大きなリスクも。社員の退職理由を会社都合にしない方がいいワケ

会社を辞める人間の退職理由を、親切心から「会社都合」扱いにしたという話、耳にする機会がありますよね。どころがこの「温情」が企業にとってとんでもないデメリットとなりうる、と言うのは無料メルマガ『「黒い会社を白くする!」ゼッピン労務管理』の著者で現役社労士の小林一石さん。今回の記事では過去に実際に起きた事例を上げながら、その危険性について記してくださっています。

退職理由を「会社都合」にすると何が問題なのか

最近、(少しだけ)悔しい思いをした出来事がありました。それは、あるお店で買い物をしたときのことです。気に入った服があったのでその場で購入をしました。幸せな気分で家に帰り、何気なくそのお店をネットで検索するとなんと、ネット経由で購入すると「10%オフ」だったのです。さすがに、その服を返品してネット経由で買うわけにもいかずなんとも悔しい思いをしました。(別にこのお店が悪い訳ではありませんが)。

みなさんも、このように後から知って悔しい思いをしたということはないでしょうか。ただ、このように悔しい思いをするだけで済めば良いですが労務管理においてはそうはいかない場合があります。

その中の一つに「社員の退職理由をどうするか?」というのがあります。「失業給付が早く出るように退職理由を会社都合にしてあげたい」。これは、たまに私も相談をいただく内容です。

確かに、離職理由によって失業給付が出る時期が変わるためその気持ちもわからないでもありません。ただ、実際にそうすべきかどうかと言われれば、「それはしないほうが良いですよ」とお答えしています。

なぜか? それは、会社にとって大きなリスクになるからです。このリスクを知らないまま「会社都合」してしまうと後で大変なことになります。

まず、会社都合での退職者がいると助成金がもらえなくなります

※ 重責解雇は除きます(すべての助成金ではありませんが)。

これをお話しすると「今のところ助成金をもらう予定はないから」という人もいらっしゃいますが助成金は新規で出来たり内容が変わることも頻繁なのでいつ「もらいたい」助成金が出るかわかりません。そのときのためにももらえる状態にしておくことはとても大切なことでしょう。

【京都】今なお残る忠義の証。忠臣蔵ゆかりの名所に義士を訪ねる

歌舞伎や年末テレビドラマの定番、「忠臣蔵」。歴史に興味のない方でも、大石内蔵助、赤穂浪士、吉良上野介、浅野内匠頭、松の廊下など、忠臣蔵にまつわる言葉を耳にしたことはあるのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では、今も京都に残る「忠臣蔵ゆかりの名所」が紹介されています。

忠臣蔵にゆかりの京都

12月と言えば忠臣蔵ですよね。今回は忠臣蔵ゆかりの京都の名所を巡ってみようと思います。

主君・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の無念を晴らすため、大内内蔵助は赤穂(兵庫)を出て京都山科に居を構えました。討ち入りのため江戸に出発するまでの1年余、決意を胸に秘め京都で秘策を練ります。たった1年半の滞在でしたが京都には赤穂義士ゆかりの品や密会場所、討ち入りの成功を願いつつ通った神社などが残っています。

12月14日は赤穂浪士の吉良邸討ち入りの日です。毎年この日には山科の大石神社周辺では「義士まつり」が三十三間堂近くの法住寺では「義士会ぎしえ法要」が行われます。今回は主君の敵を討つため熱い思いを秘めつつ、京都で暮らした内蔵助を偲びゆかりの地をご案内します。まずは京都駅から近い来迎院からご紹介しましょう。

来迎院(らいごういん)

来迎院は皇室の菩提寺でもある泉涌寺(せんにゅうじ)の塔頭(たっちゅう)のひとつです。この寺には大石内蔵助の建てた茶室・含翠軒(がんすいけん)が残っています。今熊野観音寺に向かう道の右側に来迎院への入口の看板があります。

内蔵助は京都山科に移り住む際に、親族である来迎院の僧・卓厳に頼んで檀家になっています。内蔵助は境内に湧き出す名水を大変気に入りました。そして茶室・含翠軒を寄進し、この場所で討ち入りの策を練っていたと伝えられています。縁側には内蔵助の肖像画、遺愛の茶釜、念持仏、直筆の絵の写真などが飾ってあります。

