日本人は寝不足。婦人服OEM企業がパジャマ市場に打って出た勝算

日本人のほとんどが睡眠不足とも言われる中、「睡眠の質」を上げる商品が話題となっています。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』でMBAホルダーの青山烈士さんが紹介しているのは、OEM企業がBtoCビジネスに参入し成功した例としても注目を集める、「一般医療機器」として認可されているパジャマ。その戦略と戦術を青山さんが詳細に分析しています。

行動の速さ

今号は、睡眠にこだわった人気のリカバリーウェアを分析します。

● HLコーポレーション(小島衣料グループ)が展開しているスリープテックウェアブランド「liflance(リフランス)」

戦略ショートストーリー

睡眠の質に関心のある方をターゲットに「縫製の技術」や「特殊な繊維」に支えられた「着心地がいい」「ぐっすりと眠れる」「一般医療機器だから安心」等の強みで差別化しています。

一般医療機器として販売することが、睡眠に悩みを抱える顧客の安心感につながり、効果を体感した顧客の口コミの拡散に結びついています。

■分析のポイント

昭和27年創業の婦人服OEM企業である小島衣料にとって、スリープ(睡眠)テックウェアは新事業であり、初のBtoCビジネス、Eコマースへの参入となります。

多くの企業が、新たな売上の柱となるような新事業の立ち上げを考えていますが、やはり、柱を作るには土台が重要です。その土台とは何かというと、競合他社に真似できない核となる能力です。この能力がないようでは柱にすることは困難でしょう。

小島衣料の場合は、いままで大手アパレル向けで培ってきた縫製の技術がこれに該当します。この縫製の技術があるからこそ、競争が激しさを増しているリカバリーウェア業界において「着心地の良さ」を強みに戦えているわけですね。

そして、新規事業を立ち上げる上で重要なポイントとなるのが新規市場に参入する商品の見極めです。小島衣料の場合、まずパジャマを選びました。なぜ、パジャマかというと流行に左右されないことが理由のひとつだったようです。流行に左右されなければ、売れ残るリスクも低減できるということですね。

もちろん、そういった理由もあるでしょうが、パジャマを選んだことによって、既存のリカバリーウェアとの差別化にもつながったと思います。パジャマだったからこそ、東急ハンズの睡眠専門コーナー売り場にフィットして、人気商品になったわけですからね。

また、小島衣料の石黒社長のすばらしいところは、プラウシオンをコーティングした生地と出会ってからすぐにパジャマというアイデアに結びつけ、すぐさま試作品を作って自分で身につけて寝てみるという行動の速さです。この行動の速さが結果としてスリープ(睡眠)テックウェア市場にて存在感を発揮することにつながっていると思います。

ちなみに、寝てみた結果、不眠に悩まされていた石黒社長が「社長になってから始めて熟睡できた」そうです。社長自ら効果を実感したものですから、自信を持って市場に投入できたのでしょう。ストレスフルな社長でも、ぐっすり眠れるパジャマ、「社長専用パジャマ」として売り出しても面白いかもしれませんね。

今後の小島衣料グループ、ひいては「liflance(リフランス)」の展開に注目していきたいです。

【書評】三国志マニアが語る、ラーメンと三国志の意外な共通点

老若男女問わず愛され、日本人でも知らない人はいないというほどに有名な『三国志』。皆さんも一度は手に取られたこと、あるのではないでしょうか?そんな三国志に関して、少し変わった経歴をお持ちなのか、今回ご紹介する著者の作者・箱崎みどりさん。現在はニッポン放送でアナウンサーをされていますが、東大大学院在学中に三国志の論文を書くほどハマってしまったんだとか。箱崎さんが2年かけてまとめあげた三国志への愛に溢れた一冊を、無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』の著者で編集長の柴田忠男さんがレビューしています。

偏屈BOOK案内:箱崎みどり『愛と欲望の三国志』

61b14XobluL

愛と欲望の三国志箱崎みどり 著/講談社

著者はニッポン放送アナウンサー、気象予報士。東京大学大学院総合文化研究科修了、論文に「日中戦争期における『三国志演義』再話の特色」など多数。学生時代、そして社会人になってからも趣味で延々と調べ続けてきた「三国志」を、2年かけてまとめたという三国志愛ダダ漏れの研究書。好感度高し

