米ドル覇権はコロナで終わった。10年後の基軸通貨が「仮想通貨」になる理由=吉田繁治

ポストコロナでは、米ドルがシェア60%の基軸通貨の役割を減らしていくでしょう。5年後には基軸通貨の多極化が起こり、10年後は仮想通貨に置き換わります。(『ビジネス知識源プレミアム』吉田繁治)

※本記事は有料メルマガ『ビジネス知識源プレミアム』2020年6月10日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

倒産・廃業を阻止しながら「封鎖解除」へ

北半球の国は、第二波を恐れながら封鎖の解除に向かっています。 パンデミックは3月に始まりました。米国では、高級百貨店ニーマン・マーカス(2017年の年商は5,270億円:全米45店)に続き、GMSの大手JCペニーも会社更生法を申請(年商117億ドル:全米660店)。社員と負債をカットし、資本の再投入を目指す米国型倒産です。 JCペニーは、イオンやIY堂にあたるでしょう。2018年に倒産したシアーズがダイエーです。18年、19年の業績がボディブローで、都市封鎖がカウンターパンチでした。 米国政府は、都市のロックダウンを、災害時の仮設住宅への収容と同じと考えています。仮設住宅には政府が補助金を出さねばならないとして、 (1)航空機の受注が消えたボーイングを筆頭とする大企業(全米の雇用の50%:7,000万人)に対しては直接の増資(劣後債)、CP(短期手形)の購入 (2)中小企業(雇用の50%:7,000万人:従業員500人以下)には社債の購入、家賃と人件費の補助 などを打ち出しています。 倒産と廃業を、貸付金・劣後債の投入・社債とCPの買い上げ・家賃補助・件費補助によって防ぐ。原資は、国債を発行してFRBが買い取ること。ドルのプリンティングです。

米国債の消化問題が生じる米国

米国債は、ほぼ100%を国内で消化してきた日本とは違いがあります(海外所有は短期債10%)。 米国は、経常収支(貿易+所得の収支)が赤字続きです(2019年:5,995億ドル)。その分、ドルは海外に流出を続けています。 ドル国債の100%国内引き受けはできません。経常収支が赤字の時はドルが海外に流出し、国全体はドル不足になるからです。不足とは、投資と支払い(マネーの需要)に必要な金額に対して、現金が足りないことです。 日本は、米国とは逆に経常収支の黒字が続き(1年に約20兆円)、国内の銀行にマネー余力があり、国内で国債を消化しています。加えて、海外から流入したドルで米国債も買っています。 その日本とは真逆で、新規の国債発行分の50%くらいは海外に売らねばらないのが米国です。 米国国債のこれからの問題は、「3月のFRBの利下げ(ドルの緩和)によってゼロ金利になった米国債は、海外に円滑に売れるのかどうか」ということです。 日本、中国、産油国、ユーロから米国債の買い越しが減ると、経常収支の赤字でドルが海外流出している米国債の金利は、FRBの買い上げにもかかわらず上昇していくでしょう。 ドル安をカバーするため金利が上がらないと、海外からは米国債は買われにくくなっていくからです。自国通貨でもっていれば、為替は関係がない。ゼロ金利のドル国債を買えばドル高では得をしますが、ドル安になると損をします。

コロナ後、3割の人が元の仕事に戻れず、残りは収入激減の衝撃予測。貧困を生き抜く術は=今市太郎

日本の労働者の67%がサービス産業に従事しており、コロナ禍で飲食・物販など様々な企業の半数が閉店や破綻に追い込まれれば、実に3割以上の人が元の仕事に戻れない悲惨な社会が到来します。私たちはどう対処すればいいのでしょうか。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2020年5月8日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。 

コロナ禍で「労働人口の3割が元の仕事に戻れない」可能性

日本国内の労働者数は、ほぼ6,700万人と言われています。そして、そのうちの67%がサービス産業に従事しているわけです。 このコロナ禍で飲食・物販・その他さまざまなサービスビジネスの半数近くが閉店・破綻・廃業などに追い込まれた場合、そこで働く従業員たちは新たな仕事を見つける必要があるのは当然の話。 非常にざっくりとした数字ではありますが、サービス業の半数が壊滅的状況に追い込まれれば、コロナ収束でも「全労働人口の3割が元の仕事に戻れない」というのは、それなりに信ぴょう性の高い予測であるといえます。 最近では決して収入リスクなど生じないであろとされてきた開業医やかなり出演料の高いとされてきたミュージシャン・俳優業でさえ、収入が途絶えてこの先どうなるか判らないと言い出しています。 この状況は想像以上に深刻です。

