結果を出す人がやっている“2人称、3人称の視点”を持つということ

成功する人とそうでない人の差に「行動力」があります。しかし、成功者は行動だけでは終わりません。その先に“気づき”があると、メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の著者で、経営コンサルタントの菊原智明さんは語ります。行動後、有益な気づきを得るにはどうすれば良いのでしょう?

すべての活動において、2人称・3人称の視点を持つ

凄い人、結果を出している人と話をしていると「やってみたらこっちの方がいいと分かった」といった話が出てくる。

この言葉は“行動する+気づき”といった意味が含まれている。行動と気づきがセットになると成長が早くなるものだ。

結果を出している人は「まずはやってみるか」と行動する。

もちろん失敗することもある。時には準備が足りないことも。だとしてもまずは一歩を踏み出す。これによって学びを得る。

多くの人はこれができない。いい情報を耳にしても「もう少し準備をしてからにしよう」「今はタイミングじゃない」「時間が取れるときにしよう」などと先延ばしにする。

3日も経てばモチベーションも下がる。「まぁ、次の機会でいいか」となってしまう。

結果を出している人はとにかく行動力がある。これは間違いない。ただし、行動するだけではない。その行動から有益な気づきを得る。

この気づきがあるかどうかで“この先うまく行くかどうか”が決まるのだ。

では行動からどうやって気づきを得ればいいのか?その方法はその行動に対して“2人称、3人称の視点”を持つということ。

人称とは3種類ある。

・1人称 自分自身
・2人称 あなた
・3人称 その他

というもの。

1人称では気づかなかったことも、2人称、3人称の視点を持つことで客観的になれる。そうすることで見えてくるものが変わる。これが非常に重要なのだ。

お客様と話をしていて「あれ、こっちのトークの方が響くのでは?」と感じることがある。

これは気づきのチャンス。そういった時は“2人称の視点(目の前のお客様視点)”が持てている時だ。

またツールを作っていて「この情報内容ならこれから検討する人(多くの人)に役立つな」と思うことも。

こういった時は“3人称の視点(幅広いお客様の視点)”が持てていると言える。

このように客観的な視点が持てるとき“トークも情報提供”も上手くいく。

もし、これが1人称にだけだったらどうだろう?まわりが見えない状態になり、「この内容を話して、次はこれで、その次は…」と話すことに夢中になる。

こうなるとお客様が冷めていることに気が付かない。接客ならばお客様が短時間で帰ってしまい、「なんだ、冷やかし客か」などと思う。これを繰り返している限り結果が出ることはない。

トークでも情報提供でも、“2人称、3人称の視点”を持つようにする。この意識を持つだけでも見える世界は変わってくる。

私の経験上“2人称、3人称”の視点を持っている人はそんなに多くない。

少し前のこと。知人から「紹介したい人がいる」ということでお会いした人がいた。

その人はボランティアをしている。かなりの時間と労力をつぎ込んでいる。なかなかできることではない。そのこと自体は素晴らしいし、尊敬できる――(メルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2023年4月28日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

この記事の著者・菊原智明さんのメルマガ

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セールスでデメリットをきちんと言える人が売れていく当然の理由

商品についての説明をする時、あなたはきちんとデメリットも伝えていますか?今回のメルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、デメリットを伝える際のコツについて語っています。

ネガティブ情報を伝えるなら

商品についてお客様に説明する時、メリット(利点)しか言わない人がいます。

「この商品の良いところはこんなところ」と魅力的に感じられるメリットを伝えるのは必須ではありますが、メリットしか言ってこない人の情報はあまり信用してもらえません。

お客様はお金を払う以上、どこかに疑ってかかる部分もあるので、良い情報しかくれない人の話に何かしら裏があるのではないかと感じるわけです。

だから、よく売る人ほどきっちりとデメリット(不利点、短所)を伝えます。

「この商品はこういうことが苦手」
「こういう使い方だと使いにくい」

みたいに、お客様にとってデメリットに聞こえる情報もちゃんと伝えるのですね。

実際どんな商品にもメリット・デメリットはそれぞれ存在しています。これを伝えることで、お客様も「嘘ではないんだな」と安心し購入しやすくなるというわけです。

ただ、こうしたデメリットを伝える時には、色々と気をつけるべきこともあります。

そのひとつは順番です。

デメリットを伝えて失敗しがちな人は、「メリット→デメリット」で説明をし終えてしまいます。するとお客様の頭の中には、最後に聞いた「デメリット」が強く残ることになります。

