AI導入がトドメ。大卒者の半数が定職に就けない時代がやってくる

AIが私たち人間から大量の職を奪い貧富の差を拡大させることは、間違いのない事実のようです。今回のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では著者で「Windows 95を設計した日本人」として知られる世界的エンジニアの中島聡さんが、これから15年の間に50%近くの職がAIによって奪われるという経済学者の発言を極めて現実的とした上で、「急がれるべきは貧富の差の解決策の発見」と記しています。

プロフィール中島聡なかじま・さとし
ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)/MBA(ワシントン大学)。NTT通信研究所/マイクロソフト日本法人/マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発。

AIは人から職を奪うのか?

先日、PBSの「In the Age of AI」というドキュメンタリー番組を見ました。特に新しい情報を仕入れたわけではありませんが、バックグラウンドの情報などが良くまとまっているので、見る価値はある番組です。Youtubeで無料で公開されているので、日本からも見る事が出来ると思います。

ここ数年、「AIは人から職を奪うのか?」というトピックはさまざまなところで取り上げられます。「専門家」と呼ばれる人たちの多くが、「奪われる職もあるけど、新しく生まれる職もある」と言ってAIを擁護するため、分かりにくい部分もありますが、ほとんどが(AIのイメージを悪くしたくない)ポジショントークだと考えて良いと思います。

結論から先に言えば、AIは人から職を奪います。それも大量に。産業革命が多くの労働者から職を奪ったように、AIは、さまざまな産業で、これまで人手でしか出来なかったことを、機械化・自動化することを可能にします。それも、人間に任せるよりも、はるかに安く、安全に、正確に行うようになるのです。

ただし、AIだけに焦点を当てるのは間違っています。これは、80年代の後半から始まった、第三次産業革命とも呼べる、コンピューターとインターネットを活用したデジタル・情報革命という大きな流れで捉えるべき事象なのです。

80年代後半と言えば、日本の不動産バブルの頂点で、それ以降、日本は失われた20年(もしくは30年)と呼ばれる低成長期に入りました。米国は逆に、GAFAに代表されるグローバルIT企業を生み出しましたが、その中核にあるのが、デジタル・情報革命なのです。

この30年間、米国は労働者一人当たりの生産性を大きく上昇させましたが、これは主にコンピューターやインターネットを活用することにより達成しました。テクノロジーの導入により、より多くの仕事が自動化できれば、少ない人数でより多くの売り上げを上げることが出来ます。生産性の向上とは、まさにこの話なのです。

この時期にも、コンピューターやインターネットは多くの職を人から奪いましたが、幸いなことに同時に経済全体も成長したため、失業者を増やすこともなく、あまり大きな問題にはならなかったのです。

しかし、実際には情報革命により中間層の仕事が奪われ、彼らが最低賃金のサービス業で働くしかなくなった結果、テクノロジーを上手に使いこなして生産性を上げた側の人々に富が集中し、貧富の差が大きく開く、という現象が米国では起こりました。

一方、日本では、ほとんど生産性の向上が見られませんでしたが、その背景には日本の「正社員を解雇しにくい」という雇用規制があります。テクノロジーの導入によって業務を効率化しても、人を解雇することが出来なければ、コスト削減(=生産性の向上)に繋がらないからです。

つまり、日本の雇用規制が、生産性の向上を阻害し、結果として日本企業の国際競争力を奪った、という面があることは否定出来ないのです。

そんな中で苦肉の策として行われたのが、小泉政権による派遣法の変更です。小泉政権は、それまで禁止だった製造業および医療業務への派遣の解禁や派遣期間の延長などを行いましたが、この規制緩和は、「正社員は解雇できない」という解雇規制に縛られている企業に、必要に応じて解雇できる派遣社員という道具を与えるために行われたのです。

これにより日本には、解雇される心配のない正社員と、そうでない派遣社員という階層構造が社会に作られてしまったのです。米国とは少し違う形ですが、貧富の差を広げることになりました。

知って納得。国民年金の加入義務化を喜んだ日本の記憶と岸信介の悲願

今では国民全員が加入し、さまざまな手厚い保障が受けられる国民年金。実はこの年金が創設され、大きな改正が行われるまでには多くの出来事がありました。 今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、国民年金創設時の時代背景などを詳しく解説し、年金の歩みを紹介しています。

