顕微鏡の先には神秘的なアートがあった。美しすぎるミクロの世界

「顕微鏡写真」とは、いわゆる顕微鏡を用いて撮影された高拡大写真のことですが、専用の装置以外にも、一眼レフカメラなど、レンズの取り外しが可能なカメラであれば撮影可能だそうです。そんななか、Nikonが主催する顕微鏡写真コンテスト「スモールワールド2016」の受賞作品たちが「神秘的で美しすぎる」と話題になっています。

輝く第1位の作品は、魚の「自撮り」写真?

「ニコンスモールコンテスト」とは、ニコンインスツルメントが主催する、顕微鏡写真のアートとしての美しさを競う世界的なコンテストです。

今年は世界中の70を超える国々から、実に2,000点以上もの応募作品が寄せられました。

受賞作品の多くは昆虫や人間の皮膚や細胞、魚などを題材に扱っていて、科学や薬学に関する要素を含んでいます。

1位 ゼブラフィッシュ(10倍)

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image by: Nikon

こちらが見事1位に輝いた作品です。

体長5センチほどの小型の魚、「ゼブラフィッシュの顔面写真です。

ゼブラフィッシュは主要臓器や組織の発生、構造がヒトとよく似ていて脊椎動物のモデル実験動物として用いられることが多いそうです。

撮影したのは、テキサスにあるUniversity of Texas MD Anderson Cancer Centerで遺伝子突然変異についての研究をしているDr. Oscar Ruiz。

彼はゼブラフィッシュを使った研究によって、口唇裂や口蓋裂などの顔面奇形の予防や治療につながる成果を得るため、日々奮闘しているそうです。

同氏の撮影したゼブラフィッシュは、その半開きの口とレンズを見つめる円らな瞳で、他20名のファイナリストたちを差し置いて、見事1位の座を獲得しました。

2位 めのうの天然石(90倍)

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image by: Nikon

こちらは2位の作品。

アゲート (めのう) と呼ばれる天然石の90倍の拡大写真です。

これだけ見ても何だか分からないけれど、不思議な魅力があってとにかく見入ってしまいます。

3位 ヒトの細胞(20倍)

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image by: Nikon

3位は、なんとヒトの脳細胞

何だか作りものみたいで、神秘的で引き込まれます。

では、4位以降も見ていきましょう。

4位 蝶の吻(6.3倍)

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image by: Nikon

5位 ゲンゴロウの足根(100倍)

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image by: Nikon

6位 気泡状に溶けたビタミンC(50倍)

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image by: Nikon

7位 イワヒバの葉(40倍)

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image by: Nikon

8位 野草の雄しべ(40倍)

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image by: Nikon

9位 エスプレッソ・コーヒーの水晶(倍率不明)

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image by: Nikon

10位 クチサケミズケムシ(200倍)

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image by: Nikon

 

拡大して生物や細胞などを覗いてみると、普段は見えない神秘がたくさん眠っていたなんて!

ミクロの世界の新たな発見ですね。

 

Image by: Nikon

Source by CNNNikon Small WorldWikipedia

文/貞賀 三奈美

水を飲み過ぎると中毒に? 意外と知らない「水中毒」の恐怖

ダイエットや美貌を保つための手段として、「積極的な水分摂取」が勧められています。

おおよそ、1日あたり2リットル以上飲むことが奨励されていますが、一方で水分摂取過多による「水中毒」という症状があることをご存知でしょうか?

今回は、実はあまり知られていない「水中毒」という病気について、ご紹介しましょう。

「水はいくら飲んでも大丈夫」のウソ

女性は男性に比べて、一般的に水分を取らないとされています。

喉が渇いた際、男性は500mlのペットボトルを一気飲みする方も少なくありませんが、女性は500mlを1日持ち歩いても余っている方が多くいます。

そのため、「お水はむしろ積極的に飲んだほうがいい」と思っている方も多いでしょう。

しかし水は一定以上飲むと、最悪の場合は死に至るおそれもあります。それが「水中毒」なのです。

水を多量に飲むことで起こる問題

では、なぜ水中毒になってしまうのでしょうか?それは、体内の「塩分濃度」が関係しています。

人間が生きていく上で最低限必要なのは「水」と「塩」だといわれています。

身体は、一定の塩分があることで血液のバランスを維持しています。

そのため、水分を過剰に摂取すると塩分が過度に低くなってしまい、血液のバランスが崩れ、全身に深刻な影響を及ぼしてしまうのです。

水の目安は「1日2リットル」

水の摂取量の目安としてよく言われているのが「1日2リットル」です。

これ以上の過度な摂取は、水中毒を引き起こす可能性があるために敬遠されています。

2リットルというと、大きいペットボトル1本分に相当するため、通常ならば「頑張って摂取する量」となります。

しかし「頑張ってたくさん飲む」ことは厳禁。

海外では水飲み大会において1日7リットル飲んだ女性が死亡した例や、薬の副作用により水を大量に飲み続けた結果、水中毒となったケースもあります。そのため「1日2リットル」を目安とすれば、おおよそ水中毒になることはないでしょう。