  • 住所:東山区泉涌寺山内町33
  • 拝観時間:9:00~17:00
  • 拝観料:300円
  • お抹茶:400円

泉湧寺 皇室の菩提寺 「御寺(みてら)」
今熊野観音寺

法住寺(ほうじゅうじ)

来迎院から少し距離がありますが20分程歩いて三十三間堂向かいの法住寺へ。ここには四十七士と浅野内匠頭の木像が安置されています。本尊の不動明王は「身代わり不動」と言われています。

内蔵助はここで討ち入りの成功を祈り同士との連絡場所にも使ったといいます。討ち入りの日である12月14日の11時から毎年義士会法要が行われています。献茶会の後は舞妓さんのお点前によるお茶会や討ち入りそば(そば+お茶で¥1,000)の接待もあります。

  • 住所:東山区三十三間廻り町655
  • 拝観時間:9:00~16:00
  • 拝観料:300円

正直すぎても馬鹿を見る。子供に「嘘はつくな」と言わない育て方

 それぞれの家庭にそれぞれの子育て方針があると思いますが、中でも少し扱いが難しいのが「ウソの是非」ではないでしょうか。無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、「ウソをついてはいけない」と指導するよりももっと効果的な「伝え方」を紹介しています。

ウソはいけない

いろいろな方の子育ての抱負・方針・考え方をお聞きする中で、「私には真似できないな…」と思うものに出会うことが、時々あります。具体的には、

  • 人に迷惑をかけない
  • ウソをつかない
  • 一度決めたら最後までやり抜く

そんな子に育てたい、育ってほしいという目標です。なぜ真似できないと思うかというと、たぶん生きていく中では、人に迷惑をかける場面・ウソをつくシーン・決めたことを断念する経験が必ず出てくると思うから。今号では、その中でも「ウソの是非」についてお伝えしますね。

私自身は、子どもたちに「ウソはいけないとは言っていません。なぜなら、私が子どもにウソを要求する時があるからです。これからの季節は特に多い時期。親戚からプレゼントをもらったけれど、興味のない品物だった時、子どもの正直な気持ちはなにこれ、いらなーい」ですよね。ですが、その場面で私は「ありがとう」と言うように伝えています。

同様に、実家などで用意してもらった食事が子どもの好みではなかった時も、本音が全然おいしくなかった」であったとしても、「ごちそうさま」と言うように伝えています。意図や意味合いの差はありますが、ウソかどうかで言えば、これらは完全なウソ」。それを促している私からは、「ウソはいけない」とは、言えません。

韓国・朴槿恵大統領の弾劾議案が可決。職務停止へ

韓国・朴槿恵大統領の弾劾議案、国会が可決。大統領の職務停止へ

韓国国会は9日午後、朴槿恵大統領の弾劾訴追案を可決したと、NHKなど複数のメディアが速報で報じた。これにより、朴大統領の職務は停止されることになる。

朴大統領の弾劾訴追案は賛成234票、反対56票、無効7票と、在籍国会議員の3分の2以上の賛成で可決。今後180日以内に憲法裁判所が弾劾の妥当性を判断するまでの間、ファン・ギョアン(黄教安)首相が大統領の権限を代行する。(随時更新)

image by: shutterstock

 

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イケメン陶芸家・水野智路に世界が感動!その少年時代と「練り込み」の秘密

みなさんは「練り込み」という陶芸の技法をご存知ですか? 練り込みとは、色の異なる粘土を練り合わせて模様を作る技法のことで、いわゆる「金太郎あめ」の技法と言えば分かりやすいでしょうか。普段何気なく手に取って使っている食器類も、その技法を知れば、少し見え方が変わってくるかもしれません。今回、まぐまぐ編集部では、練り込み技法の魅力に迫るとともに、現代的な練り込み技法の作風が海外でも話題になっている、陶芸家の水野智路さんにお話を聞きました。

