鎮座するのは京の都の台所。新京極に佇む錦天満宮に道真公を参る

神社といえば、鎮守の森に囲まれた静かな佇まいといった印象を抱きがちですが、商店街の中など賑やかな場所に建つ神社もあります。京都・新京極の「錦天満宮」もその一つ。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者の英 学(はなぶさ がく)さんが、賑わう通りの一角に鎮座し珍しい形の鳥居の立つ、「錦天満宮」の見所を紹介しています。

錦の天神さん

京都の繁華街に菅原道真を祀る天神さんがあるのをご存知ですか?観光客や修学旅行生でにぎわう新京極の中にそれはあります。その神社の名前は「錦天満宮」です。聞いたことある方もいますよね?

合格祈願などのご利益がある錦天満宮は、珍しい鳥居効果もあってパワースポットとしても有名です。今回は錦の天神さんをご案内します。

錦天満宮のある新京極通りは修学旅行生や若者向けのお店が沢山並んでいていつも観光客であふれています。錦天満宮はこの新京極通り沿いに入口があります。錦天満宮にはとても珍しい鳥居があります。意識して探さないと見落としてしまうような鳥居です。この鳥居、よーく見て下さい。端の部分が壁に突き刺さっているんです。

この鳥居は昭和10年に建てられたものです。鳥居がつくられた当初は道幅が広かったそうです。しかし後に鳥居の両側の土地が売られてしまいましたそこに建物が建てられ鳥居の上の横長の部分が建物に突き刺さる形になってしまったそうです。ガイドブックに載っているので知っている方もいるでしょう。

さて、鳥居の話は置いておいて錦天満宮をご案内します。

錦天満宮の神様は菅原道真です。平安時代に活躍した歴史上の人物ですね。菅原道真は5歳で和歌を詠んだり、学者の中の最高位「文章博士」になった人です。その才能が宇多天皇に認められ、右大臣に任命されます。しかし当時の朝廷は藤原氏が権力をにぎっていました。菅原道真の右大臣任命を良く思わなかった藤原時平に無実の罪を着せられてしまいます。そして九州の太宰府に流されてしまうのです。

「東風吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて春な忘れてそ」

さぞ無念だったことでしょう。

その後、菅原道真を神様として建てられたのが「太宰府天満宮」です。現在は京都の北野天満宮など、菅原道真を祭る神社は約1万2,000社あるそうです。錦天満宮は、平安時代菅原道真が住んでいた烏丸下立売の菅原院につくられたのが始まりと言われています。

天神さんでよく見かけるのが牛です。牛は天神様の神の使いとされていますよね。これらの牛の像は「撫で牛」と呼ばれています。牛の頭を撫でた後に自分の頭をなでると学力が向上すると言われています。

金を払うのもバカらしいという人に伝えたいコンサルを頼む利点

「経営コンサルの存在は知っていても、彼らにお金を払ってまで依頼するのはバカらしい」という経営者の方、意外と多いようです。今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』では著者の梅本泰則さんが、もはや同業者内に優れた相談相手がいない今、頼るべきは経営コンサルだとした上で、その「選び方」をレクチャーしてくださっています。

相談相手を見つける方法

コンサルタントに金を払うのはバカらしい」と思っている中小企業経営者も多いでしょう。コンサルタントが言うことに対して、「そんなことは分かっている」という方もいらっしゃいます。自信家ですね。また、「何をしたらいいか、具体的に教えて欲しい」と迫ってこられることもあります。すぐに結果を求められる方ですね。経営は、そんなに簡単なものではありません。こうしてみると、コンサルタントというのは、なかなか難しい仕事です。

では、スポーツショップの皆さんは、経営や商売について誰に相談をされているのでしょう。

実は、スポーツ問屋さんが元気なころは、お店にやってくる営業マンが相談相手でした。彼らは、メーカーさんや他店の動向の情報を持っています。中には、他業界の情報に通じている営業マンも。小売店さんが営業マンに相談すると、何らかのアイデアや解決策を教えてくれました。大変優秀な相談相手だったのです。

いわば、彼らはスポーツショップに対するコンサルタントの役割をしていたと言っていいでしょう。しかも、無料のコンサルティングです。

ところが、最近ではどうも様子が違ってきています。問屋さんにアドバイスを求めても、以前のような的確な答えがありません。あまりに急激に世の中の流れが変わってきているので情報が不足しているのかもしれません。

