大国を甘く見るな。中露を「敵」に設定した米国防長官の無知

トランプ政権初の国家防衛戦略を発表したマティス国防長官。同氏は中国とロシアを自国の脅威であると位置付けました。この戦略について、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際政治に詳しい北野幸伯さんは、「軍事費増加のための口実ならいいが、本気だとしたら大問題だ」と、厳しい見方を示しています。

マティス米国防長官、中ロは「修正主義国家」

アメリカのマティス国防長官は1月19日、国家防衛戦略を発表しました。どんな内容なのでしょうか?

トランプ政権初の国防戦略、中露と競争へ 「力による平和」実現する構え

夕刊フジ 1/22(月)16:56配信

 

ジェームズ・マティス米国防長官が、トランプ政権初の国家防衛戦略を発表し、中国やロシアを「戦略上の競争相手」と位置付け、北朝鮮やイランを「ならず者政権」と批判した。オバマ前政権の8年間で弱体化した米国だが、米軍の再建を進めて「力による平和」を実現する構えだ。

これを見ると、

  • 大きな敵(戦略上の競争相手) = 中国、ロシア
  • 小さな敵(ならず者政権) = 北朝鮮、イラン

ということですね。

「テロではなく大国間の競争が今や、米国の安全保障にとって一番の関心事だ」

 

マティス氏は19日、ワシントンでの演説で、こう言い切った。中国とロシアを国際秩序に挑む「修正主義国家」と非難し、米国の価値観と正反対の世界を目指すライバルだと強調した。
(同上)

アルカイダやISではなく大国中ロの方が脅威である。そして、中ロは「修正主義国家」だそうです。「米国の価値観と正反対の世界を目指す」というのは、「民主主義」ではなく「独裁主義」の世界ということでしょうか? 私たちも、「独裁体制が一般的な世界」には住みたくないですね。マティスさんの狙いは、なんでしょうか?

オバマ政権下の2013年から始まった国防予算削減のため、米軍では装備の老朽化や将兵の疲弊が目立つ。沖縄で相次ぐ米軍航空機の事故・故障の背景も、ここにある。マティス氏は「強い立場からの外交」を担保するため、強固な軍事力が必要だとの立場を表明。米軍の再建に向け、軍事費増額と軍備増強を明確に表明した。
(同上)

「お金ください」
「軍事費増やしてください」

国防長官が「軍事費増やしてください!」というのは普通です。そういうと、「なぜ軍事費を増やすのですか?」と聞かれます。マティスさんは、「中国ロシア北朝鮮イランが脅威だからです!」と答えるでしょう。ところで、この戦略はどうなのでしょうか?

廃業はもったいない。後継者がいない企業がDNAを残す最良の方法

中小企業にとって深刻な問題となって久しい後継者難。どうにも打つ手がなくやむなく廃業という選択をする経営者も多いと聞きます。そんな企業の強い味方となるのが、今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』で著者の梅本泰則さんが紹介している「事業引継ぎ支援センター」。記事中梅本さんは同センターについて詳しく記しています。

後継者を探せ

スポーツショップにおいても、後継者の問題は切実です。店主が高齢になっても、後継者が見つからないお店もあります。一方、私が親しくしているお店の多くは立派な後継者がいますし、後継者候補もいます。後継者がいなくて困っているお店に比べれば何とも恵まれたお店です。

とはいえ、そんなお店にも少しだけ不安があります。それは、先代と後継者の間で十分な話し合いがされていないところがあるからです。例えば、事業の思いや方向性について、十分に話がされていなくて、しかもお互いの考え方が違っているお店があります。特に親子の場合は起こりやすい問題です。のちのち、経営トラブルになる可能性があります。

また、こんなことも先代は後継者に伝えていません。

  • 資金繰りの上手な方法や、財務の勘所
  • 銀行との折衝の仕方やいい関係の作り方
  • 自分となじみのお客様の情報
  • メーカーさんや問屋さんなど取引先の人脈
  • 個人保証や担保についての引き継ぎ方
  • 自社株式の評価

これらは、代替わりする直前で良いと考えているか、経営を引き継いだら自然と覚えるだろうと思っているからです。なかなかそうはうまく行きません。ですから、伝えていないことがあれば、今のうちから伝えておくことです。とはいえ、これらを直接はうまく伝えられません。実は、先代はなかなか後継者に厳しいことや細かいことは言えないのです。どうしたらいいでしょう。

それは、第三者の手を借りることです。先代だけでなく、後継者は後継者で言いたいことがあります。それを、顧問弁護士とか税理士とかコンサルタントとか、信頼のおける人にぶつけてみましょう。そうすれば、間接的ですが、うまく伝わるはずです。

65歳で年金が3万2千円アップした人に、一体何が起きていたのか?