なぜか日本人は「三国志」が大好きである。面白いから、キャラクターが魅力的だから、人生の教訓が詰まっているから、など色々言われるが、理由を並べたてるのも無粋なくらい高い支持がある。魏・呉・蜀いずれも勝者にならない滅びの美学があるから、諸行無常の響きがあるから、なんてのが格好いい反応なのかも。著者によれば人気の秘密は「日本でずっと読まれてきたから」だ。

魏・呉・蜀の三国鼎立時代を描いた「三国志」をもとに、史実3割、虚構7の小説に仕立てたものが、14世紀後半の「三国志演義」である。登場人物の事績や戦いは史実を基にしているものの、具体的エピソードは虚構が多い。バリエーションも多く、中国語では現在30種類以上が確認されている。日本では江戸時代に「三国志演義」が翻訳され、以降多様な「三国志」が生まれ続けている。

著者は小学2年生のときにNHK「人形劇三国志」に出会い、以来「三国志」を人生をかけて追い続けている。「三国志」関連書籍のバリエーションは、ラーメンに似ているという。この本ではラーメンガイドブックや研究本のように、歴史を含めて、どんな特徴や味があるのか、詳しく紹介する。筆者が独自に追跡してきた、日中戦争下の「三国志」ブームなど、研究成果も盛り込んだ本。

「世の中にたくさんある『三国志』関連本を読み尽くした方にも、きっと新しい発見をしていただける」と自信満々。吉川英治の「三國史」は、戦争下に新聞連載され、関連書籍が何冊も出版された。大河ドラマ「三国志」は日本において中国を知るための鏡、虎の巻としての役割を期待され続けてきた。中国を学ぶ小説といえば、魯迅やノーベル賞・莫言よりも「三国志」なのである。

この本では、通俗的な「三国志」の日本史に加えて、「三国志」に期待されてきた中国理解のツールとしての側面にも光を当てている。三国志と遭遇の個人史から始まり、現代作家による「三国志」の多彩な世界の紹介、日本では歴史上どう「三国志」が読まれてきたのかの分析など、今までにないディープな「三国志」研究の成果がここにある。好きな人にはたまらない構成だ。

正直いうと、素人にはちょっとついて行けないほど濃い内容である。だって、恥ずかしながら、わたしは「三国志」を小説で読んだことがない。読んだのは2000年に完結した、横山光輝の潮漫画文庫版「三国志」全30巻である。数年おきに何度か、全巻を通して読みかえしている。それでいいやと思ってきた。

30巻ってすごいボリュームである。完読まで数日かかる。同じく2000年に三笠書房から文庫版「早わかりコミック 三國志」全3巻が出た。守屋洋責任監修・とみ新蔵作/画である。歴史書「三國志」に則っている。絵が抜群にうまい。スピーディな展開が快い。何度読んでも飽きない。こっちが勝ち。アマゾンで検索したら、11円だった(泣)。吉川英治の「三国史」読もうかな。

編集長 柴田忠男

image by: Shutterstock.com

人材難の日本でも使えるか。中国のレストランで働く配膳ロボット

AIやlotなどの導入を進める動きが先進国では多く見られ、ロボットの活用にも注目が集まっています。そのなかでも中国は国産ロボットに力を入れている国のひとつで、実は街角のレストランでもとあるロボットが人間の補佐として活躍しているそうなのです。現地在住の日本人著者・ジンダオさんが、自ら著者を務める無料メルマガ『上海からお届け! 簡単3分、写真で覚える生活中国語』の中で中国語を話して料理を運ぶ配膳ロボットを写真入りで紹介しています。人手不足の解消に一役買うクオリティとなっているのでしょうか。

人手不足解消に。中国語を話して料理を運ぶ中国の配膳ロボット

日本でもこの仕組みが導入されてもいいのかも知れません。何でもかんでも高品質、高サービスを求めるより割り切りも大切ではないでしょうか。

職場の近所にあるレストラン街に新しい店舗がオープン。店内は至って普通の中華料理。店舗オススメの一品が豚の骨髄をストローで吸う料理というのが日本では馴染みが無いのですが、ちょっと他の店舗とは違う取り組みをしています。

配膳を手助けする無人ロボット

豚の骨。インパクトのあるオススメの一品ですが、この一品がちょっとした取り組みではなく、店舗に一台の台車が鎮座しているのです。配膳を行う普通の台車と思いきや、この台車は自動運転で各テーブルに料理を運ぶ配膳ロボットなのです!!

jindo1_6_2

えっ!?自動運転の配膳ロボット?

