【朗報】ハロウィンの渋谷繁華街で軽トラ横転、男4人を逮捕

ハロウィン直前に、東京・渋谷で若者らが軽トラックを横転させた事件で、警視庁は撮影された動画などを分析し、男4人を集団的器物損壊の疑いで逮捕したと発表した。NHKほか各社が速報で報じた。4人のほか、十数人が関わっていたとして、今後、書類送検する方針だという。

逮捕されたのは東京・世田谷区の会社員、糀原翔大容疑者(20)、目黒区の美容師、國分陸央容疑者(20)、川崎市高津区の建設作業員、黒木裕太容疑者(27)、山梨県富士吉田市の建設業、川村崇彰容疑者(22)の4人。

警視庁によると、10月28日午前1時ごろ、渋谷のセンター街付近で軽トラを横転させたとして、集団的器物損壊の疑いがもたれている。

軽トラ横転の現場に居合わせたという、無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』著者で、ゆうメンタルクリニック院長のゆうきゆうさんが、現場の様子を撮影していた。

【関連記事】 ● ハロウィン軽トラ横転事故の撮影者が語る一部始終と心理学的分析


image by: ゆうきゆう公式Twitter

山手線の陰で…東京メトロが日比谷線の新駅名を発表

東京メトロは5日、日比谷線霞ケ関―神谷町間に建設中の新駅の名称を「虎ノ門ヒルズ」に決めたと発表した。共同通信など各メディアが速報で報じた。

駅名をめぐっては4日、JR山手線の品川駅と田町駅の間に建設中の駅名についてJRが新しい駅の名前を「高輪ゲートウェイ」駅にすると発表したばかり。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by:Nishitoko [CC BY-SA 4.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

武田薬品、海外大手シャイアー買収を臨時株主総会で決議

武田薬品は5日、創業家の一部が反対を表明していた、アイルランド製薬大手シャイアーの買収を決議したと、各メディアが速報で報じた。株主の過半数を占める機関投資家が賛成に回り、同意を得たとしている。

2019年1月には7兆円ほどを投じる巨額買収が成立する見通し。これにより、売上高の世界TOP10に入る日本発の巨大製薬メーカー(メガファーマ)が誕生する。(随時更新)

image by: J o [GFDL, CC-BY-SA-3.0 または CC BY-SA 2.5], ウィキメディア・コモンズより

なぜ日本は「東名あおり運転」の犯人を殺人罪に問えないのか?

2名の生命が失われた「東名高速あおり運転事件」ですが、被告側が公判で危険運転致死傷罪について無罪を主張したことが議論を巻き起こしています。米国在住の作家・冷泉彰彦さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、明らかに悪意を持って他人を死に至らしめた人間を適切に裁けない事態が、なぜ日本で起こるのかについて考察しています。

日本の法律やルールは、どうしてザルなのか?

東名高速で「あおり運転」を行なった末に、強引に「追越車線に停車」させたところ、そこへ大型トラックが追突した結果、夫婦を死亡させたという事件の初公判が行われました。早速、弁護側は危険運転致死傷罪の容疑については無罪を主張しています。

横浜地裁での弁論では、弁護士側は「被害者が死亡したのは危険運転の結果ではない」「まして、今回は別の車が追突して死亡事故となったので運転中の事故でもない」と言う論理を展開しています。弁護側は、それが仕事ですから仕方ありません。

さて、この事件ですが、警察は当初は「過失運転致死傷罪」の容疑という、より罪の軽い容疑で逮捕をしています。一部の見方としては、今回の事件は危険運転致死傷罪を問う構成要件に当てはまるのか自信がなかったことが理由だと言われています。

その後、検察は「危険運転致死傷罪での起訴を行いましたが、同時にこの容疑が認められなかった場合に備えて「過失運転致死傷罪でも起訴をしています。

それにしても、悪意を持ってあおり続け、最後には強引に「東名高速の追越車線に停車させて暴力を振るう」という凶行に及んだ事件が「過失」というのは、なんとも奇妙な話です。強いて解釈するのであれば、「とにかく怒っていて、相手を停車させて殴ってやろうと思ったが、あまりに焦っていたのでウッカリ追越車線で止めてしまったので、結果的に相手が別の車に追突されて死んだというのは、「過失」だということなのかもしれません。

