これがコロナ後の常識?日本人が中国の航空機で体験したCAサービス

新型コロナの震源地となった中国ですが、現在の様子はどうなっているのでしょうか。飛行機で省をまたぐ移動が可能になったと報告しているのは、無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』で上海在住の日本人著者・ジンダオさん。コロナ後の「初フライト」の様子から、機内でCAから受けたという「初めてサービス」を写真とともに伝えています。

中国系CAに受けた「初めてのサービス」

出張のため広州に移動したのですが、コロナの影響で中国のCAが乗客に対して通常業務とは違う対応を行っていました。中国では省をまたいだ国内移動の許可は基本的に出ているものの、コロナ対応は継続中という状況のようです。早い終息を願うばかりです。 

コロナ後に初めて上海から広州へフライト

5月19日出張で広州へ移動。上海から広州は飛行機で2時間半のフライト。※長崎と東京のフライトが約2時間。距離感が何となく分かるかと思います。

広州行きの目的はコロナの影響で順延していた顧客訪問。また私はコロナ後、初めての長距離出張でした。

今回は10日間と通常より長めの出張で、朝から晩まで缶詰状態で仕事の予定。前回の記事でお分かりかと思いますが、結果として大雨による洪水の影響で中止に。

さて上海から搭乗した飛行機。当然ですが乗客は全員マスク着用。そしてほぼ席が埋まっていました。

中国フライトのサービス状況

中国の通常の国内フライトではCAが乗客の元を2回程度、訪れます。軽食や水の配布。そして食後のゴミの回収で合計2回。ただ今回のフライトは違っていました。

CAはマスクとゴム手袋を着用してお出迎え。離陸後に通常の軽食と水の配布、ゴミ回収が終わった後に、CAがまたやってきたのです。

彼女たちの手には最近中国で見かけるアレが握られて私の前にやってきました。

CAが乗客全てを検温

CAが手に持っていたのは体温計。乗客一人ひとりを回って検温。すやすや寝ている乗客も起こして検温。結構しっかり対応しています

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検温後、次にCAが何か紙を持って、乗客一人ひとりに何かアナウンスしていました。

どうやら「広州で登録を行うように」と通達の紙。QRコードが印刷されているので、用紙を写真で撮影して後で登録をしてくれと乗客に告知。紙も配りません。

本当、こんな感じで乗客一人ひとりに紙をおりゃっ!ドドーンと見せていました。このQR付き案内用紙が目に入らねーか!的な感じです。

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検温と到着後の申請の案内。現在の中国国内のフライトではCAが通常より2回ほど多く、乗客の元を訪れて検温と着陸後のアナウンスをしていました。

帰りのフライトでは搭乗前のフライトチケット確認時に検温。そっちの方が高熱が見つかった場合、速やかに対応できると思います。

そのため、必ず無愛想なCAさんがやってくるという訳ではありません。

外国人は要注意の健康QRコード

見せてもらった用紙は上海で言う「随申码(suí shēn mǎ)」の案内でした。「随申码」とは?通称グリーンコードと呼ばれ、本人の移動状況をトレースするための情報。広州では「健康码(jiàn kāng mǎ)」と言うらしく、広州到着後に早速登録・・・・するも、登録できず。

誤解があるといけませんが、正確に言うと「随申码」は上海においてWeChatやAlipayで外国人は現在対応しています。同じく広州でも「健康码」は対応しているのですが、中国人と外国人ではちょっと違っているのです。

外国人本人が在住して生活している省や市で外国人は健康コードの登録が「パスポート番号」で可能。

ただしこの登録した情報を別の省や市に移行しようとQRコードをスキャンすると、外国人は登録した情報が引き継げないのです。その理由は移行情報が身分証番号のみが対応だから。

中国在住の外国人の人数は13億人の中国人の人口からすると非常に少数派。システム的にはイレギュラーな人たちのため、仕方がないのです。いずれ変更があるといいんですけどね。

上海、広州でこの状態なので、他の省でも同じなのかなと思われます。

またこの「健康码」は地下鉄やホテル、ビル施設で提示を求められる場合もあるので、出張などで移動した先の「健康码」の提示が難しい場合は、お住まいの地域で作成した「健康码」を提示して説明をするしかありません。