年金の話題となると当たり前のように登場する「加給年金」と「振替加算」という言葉。「条件を満たせば自分や配偶者の年金が増えるというのは何となくわかるけど、それ以上のことは知らない」という人がほとんどなのではないでしょうか。そんな方のために今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、事例を交えつつわかりやすく解説しています。

65歳になった時に更に年金が月額32,000円ほどアップしたり、配偶者の年金が増えたりする

年金保険料納付済期間+免除期間+カラ期間≧10年あれば老齢の年金を貰う権利が発生し、その人の生年月日により年金支給開始年齢が定められています。

しかし、厚生年金期間や共済組合期間、またはその両者合わせて20年以上を満たせば65歳になった時に、65歳未満の生計維持している配偶者がいれば配偶者が65歳になるまで配偶者加給年金389,800円(内訳は224,300円+特別加算165,600円)が老齢厚生年金に加算される場合があります。

18歳年度末未満の子がいれば子の加給年金224,300円(3人目以降は74,800円)も加算。65歳時点で18歳年度末未満の子の加給年金が付いてる人ってほとんど見た事無いんですけどね。かなり稀。

生計維持というのは簡単に言えば、同居していた配偶者の前年の収入が850万円未満または、前年の所得が655.5万円未満の場合を指します。

生計維持とは何なのか?(参考記事)

なぜ加給年金というのが加算されたりするかというと元々、厚生年金というのは配偶者や子供もひっくるめて面倒を見る年金だったから。あと、亡くなっても遺族厚生年金が支給されますし。加給年金は「社会保障としての年金は世帯を単位に、家族構成に応じて生活を保障するものでなければならない」という考え方により、昭和29年の厚生年金大改正から始まった制度。

本来は加給年金は「配偶者が65歳になるまで~」というものではなかった。例えば夫に一旦加算されたら妻が亡くなったり離婚するまで付くものでした。それに、サラリーマンや公務員の配偶者(主に専業主婦)は昭和61年3月までは国民年金に加入する必要は無くて任意加入だった。しかし、加入してないとすると離婚した時に妻には何の年金も出ない危険があったんですね。あと、障害年金も出ない危険が。

でも、昭和60年改正で妻(主にサラリーマンの専業主婦とか)も国民年金に強制的に加入させて、将来は65歳になれば配偶者である妻自身の名義で基礎年金が受け取れる制度になったので、配偶者加給年金は配偶者が65歳になるまでの家族手当のようなものとよく呼ばれます。つまり、妻が65歳になって自分自身の老齢基礎年金を貰えるまでの繋ぎの年金なんです。

さて、そんな配偶者加給年金を見ていきましょう。

※注意!

この記事では夫に配偶者加給年金が付く場合で書いてますが、妻に変えてもらっても構いません。

「なぜ日本人は情報共有をしない?」外国人の同僚が不満に思っていること

グローバル化が進み日本。外資系企業ではなくても、外国の人が働いている職場も増えてきているのではないでしょうか。海外のメディアで報じられたニュースを中心に解説する、無料メルマガ『山久瀬洋二 えいごism』の著者である山久瀬さんはメルマガの中で、海外の人と仕事を進める際には、日本人同士の阿吽の呼吸は通じないので、「情報共有をしっかりすること」や「客観的に情報を伝えること」など、具体的にアドバイスをしています。

 

海外の人と仕事を進めるノウハウについて

今週のテーマは「海外の人と仕事を進めるノウハウについて」です。

【海外ニュース】
Intercultural communication is used to describe the wide range of communication processes and problems that naturally appear within an organization or social context made up of individuals from different religious, social, ethnic, and educational backgrounds. 

