普段は誰もいない「無人駅」に、土日祝日は“謎の行列”ができる理由

秘境の「無人駅」に謎の行列が土日祝日にできている……なんとも不思議な現象ですが、その理由とは? 今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者、佐藤きよあきさんが紹介するのは、幻といわれる駅弁のマーケティング方法です。

秘境の無人駅に謎の行列。その先には?

鹿児島県霧島市にある、JR肥薩線「嘉例川駅」。

明治36年の鉄道開業当初から残る、国登録有形文化財に指定された駅舎には、現在無人駅ながら、土・日・祝日になると、大勢の人が押し寄せます。

歴史ある駅舎の見物に訪れる人もいますが、ほとんどの人はある目的のために、遠くからやって来るのです。

「百年の旅物語 かれい川」。

駅弁マニアなら誰もが知っており、幻の駅弁と言われています。

土・日・祝日しか売っておらず、しかも、100食程度の限定。

すべて地元産の食材で、郷土料理ばかりが詰め込まれています。

地元の棚田で栽培される米「ひのひかり」を使い、原木栽培の椎茸と筍を入れた炊き込みご飯。

さつまいもと人参、ニラ、生姜で作るかき揚げ「ガネ」。

「ガネ」とは、鹿児島弁で「カニ」のこと。揚げ上がりの形がカニに似ていることから、こう呼ばれています。

千切り大根とこんにゃくの煮物を春巻きの皮で包んだ「千切り大根の煮物」。

茄子とかぼちゃに手づくりの麦みそを塗って焼いた「みそ田楽」。

大根と人参の酢の物「スセ」。これも方言です。

椎茸と筍をまぜ込んだ「嘉例川コロッケ」。

豪華さはなく、地味な色あいですが、田舎のお母さんが心を込めて作る、味わい深い優しいお弁当です。

竹の皮で作られた弁当箱に入っており、掛紙は黒バックに駅舎のモノクロ写真。

非常に渋く、趣きがあります。

子供はおろか大人までも。なぜガチャガチャ市場だけが急成長し続けているのか?

今や専門店も多数あるガチャガチャ。大人も子供も夢中になるその魅力と急成長の秘密を今回の無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で紹介しています。

急成長のガチャガチャ市場を読む⇒『ガチャガチャの経済学』

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ガチャガチャの経済学』小野尾勝彦・著 プレジデント社

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、現在急成長中のガチャガチャ業界のビジネスを、一般社団法人日本ガチャガチャ協会代表理事の小野尾勝彦さんが紹介した一冊。

著者は、1965年「ガチャガチャ元年」生まれで、29歳の時、玩具や雑貨のメーカーである株式会社ユージン(後に株式会社タカラトミーアーツに改称)に転職した人物。

まだ同社の社員数が18名、ガチャガチャ部門に至ってはわずか3名の時代からガチャガチャに関わっているということで、まさに業界の「生き字引」です。

本書では、ガチャガチャビジネスがどうやって進化してきたのか、その歴史と商品アイデアの変遷を振り返ります。

それに伴って、どう客層が変化してきたのか、どんな会社がどんな商品を投入してきたのか、しばらくガチャガチャから遠ざかっていた人でもわかるように、丁寧に解説されています。

現在のガチャガチャは、以前に比べると高単価の商品であり、グローバル化、キャッシュレス化も進んでいます。

ガチャガチャの「今」を知ることで、今後のトレンドや投資チャンスも見えてくる、そんな本になっています。

現在は、毎月300シリーズ以上の新作が出されているということで、ひょっとしたら近いうち行き詰まるのかもしれませんが、他業界の方にとっては、発想豊かなガチャガチャの商品アイデアに触れることで、新商品のアイデア、ヒントが見つかると思います。

ぜひ、読んでみてください。

実は“タカリ”の被害者?小渕ドリル優子が穴をあけてまで隠したかった大問題

9月13日に行なった内閣改造で、過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を入閣させた岸田首相。一方副大臣と政務官に目をやると女性はただの1人も選ばれず、対象的な結果となっています。その「原因」を考察しているのは、米国在住作家の冷泉彰彦さん。冷泉さんはメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、岸田氏の女性観に問題があるわけではないとした上で、女性の副大臣・政務官ゼロという問題の背景に考えられる「本当に怖い話」を解説しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年9月19日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

