夫婦の寝室ベッド事情、運命の分かれ道は結婚10年目?

不動産関連の比較査定サイト「リビンマッチ」を運営するリビン・テクノロジーズ株式会社がサイトを利用した30歳以上の子持ち既婚者男女全国268人を対象に「夫婦の寝室事情」について調査しました。

ネックは子ども?子持ち夫婦の42.5%は「寝室が別々」と回答

3年未満のアツアツ新婚さんに「別室」はゼロ!

リビンマッチを利用した子持ち既婚者に「夫婦の寝室」を聞いたところ、『同室』(57.5%)『別室』(42.5%)となりました。

つぎに、「婚姻期間」を聞きました。「同室」「別室」共に『25年~50年未満』(同室:59.7%、別室:61.4%)が最多で、次いで『10年~25年未満』(同室:29.9%、別室:28.1%)となり、「同室」は『1年未満』(0.7%)、『1年~3年未満』(1.9%)いたものの、「別室」は『1年未満』『1年~3年未満』が0%でした。

婚姻期間

つづいて、「自宅の間取り」を聞いてみました。「同室」は『4LDK』(29.9%)、『3LDK』(20.1%)、『6LDK』(8.4%)、『5LDK』(7.8%)、「別室」は『3LDK』(31.6%)、『4LDK』(18.4%)、『5LDK』(11.4%)、『6LDK』(9.6%)となり、「別室よりも同室の方が自宅の間取りに若干余裕があることがわかりました。

自宅の間取り

夫婦の寝室が分かれるのは「結婚10年目」が最多!

寝室が別々になる理由1位は『ゆっくり寝たい』、2位は『生活のリズムが異なる』

寝室が別室の人はどうして別々になったのでしょうか?『ゆっくり寝たい』(43.9%)と『配偶者と生活のリズムが異なる』(38.6%)との回答が多く、以下『配偶者とプライベートを分けたい』(17.5%)、『配偶者のいびきがうるさい』(13.2%)、『配偶者が子どもと寝る』(12.3%)、『配偶者と仲が悪い』(4.4%)、『その他』(1.8%)となり、『その他』には、「別居中」や「私は布団派、妻はベッド派」との回答がありました。

寝室が別室の理由

では、結婚何年目から寝室が別室になったのでしょうか?最も多かったのは10年目』(18.4%)、以降『20年目』(14.9%)、『30年目』(10.5%)と区切りの良い年数が多い結果となりました。また、『1年目』『3年目』(共に7.0%)、『2年目』(1.8%)、『5年目』(7.9%)など結婚歴が5年以下の夫婦でも23.7%が別々に寝ていることもわかりました。

夫婦の寝室が別室になったのは結婚何年目から?

別室夫婦は『布団』より『ベッド』が好き

夫婦のベッドサイズは同室『ダブル』、別室『シングル』が過半数越え

今度は、「寝具の種類」を聞きました。『ベッド派』(同室:55.2%、別室:67.5%)、『布団派』(同室:44.8%、別室:32.5%)となり、共に『ベッド派』が多いものの、「別室の方がベッド派が多いこともわかりました。

つづいて、「夫婦のベッドのサイズ」を聞いたところ、「同室」は『ダブル』(57.6%)が過半数を占め、『シングル』『セミダブル』(共に25.9%)、『クイーン』は10.6%、『キング』も12.9%となりました。一方、「別室」は『シングル』(50.6%)が過半数を占め、『ダブル』(44.2%)、『セミダブル』(29.9%)、『クイーン』も10.4%となりましたが、『キング』は0%でした。

夫婦のベッドのサイズ

 

