在米猫好き医学博士が明かす、仰天アメリカ動物医療費

ペットを飼うということは、その命を全うするまできちんと責任を持って育てるということ。それ相応の覚悟が必要です。同時に、飼うことで発生する医療費面も考えておかなければなりません。人間違い公的な保険がないので、一回の治療でそれなりのお金がかかってしまいますからね。しかし、メルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の著者で米国在住の医学博士・しんコロさんによると、アメリカでの獣医療費は日本とは大きく違うんだとか。愛猫の入院体験とともにアメリカの獣医療の実情を明かしてくれました。

アメリカの動物医療費について教えてください

Q. こんにちは。アメリカの動物医療費について再度教えて頂けないでしょうか?

私がニャンコでお世話になってる日本の動物病院は、補液1,500円、注射1,300円、薬は種類によって変わりますが1週間で約1,500円以下。再診料800円、去勢15,000円、避妊25,000円、入院は1日3~6,000円(症状による)といった金額なので、大変助かっています。行く時間が決まっていれば、予約診療もしてくれます。以前、アメリカはとても医療費が高いとおしゃっていました。どうしてそんなに高いのでしょうか。どれくらい高いのか、追記で教えて頂けませんか。また、日本みたいに殺処分はあるのですか?

しんコロさんの回答

アメリカは動物の医療費は非常に高いですね。しかも、治療をする前に支払うサインをさせられます。まあ当たり前のことですが、払う意思があることを証明しないと治療を開始してくれません。アメリカの獣医の費用は処置の種類にもよりますが、おおよそ日本の7倍程度だと思います。ティッティの入院の時は約70万円でしたが、日本ならおそらく10万円くらいかと思います。

どうしてそこまで高いのかは様々な理由があると思いますが、そこまで高くしても法的に許されるのも問題でしょうね。患者としては病院が請求する額が気になりますが、関連業界全体が高いのが暗黙の了解になっているのも問題ですね。

アメリカは医学は先端なのに医療は遅れています。また、高等教育も先端なのに学費などを含めた環境は最悪です。

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ボディメイクのプロが斬る!効く筋トレと効かない筋トレの違い

筋トレを行っている人にお尋ねします。実際にトレーニングをする時、どんなことを意識してやっていますか?ただやみくもに行うことは良くありません。きちんと目的意識を持ち、より効果的にトレーニングする必要があります。メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の著者である桑原弘樹塾長が、筋トレを行う上での基本的な意識付けから、その実践方法まで論理的に説明してくれています。

筋トレ時に一番意識していること

Q. 筋トレをする時に、一番意識している事は何でしょうか?あるいは選手への筋トレ指導の際に、一番意識している事は何ですか?高校生の野球と、大学生のラグビーを担当しています。(41歳、男性)

桑原塾長からの回答

私が自分自身でも、また人に対して指導させていただく際にも最も意識することは、効かせる」という行為です。重さから逃げないという事も大切にしていますが、重量はあくまでも効かせるための重要な手段であって、それが目的ではありません。重量が目的になった時、それは競技になってしまいますから。
重量と同様、ストリクトなフォームも効かせるうえで重要な要素となります。

そして、重量とストリクトなフォームとは相反する要素でもありますから、ストリクトなフォームを前提に重さを追求していって、やがて重さが勝ってフォームが崩れるようになった時、ぎりぎりまで踏ん張ってフォームを修正する、の繰り返しになります。

そもそも効かせるという行為は、人間や動物の本能に反する行為でもあります。効かせたら動きは鈍くなりますから、走るにしても挙げるにしてもパフォーマンス的にはマイナスなのです。だから、意外にも運動神経のいい子は、筋トレが苦手だったりします。それはすなわち効かせるのが苦手なのです。まずは軽い物を重く感じさせるという、本能に逆らうような行為が筋トレの極意のひとつであることを意識して臨んでいます。