訳:異文化コミュニケーションは、異なる宗教や社会、民族、そして教育環境が生み出す課題やコミュニケーションのプロセスを幅広い視野でとらえて使用される言葉である。(ウエキペディアより) 

 

【ニュース解説】

海外の人とどう働くかというテーマを考えるとき、まず海外の人が日本人と仕事をするにあたって、どのような点に不満を持っているかを知っておく必要があります

今まで内外を含め、4000人の企業エグゼクティブに対して、いかに日本人が海外で仕事をし、海外の人がいかに日本人と業務を共にするかというノウハウについて研修をしてきました。その中で、海外の人が口を揃えて語るのが、日本人と情報を共有することの難しさでした。しかし、このことを日本人側に伝えると、十分に説明してあるのにどうしてだろうと首を傾げます

一方、日本人は海外の人に対して、品質管理が雑で、物事の締め切りをまもらないと不満を言います。

完璧な準備を求め、その上で仕事を進めたがる日本人からしてみると、まず動きながら調整をして仕事を進めようとする海外の人のビジネス文化に馴染めないのです。

一口に海外といっても、アジア諸国もあれば欧米もあり、そのビジネス文化は多様です。

日本人が知っておかなければならないことは、日本人の仕事のやり方もその多様なビジネス文化の一つに過ぎないという事実です。

日本だけが特別でもなければ、仕事への取り組み方が秀でているわけではないのです。

世界の美女 美人 ツイッター まとめ

まだまだいた。思わず見とれる「世界の美女たち」画像まとめ

みなさんは外国の美女と聞くと誰を思い浮かべますか? ミス・ワールド受賞者? ハリウッド女優?

いえいえ、まだまだ世界には見たことのないような美女がたくさん存在しますよ。

【関連記事】海外サイトで話題の「アジア美女」ってどんな人?

そこで今回は、米英や日本ではない国の「世界の美女」を独断と偏見でまとめさせていただきました!

まずはルーマニア。一部の人たちからは「美人の宝庫」と呼ばれているそうです。両方タイプが違うけど、見とれてしまう美しさ。。。

「なにこの妖精」と思ったら、フィンランドのフィギュアスケート選手でした! まさに氷上の妖精ですね。

まるで彫刻のような美しさ、イラン人女優のゴルシフテ・ファラハニさん。思わずハッとしてしまう美女ですね。この手の顔が好きな人は、満島ひかりさんとか、森星さんとか、長谷川潤さんとかが好きなのかも?

中国・新疆ウイグル自治区出身の女優・迪丽热巴さん。暴動が起きている大変な地域というイメージがありますが、こんな美女が輩出されるとは。もういいじゃないですか、みんな仲良くしましょうよ。

エクアドルのサッカーチームの美人サポーター。こんな美女に応援されたら、動揺してオウンゴール連発しそうです!

ラオスの美女・リンリンさん。実はこの方、元男性だそうです。「本物の女が束になってかかってきても相手にならないわよ!」って言われそう。それにしても美しい。。。

いかがでしたか? 目の保養になりましたか?それにしても、美人って本当にいいもんですね(by 水野晴郎)。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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台湾 タクシー 親日 日本人 台湾人

タクシーを拾えない日本人を助けた、親切な台湾人の話に大感動!

世界で一番「親日」の島国・台湾に2015年まで住んでいた日本人「小 籠包(しょう・ろんぽう)」さんが発行する無料メルマガ『〜台湾大好き!メルマガ〜 レレレの台湾』。今回は、日本から連れてきた猫3匹を病院に連れて行ったら、荷物が多すぎて帰りのタクシーがつかまらず困っていたところ、見ず知らずの親切な台湾人に助けてもらったという、感動エピソードを紹介しています。

台湾ちょっとイイ話。タクシーが停まらず困っていたら親切な台湾人に助けられました

台湾に移住したので、日本で飼っていた猫を台湾へ連れて行きました。しかも3匹です。。。いやー、大変でしたね。検査、注射、マイクロチップ、検疫、、、いろいろな手続きを経て、台湾へ連れて行くことができました。猫を台湾へ連れて行った話の詳細は改めて別の機会に書きたいと思います。

今回は、その猫たちを台湾で病院に連れて行ったときのエピソードを。

台湾に着いたばかりの猫は、一度検査をして健康に問題がないことを証明しなければなりません。そこで、3匹を3つのケースにそれぞれ入れて、タクシーで妻と2人で動物病院へ向かいました。

住んでいたマンションの警備員さんに頼んで、タクシーを呼んでもらったのですが、運転手は最初に乗せる時、猫を3匹も運ぶと知ってちょっと躊躇していました。猫のニオイのことを警戒していたのかもしれません。。。

タクシーでなんとか病院に到着、運転手もおろすのを手伝ってくれました。とりあえずホッ。。

行った先も親切な動物病院だったので、片言の中国語と英語でもなんとか診療してくれました。3匹に異常がないことを確認できたので、安心して連れて帰ろうとしました。しかし、、、