激動の時代に国民が望んだ国民年金創設と、日米安保反対運動のとばっちりを受けた国民年金

今日の記事は2年ほど前に無料メルマガで配信したものですが、アレンジして再度配信しました。

国民年金は昭和34年4月に創設され、今の保険料支払って万が一に備えるタイプのものは昭和36年4月から始まった社会保険方式のものが現在の国民年金の基盤となっています。

国民年金は元総理である安倍議員のお祖父さんにあたる、岸信介内閣の時にできたものであります。余談ですが、この昭和34年は上皇様と上皇后美智子様のご成婚パレードが4月10日に行われたという明るいニュースがあった年でありました。それと同時に岸信介元総理というと新安保条約にて非常に日本全土が安保反対闘争という大規模な闘争に沸いた時期でもあります。

岸総理というとよく歴史では安保闘争の話題が出てきがちですが(たぶん日本史でもその辺が主だと思う)、国民年金創設に関しても岸総理は取り組んでいたわけです(この時の最大の目玉だった国民年金創設に関しては学校教育で取り上げられる事は無いですけどね…)。

昭和30年代とか昭和40年代は景気が良い時代でしたが、学生や労働者の闘争とか公害がよく話題になる時代でもありました。

ちょっとその時代の歴史に触れますが、安保体制というのは日米安全保障条約の事(米軍の日本駐留を認める条約の事)です。

昭和20年代の代表的な首相だった吉田茂首相が昭和26年にアメリカ側の資本主義国側とサンフランシスコ講和条約を結んで日本が独立を果たした時に、その代わりアメリカが日本に米軍基地を置いてアメリカが日本の安全を保障するという条約であります(昭和27年4月発効)。

ただ、この時の安保条約は米軍は「日本の安全を守る事ができる」という守っても守らなくてもいいという不公平なものであったので、岸信介総理は昭和35年の新たな安保条約にて米軍が日本を守る事を義務とさせて公平なものとさせたのであります。

その新安保は昭和35年5月19日の強行採決から、1ヶ月後の6月19日に新安保体制が自然承認されました。自然承認される前に国会では安保阻止のために30万人もの人が国会を包囲して警官隊と衝突するという大混乱の中でした。なぜそんな大規模な闘争があったかというと、アメリカをこのまま日本においてたら戦争に巻き込まれるのではないかという不安を国民が抱いたからです。

とはいえ、国民は日米安全保障条約の事は正直よくわかっていなかったと思います。大体、何かの反対運動って「(意味はよく分からんけど)反対だー!ゆるさーんo(`ω´ )o!」って盛り上がりますよね。

シングルマザーの“娘”を狙うロリコン男が増殖。結婚契約のゲスすぎる中身とは?

交際相手の女性の娘2人にわいせつ行為をしたとして、30代の男性強制わいせつと児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕された事件が11月にあった。女性はシングルマザーで、男性とは婚活マッチングアプリで知り合ったという。コロナの影響もあり、シングルマザーを取り巻く環境は厳しくなっている。そんなシングルマザーたちの苦しい状況を見て、娘を狙って近づいてくる“ロリコン男”が今増えている。

交際女性の娘2人にわいせつ行為

逮捕された無職の近藤善広被告(33)と女性(40)は2019年2月ごろから2020年6月まで交際。女性は当時小学2年生だった長女(8)と次女(4)の2人の娘を持つシングルマザーで、女性が外出している時などは近藤容疑者が娘の食事や入浴の面倒をみることがあった。

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その間を狙って犯罪に及んでいた近藤被告。長女の体を触ったり、次女に自分の下半身を触らせるなどのわいせつ行為を繰り返していた。

犯行はそれだけで終わらない。近藤被告はわいせつ行為を動画で撮影。インターネットを通じて販売し、利益を得ていたのだ。

シングルマザーと交際することで、娘との接点を持ち、自らの欲望を満たすという卑劣極まりない犯罪。しかし、同様の事件は他にもあった。

複数のシングルマザーと交際し4人にわいせつ

山形県に住む当時35歳の男性は、2014年から4年の間、当時4歳から9歳までの女児4人に対し、乱暴やわいせつ行為をした上、裸の画像も撮影していたとして逮捕され、懲役11年の刑が言い渡された。