ドリル優子と「副大臣・政務官に女性ゼロ問題」を考える

どうも日本の政局には閉塞感が濃くなっています。別に岸田氏を降ろせとは言いませんが、国の成長力と生産性を確保するための必要な変更に取り組むように、何とか少しでもマトモな方向を向いて欲しいと思うばかりです。その準備として、3点ほど指摘しておきたいと思います。

1.西村康稔に加藤勝信。コロナ禍に責任回避を続けた政治

コロナ禍については、最新変異株の動向はあるにしても、社会的には出口から出てしまっています。そんな中で、尾身茂博士も委員会の解散により、政府のポジションからは解放されたようです。

尾身博士に関しては、コロナ対策に不満を持つ人々があれこれ悪口を言っています。アメリカでも同様で、功績のあったトニー・ファウチ博士は保守派を中心に散々な言われ方をしていました。

ですが、尾身博士もファウチ博士も感染症の専門家です。感染症の専門家のミッションというのは単純で、研究している感染症による死亡数を少しでも下げるのが、この方々のミッションです。

その一方で、対策等による社会的コストを考えて、最適解の政策を決定し、国民の協力を求めるのは政治家の仕事です。政治家が逃げ回っていて、また時には官僚組織の防衛に向かい、時には専門家と対立して経済優先に傾斜したり、あるいは経済への影響を専門家のせいにしたりしたのは、責任回避だと思います。

専門家はコスト100で死亡極小を主張するのが仕事です。一方で経済の専門家は、経済コストは極小で、死亡は許容範囲を主張するのでいいわけで、その中間にある最適解を決定して宣言し、国民に説明するのは政治の責任です。

コロナ禍の間、政治はずっとこの責任回避を続けてきました。例えばですが、西村康稔とか、加藤勝信というような方々は、「あれではダメだった」ということを、厳しく自戒すべきです。

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2.ドリル優子がドリルを使ってまで消したかった問題

小渕優子氏の選対委員長就任が話題になっています。小渕氏については、2014年に関連する政治団体の政治資金収支報告書に虚偽の記載が発覚しました。その際に、東京地検特捜部による捜索が入る前に事務所のPCのハードディスクにドリルで穴を開けて、廃棄したのは有名な話です。このエピソードを受けて、同氏は「ドリル優子」というニックネームをつけられて、現在に至っています。

この事件の顛末として、小渕氏は経済産業大臣をクビになり、元秘書は有罪判決を受けました。ですが、大切なのは

「ドリルで消したこと」

ではありません。そうではなくて、

「ドリルで消さなければいけないような問題」

があったのが問題なのです。

ドリルで消さねばならなかった問題とは何だったのか、それは、90年代に様々な紆余曲折を経て成立した「小選挙区比例代表制による政治改革」が踏みにじられたということです。もっと言えば、政治改革が想定した、政治とカネの問題におけるカネの流れが逆流しているのです。

まず、政治改革の第一の狙いは、それまでの中選挙区制における「自民党候補同士の熾烈な選挙戦」が、多額のカネを必要としていたわけですが、これを断ち切ろうとしたわけです。具体的には、定数1の小選挙区を設定すれば保守同士の戦いはなくなり、政策本位の選挙戦になるというのが制度設計でした。

中選挙区制の時代には、例えば80年代に岡山に住んでいた私が聞いた話では、倉敷とか総社といったあたりでは、橋本龍太郎と加藤六月が熾烈な選挙戦をしていて、陣営は「今日はこっちは天丼、こっちはカツカレー」などと有権者を接待して買収していました。それこそ、カネが無限にかかるような話だったのです。

小渕氏の場合も、お父様の恵三氏の場合は、中選挙区で中曽根康弘、福田赳夫と常に厳しい選挙戦を闘っていたわけです。そんな中で、有権者をまとめるための「観劇ツアー」などが常態化していたのでしょう。明治座に昼食、お土産、往復バス付きで招待する、会費は格安で差額は買収という方法です。