中国でビジネスの移動がある場合は、ご注意を。

image by: Emerson Gomes / Shutterstock.com

【書評】経営の神様・稲盛和夫を取り巻く状況を一変させた考え方

京セラの創業者として、またJALの再建者としてその名を知られる稲盛和夫氏。彼の人生はしかし、決して順風満帆なものではなかったと言います。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』で編集長の柴田忠男さんが紹介しているのは、そんな稲盛氏の最新巻。失意の連続だった氏を取り巻く状況を一変させたという考え方も記されている一冊です。

偏屈BOOK案内:稲盛和夫『心。』

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稲盛和夫 著/サンマーク出版

「心。」漢字一文字に句点という、シンプル過ぎるタイトル。副題もない。表紙では「。」の上に「人生を意のままにする力」と11文字が配置されているがこれは表紙デザイン上の処理であり副題ではない。稲盛氏の著作は「生き方」「働き方」「考え方」などもあるが、おそらく偏屈老人には無用の書だろう。

少年期から社会に出るまでの彼の人生は、挫折と苦悩、失意の連続だった。そんな人生の流れが大きく変わったのは、大学を卒業し京都にある碍子メーカーに就職してからだ。不況時の就職難でようやく入れた会社は、銀行管理下のボロ会社、同期は次々と辞め、とうとう彼だけになる。どんな環境であれ、できる限りの仕事をしようと腹を据え、泊まり込みも度々、研究開発に没頭した。

やがて成果が出始め、周囲からの評価も高まり、ますますやり甲斐を感じて研究に邁進、当時世界的に見ても先駆的な独自のファインセラミックの合成に成功する。能力向上や環境改善があったわけではない。「ただ考えを改め、心のありようを変えただけで、自分をとりまく状況が一変した」というのだ。

人生とは心が紡ぎ出すものであり、目の前に起こってくるあらゆる出来事はすべて、自らの心が呼び寄せたものである……少年のころつかんだその法則を、このときあらためて実感し、人生を貫く“真理”として心に深く刻みつけることとなったのです。

以来、彼の人生は常に「心」について探求を重ね、自らの内側に目を向けて、正しい心のありようを問い続ける日々であったという。

なかでも人がもちうる、もっとも崇高で美しい心──それは、他者を思いやるやさしい心、ときには自らを犠牲にしても他のために尽くそうと願う心です。そんな心のありようを、仏教の言葉で「利他」といいます。

たしかに利他に基づいた『善なる動機』から発していると確信できたことは、かならずやよい結果へと導くことができたのです。

第二電電の設立、日本航空の再建が好例。

心を高めること、そして「利他の心」で生きること、この二つは一体かつ不可分で、他のために尽くすことによってこそ心は研磨され、また美しい心をもつからこそ、世のため人のために働くことができるのです。

すべては“心”に始まり、“心”に終わる─それこそが、私が歩んできた八十余年の人生で体得してきた至上の知恵であり、よりよく生きるための究極の極意でもあります。

「奇跡」と言えるのは、彼が仕事で海外に赴くと、着く寸前まで荒天だったのが一転して雲一つない青空になる。滞在中は好天に恵まれ、彼が空港から飛行機に乗り込んでその地を発つと、とたんに暗雲がたちこめ雪が降り出す。この類いのことが度々。同行者はよく経験するという。このエピソードを読んで分かった。彼と会ったことのある人は、この本に書かれたことを理解できる。

彼と会ったことのない人は、この本に書かれたことをよく理解できない。正直、何言ってるんだ、とわたしは思っていたが、自転車で走行中に突然閃いた。著者は悟りにいたった人なのだ。まっさらな心の、物事の真実の姿が見える人なのだ。だが、紙に印刷したものには、その力が宿らないのではないのか。理解力のないわたしがひねり出した「稲盛和夫聖者説」いかがでしょう?

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

高収入の男性と結婚したい。見落としがちな「玉の輿」に必要なスキル

「どうしても年収の高い男性と結婚したい」という、30代前半のAさんからこんなご相談をいただきました。当人は年収200万円のアルバイト。どうしても男性に経済面を頼りたいそうです。

しかし出会う男性の多くは年収が低く、高収入の男性との出会い方すらわからないとのこと。今回は、高収入の男性との結婚を望む女性に、少し建設的な考え方をお伝えします。

まずは相応の女性になろう

まずは基本ですが、先に自分の年収を高めることを考える方向での発想が大切でしょう。男性に経済面を頼りたいきもちはよくわかります。その考えを否定もしません。

しかし、最近の男性は頼られることを嫌がり、たとえ年収1000万円の男性でもその姿勢は変わらないケースが多いのが現実。そのため、出会えたとしても結婚は厳しいかと思います。

