韓国が日本に譲歩しなければならない。韓国人弁護士の冷静な論理

「徴用工問題」「対韓輸出規制」でこじれにこじれ、冷え切ってしまった日韓関係。韓国人の中には、日本製品の不買に走る人々も少なくありません。今回の無料メルマガ『キムチパワー』では韓国在住歴31年目を迎えた日本人著者が、韓国人弁護士による「不買運動や韓国政府の対応」に対する批判的なインタビューを紹介し、韓国にも落ち着いた考えをもつ人もいることを忘れてはいけないと記しています。

日本製品不買運動の陰には

韓国・中央日報に新しい切り口の記事が載っていた。簡潔にご紹介したい。梁三承(ヤン・サムスン)という法曹人とのインタビュー記事である。以下の内容は、この梁三承さんの述べた話をもとに筆者の文章でお届けする。

この人は、2005年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府が作った「韓日会談文書公開の後続対策関連の官民共同委員会(以下、官民共同委員会)」の共同代表を勤めたひとである。共同代表のもう一人というのは、現在韓国のトブロ民主党の党首をしている李海瓚(イ・ヘチャン)氏である。

2005年、「官民共同委員会」が、「個人の請求権は1965年、韓日請求権協定に反映された」つまり個人の請求権はすでに解決済みという発表をした。この発表に対して、2012年5月、韓国の大法院(最高裁判所)がこれを覆す判決をした。2018年10月に大法院がこれを確定する判決を出すや、2019年7月1日、日本政府は韓国に対する一部品目の輸出規制策を出した。

梁三承さんは、「大法院の判決は尊重すべきだ」としながらも「日本企業の財産差し押さえに走っては困る。韓国政府は早急に日本政府と会って外交的に解決しなければならない」と強調する。

梁三承さんの基本的なスタンスは、1965年の韓日請求権協定に関して、賠償問題は解決済みという考え。ただし、1965年の韓日請求権協定では、日本軍慰安婦サハリン朝鮮人朝鮮人原爆被害者問題の3つの項目は除外されているそうで、これが問題をこじらす元凶になっているのではないかということ。

ただし同協定に対して法律的・合理的にアプローチするならば、1965年協定当時強制動員された人たちの私的請求権まで解決されたと見るのが正しいというのが支配的な考えだったようだ。

決定当時、委員会内で葛藤はほとんどなかった異見や論争もあまりなかった。梁三承さんはその後も、強制徴用などの問題に関して関心を持ち続け、2010年12月、日本弁護士連合会ととともに韓日政府の日本植民地支配期の被害問題の解決を促す共同宣言を発表したりもした。

そうしたなか、韓日両国政府と企業が共同で基金を作ろうといういわゆる「2+2解決策を提案したこともある。「2+2」というのは、日本政府+日本企業(2)、韓国政府+韓国企業(2)の「2+2」である。

今は、「1+1+α韓国政府)」というアイディアもある。これは日本企業(1)、韓国企業(1)、それに韓国政府(α)の「1+1+α」である。でもこの案は、今の日本政府に届きそうにない。後々、両国関係が好転した時に提示できるだろうということ。

参議院選挙の真の勝者は?虚構新聞のツイートに「そりゃそうだ」

参院選投開票が終わり、世間では「自民圧勝ムードっていうけど本当は議席がかなり減った」のに「消費税増税に国民の信任を得た」と堂々と報道されていたり、SNSを中心に議席を獲得し政党要件を満たした話題の諸派「れいわ新選組」・「NHKから国民を守る党」などのことが、投票締め切り後の選挙特集番組で初めてTVで放映されたため「何も知らなかった」「何が起きているんだ」「こんなに話題なのになぜ報道しないんだ」など様々な意見が後出しで飛び交っています。

TV 報道まで知らなかった!という意見



「遅すぎる」TV報道姿勢への批判



参院選の真の勝利者は

TV報道がされなかった諸派は選挙運動での票集めに苦戦したようですが、それでも政党要件を満たす得票数を得るなど「小さな勝利」は収められたようです。しかし、大勝利とはいかず、議席を減らした自民、同じく躍進できなかった野党勢も含め、勝者不在とも言える選挙結果でしたが…辛口ジョークでおなじみの「虚構新聞@kyoko_np)」さんが、今回の選挙の勝者を報道するジョーク記事をTwitter投稿され、が6000RT、1万いいねの大反響となっています。それがこちら。

