命を守るため。気象庁サイトで確認したい、雨風の強さとその影響

日本列島に相次ぐ自然災害。そこから身を守るためには、避難方法や気象に関する情報を把握する必要がありますが、こうした情報はめまぐるしく変わる為、普段からある程度、災害に関する専門用語に慣れておくことも必要ではないでしょうか。今回の無料メルマガ『1日1粒!『幸せのタネ』』では著者の須田将昭さんが、風の強さや雨の強さを示す「気象用語」の中で、理解しておくべきポイントを紹介しています。

気象用語を正しく知ろう

先日は「霜」について書きましたが、その中で、二十四節気の「霜降(そうこう)」、つまり「霜が降るという言い方は気象庁が天気予報などでは使わない、ということをご紹介しました。気象庁のサイトには「気象用語」についてまとめたページがあります。

気象庁 予報用語

このページを見ると「2019年6月現在」となっていて、こまめに見直しがされ、更新されているのがわかります。

さて、中身も少しご紹介してみましょう。台風関連でいえば風の強さと吹き方雨の強さと降り方」をみておきたいところです。

風の強さと吹き方
雨の強さと降り方

まず「風の強さ」のところを見てみましょう。予報用語で「強い風」と言った時には、平均風速 15以上20m/s未満。「人への影響」では、「風に向かって歩けなくなり転倒する人も出る高所での作業はきわめて危険」とあります。20m/s以上の非常に強い風」になると「飛来物によって負傷するおそれがある」ということも書かれてあります。うかつに外に出るのは危険だなというのがわかります。

雨の強さ」も見てみると、1時間雨量で10以上20mm未満のときには「やや強い雨」と表現。人の受けるイメージとしては「ザーザーと降る」で、「地面からの跳ね返りで足元がぬれる」とあります。20ミリ以上になってくると「傘をさしていてもぬれる」とあります。「猛烈な雨」と表現されるのが「80ミリ以上」の雨。「息苦しくなるような圧迫感がある恐怖を感ずる」とあります。

天気予報などを見聞きしていても、正確にその言葉を理解しているか?というところが気になりますね。「やや強い雨」と「強い雨」「激しい雨」の違いはどんなものか?というのをイメージできるかどうか。

時間があれば、天気予報などでも、「明日はやや強い雨が降り、足元がぬれるほどでしょう」など簡単に解説をつけてくれていることもあります。

気象庁も「言葉の意味想定される被害などの規模」が少しでも国民に浸透するように色々工夫をこれからもこらしてほしいと思いますが、受け止める私たちも、こうしたページを使って確認をして、間違いなく情報を受け取りたいものです。

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客の「財布の中身」を想像している販売員ほど売れない当然の理由

「何をどうすれば売上が上がるのか」はものを売る全ての人間の永遠かつ共通の悩みですが、「NGな接客法」はあるようです。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが紹介しているのは、お客様の財布の中身の「ダメな想像の仕方」。坂本さんは記事中で納得の論理を展開しています。

財布の中身

販売をやっていて、売上を上げる人と、そうでない人との違いの1つに、財布の中身の想像の仕方があります。売っている人と、そうでない人とでは、お客様の財布の中身の想像の仕方が大きく違うのです。

どういうことかというと、売上がなかなか上がらない人はお客様の財布の中身を自分の財布の中身で想像します。

これは人にもよる話にはなってしまいますが、例えば、私の場合で言いますと、販売員として働いている頃は、かなり財布の中身がさみしいことになっていました。もともと、家も裕福な家庭ではなかったですし、何より、私自身が、いろんなことにお金を使ってしまう、あまりよろしくないタイプの人間のため、財布の中身はいつも寂しい状態だったわけです。

この状態は、あくまでも私自身の話なのですが、それが「お客様もそうだろうという感覚だとモノは売れなくなります。自分の財布の中身を想像してしまって、「いや、この金額はなかなか出せないよね」「これって結構高いよね」という感覚になってしまい、お客様にオススメすることに気が引けてしまうのですね。

ですが、お客様の財布の中身は、自分とは絶対に違います。自分がお金を持っているかどうかは関係なく、お客様はお客様の財布の中身があるわけです。

見た目では同じような年代だとしても、仕事も生活も違うわけですから、ものすごくお金が入っている人だっています。見た目や自分の感覚で判断するようなことでは決してないのです。