一方、仮にAさん自身が大手企業へ転職できたらどうなるか。周囲は年収の高い男性ばかりになるでしょう。

また少し荒業ですが、夜の世界に入るのもひとつの手。来客のなかには、相応の年収の男性も多いでしょう。最近なら、起業を考えるのもアリだと思います。

いずれにせよ、即効性のある「ラクで簡単な方法」などなく、年収の高い男性と結婚したいのであれば、あなたも相応の女性である必要があります。

現に、エリート男性相手専用の結婚相談所もありますが、たいてい女性の入会条件も相応に高いのが基本。ひとりで生きていくための力をつけるといった意味でも、経済力をつけておくことは決して無駄にはならないのでオススメです。

格差婚が幸せとは限らない

「格差婚が幸せとは限らない」という視点も必要かと思います。というのも、格差婚を果たしてしまえば、結婚相手に生殺与奪を握られることになるからです。

たとえば不倫されても、殴られても、暴言を吐かれても…離婚したくても、そう簡単にはいかないことも予想されるでしょう。

また、仮にそういった極端な悪さがなくても、周囲の女性がほっておかなかったり、転勤や長時間労働の可能性があったり、家事や育児に非協力的だったり…「年収が高いからこその弊害」もある可能性も否定できません。

それでも、格差婚を狙いたいですか?理想とともに現実もしっかり理解して、改めて未来を見据えて婚活しましょう。

ユニクロ「エアリズムマスク」爆売れの一方で…あのマスクは今?

ユニクロが19日に発売した洗って使える「エアリズムマスク」が人気だ。発売初日、各地のユニクロ店舗には大行列ができ、あっという間に完売してしまった。これから本格的な暑さを迎えるにあたり、夏用マスクに人気が集まる中、他のマスクはどうなっているのか。あれだけ人気を誇った「あのマスクの今」を見ていく。

シャープのマスクはいまだに倍率100倍越え

まずは大手家電メーカーのシャープ。マスク不足が叫ばれていた4月に生産に乗り出し、「あのシャープが何でマスク? 」と話題になった。さすが「目の付けどころがシャープ」な会社だ。

マスクが足りない現状と大きな話題性もあり、第1回のマスク抽選販売にはなんと約470万人の応募があったという。当初の販売予定は3万箱だったが、想定外の応募数だったため、急遽増産を行ない4万箱を用意した。倍率は100倍以上だった。

あれから2カ月が経ち、マスク不足も解消された今、シャープのマスクはどうなったのか? 現在も毎週、「SHARP COCORO LIFE」という専用サイトで販売されていて、実は未だに100倍越えの倍率だという。

第1回の応募総数が約470万人だったが、第2回は680万人、第3回は746万人、直近の第8回は831万人と初回から倍近く増えているのだ。「そんなに欲しい人いるの? 」と驚いてしまう数字だが、実はこれにはわけがあり、一度応募すると、自動的にそれ以降の抽選販売の対象となるためだ。

実際に今どれだけの人がシャープのマスクを求めているかはわからない。しかし、この自動対象の仕組みが継続されれば、一年後にはとんでもない数の応募人数となりそうだ。

マスクの路上販売は消滅

もう一つ、話題となったものといえば、マスクの路上販売。あまりにも高い値段に驚愕したが、購入する人が後を絶たなかったのも事実だ。しかし、マスク転売容疑で逮捕者が出るなど、社会問題化してしまった。

このマスク路上販売だが、全くと言っていいほど見かけなくなった。それまで高値で取引されていたマスクに値崩れが起きて以降、危険を冒してまでマスクを売るメリットがなくなってしまったからだろう。

夏マスクの主流は快適さと通気性

他にも、当時話題となったマスクはたくさんあった。ジーンズ生地のマスクはかっこいいと評判になり、ブラジャー屋さんが作ったマスクは「ブラジャーすぎる」と話題に。そして、日本で最も有名なアベノマスクは…安倍首相しかつけている人を見かけない。

これから夏に向け、ユニクロの「エアリズムマスク」を筆頭に、速乾性や通気性に優れ、付け心地が快適なマスクが主流となりそうだ。ミズノやヨネックスなど、スポーツメーカーが作るマスクも人気だ。