問題は、小選挙区制度になったら、この「観劇ツアー」は要らなくなったわけです。それこそ、恵三氏から承継した小渕優子氏の選挙区は、無風区と言われて常に得票率は70%前後となっていました。野党は対立候補を立てるのから逃亡してせいぜい共産党の泡沫候補が出るだけで、現在に至っています。ですから小渕優子氏は将来を嘱望された有力議員として全国で応援演説をする立場であり、地元では選挙運動をしないで良かったのです。

にもかかわらず有権者は「格安観劇ツアー」をせびり続けた、これは買収ではありません。むしろ反対です。タカリであり、悪質な賄賂の要求です。全く理不尽なカネであり、その源泉が実は選挙が公営化されたために税金から(一部かもしれませんが)出ていたわけで、観劇に行った人は全員が収監されて公民権停止になっていいレベルの犯罪だと思います。

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英BBCに“黙認”の過去。500人以上に性的虐待加えた「英国のジャニー喜多川事件」

これまでに少なくない被害者が声を上げ続けてきたものの、イギリスの公共放送局BBCが取り上げるまで無視され続けてきた、ジャニー喜多川氏による少年たちへの性加害。日本のメディアを動かした形となったBBCの報道ですが、同局が喜多川氏を告発した裏にはある事件に対する「深い反省」がありました。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、BBCで長らく放送されていた番組の名物司会者による常習的な性的虐待を取り上げ解説。同局がその犯行を把握していながら追求できなかった事実を紹介しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

英BBCが黙認。500人以上に性的虐待加えた「イギリスのジャニー喜多川」

ジャニーズ事務所創業者で元社長のジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害で、事務所は7日、東京都内で記者会見を開き、社長を務めていた藤島ジュリー景子氏が、喜多川氏による性加害を事実と認め、「心からお詫び申し上げます」と謝罪した。

藤島氏は5日付で社長を引責辞任。今後は代表取締役にとどまり、被害者への補償に当たる。後任の社長には、東山紀之氏(56)が就く。

会見へは、藤島ジュリー景子氏と新社長となる東山紀之と顧問弁護士の木目田裕氏と、ジャニーズJr.のプロデュースを手掛ける「株式会社ジャニーズアイランド」社長の井ノ原快彦(47)が同席。

この問題で、事務所が記者会見を開くのは初めて。

「ジャニーズ事務所」という社名は現時点では維持し、10月1日に会社組織の新体制を発表する。新しい社長となる東山氏は、

「今後の人生を懸けて取り組む」(*1)

とし、年内で芸能活動を引退するとした。東山氏は、喜多川氏とその姉の藤島メリー泰子氏(2021年死去)について、

「絶対的な存在」(*2)

とし、

「(事務所内の)風通しが悪かった」(*3)

と事務所の体質を語る。

一方、藤島前社長は後任の社長については、外部からの起用を検討したうえで、

「タレントの気持ちが分かる人の方が溝をつくらないと思った」(*4)

と説明する。

東山氏は、自身は被害を受けたことがないとしつつも、

「うわさは聞いていたが、直接被害を相談されたことはなかった。自ら行動はできなかった」(*5)

と述べる。

事務所は13日、被害者の救済について、元裁判官の弁護士3人による委員会を設置し、補償金額の判断について一任するとしてうえで、被害の時期などを理由に補償を拒むことはしないなどとする被害の補償策や、再発防止の取り組みを発表。

さらに、今後1年間は所属タレントの出演料はすべてタレントに支払い、事務所としての報酬は受け取らないとした。

目次

  • 性加害を知りながらジャニタレ起用を続けた日本企業の人権軽視
  • 姉のメリー喜多川が周囲に語っていたこと
  • 人気司会者の性加害を追求できなかったBBCの深い反省

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

ジャニーズ、創価学会、司馬遼太郎…なぜ大マスコミは「タブー」に挑まないのか?