確かに、一番たくさん投票されたのは「投票箱」、そりゃそうだ!
しかし投票率が48.8%と戦後2番目の低さでの今回の選挙、投票箱も諸手を挙げて喜べない状況かもしれません。

image by: Ned Snowman / Shutterstock.com

年金機構またデータ紛失も「なぜ選挙後に公表?」SNSに怒りの声

日本年金機構の東京広域事務センターが、国民年金の未納者の個人情報が入ったDVDを紛失したことが22日、機構への取材で分かったと、毎日新聞・朝日新聞などが報じた。機構によると、国民年金保険料未納者に支払いの催促業務を委託している業者が状況を報告するための情報を記録したDVDを、同センターに送付したものが届いた後に行方不明になったという。このニュースについて、人々の間にSNS上で批判と不満の声が広がっている。

SNS上の怒りの声




※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: English: Abasaa日本語: あばさー [Public domain], via Wikimedia Commons

N国党が主張のNHKスクランブル放送、総務相が反対。ネットは炎上

先の参院選で政党要件を満たし、晴れて政党となった「NHKから国民を守る党」ですが、彼らが主張する「NHKスクランブル化」について、石田真敏総務相は23日の閣議後の記者会見で反対の姿勢を示したと、共同通信などが伝えました。「スクランブル化」とは、NHK放送に暗号をかけて受信料を支払った人だけが視聴できるもので、NHKから国民を守る党が政策として打ち出しているもの。石田総務相は、「公共放送と民放の二元体制を崩しかねない」「NHKは災害報道や政見放送など公共放送の社会的使命を果たすことが求められる」として、国民が公平に財源を負担することの重要性を強調しました。

この表明について、ネット上では不満や批判の声などが多く挙がっています。ツイッター上の声をまとめてみました。

Twitter上の反応

image by: Takkystock

竹島周辺で韓国軍がロシア軍機に360発も警告射撃、日本の反応は

韓国軍合同参謀本部が23日午前、ロシア軍機が領空侵犯したため、島根県・竹島(韓国名・独島)周辺で韓国軍の戦闘機が警告射撃したと明らかにした、と共同通信ロイターNHKニュースなどが速報で伝えた。報道によると、中国軍機も同日、韓国の防空識別圏内に入ったという。


ロイターによると、ロシア軍機が韓国の領空を侵犯するのは初めてだという。また、共同通信によると、中国軍と行動を共にするような飛行も異例で、参謀本部などが意図の分析を急いでいるという。韓国国防省と外務省は同日午後、ソウルのロシアと中国の大使館の関係者を呼び、それぞれ領空侵犯と防空識別圏進入に抗議する予定としている。

NHKニュースによると、ロシアの軍用機3機と中国の軍用機2機が韓国の防空識別圏に侵入し、このうちロシアの軍用機1機が、韓国が領有権を主張する島根県の竹島付近の上空で、午前9時9分と9時33分の2回にわたって「韓国の領空を侵犯した」という。そこで緊急発進した韓国空軍のF15K戦闘機やKF16戦闘機などが、2回にわたって警告射撃を実施したとしている。

また、共同通信は、韓国軍合同参謀本部の話として、島根県・竹島(韓国名・独島)周辺に領空侵犯したとするロシア軍機はA50空中警戒管制機で、韓国軍機が計約360発の警告射撃を実施したと明らかにしたと、聯合ニュースが報じたことを伝えている。

この件をめぐって、日本のツイッターでは「日本だけじゃなくロシアにも喧嘩売ったの?」「日本の領土のためにお疲れ様」「大問題だろ」など、さまざまな意見が投稿されている。

Twitter上の反応









※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

source: 共同通信ロイターNHKニュース

image by:Rachouette, teacher in Seoul, SOUTH KOREA at en:Windows Live [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で 

岡本社長の会見は何が「アウト」だったか?謝罪のプロがダメ出し

吉本興業所属の芸人たちによる「闇営業」事件を受け、22日午後2時から行われた吉本興業の岡本社長の記者会見。吉本経営陣は終始言い訳とも取れる的外れの回答を繰り返し、真実を追及する記者たちとの質疑応答は5時間半にも及びました。日大以来最悪の記者会見とも称される今回の会見、どこがいけなかったのか、どうすればよかったのか。「謝罪のプロ」として知られ、コンプライアンス研修の講師も務められている増沢隆太さんが、まぐまぐの新サービス「mine」で検証しています。

こうすれば良かった?岡本社長会見

大注目を浴びた宮迫さん、ロンブー亮さん会見に続き行われた吉本興業・岡本社長の会見。すでにいろいろ意見が出ていますが、今回の謝罪は成功なのでしょうか?