例年と違い、今年は暑い夏でも手放すことができないであろうマスク。それだけに、自分に合う、より快適なマスクを選びたい。

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「部屋片付けなさい」にイラッ。子どもが反発するNGワード

心からお子さんのことを思うがあまり、ついつい上から目線や注意口調になってしまうこと、ありませんか?
特に反抗期・思春期であれば、「なんでいうことを聞いてくれないんだろう」「何回注意したらわかるんだろう」とモヤモヤしてしまうことも多いでしょう。今回は、反抗期・思春期の子どもが「イラッ」とするいい方と、その変換についてお教えします。

命令や注意ではなくお願いする

たとえば、子どもが、部屋の扉を開けっ放しにしていたとき。「開けっ放しにしないで。何度いったらわかるの!」「ちゃんと閉めなさい」といいたくなるものです。しかし、これだと思春期の子どもには特に反発されてしまいます。「うるさい」「自分で閉めろ」「いいじゃん、そのくらい」。

扉を閉めるに越したことはないですが、「開けっ放し」でも悪くはないのです。開いていても、閉めていてもどちらでも構わない。ですから、親は閉め、子どもは開ける。平行線で、いうことを聞かない。

では、なぜ閉めてほしいのか?それは「部屋が冷えるから」「電気代が掛かるから」。そうだとしたら、的確な伝え方は「部屋が冷えるから、扉閉めて(ほしい)」となります。閉めなくても平気な相手に伝えるのだから、命令や注意ではなく、理由を伝えてお願いするのです。

次に、子ども部屋が換気されていない。散らかっている。臭いし、汚いとき。「もうやめて、臭いし、汚いし、窓開けなさいよ。もう少し綺麗にして。カビが生えるし、虫がでるよ」。いいたくなります。確かにいいたい。しかし、反発ばかりでいうことを聞きません。

ただ、臭くて汚くても、自分(子ども)の部屋だし、本人がそれで平気なのであれば悪くはないのです。しかし親は気になる。また、平行線を辿ります。ではなぜ換気してほしいのか?整理してほしいのか?それは「換気すると、空気が新鮮になる。整理するとホコリがたまらない。健康にいい」。

そうだとしたら、的確な伝え方は「健康にいいから、少し空気の入れ替えをさせてもらっていい?」と伺いをたてる。「埃が減るし、健康にいいから少し整理してほしいな」となります。臭くても汚くても平気な相手に伝えるのだから、今回も命令や注意ではなく、理由を伝えてお願いする。このように的確ないい方の手本を見せるのも、しつけのひとつとなります。

「部屋干し臭」とサヨナラ。1度ついたニオイも取れる正しい洗濯法

もう6月も中旬。気温や湿度が高くなり、ジメジメしてきましたね。雨が降る頻度も増え、本格的な梅雨の到来を感じています。

そして梅雨がくるたびに思い出すのが、カンペキ元カレの唯一の欠点「無駄にオシャレなタオルからほんのり香る部屋干し臭」だったこと。梅雨の時期の洗濯物は、なかなか乾かないし、部屋干し臭はよく発生するし、仕方がないことなのですが…。

恋人や気になる人に「大好きだけどなんだか臭い」判定されないように、百年の恋も冷めないように、数年後にも思い出されるほどの残念ポイントにならないように、部屋干し臭対策は徹底したいもの。

そこで今回は、雑誌『ESSE』2020年7月号にて洗濯ブラザーズさんが伝授していたワザを一部参考に、「部屋干しのニオイ対策」をご紹介します。

衣類の正しい洗い方

1.なるべく早く、こまめに洗濯

ニオイの原因となるのは、人の皮脂やタンパク質、常在菌であるモラクセラ菌など。なので、皮脂やタンパク質を多く含んだ「残り湯」の使用は絶対NGなんだそう。清潔な水で洗濯しましょう。

また、この「モラクセラ菌」は時間の経過とともに増加します。この時期はつい「晴れた日にまとめて洗濯しよう」と考えてしまいがちですが、なるべく早く、こまめに洗濯する方がいいそうです。

とはいえ、ひとり暮らしだったりすると、(私がズボラなのかもしれませんが)毎日は洗濯できませんよね。節約のために、ある程度まとめて洗いたいですし…。

そんな人は、「モラクセラ菌」の栄養となる「水分」を含んだ洗濯物を放置しないことを意識してください。お風呂上がりで髪を拭いたタオルを、ほかの洗濯物といっしょにポイッなんてもってのほか。しっかり乾かしてから洗濯カゴに入れましょう。