つまりこんな仕組みになっているようなのです。

各テーブルにはそれぞれ番地(ロケーション)が振られていて、各テーブルの天井部分には番地を表現する印(QRコード的なもの)が付与されています。

jindao1_6_3

配膳ロボットにはセンサーが取り付けられ、店舗の各テーブルと通路の位置情報を配膳ロボに保存。配膳ロボットは自身が移動できる通路情報と各テーブルの印情報をカメラで認識しながら各テーブルに料理を配膳するのです。

人間と役割分担をして働く頼もしいロボット

もちろん中国人スタッフも働いているのですが、調理場と各テーブルの配膳の単純作業は配膳ロボットが担当。黙々と調理場と各テーブルを往復。文句すら言いません。。。と思ったら中国語は少しだけ話せるようです。

もしかすると不平不満を漏らさずに献身的に働く姿は人間より使え奴かも知れません。

意外とよく出来ていて、例えばテーブルからはみ出した椅子などの障害物にぶつかると、少しバックして前進。バック前進。を交互に繰り返して移動できる位置を自分で考えているようでした。

人間の作業の一部を支援する配膳ロボットのお仕事

日本ではおしぼり、お冷、メニュー表をお出しして、注文を受けたあと、スタッフが一つ一つ注文を繰り返し、出来上がった料理をテーブルに持っていき、にこやかな笑顔とともにメニューの名前を伝えながらテーブルに置いていくというのが、飲食の基本的な業務の流れかも知れません。

配膳ロボが働く店舗ではメニュー表はテーブルに置かれていて、注文したいメニューにあるチェックボックスにボールペンでチェックを入れて店員に手渡すと、店員がオーダー用のパソコンに入力。出来上がった料理は配膳ロボットがテーブルに運ぶという流れ。

パソコンに入力した時点で配膳ロボットに情報が通知されているかも知れません。運ばれてきた料理は、注文したお客がロボットから自ら取り出して、全ての料理を取ったあとに、ロボットの上部を軽く触ると再び動き出し定位置に戻る仕組み。

人間が行う仕事、ロボットが行う仕事を切り分けて対応していました。

人材難の日本でもあり?な運用になるかも

正直言って、いま時点では何でも全てロボットに任せるというのは難しいと思います。やはりロボットは補助的な作業をフォローする事から始めて、人の一部分の作業負担を減らすというのが手っ取り早い導入になるようです。

配膳ロボットを面白がって集まる客もいるでしょうし、物珍しさから集客に少しは役に立ちそうです。今の日本ではペッパーくんが客案内をしている飲食店があるように、日本も近い将来こんな配膳ロボットが店舗の配膳を担当する日がやってくるかも知れませんね。

今の日本でも中国のように無人店舗をテスト運用したり、ロボットが実印作業のサービスを開始したり、何れは同じ用な流れでロボットや自動認識と呼ばれる技術を用いて作業負荷を分散させたり、省略化する動きが本格的に高まるのではないでしょうか。

今までのサービス品質を保つためにコンビニや飲食のバイトの一部では外国人を雇って対応していますが、外国人労働者すら集まらなくなってしまった場合は、サービス方法を見直す、今回のようなロボットに単純労働を任せるなど、違ったアクションも必要なにかも知れません。

中学生で終わりにしよう。斜に構える大人が成長しない当然の理由

「人と同じことはしなくない」「がんばっている姿が恥ずかしい」「何事に関しても斜に構える」…誰もが一度はこのような感覚を持っていたことはありませんか? 特に思春期の頃や学生時代に多いかもしれません。でも、このような感覚を社会人になってまで持ち続けていると、それはあまりおすすめできません。しかし、たまにそういう人がいることも事実です。今回ご紹介する無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では、著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、そんな大人を「完全なる勘違い」とバッサリと斬り捨て。何事にも一生懸命になれる人こそかっこいいと論じています。

