常人の想像をはるかに超える大谷翔平は日々何を考えているのか

WBCでの活躍で世界を熱狂させた大谷翔平選手。不可能と言われていた「投打二刀流」でメジャーでも大活躍を見る彼はまさに、日本が誇るスーパースターです。今回、無料メルマガ『毎日3分読書革命!土井英司のビジネスブックマラソン』で土井英司さんが紹介するのは、その大谷選手の思考がよくわかる名言集です。

常識を超えるには⇒『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』

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不可能を可能にする大谷翔平120の思考

大谷翔平・著 ぴあ

こんにちは、土井英司です。

本日ご紹介する一冊は、前人未到の豪速球、二刀流を実現し、今なお進化し続けるWBC優勝の立役者、大谷翔平さんの名言集です。

昔、同じぴあから『イチロー262のメッセージ』という本が出ていて、これも素晴らしい名言集でした。

【参考】『イチロー262のメッセージ

ぴあさん、名言集作るの上手ですね。

本日ご紹介する『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』は、イチロー本ほどのキレはないにしろ、やはり読みたい一冊。

常人の想像をはるかに超える偉業を成し遂げている大谷翔平選手が、日々どんなことを考えて練習・試合に臨んでいるのか、その精神の支柱がわかる一冊です。

本書が出されたのは、2017年3月ですから、収録されているのは、まだ大谷翔平選手が北海道日本ハムファイターズにいた時代の言葉です。

前年、チームを日本一に導き、これからMLBに挑戦するという、まさに進化の真っ最中に書かれた本で、秘めたる闘志、未来へのビジョンが伝わってくる内容です。

全部で120の言葉を、以下のように全6章で整理しており、1項目1ページで、どこからでも読める構成です。

第1章 挑戦
第2章 苦悩
第3章 向上心
第4章 素顔
第5章 克己心
第6章 哲学

アマゾンでは大谷翔平(著)となっていますが、実際には大谷翔平選手の言葉を編者が編集したものですね。

カバンに入れておいて、好きな時にめくって読むと、隙間時間にエネルギーがもらえると思います。

良い流れに繋がるか?外食産業が「朝食」に目をつけ始めた理由

最近、多くの飲食店が「朝食」に力を入れています。それはなぜなのでしょうか? 今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、著者の佐藤きよあきさんがその理由を語っています。

「朝定食」が、ビジネスの生産性を向上させる!?

ファミレス、定食屋さん、牛丼屋さん、焼肉チェーン……。

いま、外食産業では、朝食時間帯の集客に力を入れています。モーニング需要を創出し、不況下での収益力を高めるためです。

では、なぜ朝食なのでしょうか?

働き方改革によって、残業が減り、さらなる仕事の効率化が求められるようになりました。そこで注目されたのが、朝型ビジネスへのシフトチェンジ。

朝イチからフルパワーで働くことができれば、残業などしなくても、仕事をこなすことはできるはず。そのためには、働く人の生活そのものを改善する必要も出てきます。

早寝早起きし、しっかりと朝食を摂ることで、体内時計が整い、自律神経を正常に保つことができるようになります。

残業が多いと、生活リズムが崩れる上、さらに飲み会などによって帰宅が遅くなると、次の日起きられなくなります。

朝起きられないと、朝食を簡単に済ませたり、食べないで出掛けたりするようになり、身体に不調が現れたりします。

朝食は、睡眠中に低下した体温を上昇させて、脳や身体機能をウォーミングアップさせる効果があります。

また、脳のエネルギーであるブドウ糖は、睡眠中に消費されるため、朝起きた時点では足りなくなっています。ここで朝食を抜くと、脳の働きが悪くなり、仕事のパフォーマンスが落ちてしまうのです。

朝食を抜いた場合、脳や身体機能が働くようになるのは、昼食後となってしまい、フルパワーになるのが夕方から夜にかけてということになります。これでは、生産性が悪くなるのは当然だと言えます。

さらに、満足度の高い朝食を食べている人の方が、幸福度が高くなるということもわかっています。つまり、精神面でも大きなメリットがあるのです。

GPT3.5からGPT4へ。進化したChatGPTは今までと何が違うのか?