原因はよく分かりませんが、今までのような相談相手がいなくなってしまったのは確かです。そうなると、小売店さんは誰に相談をすればいいのでしょうか。

相談相手は経営コンサルタント

それは、同業のスポーツショップでしょうか。これも以前からよくある相談相手です。気の合うスポーツ店仲間がいます。また、一緒に経営の勉強をしているグループもあります。お互いにアドバイスをし合うのです。しかし、これもそろそろ限界かもしれません。本気で仲間のお店をアドバイスしても、それが本当に正しいのかどうか分からないと思うのです。

そこで、次はお店で契約をしている税理士さんや社労士さんに相談します。ところが、いいアドバイスが出てきません。それはそうです。戦略やマーケティングに詳しいわけではないので、経営課題を解決するための情報を持ってはいません

では、スポーツショップは誰に相談したらいいのでしょう。やはり、ここは一つの答えとして、「経営コンサルタント」の出番ではないでしょうか。経営コンサルタントと聞いて、すぐに浮かぶのが中小企業診断士ですね。ところが、その中小企業診断士の人たちも、コンサルタントとして生計が立っている人は少ないと聞きます。理由はいろいろあるでしょうが、コンサルタントに多くの対価を支払う経営者が少ないことや、大企業出身の中小企業診断士が多いので、中小企業のことがよく分かっていないということもあげられるかもしれません。

それはともかく、相談相手として、中小企業診断士を含めた経営コンサルタント」を見つけられてはいかがでしょう。もう業界の中には、良い相談相手はいないようです。それならば、外に見つけることです。

イチローもユニクロ柳井氏も。成功保証を求めず、まず動いた理由

「失敗は成功の母」との名言を産んだトーマス・エジソンは、電球を発明するまでに1,000回の失敗を重ねたと言われています。諦めず何度もトライして、成功を掴んだのですね。今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では著者で現役弁護士の谷原誠さんが、成功に確実性を求めることの愚かさを論じ、なぜまず行動すべきかについて解説しています。

保証を求めず行動する

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

ある青年が、成功を夢見ていました。そこで、成功するには努力が必要だと考え、どのような努力が必要かを学ぶため、成功者のセミナーに参加しました。そのセミナーでは、成功するための目標設定の仕方を学ぶことができるものでした。

セミナーが終わり、青年は、講師のところに行き、次のように質問しました。

「この方法でやれば、必ず成功するでしょうか?必ず成功するなら、実践したいと思います」

講師は答えます。

「成功するかしないかは、あなた次第です正しい方法で努力すれば成功するでしょう」

青年は考えました。

「うーん。成功する保証がないなら時間の無駄ではないか。僕には時間を無駄にする暇はない。必ず成功する方法はないだろうか」

そして、友人のつてを辿り、事業で成功した社長と知り合うことができました。そこで、青年は、その社長と面会し、質問しました。

必ず成功する方法はないでしょうか?

社長は言いました。

「必ず成功する方法は、無限にある。どんな方法でも諦めさえしなければ必ず成功するだろう」

青年は考えました。

「そんな成功法則があるだろうか。曖昧すぎて成功の保証がない。これでは実践できないな」

その後も青年は、必ず成功する方法を求め、色々な本を読み、セミナーに参加し、成功者にあって、研究をしていきました。そして、青年は壮年になり、ついには老年になってしまいました。その老人は、まだ成功法則を求めています

この青年が成功しなかった理由は明らかですね。「成功する保証があるならやるという思考をしていたためです。成功しない人の典型的な思考と言えるでしょう。自分の行動を見返りが明確でない限り行動しようとしない、ということです。

行動を始めなければ成功するはずがありません。事業でも、スポーツでも、何度も何度も失敗し、その失敗から学びながら成長し、最後に成功をつかむものだと思います。

顧客満足度も売上もアップさせる、接客の「当たり前行動」とは?

居酒屋などでよく見かけるようになったタッチパネル式の注文方法ですが、意外な「弊害」があるようです。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントとして活躍中の著者・中西敏弘さんが、タッチパネルがお店側にもたらすマイナス要因を記すとともに、その弊害を除去し顧客満足度を上げ、さらに売上もアップするという「5つの当たり前行動」を紹介しています。

「当たり前行動」を徹底してみないか?