職場で生き残れても厳しい収入減少にも備えるべき

昔の話になりますが、1929年の世界恐慌後の米国経済は結局4年近く低迷することになり、失業者は1933年に24.9%を記録することになりました。 今回のコロナ大恐慌では、それをはるかに上回る失業者が出そうな状況です。 さらに、やはり1933年には仕事が確保されていた人々の標準賃金が、1929年の暴落前に比べるとなんと3割も減少するという厳しい状況に陥っていたことがデータからわかります。 足元の国内市場でも、チェーン店の中華料理の店が給与の2割カット・ボーナス無しなどを打ち出し始めていますから、この国でも同様の賃下げ社会が到来する危険性は相当に高くなりそうです。 1回だけ10万円を支給されたり、家賃の一部補助などだけで乗り切れるとは到底思えない厳しい社会がコロナの規制のあとに待っているのですから、今から気が滅入るのも仕方ない状況といえます。

FXで減った給与分を稼げるようになるのか?という大きな問題

この間、当メルマガの読者の方から非常に多く質問を受けるのは、「収入が減った分をFX取引で稼いでいくことが本当にできるのか?」というお問い合わせです。 私はその問いに対しては、「Yesであり、Noである」とお答えするようにしています。 これまでまったくFXをやったことがない人が短時間で安定的に稼いで専業のプロトレーダーになることを夢見るというのは、夢見ること自体は簡単ですが、すべての人がそれを実現できると思うのには相当無理があります。 しかしながら、時間の消費の仕方にもよりますが、月間で5万とか10万、あるいはもう少し多く20万程度を稼いで収入減の足しにしたいという比較的現実的であまり大きくない望みであれば、それほど困難ではないのもまた事実です。 4月の末にもそうしたことをメルマガに書きましたが、残念ながらこのメルマガは文字だけで構成されており、細かいチャートや動画などを入れ込んで配信するのには無理がありますし、そもそもどの通貨ペアでどこでエントリーすべきか、上昇したらどうなり下落したらどうなるというような内容を教えてくれるサイトや動画はすでに腐るほどありますので、今さらそうした内容をこのメルマガでお知らせするのも意味はありません。 そこで、ここからは折に触れて、もっと基本的な部分で投資を事業として見ているときに必要なことなどを随時メルマガに織り込んでいこうと考えております。 果たしてどこまでお役にたつことになるかはわかりませんが、こういうご時世ですから少しでも実際のFX取引にプラスになることを積極的にご提供していこうと思います。 今回ご紹介したような厳しい社会の到来は目前です。あなたは果たして商売替えを余儀なくされる3割なのか、給料を減らされる残りの7割なのか。この段階で、よく考えておかれる必要があるのではないでしょうか。 それによってFX取引のお役に立ち方というものも大きく変わっていくものと思われます。決して焦る必要はありませんが、今から真剣に考えるべき問題です。 今月はこうしたテーマを強く意識してメルマガを配信させていただきます。

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2020年5月配信分
  • アナログチャート分析が正しければ米株の再暴落はそう遠い世界ではなさそう(5/11)
  • 週末特集・プロの個人投資家として市場に生き残り利益を上げるために必要なこと(5/9)
  • ポストコロナで3割以上の人が元の仕事に戻れない悲惨社会の到来にどう対処するか(5/8)
  • 新型コロナ起因の米中対立から起きる米国債の大暴落に厳重注意(5/8)
  • ロックダウンを選択した国は軒並みGDP縮減~経済悪化は明らかに政権の政策の失敗によるもの(5/7)
  • 結局WTI原油先物の動向が最も経済と株の先行きを表しているという厳しい現実(5/6)
  • 市場が全く織り込んでいないもう一つのリスク~新型コロナ禍での新興国市場の崩壊(5/5)
  • 市場がよく理解していない米国の失業者数激増~1929年の世界恐慌以来の数でとんでもない経済破綻がやってくる(5/4)
  • ファンダメンタルズをはるかに超えるドル円の政治的制限(5/3)
  • 未曽有の緩和と資金供給にも拘わらず何故急激なドル安が起きない異変について(5/2)
  • FRBの無制限緩和でファンダメンタルズが何の意味もない状態に(5/1)