適度な「スポーツドリンク」も効果的

運動中の水分補給としてお水を飲む、という方もいらっしゃるかと思います。

しかし運動中は適度な塩分も一緒に接種しないと、体内の塩分濃度が低下してしまう恐れがあります。

そのため、運動中は水分とともに塩分も一緒に摂取できるスポーツドリンクがおすすめ。

ただし、糖尿病など持病がありながら運動をする場合はスポーツドリンクが奨励されないケースもあります。

該当する方は必ず主治医に確認をしてから飲むようにしましょう。

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士)

image by: Shutterstock

 

<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士、一児&犬二匹の母親兼主婦。現在は医療系ライターとして執筆活動中

 

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レストランで「お勧めは何ですか?」と聞いてはいけない深い理由

他の人はサッサと注文しているのに、自分はなかなか決められない。仕方なく「お勧めはどれですか?」と質問したら、複数の答えが返ってきて、さらに迷うというドツボにはまってしまう―そんな経験、ありませんか? 今回の無料メルマガ『ビジネス発想源』では、著者でマーケティング戦略の指導者として知られる弘中勝さんが、一発で納得の答えが返ってくる「質問の仕方」を伝授。もうこれで自己嫌悪に陥ることもありませんよ。

お勧めを尋ねない

飲食店でメニューを見て選ぶのを迷った時、「お勧めは何ですか?」と店員さんに聞く人が多いですが、この質問はかなり効率が悪いと思っています。それはなぜかというと、「あなたが勧めたいものはどれか」と問われたら、「全部勧められるから提供しとんねん勧められないものは載せてないんじゃ」というのが本当の答えだと思うんですね。

だから、「お勧めは何?」という質問には、「これもお勧め、こちらもお勧め」と複数答えたり、「肉がお好きならこちら、魚が好きならこちら」と逆に選択肢を増やされてしまったり、いっそのこと在庫を早くはけたいものや利益率の一番いいものを教えるなんてこともあります。要するに、的を射ていない質問だと思うのです。

だから、飲食店ですぐ「お勧めは何ですか?」と聞く人は、もともと決断力が乏しいから聞いている上に、お勧めを聞いてますます決断を迷ってしまう、ということになっていきます。

そして、それだけ迷って迷って注文するから、「あんなに迷ったのに、それほど美味くない」というものに当たった時の落胆が激しかったり、それほどでもない料理を美味しいと思いこんだりと、ろくなことになりません

私は、かなりメニューを選ぶのが早いほうで、外国語が全くわからないのに、外国で現地語のメニューを見た時にも、さっさと決めてしまうほどです。それでいて、注文したものにはハズレが少なくて美味しいものに出会う確率がかなり高いので、独特の嗅覚を持っているような気がしています。独特の嗅覚は言葉では説明できませんが、少なくとも「お勧めは何ですか?」という質問はどう考えても非効率なので、しません。

では、決断に欠ける時はどうすればいいかというと、せっかく質問をするならば、効率的で効果的な質問をすればいいのです。

「お勧めは何ですか?」という質問は定義も曖昧で着地点もバラバラだから、どう考えても定点で答えられるほうが効率的です。

突然襲う片頭痛には、体内のバクテリアが関係していた?ー米最新研究

「頭が痛い」というのは、強烈に生活の質を下げる原因の1つです。特に片頭痛はやっかいなもので、戻したりなにも考えられなくなったりして、多くの人はこの痛みが過ぎ去るのを待つ以外に打つ手がないのが実情です。アメリカで片頭痛と食べ物の関係について、これまでより一歩踏み込んだ研究結果が米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の研究チームから発表されました。

片頭痛のカラクリにはバクテリアが関係してた?