ジャニーズ事務所の性加害問題について、責任を指摘されたテレビや新聞など大手メディアは、揃って「真摯に受け止める」と声明を出しました。しかし、加害の一端を担っていたという自覚をもって沈黙の理由に踏み込む動きは皆無です。なぜ日本のマスメディアの感覚はこれほど“ヌルい”のでしょうか。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』で評論家の佐高さんは、各社及び記者たちが高給ゆえに“肥え”、タブーに挑み暴くという役割を捨てていると断罪。ジャニーズ問題に限らず、大手メディアが作り出したタブーは多くあり、こうした状況は、戦争になればもっとひどくなると警告しています。

タブーは作られる

ジャニーズの性被害問題など、とっくに『噂の真相』が書いていた。統一教会の問題も、マスメディアが腰を据えて報道しなかっただけである。

2004年に出た『噂の真相』の別冊のタイトルが『日本のタブー』だが、タブーに挑んで、それを暴くのがメディアの役割と言っても、現在の記者たちには通用しなくなっているのだろうか。同別冊の巻頭に『サンデー毎日』、『週刊文春』、『週刊現代』の元編集長の座談会が載っている。それぞれ、北村肇、花田紀凱、元木昌彦。

北村は亡くなり、花田は権力御用の『月刊 Hanada』を出していて、往年の見る影もない。司会の岡留安則が一番光っているが、戦後、マスコミの中で「菊(皇室)」「鶴(創価学会)」そして「解同(部落解放同盟)」が三大タブーだったけれども、それもあまりタブーではなくなってきたと花田がノーテンキなことを言うのに、岡留はビシッと、「僕はまだ依然として菊にも鶴にもタブーは存在すると思っている」と反論している。

そして、こう続ける。「特に創価学会に関しては、最近、学会側の“逆キャンペーン”が盛んになってますね」。この延長線上に田原総一朗が毎日新聞出版から『創価学会』を出し、佐藤優が朝日新聞出版から『池田大作研究』を出したのだろう。

創価学会は最初のころは人海戦術でメディアに抗議していたが、それは藤原弘達の『創価学会を斬る』のように言論弾圧とかと叩かれるので、メディアの取り込みに出てきた。田原の『創価学会』は10万部も出たというが、当然、毎日の経営陣はそれを無視できないだろう。『池田大作研究』の場合も同じである。

それでも私は、朝日より毎日の記者の方にタブーに挑戦する気概をもった者が多いと思っている。それはなぜか?朝日の方が毎日よりはるかに高給だからである。薄給がいいとは言わないが、満腹の人間、もしくは動物は闘わない。ハングリー精神とチャレンジ精神には共通するものがあるからである。

前記の座談会で北村が言っている。「新聞社はもともとそうだけど、雑誌も大手はみんな高給取りのエリートになって、失いたくないものがどんどん増えちゃっているから、自分たちでタブーを作っている」

岡留も言っているように「自分たちの内部でタブーをどんどん作り出している」のである。それは戦争になればもっとひどくなる。「究極的には、どこの国のメディアも、戦時下になれば、自主規制で愛国的メディアになってしまう」のだが、“新しい戦前”の現在、こんな状態なら、この国のメディアは簡単に雪崩を打って愛国一色になるだろう。

司馬遼太郎スキャンダルを『噂真』はやったが、たとえば松本清張のそれは『週刊文春』も『週刊新潮』もやれなかった。『週刊朝日』がコラムで大江健三郎を批判して編集長がとばされるという事件もあった、と岡留が語っている。

この記事の著者・佐高信さんのメルマガ

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ジャニーズに媚を売りながら日大薬物事件を叩く。卑劣極まるフジテレビの人権感覚

違法薬物問題を巡り、アメリカンフットボール部を9月1日から2度目の無期限活動停止処分としている日本大学。13日には前日同大学で開かれた評議員会の内容と内部資料がフジテレビのニュース番組で報道されましたが、関係者はこの事態をどのように見ているのでしょうか。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では現役の精神科医で作家、さらに日大執行部の一員でもある和田さんが、内部資料を流出させた人物と、非合法に近い手段で情報を入手し、事実と異なる報道を行なったフジテレビを強く批判。その上で、同局が日大を必要以上に叩く裏事情を推測しています。

【関連】なぜ日大アメフト部「薬物」情報は執行部に伝わるのが遅れた?常務理事が内部事情を吐露
【関連】世の中の無知につけこむ警察とマスコミの“煽り”。日大「大麻問題」の印象操作