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※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2020年5月8日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

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今市太郎の戦略的FX投資』(2020年5月8日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

阪神競馬のメインを飾る宝塚記念、飛躍するのはこの馬!予想ポイントは

現役の実力馬が勢揃い! 前走1〜3番人気の馬に注目か

今週末、阪神競馬場のメインを飾るG1宝塚記念は、ファン投票で選ばれた上位10頭に優先出走権が与えられるグランプリレース。なお、昨年の本競走はIFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表する「世界トップ100のG1レース」で第5位の評価を与えられており、日本国内における最高レーティングを獲得してみせた。

 

主要な臨戦過程としてG1天皇賞(春)を挙げられるが、このローテーションで好走した馬の大半は4・5歳馬でもあり、過去10年のうち6歳以上の好走例は2017年2着のゴールドアクターに限られる。2013・2014年と連覇を果たしたゴールドシップですら、同臨戦となった2015年の6歳時には、単勝1.9倍の支持に応えられず15着と大敗を喫していた。この臨戦は3200mから2200mへと大幅な距離短縮になるため、加齢とともにスピード能力が衰える高齢馬にとっては苦しい条件なのかもしれない(以下のデータはいずれも過去10年)。

また、現役の実力馬が一堂に会するレースということもあり、前走の人気自体を指標としやすい傾向も見受けられる。前走が国内のレースだった馬に限れば、前走で1~3番人気に推されていた馬が8勝を挙げる活躍を見せており、前走4番人気以下は「1-2-3-57」。特に前走4番人気以下かつG2以下となると「0-0-1-29」と連対例がない点には注意すべきだろう。

 

今年はファン投票1位を獲得したアーモンドアイの出走こそ見られないが、G1馬8頭を含む錚々(そうそう)たる顔ぶれでレースが行われる。上位人気を担う(11)ラッキーライラックはファン投票2位。父オルフェーヴルは2012年の勝ち馬でもあり、大阪杯に続いて父子制覇のかかった一戦となる。

捲土重来(けんどちょうらい)を期す(18)ブラストワンピースは2018年G1有馬記念の勝ち馬。昨年もリスグラシューが春秋グランプリ制覇を果たしていたが、有馬記念と宝塚記念は適性が似ている節があり、実績面からは侮りがたい存在だ。

ほか、地力強化が著しい(16)クロノジェネシス、昨年の有馬記念で2着に好走した(5)サートゥルナーリア、いとこに2016年の勝ち馬マリアライトがいる(13)ダンビュライトなど、上半期を締めくくるに相応しいメンバーが集う。

 

【宝塚記念】6月28日阪神、G1・芝2200m、フルゲート18頭 発走15:40 サラ系3歳以上 オープン(国際)(指定)定量

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宝塚記念は名実ともに日本競馬を代表する注目の一戦。果たして、今年も飛躍を遂げる馬は現れるのだろうか。

text: シンヤカズヒロ

 

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結局、10万円給付金はいつ届く?大阪市3%、名古屋市4%、東京は…

新型コロナウイルス対策として1人あたり10万円が支給される給付金だが、すでに支給されたという声が聞こえる一方で、東京や名古屋、大阪など大都市圏の多くの人は未だ支給されていないのが現状だという。

大都市では全く振り込みが進んでいない実情

人口275万人を誇る大阪府大阪市。給付の対象となる世帯は約152万件だが、給付金が配られたのはわずか3%にとどまっていることが明らかになっている。これについて、大阪市の松井一郎市長は「準備が不十分だった」と謝罪。人口が多いことで給付作業に手間取っていることを理由に挙げている。

また、愛知県名古屋市も給付が遅れている。名古屋市が明らかにしたところによると、給付が完了しているのはわずか4.7%。このうちの大半がオンライン申請によるもので、郵送による申請分の支給は未だ手付かずだという。