やらないことがカッコイイのは大きな勘違い

お恥ずかしい話ですが、私は、中学時代、ほとんど学校に行っていない時期がありました。週に2日も行けば良い方で、ひどい時には、家を出てそのまま遊びに行ったりするわ、夜も全然帰ってこないわで、親にも迷惑をかけたと思います。

なぜそうなってしまったかというと、勉強が本当に嫌いで、1日授業を受けると思うと、苦痛で仕方なかったからなのですが、一方で、ちょっと別の理由もありました。やらないことがカッコイイと、どこかで思っていたように感じるのです。

周りの人たちは、当たり前のように授業を受けて、当たり前のように部活をしています。一生懸命に何かに取り組んでいるわけですが、そういう人たちを見て、「いやいや、そんなに一生懸命になってどうするの?」みたいな感覚があったんですね(多分)。中二病全開です。

ただ、大人になった今、本当に思うのは、やらないことがカッコいいというのは、完全なる勘違いだということです。それをカッコいいと思えるのは、せいぜい中学生くらいまでで、みんなそのことに気づいています。

しかし、大人になっても、やらないことがカッコいいと思い込んでいる人ってたまーに見かけます。例えば、研修中なんかもそうです。周りの人たちが、一生懸命にスキルアップをしようと考えたり行動したりしている中で、「いやいや、そんなに一生懸命にならなくても」「いやいや、そんなのもうできるから」的な雰囲気を出しながら、一人だけ、斜に構えているような人もいるわけです。

ちょっと浮いている感じを楽しんでいるのか、もうできるつもりになっているからそうなのかは本人のみぞ知るところではありますが、これが見ていて、本当にダサく感じます。当然、周りの人もそれは感じていて、カッコいいと思っているのは、当の本人だけなんてことは結構あるんですね。

当たり前ですが、一番カッコイイのは、何事にも懸命になれる人です。真剣に取り組み、真剣に行動する。そこに全力を注げる人こそが、大成しますし、周りに良い影響を与えてくれる存在になります。

それを斜に構えて見て、「一生懸命なんてカッコ悪いじゃん」なんて思っているとしたら、それは勘違いでしかなく、周りからも冷ややかな目で見られていると良い大人なら、気づかなければいけません。

アウトロー的なものに憧れているのか何かはよくわかりませんが、アウトローな人だって、その世界では必死になっています。それすらわからず、中途半端をやっていると自覚できないままなら、これから先もずっとカッコ悪い人間のままです。

わざわざこんな話をしなければいけないくらい、そういう人を見かけることがあるというのは正直ちょっと悲しい話ですけどね。当メールマガジンの読者の方の中には、まず考えにくい話だとは思いますが。

お店という現場でも、たまーにそういう人はいますが、そういう人にどうやって気づいてもらうか。どんな話をするかは、教育者なら必ず考えておかなければいけないことでしょう。

やらないことはカッコいいんじゃなくて、カッコ悪いとわかってもらうために、どんな関わり方ができるでしょうか?

今日の質問です。

  • 店舗のスタッフが集まって何かをする時、斜に構えているような人はいますか?
  • その人が、前向きに取り組めるようにするためには、どんな関わり方が必要だと思いますか?

image by: Shutterstock.com

中国で新型コロナウイルスか?日本にも忍び寄る謎ウイルスの脅威

今、中国で原因不明の謎のウイルスによる肺炎が大流行しています。MAG2NEWSではこの問題をいち早く取り上げ(『原因不明の謎ウイルスが中国で猛威。あの「SARS」の可能性も?』2020/1/6)、警告を発していました。しかし、事態は収拾するどころか、より深刻化しているようです。果たして、この謎のウイルスとは何なのでしょうか? そして改善する方向に向かうのでしょうか? その現状を追います。

原因不明の謎ウイルスの正体は?