2.汚れがひどい部分は洗う前にひと手間

汗をたくさんかいた衣類や、襟元の皮脂汚れがひどい場合は、洗濯機に入れる前にひと手間加えます。洗濯ブラザーズさんがおすすめしていたのは、弱アルカリ性の洗濯用液体洗剤と水を11の割合で割って作る「プレウォッシュ液」。こちらは1週間以内に使い切りましょう。

プレウォッシュ液をスプレーボトルに入れ、汚れが目立つ部分に吹きかけてから15分ほど放置。ひどいときは、スプレーで吹きかけたあとに叩いて汚れを浮かせましょう。洗う前にこのひと手間を加えるだけで、汚れや雑菌がキレイに落ちるそうです。

トランプが本気を出せば中国は秒殺される?香港市場がしぼんだら中国経済は息ができない=勝又壽良

米国は、国際基軸通貨国である。その底知れぬ力を見落とすと、中国は「秒殺」の運命を辿る。香港金融市場が、現在の地位を失えば、中国経済も道連れとなるのだ。米国は、この現実をしっかりと把握して手を打っている。(『勝又壽良の経済時評』勝又壽良)

※本記事は有料メルマガ『勝又壽良の経済時評』2020年6月8日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

プロフィール:勝又壽良(かつまた ひさよし)
元『週刊東洋経済』編集長。静岡県出身。横浜市立大学商学部卒。経済学博士。1961年4月、東洋経済新報社編集局入社。週刊東洋経済編集長、取締役編集局長、主幹を経て退社。東海大学教養学部教授、教養学部長を歴任して独立。

他国を煽って「愛国心」を高める中国

中国は、大きな転換点を迎えている。世界各国へ孔子学院をつくって、表向きでは中国文化と中国語の普及を図るソフトパワーの強化に努めてきた。その孔子学院が、実は裏の顔を持っていたのである。中国人留学生の監視と、スパイ活動という実態が明らかにされている。ソフトパワーの強化が本旨でなく、ハードパワーの強化につなげる目的であったのだ。

ソフトパワーとは、国家が軍事力や経済力などの対外的な強制力によらず、その国の有する文化や政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、共感を得ることだ。国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力とされている。この対極には、ハードパワーがある。

胡錦濤政権までは正直正銘、ソフトパワーに相当の力を入れていた。だが、2012年の習近平政権登場とともに、ハードパワーが前面に出ている。中国のソフトパワーは、ハードパワーを補強する手段に降格された。

今回の新型コロナウイルスによるパンデミックは、中国の地を表わすきっかけになった。対外的に高圧的な態度を「全開」させている。中国外交部報道官の攻撃的発言は、「戦狼」と揶揄されるほど、他国に不快感を与えている。

外交部報道官の任務は、あえて敵をつくらず、中国の意図を伝えるのが仕事である。それが、逆の行動を取り他国の顰蹙(ひんしゅく)を買っているのはなぜか。中国国内に鬱積する経済的な不満を外に逸らす目的であろう。高圧的発言は、「愛国心」を高める効用が期待できるのだ。

中国経済は、それほど追い詰められている。

習氏は最悪事態を想定の「底線思考」

習近平氏は4月8日、中国共産党の最高指導部の会議で、「我々は複雑で厳しい国際的な感染状況と世界経済の情勢に直面しており『底線思考』を堅持しなければならない」と訴えたという。「底線思考」とは、最悪の事態も想定して行動するという意味とされる。

具体的には、「軍事力の強化」と「国内失業者に雇用の場を与える」ことだ。

この2つの道は、日本が昭和初期に経験した昭和恐慌(1927~31年)への対応と同じことに気付く。軍事力の強化を背景に、満州(中国東北部)を侵略し傀儡政権樹立と重工業発展策を展開した。国内も軍需工業のテコ入れを図った。こうして、日本経済は1936年(昭和11年)に愁眉を開いたのである。だがそれは、太平洋戦争への一里塚になった。

中国は、明治維新以降の日本の「隆盛」をつぶさに研究している。昭和初期に取った日本の対応を参考にしているとみて間違いないだろう。日本は満州撤兵を要求され、国際連盟(国連の前身)を脱退するという孤立政策に陥った。今様に言う「ソフトパワー」を失ったのである。