売っている人は、お客様の財布の中身を勝手に決めつけることがありません。「この人は、自分と歳が近そうだから、あんまりお金がないだろう」「この人は、こういう仕事だから、あんまりお金を持っていないだろう」という想像ではなく、「いやいや、自分とは違うんだから、わからないよね」と、お客様毎に財布の中身なんて違うことを理解していて、そこに対して、勝手に提案しても良いかどうかを決めつけないのです。だから、自信を持って提案ができますし、それにより、モノが売れていきます。

実際、人の財布の中身なんて、わかるようなものではありません。稼いでいる人は稼いでいるし、たとえ、給与の額面的にはあまり高くなくても、やりくり上手で、お金をしっかりキープしている人だってたくさんいます。それを勝手に想像してしまって、「いやいや、この人は出せないから」なんて決めつけることには何の意味もないのです。

どうせ想像するくらいなら、「この人は、100万くらい財布に入っている」「この人は、貯金が何千万円もある」くらい、大きく想像した方がよっぽどマシです。本当にそうかもしれませんし、それなら、自分の財布の中身をイメージして、提案するのに気がひけるなんてこともなくなります。

自分自身の財布の中身が、パンパンだろうが、薄くなっていようが、お客様の財布の中身は、自分とは違う。それをまず理解しておくことが大事です。

今日の質問です。

  • お客様の財布の中を想像するということは、どんな弊害があると思いますか?
  • もし想像してしまうとしたら、どんな想像の仕方をしておいた方が良いですか?

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「これは経費で落ちますか?」プロが伝授する、悩まない申告方法

チュートリアル徳井義実さんの多額の税金申告漏れが注目されています。そのせいで、個人事業主や経営者の方の中には「これは経費で計上して大丈夫だろうか」とにわかに不安になっている方も多いかもしれません。そこで、メルマガ『歌って踊る事務番長、大木英恵の事務職でも独立できる!”成功する経営者”の共通点、教えます!』の著者・大木英恵さんに、「これは経費で落ちますか?」の疑問にズバリ答えていただきました。

これは経費になりますか?

今回は経費の分類と集計、支払明細、出金伝票についてです。まず、最初の質問に早速答えると
経費になりますよ
です。
中身も聞かずに、なる!と言っていいの?とご心配になったかもしれません。

事業に関連する支出はすべて経費です。ですから当然、事業に関われば、それは経費です。

経費にならないんじゃないか? でも経費にしたいな、税務署を騙せないかな? というやましい気持ちがあると、不安にもなります。

事業に関われば堂々と「経費です」と言い切れますね。

商品の仕入れなどは悩まず経費と言い切れますね。
荷物を送る送料も自信を持って経費と言い切れますね。
これから取引する相手と打ち合わせするためにコーヒーショップに入り、全員分の飲みもの代を払ったら?自信を持って経費ですね。
これから取引する相手と打ち合わせするために、一人一人支払うタイプのコーヒーショップに入ったら?自分の分だけだとしても自信を持って経費ですね。

銀行員の友人との飲み会で、自分の事業の説明をして、融資がしてもらえるか? 最近の融資先の傾向は? などを相談したら?事業に関わりますから経費ですね。

そうなんです。
すべての時間経験をなんとか事業のために役立てようとしているのが経営者事業主です。
すべての活動について、どのように事業に関係あるか説明できるのが、経営者、事業主です。

お分かりでしょうか?

税務署に「この一人で飲んだコーヒー代はプライベートな出費じゃないですか?」と聞かれたとき、領収書を裏返して、「A社S氏と新商品の仕入れについて打ち合わせと書いてあれば紛れもなく事業に関わる経費です。

ですから、どんな活動も事業に関われば経費と言い切れます。そして、それを証明するメモや議事録が有れば完璧です

領収書やレシートは必ずもらいましょう。そして、面倒でもメモ書きを入れましょう

もし、領収書が出なかったら?事務所の引越し作業に来てくれた人たちに、自動販売機で缶コーヒーをら10本買ったら?これは自信をもって経費ですが、自動販売機で領収書が出ません。
そういう時は「出金伝票」という用紙を利用します。文房具屋さんにあるので是非購入してください。「何月何日、何のためのお金をいくら使いました」と書く紙です。
他にも、取引会社の社長が結婚したので御祝儀を渡したら、まさか領収書はもらえませんが、自分で出金伝票を書きます