男はシングルマザーばかりを狙って声を掛け、複数の女性と交際。一人で子どもを育てる女性の力になりたいと優しい言葉を並べるが、裏の顔は全く違っていたのだ。

働きながら子育てをするというのは想像以上に重労働。肉体的にも精神的にもかなりきつい。そんな女性を気づかうように「子どもを預かってあげるよ」と言って自分の家へ呼び寄せ、男は犯行に及んでいた。まるで交際するための条件が子どもを預けるということのように。

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交際相手の信頼に乗じて繰り返された悪質な行為。懲役11年の刑は妥当なのだろうか。子どもたちは心に深い傷を負ってしまった。

善人のような顔をして近づき、4人もの女児を毒牙にかけた鬼畜な男。歪んだ性的欲求から起こした許しがたい事件、幼い子供たちは声を上げることができない。

シングルマザーを狙う男の手口

交際女性の娘を狙う卑劣なロリコン男たち。事件にはならなかったものの、同様の被害を受けるシングルマザーは多い。

そこにはコロナ禍における生活苦、幸せな結婚を望む女性心理など、シングルマザーの心の隙間を狙う男たちの卑劣な手口がある。

BTSが韓国の法律を変えた。「兵役入隊 30歳まで延長OK」にファン歓喜

韓国の人気男性アイドルグループ・BTS(防弾少年団)は2022年まで現在のメンバーで活動できるようになりそうだ。米ビルボードのシングルチャートで1位を獲得するなど、世界的な人気アーティストとなったBTS。韓国国会が兵役法改正案を可決したことで、BTSメンバーの兵役延期に道が開けた。

BTSの兵役延期が可能に

韓国国会は1日、世界的な活躍が認められた大衆芸能分野のアーティストが、軍隊への入隊を30歳まで延期できるようにする兵役法改正案を可決したと聯合ニュースが報じている。

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韓国では満18歳以上の男子は2年間の兵役を義務づけられており、原則として28歳までに入隊しなければならない。BTSの最年長メンバーであるジンが12月に28歳の誕生日を迎えることで、兵役延期について議論されていた。

現行の兵役法では、五輪メダリストら「国威発揚」に寄与した者については兵役免除が認められており、2018年のアジア大会で優勝した野球やサッカーの代表チームのメンバーなど、計42人が兵役を免除された例がある。

しかし、芸能人による「大衆文化芸術活動」はこれまで兵役免除の対象になっていなかった。

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当の本人であるジンはさまざまな公の場で、「大韓民国の青年として兵役は当然だと考えているし、国の命令があればいつでも応じる」と語り、兵役の義務に応じる予定であるとしていた。

韓国国会で兵役法改正案を可決したことを受け、今後政府が詳しい規定を定めていくこととなる。

Twitterの反応

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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なぜ?「大盛り」「とろとろ」という看板にテンションが上がる訳

美味しいものを口いっぱいに頬張った時、私たちは思わず幸せを覚えるものですが、そこには意外な理由があるようです。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者で日本マイブレス協会代表理事の倉橋竜哉さんが、「頬張る」ということを快楽と感じる「軟口蓋」という器官を紹介しています。

ほおばる

ビュッフェと聞くと気持ちが上がる倉橋竜哉です^^;

「とろーり濃厚チーズがたっぷり!」と赤いチョークで書いてあったのは、イタリアンのお店の前にある小さな黒板でして、好みや年齢にもよると思いますが、食事で「トロトロな食べ物」は、お好きですか?粘度のあるスープだったり、あんかけだったり、あるいは豚の角煮だったり…。あと、「たっぷり!!」な食事はお好きですか?大盛り!とか、食べ放題!とか。

私は…と言えば、食べ放題とか大好きでよく行っていたのですが、そういえば、ここ1年ぐらいはご無沙汰しています。好みの年齢的な端境期にいるのかもしれません^^;そろそろちょっときついなぁと。うむむ…。

それでも、大人数で居酒屋などに行って、大きな皿に大盛りの料理が乗っているのを見ると、ワクワクしてちょっとテンションが上ります。「大盛り」には、人をワクワクさせる何かがありますよね。

なぜ人は大盛りに興奮するのか?あるいは、トロトロを美味しいと感じるのか?