筋トレは速筋を意識せよ

二つ目には、速筋をなるべく意識するようにしています。一つ目の効かせるとういうのは、速筋に対して効かせるという意味だからです。私たちの筋肉は大雑把に分けて、速筋と遅筋で成り立っていますが、日常的に使っている多くは遅筋です。それほど大きな力を発揮するシーンは日常の中ではあまりありませんから。
一方、電車でずっと立っていたり、仕事中にデスクで一定の姿勢を保っていたりと、小さな出力ながら維持したり継続させる力は使うシーンが多いのです。

結果として、速筋に刺激を与えるという行為は筋トレのような特殊な事をしないと、なかなか効果的に行えません。そして、筋肥大は速筋が起こす現象ですから、スタミナもさることながら瞬発的な大きな力を発揮する必要があるアスリートにとっては、筋トレによる速筋への刺激が不可欠というわけです。

ところが、筋トレをすれば速筋に刺激がいくかといえば、それほど単純なものではありません。なぜなら筋トレですら、多くは遅筋を使っているからです。例えば、アームカールを10レップ行うとして、それが楽々できている場合は遅筋でこなしていることになります。

速筋は遅筋がギブアップして初めて刺激が行くという仕組みになっていますから、10レップのうちの8~9レップでしんどいなぁと感じるような負荷設定にしてやる必要があります。この時に、先の重さなのかフォームなのかの選択が必要になってくるのです。

ストリクトなフォームで8レップ目でしんどいなぁと感じられたら、それは軽い重量でもOKですし、重さを追求した方が少々フォームが崩れても8レップ目でのしんどさが体感出来るのであれば、重さを重視したらいいと思います。

いずれにしても、このしんどいと感じてからの1~2レップだけが速筋に効くのだという意識を持つことで、しんどさを乗り越える事が出来るようになります。やはり、理屈を理解しているのといないのでは、そこを乗り越える際の感覚が変わってきますから、学生に対してもそこを理解させる事は結果的にトレ強度を上げる事につながるでしょう。

三つ目に意識しているのは、スティッキングポイントです。これは、言うは易し行うは難しの典型ですが、一番しんどいポイントをしっかりと乗り越えられるか否かという点です。

スティックとは糊の事で、まさにグッと動きが止まってしまうポイントの事です。種目によっても、また個人差もありますが、必ずどこかで動きが鈍くなるポイントがあります。例えば、ベンチプレスの場合、一番バーを下げた状態がスティッキングポイントである事が多く、ダンベルプレスの場合は一番下から少し挙げた状態の所にスティッキングポイントがある事が多いと思います。サイドレイズの場合は肩から少し上の状態で、アームカールやプリチャーカールの場合は腕を一番下げた状態です。

どうしてもこのスティッキングポイントを避けてしまうのですが、このポイントこそが「おいしい」ポイントでもあります。

ベンチプレスをする際に、重さを追求していくとバーを胸まで降ろさずに行うようになりますが、そうなると、重さを重くしていっても効いたという観点からは効率が落ちてしまいます。スクワットも同様ですべてフルスクワットを行う必要はありませんが、自分なりの高重量をもっとも挙げられるというフォームの場合、スティッキングポイントを上手に避けているケースがほとんどです。

仮に重量が落ちても、そのポイントが効かせるための「おいしい」ポイントなのだという意識を持って、各自のフォームチェックの際にそのポイントがどこにあるかと、それを避けないようにするようアドバイスをしてあげてください。

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隠れ残業も再配達も一気に解決させる「スマートロック」の快進撃

「スマートロック」という言葉を聞いたことがありますか?ITに興味があったり、家電好きな人などには当たり前のワードかもしれませんが、知ってはいるけど実際には使っていない、よくわからないという人が多いのではないでしょうか?しかし、こんなに便利な機能を使わないなんてもったいない!ということで、マーケティングコンサルタントの理央 周さんが自身のメルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の中でスマートロックについて詳しく解説。さらにその先にあるサービスまで紹介しています。

売り上げを稼ぐには市場拡大を狙え~スマートロックの広がり!

