図したことと違うやり方をやっていたり、全くやっていないということが多々あり、「やっぱり確認、チェックって大切ですね!」と多くのマネージャーが僕に言ってくるようになり、その後は、確実にチェックしてくれるようになります。

こちらの指示が正しく現場で反映されるよう、指示の出し方に注意を払うことももちろん大切なのですが、実際は、相手が「どこまで理解しているか」を把握するのはなかなか難しいものです。

「理解できた?」と聞くと、90%以上の人は、「大丈夫です!」と答えるので、これを全く信用しないというわけにもいかないので、相手に任せます(大丈夫という人ほど、実は、大丈夫ではありませんが…)。

会社としては、何らかの行動をするということは、何か意図があり、また、「成果につながる」ものとして実行してもらいます。もし、何ら意図なく、成果に繋がらなければ、その対策はやる必要がないわけで、すべての指示は非常に重要なものです。

ですから、「チェック」「確認」というのが大切なのですが、「チェック」「確認」の方法も重要です。例えば、朝礼を徹底したい場合、本当に毎日確実に実行させたい場合、今は、毎日「動画撮影」してもらい、時間を決めてLINEにアップしてもらうようにしてもらっています。

「そこまでするの?」と思った方もいるかもしれませんが、現場は面倒なことはやりたくないものです。なので、確認すると必ず「やってます」と答えるのですが、実はやってないことがほとんど。だからこそ、本当にやっているのかを確認するために、動画撮影し、LINEにアップしてもらいます。動画であれば「やっている」ことも確認できますし、LINEにアップしてもらえば、「時間」も確認できるので、ここまでやってはじめて、「確認した」「チェックした」ことになるとマネージャーには話しています。

アパレルは死を待つのみ?「異性の目」を気にしない世界で服を売るには

コロナ禍により外出して人に会う機会が減ったことで一気に落ち込んだファッション需要。店舗への来客も減り、これまでの販売戦略では、生き残ることが難しくなっています。メルマガ『j-fashion journal』著者でファッションビジネルコンサルタントの坂口昌章さんは、冷静な現状分析から、行き詰まってしまったアパレル小売業が生き残るためには、根本的に価値観を変えなければならないと、7つのポイントを上げて可能性を示しています。

新ノーマル市場への対応

1.後戻りはできないが動けない企業

自粛中、店を閉めていた小売企業は売上、利益が上がらず、賃料、人件費等の経費は出ていた。その期間に販売するはずだった商品が在庫として残っている。在庫を処理しない限り、次の商品は仕入れられないし、赤字を解消するには、例年以上の売上が必要になる。

ということで、多くの小売企業は手詰まりだ。できることは不採算店、不採算部門を閉鎖し、社員を解雇することだけだ。処分できるものは処分した後、次に何をすればいいのだろうか。その準備をしておかなければ、危機を脱したとしても、将来は見えてこない。

こうした切迫した状況にも関わらず、経営者、社員共に、これまでのルーティンを繰り返すだけで、新しいことに手をつけない。考えてみれば、20年以上、安売り商法だけを行ってきた。多くの人は、新しいプロジェクトを企画し、運営するという経験をしたことがない。従って、考えることもできないし、企画することもできない。

ということで、バブル時代に新プロジェクトをいくつも手がけてきた世代の一人として、時代変化の分析と新プロジェクトのコンセプトについて提案したいと思う。

2.インドア、ローカルの生活シーン

新ノーマル市場とは何か。コロナ以前の変化がコロナと共に加速した市場と言えるかもしれない。第1に、「インドアを中心にした生活」だ。これまでも巣籠もり、コクーンと呼ばれる消費スタイルは存在したが、それが「テレワーク」で一気に主流になった。

テレワークは会社の立地や規模を変え、周辺のコンビニや飲食店、居酒屋の消費を減少させた。その分、住宅の中で仕事をするスペースが必要になり、家の中で飲食する機会が増えた。外食するなら、全国から美味しい食材をお取り寄せすることを選ぶ。

会社に通勤するから、通勤着が必要だったが、それが不要になった。また、会社内での同性や異性の目を気にしなくても良くなったので、ファッションやヘアメイクで見栄を張る必要もなくなった。常にマスクをしているので、化粧をする必要もない。スキンケアだけで十分だ。但し、マスクをしてもアイメイクは必要だろう。

このように、これまでは家の外、会社の中のシーンを設定していた商品を全て、インドアに置き換える必要がある。アパレルなら、インドアのくつろぎ着が中心になるし、靴なら室内履きが重要になる。あるいは、家から近所のコンビニ程度まで歩くことを設定した気楽な服や靴である。つまり、衣食住の全てで消費スタイルが変わるということだ。

