【書評】米国人教授は中韓に日本の何を見習えと言っているのか

とかく「自虐的」とされる日本人の歴史観ですが、「それこそが日本のアキレス腱」というアメリカ人歴史学者が著した一冊が話題となっています。そんな書籍を、無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の編集長・柴田忠男さんがレビューしています。

偏屈BOOK案内:『アメリカも中国も韓国も反省して日本を見習いなさい』

71BB7x5+GILアメリカも中国も韓国も反省して日本を見習いなさい
ジェイソン・モーガン  著/扶桑社

さいきん、安易に長いタイトルを冠する本が増えているようだが、編集者の怠慢であろう。著者は歴史学者、アメリカの大学で東洋史(とくに中国史)を研究し、その後、韓国で英語教師として働き、現在は麗澤大学外国語学部助教、4冊目の著作。日本という国と日本人の素晴らしいところ克服すべきところは何かという問題意識を基底に置いて、歴史や憲法などを論じている。

独善的記憶喪失者」であるアメリカの、歴史学会の日本に対する偏見は、戦時中よりひどくなっている罪もないのにいつまでも悔い改めている、それが著者の感じる日本人の特徴だ。自分が悪くなくても謝ってしまう傾向がある。その性質を表す英語はない、ということは日本の独特な心境、精神性なのか。

アメリカ人も、奴隷制度やアメリカン・インディアン虐待、ベトナム戦争での蛮行など、意外とそうした事実を認めている。しかし、「それは自分の責任ではない」つまり「現在の我々とは関係ない」と、過去のことは過去の人の責任で自分たちは進歩し改善できた人間だと強く信じている。しかし、日本はまだ十分反省していないから贖罪を続けよ、というご都合主義は続いている。

一般的アメリカ人が共有しているのは、自分たちは正義である、従って悪に対しては原爆を使わざるを得なかったというストーリーである。それを矛盾させないために、日本を悪者にし続けなければならない。日本をナチスドイツと同じ存在だと思っている人が、アメリカには大勢いる。戦後70年に行われた大手民間調査機関の調査でも、アメリカ人の56%が原爆投下を正当化している。

目を覆いたくなる報道番組を見て判る、いじめがなくならない理由

人間は弱い生き物です。悲しい現実ですが、だからこそ他人を攻撃しようとするのかもしれません。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では著者で現役教師でもある松尾英明さんが、満たされない自己の存在感がいじめを生むメカニズムを解明し、「いじめはなくならない」という現実を認識した上で対処すべきと論じています。

負へのニーズといじめ

普段から、テレビを全く観ない。ただ先日の土曜日の夕方、テレビのついている環境にたまたまいた。そこで我が子たちと一緒にニュースを眺める状況になった。

最初に流れたのが、スポーツ界の若きスター少女たちの大活躍のニュース。つづいて、海外の歌手の少女たちへの連続暴行事件。ニュースキャスターの方も、また余計なほどに詳しく事件について解説してくれる。何気なくチャンネルを変えても、同じニュースがやっていた。

これは、意図があるのか、あるいはないのか。私はメディアの裏側に詳しくないのでわからない。ただせめて、もう少しニュースの種類を棲み分けできないのかと思う(心理学的に計算されていて、わざとなのかもしれないが)。深夜ならまだしも、お茶の間の団欒の時間に流すニュースとしてこれが相応しいのか甚だ疑問である。

世の中の負や悪の面を知ることも大事だ、という意見もある。しかし、その手の情報については、そんな気を遣っていただかなくてもいい。ご親切に、テレビ以外にも生活の至るところに溢れていて、常にお腹いっぱいで吐きそうである。

何で多くの人に一生無関係な、海外での婦女暴行事件をわざわざニュースで流さないといけないのか。「悪を世に問うためだ」などといくらでも理屈はつけられるだろう。しかし実情は単に、不謹慎にもそれが面白いからではないかとしか思えない。