スマホでドアを開け閉めできるという、便利な「スマートロック」が最近話題になっています。スマートフォンにアプリを入れておき、スマホ上の操作でドアの施錠・解錠が簡単にできるので、「便利だ!」ということで流行り始めているそうです。

特徴は、遠隔でも操作できることと、今「鍵がかかっているか、いないか」という状態が分かること。私もよくやってしまうのですが、ワンちゃんの散歩などでちょっと家を出た時に、「鍵をちゃんと掛けたかな?」と心配になることがあります。そんな時にも確認し、もしかけ忘れていたら施錠することができたりするので、便利といえば便利ですよね。

メリットとしては、スマホのアプリで全て完結するので、じゃらじゃらと鍵を持ち歩く必要もありません。荷物にもならず、また外出の時も忘れにくい、失くしにくいというメリットがあります。取り付けも、今ある鍵の上からちょっと被せるようにすれば良く、簡単に取り付けができることも普及した理由です。この辺に新製品導入時のヒントがありそうですね。

さらに、アマゾンやグーグルのAIスピーカーにも対応していて、「OKグーグル、鍵を閉めておいて」と声を掛けるだけで、中から施錠できるものまで商品化されています。もちろんデメリットもあります。スマホのアプリなので、電池が切れたら使えなくなりますし、Wi-fiのような電波も必要です。当たり前ですが、スマホそのものが無ければ家に入ることができません

この話題を調べていたら、「とても困った・・・」という体験をした人のブログを見つけました。その方は「ゴミを出しに部屋から出た時はスマホを持っておらず、オートロックにしてあるのでそのまま締め出され、マンションの管理会社に電話しようと思っても電話がないので、交番に行き、それでも解決せず、友人がやっているバーに行きお金を借りて、ホテルに泊まり翌日管理会社に鍵をあけてもらった」というあまり笑えない体験談でした。

ここまで主に個人向けに普及してきたスマートロックなのですが、ここのところその活躍の場が、企業向けにも広がろうとしていることにも注目したいところです。

日経新聞(10月7日)の記事によると、ビットキーというスタートアップ企業が始めている試みがあるそうです。食材のネット通販会社ポケットマルシェで商品を注文すると、配送会社のココネットが商品を届ける日時を教えてくれて、その時だけ開けられる電子上の鍵が発行されてお客様の玄関に置くことができるようにするということです。いつ配達員が来て帰ったのかも記録できるそうです。セキュリティーの面、不安があるなどの壁はありますが、企業の側からすると再配達を減らすことでの、人出不足解消の一助になりそうです。

このような記録管理ができることで、オフィスの入退室にも使われるようにもなっています。その使われ方も変わってきていて、これまでは情報保護などのセキュリティ目的が主でしたが、合鍵の代わりに使うことができるので、働いた時間の管理にも使えるとのこと。まさに、ユーザーイノベーションですよね。こっそりと働く「隠れ残業」を防ぐことができる、という需要にも対応できます。

このようなことを実施するために、これまでは大掛かりなシステムを組んで社員全員にカードキーを発行する必要があったのですが、スマホアプリにすることでより安価にできるようになり、ベンチャーや中小企業にも広がりそうです。 

シェア経済においても使われそうです。民泊では、その日だけのスマホでの鍵番号で、鍵の受け渡しをネット上でできるようになります。このように他業種間でひろがっていくと、さらに他の使い方も生まれ、多くの異業種間での連携ビジネスにもなるでしょう。

このスマートロックの広がりに学べる点は2つ。良い点としては、商売の基本である「お客様の不便や、お困りごとを“どけて”あげる」という点に忠実であること。それを、ITやネットを使って便利さを提供している点です。そしてこの利便性を対法人向けに広げる発想力と展開力も、学びたいところですよね。

もう1つは、IT やインターネットに「過度に頼りすぎると危険」だと警鐘を鳴らしてくれていること。スマートロックはこれから、セキュリティを含め超えるべきハードルが多くあります。便利さの代償として自分の個人情報は出ていきますので、私たち使う側としてもその点を十分考慮して、使うかどうかを決めると良いですよね。

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デマが真実として広がる可能性も。Twitter「新機能」の盲点とは

誰とでも簡単に繋がれて、気軽に交流ができると人気のソーシャル・ネットワーキング・サービス「Twitter」。アカウントを持っているユーザーであれば、「ツイート」と呼ばれる半角280文字以内のメッセージや画像、動画、URLを投稿でき、ツイートに対する返信「リプライ」を送ることができるというサービスだ。俳優やアーティスト、政治家などの著名人も利用しており、2019年には利用者は3億3千人を超えた。