日大薬物事件報道、フジテレビの人権感覚を疑う

日大で、薬物問題の経緯を説明するために評議員会が開かれた。

そのときの内部資料がものの見事に流出し、フジテレビのニュース番組で提出した証拠の写真が映像として流され、さらに10人が薬物に関与しているように報じられた。

評議員の中に、明らかにコンプライアンス違反だ。個人情報が含まれるものなので、内容は広報から公開するもの以外は口外しないという約束になっていたし、資料は回収された。Zoom参加の人もいたので、そこから流出したとしか思えないが、こんな人が評議員でいいのかと怒りを覚えた。

評議員というのは、学校運営のチェックの機関だし、理事も評議員から選ばれる。こういう遵法精神のない人がチェックをする資格があるのだろうか?

ただ、これは経緯説明の会なので、新しく起こったことの話は出ていない。7月くらいからの事件の流れを説明するものだ。

提出した証拠の写真も8月の頭のものだし、9人というのも、4人はこれまでに発表されたもので、事情聴取を受けた上で、嫌疑不十分で、みんな自由の身になっている。残りの5人については、これまで得た証言の裏を取るためのもので、完全に任意だ。

それを薬物事犯のように取り扱うフジテレビの人権感覚を疑う。ましてや学生であり、未成年も混じっているのに。

日本は、もともと人権感覚がハチャメチャだ。逮捕されても裁判で有罪になるまで推定無罪が原則なのに、マスコミは犯人扱いし、実名も顔も公表する。

逮捕されたら、それ以降の被害だって治まるのに。

ところが逮捕されるまでは、タクシー強盗だって、暴行犯だってモザイクがかかる。

それをいいことに犯行を重ねても、市民の生活を守るより警察のご機嫌をとるのがマスコミの仕事なのだ。

そもそも、フジテレビに報道機関の資格があるのかも疑わしい。

フジサンケイグループの代表の日枝という人は、「(被害者)10人が何言おうが、事実かどうかわからないからね」と週刊文春のインタビューに答えている。

ジャニーズには、媚びを売り、反論のできない日大の罪のない学生を犯人扱いする。

この記事の著者・和田秀樹さんのメルマガ

市川團十郎「工藤静香並みの親バカ」報道で芸能記者が憂う、麗禾ちゃんの“不安な将来”

歌舞伎俳優の市川團十郎が、自身のブログで「麗禾、オーディションに受かりました~」と、娘が何らかのオーディションに合格した事実を明かし、その「親バカ」ぶりが週刊誌に報じられたようです。しかし、その娘の紹介を憂いているのが芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。将来はアナウンサーを希望しているという團十郎の娘・麗禾ちゃんですが、その道のりは平坦ではないようです。

“浮かれる市川團十郎”報道で私が感じる不安…麗禾ちゃんの将来

『FRIDAY』が、十三代目市川團十郎白猿の親バカぶりを伝えています。

気になるタイトルはー

市川團十郎の長女・市川ぼたんが芸能事務所オーディション合格 浮かれる團十郎と工藤静香の“共通点”

“親バカ”というキーワードで工藤を引き合いに出すあたりが実に巧妙だと感心しました。

記事によれば、4年前に襲名した『市川ぼたん』が、おそらく何か大きな仕事なのでしょう…オーディションに合格したことをブログで投稿したというのです。

今年4月に牧瀬里穂、中井美穂らが所属する『ブルーミングエージェンシー』に所属した市川ぼたん、事務所の公式HPには本名の『堀越麗禾』として女優や声優で“観客を魅了”していると紹介されていますが、事務所からの公式発表より先に、お父さんがブログでチャンスを掴んだことを暴露してしまったわけです。