スキャンダルや凶悪犯罪、殺人事件の類が、多分人々にとって「興味深い」のである。その方が売れる(=視聴率がとれる)のである。人間の中に、負や恐怖への欲望渇望がある。ホラー映画や猟奇的な漫画等がヒットするのも、欲望の根本は同じである。

欲望への否定は、どんなにしても無意味である。多くの人が求める以上、「価値が確実にある

ここでいう「価値」とは、世の役に立つとかいう高尚な類のことではない。多くの人が求めるということ、「ニーズのことである。いいか悪いかとは全く別の次元の話である。

ダメだと不平を言うよりも、進んですべき使えぬ新入社員の教育法

「新入社員が電話をとらない、営業先で会話がまったくできない、報告書も書けない」…。そんな悩みを抱えた方から相談を受けたという、無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』著者の梅本泰則さん。最近こんな社員が増えていると明かす梅本さんが紹介する解決策とは?

コミュニケーションの苦手な新入社員

あるスポーツメーカーの幹部の方のお話を聞きました。「去年入社した新人社員の一人が、どうもうまく教育できなくて困っている」ということです。

お客様のところに営業に回らせても、まったく会話ができないと悩んでおられます。また、報告書を書かせても、まったく何を言いたいのかよく分からない。社内で電話が鳴っていても、少しも電話を取ろうとしない。次々とその社員への不満が出てきます。うーん、なるほど。これは、この社員が人とのコミュニケーションが苦手だということですね。あなたのお店でも、そんな社員はいないでしょうか。

この問題は、スマホ全盛時代の一つの現象なのかもしれません。若い人たちは、スマホを頼りに生活をしています。他人との会話もラインなどの通信アプリが中心です。スマホに電話機能があっても、滅多に使いません。また、友人同士で喫茶店や食事に行っても、皆で会話をすることなくうつむいてスマホの小さな画面をのぞいてせっせと指を動かしています。そうした習慣の中で育ってきたのが、今の若者です。他人と会話をする力が身についていない人がいるのは当然でしょう。

さらに、パソコンが使えないという若い人たちも増えています。スマホで用が足りてしまうので、パソコンは持っていません。ですから、スマホの文字入力は得意ですが、パソコンのキーボードは打てません。会社での仕事はパソコンで行うことも多いので、そうした新入社員には壁です。

こうした問題に悩んでいるのは、お話をした幹部の会社ばかりではないでしょう。では、このような社員には、どんな対策をとったらいいのでしょう。

松井大阪府知事と吉村市長が辞表提出。「都構想」問うダブル選へ

大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)と、大阪市の吉村洋文市長(同政調会長)は8日午後、それぞれ府議会・市議会の議長に辞表を提出したことがわかった。毎日新聞、産経新聞などが速報で報じた。


府議、市議の統一地方選(4月7日)と同日にダブル選に踏み切ったという。知事は市長選に、市長は知事選にそれぞれ出馬するクロス選となる。

大阪市を廃止・再編する「大阪都構想」を巡る協議では、その鍵を握る公明党との交渉が決裂していた。両氏は、都構想の必要性について、民意を問いたいとして決断したという。辞職の日付は共に3月20日。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: Ogiyoshisan [CC BY 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

それは「病気」。日本の若い女性を襲う新型栄養失調からの脱却法

栄養失調と聞くと、どこか遠くの国の問題のような気がしますが、実はこの日本で、それも若い女性を中心に現在進行形で増えているのだそうです。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』では著者の真井花さんが、豊かな日本で密かに進行する健康問題、「新型栄養失調」の原因と対策を解説しています。

新型栄養失調

さて、本日は最近問題になってきている健康のお話。

最近日本で密やかに進行している健康問題。それが

  • 栄養失調

です。栄養失調って、なんていうか、こう、社会全体が貧しくて隅々に食料が行き渡らないために陥ってしまうイメージがありますよね。ところが、豊かな日本においてこれがマジで深刻なんです。