模様が現れた時の驚きと感動が人々を惹きつける、練り込みの世界

練り込みの起源は古く7世紀のエジプトや中国だと言われていますが、現在では「Nerikomi」は、日本の陶芸技法のひとつとして、海外でも広く知られつつあります。

練り込みの技法は、色土を重ね合わせている時点ではその完成形は未知なので、仕上がり時の色合いや模様を想像しながら作業を進めていくしかありません。

いかようにも変形する色土を使った練り込みのデザインは、焼き物の上から絵で描くことに比べれば、とても不確かで手間がかかる技法です。

けれど、色土を地層のように練り合わせることによって成形のなかで色土が動いて変化していき断面によって風合いの違いを作り出します。

いわばその不確かさが練り込みの面白さであり、魅力なのです。

【関連】有名なのに誰も知らない。ミステリーの女王・山村美紗の凄絶人生

最終的に自分の想像通りの作品が出来上がった時の喜びがやみつきになり、多くの陶芸家たちが練り込みの世界に魅了されるのだと言います。

今、SNS上で話題となっているのが、親子3代にわたって練り込み陶芸を継承する水野智路(みずの ともろ)さんです。

MAG2 NEWS編集部が水野さんに取材したところによると、この「練り込み技法」での作陶は、水野さんのおじいさんの代から始まり、水野さんのお父さん、水野さんへと継承されていったそうです。

おじいさんとお父さんは、2人とも瀬戸市指定無形文化財保持者。

そんな2人の「師匠」の背中を見ながら、物心ついたときから、「練り込み技法」を目の当たりにする機会があった水野さんはこう話します。

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「父には兄がいますが、今は陶芸をしていません。この技法を父の代でなくすのはもったいないと思いました。現在は、父と同じ工房で背中合わせでそれぞれ作陶しています」。

現在、愛知県瀬戸市にある「水野陶房」で、親子で練り込み技法を使った作品をつくっています。

「父の作品は渋い作品が多く、まさに伝統技法。一方、私は女性や若い方、また小さなお子様まで幅広く日常で使ってもらえるような作品を作りたいと思っています。それが、練り込み技法をもっと知ってもらえるきっかけになると思っているからです」。

自身のInstagramのアカウントでは、さまざまな作品をつくる工程の動画や、出来上がった作品の数々が公開されており、見る人々を魅了し続けています。

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シンブルでさりげない可愛らしさ。

海外からも「日本国外でも輸送販売してほしい」との声が。

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子どもにも人気の動物デザイン。

こんなポップなデザインが、どんな工程を経て作られているのかを知ると、その魅力が増しますよね。

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なんと模様が透けて見えます。

背面を見ただけでは、一体中からどんな模様が飛び出すか、微塵も想像できません。

 

これは感動!

SNS上で作品の写真や動画を公開していくと、国内にとどまらず、海外のファンも一気に増えたそうです。

忘れもしない、2016年722日の朝。

起床後にInstagramを開いでびっくりしたという水野さん。

寝る前までは、約460名ほどのフォロワーの数が、倍以上900人を超えていたというのです。

現在ではフォロワーが1万8千人超え。

「自分にとっては日常の風景だった、練り込みで作った模様をしっぴき(粘土を切る道具)で切り、一枚はがして模様が見える様子を撮り、それを投稿したのがきっかけです。小さい頃から見ていたので当たり前の光景だと思っていましたが、当たり前ではないことないんだと、国内外の反応を見てあらためて気がつきました。動画は言葉が通じなくてもわかってもらえるので、海外の人にもたくさん見てもらえるようになり、とても嬉しいです!」と話します。

「今後も写真や動画で練り込みの魅力を発信し、日本はもちろん、海外の人にも興味を持ってもらえるように、練り込み技法で色々と製作していきたい」。

 

私も焼き物好きな母の影響で、幼い頃から陶器市に足を運んだりしていたおかげで、気づけば自身も焼き物 (特に食器) 集めが趣味のひとつとなっていますが、その器の作法などは、仕上がりを手に取るだけはなかなか想像できないものです。

一言に陶芸と言っても多くの技法があり、職人と呼ばれる人たちが何年もかけて培った技を駆使して、一つ一つ丁寧に作り出す作品は、まさに芸術作品と呼べるでしょう。

そんなことを思いながら、今日食卓に並ぶ食器の数々を眺めてみると、すっかり見慣れた食器たちから、新たな魅力が引き出されるかもしれません。

 

水野智路さんが練り込み作品を作る様子はこちらからご覧になれます!