名古屋市の河村たかし市長は22日の定例会見で「名古屋は人口が多いが、職員もそれに応じて多く、言い訳にならない。給付の遅れはおわびしたい」とこちらも謝罪した。

東京は自治体によって大きな差

大阪、名古屋ときて、では東京はどうなのか?23日付の産経新聞によると、「6割の世帯で給付を終えたのは4自治体のみで、23区平均では3割にとどまった」と伝えている。

最も給付が進んでいる練馬区では約8割に給付金が行き届いているものの、新宿区ではわずか6%しか支給されていない。全国の給付率は約6割に達している一方で、大都市圏は給付が進んでいない実態が浮き彫りとなっている。

なぜ給付金の支給は遅々として進まないのか

なぜか日本の三大都市だけ給付金の支給が進んでいないようだが、河村たかし名古屋市長が述べた通り、「人口が多い」ことが理由にはならない。人口が多かったとしても、対応する職員の数も他の自治体と比べれば相応にいるはずで、他に何かしらの理由が存在するだろう。

東京23区内でこれだけ差が開いている現状を見ればそれは明らかだ。しかし、給付金を待っている人は山のようにいる。困っている人たちに一刻も早く給付金が届くよう望みたい。

笑えぬ現実。米が朝日新聞を「中国の宣伝機関」として認定する日

アメリカ政府が中国メディアを相次いで「外国の宣伝機関」に認定し、合計9社が米国内で様々な制約を受ける状態となっています。この決定に中国当局は「政治弾圧だ」として強く反発していますが、そもそも中国メディア自体が中国共産党のプロパガンダ機関であることは明白とするのは、台湾出身の評論家・黄文雄さん。黄さんは今回、自身のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』にその証拠を記すとともに、朝日新聞が米国から「中国の宣伝機関」に認定される可能性についても言及しています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年6月24日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【米中】朝日新聞が「中国の宣伝機関」としてアメリカに認定される可能性

米政府、中国メディア4社を「外国の宣伝機関」に追加で認定

アメリカの国務省は、中国の中央テレビ局(CCTV)、人民日報、中国新聞社(CNS)、環球時報の4社を、「外国の宣伝機関」に認定しました。2月に新華社、中国国際テレビ(CGTN)と中国国際放送(CRI)、英字紙チャイナ・デーリー、米国海天発展の5社を「外国の宣伝機関」に認定したことへの追加措置であり、これで同認定を受けた中国メディアは9社になりました。

これらのメディアは原則的に中国の外交官と同じ扱いを受け、アメリカ政府に従業員のリスト提出が義務づけられ、またビザ(査証)や財産取得も制約を受けることになります。保有資産の届け出や新規物件取得前の事前認可なども義務付けられるそうです。

これに対して中国外務省は、「中国メディアへの政治的弾圧だ。誤ったやり方をやめるよう促す」と強く反発し、対抗措置も辞さない考えを示しました。

4社を「宣伝機関」 米政府認定で中国反発

しかし、中国のメディアが中国共産党の宣伝機関であることは、子どもでも知っている周知の事実です。中華人民共和国の建国以降、中国のメディアは、中国共産党の「喉と舌」とされてきました。つまり、プロパガンダということです。

それを統括しているのが、中央宣伝部です。報道の統制を行い、国内世論をコントロール、さらには中国共産党に都合の悪い情報は隠し、都合のいいニュースだけを海外にも発信しています(対外工作機関には統一戦線工作部もある)。

そもそも、習近平は2017年の第19回党大会において、「党政軍民学、東西南北中、党是領導一切的」という、文革時代に毛沢東が使った言葉を引用して、すべてを中国共産党が指導することを強調しています。自ら、メディア統制を行っていることを公言しているわけです。

毛沢東時代から、中国では「公正、公平な報道」は、ブルジョワ階級によるプロレタリアへの攻撃であり、敵視されてきました。そのことを理解していない日本の知識人などは、中国メディアの実態を見誤ってしまうわけです。