実は「ほおばる(頬張る)」ということを快楽と感じる器官が口の中にありまして、それが「軟口蓋(なんこうがい)」であります。舌(ベロ)をちょっと丸めて、舌先で口の中の天井を触ってみてください。歯に近い前の方は、ちょっと硬めですが、奥に行くと軟らかい部分がありますよね。そこが軟口蓋です。口蓋垂、いわゆるのどちんこの少し手前部分です。

この軟口蓋、舌先や指で触れてみると、ちょっとモゾモゾしてくすぐったくないですか?実はこの部分は敏感で、触れると「セロトニン」という幸福感のホルモンを出す部分でもあります。男性生殖器の表面と同じぐらい、敏感に感じる細胞が密集している場所だそうです。

食べ物をほおばったり、トロトロしたものを口に入れると、敏感な軟口蓋が刺激されるので、気持ちよく感じるわけです。なので「大盛り!」とか「トロトロ~」という看板の文字を見るだけでもテンションが上がるのかもしれないですね。

ただ、ご存知のとおりですが、「ほおばる」快楽に身を任せすぎてしまうと、おのずと必要以上に食べすぎてしまったり、口に大量に詰め込むと、噛む回数が減るので消化器に負担をかけてしまうことがあります。なので、「ほおばる」快楽とは程よい距離感でお付き合いしたいですな。なにごともほどほどが肝心であります。

これをお読みのあなたは、最近どんな食べ物をほおばりましたか?気が付かないうちにほおばっていることはありますか?

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「ほおばったことはありますか?」

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プロ野球中日の大荒れ契約更改で不安が募るJリーグのシーズンオフ

コロナ禍で異例のシーズンとなったプロ野球も、日本シリーズの結末に関してはソフトバンクが巨人を4連勝で下すという、昨シーズンを踏襲した結果で幕を閉じました。サッカー情報で人気のメルマガ『J3+ (メルマ)』では、著者のじじさんがパ・リーグ優位がしばらく続くと予想。さらに、大荒れとなっている中日の契約更改の話題に触れ、コロナ禍でプロ野球以上に厳しい冬を迎えそうなJリーグのチーム、選手への心配を募らせています。

経営的に苦しいプロ野球。Jリーグはどうなる?

プロ野球の日本シリーズは今年も巨人 vs ソフトバンクという顔合わせになったが2019年と全く同じでソフトバンクが4連勝して4連覇を達成した。「2年連続のスイープ」となったが両チームの戦力を冷静に考えると「4勝0敗でソフトバンクが勝利する」というのはもっともあり得る展開だった。戦前は巨人のOBを中心に「4勝3敗で巨人が日本一に輝く」と予想する人も少なくなかったが力の差は歴然としていた。「1つ勝てれば御の字」と言えるほど投打ともに差があったと言える。巨人にとっては屈辱の敗戦となった。

これで8回連続でパ・リーグのチームが日本一に輝いたことになる。通算成績もパ・リーグが36勝、セ・リーグが35勝。ついにパ・リーグが上回った。「人気のセ、実力のパ」というのははるか昔から野球界では言われているフレーズになるが実際には巨人が1965年~1973年まで不滅のV9を達成していることもあってずっと日本シリーズの通算成績もセ・リーグが優勢だった。「セ・リーグの方がはるかに勝ち越している」という時期がずっと続いていたので「パ・リーグが通算成績で逆転をした」というニュースを聞いたときは驚いた。

セ・リーグの時代とパ・リーグの時代は交互に訪れている。80年代~90年代の半ばは西武の黄金時代だったのでパ・リーグが優勢だった。その後、逆指名制度とFA制度の導入によって有望な選手の多くがセ・リーグのチームに入団したのでセ・リーグの時代が続いた。1993年~2002年までの10年間は「セ・リーグが8勝、パ・リーグが2勝」だった。当時のパ・リーグにはイチローや松坂などがいたのでスター選手は多かったがリーグとしては低迷期だった。ただ、2003年以降はパ・リーグが15勝、セ・リーグは3勝。圧倒的な差がついている。

裏金問題で逆指名制度がなくなったのはパ・リーグにとっては大きかった。また、有力選手が巨人ではなくてメジャーリーグを目指すようになったので巨人に人材が集まらなくなったのも大きかった。一昔前であれば巨人を中心にルールを変更して、再度、セ・リーグ(もっと言うと巨人や阪神など一部の球団)にプラスになるようなルール変更がなされたと思うが球界内の巨人や阪神の地位が低下しているので自分勝手なルールを作るようにコミッショナーなどに働きかけるのも難しくなった。セ・リーグが巻き返すのは難しいだろう。

現役精神科医が教える、絶対に落ち込まない「最強の姿勢」とは?

