福島沖の震度5弱を予測していた、早川教授の地震予報メルマガ

まだ東日本大震災の余震は続く。東北で震度5弱の衝撃

2月28日午後4時49分ごろ、福島県沖を震源とする地震があり、福島県相馬市や宮城県岩沼市などで震度5弱M5.7、深さ52km)を観測した。

東北地方で震度5弱以上を観測したのは20161122日以来となる。遠くは東京、静岡あたりでも揺れを観測したので、ご記憶の方も多いことだろう。

気象庁の会見によると、今回の震度5弱の地震はプレート境界で発生した「逆断層型」の地震だったと説明。東日本大震災の余震との見解を明らかにした。

この震度5弱の地震発生を事前に予測し、発表していた人物がいる。日本地震予知学会会長で電気通信大学名誉教授の早川正士氏だ。

時期、場所、規模ともに的中した地震予測の精度

その予測データは、もちろん事前にネット上で公表されている。

早川教授が3月14日から新創刊するメルマガ「【1週間前に地震を予知】早川教授の最新『WEEKLY 地震予報』」のサンプル号が、まさにそれである。

以下のデータを見てみよう。1つは2月28日の震度5弱、もう1つは2月19日に発生した震度4の地震。それぞれの兆候が観測されたため、サンプル号に2つの予測情報を出したという。

【サンプル1】

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<解析者からのコメント>

南東北から北総にかけて強く揺れを感じる地震が起きそうです。 陸域の地震ではM5.5程度、海域の地震はM6.0程度になる可能性があります。 地盤の弱いところでは強く揺れを感じる恐れがあります。

[見解]

2017/2/27 00:03 福島県沖 M4.9 震度4

⇒時期:的中、地域:的中、規模:的中

2017/2/28 16:52 福島県沖 M5.6 震度5

⇒時期:的中、地域:的中、規模:的中

 

【サンプル2】

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<解析者からのコメント>

引き続き、南東北から北総にかけて強く揺れを感じる地震が起きそうです。 陸域の地震ではM5.5程度と予知しており直接地震で被害がでる可能性は低いです。ただ、海域の地震はM6程度と予知しており津波を伴う可能性があります。その場合、垂直避難が基本ですので高台や避難ビルに避難して下さい。

[見解]

2017/2/19 18:19 千葉県北東部 M5.4 震度4

⇒時期:6時間ズレ、地域:的中(茨城県震度4)、規模:的中

(参考リンク)【1週間前に地震を予知】早川教授の最新『WEEKLY 地震予報』登録ページ(サンプル号を参照)

いかがだろうか、サンプル1は時期、地域、規模のすべてが「的中」、サンプル2も時期こそ6時間のズレがあったものの、地域、規模ともに「的中」している。

地下だけでなく、地上・宇宙空間にまで目を向けた先見性

早川教授は長年の研究で、大きな地震が迫ってくると、地圏(地下)、大気圏(地上)、電離圏(宇宙)に異常をきたすことを世界で初めて発見した地震予測界の権威の一人だ。

地震は地下の活動による直接的な現象だけでなく、宇宙空間にまでその影響が及んでいることを突きとめた功績は大きい。

この発見後、早川教授は地震の起こる約1週間前に顕著に前兆現象をつかむ技術を開発(特許第4867016号)して短期地震予知の実用化に成功した。

首都直下型地震や房総半島沖地震、南海トラフ地震など、国内で近いうちに巨大地震の発生が疑われている地域は数多い。

従来、地震発生の「時期、地域、規模」を予測することは困難だと言われてきたが、ここまで精度の高い早川教授の地震予測を参考にすることで、来たるべき巨大地震に備えて、避難経路の確認や備蓄準備を進める際の参考にすることが可能だ。

予測されている巨大地震の震源域近くに職場や住居、学校などがある人たちの、地震に対する恐怖心は想像に難くない。

常に揺れや津波を怖がりながら生活する必要はないが、いつ巨大地震が発生しても動じぬよう、自身を守る懐刀として、早川教授のメルマガを購読するという防災対策」はアリではないだろうか。

3月14日、まぐまぐ!より満を持して創刊されるメルマガ、「【1週間前に地震を予知】早川教授の最新『WEEKLY 地震予報』」。

こうしている間にも、巨大地震の足音はすぐそこまで来ているのかもしれない。

文/蒸 餃子(MAG2 NEWS編集部)

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イタリア最大の秘密。マカロニの穴はどうやって開けているのか?