話題のChatGPTがGPT3.5からGPT4へ進化を遂げたことを知っているでしょうか? 今回、Google、マッキンゼー、リクルート、楽天の執行役員などを経て、現在はIT批評家として活躍されているメルマガ『尾原のアフターデジタル時代の成長論』の著者・尾原和啓さんが、GPT-4をどう使っていけばいいのかについて語っています。

クリエイティブに成長するためのChatGPTの使い方

先月GPT-4が発表されました。ChatGPTでもさっそくGPT-4が使えるようになって、かなり変化しています。その変化は何かという話と、何に使えばいいかという話をしていきたいと思います。

GPT-3.5からGPT-4への変化

GPT-3.5からGPT-4への変化の1つは、パラメータ数といわれるニューラルネットワークの量が100倍になったこと。

あともう1つは、トークンと呼ばれる「GPTの中で質問の意図は何なのか」「自分の出力はどういうところが大事なのか」を保持するための容量が、4,000トークンから3万2,000トークンと、8倍になったことです。

トークンというのは、ざっくりいえばワード数です。3万2,000トークンがどのくらいかというと、一般的な書籍が約20万字、短い文庫本だと約10万字なので、書籍の3分の1から5分の1の容量です。

例えば、「あなたが質問している中で重要なのはこういうところです」とか、「あなたに出力して説明したことは、3つあります」「全部で5つに分けられます」と言った時に、記憶力がない人は内容を忘れて整合性が取れなくなることがありますよね。

しかしこのトークンは、書籍の3分の1から5分の1の容量を記憶の中に持っているので、「そういった人が理路整然と語る」みたいな話です。

大きく質問した時に、理路整然と分解してくれて、どういうステップで考えればいいかをものすごく説明してくれるようになったんですよね。質問した時も、今までより解像度を上げて説明してくれます。

また、これまでは長文出力だと前の設定を忘れて矛盾したことを言い始めていましたが、それが少なくなりました。例えば、「こういう物語を書いてください。こういう台本を書いてください」と言うと、「全体の盛り上がり」といったストーリーラインを用いることが非常にうまくなっている印象です。

この記事の著者・尾原和啓さんのメルマガ

コンサルが解説。経営計画は「目標設定」から始めなければならない理由

あなたの会社は、しっかりとした経営計画を立てていますか? 今回の無料メルマガ『がんばれスポーツショップ。業績向上、100のツボ!』の著者で経営コンサルタントの梅本泰則さんは、「経営計画は目標設定から始まり、毎月チェック・修正をする必要がある」と解説しています。