中国湖北省の武漢市で先月12~29日に原因不明の肺炎にかかる患者が相次いで発生。今月5日までの患者数は59人にのぼり、このうち7人が重症、症状が回復した8人が退院したといいます。謎のウイルスという報道から、2003年に中国本土で349人、香港で299人が死亡した重症急性呼吸器症候群(SARS)なのではないか? との憶測が広がりました。

他にも、2012年にサウジアラビアやアラブ首長国連邦などで大流行した、中東呼吸器症候群(MERS)ではとの声をありましたが、中国湖北省武漢市政府はその可能性を明確に否定していました。

そんな中、聯合ニュースは韓国の疾病管理本部が8日に明らかにした話として、昨年12月13~17日に武漢市を訪れた中国国籍の30代女性が原因不明の肺炎を発症。現在容体は安定しているものの、ソウル近郊の病院で隔離治療と検査を受けていると伝えました。

患者の中には、武漢市にある華南海鮮市場の従業員が複数いたため、市場は1月1日に閉鎖され、消毒・殺菌が行われていましたが、韓国で治療と検査を受けている女性は、感染経路として疑われていたこの海鮮市場の訪問や野生動物との接触はなかったことが分かっています。

中国政府はこれまで、今回のウィルスが人から人へ明らかに感染した証拠は見つかっておらず、医療従事者への感染ケースもないとしていました。しかし、感染原因として濃厚と見られていた動物が関与した可能性が、この女性に限ればなかったことで、人から人へ感染した懸念が再び出てきたことになります。

ますます闇に包まれる原因不明の謎ウイルス。発覚してから間もないということもあり、患者数が急激に増加しているというわけではありませんが、世界保健機関(WHO)はどのような見解を示しているのでしょうか?

軍事アナリストが解説「イランを叩いて北朝鮮を動かす」米の狙い

米国によるソレイマニ司令官殺害に対しイランが報復したことで、報復の連鎖を心配する声もありましたが、両国がこれ以上の軍事行動を望まない姿勢を示し、全面衝突の危機はいったん去ったようです。この収束を予見していた軍事アナリストの小川和久さんは、主宰するメルマガ『NEWSを疑え!』で、そう判断していた理由を解説します。そしてさらには、米国の行動がただイランを睨んでのものではなく、北朝鮮をも見ていたと指摘。正月7日の金正恩の姿は、米国のメッセージに敏感に反応したものだという見方を示しています。

イランを叩いて北朝鮮を動かす

イスラム革命防衛隊特殊部隊のソレイマニ司令官の殺害に対する報復として、イラン側はイラク駐留米軍基地2カ所に対して12発の短距離弾道ミサイルを発射しました。ミサイルはイランが北朝鮮製のスカッドCを改良した、射程750~800キロのキアム1を含むと見られます。

この米国とイランの緊張については、第3次世界大戦にエスカレートするのではないかとのセンセーショナルな報道もありますが、もう少しクールに眺める必要があると思います。

米国への報復について、イラン側は米国の軍事施設を攻撃すると声明しています。これは、イランが背後で支援しているヒズボラなどの武装勢力を使った無差別なテロなどは行わないということです。同時に、イランは核開発を無制限に進めるとも述べていますが、これは核合意に米国が戻ることまで視野に入れた、特にEU諸国を意識した意思表示だと考えてよいでしょう。むろん、いずれも国際的孤立を避け、イランの国家建設を進めていくための基本的な戦略です。

米軍が駐留している基地への間髪を入れない弾道ミサイル攻撃は、ただちに報復した姿を激高するイラン国民に示し、それをもって国連やEU諸国の調停や米国との交渉を受け入れた場合にも、国民の怒りがイラン指導部に向けられることを避ける措置だった側面があるのです。

このメルマガが配信される頃、米国はイランに反撃しているかもしれません。その場合も、軍事施設に限定したピンポイント攻撃になる可能性が大きいと思います。

米国によるソレイマニ司令官の殺害については、米国は北朝鮮をも視野に入れていたと考えてよいでしょう。今回のような軍事行動をとる場合、たったひとつの目的のために大きなリスクを冒すことは考えにくく、さまざまな目的を視野に行動することが少なくないからです。