Image by:  水野智路さんの公式フェイスブック

文/貞賀 三奈美

天国も地獄もない。石田衣良が語る「身近な人の死」の乗り越え方

作家・石田衣良さんが親切にお悩みに答えてくれるメルマガ『石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」』。今回は家族が亡くなったことがトラウマになっているという方からのお便りです。「身近な人の」死という経験は、誰もが一度は通る道。自身もご両親を亡くしている経験をもつ石田さんは、心の中で故人との対話を重ねながら、自然に死と距離を置くことで悲しみを乗り越える方法を説いています。

大切な人を亡くした悲しみを乗り越えるには…?

Question

shitumon

私は家族が亡くなって、すごく深い悲しみを抱えたという出来事があります。衣良さん自身、トラウマについてどう考えていますか。あと、家族とか身近な人の死に接したときに、それを乗り越える信念とか信条があったら参考に聞かせてもらいたいです。

石田衣良さんの回答

トラウマっていうのも確かにアドラーが言うように「物語」ではあるよね。そこにこだわることでなんとか自分を保っているっていうことですから。でも、アドラー心理学の話、ぼく『美丘』でちょっと書いたんですけど、その後『嫌われる勇気』ブームが来たので、もうマスコミの取材がうるさいんです。チラッと書いただけなのにさ。ぼく大学時代に勉強しただけなので、もう覚えてないんですよね、アドラーの話。

自己分析をしていた頃はユングやアドラー、フロイトの本はダーッと読んだのですが、正直言ってどれもストーリーです。何かが真実であるというのではなく、「こういういろんな見方があるストーリーがあるね」っていうことですね。そのストーリーによってうまく救われる人もいればいない人もいるということで。

身近な人が亡くなったときって、猛烈にショックなんですけど、距離を置いてだんだんと忘れていく遠くなっていくっていうのがいいと思いますね。ぼくも25歳のときに突然母親が亡くなって、3、4年前に父も亡くなりましたけど。

そういうのを見て、「順番だな」と思いました。直木賞も3回、4回と候補になると、「そろそろ取るよな。順番だな」と思います。結婚も、子どもが生まれるのも、順番です。その中でただ生きている。それに、死ぬこと自体はべつに不幸ではないんですよ。だってぼくたち夜寝る前に、「わあ、気持ちいい。やっぱりお布団最高」っていって寝るじゃないですか。でも寝ている間は意識がまったくない。

死もそうだと思います。世界のいろんな宗教がいうようなことはウソで、天国も地獄もないまま何もないところにスポッと落ちていく。ぼくのイメージでは明かりのついていない階段をゆっくり降りていくっていうのが死ぬことだと思っているんです。それなら、当人は不幸ではないですから、死を理由にあまり自分を苦しめないほうがいいです。

これはよくあることなんですけれど、「自分の悲しみがこれだけ深いそれほど愛していたのだ」っていうのが、自分に対する言い訳だったりするんですよね。でも、生きている間、その人はそんなに素晴らしいだけの人ではなかったはずですよ。なので、心の中で亡くなった人とけんかをしたり仲直りをしたりしながらだんだんと死を遠くに感じていくっていうのが、一番いいのかなと思います。それを向こうも望んでいると思うんですよね。

source: 石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」

image by: Shutterstock

 

石田衣良石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」
著者:石田衣良
本と創作の話、時代や社会の問題、恋や性の謎、プライベートの親密な相談……。
ぼくがおもしろいと感じるすべてを投げこめるネットの個人誌です。小説ありエッセイありトークありおまけに動画も配信。週末のリラックスタイムをひとりの小説家と過ごしてみませんか?メールお待ちしています。
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破綻している年金制度はやめちまえ!で本当に撤廃したらどうなる?