スポーツ店の経営計画

1.5か年経営計画書

あなたのお店も、新年度に入りました。業績はいかがですか?3年前に作った「5か年経営計画」は、順調に進んでいるでしょうか。

今の計画書は、社員の皆さんが協力して作ったものです。ですから、皆さん、お店が目指すところが分かっています。いわゆる、「目標」ですね。それは、こうでした。

「5年後に売上と利益を倍増して、地域で一番優れたスポーツショップになる」

今、この目標に向かって進んでいます。そこで、読者の皆さんに参考になるかもしれませんので、あなたのお店の経営計画書を簡単に紹介しましょう。

「目標」に続いて、商売に関わる環境の変化を考えました。差しさわりのないものを、少し上げてみますと、

・ネット社会の進展
・メーカー、問屋の市場戦略変更
・学生の減少
・地域スポーツ店の減少

といったことです。

次に、お店の「強み」を挙げていきます。例えば、

・商品調達力がある
・販売スタッフの能力が高い
・立地が良い
・研究熱心である

というように。

「環境の変化」と「店の強み」を導き出したら、今度は、環境の変化の中から「商売の機会」を探し、その機会に対し、「店の強み」を活かす方法を考えます。

これが出来たら、次は、お店のお客様は誰か、ということを明確にしなければなりません。あなたのお店の場合、「近隣に住む、部活に熱心な高校生」としました。

その後に、このお客様が求めているもの(ニーズ)は何か、を考えて決めたのが、次です。

「自分にあった商品を手に入れたい」

この、「誰に、何を」を決めるのには、時間がかかりました。

2.戦略を考える

そして、時間をかけて決めた「目標、機会、強み、誰に、何を」を基に、商品戦略、価格戦略、流通戦略、プロモーション戦略を考えます。

細かくは紹介出来ませんが、例えば、商品戦略ならば、次のようなことです。

・販売員の商品知識を深める
・お客様の話をよく聞いて商品を選ぶ
・自店にしか無い商品を揃える

価格戦略は、

・商品の粗利率を決める
・安売りではなく、高売りをする

流通戦略は、

・中小メーカーとの取引も増やす
・ネット販売にも力を入れる

プロモーション戦略は、

・SNSを活用して、口コミで顧客を増やす
・店頭でのイベント企画を積極的に行う

といったことです。

実際にはそれぞれの基本戦略は、10項目以上あります。

そして、これらの基本戦略を基に、商品群ごとの具体的な戦略が立てられているはずです。それらの戦略に従って、商品の仕入れや販売が進められることになります。

3.計数計画

基本戦略が決まったら、次は計数計画です。計数計画は、最初に5か年の売上、利益、仕入、在庫計画を、1年ごとに決めます。

それが決まったら、その数字を商品群ごとに分けます。商品群別5か年計数計画ですね。その次は、同じようにチャネル別の計数計画を立てます。例えば、店頭、外商、ネット別のように。

そして、5か年分の計数計画が出来たら、アクションプランを立てます。5年間の中で行う、大きなイベントです。例えば、

・店舗改装をする
・新店を出す
・スクール事業を始める

といったことに当たります。それぞれのイベントを実施する時期を、決めておく必要もあります。

5か年分の計数計画、アクションプランが出来たら、今度は1年ごとの計数計画です。1年分の売上、利益、仕入、在庫計画を、12か月に分けて計画します。これも、商品群別、チャネル別に分けて計画しなければいけません。ただし、5年分を一度に作るのではなく、1年分だけで良いです。

同時に、アクションプランも12か月必要です。例えば、

・展示会での発注を行う
・店頭イベントを行う
・ニュースレターを発行する

といったことを、いつ、誰が行うかを決めておきます。

いかがでしょうか。経営計画は、概ねこれで出来上がりです。ただし、計画は、作った後が肝心。少なくとも、毎月、計画の進み具合をチェックする必要があります。そして、計画とのズレを見ながら、対策を打っていくことです。そうすれば、計画が「絵に描いた餅」になることはありません。

あなたのお店も、毎月チェックをして、計画の修正を重ねています。ですから、5か年計画は、順調に進んでいることでしょう。

■今日のツボ■

・経営計画は、目標設定から始まる
・続いて、戦略設定、計数計画、アクションプランで構成される
・経営計画は、作った後が肝心で、毎月チェック修正を重ねる

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習近平を完全に怒らせた岸田文雄。石垣島の現地ルポで判明、陸自駐屯地設置で沖縄は標的になる

3月16日、沖縄県石垣市に開庁した陸上自衛隊石垣駐屯地。有事の際には敵国からの攻撃を受けることは確実となった南の島は、今どのような状況となっているのでしょうか。今回、政治ジャーナリストで報道キャスターとしても活躍する清水克彦さんが、新駐屯地設置に揺れる現地の様子をレポート。そこで見えたのは、最優先課題でありながら全く進んでいない「住民避難計画」の困難さでした。

清水克彦(しみず・かつひこ)プロフィール
政治・教育ジャーナリスト/大妻女子大学非常勤講師。愛媛県今治市生まれ。早稲田大学大学院公共経営研究科修了。京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得期退学。文化放送入社後、政治・外信記者。アメリカ留学後、キャスター、報道ワイド番組チーフプロデューサーなどを歴任。
著書は『日本有事』(集英社インターナショナル新書)、『台湾有事』『安倍政権の罠』(ともに平凡社新書)、『ラジオ記者、走る』(新潮新書)、『ゼレンスキー勇気の言葉100』(ワニブックス)、『頭のいい子が育つパパの習慣』(PHP文庫)ほか多数。