部下の裁量権や時間を邪魔する上司が「パワハラ認定」される日

今や「パワハラ」の言葉をニュースで見ない日は無いくらい、日本企業とパワハラの関係は根深い問題として認知されています。殴る蹴るなどの暴力だけがパワハラと考える人もいるようですが、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の著者で教育者でもある冷泉彰彦さんによると、パワハラに発展しがちな昭和型思考には3つのパターンがあり、令和の現代においても誰もがいずれかのパターンに該当しうる、と警鐘を鳴らしています。

パワハラ問題、3つのケースに分けて乗り越えよ

ネットの報道などでパワハラの四文字を見ない日はない。それくらい現代の日本ではパワハラの問題が話題になっています。本当は昭和の終わりとともに根絶しておけば、日本社会もずいぶんと明るくなったと思われ「30年遅い!」というのが正直なところですが、とにかく問題視されているのは良いことです。

とは言っても、議論の中身はまだまだスローで「パワハラと指導の境界が分からない」とか「叱責も許されないのか」といったレベルで「グルグル回っている」状態というのは残念です。ここでは、そうした「グルグル」を根絶して、前へ進むために問題を3つに分けて考えてみたいと思います。

1つ目の問題は「叱責」です。
昭和的な発想では、部下がミスをしたら叱責するのは当たり前だとか、その際に理詰めで追及すると部下を潰すが、感情をストレートにぶつければ「お互いスッキリして、後腐れがない」などという考え方があります。その他にも色々な言い方があります。人命がかかっているミスの重大性に気づかせるには叱責は当たり前だとか、叱責されて部下が真剣になればお互いに結果オーライとか、とにかく昭和の上司は叱責が大好きでした。こうした認識は全部ウソです。叱責に良いことは1つもありません。言葉の暴力であり、犯罪です

と言いますか、ビジネスの現場で叱責が行われているのは、先進産業社会では日本と韓国だけだと思います。他では叱責というのはまずありません。軍隊ではあっても、民間ではまずあり得ないのです。ですから、あらゆる叱責はパワハラであり、一切認めてはなりません。

部下がミスした場合に管理者がすべきことは、対応策を指示すること、ミスへの対応を支援すること、これが第一です。次いで、ミスを起こした原因を特定し、情報の誤りなどがあれば訂正し、人事配置が誤りであれば配置を変更する。それだけです。

勿論、情報を訂正して再発が防げるのなら、ミスを起こした人材に同じポジションで「セカンドチャンス」を与えるべきです。その方が新しい人材を引っ張ってくるより効率的だからです。ですが、人材に起因したものであれば配置を変更するのは当然です。

それ以前に、ミスの発生は対策を必要とします。ですから対策を指示し、場合によっては対策を支援することでダメージを最小限にするのは、管理者の責任です。その初動に失敗してダメージを広げるようでは、今度はその管理者の配置が誤っていたということになります。

その際に、ミスを起こした当事者を叱責することは何のメリットもありません。管理者でよく「給料泥棒」とかいう言い方で叱責をする人がいますが、仮にミスによって金銭的なダメージが発生していたら、そのリカバリーを指示し支援するのが管理者として必要なことです。

それをしないで個人的なフラストレーションのはけ口として叱責を行い、権力の消費をしているというのは、管理者の人格に問題があることを示しています。給料泥棒は本当です。叱責が行われている間に業務は遅滞し、その管理者の高額な給料は何も生まずに浪費されているのですから。

とにかく「叱責と指導の線引きはどうする?」などという疑問そのものがナンセンスなのです。叱責は全てダメだからです。

大きなことは小さく分ける。一番面倒なタスクを難なくこなす方法

やらなければいけないとは分かっていても、面倒でなかなか取り組む気になれない…、誰しもひとつやふたつ、そんなものを抱えているものです。しかしいつかはこなさなければいけない、というのも事実ですよね。耳が痛いという人も多いのではないでしょうか? そんな人たちのために朗報。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者で日本マイブレス協会代表理事の倉橋竜哉さんが、先送りにしがちなやらなければならないこと=タスクに手をつけやすくなる簡単な方法を紹介しています。

面倒くさいタスクは細かく分ける

試験前になると漫画を読み返していた倉橋竜哉です^^;

2番目に面倒くさいことは、腰が軽くなる」と思ったのは、やることリストを眺めている時でして、例えば、試験前になると部屋の掃除をしたくなったり、買い物を頼まれると家での用事を済ませたくなったり、何か「大きな面倒くさいこと」が降りかかってくると、それまで一番めんどくさくて腰が重くて手がつけられなかったものが、2番手になると、急に手に付き始めるそんな経験はないでしょうか?