1.ロングラン会見の原因

5時間を超える会見となった吉本興業・岡本社長の会見。良い点と悪い点があります

良い点としては、時間無制限という対応が批判に対する姿勢でもあるからです。本来は謝罪の姿勢の一環として時間無制限は好ましいものですが、今回は少々事情が違いました。

何より岡本社長の説明が長く、まわりくどいという批判を呼びました。5時間半の会見をすべて見ましたが、必ずしもごまかすというより説明が下手だなというのが素直な印象でした。なかなか結論に至らず、背景説明などに時間を使った結果、質問に対する答に至るまでにとにかく時間がかかりました。結局ロングランで対応したというより、説明が下手で時間がかかってしまったといえるでしょう。

すぐ結論に至らない回答は、ていねいな説明であっても「逃げ」とも取られかねません。ここはプレゼンテーションの専門家ではない岡本社長の弱点が出てしまったと感じます。

2.パワハラ発言

「会見するならクビ」発言に代表される岡本氏のパワハラ発言ですが、これは芸人さんたちと現場担当者たちの話し合いが膠着していたところで場を和ませようとの意図だったと説明がありました。私はまんざら嘘ではないように個人的には感じます。しかし真実だったとしてもこの回答はダメです。

謝罪は真実を伝える場ではなく、批判が巻き起こっている事態を収拾するためのもの。真実かどうか当人以外誰も判断はできません。ゆえに納得感のない説明は反発だけを呼んでしまうのです。

この発言の意図が何であれ、社長が「クビだという発言は許されないのが現在のコンプライアンスです。私はハラスメント対応セミナーで全国を回っていますが、ビジネスパーソンであれば当然、誰でもさすがに今時だめなことは理解されています。「キサマはクビだ!」というセリフは今や、テレビや映画の中だけのものです。

元からコンプライアンスに外れた発言なのですから、真の意図など関係なく発言を認め謝ってしまえば良かったと思います。自分の正当性をついいいたくなるのが心情ですが、これを抑えないと謝罪として成り立たないのです。

韓国の止まらぬ日本バッシングもアメリカが仲裁に二の足を踏む訳

もはや泥仕合の様相を呈し、まったくと言っていいほど解決の糸口が見えてこない日韓関係。18日には韓国大統領府が日韓軍事情報包括保護協定の見直しを示唆するなど、事態は混迷を極めています。今回のメルマガ『国際戦略コラム有料版』では著者の津田慶治さんが、米国の仲裁を含めた日韓両国間の今後について分析・考察しています。

世界経済の大混乱に向かって進む

米中通商戦争は、米中ともにプライドで立ち往生、米国とイランも交渉もできずに立ち往生、日本と韓国も交渉できずに立ち往生、ドイツ銀行も立ち往生となり、暗雲が世界的に立ち込めてきた。今後を検討しよう。

日米株価

NYダウは、2018年10月3日26,951ドルで、12月26日21,712ドルと暴落したが、利下げ期待で、7月16日27,398ドルと最高値を更新して、7月19日でも27,154ドルと水準が高いが下落した。

日経平均株価も、同様に2018年10月2日24,448円になり、12月26日18,948円と暴落し、米国で7月利下げ確実で107円台と、米中通商交渉がうまくいっていないこと、安川電機とキャノンの利益が大幅に減少したなどを受けて、7月18日422円安で21,046円に、しかし、7月19日に一転して420円高の21,466円と戻した

参議院選挙が迫っているので、日銀、GPIFなどの大量買いが入ったように感じる。2兆円割れで売買が少ない中での買いであり絶大な効果があった。このため、参議院選挙後が心配になっている。円の通貨価値も国債の大量発行で下がっている。コストプッシュの悪いインフレが食料を中心にじわじわ押し寄せている。食料品ではインフレ率が4%にもなるという評論家もいる