<調査概要>
■調査期間:2018年11月22日~12月12日
■調査手法:インターネット調査(任意でアンケートに回答)
■集計数:「リビンマッチ」を利用した30歳以上の子持ち既婚者男女全国268人
リビンマッチ調べ

image by: chaoss, shutterstock.com

レスリングの吉田沙保里選手、Twitterで引退を表明

「霊長類最強女子」の異名を持つ、日本の女子レスリング選手・指導者の吉田沙保里選手(36)が、自身のTwitterで引退を表明した。

吉田選手は、女子レスリング個人で世界大会16連覇、個人戦206連勝を記録した2012年には13大会連続世界一でギネス世界記録認定、国民栄誉賞受賞を成し遂げている。

また、吉田選手は引退表明について改めて後日に会見を開くことを表明している。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: Marcello Farina [GFDL, CC BY-SA 3.0 または CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズより

映画野郎による2018年公開の映画「年間ベストテン」一挙発表!

メルマガ『映画野郎【無料メルマガ版】』を運営する男性向け映画情報メディア「映画野郎」が、毎年恒例今回で12回目となる年間ベストテンを発表しました。果たしてどんな作品が上位に入っているのでしょうか!?

【2018年度 映画野郎ベストテン発表!!】

1位:カメラを止めるな! 86点

票が割れた中、1位に輝いたのは、2018年最大のサプライズヒット作と言っていい、ホラーコメディ『カメラを止めるな!』!低予算ながら驚きのアイデアと凝った展開で多数の選者に衝撃と感動と笑いを与えました。邦画の1位は2016年の『シン・ゴジラ』以来。

2位:スリー・ビルボード 85点

そしてわずか1点差で惜しくも2位となったのが『スリー・ビルボード』。米国の片田舎が舞台の地味なドラマ映画ながら、野郎目線でズシリと響く見どころの多い内容で、多数の票を集めました。

3位:タクシー運転手 ~約束は海を越えて~ 67点

韓国映画で唯一ベスト10入りしたのが『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』。1980年の光州事件時の衝撃の実話をベースにしながら、娯楽性も高く3位と大健闘!

4位:シェイプ・オブ・ウォーター【R15+】 64点

半魚人を描くモンスター映画ながらオスカーを受賞し話題となった『シェイプ・オブ・ウォーター』がしっかりと4位に。

5位:孤狼の血【R15+】 49点

そして東映が放った、R15+な渾身作『孤狼の血』が堂々のベスト5入り!『仁義なき戦い』など往年の東映人気作を彷彿とさせる暴力団抗争と警察の腐敗を描く男くさい内容で、これを男向け媒体の映画野郎が評価しなくてどうする!

世界中が呆れ顔。米英という旧覇権国が撒き散らす老害の大迷惑

かつて世界を圧倒的な力でその覇権下に置いたイギリスとアメリカですが、そんな「元覇権国」が2019年、国際社会に大迷惑を及ぼすとするのはジャーナリストの高野孟さん。高野孟さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で英米各々が抱える深刻な問題を解説しつつ、両国が世界に迷惑を撒き散らすだけの存在になると判断した理由を記しています。

※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2019年1月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

米国と英国:2つの元覇権国が撒き散らす老害の大迷惑

2019年には、米国と英国という2つの老いた元覇権国が、世界環境の中での自分の位置付けと使命についての認知能力を著しく鈍らせながら、意味不明の破壊行動に打って出て国際社会に大迷惑を及ぼしていく姿を目撃し続けなければならないだろう。

両国は共にアングロサクソン国家であり、英国が18~19世紀に米国がその後を継いで20世紀に世界資本主義システムの中心を担った。その3世紀余りを通じて、公法による支配、多数決民主主義による議会政治と2大政党制、市場優先型資本主義、英語の共通語化等々、それなりの政治的・経済的・文化的なインフラストラクチャーを世界に普及するのに貢献したのは事実である。しかし、その期間を通じて英米が世界にもたらした遥かに危険な贈り物は、戦争文化である。巨大な軍事力を持つ者はやりたい放題に侵略し破壊し強奪しても有無を言わせないという覇権システムの論理の下で、Wikipediaの「戦争一覧」で見ただけでも、1701年から2000年までに主なものだけで300回近い壮絶な戦争が繰り返されてきた。そのすべてがアングロサクソンのせいだとは言わないけれども、彼らの野蛮と粗野がこの国家間戦争の数世紀の基調を形作ってきたことは間違いない。