初の自衛隊基地が設置された沖縄・石垣島、現地ルポ。忍び寄る「戦争の足音」

「外交の岸田」、久々のタイムリーヒットで6月解散、7月総選挙の可能性浮上

岸田内閣の支持率が上昇している。NHKと朝日新聞の世論調査では、ともに2月が35%だったのに対し3月は40%。日本経済新聞の世論調査に至っては、43%だったのが48%と、50%台回復も視野に入ってきた。

その背景には、3月16日の日韓首脳会談で関係改善に舵を切ったこと、そして、3月21日、訪問先のインドから木原官房副長官ら総勢12名でウクライナを電撃訪問したことなどが挙げられる。

特に、モスクワで中ロ首脳会談が開かれる中、極秘にウクライナの首都キーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談したことは、「中ロ首脳が会談している=キーウへのミサイル攻撃はない」と判断した岸田首相の読み勝ちだ。

また、ウクライナ問題で主導権を握ろうとしていた習近平総書記とプーチン大統領の鼻を明かしたという点でも、久々に打ったタイムリーヒットと言うべきであろう。

特筆すべきは、この先、岸田首相にとって支持率を押し下げそうな事象が少ないことだ。

5月19日から広島で始まるG7サミットは、「外交の岸田」をアピールする絶好の機会になる。岸田政権にとって喫緊の課題である「異次元の少子化対策」も、財源に不安を抱え、「選挙前の大盤振る舞い」との批判があるものの、バラまいてもらう子育て世帯側からすれば批判の対象にはなるまい。

岸田首相としては、自身の再選がかかる自民党総裁選挙(2024年9月)の日程から逆算しつつ、確実に選挙に勝てそうな時期、つまり、G7サミットを終え、6月に「異次元の少子化対策」の大枠をまとめた後の解散・総選挙を想定しているのでは、と筆者は見る。その場合、最も有力な選挙日程は、7月11日公示、23日投開票となる。

「本物」だから為せる技。なぜ坂本龍一氏の作品は世界で通用するのか?

3月28日、71歳の生涯に幕を閉じた坂本龍一氏。天才音楽家の早すぎる死に際して、世界中から哀悼の声が上がっています。そんな坂本氏が2010年に行った北米ツアー初日に立ち会うことができたというのは、米国在住作家の冷泉彰彦さん。冷泉さんは自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で今回、そのコンサートの模様を詳細にレポーするとともに、坂本氏の音楽世界がこの先も永遠に残っていくであろう理由を記しています。

※本記事は有料メルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』2023年4月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

追悼、坂本龍一。時間の「非可逆性」へのささやかな抵抗

団塊世代でも下の方に属し、自分たちにとってはほぼ同時代を生きた世代の訃報というのは、かなり辛いものがある。坂本氏に関しては、かねてより難しい闘病の中におられると聞いており、一種の心の準備は出来ていた方も多いと思われるが、実際に訃に接するとなると、やはり痛苦の思いが募る。

坂本氏に関しては、2010年10月の北米ツアー、その名も「ノース・アメリカ・ツアー」に際して、フィラデルフィア近郊のレンサイドという小さな街にある、ケズウィック・シアターで、ツアーのスタートの場に立ち会うことができた。その際に記した記録をベースに、それをこのコラムに合うように再編成しつつ、感慨を整理させていただこうと思う。

この全米ツアー初日だが、私の住むニュージャージー中部からも近いので、このコンサートを選んだのだったが、そのチョイスは正解だった。ホールは、82年の歴史のある音響効果の素晴らしい劇場であり、そこに多くの音楽ファンが詰めかけており、良い雰囲気のコンサートとなっていたからだった。何といっても、アメリカの音楽コンサートでこんなに聴衆が集中していたというのは珍しい。

ニューヨークの、カーネギーホールやエブリー・フィッシャーホール(現、デビト・ゲフィン・ホール)などでは、かなり厳粛なクラシックの曲目でも、咳の音だけでなく話し声やプログラムをめくる音などのノイズは諦めて掛からないといけないのだが、この時は、そうした問題はなかった。途中ちょっと、外部のサイレンの音が聞こえたりもしたのだが、それはご愛敬というものだろう。