とりわけ重大なのは

  • 若い女性

です。その原因として

  • 美の基準が痩身であること

が指摘されています。要はぽっちゃりよりスリムの方がキレイだと思われているってことです。日本の20代女性の摂取カロリーは、先進国の中で

  • ダントツ最下位

です。ちなみに現在若い女性の摂取カロリーは1,700を下回り北朝鮮やケニアより低いと言われるほどだそうです( ̄∇ ̄)

…ハナシが逸れるけど、「男性はもうすこしぽっちゃりが好み」とか言われていて、だからそんなにダイエットに励まなくてもいいと言われますが、それ、カンッッッペキに的外れだと思うんですよね。

ソレって、女性が「男性のために」キレイになりたいと思っているという前提で、だからこそ男性の好みが「もっとぽっちゃり」だと解れば誤解がなくなってダイエットを止めると思っているわけでしょ。うん、ソレが違うのよね( ̄∇ ̄)

女性は「女性のためにキレイになりたいの。女性から見て「キレイ」でありたいの。自分から見て「キレイ」だと思いたいの。「男性のため相対的に優先順位的に下なんですよね。

なので、ダレのためかで議論するより

  • 美の基準がナニか

で議論した方が効果があると思うんですよね。娘さんの激しいダイエットを心配するなら、

  • 病身より健康体の方が美しい

ってハナシで攻めた方がいいと思いますね。

対話が弾み良い子に育つ。小学1年生から始める親子作文のススメ

何を書いても、どう書いてもいい作文だからこそ、しっかりとした方法論と長い時間が必要な作文の勉強。すべての勉強の基礎となる日本語の力を身につけるため、メルマガ『言葉の森 オンラインマガジン』では、「親子作文」をオススメしています。子供との対話が生まれ、コミュニケーション力と創造性を育み、親子の思い出も蓄積されていくなど、良いことずくめの「親子作文」。親子でどのように取り組んでいけばいいのでしょうか?

小学1年生から始める親子作文のすすめ

作文を書くのは、お子さんでもお母さんでもどちらでもかまいません。子供が低学年でまだ十分に書けないときは、お母さんが書いてあげてください。子供は、その作文に絵をかくだけでも、お母さんが書いた作文を読むだけでも、又は読んでもらうだけでもいいのです。 お母さんが楽しそうに作文を書くうしろ姿が、子供を作文好きにします。読書も作文も勉強も、親が楽しそうに取り組む様子が子供の勉強姿勢につながるのです。

●子供のコミュニケーション力が育つ

低学年の子供にとっては、寺子屋オンラインの少人数クラスにひとりで参加するのはまだやや不安があります。しかし、お母さんと一緒であれば安心して、みんなの中に参加できます。

そして、自分の作文を発表したり、人の発表を聞いたりしているうちに、自然に友達とのコミュニケーションができるようになります。最初は恥ずかしがっていた子が、すぐにしっかり話すようになり、やがてみんなの話の司会ができるようになります。コミュニケーション力がついた子は、生活全体に自信を持てるようになります。

●親子で書くから子供には負担がない

子供にとって作文は、初めて学ぶことばかりです。日常の会話に、カギカッコや、「わ」と「は」の区別や、句読点などは音としては聞こえません。普段話しているのと同じ言葉なのに、文章に書くときだけは文章のルールを守らなければならないのです。

子供に作文を書かせてから直す教え方では、作文を書くことが負担になります。書かせる前に、正しい書き方の文章を読ませる工夫が必要です。それが、親子で書く作文で自然にできるのです。

外国人の部下に少し注意したら逆ギレ!何を言い忘れていたのか?