え?自分で書いていいの?
はい。いいです。
この出金伝票を領収書と同じように保管し、取り扱います。内容を見れば、嘘を書いたかどうか確かめることもできますし、傾向を見れば不審かどうかはわかるものです。これで領収書が出ない出費で、明らかに経費と言えるものも記録が残せます。

ちなみに。
「伝票書いといて」
「伝票を切る」
など、会計用語として出てくる「伝票」ですが、「小さい紙という意味です。この小さい紙にきちんとメモを書き残す、これが経費を証明するものになります。

時間が経つと、メモすべき内容は確実に忘れていきます。大切なのは都度メモすること。マメさが経費をたくさん計上できる鍵です。できる社長は皆マメですよ。

事業に役立つバックナンバーもチェック!(2019年10月配信分)
  • 009 これは経費になりますか?(10/27)
  • 008 契約書、申込書は作らなければならないの?(10/20)
  • 007どこまでが自分の仕事か?納品・商品設計(10/13)
  • 006領収証ください、と言われたら?(10/6)

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ダマす側は確信犯。世に蔓延る「ニセ科学」との楽しい付き合い方

昨今何かと話題に上がるニセ科学ですが、科学的な裏づけも無い「いかがわしいもの」を妄信する人々に対して専門家はどう感じているのでしょうか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では著者で現役科学者のくられさんが、かつてのオカルトへの興味と、ニセ科学をネタとして楽しむに至った現在の考え方を記しています。

見捨てる/見守る/心中する ニセ科学の三叉路

先日、五本木クリニックの院長、桑満おさむ先生の著書『“意識高い系”がハマる「ニセ医学」が危ない!』の発売記念イベントにゲストとして出演してきました。

自分も基本的にインチキ科学に関して基本的にネタとして否定的記事を書いたりしているのはご存じかと思いますが、専業でやっているわけでもないです。

桑満先生はそこをもう少し切り込んでバッサバッサと斬るというのを医師であるということを伏せずにしかも実名で活動されている意欲的な先生で、その活動拠点となっているブログは何百万というPVだったこともあるそうで、こうした界隈では有名な先生でもあります。

楽屋で桑満先生とインチキ科学についての話をしていたのですが、自分の「ニセ科学」に対するスタンスというのが先生と意外と近くて、そもそも桑満先生も自分も月刊ムーなどのオカルト雑誌が大好きで心霊現象とかUFOとか大好きすぎだった…というところがスタートしているという原点まで近いところがあります(笑)。

言ってしまえば、超常現象や怪奇現象が大好きだからこそそれを調べに調べていくとインチキでしかない…という結論になっちゃった。

実はこれはオカルト好きの1つの分岐点です。

そこで見捨ててしまうのかロマンとしてオカルトを楽しむかそれを認めないでハマるかという、大きな三叉路。

人間というものはみたいモノをみたい、聞きたいモノを聞きたい生き物ですから、心血注いだものがまがい物でした…というのは大きな失望になるので、その失望から逃れるために神秘主義に逃げてしまう気持ちはわからんでもありません。

インチキ科学や陰謀論を信奉している人はそうした反対意見には耳を向けることはほぼ無くて、自分がハマったことそれが詐欺でなかったと正当化するためにその対価を相手に支払い続ける、なかなか地獄なデスルートです

ただ欺す側はそうでもなく、最近ワクチン反対論者の医師が自分の子供にはしれっとワクチン接種をさせているみたいな話もあるように、欺す側は確信犯ですから、人というのものの「心」というものは本当に複雑だなと思います。

インチキ科学というのは、昔々は、町にかならず何個かあって、インチキ科学をかかげてインチキ商品をコソコソ売って儲けるみたいな…本当にどこの世界にもある小さい犯罪の1つでしかなかったものです。女性誌や週刊誌に「××ならこの商品」みたいなドヤり広告を出して、売り逃げするか、お叱りをうけたら名前を変えて別のところでコソコソまたやる…そういうセコい犯罪でした。

今や日本の大企業までもがナノイオンでどうのとかプラズマうんぬんがスゴイとか水素水を一流企業が売るなんて国になってしまいました。儲かれば正義…なんでしょうが、不景気からのインチキへの一流企業が流れていく、ドライヤーの宣伝文句に「ミネラル増量!」とか、日本の最高学府でさえ怪しいサプリの原料販売で空前の利益です。

それが最近、権力や金を得すぎて、社会的発言力がすごい状態で、~~を水にかえるマスクとか、名だたる大企業が本気で売り出してるわけで、そんな国がもはや科学立国とか言うのも恥ずかしいレベルではないでしょうか?