特に自営業や、お勤めの役職が高い人に多いと思うのですが、自分の裁量で、仕事の進め方を決めなくてはいけないという立場の場合、この「大きな面倒くさいこととどう付き合うのか?というのが課題だったりします。

そのままにしておくと、ついつい2番目以降の小さな仕事ばかり手を付けてしまって、大きな面倒くさいことは、ずっと先送りのままになってしまうことがありますからね

期限や〆切があることならば、まだ重い腰も上がりやすくなりますが、「期限はないけれど、重要で面倒くさいこと」は、ずっと先送りになってしまいます

さらに言えば、「期限はないけれど、重要で面倒くさいこと」を放置しておくと、延々と小さな面倒くさいことが発生し続けて、その対処に手間がとられたりします。雨漏りの修理がめんどくさくて、雨が降るたびに濡れた床を拭き続けるというような。

それでは、どうすれば「大きな面倒くさいこと」に手をつけやすくなるのか?というと、いろいろ方法はありますが、簡単な方法の一つに「大きなことは、小さく分ける」というテクニックがあります。例えば「雨漏りの修理」というと、未経験だとかなり面倒くさそうですが、

  • ネットで検索して業者を3件探す
  • 業者に電話をして見積もりを出してもらう
  • 1社に選定して依頼する

とすると、最初はスマホでもできるので手が付けやすくなりますよね。

  • 近所のホームセンターに行く
  • 店員さんに相談する
  • おすすめのものを買って帰る
  • 修理する

というのでも、いいと思います。要は、やることを細かく分けて、最初の一歩を小さくする」わけです。大きなやることを「メインタスク」と呼ぶならば、それを細かく分けたものを「サブタスク」と呼んだりします。

昨日の天才のヒントで、私がタスクリストのアプリをA社からB社に引っ越した、という話をしました。「前のやつは、なんでやめたんですか?」というご質問を数件いただきました。

いくつか引っ越しの理由はあるのですが、一番は、「サブタスクの追加」がA社は有料なのに対して、B社は無料だから、ということがあります。要は、アプリでの「最初の一歩を小さくする」という作業に年会費(約40ドル)が掛からなくて済むというわけです。

ついつい「一番面倒くさいこと」が後回しになっていないでしょうか。よかったら「大きなことは、小さく分ける」を試してみてください。

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「後回しにしていることはありますか?」

image by: Shutterstock.com

長い時間座っていると立てなくなる?鍼灸師が教える自然な立ち方

デスクワークだと、どうしても座っている時間が長くなりがち。立ち仕事の人から見たら、「楽じゃん」と思うかもしれませんが、一日中座っているとそれだけで疲れてきてしまうもの…いくら仕事中とはいえ、健康的に過ごしたいと思いますよね。ずっとイスに座りっぱなしでいると立てなくなると注意を促すのは、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者・のぶ先生。座っているときと立っているときの重心の違いを解説し、自然な立ち方ができているか、ときどき確かめることを推奨し、その簡単な方法を教えてくれます。

座りっぱなしは立てなくなる

【座るは不自然】

イスに座る習慣のある現代人。でも、人のカラダはイスに座るようにはできていません。動物であれば、立つかしゃがむかが自然なカタチ。

でも、そんな不自然な座る習慣を持つ現代人は、しっかり立つことができなくなっています。立っていて疲れる、というのは、そもそもカラダの使い方が間違っているから。

【座る時は前、立つ時は後ろ】

座る時、人は腹筋や太ももの前側、スネの方に重心をかけながら座ります。座り疲れると、ドカッと後ろ重心になって、のけぞるように座るようになります。

そんなわけで、オフィスでちゃんと座って仕事している人は、カラダの前側を使って座っていて、疲れて帰宅や酔っぱらって居眠りしている電車の車中では、のけぞるような不自然な姿勢で座っている姿を見かけます。