QUARTZによると、一般的に、片頭痛は大人では男性より女性の患者が圧倒的に多く、また強烈な痛みは治まるまでに何時間もかかり、痛みを取り除く選択肢はあまり効果があるものはなく、普段から予防薬を飲む以外にこの頭痛から逃れる方法がないそうです。

片頭痛を引き起こす原因としてよく言われるのが、チョコレートワイン加工肉などの食べ物ですが、なぜこれらが原因となるのかについてはあまりよくわかっていませんでした。

しかし今回の米国の研究結果では、体内の「バクテリア(常在菌)」が関係していることがわかりました。

UCSDの研究チームによると、およそ2200人の口腔内と便を調べたところ片頭痛にひどく悩まされている人からは、引き金となる食物に含まれる硝酸塩が片頭痛を誘発する化学物質に変化させる微生物が高い割合で検出されたそうです。

私たちの体内には何兆個ものバクテリアが生きています。

私達の体が必要な栄養素と必要でないものを判別しているように、体内にいるバクテリアも同じことをしています。

このバクテリアの作り出した老廃物が人体に影響を与える場合があるということがわかったのです。

そのメカニズムとは?

ワイン、チョコレート、加工肉などの食物や緑色野菜には硝酸塩という物質が含まれています。

この化合物は3つの酸素原子に囲まれた1つの窒素原子からできています。

人間の口腔内のある種のバクテリアは、硝酸塩を自分自身の燃料にするために分解します。

その過程で、酸素原子を1つ硝酸塩から切り離すため、亜硝酸塩と呼ばれる副産物が生まれます。

亜硝酸塩が血液中に入ると、酸素原子が1つだけになった一酸化窒素(NO)に変化し、これが偏頭痛や緊張性頭痛の発生に関連しているそうなのです。

硝酸塩を多く含む食べ物と片頭痛との関連については、それらに含まれる物質が血管を拡張させたり収縮させたりすることで痛みが起こるということが言われています。

片頭痛を持つ人はこのような食べ物を避けることで頭痛にならないという今までの説を支持する研究結果となったわけです。

この調査には、「アメリカン・ガットプロジェクト」というクラウドファンディング(99ドルで一般市民からサンプルキットを集めて消化器官に棲む微生物を調べる大規模プロジェクト)で集まった微生物のDNAが使われました。

172の口腔サンプルと1996の便サンプルから、片頭痛を持つ人は硝酸塩を亜硝酸塩に変えるバクテリアが口の中にも便の中にも多い傾向があることがわかりました

今回の研究では、亜硝酸塩を生成するバクテリアと偏頭痛の関係が明らかになりましたが、バクテリアが原因であると断定するには至っていません。同大学のコンピュータ科学者で論文著者のAntonio González Peña氏は、今度は片頭痛の様々なタイプ(閃輝暗点など前兆があるものや、網膜偏頭痛といったもの)がバクテリアの種類と関連があるのかについて注目しています。

「心臓に危険が及ばないで片頭痛をなくすことが最終目標です。偏頭痛を起こさない、循環器の健康保持に効果がある画期的なプロバイオティクスの口腔洗浄液ができるでしょう」とPeña氏は話します。

アメリカでは3800万人の人が、日本では人口の5〜10%の人(日本頭痛学会)が片頭痛に悩まされていると言われています。

頭痛持ちの人が辛い痛みから解放される「魔法のマウスウオッシュ」の登場も今後ありえるかもしれませんね!

 

Image by: Shutterstock

Source by: Quartz Wikipedia 日本頭痛学会 アメリカンガットプロジェクト 

文/桜井彩香

なぜ「熊」という字の下に「4つの点」があるか知っていますか?

突然ですが、「熊」という漢字の部首、皆さんご存知でしょうか? 無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』には、あまり耳にすることのないその名称と、なぜこの部首が「熊」に使われているのかが記されています。日本人の歴史が垣間見える「豆知識」ですよ。

漢字に隠れた意外な歴史

クマに襲われる被害が各地であいついでいるようです。

冬眠の季節が近づき、クマは大量の食料を必要としています。ところが、クマの住むエリアで食料が不足していると、食べ物を求めて人が住む里にやってきます。そこで人と出会ってしまう…。

クマに襲われる恐怖は想像を絶しますが、クマにとっても不幸な話です。人間と野生動物の共生を考えた時、人間側がクマを避ける方法を考えたいところです。

さて、この「クマ」ですが、漢字では「熊」と書きます。部首は烈火れっか)」と言われる漢字の下の部分にある四つの点です。これは「炎」が簡略化されてこの形になったものです。

点 烈 焦 照

なども同じ仲間です。でも、なぜが関係するのでしょう?