たとえば、かつて劉少奇は外国記者が客観的で公正な報道を求めるのに対して、中国では自らの立場を強調する主観主義の報道が蔓延していると発言しましたが、これに対して毛沢東思想教育を主導した文革派は、「(劉少奇の)こういった考えこそが外国のブルジョワ階級の記者に対する全面降伏であり、プロレタリア階級の報道機関に資本主義の考えを全面的に持ち込もうとするものだ」として切り捨て、劉少奇を「外国の奴隷」だと断罪しました。そのことは、樋泉克夫氏の以下の寄稿に詳しく書かれています。

昔も今も変わらない!中国共産党のメディア戦略

毛沢東は中国を統治するためには「搶杆子(鉄砲)」と「筆杆子(ペン)」という2つの「両杆子」が必要だと主張し、それを実践してきました。軍事力とメディアによって人民を押さえつけてきたというわけです。

そして「筆杆子(ペン)」については、外国のメディアにも強要してきました。よく知られているのが、「日中記者交換協定」です。1968年、中国側と、田川誠一ら日本の親中派政治家によって、それまでの日中記者交換協定が破棄され、新たな日中記者交換協定が結ばれましたが、そこでは、「中国を敵視しない」「2つの中国をつくる陰謀に加担しない」「日中国交正常化を妨げない」という「政治三原則」の厳守が求められました。

つまり、これらの3つの項目に抵触するような記事は、日本の新聞は書かないということを、中国に約束したわけです。もしそれを破れば、中国に支局を置くことができなくなり、記者は追放されることになります。

切られた尻尾。安倍首相の愛憎と企みに翻弄された河井夫妻の末路

昨年夏の参院選を巡る公職選挙法違反容疑で逮捕された、河井克行前法相・案里参院議員夫妻。6月25日には中国新聞や朝日新聞が、前法相が「安倍さんから」と口にしつつ地方議員らに現金を手渡したと報じるなど、事件は新展開を見せつつあります。そもそもなぜ案里氏は選挙に立ち、克行氏は疑われているような「買収」に手を染めたのでしょうか。今回のメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』では元全国紙社会部記者の新 恭さんが、「安倍首相の愛憎と企み」をキーワードに、事件の真相の読み解きを試みています。

安倍首相の愛憎に翻弄され、拘置所暮らしとなった河井前法相

「自民党は終わった」「変えなければ」。そう言っていた。民主党へ政権が交代した直後のテレビ映像。河井克行氏は妻、案里氏と食卓を囲みながら、新しい時代の政治家像を思い描いているように見えた。

それが、いかなる運命か10年後の今、河井夫妻は東京地検特捜部に公選法違反(買収)の疑いで逮捕され、東京拘置所のなかにいる。つい8か月ほど前、すべては法務大臣である自らの手の内にあったはずの仕組みに、からめとられたのだ。

元外交官の作家、佐藤優氏はラジオ番組で、逮捕直前の河井氏と話したことを明かした。外務省時代に背任容疑で拘置所暮らしを経験した佐藤氏は、不安におののいているであろう知人を気遣い、電話した。佐藤氏がアドバイスしたのは、なんと、水虫の予防策。

「逃亡される可能性があるから靴を取られちゃって、サンダルが支給されるんだけれど、そのサンダルが使い古しで、水虫菌がたっぷりついているんです。それで水虫にものすごく苦しめられることになるんですよ」

だから、別途、サンダル購入の手続きをしたほうがいいのだ、と。些末なことにこそ、人の自尊心は激しく傷つけられる。河井氏のほうからは洗濯について質問があった。佐藤氏は週に1回しか洗濯できないと話したという。

安倍首相は通常国会閉会の翌日、記者会見の冒頭で、こう述べた。

「本日、我が党所属であった現職国会議員が逮捕されたことについては、大変遺憾であります。かつて法務大臣に任命した者として、その責任を痛感しております…この機に、国民の皆様の厳しいまなざしをしっかりと受け止め、我々国会議員は、改めて自ら襟を正さなければならないと考えております」

拘置所ではたぶん、テレビは見られないだろうが、新聞は買える。河井氏が、安倍首相のこの談話を読んだとして、どう思うだろうか。自分が総理の立場でも、このような言い方になる、などと冷静に受け止められるであろうか。

「我々国会議員は、改めて自ら襟を正さなければ」。

何を他人事のように。案里を参院選に立候補させるよう持ちかけてきたのは、あんたじゃないか。河井氏はきっとそう思うだろう。

「官邸から『出なさい』って言われたの。『それじゃあ、出ましょうか』ってお受けしたんです。落ちたら無職ね」

 