3つのペット用キャリーケースを横に置いた夫婦を乗せてくれるタクシーなど1台もなかったのです。病院の前で何度手を挙げてもタクシーが停まらない。。当然ですがペット運搬用のケースを3つも持っていることが原因のようでした。たしかに、この量はワゴンタクシーでないと無理がある。もう何台、いや十何台も通り過ぎたでしょうか。空車のタクシーは一向に停まってくれる気配がありませんでした。。。

困り果てて諦めかけていたその時、後ろから話しかけてくるキャリアウーマン風の台湾人女性(30代)が一人いたのです。台湾なまりの中国語で「タクシーをつかまえたいの? なら私がやってあげるわ」的なことを言ってくれたようでした。私たちが謝謝!とお礼を言うと、さっそく手を挙げてタクシーを停めてくれました。頼もしい限りです、これでやっと帰れる。。

停まったタクシーの運転手に、この猫の3つのキャリーと夫婦を乗せて、と言っているようです。しかし、その運転手は首を横に振って走り去ってしまいました。その後、何台かのタクシーを停めさせましたが、同じように乗車拒否され、なかなか見つかりません。万事休す。。私たちは完全に諦めモードに突入していました。

しかし、この初対面の台湾人女性は諦めません。。。ちょっと待って、と携帯でタクシー会社に直接電話をかけ始めました。そして、猫を乗せるタクシーをここに早くよこして!と交渉してくれています、1社目には断られたようです。2社目でようやく猫を乗せてもイイというタクシーが見つかったのでした。女性は嬉しそうに、もうすぐ来るわよ、待っててね、という感じのことを私たちに告げてくれました。さらに、手に持っていた名刺のようなカードの裏に、タクシーの登録番号のようなものまで書いてくれたのです。

私たちがお礼を言うと、てっきり女性は立ち去るのかと思っていました。しかし、女性は立ち去りません。なんと、そのタクシーが来て無事に猫たちを乗せて走り去るまで見届けてくれようとしているのです。時刻は夕方6時半過ぎ。きっとこれから帰宅する予定だったに違いありません。。。

タクシーは電話から20分以上経ってから到着しました、その間、私たちは言葉の壁もあって会話すらままなりません。しかし、女性はニコニコしながら、タクシーが到着するのを今か今かと待ってくれていたのです。

ようやく着いたタクシーに猫たちを載せ、車に乗り込むと、窓の外には、役目を終えて安堵した台湾人女性の姿がありました。そして、私たちに向かって笑顔で何度も手を振っていました。「謝謝! 謝謝!」そう言うしかない私たちは車内から何度も頭を下げ、手を振り続けました。車が見えなくなるまで、その女性は私たちに手を振り続けていたのです。。。

私たちはもっとお礼を言いたかったのですが、その女性は名前さえ名乗らず、ただただ困った日本人夫婦のためにタクシーを呼びかけあい、そして最後まで見送ってくれたのでした。あのとき、タクシーを呼んでくれた台湾人女性の方、改めてありがとう、謝謝!

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首都圏が阿鼻叫喚、大雪の混乱から見えた「日本人の悪しき習慣」

昨日の降雪で、東京都心にも約4年ぶりに20cm以上の雪が積もり、交通機関は大きく混乱しました。しかし雪が降ることはすでに天気予報で数日前から報じられていたはずです。もっと事前に対策をとることはできなかったのでしょうか? メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の著者でアメリカ在住の作家・冷泉さんが、今回の大雪問題の背後にある「日本人の悪しき習性」について言及しています。

【関連記事】なぜ首都圏の電車はこうも雪に弱いのか?在米作家がメカニズムを解説

目で見ないと納得できないという低生産性カルチャー

1月22日(月)首都圏は午後から大雪に見舞われて、交通機関は大きく混乱しました。では、東京の多くのオフィスでは「出社できたんだから定時まで、あるいは残業時間帯まで働け」というような過酷な業務命令が出ていたのかというと、そうではありませんでした。

現在は「働き方」が大きな社会問題になっていることもあり、それぞれの職場では早め早めに終業の指示がされて、多くの人々が帰途についたのです。では、「帰宅難民」の発生は避けられたのかというと、そうではありませんでした。