私は坂本龍一氏のそれほど熱心な聞き手ではなかったが、このコラムでも取り上げた亡くなった浅川マキさんの伝説のライブ盤『灯ともし頃』でオルガンを弾いておられた印象や、大貫妙子さんのソロ・デビュー・アルバム『グレイ・スカイズ』でスタインウェイのピアノを駆使していた印象は鮮烈なものとして記憶していた。

一方で、その後の作曲家として、あるいはテクノポップやロックでの成功などについては、少し遠くから見ていた観がある。そうではあるのだが、ほぼ完全な「ピアノ・ソロ」でまとめられたこの時のコンサート体験は、ダイレクトに70年代の天才キーボードプレーヤー坂本龍一との出会いを想起させ、30年以上の歳月を結びつけてくれたようにも思ったのは事実だった。

この記事の著者・冷泉彰彦さんのメルマガ

ダイエット法の多くがすぐ消える中「糖質制限食」だけが存続する訳

摂取カロリーより消費カロリーが少ないと体重が増えます。簡単な算数の問題で、摂取カロリーを減らしてダイエットに成功しても、食事を元に戻せばリバウンドするのは当たり前。ではなぜ摂取カロリーを減らさない「糖質制限」でダイエットが可能なのでしょうか。今回のメルマガ『糖尿病・ダイエットに!ドクター江部の糖質オフ!健康ライフ』では、著者の江部康二医師が、同じ摂取カロリーでも炭水化物の割合を減らすほど消費エネルギーが増えるというアメリカでの研究を要約して紹介。自身が提唱し実践してきた「スーパー糖質制限食」の有効性を裏付けるデータとして提示しています。

糖質制限ダイエットは、消費エネルギーが減るどころか「増大する」との研究結果

一旦、減量させたあと、炭水化物含有量が違う3つの試験ダイエット:
(1)炭水化物60%の高量群
(2)同40%の中量群
(3)同20%の低量群
を実施したところ、20%の低量炭水化物群において、最もエネルギー消費量が増大した。という結論の論文が、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル2018年11月14日号に報告されました。(Ebbeling CB, et al. BMJ. 2018;363:k4583.)

以下、難しい用語を省いて、ごくわかりやすく要約してみました。

この研究はRCT(無作為化比較試験)であり、米国2施設で2014年8月-2017年5月に行われた。被験者は、18-65歳でBMI値25以上の164例。

 

被験者は、まず導入ダイエット期間(9~10週間)に体重を12%減少させた後、炭水化物含有量が異なる3つの試験ダイエット(60%の高量群、40%の中量群、20%の低量群)のうち1つを、20週間続けるよう、無作為に割り付けられた。

 

2kg以内の範囲で体重減を維持するために、各試験ダイエット群は、たんぱく質の量でエネルギーを調整した。

 

総エネルギー消費量は、各ダイエットによって異なり、炭水化物含有量10%減少につき、総エネルギー消費量は52kcal/日増大する線形の傾向が認められた。

 

体重減前のインスリン分泌能が高いほど、低炭水化物ダイエットの効果が大きくなった。

一般にカロリー制限食で減量した場合、基礎代謝量も低下するので、半年くらいで、減量効果はなくなり、通常のカロリーに戻したら、リバウンドするというパターンとなります。

日本でも様々なダイエット法が提唱されてきました。しかしながら糖質制限食以外の「従来の様々な減量のための食事療法」は、そのほぼ全てが、基本原理はカロリー制限食です。そのため、従来のダイエット療法は結局は継続困難であり、皆、3ヶ月から半年で廃れてマスコミから消えていきました。

糖質制限食だけは、唯一、2005年に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)を上梓して以来ずっと存続していて、2023年現在、勢いはどんどん盛んになっています。

今回の研究で、炭水化物摂取比率20%の群が、40%群や60%群に比し、エネルギー消費量が最も増大することが明らかとなりました。又、炭水化物含有量10%減少につき、総エネルギー消費量は52kcal/日増大することもわかりました。