米国は、過去最高の株高でも金利が低いと7月のFOMCで0.5%か0.25%の利下げがほぼ確実になっている。7月19日下落したのは、0.25%利下げの見方が出たためである。通貨ジャブジャブの金融相場に逆戻りして、バブル株価を謳歌している。そして、米中通商交渉もうまくいっていないことで、トランプ大統領は、残りの3,000億ドル分にも25%関税UPを言い始めている。この貿易戦争も利下げの理由になっている。何でも理由にして利下げを行うようである。景気好調でも予防的な利下げと、NY連銀ウィリアムズ総裁は言う。

関税戦争と金融戦争の結果

しかし、関税UPをしてから1年以上も経つが、米国の貿易赤字は減らずむしろ増えている。ドル高で輸出ができないとトランプ大統領は考えているようで、FRBに強引に金利を下げさせるために、財務省は短期国債を売り、その分を10年国債を買い、金利を下げているようだ。

米国の関税UPで、相手国も対抗関税UPをしているので米国製品は世界的に売れないことになって輸出ができないが、トランプ大統領は、そう考えていないようで益々関税UPを行う方向である。

トランプ大統領は世界経済秩序を壊して世界経済を混乱に導いている

この混乱を避けるべく、中国とロシアは大量の10年米国債を売っているので、米国債金利が上がるはずが、下がっている。この下がっている米国債2%の金利に誘われて、日本の地方銀行や日本の投資家を中心に買い支えている

CLO債権も日本の地方銀行を中心に大量に買っている。日本に貸出先がなく、日本国債の10年物金利はマイナスなので、米国市場に押し寄せている。そして、トランプ大統領がこのようなことを安倍首相に依頼した可能性も否定できない。今年急に、そのようなことが起きている。

しかし、CLO債権は、ジャンク債の集合体であり、景気が悪くなると、流動性がなくなる。価格も暴落することが確実であり、そのような債権を大量保有する地方銀行やゆうちょ銀行の倒産が将来起きることになると米国の証券アナリストから心配されている。

日本企業の業績は、中国景気が大幅ダウンで輸出が減って、製造業を中心に大きく減益になってきた。安川電機とキャノンの業績が証明した。ということで、景気下降のトレンドが見えてきている。ドイツ経済も景気後退になり、ドイツ銀行の業績が思わしくなく、業務縮小を行い、政府の援助を受けて立て直しを行うようであるが、預かり資金の流出が止まらない。

米国経済は、製造業と運輸業が下降しているが、それ以外の業種の景気は、まだ好調のようである。このため、NY株価だけが高い状況になり、世界からNY株式市場に投資が集まることになっている

仮想通貨「リブラ」

しかし、米国の企業も家庭も2007年時点より借金漬けになってしまい、ドル通貨の発行量が多く、通貨価値が下がっているので、FBの仮想通貨リブラに注目が集まっている。FBの登録者数37億人が利用すると、金利ゼロの銀行の価値がなくなり、大きくなると国家通貨の意味もなくなる可能性が出てくるしドル基軸通貨制度も崩壊するので、IMFや米国政府などG7諸国の財務省と中央銀行は、慌てている。

中央銀行の意味もなくなる。FBが世界の中央銀行となる日がくるかもしれないのである。強烈なインパクトを金融業界に与えることになる。「リブラ」に金利を付けても、個人の買い物情報が集まり、個人情報を収集できるので、企業にその情報を売り収益を確保できる。この収益で金利が払え、金利分ドルより有利になる。インフレ時に有効な通貨となる可能性がある。

このため、金融業界はリストラの嵐になっている。今後、金融業界では、ITやAIのエンジニアしか必要ない。というように、金融業界でも大きなパラダイムシフトが起ころうと、ヘッジファンド覇者のレイ・ダリオ氏が、述べている。

レイ・ダリオ氏は、今の状況は1930年代と同じような状況になってきて、債務危機がその内、ミンスキー・モーメントまで行き、その残された時間はほとんどないだろうという。

ウォーレン・バフェット氏も、現金ポジションを増やして、暴落時に株を買い占める準備が整ったようである。今は現金で持っていることの方が株で持つより良いという。バフェット氏もミンスキー・モーメントがすぐ近いと見ている証拠である。