人の記憶は後に行けば行くほど残るものですから、デメリットが最後になってしまうとその情報が強く残るのです。

この順序を逆にすると、「デメリット→メリット」という伝え方になりますね。

しかしこれだと、先にデメリットの情報がくるので、そもそも商品が魅力的に感じにくい。なので売る人ほど、「メリット→デメリット→メリット」というデメリットをメリットで挟む順番で説明をします。

すると、最初にメリットで魅力を感じ、その後デメリットで短所を理解し、またメリットで強い魅力を感じるという流れが作れるのです。

順番ひとつの話ですが、こうした伝え方の流れも理解しておくとより商品説明が魅力的になります。

ぜひ意識してみてください。

今日の質問です。

・メリットとデメリットの順番を変えると、接客の流れにどのように変化が出ますか?

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自滅した高市、世耕、西村。地方選と補選でポスト岸田を狙う面々の手痛い「敗戦」

4月9日と23日に行われた統一地方選と衆参両院の補選。日本維新の会の躍進ぶりが目についた選挙となりましたが、手痛い「黒星」を喫した自民党内の実力者もいたようです。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが、一連の選挙で「自滅」したポスト岸田の座を狙う3名の議員たちの、敗戦までの過程を紹介。さらに一連の選挙で露呈した、自民党の抱える深刻な問題について解説しています。

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実力者たちが次々自滅。地方選と補選で露呈した自民が抱える深刻な問題

統一地方選と5つの衆参補欠選挙が終わって、何がどうなったかと問われたら、関西圏における日本維新の会の勢力拡大がやたら目立ったと答えるほかないだろう。

自民党は衆参補選で4勝1敗だと言っても、衆院千葉5区、山口2区、参院大分は僅少差で、時の運しだいでは1勝4敗もありえたほどの大接戦だった。

そんななかで、筆者が関心を向けたのは、地元で候補者を擁立したすえに“敗者”となった自民党実力者たちの姿だ。いずれもポスト岸田を虎視眈々と狙う面々だけに、権力レースのうえで痛い黒星といえる。

自民党参議院幹事長の世耕弘成氏は和歌山1区に元衆院議員、門博文氏を擁立し、維新の新人、林佑美氏に敗れた。

周知の通り、世耕氏は安倍派に所属し、安倍晋三元首相が亡くなって10か月近く経ってもなお決まっていない後継会長の有力候補の一人である。

その地元・和歌山の衆議院1区で補欠選挙が行われることになったのは、2009年以来5回にわたって議席を獲得していた岸本周平議員(当時・国民民主党)が昨年11月の和歌山県知事選に出馬したからだ。

空いた議席をめぐる自民党和歌山県連の候補者選びは難航をきわめた。県連の最高権力者である二階俊博元幹事長は当初、直系の参院議員、鶴保庸介氏をくら替え出馬させる案をまとめようとしたが、世耕氏が横やりを入れた。

岸本知事の誕生を後押ししたのも二階なら、鶴保氏の参院から衆院へのくら替えを主導するのも二階という県連の権力構造を打破したかったからだろう。

世耕氏自身が総理の座をめざすため、衆院にくら替えするチャンスをうかがっている。だが、近いうちに衆院解散が予想されるなか、今回の補選には出たくなかったに違いない。

狙うとすれば解散後の総選挙だが、昨年11月28日に公布された改正公職選挙法により、「10増10減」の新区割りが適用され、和歌山の衆院小選挙区は3から2に減ることになっている。ただでさえ狭くなる門に、参院から割り込むのはかなりの荒業だ。