『Lemon』が騒音問題に発展?世界初の米津玄師禁止令が出たマンション

騒音問題に発展!?米津玄師禁止令が発令

ヒット曲を連発するシンガーソングライターの米津玄師。中でも、2018年1月に放送された連続ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)の主題歌として書き下ろされた「Lemon」のミュージックビデオは、再生回数6億回を突破するなど大ヒットを記録している。

あまりに「Lemon」の人気になりすぎたからか、ツイッター上である出来事が話題となっている。それは、浴室での『米津玄師禁止令』。なんと、お風呂場で「Lemon」を歌うことが苦情が出ているとし、騒音問題になると注意書きが出されたのだ。

「Lemon」はNGで「パプリカ」はOK?

これは某集合住宅の管理会社から出された注意書きとみられ、配管を伝って「Lemon」の歌声が響くという。このような前代未聞の注意をわざわざ促すということは、「Lemon」を歌っている住人が1人や2人ではなさそうだ。

また、米津玄師の曲をセレクトするところから考えると、20代など若い人が多く住むマンションやアパートなのではないだろうか?気持ちよくお風呂場で「Lemon」を歌い上げていた住人からしたら、この注意書きを見てさぞ驚いたことだろう。

ネット上ではこのツイッターに即座に反応。「Lemon以外の米津も禁止なのか?」「パプリカならギリOK?」「これ見たらLemonを歌いたくなったきた」などの声が上がっている。

Twitterの反応

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【日本初※】大人気ビール『一番搾り』から糖質ゼロ*が新発売!注目の味は?

前人未踏!
キリンから日本初の「糖質ゼロ*」ビールが誕生

『一番搾り』シリーズで人気のキリンから、今までのビール史を塗り替えるうれしいニュースが飛び込んできました。

ビールならではのおいしさをそのままに、日本初となる「ビールで糖質ゼロ」を両立させた、これまでにない新しいビール『キリン一番搾り 糖質ゼロ』が2020年10月に新発売!

※ビールで糖質ゼロを実現した国内で初めての商品(2020年1月Mintel GNPDを用いたキリンビール社調べ)
*食品表示基準による

キリンビール_02発泡酒・新ジャンルではなく、日本で初めて 「ビールで糖質ゼロ」を実現

“気兼ねなくおいしいビールが飲みたい”、それを可能にする時代がついに到来です。

気になるお味は?
ビール好きの94%が「おいしい」と回答

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本当はビールを飲みたいけれど、我慢して糖質オフ・ゼロ系の発泡酒・新ジャンルを選んできた方も多いのでは。

今回新発売となる『キリン一番搾り 糖質ゼロ』は、ユーザーテストでビール好き(今までの糖質オフ・ゼロ系の発泡酒や新ジャンル商品を好まない人も含む)の94%が「おいしい」と回答するほどの仕上がりに!

【再追加】キリンビール_04再修正

実際に大のビール好きの編集部員が飲んでみると、糖質ゼロとは思えないそのおいしさに驚きの声があがりました。

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編集部員A「このおいしさで糖質ゼロは本当にすごい。糖質を気にして最初の1杯目以降はビールを我慢したりしていたけれど、これならぜひ選びたいです!」

編集部員B「糖質オフ・ゼロ系含め、色んなビールを飲んできたけれど本当においしい! 麦のうまみが感じられる飲み飽きない味だから、ビールの味わいをじっくり楽しむのもいいですね。さらに食事やおつまみと合わせたら堪らないと思います」 

なぜ今まで「ビールで糖質ゼロ*」はなかった?
おいしさとの両立を目指したキリンの挑戦

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ビールは発泡酒や新ジャンルと比較して麦芽の比率が高いため、ビールならではのおいしさが生まれます。

しかし麦芽には糖質が含まれているため、ビールという定義で糖質ゼロを達成するのは非常に難しいという背景がありました。

そんな固定概念を覆すべく採用されたのが、ビールで糖質ゼロを実現する「新・糖質カット製法」。

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これまで数多くの人気ブランドを造ってきたキリンビールのノウハウ・技術力を結集させ、5年という長い研究期間を経て、遂に商品化にたどり着いたそうです。

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【追加】キリンビール_画像

10月6日(火)より発売!全く新しい“糖質ゼロ”体験を

「おいしいビール」×「糖質ゼロ」を極めた『キリン一番搾り 糖質ゼロ』は、10月6日(火)発売開始。

日本初の糖質ゼロビールの実現を通して、とことんビールの理想を追い求めたキリン。

果たして本当においしいのか? 

ビール好きなら見逃せないこの商品、ぜひあなたの舌でジャッジしてみてください!

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(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

■提供/キリンビール