僕のご支援先(特に居酒屋業態)では、5年ぐらい前から「当たり前行動」というものを各店舗で実施してもらっている。

当たり前行動は、接客の視点であり、最低限この行動だけはいついかなる時次の5つを確実に実行しようという接客の行動である。その5つとは、

  1. ドリンクのおすすめ(お替りをすすめる)
  2. 空いた皿のバッシング
  3. 取り皿交換
  4. 灰皿交換
  5. おしぼり交換

である。なぜ、この5つを「当たり前行動」として各社、各店にて実施してもらっているかというと、次のようなきっかけがあってから。

あるご支援先で、接客の話をしているときに、ある社員スタッフから、「ドリンクのおすすめは気遣いだと思います」という発言を聞いてから。

僕はこの発言を聞いて、ちょっとびっくりした。色々な考え方はあると思うが、僕は「気遣い」とは、「できるときにやるもの」。だから、「できなくても仕方がないという気持ちがどこかにあると思っている。

ただ、僕は、「ドリンクのおすすめ」は、気遣いではなく、「いついかなるときでも」やらなければならないと思っているし、現場にいた頃は、グラスを見るのを忘れていて、お客様から声をかけられただけでも「しまった!」という気持ちが強かったし、基本的には“スタッフ側からすすめるべきものやらなければならないものという認識が強かった。

だから、現場の仕事から、今のコンサルティングの仕事をしてからも、居酒屋などに行ったとき、「ドリンクのおすすめ」がない場合、「う~む。おかわりも勧められないのかあ…。ダメやなあ…」と、できないことを非常にマイナスポイントとして捉えている

しかし、先ほどの社員スタッフの一言から、そういえば、この5年ぐらいのコンサルティングを振り返ってみると、皆、「ドリンクのおすすめを“絶対にやらなければならない!”」という意識を持っている人が少なくなったなあと思えた。

 

それで、色々と考えてみると、この傾向は「タッチパネルを導入している店が増えてから、上記のような考えをするスタッフが多くなったように思えた。

「タッチパネル」を導入するメリット、デメリットはさておき、このような店を利用する人がすごく増えてきている。特に、20代前半の人は、「タッチパネルはあって“当たり前”」になってきていると感じる。

すると、彼ら彼女らは、「注文は自分のタイミングでするもの」「スタッフが色々と声をかけてくるのは、かえってうっとうしい。なんか押し売りみたいで嫌だ!」と感じる若者がすごく増えているはずなのだ。

飲食店の接客に、“何が正解”というのはない!

だからこそ、自店は「お客様にこのように楽しんで欲しい!」「自分たちは、こんな接客をするんだ!」という店としてのあり方(接客の方針等)を店舗理念やクレドとして言語化し、それを店のスタッフに伝え、その実現を図っていくことが大切なのだが、一昔前(15~20年前)と比べて、前提条件が違っていることを念頭において教育指導店舗改善を行っていくことが重要だ!

つまり、おかわりを積極的に伺ったり、商品の提案をしたり、空いた皿のバッシングをしたりなどなど、一昔前は、これらのことができれば「飲食店としてやるべき仕事であり、いいサービス(接客)」と多くの人が思っていたが、今はそうではないと考えている人が多くなっている、ということを念頭に置いて教育・指導すべきだということだ。

露天風呂、野天風呂、野湯の違いは?元旅行誌編集長に聞いてみた

開放的な温泉が気持ちのいい季節になりました。ところで、屋外の温泉には、「露天風呂」「野天風呂」「野湯」などの名前がついていますが、はっきりとした違い、定義はあるのでしょうか?そんな質問が、メルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』の読者から届きました。旅行誌編集者時代に、それらの言葉の違いを調べたことがあるという飯塚さんが、個人的な定義を披露。異論も歓迎し、温泉談義のネタとしてオススメしています。

露天風呂と野天風呂、野湯の違いは?

先週、常連読者の「こたヤンさん」から以下のようなメールが届いた。

飯塚さん今晩は!

先日、GWに初めて野湯デビューと送りましたが~~、まだ温泉好きだったけど、それ程勉強もせず詳しくない20年ほど前、石川県の旧白山スーパー林道、白山白川ホワイトロード沿いの親谷の湯に入った事有りましたー!

ま、一応あそこは当時も今も?清掃などの管理はされている?

と思いますが、GWは自分で湯船を作るタイプでしたので、そういう管理されてない野湯と言う意味では初めてでしたが。 

と、メールついでに質モーン! 

「野湯」とは如何に? 