海外のメディアのニュースを、日本のマスコミではあまり報じられない切り口で本当はどういう意味で報じられているのか解説する、無料メルマガ『山久瀬洋二 えいごism』。今回は、外国人スタッフの横柄とも見える態度にびっくりしがちな日本人のコミュニケーションの注意点について解説しています。

もしかしてなんか忘れてる?あなたの注意が外国人部下の怒りを買うワケ

In Japan, one’s language and the way on interacts with another person will differ depending on whether the other person is “higher” or “lower” than oneself.

訳:日本では相手の人格が自らより「」の立場にあるか、「」にあるかによって、言葉遣いが変われば、応対も違ってきます。
(IBCパブリッシング版 「日本人の心」より)

【ニュース解説】

「ねえ、君にお願いしていたレポートどうなってる?」

ニューヨークで斎藤さんという日本人が部下のニールに英語で尋ねます。

「まだ半分しかできてませんよ」

ニールは答えます。

「え、急ぎだって言ったよね」

斎藤さんは憮然としてニールに文句をいいます。

「サイトー。あなたの指示はいつも急ぎじゃない。いつまでにしろと具体的に言ってくれないとわかりませんよ。曖昧なんです、指示の出し方が」

これには斎藤さんも返す言葉はありません。

「でもさ、これって責任感の問題だよ。仕事に対する意識の問題と思うんだけど」

彼は拙い英語で必死にニールを諭します。

すると、ニールはいきなり立ち上がって、斎藤さんを攻撃します。

「私が責任もってやっていないっていうですか。どういう意味?今やらなければならないことがどれだけあるかあなたは知っているのですか。サイトー、あなたの言っていることは意味不明。いったい何を言いたいんですか」

いやな雰囲気が漂います。そして、斎藤さんは何も反論できないまま、「わかったよ」と言ってその場を離れます。心の中は怒りに燃えながら。そして、ニールはニールで両手を上げて不満を表明しながら、憮然としたまま自分のブースの椅子に腰掛けます。

こんな場面が日本企業の海外のオフィスのあちこちでおこっています。

日本語には敬語があります。そして、我々は子供の頃からその使い方を学びます。敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語など、様々な種類があり、これは日本語を学ぶ外国人にとっては頭痛の種といえましょう。

例えば、「ぜひ何かお礼を差し上げたいのですが。お望みのものがあればご遠慮なくおっしゃってください」という言葉の中には、この3種類の敬語が全てはいっています。

では、英語はどうでしょうか。

中世の英語はともかくも、極めて特別な場合を除いて、我々が使っている英語にはせいぜいあって丁寧語のみでしょう。しかも、最近ではそうした丁寧な表現はあまり使用されなくなり、表現がどんどんカジュアルになっています

言語は人の意識に知らず知らずのうちに影響を与えます。敬語を常に使用する日本人は、敢えて意識しなくても、心の中に人との上下関係への配慮を抱きながら社会生活を送っています。

例えば、初めて人と出会った瞬間に、相手と自分とを様々な立場から立体的に捉え、そこに上下関係を感知し、それに従った行動をとるのです。相手の年齢、先輩か後輩か、顧客かどうか、どんな組織に属する人か、上司か部下か、何かを学ぶ立場か教える立場か、さらに親族の中でのどういう立場の人かなどなど、瞬時に相手をそうした立体的な図面の中で捉え、言葉遣いを選択します。

英語によって育った人々は、そうした日本人の感覚を持ち合わせません。

アメリカの独立宣言に All men are created equal という言葉がありますが、敬語表現の少ない英語の社会では、立場の違いはあっても、人と人とは基本的に平等であるという意識が心の中に刻み込まれています。

従って、英語を母国語とする人は、例えば自分が売り手で相手が買い手であるというその場での立場の違いは意識しても、言葉遣い自体は日本語に比べ極めて平易です。そして、立場の違いを理由に相手に対して上下関係を求めるような表現をすることは、マナーの上からもタブーなのです。