渋谷駅や、品川駅、蒲田駅、武蔵小杉駅などの主要な乗り換え駅では「駅構内への入場制限」が行われ、「考えられないような大行列」が発生してしまったのです。雪の降る寒い中で、長時間待つのも大変ですが、22日の状況としては雪の勢いはどんどん強くなって行った中で、電車の運行間隔は少しずつ長くなり、一時的な運転見合わせなども起きる中、大変な思いをした方もあるのではないかと思います。

雪に弱い鉄道を批判する声もありますが、首都圏の場合、運転に支障の出るような降雪というのは、数年に一度であり、そのために「ポイントが凍結しないための電熱装置」であるとか「積雪にお湯をかける消雪機構」などを装備するのは現実的ではありません。仮に何処かに財源があって装備ができたとしても、メンテのコストだけで鉄道会社には大きな負担になってしまいます。

では、天気予報が外れたのかというと、今回の場合はそんなことはなく、午後から雪で後に強くなるという予報はかなり正確でした。

では、今回のようなトラブルが起きてしまった原因は何なのでしょう。

一つの見方としては、危機管理上のスピード感が足りないという問題があります。今回の首都圏の雪は、当初は「まず雨が降り、それが午後にはやがて雪になる」という予報になっていました。ですが、南岸低気圧が思ったより強かったために北から寒気が吹き込み気温が下がってしまい、予報より早い時間に雪に変わったわけです。

そうした場合に、気象庁にしても民間の気象予報会社にしても、刻々と変化する状況を反映した予報を提供していたはずです。誰もがアクセスできるものとしては、ネットのポータルサイトに出ている「雨雲レーダーなどを見ていれば異変を感知することは不可能ではありません

そうした情報を先手先手で使って、ダメージを最小限にするようなマネジメントができてないわけです。これは、大きな問題だと思います。ですが、そんな面倒な話ではなく、もっと単純な原因があるという見方もできます。

中島聡 ビットコイン 仮想通貨 FX

ビットコインで借金地獄へ、素人は絶対「FX」に手を出すな

昨年は「仮想通貨元年」と呼ばれ、一挙に投機対象としての仮想通貨が日本中の投資家のみならず、学生や主婦にまで浸透した1年でした。この状況について以前から警鐘を鳴らし続けていたメルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で世界的プログラマーの中島聡さん。今回は先日の仮想通貨バブル崩壊を受け、有名投資家・ウォーレン・バフェットの意見などを紹介しながら安易な仮想通貨取引の危険性を解説するとともに、この状況を放置する日本政府の至らなさに苦言を呈しています。

「理解できない」と言える強さ

ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツに続く、世界で三番目の大富豪であるウォーレン・バフェット CNBC によるインタビュービットコインについて尋ねられた時の答えが、とても心に響いたので紹介します。

We don’t own any, we’re not short any, we’ll never have a position in them. I get into enough trouble with things I think I know something about. Why in the world should I take a long or short position in something I don’t know anything about.

株の取引に関する専門用語がいくつか出てくるので、少し分かりにくい英語ですが、直訳すると、「ビットコインは全く所有していないし空売りもしていない今後もいずれのポジションを取る気もない。私は自分がそれなりに知っているものでさえ十分に苦労しているのに、なぜ何も知らないものに対してポジションを取らなければならないんだ?」となります。

ちなみに、longとは株の値上がりを期待して株を保有することで、shortとは株の値下がりを期待して株を空売りすること(自分では持っていない株を借りて売り、しばらくしてから買い戻して返済すること)です。そして「ポジションを取る」とは、l株の値上がりもしくは値下がりを期待して、longもしくはshortをすることです。

文中で「自分がそれなりに知っているもの」とは、彼の会社(Berkshare Hatherway)が株を所有するコカコーラやAppleのことであり、「何も知らないもの」とはビットコインのことです。

ウォーレン・バフェットが経営するBerkshare Hatherwayは、GEICO(保険会社)、コカコーラ、アメリカンエクスプレス、Wells Fargo(銀行)、IBM、Appleなどの会社に投資することにより成長してきた持ち株会社で、時価総額は今や$580 billion(約60兆円)です。

彼の投資戦略は、会社の財務諸表を徹底的に読みこなし、明朗な会計(つまり誠実な経営者)と健全なキャッシュフローを持つ会社の株を(適正価格より)安い時に買って長期保有すると言う非常に堅実なもので、多くの投資家たちから尊敬されています。