現在の中国は、まさに外交部報道官の「戦狼」発言によって敵をつくる点で、戦前の日本と同じ誤りに陥っている。いずれも国内不満の発散が目的である。

中国のソフトパワーはすでに、大きく傷ついている。国際世論における中国のイメージは、コロナ禍で損なわれたのだ。

中国ファーウェイ(華為)の次世代通信網「5G」は、コロナ禍による信頼失墜の飛び火で、ヨーロッパ諸国で導入拒否の動きが強まっている。英国では、G7を中心に「10ヶ国連合」(D10)でファーウェイ製品導入を拒否する動きまで広がっている。

中国がどのように言い繕っても、世界の人々がパンデミックを引き起こした中国への怒りを消すことは不可能だろう。国際世論の場で、中国の罪を問うべきだという指摘も出ている。これは、中国の目指したソフトパワーを根こそぎ捨て去る意味だ。

こうしてコロナ禍が、中国の力と威信を低下させている。コロナ後、中国経済が新たな発展の道を辿る、そういう夢は100%消え失せたと見るべきだ。

コロナ禍で到来するのはデフレかインフレか?安倍政権の失政で両方に警戒が必要=今市太郎

新型コロナウイルスの第2波が警戒される中、コロナ禍でどうやら最初に訪れることになるのが深刻なデフレとなりそうです。ただし、いきなりハイパーインフレが到来するリスクも残っているのが現状のようです。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2020年5月14日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

コロナ後はインフレ(物価上昇)に苦しむ?

足もとの新型コロナによる経済の壊滅的な破壊状況を、まだ大恐慌であると認識していない人が多いようです。 GDPの縮減率はこれから発表になるとしても、失業者が短期間に爆発的に示現している今の状況は、戦後のどの経済危機よりも規模が大きく、スピードも凄まじいほどの速さ。 そろそろ通常のリセッション(景気後退)程度などとは、まったく異なるものであることを認識すべき状況です。 そんな中で、市場では「インフレヘッジのためにビットコインを買った方がいい」などとブラックマンデーの時にエリオット波動理論を利用して爆発的な利益を得ることに成功したポール・チューダー・ジョーンズが口走ったりしはじめており、「いきなりインフレがやってくる」とする見方をする人もかなり多くなっています。 当メルマガでは今回も「1929年から発生した大恐慌の時がどうだったのか?」から解析をはじめてみたいと思うわけですが、これが結構、決定的な状況であったことがわかります。

1929年からの大恐慌では世界的にデフレ(物価下落)が進行

ここのところ毎回引き合いに出している1929年からの大恐慌時の経済状況ですが、29年から33年までの4年間を比較しますと、以下のような状況になったことがわかります。 ・アメリカ……マイナス42% ・フランス……マイナス38% ・イタリア……マイナス37% ・ドイツ……マイナス34% ・イギリス……マイナス32% 消費者物価のほうは各国ともにもう少し影響が小さく平均してだいだいマイナス20%程度となっていますが、生活必需品だけ取り出してみても、確実に物価はデフレへと傾いていたことがわかります。 こうなるとGDPも回復するはずはなく、足元ほど個人消費がGDPに影響を与えなかった時代であっても大きく下落し、米国のGDPはこの4年間でほぼ半減してしまいました。 やはり収入が激減したことでまずはモノが売れなくなり価格が下がるデフレが広範な商品に到来していたことがはっきりと確認できます。

ウィズコロナで「7割経済」へ。解雇規制に縛られた日本経済に短期V字回復は不可能=澤田聖陽

緊急事態宣言解除後の日本は「7割経済」になると言われています。ここで重要なのは、私たちの雇用や給与はどのように変化するのかという点です。(『元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」』澤田聖陽)

※本記事は有料メルマガ『元証券会社社長・澤田聖陽が教える「投資に勝つニュースの読み方」』2020年5月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

