なぜ、現役精神科医はストレスを「悪いもの」とは思わないのか?

ストレスを感じた時、成長できる人と弱ってしまう人がいますよね。なぜ、その差が起こるのでしょうか。今回のメルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』では、著者で現役精神科医のゆうきゆう先生が、そんな「ストレス」について語っています。

ストレスで成長できる人と、ストレスで弱っていく人の差

こんにちは、ゆうきゆうです。

元気でお過ごしですか?

さて、人生にはピンチがつきものです。

しかし大変なこと、イヤなことが起こったときに思い出していただきたいのは

「ピンチはチャンスになる」

という言葉です。

多くの人にとって、月並みに聞こえるかもしれません。

しかしこれは真実だと、僕自身思っています。

■ 新しいソフトに出会えた話

たとえば僕は、仕事の中で原稿の執筆等をよく行います。

執筆において、「変換システム用ソフト」「テキスト打ち込み用ソフト」というように使い分けをしています。

そしてあるソフトを使って執筆作業を行っていたところ、不具合が生じてしまいました。

不便を感じ、困ってしまったため、別のソフトをネット上で探し始めました。

すると、不具合の生じない新しいソフトを見つけることができました。

しかもそのソフトはすごく動作が軽快で、他にも便利な機能があり、以前よりもかなり作業効率がアップしたのです。

もし、今までのソフトが不具合を起こさなければ、同じものを使い続け、新しいソフトに出会うことはできませんでした。

不具合を起こしたことは面倒かつ大変な経験でしたが、それによりもっと良いソフトを見つけることができたんです。

これは僕自身、面白い経験だなと感じています。

ダメ出ししてくる「嫌いな上司」の言うことに耳を傾けるべきか?

嫌いな人や苦手な人に言われた言葉を素直に受け取ることって難しいですよね。今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、ご自身の体験をもとに「間違えた取捨選択をしないように」と話しています。

嫌いな上司や苦手な相手から言われた言葉は「取捨選択」を間違いやすい

人材育成やマネジメントにおいては、基本的に頭ごなしのダメ出しはNGです。

言う相手との信頼関係が整っている状態であれば、ダメ出しも決して悪くはありません。

相手も「この人が言うことなら」と聞く姿勢が整っているために、ダメ出しをしても聞いてもらえて信頼関係も崩れにくい。

ですが、ほとんどの場合でそうならないことの方が多いので、なるべく頭ごなしのダメ出しは避ける方が良いわけです。

ただこれはダメ出しをする上長側の話であって、受け取る側(される側)は注意が必要です。

というのは、たとえ信頼関係の整っていない相手からのダメ出しだったとしても、言っていること自体は意外と的を射ていることは少なくないからです。

それを感情的な「嫌い」「苦手」という意識だけで排除してしまうのは、もったいないこともあるんですね。

実際僕もこういう経験は何度もありました。

「正直この人苦手だな」

「この人の言うことってあまり聞きたくない」

そういう関係性の上司やトレーナーにはこれまで何度も出会ってきました。

当時の僕はまだ(多分)ギラギラしていて、他の誰かにアレコレ言われるのがあまり好きではなかったこともあるでしょう。(お恥ずかしいですけど)

だから、「それじゃダメだよ」とダメを出された時にも、「なんであんたにそげんこと言われんばいかんとや(佐賀弁)」と思っていました。

悪質な脱税集団「安倍派」パー券ウラ金をポッケに入れた自民党議員の名前&金額リスト

文春オンラインが西村康稔経産相の政治資金「架空パーティ」開催をスクープするなど、国民からの自民党への信頼を地に落とすこととなった安倍派の政治資金パーティー券を巡る裏金疑惑に関連する新事実が連日のように報じられています。リクルート事件以上の大疑獄になるとの見方もありますが、当問題はこの先、どのような展開を見せるのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、政治資金パーティーを悪用し続けてきた安倍派の悪質さを詳説。さらに東京地検特捜部が全国の検察に応援を要請し、捜査本部を立ち上げた意味を解説しています。