冷戦は覇権抗争の最後の形態であり、それが終わったということは国家間戦争の時代が終わったことを意味していた。そのことを世界はおおむね理解しているけれども、肝心の英国と米国だけは未だに覇権国時代へのノスタルジアに浸っていて、自分らがどんな勝手な振る舞いをしても世界は渋々ながらもそれに付き従ってくるに違いないという幻覚の中で余生を生きている。彼らが老人性徘徊症に陥っても何とか介護して世界を破滅させないようにすることが、それ以外の諸国にとっての今年の中心課題である。

坂道を転がり始めるトランプ

今年1月にトランプ米大統領は就任2年目を迎え、来年11月の再選を目指して全力疾走しようとするだろう。しかし、遅くとも2月にはロシア疑惑についてのモラー特別検察官の捜査報告書が出てたぶんクロという結果となる。それをきっかけに、昨秋の中間選挙で下院の主導権を取り戻した野党=民主党は、疑惑関係者を喚問したり、過去のパワハラ・セクハラ当事者を次々に議会証言の場に呼び出したり、トランプの確定申告書の公表を迫ったり、ありとあらゆる手段を動員して大統領弾劾への道筋をつけようとするだろう。

政権がしっかりしていれば、これを跳ね返すことも出来なくはないだろうが、ジョン・ケリーに代わるホワイトハウスの首席補佐官になり手がおらず、その状態でも辛うじて政権の精神安定剤の役目を果たしてきたマティス国防長官が辞表を叩きつけるようにして辞めてしまい、今ではトランプの側にいるのはボルトン安保担当補佐官やナバロ(対中国通商担当?)補佐官などゴロツキ連中のみ。ホワイトハウスはほとんど崩壊状態である。マティスが「最後の大人」と言われてきたことを想えば、残ったのは「子どもばかり」ということになる。

与党=共和党も何としてもトランプ政権を支えようとはしておらず、トランプの最大の公約であるメキシコとの国境に「壁」を建設するための政府予算が民主党の反対で通らない状況であるにもかかわらず、それを打開しようと熱心に動いてはいない。理由は簡単で、共和党の大勢もこのバカげた政策には余り賛成でないからである。

それで追い込まれたトランプは、壁の予算を認めなければ予算そのものに署名せず、結果として連邦政府機関の一部が閉鎖されることになるがそれでもいいのかという議会への「恫喝」に打って出た。これは、ニューズウィーク1月1日号ペリスコープ欄の表現を借りれば「自分自身を人質に取る以外になくなった……トランプ政権の弱体ぶりを浮き彫りにして」いて、実際彼は、このどうしようもない事態を抱えて年末から年始までをホワイトハウスで1人で過ごし、家族が皆フロリダに行ってしまって「寂しかった」と呟いているような有様である。

約7割が売れ残る。それでも日本が捕鯨を続けざるを得ない裏事情

昨年12月26日、国際捕鯨委員会からの脱退を表明し2019年7月より商業捕鯨を再開すると発表した日本政府。この決定については国内外を問わず賛否両論喧しい状況となっていますが、鯨肉消費量が減る一方の現在、そもそもなぜ日本は捕鯨をし続けるのでしょうか。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では著者で世界的エンジニアとして知られる中島聡さんがある記事を紹介しつつ、原発やスパコン事業と同根的とも言える「捕鯨から容易に撤退できない理由」を記しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2019年1月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

私の目に止まった記事

日本とクジラ なぜ日本は捕鯨をするのか

2016年の記事ですが、日本がIWCを脱退することを決めた今、もう一度読む価値があると思い、紹介します。特に注目すべきは以下の部分です。

前出の佐久間さんは、日本の捕鯨は政府が行っていて、研究予算や毎年の計画、出世や年金がかかった官僚の大きな構造が作り上げられているのが理由だと考えている。

 