「麗禾、オーディションに受かりました~」とありますから、市川ぼたんとしての仕事とは関係ないのかもしれないですね。

仕事の内容に関しては一切触れていませんからそれでもいいのかもしれませんが、可愛い可愛い愛娘の嬉しいニュースに黙っていられなくなったのでしょうね。

しかしこれは、大名跡『成田屋』側から風景を見るとどうでしょう…。

梨園のことはそれほど詳しいわけではありませんが、大名跡を継ぐ女の子の運命がなかなか難しいのかもしれないことはこれまでの歴史の中で何となくわかります。

特に母親、故・小林麻央さんの生き様や、弟・勸玄君こと八代目市川新之助を考えると、彼女の舞踏家として、女優としての将来がとても心配に思えてきます。

2年前に麗禾が出演したドラマの関係者を取材したことがありましたが、特別に驚くような話は何も聞こえてはきませんでした。

むしろ演出家がかなり苦労したようだ…という噂はたくさん聞かれました。

『FRIDAY』の記事にあるように、舞踏家と女優業を精進するのかと思っていたら、どうやら本人はナレーションやアナウンサーにも興味があるようで…まぁまだ12歳になったばかりの女の子ですから、自分の将来を模索中なのは当り前でしょうけれど。

でもひとつ気になったのは、記事中の「芸能事務所に所属したのは、最終目標のアナウンサーに向けてタレント性を培うためということなのか」という文言でした。

ジャニーズ“増長”の元凶。テレビ業界に巣食う「ジャニ担」という名の工作員たち

ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、続々とジャニーズ事務所所属タレントとの契約解除に動く大手企業。最早収まる気配が見えない「ジャニーズ離れ」ですが、そもそもなぜジャニーズのタレントたちがここまでテレビ各局で重用され続けてきたのでしょうか。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では著者の吉田さんが、各局もしくは制作会社の「ジャニ担」なる存在を解説。さらに元番組構成作家が明かした、「番組制作の現場で一旦リセットすべき悪しき構造」を紹介しています。

ジャニーズ問題「忖度と癒着」

「ジャニーズ問題」が止まらない。ロマンティックが止まらない、なんてもんじゃない。

いよいよ広告媒体離れが雪崩のように止まらない。

1980年代のフォーリーブスの告発本以来、カウアン・オカモト氏からジャニーズをめくり始めたのがガーシーだった。

そこから本格的に今までの悪行が明白になって「ジャニーズ問題」をBBC放送が取り上げたことも完璧なタイミングで火をつけた。

現在、ジャニーズ事務所では、ジャニー喜多川氏による性加害、相次ぐ所属タレントの脱退、CM打ち切りなど、多くの問題に直面し、世間では「ジャニーズ事務所崩壊の始まり」と言われている。

芸能界にはそんなに興味は無いが、それに連なっているメディアや企業がどんな変化をしていくのか陰ながらみてきた。これはただ事では済まされないぞ、という気配をもって。

この問題は一体どこまで行くのだろう?今回も前回に引き続いて深堀していきたい。この「ジャニーズ問題」は様々な既得権益が絡み合っているので見過ごすことができないのが本音だ。

【関連】億を超える莫大な借金。東山紀之ジャニーズ社長に「僕のソーセージを食え」と言わせた過去

ジャニー喜多川氏の性加害は、1960年ごろから行われていたという。

「週刊サンケイ」や「女性自身」などで報道されていたり、元所属タレントによる告発本が出版されていたりするが、世間で大きく問題になることは今までなかった。不思議でならない。

1964年には裁判も行われ一部週刊誌で記事化もされて、当時は同性愛へのタブー視と重なっていたこともあり、大きく報道されなかった。時代背景もあるのだろう。

ただ、ジャニー喜多川氏が亡くなった後、発端はガーシーから始まって、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が日本外国特派員協会で記者会見を行ったり、イギリスBBCにて、ジャニー喜多川氏の性加害を題材とした長編ドキュメンタリーが放送されたりして問題が大きくなる。

1960年ごろから、性加害の事実が出ていたにも関わらず、ここまで大きく報道されてこなかったのは、事務所からの圧力であったり、マスコミの忖度があったりと考えられることはご存じのことと思う。

そこで、今回のテーマは「忖度」だ。

「忖度」とは、国語辞典には“他人の心を推しはかること”と記されている。他人の心を推しはかることを美徳とする日本人にとっては隣り合わせの標語のようだ。

この問題に対して、ジャニーズ事務所は東山紀之氏を事務所の新社長にし、今後のジャニーズの指揮権を任せる判断をした。要は選手を監督に起用したわけだ。

事務所に所属するタレントに事務所の経営、及び今後の方針を任せるというのはとても荷が重い。何よりジャニーズのために貢献してきた東山氏に責任をなすりつける形になってしまった感もある。