10年以上にも渡り、信州のあらゆる情報を伝え続ける無料メルマガ『安曇野(あづみの)通信』。今回はいつもとちょっと変わって、誰もが一度は疑問に思う「マカロニの穴」についての話題を届けてくれました。普段よく目にするマカロニですが、その穴、どうやって開けられているのか…、真相が今、明らかになります。

マカロニの穴の秘密

マカロニの穴をどうやって開けるか知っているだろうか? そんなこと考えたこともないな…、かもしれない。実は私もそうだった。ただただ、年を重ねていると(馬齢を重ねるなんても言うが^^)こういう素直な疑問にも「はてな?」とも思わず、いろいろ不思議なことにも新鮮な驚きを感じなくなる。

まあそれはさておいて、そんなこと簡単じゃないかとなんとなくわかっているような感じになっているかも知れない。「小麦粉を練ったものを押し出す孔の先をドーナツ型に開けておけばいい…」だって、アハハハハ…。ではそんなことが、実際可能だろうか。

大塚滋著『日本たべもの事始、カレーライスがやってきた』という本の中に、このマカロニの穴の秘密のことが出ている。マカロニの穴は、スパゲッティを抜いた跡だよという有名なジョークがあるそうで、いやジョークじゃなくまじめにそう信じている人も、またそういわれて信じてしまう人もけっこういるんだそうである。著者の大塚さんが、化学の関係の友人の集まりでこの話しを披露したら、みな一様に感心して信じ込み、イタリア人の頭の良さ(!)に感じいっていた…。ただ一人、常に実証を重んじる有名な大学教授は、ほぼ信じながらも「今度マカロニにスパゲッティを突っ込んでみよう」と勇んでいたなんて愉快なエピソードも紹介されている。

ともあれ人間は、孔を見ると、自然に何かが抜けた跡だと考えたり、その穴をなにかでふさいでみたくなる、というのである。

「証拠を教師に捨てられた」いじめの現場で起きる隠蔽の数々

横浜のいわゆる「原発いじめ事件」に関して、再発防止協議の議事録が作成されず、録音データの一部も消去されるという不手際が明らかになりました。もはや呆れるしかないこのような愚行を繰り返す教育の場に、子供を預ける親が打てる手はあるのでしょうか。無料メルマガ『いじめから子供を守ろう!ネットワーク』では同ネットワーク代表の井澤さんが、保護者として知っておくべきことについて記しています。

学校は「変えよう」と思えば変わる

先日、教育委員会にいたことがあるという先生からお話を伺いました。

2012年に大津のいじめ自殺事件が大きく取り上げられてから、教育委員会の姿勢は大きく変わっています。

それまでは、いじめを問題にしないための方法、あるいは、裁判になった場合の対処方法などの研修が行われていて言わば、『いじめはなかったことにする』のが当然という姿勢でした。でも、今は違います。いじめは起きて当然という考え方を持っています。いじめは『起こり得ること』なので、情報は隠さないこと、いじめを解決することに主眼を置くという姿勢です。当然、いじめ認知件数についても正確に報告するようになっています。

今、少しずつ、教育界が変わりつつあるということだと思います。しかし、この先生が働いておられる市のような対応はまだまだ少ないのではないかと感じています。

3月2日、横浜の原発いじめ事件についての更なる不手際が報じられています。横浜市の再発防止を協議した市教育委員会が、議事録を作成せず、録音データも一部消去したというものです。更に教委の総務課長は「感性が鈍かったと反省している」と述べたと東京新聞は伝えています。

「感性が鈍かった」のではなく、「故意ですよね」と言いたくなってしまいます。「いじめ隠しとしてあれだけ報道されても、いまだ「隠蔽体質」から脱却しようとする姿勢がたりないように見えます。他にも、昨年の仙台中2いじめ自殺事件でも、教師が生徒に対して、LINEの履歴を消去するように指示していたことも分かっています。私たち保護者としては、「ひどい体質の学校、教育委員会は、証拠隠滅を図る」ということを知っておかなければならないのが現実です。

【天気予報】「一時雨」と「のち雨」、どっちのほうが雨が多い?