若い世代を中心に、「いっそのこと、なくしてしまえばいい」との声も聞かれる公的年金。確かに年金制度を撤廃すれば私たちの月々の負担額は減るわけですが、それで生活も楽になるのでしょうか。無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』の著者で年金アドバイザーのhirokiさんが、年金制度を撤廃した際の「未来」をシミュレーションしてくださいました。

もう年金制度を無くしちゃえ!…って事で年金制度を無くしたら一体どんな問題が待ち受けているのか

最近、現役世代の賃金が下がれば年金もそれに合わせて下げる年金改革法案が可決しました。

聞いてないよ年金改革。結局、年金は今後どうなるのか?プロが解説

こういう年金法改正の話題があがる度に年金は破綻してる!とか、年金なんてやめたほうがいい!とか、もう積立にしたほうがいい!みたいな話題が出たりする。

まず積立ですが、そもそも年金は歴史的には積立方式から始まったものです。それが役割を果たせなくなったから積立方式ではなくなったんです。積立方式はあらかじめ決められた保険料を支払いながら、運用しつつ、老後になったら積立金と運用収入を年金として貰う。まあ、そのほうが公平っていえば公平だからそれが望ましいから積立方式から始まったんです。

でも、インフレでそれもパーになったから、今の年金給付は現役世代が支払う年金保険料をそのまま年金として支払う賦課方式という方法を取っています。だから今は年金保険料だけでなく時々年金積立金の運用収入も年金給付に充てながらだからほぼ賦課方式といった形。それに今みたいな超長寿国になって、いつまで長生きしてしまうかわかんない時代に積立は対応出来ない

また、仮に今、積立方式に戻したとしたら、二重の保険料負担の問題も生じてくる。自分の老後資金の為の保険料を支払いつつ、年金受給者の年金の為の保険料支払いもしなきゃいけなくなる。全然現実的じゃない。

さて、自分の保険料が年金受給者に渡るなんて嫌だ! とか、年金制度はもう役に立たない!って事で仮に年金制度やめちゃったとします。もう国民年金保険料や厚生年金保険料払わなくてよくなりますよね。余計な負担から解放されました。老後の資金は自分で貯めるから何も問題ない! 果たしてそうでしょうか。

結論から言うと年金制度は絶対に守っていかなければいけません。よく言われる、年金制度が破綻したら国も破綻するからとかそんな抽象的な話ではなく。破綻は極端な話、日本人口がすべて高齢者になって、全く保険料支払う人が居なくなり、年金が払われなくなれば破綻と言えます。でもそういう事はあり得ない

で、もし、年金制度を辞めたら負担は軽くなるかというとそんな事はありません。今の年金受給者の人は現役世代の保険料により主に支えられています。でもそれが無くなったら、高齢者は自身の貯蓄と子供等からの仕送りに頼るしかありません。という事は年金制度を無くしたら、現役世代は高齢になった親世代を自ら扶養しなければならなくなります

GDP世界2位でも、未だに石炭に依存せざるを得ない中国の現実

未だエネルギー資源として石炭を大量に消費している中国ですが、炭鉱事故は頻発、石炭に絡む犯罪も後を絶たないと言います。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、どれだけ虚勢を張ろうとも時代遅れの石炭に頼り続ける中国はまだまだ途上国であり、そこから抜け出すためには現在の広すぎる国土を見直し、中国共産党の能力に見合った範囲内で統治していくべきだという厳しい見方を示しています。

【中国】石炭業の奴隷労働が中国を死の国に変える

中国北部でまた炭鉱爆発、32人死亡 週内に2件目

世界でも最も多い石炭の生産量を誇る中国ですが、それだけに炭鉱での事故も並外れて多くあります。上記のニュースは12月4日のもので、内モンゴル自治区で起こった炭鉱事故の記事で、報道によれば死者は32名とあります。