極めて悪質。組織ぐるみで裏金づくりに励んだ脱税集団「安倍派」に迫る捜査のメス

企業・団体による政治献金は、「自民党」や「立憲民主党」などの政党への献金は認められていますが、政治家個人への献金は政治資金規正法で禁止されています。しかし、主に自民党の政治家は、2つの裏技を使ってこの法律の抜け穴を悪用し、企業・団体献金を自分の懐へ入れ続けています。

その1つが「迂回献金」です。自民党の政治家は国会議員だけでなく地方議員も、活動実態のない政党支部を作り、その窓口で企業・団体献金を受け付け、それを自分の政治資金管理団体へ迂回させ、ポケットに入れています。たとえば、麻生太郎議員の場合は、自身が代表をつとめる「自民党福岡県第八選挙区支部」で企業・団体献金を受け付け、それを自身が代表をつとめる政治資金管理団体「素淮(そわい)会」へと迂回させ、毎年、数千万円から1億円超の違法献金を手にしています。

客の出したパチンコやパチスロの出玉やメダルは、店内の景品カウンターで現金に換金すると賭博行為になってしまうため、そのホールは警察の手入れを受けてしまいます。しかし、店内の景品カウンターで、いったん「換金用の景品」に交換し、その景品を客が店外の別の窓口で現金に換金するなら、ワンクッションあるからOK…というのと同じ理屈です。

で、もう1つの抜け穴と言うのが、現在、自民党の「安倍派」を中心に絶賛炎上中の「政治資金パーティー」です。派閥ごとに行なわれている政治資金パーティーは、派閥の収入の8割を占めるほど利益率の高い集金イベントであり、これ自体は違法ではありません。パー券は1人2万円、飲み物は良くて瓶ビール、酷いケースでは「水と乾き物だけ」というパーティーもあります。

その上、たとえば1,000人のパーティーで1,000枚のパー券が完売したとしても、実際に出席するのは500人ほどなので、用意する飲み物や食べ物は半分で済みます。スタッフも若手議員が駆り出されるので、支出は会場代くらい。まさに「濡れ手に粟」のボロ儲けです。

そんな主催者側にとって美味し過ぎる政治資金パーティーですが、自民党の各派閥では、所属議員の当選回数や過去の役職などによって、パー券の販売ノルマを設定していたことが分かりました。今回、桜田義孝元五輪相が、「パー券のノルマ300枚が厳しいから」という理由で、所属していた「二階派」に退会届を提出したと述べました。桜田議員と言えば、失言の連発で一瞬のうちに五輪相を辞任しましたが、それでも当選8回の大ベテランで大臣経験者なので、幹部クラスのノルマは仕方なかったかもしれません。でも、毎回の600万円は厳しかったのでしょう。

この記事の著者・きっこさんのメルマガ

ネトウヨの呪文「安倍さんは奇跡」。櫻井よしこの質問に百田尚樹が驚愕のアンサー

安倍晋三元首相を崇め、現在の自民党政権を蛇蝎のごとく忌み嫌う日本保守党やその界隈の面々。そんな彼らが『月刊Hanada』誌上でまたも理解に苦しむ見解を披露したようです。今回のメルマガ『小林よしのりライジング』では、漫画家・小林よしのりさん主宰の「ゴー宣道場」参加者としても知られる作家の泉美木蘭さんが、『月刊Hanada』に掲載された百田尚樹、有本香、櫻井よしこ各氏による鼎談の模様を紹介。自己矛盾を迂回するために彼らが用いる「例外的奇跡的手法」を取り上げています。

『月刊Hanada』ウォッチ。百田尚樹、有本香、櫻井よしこ鼎談「安倍さんは奇跡」の異常

河野太郎からブロックされて喜んでいる月刊「Hanada」、今号の目玉記事は、百田尚樹、有本香、櫻井よしこの「日本保守党は王道を歩む」という鼎談だ。

日本保守党は、永田町においてはやはり話題にもなっておらず、まったくの無風らしいが、「Hanada」にとっては自誌の売り上げにつながる話で、今号もしゃかりき!党費を払って党員になった人数が、現在5万4,000人と発表されているから、ますます抱き着かない手はないと考えているのだろう。