今や私たちの生活に欠かすことができない天気情報。その精度も年々上がっていますが、受け取る側が正しい知識を持っていなければせっかくの予報もフル活用できません。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』では、多くの方がその意味を正確に把握していないと思われる「時々」と「一時」の違いについて解説しています。

時々、一時、のち

私たちは普段は、天気予報で天気・気象に関する情報を入手することが多いでしょう。それらの言葉の細かいところ、知っているようで知らない、ということはありませんでしょうか?

例えば「時々」「一時」「のち」の違い。

  • 曇り時々雨
  • 曇り一時雨
  • 曇りのち雨

この中で「曇りのち雨」は一番簡単でしょう。予報はそれぞれ「予報期間」というのがあります。翌日の天気だと6時間ごとになっていることが多いと思いますが、その「予報期間の間で、天気が変わるときに「のち」が使われます。「曇りのち雨」だと、予報期間の前の方では曇りで、そのあと雨が降る、ということです。

「時々」と「一時」はどうでしょうか。

「時々」というのは、雨の降り方は断続的です。降ったり止んだりですね。それも、その切れ間が1時間以上、とされています。だから「時々」なのですが、その降っている時間が予報期間の1/2未満の場合、「時々」と言います。

「一時」というのは「連続的」な降り方です。ただし、その降っている時間は、予報期間内で1/4未満とされています。

シベリア鉄道の日本延伸は本当?「あれはプーチンの落語です」

前回、日本からは見えないトランプ政権の現状と展望についてお話しいただいた、メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の著者で米国在住の作家・ジャーナリストの冷泉彰彦さん。インタビュー第二弾の今回は、冷泉さんのもう一つの顔である「鉄道評論家」として、JR北海道の知られざる現状や都心の駅のインフラ事情など、日本の鉄道に造詣の深い冷泉さんならではの裏話をたくさんお話しいただきました。メルマガでもたびたび書かれる、面白くて為になる鉄道豆知識は、鉄道マニアならずとも必見ですよ。

鉄道会社の取材を続ける原動力とは

――冷泉さんといえば鉄道への造詣も深く、メルマガにも数多くの記事を書いていらっしゃいますよね。世の中には「撮り鉄」や「乗り鉄」など、様々な鉄道ファンの種類が存在しますが、冷泉さんはいったい「何鉄」なんでしょうか?

冷泉:私は「安鉄」、つまり「安全対策オタク」なんです。どういうことかというと、日本の鉄道がいかに安全かっていうのを、突き詰めていくオタクなんです。

特に日本の新幹線って、東海道新幹線が開業してからこれまで、事故で亡くなった人がゼロなんですよ。それがなぜ実現しているのかっていうと、「安全確保第一」という名のもとに、各鉄道会社が最新の技術を導入したり、日々人知れず努力を続けているからなんですよね。そういうのを取材して、広く知らしめるっていうのが、いわゆる「安鉄」なんですね。

あともうひとつは、私の相棒で東洋経済オンラインの編集者がいるんですけど、彼と私が言っているのが「社会鉄」。これは例えば、高齢化などの問題を抱える地域において、鉄道はどう在るべきかとか、日本の人口減が深刻になった際に、どうやって今の鉄道路線網を維持していくかとか、そういうことを考察したりしています。

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そういうわけなので私自身、鉄道写真も鉄道模型もまったく興味なし。電車に乗るのは嫌いじゃないけど、それはあくまでも手段。スピードが早いに越したことはないけど、それよりも安全が何よりも第一。……そういった感じでやってます。

――そもそも冷泉さんは、子どものころから鉄道がお好きだったんですか?