そこで世耕氏にとって重要なのは、県連における二階氏の主導権を奪い取ることだった。鶴保氏に替わる候補者として世耕氏が推した門博文氏もまた二階派ではあるが、なにより世耕氏の人選が通る形をつくることが大切だった。

もちろん、推す候補者が負けては話にならない。門氏で勝てると踏んで後押ししたのだが、党勢拡大をはかる維新が和歌山まで進出し、保守王国の牙城を崩すとは想像も及ばなかったに違いない。

門氏の落選が確実になったあと、二階氏は集まった支援者になにも語ることなく、選挙事務所を後にした。

世耕氏は「和歌山選出の議員として地元を落としてしまい申し訳なく思っている。かつてないほどの運動を展開したつもりだが…」と悔しさをにじませた。

二人の姿が全てを物語っていた。世耕氏が責任を引き受けた瞬間だった。

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小学生がカフェをガブ飲みの異常。恐ろしい学歴社会を生きる韓国の子供たち

韓国の学習塾密集エリアで4月3日、「記憶力向上」を謳い受験生たちに覚醒剤入り飲料を飲ませるという事件が発生し、国内外に大きな衝撃が走りました。何がこのような犯行を引き起こすきっかけとなったのでしょうか。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、主因として日本以上とも言われる韓国の熾烈な学歴社会を挙げ、実態を詳しく紹介。その上で、子供たちが抑圧されることのない未来の到来を強く求めています。

※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2023年4月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄(こう・ぶんゆう)
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

覚醒剤に手を出すまでに追い詰められる。熾烈な学歴社会の犠牲になる韓国の子供たち

高校生に覚醒剤入り“牛乳” 保護者に脅迫電話 韓国が“震撼”…薬物はピザ1枚と同価格、高校生の売人も 背景に学歴至上主義

韓国の江南3地域は、韓国ドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち』という、我が子をなんとしても名門大学に合格させたい親たちの姿を描いたドラマの舞台にもなった高級住宅街として有名であると同時に、特に教育熱が高い地域ということでも有名だそうです。

韓国の受験戦争や教育熱心な親たちの姿については、様々な韓国ドラマで登場します。私の周りにも熱心な韓国ドラマファンがいて、いろいろ紹介してくれるのですが、ネットフリックスで人気のあった『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』というドラマでは、高級住宅街で夜遅くまで塾に通う子どもたちが、塾が終わり、夜10時にコンビニで夕食を買い求める様子が描かれているそうです。

子どもたちの様子を毎日見ているコンビニの店主のセリフの数々が印象的です。

「金持ちの子どもだからいい物を食べていると思いきや、とんでもない。カップラーメンやおにぎり、ソーセージばかりです。味の濃いインスタント」

「飲み物を買う時は、カフェインが多いのを選んでる。コーヒーが濃いめのコーヒー牛乳を小学生ががぶ飲みするの。今からそれじゃ、高3の頃には何を飲むんだか」

「背が低くて疲れて見える子は、100%エリート校を目指す子たちです。栄養だけじゃなく睡眠も充分じゃないから、小さいの」

(『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』エピソード9:「笛吹き男」より)

そして、これらのセリフの信憑性を証明するかのように、江南地域では「メガADHD」という、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療に使用する向精神薬が、集中力が向上する薬として受験生の子どもたちに人気があったそうです。

この記事の著者・黄文雄さんのメルマガ

“偏愛”社員を生かす。ビックカメラ“マイスター制度”の顧客志向

日本を代表する家電量販店の一つ、ビックカメラが新たな人事制度「くらし応援マイスター制度」を昨年9月に導入。“偏愛”とも呼べるこだわりや特別な能力を持つ販売員を厚遇することで、顧客の潜在ニーズを掘り起こすことに成功しているようです。今回のメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』では、著者の理央さんが、競合に差をつけるために「潜在ニーズを見つけ出す4ステップ」をレクチャー。ビックカメラの戦略がいかに優れていて参考になるかを解説しています。