コロナ禍で先が見通せないこのご時世、誰しも不安にかられることはあるものです。そんな時こそ「背中をまっすぐに、胸を張るべし」というのは、現役精神科医のゆうきゆうさん。ゆうきさんは自身の無料メルマガ『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』で今回、その理由をとある心理学の実験結果を示しながら解説しています。

プチうつに効く!絶対に落ち込まない最強のバリアのポーズ!

こんにちは、ゆうきゆうです。

今回は、落ち込みそうな気分を持ち上げて、無敵になれる「バリア」のような方法についてお話します。

スペイン・マドリード大学の心理学者パブロ・ブリロンは大学生たちを対象にして、次のような実験を行いました。

まず、学生たちに様々な姿勢を取らせます。その上で「将来の仕事はどんなふうにしたいか」「どんな人生を送りたいか」等の質問をし、回答を調査しました。

その結果、「背筋をピンと立たせる」という姿勢をさせたグループは、将来に対してポジティブな発想をしました。一方、背中が丸まっていたり、うつむき気味といった姿勢を取らせたグループは、ネガティブな発想をしました。

この結果からわかること

この結果から言えるのは「姿勢は精神に直結している」ということです。

確かにどんな人も、落ち込んでいるとどんどん猫背になってきますね。そして猫背であることでまたネガティブな考えが浮かんで、さらに落ち込んで…と、ネガティブなスパイラルにはまってしまうのです。

逆に、楽しいとき・自信満々なときは明るくなりますし、姿勢も良くなります。そして姿勢を正していると前向きな発想が浮かんでくるため、さらに気持ちも明るくなり…と、ポジティブなスパイラルが起こります。

良い例として…

とても良い例として、お笑い芸人のオードリー春日さんを思い出してみてください。彼はすごく明るく、自信満々に見えますね。そのイメージは、やはり姿勢によって作られる部分が大きいのです。

そのため、ネガティブ思考になりそうなときは、強引にでもピーン!と背筋をのばしてみましょう。バリア的な効果を感じていただけるはずです。今すぐにできると思いますので、ちょっとやってみましょう。

パーン!と、背中をまっすぐに、胸を張ります。そして、この姿勢で

「もう死ぬ」

と言ってみてください。どうでしょうか。

まったく言えない、とまではいきませんが、深刻なニュアンスが薄れるのを感じていただけるはずです。どんなネガティブ発言も、まっすぐな姿勢では冗談ぽさが出てきてしまいます。反対に、背中を丸めて「俺、大丈夫」「俺はできる」なんて言っても、なんだか大丈夫じゃない気持ちになってしまうでしょう。

ですので、「ちょっと落ち込んでるな」と感じたときは、とにかくまず胸を張って姿勢を正してみましょう。これだけでもネガティブな気持ちを追い出し、無敵のバリアを作ることができます。

ここで、

「胸を張るのすらできないほど、つらい…」

そうおっしゃる方もいるかもしれませんね。でもこれは、自らネガティブを選んでいる可能性が高いです。ネガティブにはまることで、マゾヒスティックな快感を抱いているのかもしれません。

「つらくなったら胸を張る」

どうか覚えておいてくださいね。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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中国の暴言に抗議せぬ茂木外相と外務省の無知、弱腰外交の病根とは?

11月24日、日中外相会談後の共同記者会見の場で中国の王毅外相が尖閣諸島の領有権を主張しました。この暴言に対し、日本の茂木外相がその場で抗議しなかったことで自民党内からも批判の声が上がっています。メルマガ『NEWSを疑え!』を主宰する軍事アナリストの小川和久さんは、まず王毅外相の言動が日本の反応など歯牙にもかけない中国国内向けであることを解説。想像力の足りない事前のルール作りと、そのルールに縛られた外相、外務省の甘さを嘆いています。

中国要人の強硬発言は国内向け

28日付の読売新聞朝刊で、こんな記事が目につきました。

「茂木外相は27日夕の記者会見で、中国の王毅国務委員兼外相との24日の共同記者発表で尖閣諸島(沖縄県)への中国公船の派遣を正当化する王氏の発言に反論しなかったことについて、『外相会談で懸念を伝えた。記者発表はそれぞれ一度ずつ発言するルールで行っている』と釈明した。王氏の発言は『全く受け入れることはできない』とも強調し、火消しを図った。