といっても、百田と有本は毎号同じことばかり主張していてもう読み飽きたし、新情報と言えば、武田邦彦を生放送に呼んで参政党の悪口を聞いたとか、神谷宗幣から「参政党の乗っ取り工作を仕掛けられている」という妄想を披露されたとか、ネット上のアホないざこざばかり。

そんな中、Hanadaが企画したのは、「減税日本の河村たかしとは、政治的主張の異なるところが多そうだけど、大丈夫なのか?」という疑問に対して、河村たかし抜きで説明するというものである。

河村と協力体制を築いたことによって、日本保守党の重点政策には「旧宮家との養子縁組実現」と並んで「名古屋城天守閣の木造復元」が掲げられる珍事となった。

これだけで十分「なんやねんそれ」だが、ほかにも党員たちが潜在的に抱えていた疑念があったらしい。それを払拭して理解を広めたいなら、河村と百田の対談記事を出せばいいと思うのだが、登場したのは、櫻井よしこであった。

櫻井は、河村が民主党の流れをくむリベラルで、国旗国歌法に反対していると指摘した。

すると、有本がすかさず「河村さん自身が国旗に敬意を払えないとか、国歌は歌わないということで反対したのではない」とフォロー。「戦争で苦しんだ民間人への救済もしていないのに、なにが国旗国歌法だ」という意味での反対なのだと代弁した。

…ん?

狐につままれたようでわけがわからなくなったが、民主党時代、衆院議員だった河村は、国会で「『君が代』の解釈も含め、21世紀の日本にふさわしい国歌をさらに検討すべき」と発言している。結局「『君が代』はイヤ」という感覚なのでは?

たぶん、日本保守党とはすごく相容れないと思うのだが、さらに百田がつづける。

百田 「私が『国家国旗法に反対するのはおかしいですよ』と懇々と言ったら、河村さんは黙っていましたね」

 

櫻井 「河村さんは、今後は国旗と君が代を大事にするということですか」

 

百田 「当然です」

それ、ほんとかぁー!?

懇々と言ったのに黙っていたんだから、納得していないようだと考えるのが普通では……。

河村の主張もいま考えていることもよくわからないが、勝手に「あの人は国旗と君が代を大事にする」と断言して、大丈夫なんだろうか。

この記事の著者・小林よしのりさんのメルマガ

深田恭子の破局原因となったTシャツ忘れ男“40代演出家A”、蘇る彼とロケ地で遭遇していた8年前の記憶

実業家との「破局」が報じられた女優の深田恭子。その原因は40代の演出家を部屋に入れ、彼がTシャツを忘れたことを告げるLINEだったと報じられました。芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、深キョン主演ドラマのロケ現場でA氏と接近遭遇していた記憶を蘇らせると共に、演出家と女優の恋愛スクープの難しさを明かしています。

深田恭子の恋愛事情に初登場した演出家で蘇る、8年前の厳寒ロケ

“美し過ぎる41歳”、深田恭子の恋愛事情を『女性セブン』を筆頭に各メディアが伝えています。

新たに登場したのは演出家A氏です。

深田が2年半ぶりに出演した地上波連続ドラマの演出家が2人の怪しい関係を“匂わせ投稿”したり、結婚間近と言われていた実業家との決定的な破局理由が、このA氏が深田の部屋に忘れていったTシャツを「Tシャツ、大丈夫?」とLINEした事だったとか…。

A氏が担当したこの連ドラで、深田はアラフォーのキャリアウーマンを演じたわけですが、私も個人的には、このドラマに賭ける彼女の何か覚悟しているような思いが伝わってくるように感じていたものでした。

関係者は「テレビ離れ、ドラマ離れと言われている今、平均視聴率6.4%(ビデオリサーチ社調べ、関東地区)は大健闘ですよ」と話してくれました。

さて、深田の恋愛事情に初登場したA氏の資料写真を眺めながら、私はしばらく自分の記憶を辿ってみました。

気が付いたのは8年前、深田が主演のドラマでこのA氏と接近遭遇していた事実でした。

今思えば…ですが、印象的なA氏に当時の記憶が蘇ってきます。

和牛の電撃解散は「予言」されていた…実力あっても“慢心”がアダに。なぜ、お笑いコンビは“熟年離婚”するのか?