参院選への出馬が取り沙汰されていた昨年初め、案里議員は地元の会合で支援者から出馬について問われ、いつものように明るい表情でこう答えたという

(「河井案里容疑者『出馬は官邸の意向』 昨年の参院選 克行容疑者が陣頭指揮」6月19日 東京新聞WEB)

振り返れば、2012年が河井氏の運命の分かれ目になった。この年の9月に行われた自民党総裁選は、過去最多の5人が立候補し、まれにみる激戦が繰り広げられた。

安倍晋三氏は、所属派閥「清和会」会長、町村信孝氏の出馬がほぼ決まっていたため、森喜朗氏に反対されたのを押し切って出馬した。しかし当初は不利が予想された。地方で圧倒的な支持を集めていた石破茂氏や、当時の党幹事長、石原伸晃氏より劣勢と見えた。

故鳩山邦夫氏が主宰した派閥横断型の政策グループ「きさらぎ会」の中心メンバーだった河井氏は、「安倍さんを応援してほしい」と言う鳩山氏に賛同して、安倍氏のための票集めに奔走した。鳩山氏自身は2010年に離党し当時は無所属だった。

麻生派、高村派、そして派閥横断グループ「きさらぎ会」に支えられ、安倍氏は第1回投票で2位に食い込み、決選投票では石破氏を逆転して、再び自民党総裁に返り咲いた。

「太る体質」って努力不足の言い訳?筋トレのプロに聞いてみた

筋トレなどの体作りにストイックに取り組む人たちは、他人に対しても厳しい目を向ける傾向があるのかもしれません。メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の読者から、「太りやすい体質なんて努力不足の言い訳では?」との疑問が寄せられました。塾長の桑原弘樹さんは、日本人の3人に1人が有酸素運動をがんばっても脂肪分解に結びつきにくい体質との報告もあると、遺伝的なパターンを3つ紹介。そうしたことを知ることと努力の組み合わせで、体質や遺伝の克服は可能ということも示唆しています。

太りやすい体質の実際のところ

Question

shitumon

よく太りやすい体質だとか、遺伝的に太りやすいなどという話を耳にしますが、実際のところはどうなんでしょうか。太る人は太る食生活をしているからなのだという気もするのですが、単なる努力不足だという事で解決してはいけないものでしょうか。どうも言い訳として使っているような気がするので。(38歳、男性)

桑原塾長からの回答

体質とか遺伝というのは、あるかないかで言えばやはりあると思います。バルクアップにしても、速筋と遅筋の比率は生まれもって違いますから、スプリンターは速筋が多い人が先天的に向いていますし、マラソンランナーは遅筋が多い人の方が有利になります。

もちろんだからといって、体質や遺伝の要素ですべてが決まるかと言われればそれは間違いであって、大半は努力の部分が大きいのではないでしょうか。

速筋が少ないからといって無いわけではありませんから、筋トレに励みしっかりとした食事やサプリメンテーション、休息という要素を充実していけば間違いなくバルクアップはするでしょう。ただし、100mを9秒台で走るとか、本当のトップアスリートクラスになれば、やはり紙一重の差の所は遺伝的要素は大きいかもしれません。

ミスターユニバースの杉田会長が現役時代にどういったトレーニングをしていたかについて、よく話を聞かせてもらいましたが、確かに世界一になるだけの素質があるなと思う一方で、そのトレーニングの量も恐らく世界一だなと思った記憶があります。

私などは、トレーニングの質とか効率とかといった話に耳を傾ける時、気持ちのどこかでトレーニングの量を減らせるという期待みたいなものを持っているような気がします。元々素質がある人が、ボリュームでも図抜けた努力をされたら、そりゃぁ凡人が少々頑張っても追いつかないというものです。

肥満に関してはob遺伝子という肥満遺伝子なるものが分かっています。この遺伝子に異常があるとどんどんと太ってしまうわけですが、正常なob遺伝子が作るタンパク質をレプチンと言い、これが食欲を抑制してくれます。