 

茂木氏の対応には、自民党から不満の声が出ている。27日の参院本会議でも、同党の山田宏参院議員が『国民はビシッと反論してほしかったと強く感じている。なぜ反論しなかったのか』と異例の批判を行った。

 

複数の外務省幹部は、『一度ずつ発言するというやり方をうまく利用された』『王氏があそこまで言うとは思わなかった』などと、悔しさをにじませる。

 

川島真東大教授(東アジア国際関係史)は『記者発表が言いっ放しになるのはよくあることだが、ルールは形式的なもので、トランプ米大統領なら反論していただろう』と指摘した」(11月28日付読売新聞)

これを読んだ頭に浮かんだのは、外国で発言する場合でも常に国内を意識しなければならない中国要人の行動様式という問題です。中国では、特に日本に対する弱腰の姿勢は禁物です。中国国民は、普通では声をあげにくい共産党政権への様々な批判を、日本に対する弱腰批判の形でぶつけ、それを突破口に政権を揺さぶってくる傾向があるからです。

習近平国家主席の日本訪問が視野に入っている中で、それとは矛盾するような尖閣諸島周辺での中国公船の活動が活発化するのは、日本との関係を改善するための国内的な地ならしの面があるのです。

こんな書き方をすると、「そんな習近平の姿勢を信用するのか」といった声が出てきそうですが、中国側は自国の国益にとって必要な対日姿勢を決めている訳ですから、そんな幼稚なことは言わず、日本も国益をかけて対峙していけばよいだけです。

いまひとつ、王毅外相の個人的な立場もあります。王毅氏は駐日大使を務め、高度な日本語と英語を操る有数の知日派です。そうであればこそ、親日派のレッテルを貼られたり、日本に肩入れしていると見られたりすることは、政治生命を左右することになりかねません。だからこそ、必要なタイミングを捉えては厳しい対日姿勢を発信するのは当然のことなのです。

KDDIに激怒の武田総務相は見当外れ?懸念される楽天モバイルの競争力低下

KDDIの高橋社長が、新聞のインタビューで「国に携帯料金を決める権利はない」と話し、政府の推し進める「携帯料金値下げ」要請に待ったをかけ、それに武田良太総務大臣が激怒したことが話題になっています。携帯の値下げはユーザーにとってありがたいことですが、今の値下げ案では大手3社が独占する状態が続くのではと懸念を示しているのは、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川温さん。なぜ、政府「値下げ強要」が新規参入の妨げになるのかについて分かりやすく解説しています。

【関連】逆ギレ武田総務相「携帯値下げ」の異常性。日本のスマホ市場は壊滅も

武田良太総務大臣がKDDIに「ガッカリした」と大激怒━━メインブランド値下げにこだわり、楽天とMVNOは切り捨てか

武田良太総務大臣が激高している。

KDDI・高橋誠社長が日経新聞のインタビューでメインブランドの値下げについて「すぐには動かない」と否定し「国に携帯料金を決める権利はない」とも語った点について、武田総務相が「ガッカリした」と述べたのだ。普段から高橋社長は、総務省の通信行政に対して言及する際は、相当、慎重に言葉を選ぶのだが、今回は新聞記者にうまいこと、言葉を切り取られたのだろう。

武田総務相は、KDDIやソフトバンクがサブブランドで新料金プランを発表した際には「一定の評価をした」にも関わらず、ここにきて「けしからん」というスタンスに180度、態度を改めた。

その根拠となるのがメインブランドからサブブランドに移行する際に「高いプランから低廉のプランに移る時には、複雑な手続と1万5500円という手数料を取る。これでは低廉化に向けた動きに対して、利用者は乗ってこない」と憤っているのだ。

過去を振り返ると、UQモバイルは別会社だったし、ワイモバイルも元々はウィルコムやイー・モバイルだった。契約解除料や新規事務手数料、さらにはMNP転出手数料がかかっていたのは理解できなくもないが、サブブランドにした段階で、確かに撤廃していたほうが賢明であった。