いろいろな説があるようですが、『漢和大辞典』(学研)によれば、火の精と考えられていたことに由来するようです。クマの油はとてもよく燃えるので…、ということも関係するようです。

クマは古来から食用とされてきました。主に北海道から中部エリアまでですが、冬に収入源が激減する東北エリアの人たちにとっては、クマを捕獲するのは生命線とも言えました。特に「熊の胆」などは万能薬ということで高値で取引されました。

クマの肉の脂肪分は融点が低く旨味も強いそうです。そういった特徴が「燃えやすい」というところにつながるのかもしれません。

漢字の中に人の歴史が垣間見えますね。

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原発ゼロにかじを切った台湾。資源の少ない「島国」の決断は吉か凶か

先日、台湾の蔡英文総統は2025年までに原発ゼロとする政策を閣議決定しました。しかしながらある試算によれば、原発を全廃した場合、台湾のGDPは4,400億円も減少するとのデメリットも取り沙汰されており、事は簡単に進みそうにはありません。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では、未だ絶大な発言権を持つ李登輝元総統の発言を引用しつつ、蔡政権のエネルギー政策について論じ、日本も台湾の動きを注視していく必要があると語っています。

【台湾】蔡英文の原発全廃は吉か凶か

<台湾>台湾が原発全廃へ 福島第一事故受け、25年までに停止

蔡英文総統が、2025年までに原発全廃を目指すと発表しました。台湾には現在4基の原発があり、そのうち第1~第3原発が稼働しています。第4原発は、市民の反対により稼働を凍結している状態です。

日本の東日本大震災での事故を受け、日本と同様に地震の多い台湾では原発に対する反対気運が高まっていました。2015年には、第4原発稼働に向けて数万人が参加した大規模な反対デモが行われ、稼働は凍結されたままです。

一方、アジアでは中国やインドが原発を増設させており、原発推進傾向にあるなか、台湾はそれに逆行する形です。

しかし、日本でも同じような議論がされていますが、原発をなくすということはエネルギー問題を問い直すこととなります。蔡政権が代替エネルギーとして提案しているのは以下のような計画です。記事の一部を引用しましょう。

原発に代わる電力源として再生エネルギーに力を入れる。太陽光と風力発電を再生エネの柱とし、発電容量の割合を現在の4%から25年には20%に拡大することを目指す。石炭発電は30%、天然ガス発電は50%とする。また太陽光発電を今後2年で152万キロワット増やすなどといった短期的目標も設定。電力購入価格の20年間保証や融資優遇策などで民間投資を呼び込む。

毎年、台風で甚大な被害を受ける台湾で風力発電に力を入れるというのは、あまり現実的ではない気がします。電力については、台湾では現在、公営企業の台湾電力が一手に引き受けて独占していますが、電力の自由化も視野にいれているようです。

これは2013年に発表された資料ですが、台湾の原発を全廃した場合、2025年の国内総生産(GDP)が1,345億元約4,400億円減少するとの試算があります。

原発の廃止により台湾電力の発電コストが15~20%上昇することで電気料金が引き上げられ、消費者物価指数が上昇して企業の国際競争力が低下するため、GDPが低下すると予測している。同時に2万2,600人が失業すると見込んだ。経済建設委員会の関係者は「第4原発の建設中止を巡る議論が活発であるが、建設中止により経済に大きな影響があり、建設会社(日本企業等)への賠償問題が表面化する。代替電源次第では、電力不足に陥る可能性がある」と原発の必要性を強調している。
(「台湾、原発廃止による経済的影響を試算して発表」)

年金制度は国家ぐるみの詐欺なのか? 年老いたニッポンの覚悟

かつて、「社会保険庁が私たちの積み立てた年金をムダ遣いした」というニュースが広くメディアで報じられました。しかし、これについて、メルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』の著者で中部大学の武田教授は、「年金崩壊」という表沙汰になってはいけない事実を隠すために、政府とメディアがグルになって報じているだけだと断言。果たして、私たちの年金は今後どうなってしまうのでしょうか?

先進国で唯一「賃金」が大幅下降している日本。年金崩壊を止めるには?

多くの若い人が貯金をしていますが、その主な理由が「将来への不安」で、職を失うのではないか、年金がもらえなくなるのではないかという不安が感じられます。二つとも、日本社会の安定性や政治が誠実さを失った証拠とも言えます。

さらに、自民党の再生大臣が「消費税を近い将来15%にしなければならない」と発言し、先進国の中で日本が唯一賃金が20%も下降しているという状態です(主要な先進国は同じ期間〈25年間〉で1.5倍になっている)。これでは将来を不安に感じる若者が多いのも仕方がありません。

将来が不安だから貯金をして消費を減らす、それに追い打ちをかけるように、「節約」や「資源の枯渇」が叫ばれるということですから、景気も良くならず雇用も下がるという悪循環に陥っています。