何かしらの定義のようなものは有るのでしょうか?露天風呂、野天湯、野天風呂、野湯などなど色々な呼び方があると思いますが、それぞれの呼び方の違いによる定義的なものはありますかー?(京都・こたヤンさん)

こたヤンさん、メールありがとうございます。

さてこの言葉の違い、大昔、まだ旅雑誌の編集部にいたときに調べたことがあります。が、結局同じもの、ということに決着したことを覚えています。

今回再び、まず「露天」の意味を調べてみると、『デジタル大辞泉』では「屋根がなく、あらわになっているところ。野天」。『大辞林』では「屋根の無いところ。野外。野天」となっています。

「露天風呂」を『デジタル大辞林』で調べても、「野外にあって、屋根や囲いを設けない風呂。野天風呂」となっております。つまり「広義の意味では」この二つは同じもので、名付けている人や宿によって変わっているだけ、と言えると思います。

が、編集部時代に箱根町観光協会の事務局長が僕に示した見解では、「露天風呂は外にあればなんでもいいけど、東屋風のものでも屋根が載っているものは野天風呂とは言わない。これは露天風呂であって、野天風呂は天、つまり空が抜けているお風呂だと考える」とのことでありました。なかなか納得のいく説明、捉え方のようにも思います。

ちなみにウィキペディアでは「露天風呂」の解説は以下の通りです。

「露天風呂 by ウィキペディア」

このウィキのページに載っている写真が南紀勝浦の『ホテル中ノ島』の露天風呂というのが、結構わかりやすいわけですが、このお風呂は「野天風呂」と呼んでもしっくり来る気がします。

一方で、別府観海寺の『ホテル杉乃井』の「棚湯」は、どうも「野天」という言葉がしっくりこない気がするのは僕だけでしょうか?やはり「野天」は、「露天」よりも、よりワイルドなイメージを受けます。

ロンブー淳、カラテカ入江問題で怒りの「誤報」ツイートを投稿

お笑いコンビ「カラテカ」の入江慎也(42)が、所属していた「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」を6月4日付で契約解消となったことがわかった。入江は7日発売の写真週刊誌『FRIDAY』で、振り込め詐欺グループの忘年会に同社所属の芸人の出席を仲介していたことが報じられている。入江は自身のツイートで7日朝、騒動後はじめて声明を発表し、身の潔白を主張している(後述)。この件を受けて、当初、デイリースポーツに「田村亮」ではなく「淳」と誤報された、ロンドンブーツ1号2号の田村淳がTwitterに「誤報」と題したつぶやきを投稿。デイリーがさらっと差し替えたテキストの比較画像を晒した。さらに、この件で相方の「田村亮」と話した内容についても表明している。

と、デイリーに当初、相方と名前を間違えて報道されて怒り心頭のロンブー淳だが、相方に今回の件を確認したところ、ギャラは一切受け取っていないと話したとし、今まで一切嘘をつかれたことがないことを根拠にそのことを「信じる」として相方「亮」を擁護した。淳は「皆さんはどう思われるかわかりませんが」とした上で、相方の発言を全面的に信じる決意をしたようだ。ネット上では、名前を間違えて報じたにも関わらず何も表明せずに変更したデイリーに批判の声も出ている。

「アーイエーイ、オーイエーイ、オレ、イリエ」の自己紹介で知られる入江は、2015年に男女計40人が逮捕された振り込め詐欺グループが14年末に催した忘年会に、入江を始め、宮迫博之(雨上がり決死隊)、田村亮(ロンドンブーツ1号2号)、レイザーラモンHG、ガリットチュウ福島らが出席していたと、同誌で報道しているという。この芸人の出席を仲介したのが入江だった。 同社が入江に聞き取りしたところ、入江は相手が振り込め詐偽グループとは知らなかったと説明したが、仲介の事実を認めたため「所属芸人のブランドを著しく傷つけた」として契約解消に至ったという。

同社では、忘年会への出席は会社を通さずギャラを受け取る「闇営業」にあたるとし、「うちは絶対に反社会組織との交流は許さない」との見解から、厳しい処分を科したという。

入江の公式ツイッターは7日午前7時半過ぎに、自らの声明を画像でツイートし発表した。入江は、事務所との契約解除の報道を認めた上で、犯罪集団の忘年会であるとは知らなかったと改めて強調。さらに、広告代理店を通じて、エステティックサロンや健康食品を手がける会社からの誘いと聞いていたとしている。また、この騒動で同じ事務所に所属していた芸人仲間に迷惑をかけたことを詫び、危機管理能力の無さを反省し謝罪している。