心ない人による誹謗中傷

メールアドレスや電話番号を持っていれば、誰でも簡単にTwitterアカウントを作成できる点が、ここまでTwitterが流行した理由のひとつであることは間違いない。しかし、これにはデメリットもあった。

というのも、ある特定の個人を誹謗中傷するためだけのアカウント、いわゆる「捨て」のアカウントも簡単に作成できる点だ。実際にTwitterには「捨て」のアカウントが多く存在し、前々から特定の個人への誹謗中傷が問題視されてきた。

気になる新機能

年内に予告されたのが「会話に参加できる人」を制限できるようになる機能。ツイートを入力する際に、「誰でもスレッドに参加できる」「自分がフォローしているユーザーとメンションしたユーザのみ」など、会話に参加できるユーザーの種類を選択できるようになるという。これにより、誹謗中傷のリプライを事前に避けることが可能になる。しかし、この新機能には大きな問題点も指摘されている。

成人式の会場に入れない問題が深刻化。新成人たちの悲痛な叫び

1月の祝日である「成人の日」。この日に全国でおこなわれる成人式は、一生に一度の節目となる式典、新成人たちの思い出として長年心に残っていくであろう大切な行事だ。GENERAL RESEARCHが行なった「成人式に関するアンケート」でも、成人式を必要だと思う割合は、実に79.8%にも及んでいる。しかし、この成人式に「参加したくても参加できない」という人たちが近年続出しているというのだ。一体なぜだろうか?

「成人式に参加できない」原因は、地方の「大合併」問題

朝日新聞によると、昨年の群馬県高崎市の成人式では、多くの新成人が会場の中に入れなかったという。高崎市は、2006年〜2009年に周辺6町村と合併。昨年の人口は37万人を超えていた。例年4千人前後の新成人がおり、合併前の旧市町村ごとに全7会場で成人式を開催しているという。

昨年問題となった「群馬音楽センター」には、対象者の約7割に当たる旧高崎市域の新成人が集まる。昨年の対象だった新成人2795人に対し、出席者はセンターの定員を60人超える1995人だった。過去4年間の参加者も1918〜2041人で、一昨年を除く3回は定員を20〜110人上回っていた。出席率が69〜71%の状況でも、参加者の人数が会場の定員を上回るというのは、いかがなものか。

式典会場の大きさ問題

横浜市でも、新成人の人数より会場の収容人数が少ない。市のHP内には、「横浜アリーナの定員を考慮すると、横浜市に在住の新成人以外の方を受け入れることはとても難しい状況」として、以前横浜に住んでいた新成人は参加できないとの記載もある。高校3年生以降に進学や就職などで横浜市から転出した新成人ですら、当日入場券を持っている新成人の人が入場し、会場に空きがあった場合でしか参加できない。

このように、定員超過が「蔓延化」されている地域は、高崎市や横浜市以外にも多くある。過去数年間の成人式後の日本のネット上でも「入れなかった」という投稿が見られた。

日本が譲歩した?韓国への「フッ化水素」輸出再開に批判が殺到

産経新聞日本経済新聞などによると、化学メーカーの森田化学工業(大阪市)は10日、日本政府による韓国への輸出管理の厳格化で停止していたフッ化水素の輸出を約半年ぶりに再開したことが明らかになった。昨年7月以降輸出できなかったが、12月24日に日本政府から許可を得て、今月8日に出荷したという。同製品は日本政府が対韓輸出管理を厳格化した3品目の一つで、森田化学では約半年間に渡り輸出できない状況が続いていた。日本のネット上では、再開に「甘い」などと批判の声が相次いでいる。

半年ぶりにフッ化水素の輸出を再開

日本政府がついに韓国への輸出を再開した。フッ化水素は半導体の洗浄に使用されるもので、日本企業は高純度のフッ化水素を製造する技術に優れており、森田化学は合弁会社を通じてサムスン電子やSKハイニックスなど韓国半導体メーカーに供給していた。