冷泉:小学生の頃はそれなりに好きだったんですけど、その後はそれほど熱心でもなかったんです。でも最近になって、急に鉄道熱が再燃したっていう感じですね。というわけで、アメリカから時々日本に来ては、JR東日本やJR東海の広報室に出入りするっていうことを、最近は続けています。

でも、そこの広報の方たちは、もちろん鉄分が濃くて仕事熱心な方が多いんですが、彼らの立場を理解してくれる人ってほとんどいないんですよ。それがすごく可哀そうだっていうのが、私の「安鉄活動の原動力なのかもしれません。

安倍政権を滅ぼす時限爆弾になりそうな「森友学園問題」の深い闇

さまざまな疑問点が湧き上がる、学校法人森友学園が4月に開校予定の「瑞穂の國記念小學院」の国有地売却問題。昭恵夫人が名誉校長に就任していたことや、「安倍晋三記念小学校」の名で寄付が集められていたことも含め、同学園との「関係」を厳しく追求されている安倍総理は、発言内容が二転三転するなど、あいまいな答弁を繰り返しています。元全国紙の社会部記者でメルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者・新 恭さんは、森友学園の破格値での国有地取得に国会議員の関与があったか否かはなんとも言えないとしつつも、「この国のファーストレディーが新設小の名誉校長であったという事実」が何を意味するのか、鋭い筆致で浮き彫りにしています。

安倍首相夫妻が縁切りに躍起の愛国教育小学校

今年中の解散総選挙をめざす安倍首相は目下、政権のアキレス腱となりつつある学校法人「森友学園との関係を切り離すのに躍起だ。

同学園が4月開校を予定する小学校の名誉校長に昭恵夫人がなっていた件について、安倍首相は2月24日の衆議院予算委員会で、夫人を辞任させたことを明らかにした。

そのうえで、「安倍晋三記念小学校」という名のもとに寄付集めをしていた学園のトップ、籠池泰典理事長のことを「そう簡単に引き下がらない方だった」「非常にしつこい」「教育者としていかがなものか」などと、まるで安倍夫妻側が被害者であるかのように強調した。

17日の衆院予算委員会で「私の考え方に非常に共鳴している方」と語っていただけに、驚くべき豹変ぶりだ。

その背景には、国有地格安払い下げや、森友学園の極端な軍国主義的教育実態をめぐる問題が次から次へと明らかになって、首相サイドも同学園を突き放すしか立場を守る手立てがなくなったという事情がある。

籠池泰典氏は安倍首相の国会発言をどう思っているだろうか。裏切られた思いなのか、それとも、懲りずに崇め奉っているのか。また、この学園に肩入れしてきた百田尚樹、曾野綾子、青山繁晴、竹田恒泰ら著名論客の方々の考えはいかがなものか。ぜひとも沈黙を破って発言していただきたい。

いずれにせよこの件、あらゆることが尋常ではない。国有地を売却した国がそれを非公開にし、交渉記録を破棄し、土地代金の分割支払いまで認めているのだ。どうして、それほどまでの特別扱いをしなくてはならないのか。

まず、国有地払下げ問題。大阪・豊中市野田町の国有地8,770平方メートルが対象物件だ。大阪空港の騒音対策による住居移転で空いた土地なので大阪航空局が管理していたが、土地売却の担当は近畿財務局である。

実はこの土地に関しては、2011年夏、近くに所在する大阪音楽大学が7億円前後での購入を希望したが、価格交渉が折り合わずに断念した経緯がある。

ところが2013年6月から3か月間、近畿財務局が購入希望者を公募し、応募のあった森友学園については、大阪音大のときとは打って変わって、配慮の行き届いた対応になった。

国有地は貸すのではなく売却するのが原則だ。それゆえ購入者を募集したのに、なんと、同学園に対しては10年間の定期借地を認めたのである。

しかも、資金を貯めたうえで8年後をめどに同学園がそのときの時価で土地を購入するという、なんとも優しい契約になっていた。

このゆるさは、役所の対応としては異例中の異例だ。2015年2月の国有財産近畿地方審議会では、数々の疑問点が出されながらも、新設小学校を認可する大阪府私立学校審議会がOKなら「了とする」という結論になった。