ですから、アメリカなどでは、部下であっても、上司に対して反論するときは我々が思う以上にはっきりと驚くほど強く反論します。ウエイターも客に対して日本で期待するようなへり下った対応はしません。サービスはするものの、人としては対等であるという意識が、英語という言語を通して形成され、それが制度となり、常識ともなっているのです。
斎藤さんとニールとの不愉快なやり取りの背景には、こうした文化の違いからくる相手への異なった期待感が摩擦となったのです。

しかも、日本語は曖昧です。
多くの場合、日本人は雰囲気で不満などの感情表現を伝えようとします。言葉にしてしまえばおしまいという意識があるのか、自らの立場を意識しながら婉曲に感情を表現します。

「最近の若い人たちは、以前よりはっきりと自分の意思を表明するようになったけど」

と反論する人がいるかもしれません。確かにそれは事実でしょう。しかし、その意思の表明の方法はやはり婉曲で、直裁ではありません。言葉そのものに頼らなくても、相手に意味するところが十分に伝わるからです。
ですから、そんな日本語の感覚に従って英語を使った場合、英語の能力が高いほど誤解が広がるという悲劇がおきるのです。

フィードバックがないんですよ。言葉でちゃんとどうなのかを伝えてくれなければ、自分がどのように評価されているかわからないんです」

ニールは以前そのように別の日本人に語っていました。

「サイトーは、英語は堪能でしょ。だから、彼は我々アメリカ人の部下のことを見下しているんですよ。日本人優越主義者なのかもね」

彼はそのように斎藤さんを批判します。
斎藤さんが英語ができるだけ、却って目に見えない文化の違いという罠にはまったまま、相手に深刻な誤解を与えてしまっているのです。

欧米型の言葉そのものによってコミュニケーションをする文化と、日本をはじめいくつかのアジアの国々にありがちな、雰囲気や阿吽の呼吸にコニュニケーションの多くを頼る文化とが生み出す誤解は時として深刻です。
ですから我々が英語で欧米の人とコミュニケーションをするときは、常に自分の意図が相手に伝わっているか確認することが必要です。 そして、相手が自分の感じている上下の「立場」の意識をもっていない、よりフラットな環境にいる人であることも、しっかりと意識しておく必要があるのです。

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止まらぬZOZO離れ。前澤社長が踏んだ「業界の闇」という名の地雷

まさに順風満帆、飛ぶ鳥を落とす勢いとも言われた前澤社長率いるZOZOですが、徐々に陰りが見え始めているようです。今回の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』では著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、ゾゾタウンから出品ブランドが退いてゆく、いわゆる「ゾゾ離れ」を実利面と感情面から分析した上で、「ゾゾ離れは限定的とは考えない方がいい」としています。

ゾゾ離れ、前澤社長「業績への影響はほぼない」訳がないワケ

衣料品通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」からブランドが次々と退く「ゾゾ離れ」への対策を急いでいたZOZO(ゾゾ)は、ゾゾタウン上での値引き価格の表示方法を出店者が設定できるように改めた。反発を強めていた出店者側に配慮を示した格好だが、これにより「ゾゾ離れ」は収束するのか──。

ゾゾが昨年12月から始めた有料会員向けサービス「ZOZOARIGATO(アリガトー)メンバーシップ」(以下、アリガトー)が波紋を呼ぶことになった。アリガトーを導入してからサイトでは原則、値引きした会員向け価格が表示されるようになったが、値引きによるブランドイメージの低下や自社通販サイトとの競合を懸念する出店者との間で摩擦が起き、出品停止が相次いだ

アリガトーは年間3000円(税別)または月500円(同)の会員料を払うと、ゾゾタウンで常時10%引きで買い物ができるというもの。なお、値引き分はゾゾが負担するので出店者に経済的負担は生じない

ゾゾによると、1月31日時点で1255ショップ中、42ショップが出品を停止した状態だという。こうした「ゾゾ離れ」について前澤友作社長は1月31日の決算会見で「業績への影響はほとんどない」と強気の姿勢を示した。