佐久間さんは、「官僚は自分がトップを務めている間に担当者が削減されたりするのは、非常に恥ずかしいことだと思う」と指摘する。

 

「そのため官僚はほぼ全員、捕鯨関連の部署をどんなことをしても維持しようとする。政治家もそうだ。自分の選挙区が捕鯨と強いつながりのある場所なら、商業捕鯨の再開を約束するだろう。議席を守るために」

 

とても陳腐に聞こえるかもしれない。しかし、日本が捕鯨を続ける決意が固いのは、捕鯨関係者が多い選挙区から選出された数人の国会議員と、予算を失いたくない数百人の官僚たちのせいと言えるかもしれないのだ。

これと全く同じことが(行き詰まっている原子力発電や時代遅れのスパコン事業にも言えると思います。一旦、「国家プロジェクト」としてスタートしてしまうと、作られた特殊法人(=天下り法人)やそのプロジェクトに強く依存する事業者が出来てしまうため、霞が関の担当役人や特殊法人そのものが「辞めましょうとは言えない空気が出来てしまうのです。

痛みを伴う「勇気ある撤退」には政治家のリーダーシップが不可欠ですが、当事者意識を持って大きい声を上げるのは、いわゆる地元の事業者や支援団体との強いしがらみのある族議員だけなので、結局のところ、辞められなくなってしまうのが日本の現状です。

ちなみに、鯨の需要は大幅に減っており、調査捕鯨の名目で捕獲された鯨の肉は市場でセリにかけても3分の1しか落札されず、残りは売れ残ってしまうそうです。それが地元の小学校で給食として提供されているそうですが、鯨の肉には大量の水銀が含まれており(参照:鯨由来食品のPCB・水銀の汚染実態調査結果について)、それを成長期の小学生の食べさせるのは非常に危険です。

なぜ人は「樹海」に惹かれるのか?青木ヶ原に観光客が急増のワケ

海外から日本へ観光を目的に訪れる外国人の数が年々増え続けています。日本政府観光局(JNTO)の調査によると、訪日外国人数は2017年に過去最高の2869万1073人に達しました。2018年は台風や地震などあいつぐ自然災害の影響で5年8か月ぶりに前年から減少したものの、同年10月以降には再びプラス推移に回復。2019年にはさらなる増加が見込まれます。

そんななか日本には、近年とみに観光客数がアップした場所があります。それが富士山のふもとに広がる「青木ヶ原樹海」

「え? 樹海へ観光?」と怪訝に思う方もおられるかもしれません。「青木ヶ原樹海」と言えば、かつては「自殺の名所」などという汚名を着せられ、「コンパスが効かない」などの都市伝説が生まれ、不気味で不名誉な印象があった場所。ところが青木ヶ原樹海を歩く観光ツアーを利用する人の数は、この15年間で年間およそ5000人から1万7000人にまで膨大したのだそう。冬期も芸術的な氷柱が見られるとあって、ネイチャーツアーは大好評。四季を通じて多くの観光客が、この神秘の森に分け入っているのです。

なぜいま青木ヶ原樹海が脚光を浴びているのでしょう。1998年から20年間で100回近くもこの深い森を探索し、新刊『樹海考』(晶文社)を上梓したライターの村田らむさんにお話をうかがいました。

*記事内の樹海内の画像はすべて村田らむさんが撮影したものです。

樹々が自分の重さを支えられず倒れてしまう

――村田さんが青木ヶ原樹海を訪れるようになった理由は、なんなのでしょう。

村田「はじめは“ネタ探し”でした。正直に言って青木ヶ原樹海は、当時はあまりよいイメージはありませんでしたから、フリーライターとして『潜入すれば、なにかアヤシイものが見つかるんじゃないか。媒体に売り込めるネタがあるんじゃないか』という不純な動機でした」

――一度のみならず幾度も足を踏み入れるようになったのは、どうしてですか?