3割超が日本車か。深刻な食糧危機の北朝鮮に密輸される高級車

先日掲載の「北朝鮮が日本を経由して高級外車を密輸か。米シンクタンクが公表」でもお伝えしたとおり、国連安保理の制裁決議で対北輸出が禁じられている「ぜいたく品」を、抜け道を使ってまで入手している北朝鮮。その一方で、数百万人に飢餓状態が迫っているというレポートが発表されるなど、深刻な食糧危機にも見舞われています。北朝鮮研究の第一人者である宮塚利雄さんは、自身が主宰するメルマガ『宮塚利雄の朝鮮半島ゼミ「中朝国境から朝鮮半島を管見する!」』で、人道援助活動を世界に訴える裏で「ぜいたく品」の密輸も行っている北朝鮮の国家としての矛盾を記すとともに、「北への経済制裁に効果なし」とする一部の研究者の誤りを指摘しています。

北朝鮮の食糧危機が深刻になる一方で密輸される高級車などぜいたく品

最近の北朝鮮がらみの情報は、米朝首脳会談の時のような世界を驚かすような情報ではなく、マイナーな情報が目立つ。国連食糧農業機関(FAO)は7月17日に、世界の食糧安全保障と栄養摂取に関する報告書を発表したが、これによると、北朝鮮の栄養不良人口の比率が2004~06年の35.4%から、16~18年は47.8%へと大幅に悪化したが、これは世界全体では14.4%から10.7%に改善されているのに対し、北朝鮮の食糧事情が悪化していることを鮮明にした。

16~18年の北朝鮮の栄養不良人口は推定1,220万人とされ、各国の全人口に占める栄養不良人口比(推定)で、中央アフリカ(59.6%)、ジンバブエ(51.3%)、ハイチ(49.3%)に次ぎ4番目に高い国である。また、世界食糧計画(WFP)は5月に、北朝鮮の数百万人に飢餓状態が迫っていると発表している。

このような食糧事情とは対照的に、アメリカのシンクタンク「C4ADS」は16日に、北朝鮮が2015~17年に高級車など803台を輸入しうち3割を超える256台が日本車だったとする報告書を発表した。

北朝鮮に対しては国連安全保障理事会の制裁決議に「ぜいたく品」の対北輸出を禁じているが、報告書では約90か国がぜいたく品の流入に関与していると指摘している。日本車の内訳は、「トヨタ自動車」がレクサスなど211台、「日産自動車」43台、「三菱自動車」2台となっているが、これらはロシアを通じて北朝鮮に渡ったという。報告書では今年1月に金正恩の利用が確認された、ドイツ製高級車「メルセデス・マイバッハS600」の防弾仕様車の密輸ルートを追跡したところ、昨年6月にオランダを出発し中国・大連や大阪、韓国・釜山を経由して同10月にロシア極東から北朝鮮に空輸されたと推定している。北朝鮮を旅行した日本人観光客の中にも、平壌でベンツやレクサスなどの高級車を見たという証言がある。

北朝鮮は、食糧支援など人道援助活動を世界に訴えているがその一方では、「ぜいたく品の密輸も行っているのである。「韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)」がこの19日に発表した報告書によると、北朝鮮の2018年の貿易額(韓国との交易省く)は約28億4,000万ドルで前年に比べ48.8%減少し、2年連続のマイナスになった、とのこと。特に輸出額は86.3%減の約2億4,000万ドルにとどまった。

これは石炭や鉄鉱石、水産物など北朝鮮の主力輸出品の禁輸を決めた17年の国連安全保障理事会の制裁が強い影響を及ぼしたためである。

日本のある北朝鮮問題研究者の中には、北朝鮮への経済制裁は効果を上げない、としたり顔で言った人物もいるが、金正恩がトランプに執拗に経済制裁の解除を求めたのも経済制裁が北朝鮮経済の困窮に拍車をかけていることを如実に物語っている。(宮塚コリア研究所代表 宮塚利雄)

image by: Alexander Khitrov / Shutterstock.com

どんなに腹立たしくとも。韓国と日本が国交断絶してはいけない訳

日韓関係は米国への仲裁依頼が現実味を帯びるほど悪化し、米中覇権戦争の足をひっぱりかねない事態にまで発展しています。これを受け、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは自身の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で、今後日本が世界に向け何を主張してゆくべきか、そしてどのように近隣各国との関係を築いてゆくべきかを記しています。