一方で、こうした状況を受けてゾゾは、割引価格を表示しないこともできるよう、表示価格を出店者が選べるシステムを導入することを表明していた。そして2月26日、値引き前の通常価格や値引き後の価格などサイト上に表示する価格を選べるようにしたと発表した。また、これと合わせて、2月24日時点で取り扱い商品数が前年同日比で約15%増加していることから「ゾゾ離れは限定的」との見解を示した。

だが、これをもって「ゾゾ離れ」が収束するかは予断を許さない。今回の騒動をきっかけにゾゾタウンから撤退して自社の通販サイトの強化に動く企業が続出する可能性は十分ある。また、すぐには撤退しないとしても、しばらくは様子を伺いながら機を見て撤退する腹を決めた企業がいてもおかしくはない。

カジュアル衣料品のライトオンが撤退したのが興味深い。というのも、撤退や出品停止していたのはオンワードホールディングス(HD)や子ども服ブランド「ミキハウス」などハイブランドが中心だったためだ。こういったハイブランドは安易な値引きがブランドイメージの低下に直結してしまうのでアリガトーを快く思わないのはよく理解できるが、カジュアル衣料品であれば影響はそれほどではなく、ライトオンの場合、アリガトーの10%引きによるブランドイメージの低下は極めて限定的と考えられ、そのことが撤退の直接の理由とは考えにくい

ライトオンがゾゾタウンから撤退するにあたって、アリガトーの導入は一つのきっかけにすぎなかったのだろう。

大ブレの経団連。小泉元首相との公開討論から逃げ回る理由

原発を巡る発言のブレが注目された経団連の中西宏明会長ですが、「ブレ」を見せているのは会長だけではないようです。元全国紙社会部記者の新 恭さんは自身のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』で、中西会長が示した原発に関する議論の必要性に応じる形で「一般公開の討論」を求めた小泉元首相が率いる団体に対し、その開催を渋る経団連の久保田政一事務総長の反応を紹介するとともに、経団連がこのような状況に陥っている理由を詳述しています。

経団連がガチンコ公開討論を渋る理由

原子力発電所をめぐる中西宏明経団連会長の発言が今年1月1日と同15日で真反対の方向にぶれたのは、当メルマガ1月24日号「経団連会長の原発『大ブレ発言』で判った廃炉ビジネス時代の到来」で取り上げた通りである。

全員が反対するものをエネルギー業者やベンダーが無理やりつくるということは、民主国家ではない。
(年頭会見)

原発の再稼働を積極的に推進するべきだ。原子力技術を人類のために有効に使うべきだ。
(1月15日定例会見)

だが、どちらの発言にも共通していたのは、開かれた議論討論の呼びかけだった。

どうするか真剣に一般公開の討論をするべきだと思う。
(年頭会見)

説得は電力会社だけでできるものではなく、広く議論することが必要だ。
(1月15日定例会見)

どうするかの討論と、説得のための議論。目的の違いがはあるようだが、意見を戦わせるというのなら誰も異存はあるまい。ましてや、財界トップが公式の場で発した言葉である。

それなら是非と、中西会長に「一般公開の討論」を求める団体が現れた。小泉純一郎元首相が顧問として参加する原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」(原自連)だ。

年頭の中西発言を受け、原自連が一般公開の討論会開催を経団連に申し入れたのは1月11日だった。

具体的には、経団連の中西会長ら幹部と、原自連の小泉氏を含むメンバーが、経団連会館大ホールに集まって、一般市民の見ている前で原発や自然エネルギーについて大いに議論しようということである。

中西会長の意見に全面的に賛成します。万機公論に決すべしというのは民主主義の基本です。討論会をしましよう。

そう提案する原自連のメンバーと面談した経団連の久保田政一事務総長の反応は複雑だった。

いやあ、ちょっとニュアンスが違うのかな。

会長発言が、原発反対と勘違いされている。

おやおや、雲行きが怪しい。「後日、改めて返事します」と久保田事務総長が言うので、その場は引き取ったが、わずか4日後に中西会長が「原発再稼働をすべきだと豹変してしまった。