だから中国は侮れない。トランプの態度を一転させた懐柔作戦の全容

昨年12月、台湾の蔡英文総統と前例破りの電話会談を行い中国を激怒させたトランプ大統領。反中の姿勢を貫くかに思えましたが、その後の習近平国家主席との電話会談であっさりと「一つの中国」を尊重する意を表明し関係諸国を唖然とさせました。無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』の著者・北野幸伯さんは、中国の「トランプ懐柔作戦」が早くも実を結んだと記しています。

トランプ・クーデター~中国は、いかにトランプを懐柔したのか?

トランプ大統領の大戦略は、「ロシアと和解し中国に勝つ」です。ところが、大統領就任後わずかな期間で、トランプは、「ロシアにはより厳しく中国にはより優しく」なっているのが、誰の目にも明らか。

トランプさん、昨年12月時点では、「『一つの中国』の原則を認めるかどうかは、ディール次第」といっていた。ところが、安倍総理と会談した前日の2月9日、一転「『一つの中国』の原則を尊重する!」と習近平に電話で伝えた。

一方、ロシアはどうでしょうか? ロシアでのトランプ支持率ほぼ100%だろうと思います。皆、「親ロシアのトランプなら、制裁を解除してくれるだろう」と期待している。

しかし、ロシア国民の期待は、徐々に幻滅に変わりつつあります。まず2月2日、ヘイリー新国連大使は、こんなことをいいました。

モスクワはおそらく、トランプ大統領とその政権によって近いうちに金融経済制裁が撤廃されるのではないかという幻覚からついに目を覚ました。2月2日にニッキー・ヘイリー米国国連大使が行った最近の声明は、このことを明確にした。

 

「クリミアはウクライナ領の一部です」。ヘイリー大使は国連安全保障理事会を前に、就任後初となる公式の場での発言で、このように宣言した。「クリミアをめぐり我が国が科した制裁は、ロシアが同半島の統治権をウクライナに返すまで継続するでしょう」
(ロシアNOW 2月13日)

ロシアは、クリミアを「永遠に返さない」でしょう。つまり、ヘイリーさんの発言は、「制裁は永遠に続く」という意味である。次、2月13日、「親ロシアで知られるフリン大統領補佐官が辞任した。これもロシアには痛手ですね。

というわけで、トランプ政権は、「ロシアには、より厳しく、中国には、より優しく」なっている。問題は、この現象が「自動的に起こっているわけではない」ということ。明白に「中国の工作によって」起こっている。中国は、トランプの中国への「敵意を弱め」、一方でロシアへの「敵意を強める」ことで、自国を救おうとしているのです。

「トンデモ、トンデモ、トンデモ~~~~~~~!!」

新しい読者さんからの叫び声が聞こえてきます。これ、私だけがいっているのではありません。BBCが報じているのです。

日本近代史の謎。西郷隆盛は本当に「征韓論者」だったのか?

2018年の大河ドラマの主人公にも決定している西郷隆盛。インパクトのある風貌は今でも「西郷どん」と親しまれていますが、後半生は謎に包まれています。その一つが、西南戦争を起こした理由。日本という国を愛していた西郷が無謀とも言える内戦を起こした理由は、どこにあったのでしょうか。今回の無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』では、そんな謎に鋭く迫っています。

西郷隆盛はなぜ立ち上がったのか

西郷隆盛の後半生はどうにもよく分からない、というのが、私の長年の疑問であった。前半生は、倒幕の中心人物として見事な成功を収め、特に江戸開城では勝海舟との絶妙のやりとりを通じて、江戸の町を戦火から救う

また新政府軍に抵抗した庄内藩の人々は西郷隆盛の寛大な措置に感激し、西郷への尊敬の念から前庄内藩主酒井忠篤らが『南洲翁遺訓』を編纂し、後の西南戦争では元庄内藩士が西郷軍に参加している。