今後は、相方のカラテカ矢部(矢部太郎、マンガ作品『大家さんと僕』で2018年に「第22回 手塚治虫文化賞」受賞)からのコメントにも注目が集まりそうだ。

カラテカ矢部公式Twitter

Twitter上の反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: カラテカ入江公式Twitter

30年経って判明。あの天安門事件から日本人を救った「真の英雄」

民主化を求める学生らを中国当局が武力弾圧した天安門事件から、今年で30年。このほど、死者1万人超とも言われる大混乱の北京から、誰が、どう邦人を帰国させたのかが明らかになり話題となっています。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では、著者で当時ANAのCAとして救援機初便に乗務した健康社会学者の河合薫さんがその機内の状況を記すとともに、日本の大使館員による命懸けの救出劇の模様を紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』2019年6月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:河合薫(かわい・かおる)
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

天安門事件から30年後に明かされた事実

天安門事件から30年が過ぎました。当時ANAのCAだった私が、北京に滞在する日本人を救出するための救援機第一便に乗務した経緯は、Vol.34のメルマガで書きましたが、飛行機の窓から見えたたくさんの炎は、今もまぶたの裏に焼きついています。

北京空港に到着するやいなや、機内に流れ込んできた人々。額から血を流している人、日本の国旗に身を包んだ人、声を上げて泣き出す人、泣き叫ぶ子どもを抱きかかえる若い母親…。

「ありがとう、ありがとう。迎えにきてくれてありがとう!」と私の手を握ったまま放さない人など、機内は恐怖と疲れと安堵感で埋め尽くされました。

飛行機が離陸し、私たちCAがお客様の様子を伺いに回ると、

「殺されるかと思った」
「必死で逃げてきたんです!」
「日本領事館の人から“コレ(日本の国旗)”渡されて、助かりました!」
「自分たちは日本人だ!攻撃しないで!と大声で叫んできました」

とみなさんがいっせいに話しはじめ、お食事後はほとんどの方が、ぐっすりとお休みになっていました。

当時は「自分が救援機初便に乗務しその後何便か救援機を飛ばした」という事実以外、何も把握していませんでした。

それ以上の情報を会社からもらっていませんでしたし、自分から「情報を取りに行く」という発想もありませんでした。

そして、30年が経過し「誰がどういう風に日本人を帰国させたのか?が公表され、当時の悲惨な状況が走馬灯のごとく脳裏に蘇り、改めて自分が「歴史の瞬間の一片」に関わったことの重大さに震えています。

「日本は借金大国」の嘘。国債発行で国民の預金が増えている事実

これまでも「武田教授が激怒。NHKが垂れ流す『日本国の借金1000兆円』の大ウソ」などで、財務省等の「増税したいがためのウソ」を暴いてきた中部大学教授の武田邦彦さん。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では、たびたび消費増税の言い訳にされる国債について理解を深めるための「基礎知識」を記しています。

「日本の借金を後世に残さないため」!? 消費税引き上げの本当の理由

1990年の少し前まで、日本の税制には消費税というのはありませんでした。それが、「欧米では消費税は一般的だから」という理由から、新たに消費税が導入され、最初だけはそれに伴って所得税や法人税の負担が少なくなりましたが、最初の3%から5%、そして8%に増税されたときには、所得税などの減税を伴わず、たんに消費税だけが上がるようになりました

消費税が導入されたとき、反対の人たちは、「消費税というのはいったん設定されると少しずつ増税される際限がない」と言われましたが、どうやらその後の傾向をみると、その予言は的中していたように思われます。

今、消費税が8%から10%に上がるとされていて、これには経済学者を中心に反対が多いのですが、それでも今のところ政府は増税の構えです。もし今年の増税が見送られても、遅かれ早かれ10%になりそうな情勢です。

今回の増税の理由は「日本に借金がありそれを解消しておかないと子供にツケががまわる」ということで、税法がよくわからない主婦の人などは、「子供にツケをまわすのもかわいそうだ」という理由で賛成している人もいます。でも、それは本当でしょうか?