ライバルに差をつける潜在ニーズの発見と実践プラン ~ビックカメラの事例

今号の特集は「潜在ニーズの発見の方法と、その具体化・施策化」について考えていきます。潜在ニーズとは、顧客が現在分かっていないけれど、教えてくれたら嬉しいものを指します。

マーケティングでは、この潜在ニーズをライバルに先駆けて見つけ、それをいち早く施策として実施するのが重要です。そうすることで、顧客が本当に必要とするものを知り、値段の安さや、商品のスペック以外の部分で、買いたい、契約したい、という“買う理由”になります。

ところが、顧客が今は気づいていないので、ライバルはもちろん、あなたの会社でも気づいていないことが大半です。なので、以下のような方法で、潜在ニーズを見つけ出すのです。

  1. 顧客リサーチ~顧客へのアンケートやインタビューを通じて顧客の意見を聞きます
  2. ライバルの分析:競合他社の製品やサービスを調べ、それらが提供していないものをリストアップする
  3. マーケットトレンドの分析:業界や市場のトレンドから将来的なニーズを予測します
  4. 顧客フィードバックの収集:顧客からの製品やサービスの使用体験のフィードバックを集め、それを元に潜在ニーズを把握します

ここで気をつけなければならないのが、1のリサーチです。顧客が気づいていないニーズを探し出すので、リサーチで「何に困ってますか?」「どんな商品が欲しいですか?」とストレートに聞いても、返ってくる答えは、顧客が既に知っている“顕在ニーズ”だけ。なので、リサーチの段階では、あくまで顕在ニーズを洗い出すことを目的とします。

これは、2と3も同じで、1から3までのステップでは、現状を正しく知ることが目的です。ここで出てきた情報を鵜呑みにしては、ライバルがやっていることと同じになります。そこで、4が最重要になるのです。

顧客の自然な行動を観察する際に、「こんなことに不満を持っていそうだ」「ここに悩んでいるかも」という仮説を立てます。この辺りはカスタマージャーニーのアプローチで、顧客がニーズに気づいて、買うまでの心理と行動のプロセスを洗い出し、そこから仮説を出すといいでしょう。

この記事の著者・理央 周さんのメルマガ

芸能人は岩盤浴デートがお好き?過去には『嵐』大野智や広末涼子も…

俳優・間宮祥太朗(29)の一般女性との半同棲を週刊誌が報じました。記事には「高級エステでデート」とありましたが、これに「昔の記憶が蘇った」と語るのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。過去、世間を賑わせた芸能人の“密会デート”を振り返ります。

芸能人は岩盤浴デートがお好き?

『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』が大ヒット中ですが、そこに出演している間宮祥太朗の“半同棲”が『Smart FLASH』に撮られました。

犬用のエチケット袋を右手、左手には愛犬のリード、そして一緒に歩くのはもう2~3年の付き合いになるという一般女性です。まるで“やらせ”のように綺麗に撮れた、ほのぼのとするカットです。

撮る側の人間に言わせてもらえば、この写真のために何人のカメラマンと記者を、何日間“張らせて”いたのか気になって仕方ありません。

そうでなくても紙媒体には苦境の昨今、コスパにうるさい出版社がスクープのためにどの程度まで“企業努力”をしたのか…とにかく成果が出て、現場の人間たちはホッと胸をなでおろしているでしょう。

記事の中には、2人で高級エステに出かけたエピソードも紹介されていました。

120分の施術の後に、巨大プールとサウナを貸し切りにできるコースは1人2万8千円だそうです。私も1度でいいからこんな優雅な、のんびりとした体験をしてみたいものです…。