日本は「7割経済」へ

日本政府は5月25日、緊急事態宣言を全面解除しました。 4月7日の緊急事態宣言から2か月弱、その間経済活動の多く部分が制限されてきました。その結果は、今後のGDP速報の発表で明らかになるでしょう。 おそらく戦後経験したことのないようなマイナス数字が出てくると予想します。民間エコノミストの予測では、年率換算で前期比20%以上のマイナスになるという見方が強いようです。出入国についても引き続き制限されています。 またコロナウィルスについても完全に収束したわけではなく、秋以降の第2波が心配される中での経済の再開です。 このような制限された状況の中で「7割経済」という言葉が散見され始めました。企業は、当面はコロナ前の7割程度の経済規模に順応していかなければいけないということです。 今後の経済が、V字回復するのか、U字回復なのか、もしくはL字でなかなか回復しない状況になるのかは、現時点では誰も答えは分かりません。 ただし、エコノミストの見方では少なくともV字回復は難しいという見方が支配的になっているようです。 少なくとも、特効薬やワクチンが開発され市井に行き渡るまでは、コロナと共生していくしかないという見方が出てきており、そのような制限された状態の経済を「7割経済」と表現しています。

雇用・給与はどう変化する?

企業は当面は7割経済で、儲けるまでいかないにしても、少なくとも大赤字を出さないような体制を構築することを迫られているということになります。 ここで重要なのは、7割経済では雇用や給与はどのように変化するのかという点です。 アメリカであれば、指名解雇を行い、人員を7割経済に対応できる体制にして早急に順応を図るでしょう。その証拠にアメリカでは失業率が急上昇しており、3月に4.4%から4月には14.7%と急上昇しています。おそらく5月以降も当面は高い失業率が続くでしょう。 一方、日本は解雇規制が強く、なかなか指名解雇は難しい環境です。 解雇は出来ないため、ボーナス等は減らすにしても、今までの10割経済の体制をある程度引きずっていかざるを得ない状況になります(さすがに希望退職者を募る企業は増えてくると思いますが、この環境下で手を上げる人が増えるかは疑問です)。 日米の違いをまとめると以下のとおりになります。 アメリカ:指名解雇ができる→企業は早めにコストをスリム化し再成長に向かって走り出す→しかしながら失業率は急上昇し、政府が面倒をみなければいけなくなる 日本:指名解雇は難しい→企業は高コスト体質を引きずらなければいけないので企業業績の回復が遅れる→企業の業績が悪化し、最終的にどうしようもなくなったらリストラをせざるを得なくなる  

なぜ三越伊勢丹は「オンライン接客」の取り組みを始めたのか?

百貨店といえば対面でのきめ細やかな接客が売りというイメージがありますが、老舗の三越伊勢丹がオンラインでの接客を始め話題となっています。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんは、百貨店に限らず、これまでは考えられなかった業種でオンライン接客が進んでいる状況を紹介。売り方のデジタルトランスフォーメーションによって売り逃しを防ぎ、売り伸ばす会社が増えていくと伝えています。

中小企業にデジタタルトランスフォーメーションは必要か?三越伊勢丹のオンライン接客に学ぶ

三越伊勢丹のスマホアプリ刷新

三越伊勢丹ホールディングス(HD)が、6月に刷新するスマートフォンのアプリに、オンラインでの接客機能を取り入れる、と発表しました。日本経済新聞によると、「今までは三越と伊勢丹とで別々だったアプリを統合して、店舗の情報などを共有できるようにする」のだそうで、「これに合わせてオンライン接客を取り入れる」とのことなのです。そして、「アプリを利用する時に、ユーザーが欲しい商品について、その場所の販売員やスタイリストチャット機能を使って、サイズや色などを問い合わせることができるようになる」そうです。そして、「気に入ればその場で商品を購入することもできる」とのこと。

なぜこの時期に、オンライン接客を始めたのか?

百貨店は小売業の中でも、特に伝統的なビジネスモデルです。特に高級店では、格式やしきたりにこだわったりします。なかでもやはり、対面での接客できめ細かくお客様をサポートする、というのがひとつの特徴でした。

確かに、化粧品売り場の各ブランド店では、しっかりと説明をしてくれる販売員さんがいますし、紳士服売り場に買いに行っても、自分に合う服や、今の流行の傾向、サイズなどを、こと細かく提案してくれます。

なので、これまでであれば、「そろそろIT化しなきゃ。オンライン接客とかどう?」という意見が出ても、「うちの店は、いいお客様が大半だ。伝統ある百貨店で、スマホで接客なんてどんでもない!」ということになっていたでしょう。

しかし、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を機に、対面式の接客だけにこだわる、という風潮が減ってきたことが、三越伊勢丹の姿勢を変えさせました。デパートでは先日までは休業せざるを得ず、その間の売り上げも立たない、という状況でした。加えて、その前からインターネットでの通販も台頭してきています。