自分はもともと町にはびこる小さな欺瞞・小さい犯罪に関しては生物多様性の一環なので、科学的におかしいから断罪すべき…というスタンスではなく、ゲラゲラ大賞話題のネタ程度の認識です。桑満先生も基本的にニセ科学はその香ばしさを愛でるものであった…はずなのに。

そのうち「それってインチキじゃないの?と言うほうがマイノリティーになってしまうんじゃないか…そんな気さえしてきます。

● アリエナイ理科ポータルのこの記事をお読みになりたい場合は、こちら

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わずか1年で消滅。相続で知っておくべき「遺留分侵害額請求権」

遺産相続の際、遺言書の記載内容などによっては十分な遺産を受け取れないケースがよく聞かれます。そんなときに知っておくと損をしないのが、「遺留分」の請求権。日本人の中には苦手な方も多い法律の問題ですが、今回の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では現役弁護士の谷原誠さんが、「遺留分」の請求や証明、請求可能な期限などを解説してくださっています。

遺留分は1年で消滅する

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

今回も法律の話

相続で遺留分という言葉を聞いたことがあると思います。たとえば、父親が遺言書で遺産の全てを長男に相続させたとします。相続人は長男と次男です。この場合、次男は相続で何も取得できなくなりますが、少なくとも少しは取得することができるようにしよう、という制度です。たとえ父親が遺言書で遺産の全てを長男に相続させようとしても次男が遺留分を主張すれば一定割合の財産を確保できることになります。請求される長男の方がびっくりですね。

遺留分を請求される立場の人は、こちら。

● 遺留分を請求されたら、こう対処する!|弁護士による相続SOS

さて、今年の7月1日より前は、この権利は、「遺留分減殺請求権」と呼ばれましたが、同日以降は、「遺留分侵害額請求権という名称に変わっています。

改正前は、たとえば遺産が不動産の場合に、「遺留分減殺請求権」を行使すると、長男と次男の「共有」になっていました。しかし、改正後は、次男が遺留分侵害額請求権を行使すると次男は長男にお金を請求することができるようになった、ということです。

さて、今回は、この遺留分の権利は1年間で消滅してしまう、というお話です。

遺留分は、相続開始になって自動的にもらえるものではありません。遺留分が欲しい人も欲しくない人もいるので、「遺留分の権利を行使しますと主張した人だけ財産を取得することができるようになっています。そして、遺言によって財産を取得した人の法律関係を不安定にさせないため、一定期間内に遺留分の権利を行使しない場合には、権利が消滅する、ということになっています。

これが、わずか「1年間」です。

いつから1年間かというと、「遺留分権利者が、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知った時から1年間」ということです。これらの事実を知らなかったとしても、「遺留分権利者が、相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったことを知らなかったとしても相続開始の時から10年」を経過した時も消滅します。1年間と比較的短い期間が定められていますので、迷っているうちに消滅してしまいます。

たとえば、先ほどの例で遺産が1億円だったとすると次男が請求できる遺留分は2,500万円分です。この2,500万円を請求できる権利が消滅し、1円も請求できなくなる、ということです。実際、私のところに相談に来た時には、すでに遺留分が時効によって消滅していた、という事例もあります。

遺留分減殺請求遺留分侵害額請求を行使したことを証明するためには送ったことを証明できる内容証明郵便を使うのがよいでしょう。相続で遺留分の争いになると、自分で解決はなかなか難しいと思いますので、弁護士に相談しながら進めるようにしましょう。詳しくは、こちら。

● 遺留分を弁護士に相談する7つのメリットと2つの注意点
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法律相談は、こちらから。

● 弁護士が教える法律知識 ご相談・お問い合わせ

今日は、ここまで。

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【訃報】女優の八千草薫さん、88歳で死去。ネットに悼む声続々