米朝首脳会談は「大成功」。金正恩と北朝鮮に残された3つの道

米国が北朝鮮から「核戦力廃棄の確約を得られなかった」ことを主な理由として、「失敗」との報道がなされがちな第2回米朝首脳会談ですが、米大統領補佐官は「成功」だと反論しました。これに同調するのは、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さん。北野さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で北朝鮮の今後を予測した上で、米の対北政策が日本にも有益な点を詳しく解説しています。

ボルトンさん「米朝首脳会談」は【大成功】

先日行われた米朝首脳会談について、「大失敗だ!」という意見が多いです。しかし、皆さんご存知のように、RPEは「大成功だ!」という立場。それで、3月1日に、こんな記事を出しました。

 金正恩の姑息な作戦に乗らず。米朝首脳会談が成功と言える理由

ところで、私と同じ意見の人がいました。ボルトンさん(アメリカ大統領補佐官)です。トランプ政権中枢にいる人が、「大成功!」というのは、当たり前ですが…。

米朝首脳会談は「成功」 米大統領補佐官が擁護

3/4(月)6:32配信

 

【AFP=時事】米国のジョン・ボルトン(John Bolton)大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は3日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長とドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領との間で先週行われた米朝首脳会談について、双方で合意に至らず会談が失敗だったとの見方を否定した。

失敗だったとの見方を否定した」そうです。

ボルトン氏はCBSの報道番組「フェイス・ザ・ネーション(Face the Nation)」で、トランプ氏が北朝鮮から核戦力を廃棄するとの確約を得られなかったことは、「大統領が米国の国益を守り、高めたという意味で成功」と見なされるべきだと語った。

トランプ氏が核戦力を廃棄するとの確約を得られなかったこと」=「大統領が国益を守って成功」だそうです。どういう意味でしょうか?

ボルトン氏は、争点はトランプ氏の言う「大事業」すなわち完全な非核化を北朝鮮が受け入れるかまたはそれ以下の「われわれには受け入れ難い」ことのどちらかだったと説明。「大統領は自分の考えを断固として貫いた。大統領は金正恩氏との関係を深めた。米国の国益は守られており、私はこれを失敗だとは全く見ていない」と述べた。

同感です。トランプさんは、「完全な非核化」を要求しました。その見返りは、「体制保証」「経済制裁解除」です。

まあ、アメリカはこれでカダフィを03年にだまし、丸裸にした。結果、彼は11年、アメリカが支援する反体制派に捕まり殺されました。だから金正恩がアメリカを信用しないのは当然

一方、金正恩は、「一部非核化して制裁解除」を狙ってきました。これは、過去の成功体験を繰り返したのです。1994年、北朝鮮は「核開発凍結」を確約し、見返りに軽水炉、食料、毎年50万トンの重油を受け取った。しかし、彼らは密かに核開発を継続していた。2005年9月、金正恩の父・正日は、「6ヵ国共同宣言」で「核兵器放棄を宣言。しかし、現状を見ればそれもウソだったことは明らか。今回も「これでいける!」と思ったのですね。

このように、アメリカは北をだまそうとしている。いえ、ひょっとしたらトランプさんは、だまそうとしていないのかもしれない。しかし、カダフィの例があるので、金正恩からは「だまそうとしている」ように見える(それに、トランプ後の大統領が政策を変更するかもしれない)。そして北はアメリカをだまそうとしている。で、結果、「トランプさんは、金正恩にだまされなかった」。だから、RPEも、ボルトンさんも「成功だ」というのです。

これが、「少し非核化して、制裁解除」となったらどうです?金は、「核兵器保有」と「経済発展」の二つを同時に成し遂げた。まさに「偉大な指導者」になることでしょう。