日本政府は昨年7月、フッ化水素など3品目の対韓輸出規制を強化し、輸出には個別申請が必要となっていた。森田化学は「許可を得るまで想定以上に時間がかかった。今後は早めに申請するなどして継続出荷できるように努める」(広報担当者)と話していると産経新聞が伝えている。

森田化学によると、同社は輸出停止前、韓国のフッ化水素市場で約3割のシェアを占めていた。

韓国国内では別の動きも

一方、アメリカの化学メーカー、デュポンが半導体の核心素材「極端紫外線(EUV)用フォトレジスト」の生産工場を韓国に建設すると日本経済新聞が報じている。同製品は日本勢が世界シェア9割超を握り、日本政府が対韓輸出管理を厳格化した3品目の一つ。韓国政府は半導体材料の国産化を掲げ外資企業の工場誘致を促しており、デュポンのような動きが増えれば日本企業の競争力に影響する可能性もあるという。

新しい年を迎え、対韓輸出管理を厳格化していた状況に様々な動きが出てきた。昨年末に 安倍総理大臣と文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1年3カ月ぶりとなる日韓首脳会談を行ったが、そこで今回の動きに繋がるような流れが何かあったのだろうか?

現役教師が暴露。親が子育てを周りと比べて不安になる当然のワケ

「自分の子育てが間違っているかもしれない」と不安になり、よそのお宅を羨ましく思ったことはないでしょうか。今回の無料メルマガ『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』では、著者で既に20年近い保護者面談の経験も併せ持つ現役教師の松尾英明さんが、そもそも「子育てに自信がある親のほうが少ない」と断言する理由を解説すると共に、子育てを他と比べずに済む「考え方のポイント」を記しています。

「子育てに自信がないです」

もう20年近く学級担任をやっているので、保護者面談もかなりの数を行ってきた。単純計算して500人を相手に、1,000回以上は行ってきたことになる(大体どの学校も1年間で2回以上は面談を行う)。

その中で、十数年前から変わらず、多くの保護者が共通して感じていると思われることがある。それは「自分の子育てはもしかして間違っているのではないかという不安感である。

同時に「周りは上手にやっているから、自分も合わせないといけないという焦りである。

しかし実際、この二つが事実だとしたら、同時に成立することはない。つなげて考えると「ほとんどの人が子育てを間違えていて、かつほとんどの人は子育てが上手だ」ということになる。論理的に矛盾が起きる。

要は隣の芝生は青く見えるという現象である。みんな相当に全力を尽くし、これ以上なく真っ当に子育てをしているのだが、自信がない。

なぜか。

全員初めてのこと」だからである(初めて生まれてきた子を育てるのも初めてだし、一人目を育てながら二人目を育てるのも初めてである)。初めてのことというのは、大抵の人は自信がない。そして自信がないと、周りの人が上手くやっているように見えるものである。

つまり、「子育てに自信がもてるという事態は、ほとんどの人にとって一生訪れることはない。常に「トラブルの連続」であり、「悩みの連続」であり、一生「結果待ち」である。

更に悩みを増長させる要素の一つに、周囲の余計な雑音があることも多い。周囲から「もっとこうすればいい」「もっとうまくやれないの」と言わている気がする。最近は様々な子育て情報が溢れかえっているせいで、逆に悩みの種が増える。ビジネス的視点からだと、子育ては大変に非能率で非論理的に見える。

大抵、周囲はあまり関わっていない割に余計なことを言ってしまい、当事者の親を困らせ悩ませているものである(私自身も御多分に漏れない)。「わかっちゃいるけど、どうしようもできないというのが大抵の本音のようである。

朝から晩まで全力で子どもとぶつかり稽古」をしている親の苦労なぞ、知る由もない(反抗期は特にひどい)。こちらがどんなに理解を示しても、「出産の苦しみがわかる」というようなもので、本人以外の完全な理解は無理である。

要は、みんな全力でやっている以上、その子育てに間違いはないというのが真実である。ただ全力でやっていても、「こうなって欲しい」という願いにその子どもがこたえるかどうかは、別問題である。子どもは「こうなりたい」と願うものにしかならない。薔薇の花を咲かせてほしくても、子どもの持っているのは向日葵の種かもしれないのである。