これほどの有能有徳の人物が、新政府樹立後は征韓論に組し、それが容れられないと鹿児島に帰ってしまい、ついには俸禄を取り上げられた不平士族に乗せられて西南戦争を起こした、と言われると、前半生とはまるで別人のようだ。「西郷が明治を境にバカになった」などと言う説もあるようだが、この疑問に対する苦し紛れの解答だろう。

この疑問を氷解させてくれたのが、岩田温氏の『日本人の歴史哲学―なぜ彼らは立ち上がったのか』である。今回はこの本の第3章「西郷隆盛と日本の近代」を参考に、西郷隆盛の後半生に迫ってみたい。

西郷は「征韓論者」だったのか?

まず、征韓論について、ある高校生用の参考書には、こんな記述がある。

幕末以来、朝鮮は鎖国政策を取り続け、明治政府の交渉態度に不満をいだき、日本の国交要求を再三拒否した。そのため日本国内では、武力を背景に朝鮮に対し強硬方針をもってのぞむべきだとする征韓論が高まった。政府部内でも西郷隆盛・板垣退助・後藤象二郎…らの参議がいわゆる征韓論を唱え、1873(明治6)年8月には、西郷隆盛を使節として朝鮮に派遣して交渉にあたらせ、国交要求が入れられなければ、兵力を送り、武力に訴えて朝鮮の開国を実現させる方針を内定した。
(『詳説 日本史研究』)

まるでアメリカが黒船による脅しをかけて日本に開国を迫ったのと同様のことを、日本が朝鮮に行うつもりだったかのようである。西郷はそのような征韓論者だったのか?

西郷が征韓論者であったという説は、次の板垣退助にあてた手紙を根拠としている。

是非此の処を以て戦ひに持ち込み申さず候はでは、迚(とて)も出来候丈ヶに御座なく候に付き、此の温順の論を以てはめ込み候えば、必ず戦ふべき機会を引き起こし申すべく候に付き、只此の一挙に先立ち、死なせ候ては不便(ふびん)抔(など)と、若しや姑息の心を御起こし下され候ては、何も相叶ひ申さず候間。

 

(この機会に戦いに持ち込まないで、朝鮮との国交を回復するのはとても出来そうにありません。この至極もっともな論を以って朝鮮との国交を考えるのであれば、私を朝鮮に派遣して万一殺害されるようなことがありましたら必ず戦う機会が転がり込んできます。ただ挙兵に先立ち、私を派遣して死なせては気の毒であると一時の憂いをお感じになっているのであれば、何も叶わないでしょう。)

「西洋は野蛮ぢや」

たしかにこの部分だけ読めば、西郷は朝鮮との戦いを起こすために、自分が使節として殺される事を望んでいるように見える。しかし、ここで『西郷南洲遺訓』の中の次の言葉と読み比べてみるべきだろう。

予嘗(かつ)て或人と議論せしこと有り、西洋は野蛮ぢやと云ひしかば、否な文明ぞと争ふ。否な否な野蛮ぢやと畳みかけしに、何とて夫れ程に申すにやと推せしゆゑ、実に文明ならば、未開の国に対しなば、慈愛を本とし、懇々説諭して開明に導く可きに、左は無くして未開蒙昧の国に対する程むごく残忍の事を致し己れを利するは野蛮ぢやと申せしかば、其人口を莟(つぼ)めて言無かりきとて笑はれける。

 

(私は、かつてある人と議論をしたことがある。私が西洋は野蛮であると主張すると、その人はいや文明国だと主張し議論になった。私が再度西洋は野蛮だと畳みかけて言ったところ、その人はどうしてそれほどにまで西洋を野蛮というのかと私に尋ねてきた。私が本当の文明国であるならば、未開の国に対しては慈愛の心をもって接し、懇ろに説き諭して文明化に導くべきであるのに、未開蒙昧の国であればあるほど残忍な仕方で接し、己を利してきた西洋は野蛮であると言った。すると、その人は口をつぼめて何も言い返すことが出来ないと苦笑していた。)