一部には、「やはり停車中であるし、夫婦を殺したのは別の車だし」ということで、「危険運転致死傷」では無罪になるのではという意見も強いようです。では、警察や検察は、このような凶悪事件を罰することができない(かもしれない)という状況に対して、「仕方がない」としているのかというと、勿論そうではないようです。

一部の報道によれば「今回のような事故の状況(悪質な煽りと降車強要)を法律が想定しておらず事故の現実に追い付いていない」という現場の声が紹介されていました。

また、今回の事件に関しては「殺人に等しい行為」という印象も強いわけで、こうしたケースに関しては「未必の故意」、つまり「こんなことをしたら人が死ぬかもしれない」ということを分かってやったというロジックで「殺人罪で起訴することも検討されたようです。

ですが、それも難しい、つまり「自分も同じ追越車線にいた以上は、そこには相手を他の車で轢き殺すという意図、あるいは死亡事故になるかもしれないという予測はなかった」というロジックで反論されると、殺意の証明が困難という問題があるようです。

CNNも指摘。ゴーン逮捕が遅らせる「失われた30年」からの復活

日本政府黒幕説、日仏両国の確執などさまざまな憶測が乱れ飛ぶゴーン氏の逮捕劇ですが、その根にあるのは「日本人の外国人に対する感情では」と見るのは、世界的エンジニアの中島聡さん。中島さんは今回、メルマガ『週刊 Life is beautiful』で日本人が外国人に抱く感情を分析しつつ、ゴーン氏叩きを展開するマスコミやそれに快哉を叫ぶ読者は、トランプ大統領を支持する差別主義者と大差ないと痛烈に批判しています。

※ 本記事は有料メルマガ『週刊 Life is beautiful』2018年12月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール中島聡なかじまさとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

私の目に止まった記事

After Carlos Ghosn, Japan may never hire another foreign CEO

ゴーン氏の逮捕が、どちらに転んでも(=有罪判決が出ようと出なかろうと)、大きな違和感を日産とルノーの間に残すだろうと私は感じていましたが、それどころか、この事件は日本の失われた30年からの復活を遅らせることになりかねないと感じさせる、厳しい記事がCNNに書かれていました。

記事が鋭く指摘するのは、日本企業の外国人CEOに対する拒絶反応のことで、「あたかも他人の身体から移植された臓器に拒絶反応を起こすかのようだ」と表現しています。

これが結果として双方にとってトラウマとなり、日本企業は外国人CEOをこれまで以上に拒否し、外国人もゴーン氏の二の舞を避けるために日本企業のCEOのポジションを避け(日本の司法システムに対する信頼度は、今回の件で地に落ちました)、結果として、日本企業の再生にもっとも必要なグローバリゼーションが大幅に遅れる可能性があるのです。

私は、長年、米国と日本の間を行き来して常々感じてきましたが、日本人の外国人に対する感情は、「人種のるつぼ」で暮らす米国人(特に西海岸で暮らす米国人)とは大きく違います。

自分と大きく異なるものに対する違和感や嫌悪感は、どの国の人も持っているもので、これは「種の保存のために動物が身につけた本能であり、それに抗うことは簡単ではありません。

しかし、「自分と異質かどうか」の線引きは、生活環境によっても大きく変わるため、子供の頃から異人種に囲まれて育つ、米国の西海岸で育った人たちと、ほとんど外国人に触れずに育つ日本人とでその線引きが異なるのは当然です。

さらに日本人の場合、政府が欧米の人々を「鬼畜米英」とまで呼んで国民を洗脳した歴史があり、そしてその米英に負けたというトラウマがあり、そのGHQの占領下で民主化を果たし、米国の子分として高度成長を果たし、強くなりすぎて米国に叩かれ、プラザ合意の結果もたらされたバブルが弾けるという特異な歴史を持っています