だから親は「こうなったら本当はいいんだけど、ならなくてもいいや」ぐらいの余裕のスタンスが欲しいところである。ただ日の当たるところに置いて(適度な環境)、水やり(愛情)だけは忘れないことである。それでたとえ薔薇の花が咲かなくても、それは親の責任ではないし、元々不可能な注文である。

また一方で「ガラスの覆い」までしてやる必要はない。蝶やハチは花の友達なのだから、放っておく。不安から焦って先回りしすぎないことである。温室育ちは、自然の中に出た時に大変弱い。

自分が本気でがんばっていると思えるのなら、その子育てに間違いはない。ただ「これはやりすぎかも?と思ったら、立ち止まって、然るべき相手に相談すればよい。面談も、そういう点で意味がある。

みんな、自信がない中で、がんばっている。だから、他人と比べなくても、とりあえず大丈夫なのである(どちらかというと、周りと比べて焦って余計なことを色々やりすぎる方が、かえってよくない)。

子育てに自信がないと言われる全国の親御さんに、少なくともここまでは大丈夫ですとエールを送りたい。

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知らない人が騙される。放置するとヤバい、新たな架空請求の手口

身に覚えのない請求書が届く「架空請求詐欺」は広く知られるようになりましたが、最近はこうした詐欺を充分に警戒している方をターゲットにした、新たなる卑劣な手口が確認されているようです。今回の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では著者でマンション管理士の廣田信子さんが、素人目に判断しにくい詐欺の実態と予防策を記し注意を呼びかけています。

架空請求詐欺を無視すると債権が確定する?

こんにちは!廣田信子です。

「地方裁判所民事訴訟部」というような裁判所を騙った架空請求詐欺がずいぶん蔓延しました。下記のような実際の裁判所からの通知にそっくりの文章の通知が届いたらどっきりしますよね。ひょっとしたら、知らない間にネットのサイトで課金手続きをしてしまったかも…と。

提訴の告知

 

あなたは支払い義務違反という事で、地方裁判所に訴状の提出が行われ、受理されております。

 

この件に関して異議申し立て、または取下げ希望がある場合、下記日付までに答弁書の御提出または、当局にて御相談受け賜わっておりますので、民事訴訟部ご相談窓口にお問合せ下さい。

 

御連絡なき場合には、この通達の14日以内に届く裁判所の出廷命令状の通達を御確認ください。

 

また原告側の言い分で裁判の希望日時等が全面的に認められる場合がございます。

 

なお当該裁判の判決を履行いただけない場合は、財産の差押え等の強制執行の法的手続きがとられます。

ところが、そこにある「民事訴訟部」の電話番号は詐欺のアジトのもの。電話をしたことで、詐欺に巻き込まれてしまうというものです。だから、身に覚えのない請求に関する裁判所を騙った通知の電話番号は絶対に電話をしてはいけない。…と、私も、過去記事に書きました。

ところが、詐欺はより巧妙になり、最近は、本当に裁判所からの通知が届くという詐欺が広まっているといいます。詐欺グループが、まったくの架空請求で、裁判所に少額督促や少額訴訟の申し立てをし、その手続きが裁判所によって開始されるのです。

なんで、裁判所が詐欺に加担するの?と思いますが、裁判所は、一方から支払い義務違反の申し立てがあれば、手続きを開始します。その請求が正当なものであるかどうかは、手続きが開始した後、相手のいい分を聞いて判断するのです。身に覚えがない架空請求であっても、裁判所の正式な手続を悪用する形で請求してきた場合には、放置しておけないのです。

本当の裁判所からの支払督促、少額訴訟の呼出状等を放置し、何も対応をしなかった場合には、そこで、架空の債権が架空でなく確定してしまうのです。管理費等の未払金の支払督促、少額訴訟で、相手側から反論がないと、そのまま、管理組合側の主張が法的に確定するのと同じです。裁判所を悪用した詐欺では、相手が詐欺と思って放置することで、架空の債権が裁判所で認められてしまうことを狙っているのです。