そのほか、ここ数ヶ月で起こった炭鉱事故を以下に列記しましょう。

9月28日
炭鉱のガス爆発で18人死亡、2人不明 中国・寧夏回族自治区

11月1日
中国の炭鉱でまた爆発、15人死亡18人不明

11月11日
違法操業の炭鉱でガス噴出、20人死亡 23人不明 中国雲南省

12月3日
炭鉱爆発で21人死亡、生存者1人の救出活動続く 中国・黒竜江省

報道によれば、中国ではこれでも炭鉱事故は減少の一途を辿っているそうです。そもそもエネルギーとして石炭にこれほど頼っているのは途上国の証です。

電気、ガス、水道といったインフラが整備されていないために石炭に頼るしかない。石炭なら無尽蔵にあり安く手に入ると思っているから、どんどん石炭を消費する。特に冬、寒さが厳しい地域は石炭をどんどん燃やして暖を取るわけです。

この石炭を燃やすことが大気汚染へとつながり、高い建物が乱立する都市部では空気がこもって「まるでガス室」だとさえ表現されています。

これがマーケティングだ。社名より商品名が有名なネスレ日本の戦略

CMでも話題の「ネスカフェアンバサダー」。オフィスで働く人たちに手軽にコーヒーを楽しんでもらえるようにと、ネスレが独自に考案したコーヒーマシンを無料で貸し出すサービスです。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』の著者で店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんはこうしたネスレの戦略を、近代マーケティングの第一人者であるフィリップ・コトラー氏が重要性を提唱する「価値主導のマーケティング」を実践した大成功例であると高く評価しています。

マーケティングの会社と言われる「ネスレ日本」

こんにちは、佐藤昌司です。「ネスレはスイスに本社を置く世界最大級の総合食品飲料企業です。日本にも進出し、「ネスレ日本」として日本法人が存在します。「ネスカフェ」「ネスプレッソ」「キットカット」「ミロ」「モンプチ」といった商品群を展開していることで有名です。

ネスレは企業ブランドよりも商品ブランドの方が一般的には強く認識されています。好ましい商品イメージを消費者に強く印象づけていくことで、消費者の商品に対するロイヤルティを高めていきました

ネスレの商品ブランドは世界中で支持されています。展開する商品カテゴリーの中で、同社商品が「トップシェア」になるようマーケティング戦略を展開していきました。そのマーケティング戦略は卓越しています。同社は「マーケティングの会社」とも言われます。

ネスレは1866年に設立しました。同社は、1930年前後に起こった世界恐慌が尾を引くなか、1937年にスプレードライ法によるインスタントコーヒーを完成させました。1938年に「ネスカフェ」の商品名で市販を開始しています。

日本では1950年代の高度経済成長期初頭にインスタントコーヒーが輸入され始めました。多忙な生活を送る人々の支持を得て広く普及していきました。

インスタントコーヒーを製造するには、スプレードライ法やフリーズドライ法といった専門技術が必要です。こうした技術や製造設備を有する企業は限られていたため、ネスレは高い利益率を確保することができました。

ネスレは長い間レギュラーコーヒー事業には参入しませんでした。なぜかというと、レギュラーコーヒーはロースターでコーヒー豆を焙煎し、ブレンドしてグラインドし、真空パックすれば、簡単に誰でも製造できるため、利益率が低くなってしまうからです。このため、発展途上国ではレギュラーコーヒーよりもインスタントコーヒーの方が、値段が高くなることもありました。

インスタントコーヒーであるネスカフェは、簡単にコーヒーを飲むことができるという手軽さにより、多くの消費者の支持を得ることができました。そして、高い利益率を確保することに成功しました。

日本でのコーヒーの年間消費量は約500億杯とされています。ネスカフェの消費量は約120億杯と言われ、およそ4分の1のシェアを占めています。「インスタントコーヒーと言えばネスカフェ」という不動の地位を確立しました。

EUは解体に向かうのか? 右傾化の波と、理想論が招くポピュリズム

ヨーロッパが変わりつつある。イタリアとオーストリアに続き、来年の3月にはオランダの下院選挙、4~5月にかけてフランスの大統領選挙、そして9月にはドイツの連邦議会選挙が行われるが、国民の投票結果が政治形態そのものを根本から揺るがす起動要因となる様相を呈している。英国EU離脱に続き、次はどの国が共同体から「独立」するのか。「EU解体か?」とまで称されるこの動きは、真実なのか。