その結果として、外国人に対しては、「尊敬と憧れ」というポジティブな感情と同時に、「嫉妬や蔑視」というネガティブな感情も持つ、シスター・コンプレックスのような感情を持っています。

日産のV字回復は、ゴーン氏が(日本人特有の)しがらみを持たない外国人CEOだったから出来た奇跡であり、そこに疑いを投げかけるのは大きな間違いです。にも関わらず、ゴーン氏が逮捕されただけでいきなり犯罪者扱いし、「会社が購入した海外の家をゴーン氏が使っていた」「家族をコンサルタントとして雇っていた」など、大企業で成功したCEOであれば誰もが普通にしているようなことまで事細かに取り上げて批判する日本のマスコミの姿は、許せるものではありません。

結局のところ、そんな記事を書いている連中も、その記事を読んで「やっぱり外国人は悪いやつだったんだ」と納得している読者も、私から言わせれば「人種差別者」以外の何物でもなく、米国で「メキシコ人もイスラム教徒もアメリカから出て行け」と声だかに叫んでいるトランプ大統領の支持者と大差ないのです。

寂れ果てていた温泉街を露天風呂によって復活させた「鏡の法則」

「自分がして欲しいことを先に行なえば、徐々に相手も応えてくれるはず」と頭でわかっていても、なかなか思い切って行動に移せないものです。今回の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを! 』では著者で長く人材育成に関わってきた石丸智信さんが、「鏡の法則」を生かし廃れた温泉街を個性的露天風呂街に復活させた事例を紹介しています。

温泉街全体が活性化した、ある旅館の経営者がとった行動とは

以前、「理想の会社の創り方」というテーマの講座を聴講する機会がありました。その講座の中で、講師から「鏡の法則」について、事例を交えながらの講義がありました。講義の中で、鏡の法則とは、自分がやってほしいことを相手にまずやること、ということでした。本号では、講義の中で挙げられていた鏡の法則の事例を交えながら考察していきたいと思います。

鏡の法則の事例として挙げられていたのは、ある温泉街での事例でした。ここからは、この事例について紹介していきます。

以前、この温泉街は、寂れていて、それぞれの旅館やホテルが、お互いに競争している状態だったそうです。この衰退している温泉街を何とかしたいと、1軒の旅館の経営者が立ち上がりました。

この経営者は、「この温泉街を露天風呂の温泉街にしたい」と考えて、まず、自分の旅館に洞窟のような露天風呂を造りました。そして、周りの旅館・ホテルにも、「露天風呂を造り、お互いに協力しましょう」と呼びかけるものの、その当初は、協力を得ることはできませんでした。しかし、そのうちに、1軒、2軒と協力してくれる旅館・ホテルが現れて、24軒の旅館・ホテルがある中で、22軒の旅館・ホテルがそれぞれに特徴を持った露天風呂を造っていきました。

あと2軒の旅館・ホテルとは、なかなか協力を得ることができずにいました。そこで、22軒の旅館・ホテルの人たちは、「この2軒の旅館・ホテルから協力してもらうにはどうしたらいいだろうか」と話し合い考えて、「仲間なのだから2軒の旅館・ホテルの応援をしよう」ということになりました。そこで、2軒の旅館・ホテルの宿泊者でも、22軒の旅館・ホテルの露天風呂にも入浴できるようにお風呂を開放しました。

こういった協力・応援してくれる姿を見て、2軒の旅館・ホテルも露天風呂を造ることになり、この温泉街の全旅館、全ホテルが露天風呂を持つことになりました。

この温泉街では、協力応援という風土ができ、すべての旅館・ホテルの露天風呂を利用できるように、宿泊者に入湯手形を発行しています。また、この温泉街では、外の通路のことを廊下と呼んでいます。

それぞれの旅館・ホテルに携わっている人たちが、この温泉街を訪れる人はみんなのお客様だ」という見方をしています。だから、他の旅館に宿泊する人たちであっても、その旅館まで案内するようになっているそうです。このような活動もあって、この温泉街は、雑誌の人気ランキングで1位になったこともあるそうです。

「ビートたけしのオールナイトニッポンPremium」決定!