対韓国、戦術的問題、大戦略的問題

韓国への報復についてどう思いますか?」と聞かれます。そのことを書く前に、以下のことを確認しておきたいと思います。

私の願いは、日本が自立国家になることです。私の願いは、米中覇権戦争で日本が戦勝国になることです。この願いを達成するためには、日本でスタンダードになっている【善悪論】だけでは足りません。【勝敗論の視点から見ることが不可欠です。この基本を確認したうえで韓国について考えてみましょう

皆さん日本政府が何をしたか」はご存知ですね。しかし、一応。

対韓輸出規制の強化措置、4日に発動 半導体材料3品目

産経新聞 7/3(水)20:34配信

 

政府は4日、韓国に対する半導体材料の輸出規制の強化措置を発動し、3品目の輸出に際し個別に審査をしていく。

「3品目」とは?

3品目は、テレビやスマートフォンの有機ELディスプレーに使われるフッ化ポリイミド、半導体の基板に塗る感光剤のレジスト、半導体の洗浄に使うエッチングガス(高純度フッ化水素)。
(同上)

韓国側にはどんな影響がでるのでしょうか?

企業ごとに一定期間を定めて包括的に許可を与えてきたが、今後は、出荷ごとに政府への申請が必要になる。審査に90日程度かかるため、在庫が1カ月分程度しかないとされる韓国半導体メーカーの生産が滞る可能性がある。
(同上)

半導体シェアの世界ランキング(2018年)を見ると、1位は韓国サムスンで、シェアは15.9%になっています。2位はインテル。3位は、これも韓国SKハイニックス。

サムスンは、フォーチュンの世界企業番付2018年版で12位。韓国一の企業です。そして、サムスンに勝っている日本企業はトヨタ(6位)だけ。韓国がパニック状態になるのもわかりますね。

ところで、なぜ日本は韓国に報復したのでしょうか?

外国為替および外国貿易法(外為法)に基づく規制の強化で、いわゆる徴用工問題で日本の再三の要請に対し韓国が誠意ある対応を示さないことへの事実上の対抗措置となる。
(同上)

徴用工問題で誠意ある対応を示さないことへの対抗措置」だそうです。これ、全日本国民が知ってます。そして、全韓国民も知っていることでしょう。しかし、世界的に見ると、「徴用工問題で韓国の司法は変な判決を出している。韓国政府は、1965年の日韓基本条約を破っている。【だから3品目の輸出ルールを厳格化する!というのはメチャクチャNGであること、ご理解いただけるでしょうか?

韓国が自由貿易に反したことをやっている。だから、日本は輸出規制する。これは、因果関係がつながっているのでOKです。しかし、「徴用工問題で韓国が誠意ある対応をしないので、輸出ルールを厳格化する」というのは、もちろんNGです。この二つは、【全然関係ない話】ですから。ここで、事情をよく知っている人から突っ込みが入るでしょう。

「そうじゃないんです。韓国は日本から輸入した商品を北朝鮮に密輸しているだから輸出を厳格化するのです」

そういう疑いがあるのですね。ディーリー新潮7月9日で、鈴置高史先生がこんな話をしておられます。

鈴置: 同じ7月5日の夜、BSフジLIVE・プライムニュースで、小野寺五典・前防衛相がさらに踏み込みました。行方不明となったウラン濃縮に使える物質に関し、韓国政府に問い合わせたが返事がない、と明かしたのです。以下です。

 

例えば、日本は今までウラン濃縮にも使える素材について、韓国企業から「100欲しい」と言われたら100渡していた。ところがよく見てみると、実際に工業製品に使うのは70ぐらいのはず。残り30はどうなのだろう。「全部ちゃんと使っていますよね」と韓国政府に確認しても最近は報告が来ない。信頼して出してきたのだが、協議に応じてくれない。

 

だから、半導体の製造に使うけれど、ウラン濃縮にも使ううえ、VXガスやサリンなどの毒ガスの原料となるエッチングガス(フッ化水素)の対韓輸出の管理を強化したのであり、これは報復ではなく国際的な義務なのだ、と小野寺・前防衛相は強調しました。

──「横流し」との主張に対し、韓国政府はどう反応しましたか。

 

鈴置: 当初は「WTO(世界貿易機関)違反だ」と非難していました。しかし、こうした日本政府の指摘が始まるにつれ、困惑の色が広がっています。下手に騒げば、「韓国は北朝鮮の核武装を幇助した」という明白な証拠を日本から突きつけられてしまうからです。

(同上)