村田「単純に美しい光景に感動しました。それまでずっとホームレスや新興宗教など社会問題を取材してきて、人間を取材することに少し疲れていたんです。樹海は圧倒的に自然が相手。樹々が鬱蒼とおいしげっていて、木漏れ日が射して、もののけ姫に出てくるような壮大な風景が広がっていました。見ていて息が詰まるほど美しい。それが魅力でしたね。人づきあいのなかで起きるいやなことが、樹海にいるとどうでもよくなるんです。樹海取材は体力的には疲れるのですが、人間関係で疲れるよりはずっといい」

――青木ヶ原樹海は、実際はどのような場所なのでしょうか。

村田「樹海と呼ばれるほどの深奥な森になったのはここ500年くらい。浅い歴史しかありません。もともとは富士山の北側に位置した直径4キロほどの湖でした。およそ1200年前に噴火があり、湖に溶岩が流れ込み、冷えた溶岩の上に植物が生えて生まれた、言わば“できたての森”なんです。なので土が少なく、腐葉土が数センチ堆積している程度。溶岩の上にそのまま樹が育っているので、成長すると自分の重さで倒れちゃう。青木ヶ原樹海は倒木が多いのが特徴です。その倒れた樹が腐って土になり……ということをずっと繰り返しているんです」

「コンパスが効かない」という都市伝説

――そんな歴史が浅い森に「怖い」というイメージがついたのは、なぜでしょう。

村田「苔むした樹があちこちで倒れている様子を不気味に感じた人が多いので、怖いというイメージが広がっていったのでしょう。『姥捨ての風習が残っている』『頭蓋骨を踏みながら歩く森』だとか、噂が広がりました。そんなはずがない。一時期テレビが盛んにミステリースポットとして紹介したことも大きな影響を与えていると思います」

――「コンパスが効かない」「GPSが役に立たない」など都市伝説も生まれましたね。

村田『コンパス、ちゃんと効きますよ』と言うと『夢を壊すな!』って怒られるんです。実際はとても安全で静かな森なんです。熊なんて他の森の方がたくさん出ますし」

――「怖い場所」というより「怖い場所であってほしい」という願望を感じますね。そんな青木ヶ原樹海へ訪れる観光客が近年増加しているのだそうですが、これまで100回近く現場を見てこられて、樹海が注目されているとお感じになりますか。

村田「感じますね。僕自身にも、樹海をガイドする仕事の依頼が入りはじめました。テレビ番組の企画でジャニーズWESTを案内したり、アメリカのヘヴィメタルバンド『スリップノット』のメンバーが樹海へ潜りたいと言うので先導したり。なのでこの頃はライターだけではなく“樹海シェルパ”と呼ばれることも多くなりました」

渡辺謙主演映画が起こしたAOKIGAHARAブーム

――海外からの観光客が増えている理由はなんだと思われますか。

村田「もっとも大きなきっかけは渡辺謙が出演したアメリカ映画『追憶の森』(2015)でしょう。青木ヶ原樹海がこの映画の舞台に選ばれ、『AOKIGAHARA』を訪れることが海外でブームになったんです。道の駅なんて、海外から来た人しかいないなんて光景も見ましたよ」

『追憶の森』……ガス・ヴァン・サント監督作品。死に場所を求めて青木ヶ原樹海にやって来たアメリカ人男性が、自殺を思いとどまり樹海からの脱出を試みる日本人男性と出会ったことで、人生を見つめ直すさまを描く。

――『追憶の森』が公開されたのちに同じく青木ヶ原樹海を舞台としたホラー映画が製作されたり、アメリカ人の人気YouTuberが樹海で撮影した非常識な動画を公開して物議をかもしたり、観光の理由として「ミステリアスな体験がしたい」という願望があるように思うのですが。