年末恒例の『M-1グランプリ』決勝を前に、お笑い界から衝撃のニュースが飛び込んできた。15年から5年連続でM-1の決勝進出を果たし3年連続で準優勝、漫才に新たな風を吹き込んだ人気お笑いコンビ「和牛」が来年3月に解散すると…

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なぜ「メルカリ」はここまで成長したのか?原動力になった「5つの要因」

今や生活の中で欠かせない存在となっているフリマアプリ「メルカリ」。中古市場を新たに開拓したメルカリはなぜここまで成功したのでしょうか? 今回のメルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』ではMBAホルダーの理央さんが、新しいことに挑戦してきたメルカリ成長の理由について「5つの要因」をあげて解説しています。

【売上アップ】には準備が必須。メルカリに学ぶ「市場の創り方」

先日、メルカリが開いた、ファッションショーが話題になっています。

以下の日本経済新聞の記事によると、(以下引用)

「おじいさんのジャケットを利用しています」。東京・渋谷では11月24日、あるファッションショーのランウエーを若い男性モデルが歩き、こんなアナウンスが流れていた。フリマアプリのメルカリが開いた「新作ゼロ」のサステナブルファッションショーの一幕だ。

メルカリが開いた古着や手持ちの服でのファッションショー(11月24日、東京都渋谷区)ファッションショーと言えば、新たなデザインを披露する場だが、メルカリのファッションショーは文字通り新作がゼロ。メルカリで購入した古着やモデルの手持ちの服をプロがコーディネートし、生まれ変わらせる。

モデルは一般の若い男女、子供やその親だ。レトロ感覚のあふれるアウターや定番のチェック柄のマフラーなどを上手に着こなし、コーデもアイテムも全く古びて見えない。冒頭の祖父から継いだ年代物のジャケットも落ち着いたグリーンの配色で、「今年のモデル」と紹介したとしても違和感はない。

この新作ゼロのショーは、メルカリが力を入れるイベント「グリーンフライデー」の一環だ。(引用以上)

と、エシカル消費、環境への配慮、規模の経済やI T・A Iの浸透へのアンチテーゼなど、今の時代のトレンドに、とてもマッチしています。

私も大学院生たちと話していると、堅実な考えを持っていて、「将来のことへも真剣に取り組んでいて、私の過ごしたバブル世代とは大きな違いだな」と感じます。

メルカリは、なぜここまで伸びたのでしょうか? いくつかまとめてみます。

1.ユーザーフレンドリーなプラットフォーム
誰でも簡単に使用できる使い勝手のいいアプリ

2.リユース文化を追い風にしたこと
中古品の売買を身近にしたこと

3.持続可能な消費を推進
SDGsに代表される環境志向の高まりが追い風に

4.安全な取引システム
信頼できる取引システムで、ユーザーの不安感を解消し、安心感を高めた

5.多様な商品の提供
あらゆる種類の商品が取引され、消費者の幅広いニーズに応えている

これらの要因が合わさって、メルカリが新しい市場を創造できたのです。それが成長する原動力となりました。

こうやって整理してみると、外部環境の動向をしっかりと捉えて、適切な打ち手を打っていることがわかりますよね。

この記事の著者・理央 周さんのメルマガ

このままでは「死ぬまで働く」しかない。退職金でも割を食う“氷河期世代”の暗澹たる未来

年々減り続けていると言われる「退職金」の額ですが、最も厳しいと言われるのが「就職氷河期世代」と言われている40代の人々です。今回のメルマガ『デキる男は尻がイイ-河合薫の『社会の窓』』では健康社会学者の河合薫さんが、名ばかりで実効性のない政府の氷河期世代の救済措置について苦言を呈するとともに、選挙の票を金で買っているだけの政治家に対して厳しい言葉で批判しています。