インターネットバブルや不動産バブルにも決して踊らされることなく、逆にリーマンショックで市場が完全に冷え切ったタイミングで資金繰りに困っていたGoldman Sachsに資金を提供し、その見返りに短期間に巨額の利益を上げることに成功しています。テクノロジーに関しても非常に慎重で、Appleに投資をしたのも、利益の割には株価が伸び悩んでいた2016年になってのことです。

そんなバフェットから見れば、2017年末のビットコインの高騰はバブル以外の何ものでもなく、当然、投資(long)の対象にはなりません。とは言え、ビットコインのように適切価格が存在しないものに対しては、たとえバブルが膨らんだからとは言え、空売り(short)の対象にもならないのです。

ここで注目すべきなのは、ウォーレン・バフェットほど経済や会社経営に詳しい人が、ビットコインを私には理解できないものと表現していることです。本当に頭の良い人、自信のある人だけが、自分が知らないもの理解ができないものを正直に「知らない」「理解できない」と言うことが出来るのです。

ビットコインに関しては、それに適正価格が存在しないことと、価格形成が人々の欲によるバブルであることだけが確実で、そのバブルがどこまで膨らむのか、そしていつ崩壊するのかなど誰にも分からないのです。

分からないものを分からない、知らないものを知らないと堂々と言える強さを、私自身も持ちたいと思いました。

欧州やカナダも中国寄りに。なぜ米国は世界から嫌われ始めたのか

先日発表された米世論調査で、「トランプ政権による米国の指導力を評価するか?」との質問に「評価する」と答えた人は30%で、イラク戦争の主導者として批判されたブッシュ(子)の34%をさらに下回る結果となりました。その理由について、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者で国際政治に詳しい北野幸伯さんが、初心者にもわかりやすく解説しています。

全世界で失墜するアメリカの評判

トランプさんの時代になって、アメリカの評判が失墜しています。

米の指導力、国際社会で評価急落 米ギャラップ調査

朝日新聞DIGITAL 1/20(土)21:28配信

 

トランプ政権の米国が、国際社会での指導力を大きく落としていることが、米ギャラップ社が19日に発表した世論調査の結果で分かった。米国の指導力について「評価する」は30%で、オバマ前政権から20ポイント近くも下落した。

アメリカの指導力について、「評価する」は、30%だそうです。もう少し詳しく見てみましょう。

調査は昨年3~11月、134カ国・地域の15歳以上に約1千人ずつ質問した。米国の国際社会における指導力については、「評価する」が30%、「評価しない」は43%。「評価する」はオバマ政権時の2016年の48%から、18ポイントも下落した。調査を始めた07年以降、ブッシュ(子)政権の08年の34%を下回り、過去最低の記録となった。
(同上)

ブッシュ(子)は、「フセインは大量兵器を保有している!」「アルカイダを支援している!」と主張。「ウソの理由」でイラク戦争を始めました。国連安保理では、常任理事国フランス、ロシア、中国が反対した。それで、安保理を無視して開始した。全世界で反戦運動が盛り上がり、アメリカの評判は極めて悪かったのです。

しかし、トランプさんは、ブッシュ(子)の記録を破り、「過去最低」になりました。

134カ国・地域中、前年比で10ポイント以上評価が落ちた国は65カ国に及ぶ。特に「評価しない」が多かったのは、ノルウェー(83%)、オーストリア(79%)、カナダ(78%)など欧米諸国が目立った。同社は、トランプ氏が北大西洋条約機構(NATORI)を「時代遅れ」と呼んだり、イラン核合意や地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」を否定したりしたことが影響したと分析した。
(同上)

「価値観」を共有しているはずの欧州やカナダで、アメリカの評判がガタ落ちしている。困ったことです。というのは、欧米は一体化して中ロの脅威に立ち向かわないといけないのでしょう? 実際、欧州は、アメリカと中国を天秤にかけ、しばしば中国側につくようになっています(例、欧州諸国は、アメリカの警告を無視して、中国主導AIIBへの参加を決めた)。

日本では、「評価する」が31%で前年比で16ポイント減った。「評価しない」は36%だった。
(同上)

日本でも、傾向は同じですね。トランプさんは、安倍さんと仲がよく、北朝鮮問題でもがんばってくれている。それでも、厳しい評価です。

米国とドイツ、中国、ロシアの4カ国で比較した指導力の評価は、ドイツ(41%)がトップで、米国は中国(31%)にも抜かれ、ロシア(27%)をわずかに上回る3位だった。
(同上)

指導力トップは、ドイツ、中国、アメリカ、ロシアの順だそうです。情けないことです。