村田「それは確かにあるでしょうね。もともとスピリチュアルとは縁が深い場所です。富士山を信仰の対象とした宗教があり、神社は1200年以上も前から存在している。現在もものすごい数の新興宗教の道場があります。僕自身は無宗教で、心霊経験などもまったくないのですが、精神世界へ通じるような、あるいは肝試しのような経験がしたいからと海外から訪れる人もいますね」

日本は樹海に関心をいだく女性が多い

――日本人からの注目度はあがっているのでしょうか。

村田「あがっていると思います。特に圧倒的に女性の関心が高い。以前に青木ヶ原樹海の写真集を自費出版したとき、記念にサイン会を開いたんです。そのとき並んでくれていたのは、ほぼ女性でした。ゴスロリファッションでグロテスクなメイクをした女子もいました。大学で樹海について講義をしたときも、集まったのは女子の学生ばかり。質疑応答も熱がこもったものでした」

――女子が樹海に興味をもつのはなぜなのでしょう。

村田「『自分のなかの欠落した部分を穴埋めしたいのかな』という気がしました。いまの時代、死とか、終わりとか、リアルには感じられないじゃないですか。樹海をダークなファンタジーととらえる感性が女子の方に多く備わっているのではないかと思います」

ホラーのイメージから脱却をはかる地元

――観光客が増えたことは現場に影響を与えていますか?

村田「はい。観光地化してきたことで、地元の方のご尽力で清掃が行き届き、ずいぶんきれいになりました。一時期はタイヤやドラム缶、大量のアダルトビデオなどが多く捨てられ、ごみだらけだったんです。『ここは観光客をもてなす場だ』と意識が変わってきたんですね。不法投棄やホラーのイメージを拭おうと皆さん頑張っておられます」

――近年は遊歩道が拡充し、ハイキングなどしやすくなったという話も聞きました。

村田「そうなんです。コースからはずれさえしなければ、決して遭難するような場所ではありません。低地で自然を鑑賞できる稀有な森です。富岳風穴や精進湖(しょうじこ)などなど見どころも豊富で、縦横無尽に遊歩道があって、いいウオーキングスポットです。静岡からも山梨からも向かうことができる車道もあり、サイクリングで訪れる人もいます。きのこや昆虫の写真を撮る人や、バードウオッチングを愉しむ人など、過ごし方も多彩です」

――それは素敵ですね。青木ヶ原樹海は川口湖のすぐそばというリゾート化にもってこいのエリアでありながら、これまで開発されずに自然そのままの姿をとどめているのが不思議なのですが、それはなぜでしょう。

村田「地面が溶岩なので掘削が難しく、利用価値が低いから放置されているのだそうです。バブルの時代がもっと長く続いていれば、今ごろはゴルフ場などに拓かれていたかもしれません。そういう点で不景気のおかげで奇跡的に自然の原風景が遺された場所とも言えます。ただ決して未開の地だった場所ではありません。石垣の城跡があったり、倉庫と思われる遺跡もあったりします。おそらく5、60年前のものであろう炭焼き小屋の跡地もあり、ここにかつては産業が興きたこともうかがいしれます」

――そう聞くと、さらに青木ヶ原樹海に人肌あたたかみを感じます。実際に分け入るのには、どのような準備や装備が必要でしょう。

村田「さすがにひとりで行くのはやめておいたほうがいいです。僕はこれまで単独で行動したのは約100回中、3、4回しかありません。ガイドさんをたてたツアーも多いので、初めて訪れる場合は利用するのがいいでしょう。そしてくるぶしまである登山ブーツは必ず履いてほしい。地面に穴があいている場所があり、踏みはずすとケガをします。飲料水も2リットルくらいは要るでしょう。あと午後4時までに森を抜けださないと周囲は真っ暗になります。野生の動物よけのスプレーや鈴もあるほうがいい。怖い場所ではないとはいえ、あまりにも軽い気持ちで行ってはいけないですね」