11月30日放送のニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~金午前11時30分~)で、「ビートたけしのオールナイトニッポン」が再び復活することが発表された。

今年最後にビートたけしがラジオで言いたい放題!「ビートたけしのオールナイトニッポンPremium」は、12月10日(月)午後6時から放送!

1981年1月1日にスタートし、1990年12月27日の最終回まで日本全国の若者たちから熱狂的に支持された「ビートたけしのオールナイトニッポン」。
今年3月に「オールナイトニッポン」50周年を記念して、高田文夫とのゴールデンコンビで5年ぶりの復活を遂げた放送では、「これオールナイトニッポン?夕方の6時だよ」と冒頭から不満げなビートたけし。

高田に「それを言っちゃダメなの。夜の雰囲気でやってって。そのかわりコンプライアンスうるさいから、変なこと言っちゃだめよ」と釘をさされるも、独自の視点で時事ニュースをぶった切ったり、自身の近況についてなどのギリギリトークを繰り広げ、「久々に言いたい放題だった」と感想を語っていた。

エンディングでは高田の「またやりましょうよ」の呼びかけに「おうよ」と応え、復活第2弾を予感させていたが、今回それが実現することとなった。

ビートたけしが”日本一の客”と称賛する高田文夫とのゴールデンコンビで再び復活する「ビートたけしのオールナイトニッポンPremium」はFM93.0、AM1242ニッポン放送で12月10日(月)午後6時から放送。また、同日午後8時から8時50分は松村邦洋と高田文夫の「ほぼビートたけしのオールナイトニッポンPremium」をお届けする。

<関連サイト>
ビートたけし、キレッキレの「コマネチ」を披露!
http://www.entameplex.com/archives/35780

ビートたけし主演作「女が眠る時」ビジュアル解禁&公開日決定!
http://www.entameplex.com/archives/24846

ビートたけし「浅草がボクの原点」浅草凱旋にスタンディングオベーション
http://www.entameplex.com/archives/24216

 

記事提供EntamePlex

【動画】アニメーターの父がCG編集した息子の動画が楽しそう!

大人になって親離れする前の貴重な子ども時代、可愛い我が子の姿を映像に残しておきたいと思うのが親心。

こちらの動画も、とある父親が息子の日常を収めた映像集なのだが・・・

 

 

普通の家庭のホームビデオとは一線を画した方向性の映像。

実はこちらの映像を撮影しているパパはドリームワークスで働くアニメーター。

仕事のスキルを活かして、息子の映像にCG編集で手を加えているというわけだ。

床がマグマになってしまったり、アイアンマンになってみたり、空を飛んでみたり・・・

まるで映画のワンシーンに入り込んでしまったかのような映像に仕上がっている。

子どもと一緒に見るのはもちろん、子どもが大人になってからも楽しめそう!

 
(※↓詳しくはコチラへ)
参照・画像出典:YouTube(Action Movie Kid)
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

 

記事提供ViRATES

米版流行語大賞は「Single use」。使い捨てプラ問題に世界が本気

年の瀬になると「新語・流行語」が話題にのぼるのは日本だけではないようで、アメリカでは、毎年コリンズ辞書が「今年の言葉」を発表、2018年は「Single use」(使い捨て)が選ばれたそうです。『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNYに住むりばてぃさんは、今回のメルマガで、プラスチック汚染問題が世界ではどのように受け止められ、どのような対策に向かおうとしているのかを知らせてくれています。

プラスチック汚染問題は来年以降も話題の中心

特集で今年の言葉に「Single use」(使い捨て)が、選ばれたというお話をしたが、そんなに話題になっているの?と思われるかもしれない。ニュースで、スターバックスがストローの使用を止めたとか、海の生き物たちがプラスチックまみれになっているなどなど、衝撃的な写真を見たという人も少なくないだろう。せっかくなので、簡単に世界でどの程度プラスチック汚染が話題なのかみてみようと思う。