有名芸能人と高級エステ、スパといえば、私の頭の中にすぐ蘇るのが佐藤健と広末涼子です。

今から9年前、『女性セブン』が報じた岩盤浴デートです。

当時佐藤は24歳、広末は33歳でしたが、何より芸能記者たちがザワついたのは、広末がこの3年半前に再婚したばかりで、第2子を出産してそう月日も経っていなかったからです。

この密会が比較的人目につかない昼下がりだったことや、2人が時間差で店を出たことも“公になっては困る後ろめたさ”感を増幅させるものになったのです。

この報道で記者の中には、広末の2度目の離婚を口にする輩も少なくありませんでした。

勇気ある記者はこの記事のコピーを片手に広末の夫に直撃取材をしましたが、“感想と言われてもねぇ…”という言葉を引き出すのが精一杯でした。

 

客単価5000円~7000円の人気焼き肉店は今なぜ「ホルモン焼き」「もつ焼き」メインの店を相次ぎ出店しているのか?

もつ焼きやホルモン焼きと言えば、大衆的な雰囲気と圧倒的なコストパフォーマンスで人気を集め続けていますが、今、そんな業態に中価格帯の焼き肉店運営企業の参入が相次いでいるのをご存知でしょうか。飲食業界の最新トレンドを注視し続けているフードサービスジャーナリストの千葉哲幸さんは今回、その2つの事例を紹介。中価格帯として成長してきた焼き肉店が、ホルモン焼きやもつ焼きに取り組む意義とメリットを探っています。

プロフィール千葉哲幸ちばてつゆき
フードサービスジャーナリスト。『月刊食堂』(柴田書店)、『飲食店経営』(商業界、当時)両方の編集長を務めた後、2014年7月に独立。フードサービス業界記者歴三十数年。フードサービス業界の歴史に詳しい。「フードフォーラム」の屋号を掲げて、取材・執筆・書籍プロデュース、セミナー活動を行う。著書に『外食入門』(日本食糧新聞社発行、2017年)。

賢い選択。中価格帯の焼肉店が「もつ焼き」「ホルモン」参入の訳

最近「もつ焼き」「ホルモン」の出店事例が増えている。注目されるのは焼き肉店を展開している企業からの参入。本業の焼き肉店は5,000円~7,000円といった中価格帯。ちょっとしたハレの日需要で顧客を育ててきているところがこれらに取り組んでいる。その背景を探っていくと、焼き肉店で成長してきた企業の成長戦略が見えてくる。以下の二つの事例からそのトレンドの意義を考えていきたい。

「富裕層」「ファミリー」を対象にして成長

「まんぷく」という焼き肉店が東京・自由が丘、代々木上原、青山、二子玉川といった富裕層の多い住宅地で展開している。客単価は7,000円。これらは地域密着で地元家族客から代々愛される店となっている。これらの店を経営するのはテイクファイブ(本社/東京都渋谷区、代表/遠山和輝)。同社にとって焼き肉店は代表である遠山氏の祖母が東京・勝どきで「まんぷく苑」を営んでいたことにさかのぼる。

同社は1993年5月に設立、東京・表参道にカジュアルイタリアンをオープンしたことに始まる。「まんぷく」の展開は1995年5月から。冒頭で述べた同店の立地や客単価の狙いについて、遠山氏は「ファミリーで焼き肉を楽しんでいただくことにこだわりを持っている。小さなお子さんには上質の外食体験をしてほしいので、お子さんが店に行くのを楽しみとする環境の良い店づくりを心掛けている」と語る。

テイクファイブは2018年11月より「亀戸ホルモン」というホルモン焼きの業態を展開するようになった。「まんぷく」のコンセプトとは大分異なったイメージである。「富裕層」「ファミリー」を狙ってきたところが、なぜホルモン焼きなのだろうか。

同社が「亀戸ホルモン」を展開することになったのは、JR亀戸駅北口にある亀戸ホルモン本店が恵比寿に出店したことがきっかけ。その箱を同社に譲渡するという相談があり、代表の遠山氏(54)がその店で食事をしたところ「うちの味と一緒じゃないか」と感銘を受けた。そこで、箱を譲り受けるのではなく「亀戸ホルモン恵比寿店」の営業を継承し、マスターフランチャイズ契約を締結した。