詐欺グループの悪知恵には驚かされます。本当に裁判所からの通知なのか裁判所を騙った通知なのかは素人では区別がつきにくいのです。ですから、まったく身に覚えのない通知であっても、放置はできないということになります。

しかし、そこに記載されている電話番号にすぐ電話をすることは絶対にしてはいけません。自ら裁判所の電話番号を調べるか、消費生活センターに相談することです。

それが、裁判所を騙った詐欺であると分かれば、無視すればいいのですが、もし、本当に裁判所からの通知であったら、裁判所にきちんと意義申し立てをしなければなりません。架空請求で、相手からの異議申し立てがあったものを、裁判で争うことはしませんから、その時点で終わりになります。しかし、これはなかなか大変なことです。普通に生活している人は、裁判所からの通知というようなものに不慣れですから。

請求の内容によっては、親族や親しい友人には相談しにくい場合もあります。近くに相談できる法律にくわしい人がいなければ、何かおかしいと感じたら、まず、消費生活センターに何でも相談する癖付けをした方がいいかもしれません。

とにかく、こういう詐欺があることを多くの人が知るがまず一歩です。

法務省の注意を呼び掛けるページ↓

督促手続・少額訴訟手続を悪用した架空請求にご注意ください

国民の利便性向上のために設けられた支払い督促や少額訴訟の手続きが悪用され、被害者を生み、税金を無駄にすることは、ほんとうに許しがたいことです。

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なぜ、佐藤可士和はヒット商品を立て続けに生み出せるのか?

数々のヒット商品を生み出し、日本を代表するクリエイティブディレクターとして知られる佐藤可士和氏。ユニクロやセブンイレブンなど、我々がよく目にする一流企業のブランディングを数多く手掛ける「天才」は、普段からどのようなことを心に留め、仕事にあたっているのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、佐藤さんが自ら「ヒット商品を生み出す秘訣」について語っています。

佐藤可士和氏に聞く「ヒット商品を生み出す秘訣」

ユニクロのロゴデザインなどを始め、日本を代表するクリエイティブディレクターとして知られる佐藤可士和氏。7年前に『致知』にご登場いただいた際にヒット商品を生み出す秘訣を語ってくださいました。


 (ヒット商品を生み出すには)商品の本質を見抜くことが肝要です。本質を見抜くとはある表層だけではなく、いろいろな角度から物事を観察し、立体的に理解するということです。そのためのアプローチは様々ありますが、中でも僕が最も重要だと思うのは、「前提を疑う」ということです。これは僕のクリエイティブワークの原点ともいえるフランスの美術家、マルセル・デュシャンから学んだことです。

20世紀初頭、皆が一所懸命絵を描いて、次は何派だとか言って競っている時に、デュシャンはその辺に売っている男性用の小便器にサインをして、それに「泉」というタイトルをつけて、美術展に出したんです。キャンバスの中にどんな絵を描くのかということが問われていた時代に、いや、そもそも絵を描く必要があるのかと。見る人にインパクトを与えるために、敢えて便器という鑑賞するものとは程遠いものを提示して、アートの本質とは何かをズバッと示した。つまり、そういう行為自体が作品であると。

ただ、必ずしも前提を否定することが目的ではありません。一度疑ってみたけど、やはり正しかったということも十分あり得るでしょう。大事なのは、「そもそも、これでいいのか?」と、その前提が正しいかどうかを一度検証してみることです。過去の慣習や常識にばかり囚われていては、絶対にそれ以上のアイデアは出てきませんから。

あと一つ挙げるとすれば、「人の話を聞く」ことが本質を見抜く要諦だといえます。相手の言わんとする本意をきちんと聞き出す。僕はそれを問診と言っていますが、プロジェクトを推進していく際はこの問診に多くの時間を割いています。じっくり悩みを聞きながら、相手の抱えている問題を洗い出し、取り組むべき課題を見つけていくのです。

(問診にあたっては)自分が常にニュートラルでいること、それが重要です。邪念が入るとダメですね。人間なので好き、嫌いとか気性の合う、合わないは当然あるじゃないですか。ただ、合わない人の言っていることでも正しければ、その意見に従うべきですし、仲のいい人でも間違っていれば「違いますよね」と言うべきでしょう。