「宮本武蔵」「ディア・ドクター」などの映画や「岸辺のアルバム」をはじめとする名作ドラマに出演した女優の八千草薫(やちぐさ・かおる、本名:谷口瞳=たにぐち・ひとみ)さんが24日午前7時45分、膵(すい)臓がんのため死去したことが28日に分かったと、NHKニューススポニチ共同通信などが報じた。88歳だった。

八千草さんは、宝塚歌劇団の娘役で活躍し、1951年に映画デビュー。「蝶々夫人」や「雪国」「男はつらいよ 寅次郎夢枕」などに出演し、テレビドラマの代表作は「阿修羅のごとく」「岸辺のアルバム」など多数。夫は映画監督の故谷口千吉さん。80歳をすぎても民放のドラマ「やすらぎの郷」に出演するなど活躍を続けてきたが、2018年2月に所属事務所の公式サイトで同年1月に膵臓がんの手術を受けたことを公表。その後、19年に入って肝臓にもがんが見つかり、闘病中であるとしていた。

この訃報に、Twitter上では八千草さんの生前の活躍を懐かしむとともに、その死を悼むツイートが多く投稿されている。

Twitter上の投稿







※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: 朝日新聞社 (Asahi Shunbun) [Public domain], via Wikimedia Commons

大量閉店より深刻。セブンイレブンが「聖域」に手を出した裏事情

スマホ決済サービス「セブンペイ」の手痛い失敗が記憶に新しいセブン-イレブンですが、同社が10月10日、「不採算店約1000店の閉鎖・移転」を発表したことが大きな話題となりました。これを受け、「今までのような大きな成長を今後も実現するのは容易ではない」と指摘するのは、店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さん。佐藤さんは自身の無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』で、セブン-イレブンを含む大手各社の業績を分析した上で、「コンビニ業界は大きな岐路に立たされている」としています。

セブンがついに1000店閉鎖・移転。岐路に立たされたコンビニ業界

コンビニエンスストア各社が岐路に立たされている。最大手のセブン-イレブン・ジャパンは10月10日、不採算店約1000店について閉鎖や立地移転を行うと発表した。これまで店舗数を増やすことで成長を実現してきたが、ここにきて大量閉店を実行することに驚きをもって受け止めた人は少なくないだろう。

背景には収益性低下の懸念がある。1000店閉鎖・移転とともに、セブン-イレブン加盟店が本部に支払うロイヤルティー経営指導料を来年3月から減額するが、これにより加盟店1店あたりの利益は年間で平均約50万円改善する見込みの一方、本部利益は約100億円悪化するためだ。

セブンはこれまでロイヤルティーを「聖域扱いしてきたが、そこに手をつけざるをえないほど追い込まれていた

今年2月に東大阪市のセブン-イレブン・ジャパン加盟店オーナーが本部の同意のないまま営業時間短縮を強行し、本部と対立。これを機にコンビニの24時間営業の見直しを求める声が高まった。こうした情勢に対して競合のファミリーマートやローソンは時短営業の実験をするなどして加盟店オーナーに寄り添う姿勢を示してきた。一方、セブンは当初は消極的な姿勢が目立った。しかし、世論の批判はやむことがなく、何らかの対応をしなければならない状況に追い込まれた。

セブンは4月に加盟店の人手不足などの是正に向けた「行動計画」を策定。そして10月に時短営業の検討の取り組みの一環として「深夜休業ガイドライン」を制定した。まずは時短営業の実験を行っている230店舗のうち8店舗で11月1日から本実施を開始する。実施店舗は今後増える可能性がある。

このように時短営業に向けて話を進めているが、本音としては24時間営業は維持したいとみられる。それは、来年3月からのロイヤルティーの見直しの内容からうかがうことができる。

ロイヤルティーについてセブン-イレブン本部は現在、24時間営業している店舗については2%、2017年9月からは一律1%の減免措置をとっている。

20年3月からは、24時間営業の店舗で売上総利益が月550万円超の場合、月3万5000円を一律減額する。月550万円以下の店舗は計3%の減免措置の代わりに月20万円を差し引く24時間営業ではない店舗は、売上総利益が月550万円超の場合、月1万5000円を差し引く。月550万円以下の店舗は1%の減免の代わりに月7万円を減額する。