井上康生ピンチ?不倫密会報道で始まった妻・東原亜希「デスブログ復活」カウントダウン

オリンピック金メダリストで元柔道日本代表監督・井上康生(44)の、30代既婚女性とのホテル密会を『文春オンライン』が報じた。井上といえば2008年にモデルの東原亜希(40)と結婚。現在、4児のパパであり、2016年に「イクメン オブ ザイヤー」を受賞するなど良きパパというイメージが強かった。それだけに、報道が世に与えた衝撃は大きかったようだ。なお、井上は週刊文春の取材に対して、女性の部屋へ入ったことは認めたが、不貞行為は否定している。

あの内柴とは大違い。「人格者」と評判だった井上康生

ネット上では、「良い夫婦と思っていただけに残念」「不倫報道を見てから体調が悪い」「見損なった」といったネガティブな声が多い。また、文春が報じた内容によると「白いバスローブに“黒帯”を締めて女性の部屋に入った」とあり、「柔道を汚すな」という意見もあった。

イメージの良さもあってか、世間の人々にとっては「裏切られた感」が強いのかもしれないが、井上を知る男性はこう話す。

「上の人間には礼儀正しく、下の者や女性・子どもといった自分より弱い人間には優しい。彼は一言でいえば、人格者です。報道を見て、ちょっと羽目を外したのかな…とは思いつつ、特段驚きませんでした」

男性は「優しいからね…」と続ける。

「やっぱり、モテる。現役時代は優しくて強いからモテてたかもしれないけど、長年日本柔道の監督をやってきたことで、優しさの中に逞しさが一層出てきた気がする。大人の魅力とでも言うんでしょうか。現役を引退してからも多忙だっただろうし、開放感に負けたんじゃないかな……」

世間の不倫への風当たりは強く、井上の場合は疑惑だとしても、既に怒っている人も多い。それでも男性は「許してあげてほしいな」と話す。

「前に生徒に手を出して捕まった同じく五輪金メダリストの内柴正人や五輪三連覇の野村忠宏など、強い人間にはとにかく陰険な性格が多いんですよ。私の知り合いのお子さんも、あえて名前は言いませんが前出の選手のどちらかに、いわゆる“かわいがり”を受けて性格がひん曲がってしまった。その点、井上さんは変な噂は聞かないし、教育者としても安心して子どもを任せられると評判。一度の報道で、彼の将来を潰さないでと思ってしまうんです」

男性の言うことが正しいならば、井上康生は「とにかくいいやつでモテる」ということだろう。しかし、仮に世間が「そうか、井上はいいやつなのか。ならば許そう」「不倫(疑惑)くらいいいじゃないか」「白いバスローブに黒帯なんて茶目っ気があるじゃないか」となっても、井上はまだ安心できないはず。それは、妻・東原亜希の「デスブログ問題」が残っているからだ。

中居正広の“中絶強制スキャンダル”も徹底追及した今は無き気骨の雑誌『噂の眞相』とは?

先日掲載の「全メディアが沈黙。ジャニー喜多川『性加害』問題を報じぬニッポンの異常」でもお伝えした通り、日本を代表するエンタテインメント企業を巡る犯罪的行為を黙殺する国内メディア。何が彼らに真実を報道することを躊躇させるのでしょうか。今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、その原因を考察。さらに日本のメディアとしては唯一ジャニーズの醜聞を徹底追及していた、伝説的な月刊総合誌を紹介しています。

【関連】全メディアが沈黙。ジャニー喜多川「性加害」問題を報じぬニッポンの異常

徹底追及「ジャニーズ・タブー」。2000年、中居正広妊娠中絶強制スキャンダルを唯一報じた雑誌『噂の眞相』とは?