イタリアとオーストリアの場合

イタリアでは12月4日に国民投票が行われた。目的は憲法改正の是非を問うためのもので、これまでの二院制を事実上の一院制にするか否かを投票で決めるためだ。EU体制を支持している与党は一院制体制を強く推しているが、逆に二院制を支持する野党はEU離脱を目標に掲げており、後者が圧倒的支持を受ければイタリアのEU離脱が青写真に描かれるというわけだ。事前の世論調査によれば、EU離脱案を推す政党への支持率は40%を上回っていたが、フタを開けたらやはりその通りの結果となった。

奇しくも同日、オーストリアでは大統領選が行われている。選挙を争うのはEU残留を望むリベラル系の「緑の党」のベレン氏と、極右・自由党でEU離脱案支持のホーファー氏である。もしホーファー氏が勝利をおさめれば、EU初の極右国家元首になることから、世論の注目を大いに集めた。昨年以降、オーストリア国民の間には難民問題の解決に悩むEUへの不満が高まっており、「反難民」を謳うホーファー氏への支持が高くなっていたが、結果はベレン氏の勝利に終わった。

解決策がない移民・難民問題

EU離脱案を掲げる党首に賛同する国民が増えた理由は明白だ。EU共同体から「独立」すれば、国民最優先の政治体制が整う。そうなれば、EU諸国が共同で解決すべき「難題」の移民問題にたずさわる義務も失せる。難民受け入れのノルマからも解放される。

ただ、移民・難民排斥や、反グローバリゼーションを叫んだトランプ氏の当選とヨーロッパの政情が連動している、と断定できる素材はどこにもない。ヨーロッパはあくまでもヨーロッパである。脱EUを大義名分として掲げつつ、国民最優先と叫び支持を集めるヨーロッパの政治家たちの思想と、トランプ氏の理想には、基本的に似通った部分があるかもしれない。しかし、ヨーロッパも移民・難民排斥主義にのっとって「トランプ化」する勢いとは、決して言い切れないだろう。

グローバリゼーションの難点

事実上国境がないヨーロッパ大陸では、グローバリゼーションが良い意味でも悪い意味でも、いとも簡単に実現できてしまう土壌があることは確かである。たとえば、安い賃金で長時間働くことが可能な労働者が異国から来たとすれば、当然雇用主は彼らを優先して雇いたがるだろう。しかし、自国民からすれば、「異国から来た労働者に、私たちの貴重な職が奪われた!」ということになる。これが半グローバリゼーション化を扇動する原因になり、ひいてはポピュリズムの台頭だ、というのだ。

しかし、実際のところはどうだろう。筆者が住むオランダの例だが、オランダ人たちが絶対にやりたがらない仕事、たとえば夜間の土木作業や清掃、警備などを、東欧諸国やアフリカなどからやってきた労働者たちが代行しているにすぎない。だが、これをグローバリゼーション化のせいにして、「オランダ人以外の人たちに、仕事を取られた!」と恨み、右寄り思想に傾く中間層・弱者層が増えていることは確かだ。

ヨーロッパの将来は?

事実、オランダでは極右政党が保守層やEU離脱賛成派からこれまでにないほどの支持を集めており、議席獲得数は過去に例を見ないほど多くなっている。来年3月に行われる下院選挙では第一党になるのではないか、と大胆な予想もなされているが、結果はどうなるだろうか。また、来年4~5月にかけ、フランスでは大統領選が行われる。EU残留を望む現職オランド大統領は立候補を断念する考えを表明している。さらに9月にはドイツで連邦議会選挙が行われるが、与党が敗北しナショナリズムが国民の間で巻き起こり、それが政治に響くようなことがあれば、EUの確固たる位置づけすら揺らいでくるだろう。

今後のヨーロッパはどうなるのか。どの国がEUを去るのか。EUは、遅かれ早かれ解体してしまうのか? それとも、やはり相互間で安定を求める人たちの声がEUを守るのか。予測はまだ誰にもできそうにない。

(カオル イナバ)

 

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