あまりに難しいことですが、私たちの生活に直接影響がありますから、ここで整理を試みたいと思います。

日本(政府)に借金があるというのは税務署が税金の取り立てに失敗し、それ以上に政府が使い込んだということではなく、「政府が勝手に発行した国債借金が返せない」ということです。国民から税金を取るためには税法を定め、その法律に従って税金を集め、その用途については、前年度の6月ごろから各省庁で来年度の予算の原案を策定し、8月ごろに具体的な項目を定め、秋口にさらに練って年末に財務省と折衝をはじめ、年明けから国会に提出、予算委員会審議などを経て、3月末日にやっと予算案が成立するという慎重で複雑な手続きを経ます。

だから、税金に関する政府の決定と執行は主権者たる国民が十分に監視できるのですが、国債という政府の借金については、それがどこで決められたのか(もちろん、言い訳はできますが、実態的に国民が知らないところで決まる)も不明という状態のまま、現在では政府の予算のうちの約半分が税金半分が借金という異常な状態になっています。

でも、言い訳があります。国債については「借金である」と言ったり、「借金ではない」と言ったり、言を左右にして言い逃れができます。ここに消費税増税のトリックがあるのです。

そこで、ここでは、大所高所ではなく、政府が発行する国債の手順をできるだけ具体的に整理することから始めます。

失敗なら国際秩序崩壊も?米が安倍首相に期待する仲介役の重要度

国賓として来日したトランプ大統領が、「米・イラン間の仲介に期待」する旨の発言をし、安倍首相のイラン訪問に向けた調整が順調に進んでいるようです。メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』の著者で、シリアにて拘束されていたジャーナリスト・安田純平さんとの公開対談も6/19に予定されている国際交渉人の島田久仁彦さんは、他国の仲介を嫌ってきたアメリカ外交を考えればトランプ発言は「サプライズ」だと語ります。そして、米国とイラン、さらには米中、米朝の緊張緩和の実現可否が、国際秩序の維持か崩壊かを左右すると、日本の役割の大きさを指摘しています。

緊張が高まるイラン情勢と国際的な勢力図の変化?!

トランプ大統領の令和初の国賓としての日本訪問、そして欧州議会選挙にまつわるショッキングなニュース、そしてBrexitの調整に失敗したとされるメイ首相の退陣が引き起こす英国政治の一層の混乱といったニュースの影で、イランを台風の目にした情勢の変化が着々と進んでいます。

トランプ大統領の訪日直前まで威嚇合戦が続いていたことを受け、ザリーフ・イラン外相は、周辺国に対する調整努力を本格化させました。実際には、【有事の際の相互不可侵の呼びかけ】です。

『仮にアメリカと事を構えるようなことがあれば、その混乱に乗じてイランを攻めることはやめてほしい』とイラクやサウジアラビアなど周辺国に依頼すると同時に、『イランも領土的な拡大や攻撃を行うことはしない』との呼びかけ内容です。

悪化する一方のイランと周辺国との対立状況を考えると、周辺国が容易に受け入れるようなものではないと察しますが、そのような中でも敢えて“呼びかけ”を行うイランの真意は何なのでしょうか?諸々の情報を分析し整理してみると、中東の勢力地図を変えてしまいかねない大きな【究極の選択】が透けて見えます。それは、【イスラエルを選ぶか、地域の安定を選ぶか】というイランから周辺国への、いわば最後通牒です。

アメリカとの直接的な軍事衝突の恐れに対する呼びかけなのに、なぜイスラエルなのでしょうか?それは、以前よりお話している『長年の地域における対立関係とその裏に存在するアメリカのイスラエルびいきと、それに対するイスラエルの反応』です。

仮に調整の努力も虚しく、アメリカとイランが衝突する時代に陥った場合、ペルシャ湾に集結しているアメリカの戦力からの攻撃はもちろんですが、もし、『イランへのend game』をトランプ政権が目論んでいるとしたら、それを実現するための主力はイスラエルが担う可能性が高くなります。

公式には認めていませんが、恐らくイスラエルは核戦力も配備していると言われていますので、end gameを目論んでいる場合は、その使用も視野に入ってくることになります。(もちろん、イランからのretaliationも覚悟しているでしょうから、先制使用を考慮するでしょう)。あくまでもこのようなケースは極論ですが、もしそれが起きてしまった際には、そして仮にイランが同じく核で反抗する場合は、周辺国への影響の大きさは計り知れないレベルになると思われます。

今回の“呼びかけ”を通してその可能性も匂わせることで、もしかしたら、イランはイスラエルとイランの衝突で板挟みになり苦渋の選択を迫られることになるアラブ諸国に対して、最後で究極の選択を突きつけているとも考えられるかと思います。