24時間営業の低収益の加盟店には月額20万円を実質的に支給するなど支援が手厚い。24時間営業の高収益店には従来の3%の減免措置に加えて月額3万5,000円を減額するなど、こちらも手厚い支援となっている。非24時間営業の場合も支援はあるが、24時間営業の方が圧倒的に有利と言えるだろう。

これは、24時間営業維持に向けた施策と言えるのではないか。聖域のロイヤルティーに手をつけてでも24時間営業を維持する狙いが透けて見える。

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このようにセブンはあくまでも24時間営業を維持したい考えだが、一方で他の大手は24時間営業について柔軟な姿勢を見せ、セブンとの違いを際立たせている

ファミマは加盟店700店規模で時短営業の実験をする。ローソンは約100店で時短営業を実施しているほか、20年1月1日の元日に100店規模で休業する実験を実施する。ミニストップは加盟店が本部に払うロイヤルティーを売上総利益ではなく最終利益を基に決めることを検討するほか、24時間営業について加盟店が選択できるモデルを検討している。

これら3社は24時間営業についてはセブンと比べて柔軟な対応をとっているように見える。そうすることで、消費者と加盟店オーナーからの支持を獲得したい思惑がありそうだ。なぜそうするのかといえば、イメージアップを図って集客を実現するほか、日販(1店舗の1日当たり売上高)でセブンに大きな差をつけられているなか、イメージアップで加盟店のなり手を確保するためではないか。

18年度の日販は、セブンが65.6万円、ファミマが53.0万円、ローソンが53.1万円、ミニストップが41.3万円だった。セブンはファミマとローソンに対して12万円、ミニストップに対しては24万円の差をつけている。セブンは圧倒的な販売力を誇っており、これが加盟店のなり手を引きつける力にもなっている。加盟店のなり手の争奪戦が激化するなか、セブン以外の3社は日販では太刀打ちできないので24時間営業について柔軟な対応を見せることでイメージアップを図り、セブンからなり手を奪いたい狙いがありそうだ。

TBSやらせ打ち切りで露呈。同業潰しに必死な日本のメディア事情

相次ぐ民放番組の「やらせ」問題。今回のTBSの2番組に対しては、番組制作サイドの倫理観のみに焦点をあて打ち切り発表まで追い込む同業他社の報道が目立ちましたが、問題の根源は他にあると指摘するのは、米国在住の作家・冷泉彰彦さん。冷泉さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、日本の民放テレビ局制作現場が、ネット配信事業に予算や人材を奪われ、瀕死の状態である点を憂慮すべきであるとしています。

TV業界は自分で自分のクビを絞めるな」

赤坂系列のTV番組2本『消えた天才』と『クレイジージャーニー』がひっそりと打ち切りになりました。ひっそりというのは実はちょっと違って他のTV局などを含むメディアが結構騒いだ格好ではあります。

打ち切りの理由ですが、どちらも「ヤラセが露見しており、一つは「デジタル早送り」を使って「豪速球」の映像を捏造していたそうですし、もう一つは、あらかじめ捕獲しておいた生物を放流してもう一度「捕獲した」という絵を撮って「画期的」としていたのだそうです。悪質と言えば、確かに悪質です。

この種の「ヤラセ」ですが、アメリカの番組制作などでは、この種の内容のものは、「もう二歩ぐらい荒唐無稽に振る」と、「実はヤラセ」だという感じがハッキリとバレバレになっても、全体的に「フィクション的なムード」が被さるので、「100%リアルではないというお約束に視聴者も共犯者として巻き込めるそんな考えでの演出手法があるわけです。

それこそ、往年のトランプがやっていた「アパレンティス」(経営者見習いのリアリティ・ショー)などは、そうした作りだったように思います。

ですが、その辺を狙うと日本の場合は、視聴者の目が肥えている一方で、シャレで流すような風流心もないので、芸風としての「ヤラセ」というのはご法度となっています。微妙なフォクション性を面白がってもらうとか、リアルではないとバレてもメッセージ性やキャラ立ちを軸に楽しんでもらうというのは、この種のドキュメンタリーや、リアリティ・ショーでは、日本の場合は「なし」なんでしょう。

ではどうして100%リアルという建前を押し通しながら裏でヤラセ」をやってしまうのか?