まず、今年10月末、300近い国や団体や大手企業がプラスチック廃棄の根絶を目指す世界初となる共同宣言を発表した。これは、インドネシアのバリ島で10月29日~30日まで開催された海洋保全に関する国際会議「アワ・オーシャン・カンファレンス」(Our Ocean Conference、2014年から始まり今年で5回目)での発表で、各国の大企業や政府機関、環境団体など250団体が共同宣言に賛同しているということで各種産業にも大きな影響があるとして話題になっている。

なお、この共同宣言は、国連の環境部隊(UN Environment)とエレン・マッカーサー財団(Ellen MacArthur Foundation)によって推進中の「新プラスチック経済グローバル・コミットメント」(The New Plastics Economy Global Commitment)の一環で、具体的には、2025年までにプラスチックは、再利用またはリサイクルや堆肥化できるもの(all plastic packaging either reusable, recyclable, or compostable)などが宣言内容におり込まれている。

また、不要なプラスチック包装を削減し、かつ、新たに生産するプラスチック量を減らし、再生可能エネルギーを使ったプラスチックの製品化も進めていく他、各団体は進捗状況を毎年データとして公表し、目標設定を毎年、見直すことにも合意しているのだとか。

【書評】あの感動をもう一度。マニアが綴る、SF映画の「歩き方」

「スター・ウォーズ」といえばSF映画の金字塔の1つに数えられますが、そんな作品を日本に初めて紹介した方の著書を、『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の編集長・柴田忠男さんが取り上げています。書籍名は『SF映画の冒険』。書名どおり宇宙空間を旅する如く綴られた熱い1冊です。

dc20181204

SF映画の冒険
石上三登志 著・新潮社

石上三登志『SF映画の冒険』を読んでいる。30年以上も前の新潮文庫。1977年スター・ウォーズ」公開時にロスの劇場に行って見た人。日本で初めて活字になった「スター・ウォーズ」鑑賞記を「週刊プレイボーイ」に書いた人。日本で「スター・ウォーズ」が公開されたのは1978年。その10年後、SF映画時代の始まりに立ち会い、それ以降の重要なSF映画を評論した本がこれだ。

圧倒的に面白い映画とは、いつの時代でも単純明快なしかし映像的な驚きに満ちた作品ばかりだったはずだ。だが、それがあり過ぎるとマニアは喜ぶがおおかたは馬鹿にした。そこをアメリカの若い映画人たちが再認識し、突然居直りだしたのが、宇宙最強モンスター映画「エイリアン」(1979)に至る、まさに始まったばかりのSF映画大奔流である、と見立てて喜ぶのが著者である。

「この『エイリアン』はSF映画では本格的にはたぶんはじめての、非地球的空間デザインを徹底してやってのけ、それだけでもう、本当の映画ファンはおそらく感動してしまうはずなのだ」。ブリザード吹き荒れる怪惑星の地表に、まるで巨大な生物の死骸の如く聳え立つエイリアンの異様な大宇宙船、その内部は巨大生物の胎内のごとく非地球的で、モンスター登場以前にもう圧倒的だ。

そこから出てきたのが宇宙最強モンスター(どういう比較をしたんだと問いたいが)たる異生物で、こいつが地球の貨物輸送宇宙船ノストロモ号の内部にまで侵入し、船内は恐怖と絶望のパニックとなる。サスペンスとスリルとショックのつるべうちだからすさまじい。宇宙船内は化け物屋敷未来版に変貌、外は暗黒の大宇宙空間だから、観客は乗員とともに逃げ場なし、絶体絶命……。

確かにそんな映画であったなあと、ちょうどうまい具合に図書館のAV棚にあった「エイリアン」を借りて見た。何年ぶりだろう。ALIENのタイトルの出方が素敵だ。宇宙船の外観も内部も、いま見ても違和感がない(CRTモニター群を除いて)。7人の搭乗員の中には科学者&技術者と思えない風体の黒人とその相棒がいる。女性が二人、片方がヒロインの航海士・通信士のリプリーである。