真の文明国とはこのような道義を行う国だ、というのが、西郷の考えだった。朝鮮との戦争を引き起こすために、自分がまず殺される、などという策略を用いるのは、西郷にして見れば「野蛮」なことだった。

桶谷秀昭は『草花の匂ふ国家』の中で、「これは板垣の征韓論と自分のそれとがちがふことを知つたうへでの西郷の計算であらう」と断じている。すなわち、武力行使を前提とした征韓論者の板垣に、自らを全権大使として派遣させることを納得させるための、西郷の方便だったと言うのである。

「同じオトコとして情けないよ」愛知県警の痴漢撲滅ポスターが斬新

卑劣な犯行で被害者に迫る痴漢。

直接的な被害者はもちろんだが、冤罪事件、またはそれを逆手に取った虚偽の痴漢被害を生むなど、撲滅にはまだ道のりは遠い・・・。

「少しでもこの行為を減らすことができれば!」

愛知県警が、新たな視点で痴漢防止ポスターを制作し、話題になっているようだ。

 

 

「愚かだ・・・他人に迷惑をかけ人生を棒に振るのか」

「信じられない・・・同じオトコとして情けないよ」

「親の顔が見てみたい・・・品性下劣なその行為は、痴漢」

まさか、イケメンたちが痴漢に対して辛辣な言葉を語りかける斬新なスタイル。

確かに見たことないかもしれない。

 

■Twitter上の反応

 

 

 

 

 

 

 

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記事提供:ViRATES

 

知りすぎなければ裏切られない。プロが教える人間関係の作り方

ビジネスパートナーであれ、プライベートな関係であれ、食事や飲み会などと口実をつけて人の過去を根掘り葉掘り聞いてくる人っていますよね。信頼関係を築くためと言えば聞こえはいいですが、無料メルマガ『ビジネス発想源』の著者・弘中勝さん曰く、「相手の必要な情報だけを得て、それ以外はノータッチ。知らないことがあるのが当たり前だという意識で付き合った方が、人間関係はスムーズ」とのこと。一体どういうことなのでしょうか?

見えない一面

私はかなりの人間不信です。

でも、「他人を全く信用しない」という意味ではなく、「見えるものだけが全部じゃない」「見えるもの全てが本当というわけじゃない」という感じの意識です。

よく、気心の知れた友達や仲間のことを「俺はあいつのことを全て理解しているし、向こうもそうで、分かり合っている」と自慢げに話す人がいます。でも私は、そんなことはまずないと思います。

たとえ何十年一緒に育った父母や子供たちでも絶対に分からないことがあります。それは、隠しているということではなくて、「表に出ていない」ということです。

裏表がある、ということもありますが、表しか見ていない人には、裏の全てが見えているわけがないのです。そして、それを決して悪いことだとは思わず、「そういうものだ」「それが普通なんだ」と理解しておく、それが私のいう、いわば肯定的人間不信です。

例えば、殺人事件や誘拐事件などが起きた時に、その犯人の自宅の近くの人たちのインタビューで「普段は真面目そうな人だった。とても人を殺すような人間には見えなかった」などというお決まりの話がありますが、あんなのは当たり前です。「私は人を殺すような人間ですよ」というオーラを出しているような人って、いるはずがないし、そんな発言をしている近所の人たちも、人を殺す人はどんな人間なのかということなんて正確に分かっているわけがありません。「まさか人を殺すような人だったなんて」という感想は、あまり意味がないのです。

恋愛なんて特にそういうことでこじれやすく、「あなたがそんな人だったなんて!」とか「おまえにそんな過去があったなんて!」みたいなことで衝突してしまいます。でも、「そんな人」とか「そんな過去」とかは、聞かれなければわざわざ表すことでもないし、本人だって忘れていることだってあるし、分からないこと、知らないことがあって当然です。

それを、自分が見たり聞いたりしたものが全てだと思い込んで、自分の知らないことを知らされたら「裏切られた」などとショックを受ける。でも、たとえどれだけ親しい恋愛相手でも、「まあ知らないことはいくらでもあるだろうな」という摂理を知っておけば、「裏切られたなんていう感情は起こらないのです。