視聴者をバカにしているとか、スポンサーさんはもっとバカにしているという批判もありますが、そういうことではないと思います。

制作費がケチられている
現場の人材が疲弊している

というだけのことです。ロケーション映像を材料に仕立てて行くバラエティの場合、まずはMCとひな壇芸人のギャラが予算の骨格になります(もっとも、それすらも十分に確保できなくなってきているのですが)。その残りということになる中で、ロケ映像の部分に割く予算は極めて限られます

そうなると、限られた日程と予算の中でネタになる映像を作らなくてはならないわけで、いくらでも「ヤラセに走る動機は出てきてしまいます。加えて、現場人材が疲弊していたら、そのリスクは何倍にもなってしまうのです。

これは放送倫理の問題ではなく、放送番組制作のビジネスモデルの問題なのだと思います。つまり地上波というビジネスモデルが息絶え絶えになっている、それ以上でも以下でもないということです。

ただ、この話を一般視聴者さんに突きつけても、これはどうしようもないので、とにかく業界全体を再活性化するために、なんとか知恵を絞っていかねばなりません。現状はストリーミングの外資がジワジワとこの市場を侵食しつつあるわけですが、これに対する対抗もできていないわけです。

そんな中で、あんまり愉快でないのは、赤坂の不祥事に対して、渋谷も含めた他局が大々的に報道するということです。業界がお互いに談合して不祥事を「隠す」というのも、それはそれで良くないのですが、とにかく現場が困窮した中で起きた不祥事ついて他局が鬼の首を取ったように報道するというのも、見ていてあんまり気持ちのいいものではありません。

さらに言えば、この種の不祥事で「番組倫理」どうのこうのと、自主言論統制の機関が「権威を持って警察活動するというのも、なんとも言えない閉塞感を感じてしまうのです。

別に、「ヤラセ」を認めろというのではありません。多くの人口が多くの時間を消費するビジネスなのですから、地上波TVというビジネスが何とかもう少しでも元気になって欲しい、そう考えると倫理がどうこうと叩くだけではダメだと思うのです。

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大企業で広がるレシートのビッグデータ分析。その狙いとは何か?

いま大企業では、さまざまな分野でビッグデータ分析が広がっているようです。中でも、一般消費者にも身近なレシートのビッグデータ分析について、企業の狙いをメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが解説。その目指すところが実は、昔から商売人が意識してきたことと共通することから、中小事業者でもできることがあると示唆しています。

ビッグデータ分析の広がり

買い物をするときに、なにげなくもらうレシートが、企業にとっては宝の山。レシートには買った商品と値段に加えて、日時やそのお店の場所などが記載されています。これらを集めて、ビッグデータ分析に使う、という動きが拡大しています。今号では、なぜこのような動きが活発になってきているのかお伝えします。

これまでにも、消費者がレシートを写メなどでとって、送るとポイントがもらえる、というサービスを実施している企業がありました。

集まったレシートを集計して、お客様を年代層や性別、買った場所などのカテゴリーに分け、どのような人が、何をどれくらい、いつ買う傾向にあるのか、という分析をして、買い方の傾向を導き出し、企業に販売するわけです。

モノや情報が溢れている今、消費者の動き方も複雑になってきています。それにともなって、企業としては、自社の商品に対し、どのような消費者が何に響くのか、いつ仕掛けをすれば売れるのか、という傾向を知りたいという動きが、かなり広がってきているのです。

日経新聞によると、お茶の伊藤園がレシートを集め分析していく中で、「野菜ジュースとゆで卵が一緒に売れている」という“意外な”気づきがあったそうです。

このような“消費者の自然な行動”は、リサーチで聞き出すことができません。顧客を観察するか、データを客観的に分析することで、初めて出てくる気づきです。

レシート集めとその仕組み

仕組みはソニー系の子会社の、フェリカネットワークスが提供しているとのこと。レシートを集め分析をしている企業も増え始め、アサヒビールや森永製菓も実施しているそうです。他にも楽天やCCCのTカードでは、レシートを送るとポイントがもらえるキャンペーンを行なっています。

広がってきている背景には、IT特にAIの浸透があります。レシート紙に書かれているアナログの情報を、データとして読み込むことができるようになったため、集計も容易になったことが拡大の一つの要因です。

ここのところよくデータの時代などと言われ、ビッグデータを分析して、どのように商品開発や販売促進に生かすか、ということがそこここで言われています。このレシート活用の動きもその一つといえます。