ちゃんと立つ時、重力と効率よく拮抗するには、背筋やお尻、太ももの後ろ側を使って立つのが自然です。カラダの前側に力みがあると、すぐに「しゃがむ」ことができません。立ったりしゃがんだりを自然にできる重心の掛け方が、そもそも自然な立ち方。

【踵を上げずにスクワット】

効率よく自然に立てているかを知るためには、踵を上げずにスクワットをしてみます。もし、踵が上がってしまうようなら、普段から「イスに座ったような重心の掛け方で立っている」わけです。

電車やバスに乗車する時、駆け込むようにして席を取ろうとする人。もしかしたら、立っているのがつらいのかも。

自然なカラダを保てているかの目安は、どれだけ楽チンに立っていられるかどうか。そんな自然なカラダを保てているか、ときどきスクワットして、しゃがむこと、試してみてくださいませ。

image by: Shutterstock.com

英メディアがジョンソン首相の政治手腕を高く評価している理由

2019年12月12日に投票が締め切られたイギリスの総選挙は、ボリス・ジョンソン首相が率いる与党保守党の圧勝に終わり、1月31日までのブレグジット実現の公算が高まりました。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんは、フィナンシャル・タイムズ紙がジョンソン首相を「現代のディズレーリ」と評したのは、手腕を高く評価している証だと、日本人に馴染みの薄い19世紀の政治家を紹介。その上でジョンソン首相の政治手腕に注目だと述べています。

ジョンソンはディズレーリになれるか

総選挙で圧勝し、EU離脱を決めたボリス・ジョンソン首相について、イギリスの経済紙フィナンシャル・タイムズ(日本経済新聞傘下)は次のような見出しで長文の記事を掲載しました。
「現代のディズレーリは英国解体を防げるか?総選挙で圧勝したジョンソン首相、行く手に3つの戦略的課題」
といっても、記事でディズレーリに触れたのは次の部分だけです。

「ジョンソン氏は、自分は『ワンネーション保守主義者』だと言っている。この言葉は現代になってから、社会的なリベラルを意味するようになった。だが、ジョンソン氏はもっと昔にさかのぼり、ビクトリア時代に保守党を率いたベンジャミン・ディズレーリが書いた原典を思い起こしている。   ディズレーリも現首相と同じように変わり者で政治的な日和見主義者だと思われていた。当時は的を絞った社会政策と強烈な愛国主義によって、新たに選挙権を得た都市部労働者階級を取り込もうとした。(中略)   多くの人はまだ、選挙戦での見事な手腕にもかかわらず、ジョンソン氏が本当にこの仕事を成し遂げられるかどうか疑問視している。だが、もし成し遂げられたら、記念碑に値する人物になるだろう」(12月14・15日付 英フィナンシャル・タイムズ)

うまく記事を切り取ることができなくて申し訳ないのですが、どうやらフィナンシャル・タイムズはジョンソン首相を高く評価しているようです。

そこで、日本人に馴染みのないディズレーリです。ベンジャミン・ディズレーリは、グラッドストーンと並ぶ19世紀イギリスの政治家で、ユダヤ人というハンデをはねのけて保守党の党首となり、2度にわたって首相を務めました。小説家としても知られ、借金返済のために小説を書くハメになった話などは、それこそ小説の材料になりそうなほど波乱に富んでいます。

私はディズレーリのことを、子どものころから母親に聞かされて育ちました。ブラジル移民からスタートし、1930年代後半に上海でカレッジに学んだ私の母は、ディズレーリの伝記を読んで、苦労人の自分の人生を重ね、共感を覚えたようでした。

そして、物事を途中で投げ出す癖が直らなかった私に、小説を何回書いても出版社に採用されなかったが、それでも小説をものにして、ついには政治家としても成功するに至ったディズレーリのことを話して聞かせ、ネバー・ギブアップの気概を植え付けようとしていたように思います。

私のことはともかく、ジョンソン首相がディズレーリよろしく、政治家として大きな業績を残すことができるかどうか、これはイギリスだけの話ではなく、日本を含む世界各国に少なからぬ影響を及ぼすという点で、目を離すわけにはいきません。(小川和久)

image by: Alexandros Michailidis / Shutterstock.com