でも、年金だけは崩壊しないようにすることができます

現在の年金は、戦前の家制度が崩れて、子供が親を見ることがなくなったので、その代わりにできたものです。子供が親を見るときには、その年の子供の稼ぎで家族と親を養うので、「その年、その年」に収入と支出をバランスさせます。

家制度をそのまま年金制度にすると、いわゆる「賦課型」という方式になり、ある年に勤労者から高齢者の年金分を税金のようにとって、それを高齢者に年金として分配するということになります。でも、自分の親だからお金を出すこともできますが、見ず知らずの高齢者に自分が苦労して仕事をした賃金を出すのには抵抗がありました。

そこで、1961年にできた現在の年金は「積立型」が基本になっています。

つまり、自分で若いうちから年金を積み立て、半分は勤め先の企業が出し、それを社会保険庁(現在の年金機構)が預かって運用し、その人が高齢者になった時に年金として支給するというものです。

ちょっと聞くと、素晴らしい制度で、それに加えて当時の政府は「揺り籠から墓場までというバラ色の社会保障制度を宣伝しました。なにしろ国民全部から年金の積み立てということで新しくお金を徴収するのですから、それは難しいことだったのです。

国家というのは大勢の人を対象とするので、新しい制度を作るときには若干の「ウソ」を入れないと、国民の納得が得られないのです。制度を作った厚生省(当時)この積立型年金が必ず破綻することを知っていました。理由の第一は「インフレによる価値の低下」で、100万円積み立てたらほぼ半分の50万円が残れば良い方という試算をしていました。また第二に「お金が社会保険庁にあるとそれを狙う政治家がいる」ということで、政策的に使用されるのでお金が消えていく可能性が高かったのです。

【書評】万年赤字のローカル線「いすみ鉄道」を復活させた驚きの手法

千葉県のいちローカル線であったいすみ鉄道は、2009年に社長公募で採用された鳥塚亮氏の手腕により異例の人気を勝ち取ることに成功しました。無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さんは、鳥塚氏の「いすみ鉄道を立て直したビジネス論」が記された書籍を紹介し、地方や中小企業が生き残るためのヒントを提示しています。

買われなくていい姿勢

最近読んだ本の内容からの話。

大韓航空、ブリティッシュ・エアウェイズと外資系航空会社に勤務していた鳥塚亮氏は、子供の頃から鉄道ファンだったことが高じて、副業として鉄道前面展望ビデオの販売を開始し、DVDはシリーズ総計で500本を超えた。2009年、経営再建中だった千葉県のいすみ鉄道の社長公募に応募して採用されて同社社長に就任し、いすみ鉄道を大きく改革して経営を立て直した。

全国には経営のどん底に瀕している地方鉄道が多く、地元の人たちは車社会で鉄道に乗らないのに、廃止にしようかという議論になるとなぜか廃止反対と言い出す。ローカル線を残したいと思っている人がローカル線を交通機関として真面目に議論して、いろいろな社会実験をすると、必ずバスに軍配が上がるようになっていて、結局は実験があだになって、廃止に追い込まれる。

しかも、ローカル線を廃止してバス転換しても、鉄道だったら黙って駅まで来ていた地域の人も行政が絡むバスだと「家の前まで来てくれ」となり、たくさんのコースを作らざるを得なくなった結果、鉄道に補助金を出していた時以上に地元負担が増える。社会実験のために営業に来ていたコンサルや学者もどこかへ行ってしまって知らん顔だし、鉄道を今さら復活させることもできない。そういう地域が増えている。

どうしてこうなった? ゴミ箱に入って抜け出せなくなった男

スペインのムルシア州でこんな間抜けな男の姿がキャッチされた。

 

画像出典:dailymail.co.uk

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この48歳の男はルーマニア出身。このゴミ箱に古着があると見込んで中に入り込んだが、目当ての古着は見つからず、さらにはゴミ箱から出られなくなった。

 

画像出典:dailymail.co.uk

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多くの通行人が「助けてくれー、ここから出してくれー!」という男の声を聞いていたが、イタズラだと思われ、しばらく放置されていたという。しかし、その後親切な人が通報し、警官が駆け付けることとなった。

最後は特別な救助などはせずにゴミ箱から抜け出せたらしいが、ルーマニアからスペインへやって来てこんな姿を人目にさらすとは・・・。

きっと観光目的でスペインへ来たわけではないだろう。生活のためだとしたら・・・と思うと、間抜けだと言って大笑いはできない。

 

(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:dailymail.co.uk/Now THAT was a rubbish idea: Man had to be rescued after climbing inside a bin and getting stuck
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

記事提供:ViRATES

 

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