9月7日のジャニーズの記者会見にて、東山氏は事務所の社名変更は行わないことを発表した。一説によれば藤島ジュリー景子氏が最後まで貫き通したという。

この記事の著者・吉田正幸さんのメルマガ

「あなたの強みはなんですか?」という質問に口ごもる人が気づいていないコト

自分で自分の強みがわからない……そんな悩みをお持ちの方はいませんか? 今回、無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、自分の強みに気づく方法として、他人から質問されるということについて考えています。

同じ質問をもらうことは

仕事では強みを発揮することが大事です。

あなたならではの強みを発揮することで、あなたの貢献度は上がり、会社からもお客様からも求められる人材になることができます。

しかしこの強みがわからないという人もたくさんいます。

「私の強みって何なの?」と悩む人もこれまで結構出会ってきました。

人のことはわかっても、意外と自分のことがわからないというのは世の常ですよね。

こうした強みを見つけるための方法のひとつに、「よく質問をもらうこと」があります。

周囲の人、例えば同僚や先輩や部下や後輩などなど、いろんな人から同じ質問を受けたことはありませんか?

「こういう時どうしてますか?」とか、「〇〇さんはどう考えていますか?」とか、「この仕事ってどうすればいいですか?」といったようなことです。

仕事のやり方に関してや、考え方などさまざまな面での話ですが、ここにあなたの強みはあります。

なぜなら、同じ質問をよくもらうという状態は、周囲から「この人なら答えを持っている」と捉えられているからです。

つまり、その仕事や考えに関して、「第一人者はこの人」だと思われているということなんですね。

質問をする側も答えを持っていないであろう人に対して聞くことはしません。

答えが返ってこないので時間の無駄にしかなりませんから、当然です。

また、信用度の問題もあります。

信用ならない相手に対しては、たとえ答えを持っているかもと思っても信用できないわけですから聞くことをしません。

結局その答えが本当かどうかが疑わしいからです。

ですからそうやって聞かれるということは、あなたの強みである部分なのだと考えることができるのです。

それがわかれば、あとは強みを活かす方法を考えれば良いのですね。

これにはいろんな方法がありますが、長くなるのでまた別の機会に。

まずはあなた自身の強みになることが何なのかを見つけてみましょう。

今日の質問&トレーニングです。

1.今の職場で、複数の人から同じ質問を受けてきたことは何ですか?
2.それをあなたの強みと捉えるとしたら、どのように活かしますか?

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お金持ちになりたいなら「安売りセール」でモノを買うのをやめなさい

「セール」などと聞くと、思わず立ち寄って買ってしまう…そんな経験ありませんか? 今回、無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、ムッとされるかもしれないと承知のうえで「セールという言葉に敏感になるのはお金持ちになれない人間の特徴だ」として、その理由を語っています。

価格に振り回されない

ビンボーな時って、「セール」という言葉に敏感でした。セールってつまり安売りをするということで、この言葉がトリガーになって、買い物をしたくなるんですよ。だって安いから。

これがおカネ持ちになれない人間の特徴だといったら、ムッとする人がたくさんいるはずなんですけど、でもそれが真理なんだから仕方ありません。

ビンボーってどういうことかというと、「おカネの奴隷」になっている状態を指すわけですよ。おカネの奴隷とは、

 ● 行動を決定する最大要因がおカネである人

のことです。つまり簡単にいえば、

 ■ 安いから買う、高いなら買わない

と考えるということで、まさにセールとはそれを象徴するものなんですね。

ずいぶん前にメールマガジンで書きましたけど、30円安い卵を買うために、30分自転車を漕いでスーパーに行くなんて人はまさに思考が(経済的にではなく、「思考が」)ビンボーなんですよ。それってあなたの時給は60円ですか?ってことです。

30分という時間を使って、30円分のトクをしたのであれば、その人の30分には30円の価値しかないってことなんですから。1時間でたったの60円の価値しかない人間が、おカネ持ちになれるわけがないでしょ。その30分を使って、500円稼いだ方がトクじゃないですか。