電通、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)につづき、また日本のタブーを構成するものが露わとなった。

4月12日には、元ジャニーズJr.の岡本カウアンさんが東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見を開き、自身への被害の実態を克明に公表する。

とくに岡本さんが会見で語った内容は衝撃的だった。

喜多川氏による性加害については、20年以上も前から『週刊文春』が報道していたのにも関わらず、あるいは被害者やその保護者から裁判も起こされていたのにも関わらず、大手の新聞やテレビ局はことごとく“黙殺”。

そのために、岡本さんは問題を事務所に入るまで知らなかったという(*1)。

ジャーナリストの片岡亮氏は、このような逸話を語る。

「2006年、ある情報番組の出演で、一般ニュースにコメントする仕事の際、制作サイドから『これらを口にするときは内容に気をつけてほしい』と渡されたリストがあった。そこには広告代理店の電通、創価学会、朝鮮総連、ディズニー、ジャニーズ、食品環境ホルモン、コンビニ弁当など、多数のワードが並び、そこに統一教会もあった」(*2)

目次

  • 2000年、中居正広妊娠中絶強制スキャンダル
  • 「噂の眞相」とはどのような雑誌か?
  • ジャニーズ・タブーの構図

2000年、中居正広妊娠中絶強制スキャンダル

筆者自身が“ジャニーズ・タブー”を思い知ったのは、2000年のとき。月刊誌『噂の眞相』(2004年休刊)が、2000年12月号で、

「国民的アイドルSMAPリーダー中居正広を襲った妊娠中絶劇の顛末独占衝撃告白」

という記事を掲載した。

記事によると、中居正広と女性は1996年から付き合うように。

一時別れていたものの、2000年になりまた中居の方から連絡が来るようになり関係が復活。それからしばらくして女性の妊娠が発覚。女性は中居に「できればうみたい」と妊娠を告げたものの、中居は、

「もしうんだら事務所に切られてしまう」

と拒否。そして中居は

「大丈夫だよ、まだただの細胞だし、手術だって簡単でたいしたことはない。俺の友達も何人も下ろしているけど、その日のうちに仕事だってできちゃうくらいだし」

と中絶を迫った(*3)。

しかも、告白した女性は中居に中絶同意書にサインをされており、『噂の眞相』は同号のグラビアで、その中絶同意書も公開した。

また女性は、中絶後、中居に電話をかけ、その内容をテープに録音。その音声を噂の眞相はそのままインターネット上で公開した。それにもかかわらず、このスキャンダルは一般に知られることはなかった。

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

疲れたら飯食って寝ろ!精神科医が“食事=睡眠>>>>入浴”と考えるワケ

「食事」「睡眠」「入浴」。どれも健康な生活を送る上で欠かせないものと感じます。しかし、この3つの行為の優先度には差があるとか。メルマガ『バク@精神科医の医者バカ話』の著者で、現役の精神科医・内科医としての実績を持つバク先生が「風呂の歴史」を振り返りながら解説します。

疲れたら飯食って寝るに限る!というかそうしないと病んじゃうよというお話を風呂の歴史から振り返る回

みなさんこんにちは!バク@精神科医です。

ここしばらくの気候の乱高下で体調など崩されていないでしょうか私はモロに煽りをくらい胃痛で少し寝ていたら起きたら4月27日の午前2時になっていました。メルマガの発行も遅れたし(本当に申し訳ありません……)、この上外来が休みでなかったらと思うとゾッとします……と書いてふと思うワケです。

(いや?体調悪いんだから仕事は休んでしっかり体調を治すべきでは?)と。

精神科医として外来で「しんどいなら休みましょう」と患者さんには言っているのに、自分も外来で内科の先生に同じことを言われそうだなぁと反省しつつ今回のお題は「風呂の歴史」です。いや、精神科で風呂って何が関係あんねん!?と思われるかもしれませんが、結構関係があるので外来で説明に使えないかなぁと思って調べ出したら意外と奥深い日本人とお風呂の関係を発見しましたのでご報告いたします。