1万5500円というのは契約解除料(9500円)や新規事務手数料(3000円)、MNP転出手数料(3000円)の合算と見られるが、2019年10月の改正電気通信事業法で契約解除料は1000円以下になっているはずではないか。また、MNP手数料の無償化もすでに議論されており、武田総務相の肝いりであるアクション・プランにも盛り込まれている。

今後、乗り換えのハードルが下がる目処が立っているにもかかわらず、なぜ、早計にお怒りになるのか。

また、サブブランドの新料金プランはワイモバイルが12月、UQモバイルが2月開始であり、まだ提供されていない。ユーザーは移りたくても移れない状態だ。

実際にサービスが提供され、ユーザーが動くかどうかを見極めて判断すればいいのではないか。

ただ、やっかいなのは、今後、メインブランドからサブブランドへのハードルが下がったとき、結果として、auからUQモバイル、ソフトバンクからワイモバイルというグループ内だけの動きとなり、楽天モバイルやMVNOにユーザーが移行しないという懸念も出てくる。将来的にグループ内での囲い込みが強化されるのは目に見えているわけで、アクション・プランも無用の長物と化す可能性がある。

メインブランドに値下げを迫るということは、将来的に3社の寡占状態に戻り、競争のなくなる通信市場に逆戻りする気がしてならない。武田総務相はそこまで視野に入れて「誠意を示せ」と言っているのだろうか。

【関連】KDDI「国に携帯料金決める権利ない」発言で武田総務相が激怒。ガチバトル勃発

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なぜ「即座に発信」する人間は、周りの人たちに助けられるのか

どんな職場であっても、困っているときに手を差し伸べたくなる人とそうは思えない人がいるものですが、その差はどこから生じるものなのでしょうか。今回の無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』では著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんが、周りが助けたくなるタイプの人の「大きな特徴」を紹介しつつ、読者に対して常に心がけることを強く勧めています。

即時の発信

周りの人が助けてくれる人には、大きな特徴があります。即時の発信ができる人です。人から何かを教えてもらったら、即座に発信する。お客様が何かを買ってくれたら、即座に発信する。そうした即時の発信ができる人というのは、いつどんな時でも、上司や部下や同僚や、お客様まで、いろんな人が助けてくれます。

そんな人たちがやっている即時の発信というのは、実は誰でも簡単にできます。やるかやらないかの違いなだけで、やること自体はとてもシンプルなことなんです。

具体的にどういうことかというと、例えば、上司や誰かから仕事について話を聞かせてもらったとしましょう。仕事をどうすればもっとスムーズにやれるようになるのか、どうすればもっと成長できるのかなど、いろんな話を聞いていく中で、「じゃあこうしたらいいよ」「それならこういう勉強をすると良いよ」といったことが出てきます。

ほとんどの人はそうした話を聞いて、「わかりました、ありがとうございました」とだけ伝えて、それで終わりです。教える側の人も、教えた時にはほとんどの人がそうなので、それで終わりになります。

しかし、即座に発信する人は、「わかりました、じゃあすぐにやります」と実際に行動に移します。「すぐにやります」と口で言うだけでなく、実際に「行動という発信」をするのです。「こういう本を読むと良いよ」と言われたら、その次の日にはもう読み終えていたりするわけです。すると教えてくれた相手は、「こいつはすぐに動くんだな。だったら、もっとこういうことを教えてみようかな」と、その先のことまで教えたくなってきます。

お客様との会話の中でも似たようなことが起こりますよね。「ここの〇〇が良いのよ」と聞いたら、即座に調べて手に入れてみたり、実際に行ってみたりする。すると、次に会った時にはお客様にその話ができます。お客様は、「もう行ったの?」と驚かれ、「だったらこの人にはもっとこうしよう」と考えて話をしてくれるようになります。それだけで、その販売員のことを忘れることはなかなかなくなるのです。

今は話を聞いた時のことを言っていますが、相手が何か行動してくれた時にも、即座の発信というのは重要になってきます。例えば、仕事でお世話になった相手がいたら、すぐに御礼やその先の話について連絡を入れるというのもそうです。

お客様相手にサンキューレター的なものを出す店もありますが、あれも即座にやるのと、そうでないのとではかなり効果が変わります。どんな場面でも、即座に動くというのはとても大事なことなんですね。

今日の質問です。

  • 即座に発信をするという行為には、どんなことが当てはまると思いますか?
  • 実際にすぐに動くためには、日頃からどんな行動の仕方を心がけますか?

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