感情のままに行動するのではなく、必要かどうかを判断の拠り所とする。いつも本質だけを見ていようと思っていれば、判断を間違えることはありません。(『致知』20129月号)

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韓国に誠意も道徳も通じぬ。韓国憲法裁判所の異常判決から学ぶ事

日本では安倍外交の成果だとされる向きもある、2015年になされた日韓慰安婦合意ですが、先日、韓国憲法裁判所が「無効」という判断を下したようです。これを受け、情報戦略アナリストの山岡鉄秀さんは今回の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』で、自分たちの常識が国際的に通用すると思い込んでいる日本人の甘さを指摘するとともに、今後の韓国との交渉における注意点を記しています。

韓国憲法裁判所の異常判決から日本人が学ぶべきこと

全世界のアメ通読者の皆様、山岡鉄秀です。

元慰安婦と称する韓国人女性たちが、2015年12月末に電撃的に行われた日韓慰安婦合意は日本政府への賠償請求権を阻むもので憲法違反だ」と訴えていた件で、去る12月27日、韓国憲法裁判所は「憲法違反ではない」として訴えを却下しました。

この報に触れて、「珍しく韓国の憲法裁判所が正しい判断をしたと勘違いをした方もいらしたようですが、とんでもない話です。

韓国憲法裁判所は、「日韓合意はそもそも書面の交換も国会の同意もない政治的な合意で、効力も不明だから、憲法違反にもなり得ない、それ以前の問題だ」と言っているのです。

つまり、「日韓合意など有効な合意ではないと言いたいわけです。ここまで政府間の合意を反故にできる国も珍しいですね。心から呆れます。

文在寅大統領の説明も支離滅裂です。「合意について破棄したり、再交渉も求めないが、裁判所の判断は尊重する」なんて意味不明です。日韓慰安婦合意に基づいて設立された財団も一方的に解散してしまいました。

これに対する日本政府の反応は、「引き続き、慰安婦問題をめぐる日韓合意の着実な実施を韓国政府に求めて行く」だけです。

この状況について、皆さんはどう思われますか?

「この問題は決着済だと言えるようになったのは安倍政権の外交成果だ」と主張する人達がいます。「韓国政府は自分たちが約束を守らない信用できない国だと自ら世界に証明して恥をかいたのだから、日本の勝ちだ」と主張する人達もいます。私ははっきり言って、どちらの主張も間が抜けていると思います。

私と私の豪州の仲間たちは、2015年の日韓合意に対して当初から一貫して批判し、反対して来ました。

これに対して、「日韓合意に反対する保守派は、安倍総理の深慮遠謀がわからない馬鹿だ。韓国はきっと合意を破る。そうすれば、韓国が仲介したアメリカの前で恥をかくのだ」と主張する人達がいました。さらに、「さっさと10億円を韓国に払ってしまって、道徳的優位に立った方がよい」という人達までいました。

日本人はつくづくナイーヴな民族です。自分たちの常識が国際的に通用すると思い込んでいるのです。

とか道徳」は日本人にとって重要な概念ですが、日本の国境を一歩出てしまえば、それほど当てにならない概念もありません。ましてや、韓国に対してそれらの概念を持ち出すことほど無意味なことはありません。

はたして韓国は、予想通りに約束を反故にしました。しかし、彼らはそれを恥だとはもちろん思っていません。そして、肝心のアメリカも日韓合意肯定派が期待したように「メンツを潰された」と韓国を叱責することもありません。なぜでしょうか?

それは、「日本政府が自ら戦時中に韓国人女性に対して酷いことをしたと公式に認めたと解釈されているからです。いや、そんなことは言ってないし書いてない、と言っても無駄です。

あのような曖昧な言い方をしたら、印象としてそう取られてしまうのです。総理官邸は外務省の作文(日本語)がどう英語に訳されていて、それが相手にどういう印象を与えるか、まったく無知であり、それをチェックする機能もありません。これが致命的な構造的欠陥です(これに関しては拙書『日本よ、もう謝るな(飛鳥新社)』で詳しく説明してあります)。