プロフィール河合薫かわいかおる
健康社会学者(Ph.D.,保健学)、気象予報士。東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。ANA国際線CAを経たのち、気象予報士として「ニュースステーション」などに出演。2007年に博士号(Ph.D)取得後は、産業ストレスを専門に調査研究を進めている。主な著書に、同メルマガの連載を元にした『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアムシリーズ)など多数。

不安しかない日本の「“老後“の未来」

寿命は伸びる、しかし、もらえるお金は減り続ける・・・・。

「老後」という2文字の重みが、年々増しています。

厚労省の最新の「就労条件総合調査」によると、大卒・大学院卒で35年以上勤務し、定年を迎えた人の退職金(年金と一時金)が22年度は平均2037万円で、2007年の平均2491万円から454万円も減っていることがわかりました。

これまでも大卒者の定年退職者(勤続20年以上かつ45歳以上)の退職金が、最も平均額の多かった1997年(2,871万円)から1,083万円も下がっていると言われていました。

つまり、下がり続けていて、「このままでは、死ぬまで働かなきゃいけないかも」しれないのです。

退職金が減っている理由の一つが、年功序列や年功賃金がなくなり成果主義になったこと。日本が90年代に成果主義を導入した最大の目的はコスト削減でしたが、年収の抑制に加え、退職金を減額する大義名分になっていたのです。

「何年勤務したか?」は変えられなくとも、「成果」はどうにでもなります。

加えて、退職金が払われる時の会社の状況を考慮することも可能です。

さらに昭和の時代にはなかった「運用」を会社がやってる企業型の確定拠出年金もありますから「自分がいくら退職金をもらえるか?」もわからない人もかなりいます。

若い世代の場合は投資が当たり前になってますし、50代以上なら希望退職制度を利用し、割増でもらうこともできる。

しかし、40代はそうはいきまえん。ここでもまた「氷河期世代」が割を食うことになってしまったのです。

氷河期世代は賃金の減少率が他の年代より大きいことに加え、非正規から正社員になった人も多いので、必然的に退職金も減ります。

政府の「骨太の方針」に、退職一時金課税制度を見直しが盛り込まれているので、勤続20年を境に、勤続1年当たりの控除額が40万円から70万円に増額されていたのがなくなる可能性もある。

たまたま、就職する時期の景気が最悪だった、というだけで無限地獄が続くとは、この上ない理不尽です。

驚異の20期連続「増収」。広島市信用組合はどんな経営をしているのか?

驚異の「20期連続増収」。コロナ禍でどこも経営に困っているなか、広島市信用組合がたたき出した快挙です。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、同組合理事長の山本さんがその経営について語ったインタビューを紹介しています。

広島市信用組合が20期連続増収を続ける理由

20期連続増収を続ける広島市信用組合。その発展には、事業を融資、預貯金の本来業務のみに特化するなどいくつかの要因があるといいます。

『致知』最新号では、同組合理事長・山本明弘さんとコンサルタントでローランド・ベルガー日本法人元会長の遠藤功さんのお二人に、持続的な経営発展の要諦を縦横に語り合っていただきました。

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(遠藤) 
私も山本理事長のご著書や雑誌の記事を拝読しましたが、素晴らしい経営をされていることに感心しました。何でも20期連続の増収だとか。

(山本) 
はい。ありがたいことに2023年度上半期決算で経常収益は98億円を上回り、経常利益、当期純利益と共に過去最高を更新しました。日本格付研究所の格付は「A+プラス」に引き上げられ、見通し「安定的」との高評価をいただいています。

私たちがこれだけの業績を維持できるのは「預金」「融資」の本来業務に徹しているからです。投資信託や生命保険、株といった金融商品には一切手を出しません。

泥臭いようでも現場を歩いて、歩いて、歩き抜き、思うような経営ができていない中小零細企業などの資金ニーズに応えるのが私たちの使命だと考えています。
そのことが結果的にお客様との真の信頼関係を築く。金融機関が外交を縮小したいまこそがビジネスチャンスでもあるわけです。