精神科外来と風呂

外来に来る患者さんは大体綺麗です(近づいて行ってクンクンしたりしないですが、一部数年お風呂に入っていない方以外は綺麗だと認識しています。数年ものの方は流石に入室されるだけで目に染みます……)。

外来という「外」に出る時、患者さんはどんなにしんどくてもほぼ風呂に入ってきます。これは私が内科医の時に適応障害でめちゃくちゃ酷い抑うつ状態になった時も同じでした。通院は状態が悪かったので毎週行っていましたが(薬が合わなくて全然眠れないし、しゃべる相手も主治医しかいなかったので、ひたすら「しんどいです」しか言わない患者だったので、今思うと主治医も大変だっただろうなぁと思います。一人暮らしだったので正直入院した方が良かったと今なら思えるんですけれど、主治医の紹介できる入院先が全部大学病院の関連病院ばかりだったし、私も主治医も知り合いのいる場所に入院するというのに抵抗がありました……)、その毎週の外来通院の直前が私の唯一の入浴機会でした。

それ以外は外に出ることは無いし(食事をどうしていたかと言うと、心配してくれていた同期が差し入れてくれるバウムクーヘンだけを食べて生きていました。全く食べられないところまで落ちている場合はまずカロリーが入るなら栄養はの二の次だとこの経験から思います)、私は布団と同化してグズグズと過ごしていたのですが……外来やってると皆さんめっちゃ風呂だけは毎日入ろうとしてて心配になります。

中には「仕事から帰ると気絶するように床で午前1時くらいまで気がついたら寝てしまう。起きたら必死になってお風呂に入って仕事に備えて寝ようとするけれど眠れなくて……」という方もおられ、「あれ?食事は?」と聞いても「食欲がないので食べていません」と言う回答が返ってきたりします。

これは本当に危険な行動だと言うことが広まってほしいなぁと思いますがかなり多くの患者さんがやってしまっています。

社会人(学生さんも)として、入浴(見た目)>食事という感覚が蔓延しているのですが、体からすれば食事=睡眠>>>>入浴です。

私の精神科の恩師からひたすら言われていた金言として「飯食って屁こいて寝れんようになったら病気になる」というのがありますが、飯食って(食事)屁こいて(下痢でも便秘でもない)寝る(睡眠)!というのは本当にどこかが崩れるとメンタルが折れ出します。

そしてこの金言には「風呂入って」は入っていません。つまり風呂はメンタルの基礎の基礎としては捨てて良いレベルなのですが、どうしても現代人は食事や睡眠より入浴を優先してしまいがちです

これは「毎日入浴しないのは汚い」という感覚(というか思い込み)が根付いているからだと思います。私もメンタルが折れるまではそうだと思っていました。でもバッキバキに折れて数ヶ月休職に追い込まれた時「風呂」はとてつもなく疲れるし、しんどいし、命懸けでした。

これは大袈裟でもなんでもなく、飯も食えず(カロリーカスカス)、寝れてもいない(脳は全く休まってない)ボロボロの状態では、服を脱いで(この時点で物凄く精神的に心細くなる)、湯を浴び(風呂桶なんかに入ったら水の重みで出られなくなりそうになるからシャワーが限界)、体と頭を洗い(この辺の順番やタイミングすら無意識ではもう出来ず、必死にカスカスの脳みそをフル回転させる)、流し(どこまでゆすげば良いのかもわからない)ます。もうヘトヘトになります。ここから体を拭いて髪の毛を乾かすという重労働!

一回この動作がしんどくなった私は復職後、当直中に風呂に入らない医者に成長しました。最初はビビりまくっていましたが、別に誰にも何も言われません。……あれ?もしかして毎日風呂に入らなくてもそこまで臭くならないのか?(その日の行動や体質によると思いますが)

そもそも水道環境が整いまくった現代でこれなので、昔はどうしてたんや?となり、ちょっと調べてみました。

この記事の著者・バク@精神科医さんのメルマガ