レプチンは脂肪細胞でつくられるホルモンで食べ過ぎなどによって分泌される仕組みになっています。つまり食べ過ぎるとレプチンが分泌されて、それが脳の視床下部に働きかけて満腹感を伝達して、食べる事を止めるわけです。

遺伝的に太りやすいという1つのパターンは、このレプチンがうまく作られなかったり、未完成のレプチンを分泌してしまうようなケースです。そうなると視床下部への働きかけがしっかりと行えませんから、いつまでも満腹という情報が伝わらないことになり、常にお腹が空いたという状態になってしまいます。

感染症には無力。でも、あえて考える「social distance」のこと

県をまたぐ移動の制限も解除され、行楽地や都心に人が繰り出す様子が伝えられました。外出自粛をストレスと感じている人が多くいた一方で、電車などでぐっと近づいた他者との距離にストレスを感じ、リモートワーク継続を望む人も多くいるようです。メルマガ『8人ばなし』著者の山崎勝義さんは、「どうやら人間には遠隔型と近接型の2タイプがある」と持論を展開。働き方改革には、時間的な問題に空間的な問題も加えて考える必要があると提言しています。

『distance』のこと

「social distance」(「社会的距離」)コロナ禍で生まれた、ちょっと妙な言葉である。

ここで改めて問うてみるのだが「社会的な距離」と感染症(あるいは感染)との間に一体何の関係があると言うのだろう。普通に考えると、例えば「僕と彼の間には社会的な距離がある」とあれば、置かれている立場や階級の隔たりのようなものを想起させる。言うまでもないことだろうが、こんな距離がいくらあったって感染から身を守ることはできない。

今、大切なのは寧ろ「physical distance」(「物理的距離」)の方なのである。実際WHOも「social distance」ではなく「physical distance」と言う方が望ましい、と公式に発表している。

つまり、家柄・身分・性別・人種といった所謂属性と呼ばれるようなものに起因する「社会的距離」といったものは感染症の前では当然無力であり、2mという「物理的距離」こそ有効である、と改めて言い直した訳である。

それにしても、こうした誤謬がそれこそ世界規模で生じた理由は何なのであろう。おそらくそれは我々が気付かぬうちに「社会」(「social」)という言葉の概念そのものが変革を遂げていたからであろう。身近な例を挙げれば、social media=「ソーシャル」メディア、SNS=「ソーシャル」ネットワーキングサービスという用語などからも分かるように、我々の「社会」(「social」)の概念は明らかに電磁領域に向かって拡大変容している。地球が狭くなる一方で、社会は(少なくともその概念は)どんどん広くなっているのかもしれない。

我が国における非常事態宣言下、諸外国における都市封鎖下においても社会は停止しなかった。言うまでもなくこれは社会の維持に必要不可欠な物理的労働従事者や医療従事者の献身があったればこその話だが、それでも家から一歩も出ることなく、あるいは一日誰とも会うことなく社会参加できる世の中に、気付けば、なっていたのである。加えてその状況をコロナ前の通常生活より快適と感じる人も相当数いたということも紛れもない事実である。

とは言え、目下のこの状況にやはりストレスを感じる人も一方ではいることを合わせて考えると、どうやら人間には(少なくともその労働のあり方には)、遠隔型と近接型の2タイプがあるようである。ここに来て、近年の課題の1つであった働き方改革は、時間的な問題に空間的な問題を加えて考えるべきものとなった。個人的には、この方がバランスが取れているような気がしている。

さらに言えば、労働のあり方の1つとして遠隔型というものを認めることで、今まで「社会」というものから時に能動的に時に受動的に距離を取らざるを得なかった、所謂「引きこもり」と呼ばれる人たちにも、通常の(言い換えれば、決して特殊という訳ではない)労働環境を用意することが理論上は可能となる。彼らの労働力としての潜在性はその数だけを単純に見ても相当なものである。

先に「社会は変容した」と述べた。結局のところ「我々はどうか」という問題である。「社会」というもの、そして「距離」というもの、それらと自分たちの関係をどうとらえて行くかということ、今こそ真剣に考えるべき時なのかもしれない。

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「すぐに幸せになれる方法」を科学的に解析して判った意外な事実