(遠藤) 
大変失礼ながら、シシンヨーさんがどうしてこれだけの好業績が出せるのか私は最初、疑問でした。

分かったのは、融資に当たり「ローリスク・ローリターン」ではなく「ミドルリスク・ミドルリターン」を狙い、ある程度のリスクを覚悟で融資をし、リターンを得る仕組みを確立されていることでした。

(山本) 
はい。このコロナ禍でよその金融機関はリスクを取らなくなりました。だけどお客さんが苦しい時こそ自分たちがリスクを負う、というのが私たちの考えです。
ただし、うちの自己資本では一社最大174億円まで融資できますが、リスクを分散させるために20億円以下と決めています。融資を受けたお客様が喜んで成長していく。そうなると必ずリターンがあるわけです。

(遠藤) 
一般に信用組合は「ローリスク・ローリターン」ですので、シシンヨーさんのように最大20億円の融資を引き出せる例は希まれだと思います。信用組合でそこまで踏み切れるリーダーはなかなかいないと思いますね。

(山本) 
これはジャッジが難しいです。誤ると不良債権の山になってしまいます。

(遠藤) 
高額な融資をする上では、現場をよく知らなくては正しい判断ができないということなのですね。

(山本) 
おっしゃる通り、まさにそこなんです。現場を回ってお客様のことが分かっていないと、決算書の数字だけでは怖くて融資できないです。

私自身、菓子折を持って毎日3軒、5軒、時間がある時には10軒以上のお客様を訪問します。現場を回ることによって、決算書だけでは分からない経営者の人間性や会社の雰囲気というものが分かるんです。

社長さんの表情が暗かったり、掃除がされていなかったりする会社は……

(『致知出版社の「人間力メルマガ」』2023年12月12日号より)

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歴史の授業では絶対に教えてくれない、“好色”の秀吉「もう一つの統一事業」

豊臣秀吉といえば、天下統一を果たした戦国武将ですよね。歴史の授業でも必ず出てくる彼の功績や統一事業ですが、メルマガ『歴史時代作家 早見俊の無料メルマガ』著者の早見俊さんは、秀吉の「授業では絶対に習わないもう一つの統一事業」について暴露しています。

授業では習わない秀吉の統一事業

ご存じ、天下統一を果たした豊臣秀吉は大規模な検地をおこないました。有名な、「太閤検地」です。今日、江戸時代の大名ばかりか戦国大名の領国の大きさも、「石」で表されます。加賀百万石前田家とか仙台六十万石伊達家などと言いますね。

当たり前のように何万石と言いますが、領国を石高で表すようになったのは、「太閤検地」からでした。それ以前は、「石」で表す領主もいたのですが、「貫」が多かったのです。「貫」は銭の単位です。千文で一貫でした。江戸幕府が通貨を鋳造、発行するまで日本は中国から渡来する銭が流通していました。

ところで、秀吉は何故、「貫」から「石」に領国表記を統一したのでしょう。

それは、銭の流通量が日本各地で差があったからです。畿内や東海地方は流通量が多く、一貫で米二石しか買えませんでした。しかし、関東や奥羽は流通量が少ない為、銭の価値が高く、一貫で四石から十二石の米が買えたのです。また、流通する銭の種類も地方で異なりました。

秀吉はこれでは不便だと、「貫」から、「石」に統一したのです。統一に当たって、耕作地の面積、米の収穫高、所有者、耕作者を明白にして名簿にしました。また、米の容量を計る枡を統一しました。当時は地方によって一合枡、一升枡の大きさが異なっていたのです。秀吉は京都で使われていた京枡に統一します。この京枡が今日でも使用されていますね。

秀吉は、「太閤検地」を通じて日本全国の耕作地面積、米の収穫高を把握、年貢を確実にとれるようにしました。そして、全国の大名の力を把握したのです。

何の為でしょう。

もちろん、「唐入り」つまり明国制覇の賦役を石高に応じて課す為でした。秀吉は全国を平定し、豊臣政権の下に一つにまとめると共に日本中の国を石高表記に統一したのです。

と、上記のことは歴史の時間に習う秀吉の天下統一事業です。

わざわざ筆者が記すまでもないことでした。では、授業では習わない秀吉の統一事業を記します。