ミステリーツアーのような感覚で訪れる人が増え、世界中から注目されるトレンドスポット、青木ヶ原樹海。しかし現地では、むしろそういったイメージを払しょくしようと懸命な努力が続いています。青木ヶ原樹海は、いままさに日常と非日常の二律背反にあるのです。この渦中のディープな森に注目することは、すなわち「観光とはなにか」という難題の答を探す道につながるのではないでしょうか。

樹海考 村田らむ著 晶文社 本体1550円+税

【動画】やっちまった…ある場所にスマホを落として絶望する男性

決して安い買い物とは言えないスマホ。どんなに気をつけていても、どんなに几帳面な人でも、ふと油断したときに落としてしまう。高いものだとわかっているのにだ。

こちらの動画では、とある男性がある場所にスマホを落としてしまったよう。そのある場所とは・・・?

 

 

動物公園かどこかだろうか。

レイカーズのタンクトップを着たたくましい男性が頭を抱えて絶望している・・・。

なぜかというと・・・下に広がるワニの群れの中にスマホを落としてしまったから!

それも人間の身長をはるかに超える巨体のワニたちの中。

さすがにこの中にスマホを取りに行く勇気はないようだ・・・!

水没だけならまだなんとかなったかもしれないが、これはちょっと諦めたほうがいいかもしれない。笑

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Yuki KDN)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

新元号にも対応。瞬時に他人の生年月日や年齢がわかる裏ワザ

昭和何年、西暦何年に生まれと言われた相手の年齢がぱっと出てくるという方、それほど多くないですよね。今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、年金全般にとっても超重要な「年齢」を瞬時に計算する裏ワザをレクチャーしてくださっています。

平成31(新元号元)年版! 年金で超重要な生年月日や年齢を瞬時に判断する方法

年金の一次情報としては生年月日が特に重要。年金にはもう嫌になる程の生年月日が出てきます。僕も毎回記事では生年月日やら年月日を書きますが、年金にはどうしても避けられないものだからです。しかし見る人にとってはここで嫌になって挫折していくんですね。

でも年金の入り口とも言える生年月日さえすぐわかれば様々な年金に対する情報を推測する事が可能になり、また面白くなります。役所に相談行った時とかも、よく机に年齢早見表が置いてありますよね。そんなん見なくていいから!

そんな超重要な生年月日なんですが、昭和何年生まれとか、西暦が何年とか言われてもその人の年齢ってパッとわからないですよね。僕も昔は非常に頭が混乱した所でありましたが、コツさえ掴めば早見表無くても楽勝です。たぶん、年金に限らずいろいろな場面で役立ちます。そんな生年月日からの年齢の出し方を見ていきましょう!

では、いきなりですが昭和29年1月1日生まれの人は何歳でしょうか(参考:昭和は64年1月7日まで存在します)?

自分の生年月日から逆算しますか?その必要はありません。年が変わり今は平成31(5月から新元号元)年ですが、昭和に直すと今年は昭和94年になります。この昭和94年というのは年が変わるごとに1年足していきます。

昭和94年から昭和29年を引くと65歳です。

これだけ。

また、この人の誕生日は1月1日ですが、年齢は誕生日の前日である平成30年12月31日に既に65歳になっています


※注意

その月の1日生まれの人は前月が新しい年齢を迎えるので他の人より注意が必要な場合がある。たとえば、この1月1日生まれの人は前月12月31日に新しい年齢に到達してますので、年金は翌月の1月分から貰えますが、1月2日生まれの人は1月1日に年金受給権が発生して2月分から年金が貰えるとかで1日の違いで1ヶ月分年金がズレる


僕がいつも記事で年齢到達日というのは実際の誕生日の前日を指しています。これは明治35(1902)年に出来た「年齢計算ニ関スル法律」というもので定められています。

じゃあ昭和38年7月16日生まれの人ならどうでしょう。

なーんだ!さっきと同じで昭和94年から引けばいいじゃん!って思いますが、まだ今の時点では誕生日の前日である7月15日を迎えていないので55歳です。あくまで今年56歳になる人という意味です。