何をもって幸せと感じるかは、人それぞれ違うもの。とは言え「すぐに幸せになれる方法」があるのならば、知りたいものですよね。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、「科学が証明したすぐ幸せになれる方法」に関する記事を紹介。「得られる幸福度」が高くて「手に入れる時間や手間」が少なくて済むトピックは、まさに「目からウロコ!」ですよ。

すぐ手に入る幸せ

これを書いている時も割と幸せな倉橋竜哉です^^;

科学が証明したすぐ幸せになれる16の方法」という記事を6年前にネットで見つけまして、URLをメモして、今でも時折その記事を見ることがあります。

世の中には、いろんなカタチの「幸せ」があります。

  • 美味しいものを食べること
  • 好きな趣味に没頭すること
  • 好きな人と一緒の時間を過ごすこと
  • 手やカラダを動かすこと
  • 何かを作り出すこと
  • 旅行に出かけること
  • 寝ること

…etc.

「美味しいものを食べること」であれば、朝からそのことを考えておけば、昼か夜には、それが叶えられそうですし、「寝ること」であれば、とりあえず就寝時間が来れば叶えられます。どちらも「今日中に」なんとかなりそうです。

一方で「旅行に出かけること」であればまとまった日数が必要になりますし、「好きな人と一緒の時間を過ごすこと」は、家族でなければ、相手の都合も考えないといけません。どちらも「今日すぐに」というのは、難しいことが多いようです。

そこから得られる「幸福度」も、モノゴトによってずいぶん違います。「寝ること」は幸せだけど「好きな趣味に没頭」するほうがもっと幸せという人も多いでしょう。

そんな「それを手に入れる時間や手間」と、「そこから得られる幸福度」の関係をグラフにした記事がこちらであります。

科学が証明したすぐ幸せになれる16の方法(ハフィントンポスト日本版)

タテ軸が「そこから得られる幸福度」、ヨコ軸が「それを手に入れる時間や手間」として、16のトピックを評価しています。

例えば「得られる幸福度」が高いトピックは、以下のようなものがあります。

  • 感謝の日記をつける
  • ボランティアをする
  • 人に親切にする
  • 走る

一方で「手に入れる時間や手間」が少なくて済むトピックは、以下のようなものがあります。

  • 微笑む
  • 歩く
  • 声を出して笑う
  • お茶を飲む

この表を見る限り、「得られる幸福度」が高くて「手に入れる時間や手間」が少なくて済む、いわゆるコスパが一番いいトピックは、ズバリ「人に親切にする」のようですね。手軽にできて、しかも結構幸せになれますよ、と。

もちろん個人差があるので、自分ならどうかな…と、自分なりの表を作ってみるのも面白いかもしれないですね。

この表を見ていて思ったのが、何かの成功や達成だったり、経済的な裕福さ、家を建てること、高額なものを買うことなど「手に入れる時間や手間」がものすごくかかるものって、それに見合うぐらいの、ものすごい高い「得られる幸福度」があるのかというと、そうでもなさそうだな…という現実であります。

一時的な高揚感や達成感はあるかもしれませんが、その感覚はあまり長続きしないでしょうし、それまでに費やす時間と努力を考えると、それに見合っているとは言えなさそうです。

だからといって、コスパが悪いから、何か大きな目標にチャレンジするのはムダだ!というわけではなくて、それはそれで、長い目で見たら人生を豊かにする大いなる肥やしになりますので、チャレンジを否定するつもりはありません。

今回、何が言いたいのかというと、大きな目標にチャレンジすることが、小さな幸せを犠牲にする免罪符になっていないでしょうか。一生懸命頑張っているんだから、周りの人にしかめっ面でも構わない…みたいな。自分はやることがあるんだから、人に親切にしているヒマなんてない…みたいな。

もしそうなら、幸せになりたいと願って頑張っているのに逆効果になっているかもしれません。日々、小さな幸せに囲まれながら、大きな目標にチャレンジすることだってできるはずです。むしろそうすることで、頑張りすぎて息切れしたり心が折れたりせずに、息の長い、持続的な発展や成長ができるのではないでしょうか?

よかったらこちらの表を今一度見ていただいて、ないがしろにしている「幸せ」はないか、確認してみてはいかがでしょう?

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「すぐ手に入る幸せはありますか?」

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