つまり、通常のカロリー制限ダイエットと異なり、糖質制限ダイエットは、消費エネルギーが減るどころか、増大するということであり、非常に大きな利点と言えます。

高雄病院の「スーパー糖質制限食」は糖質摂取比率が12%くらいなので、本研究の糖質摂取比率20%群よりさらに、消費エネルギーが増えると思われます。糖質制限食はダイエットの王道であり、消費エネルギーが増大する唯一の食事療法です。

この記事の著者・江部康二さんのメルマガ

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Twitterのロゴ「柴犬」に変更でネットに賛否の声。イーロン・マスクの金儲け戦略か?様々な憶測が広がる事態に

4月4日、Twitterのシンボルマークである「青い鳥」が、暗号資産 ドージコインのロゴ「柴犬」に変わり、ユーザーから困惑の声が上がった。当初は「バグ」や「乗っ取り」説もあったが、ツイッター社のオーナー・イーロン・マスク氏が意図的に行ったことが発覚し、憶測が飛び交っている。

マスク氏の戦略? ただの悪ふざけ?

Twitterのシンボルマークといえば、ご存じの通り「青い鳥」だ。これが当たり前だったためか、突如登場した「柴犬」に違和感を持つ人がいても不思議ではない。

イーロン・マスク氏は自身のTwitterを更新し、以前に「Twitterを買収してロゴをドージに変えて」と提案したユーザーとのやり取りを画像で公開。そこに、「約束通り」とのコメントを添えた。あえてロゴを変更したことが判明し、安堵した人も多かっただろう。

しかし、批判の声もある。

ドージコインは、これまでマスク氏が度々Twitterで言及していた暗号資産であり、その効果もあってか2021年の暗号資産時価総額ランキングでは4位になった実績を持つ。今回のロゴ変更後もドージコインの価格は急騰し、一時3割上昇したことが分かっている。ちなみに2022年、マスク氏はドージコインを誇大宣伝したとして投資家から提訴されている。この件は今年3月31日、同氏が原告側の申し立てを却下するよう要請する書類を裁判所に提出したことが報じられていた。

その矢先の出来事だったこともあり、「自分が推している仮想通貨関連のロゴにするのはどうなのか」「サブリミナル効果は違法では?」などといったネガティブな声も散見している状況だ。

実際、ドージコインの価格はマスク氏の様々な発言でたびたび乱高下している。先述した裁判に関してもこの価格の振れ幅が起因したものであり、原告側は「ドージコイン価格を高騰させた後、意図的に暴落させた」ことで不当な利益を得たとして訴訟を起こしたというわけである。つまり、このロゴ変更も「仮想通貨の価格を上げる戦略」と受け取られても仕方がないと言えるかもしれない。それも、可愛らしい「犬」を使った金の匂いに、露骨に嫌悪を示す人もいるようだ。

シンプルに「可愛い」の声もあるが…

ちなみに、ドージコインのロゴは、10年以上前にブログに投稿された写真をきっかけにブレイクした柴犬「かぼすちゃん」がモデルになっている。

ネット上では、「犬は可愛い」「仮想通貨は…だが、犬に罪はない」のような声も。マスク氏の思惑はともかくとして、「犬」のロゴ自体はわりと受け入れられているようである。

4日現在、ロゴの変更はWeb版のみで、アプリ版Twitterでは確認されていない。今後、鳥から犬に、正式なロゴ変更はあるのか? 注目したい。

中国の自動車市場が大混乱。熾烈な「値下げ競争」も車がまったく売れぬ謎

昨年までは伸び続ける一方だった中国の自動車販売数が2023年になって一転、1月から3月半ばまでの累計数が前年比19%減となるなど、深刻な状況となっています。何がこのような局面を引き起こしたのでしょうか。日刊で中国の自動車業界情報を届けてくださるメルマガ『CHINA CASE』では今回、かような異常事態を招いたと中国の業界団体が批判する武漢市等の政策を紹介。さらに同国自動車市場の今後の見込みを考察しています。

熾烈な価格引き下げ競争も、中国で「車が売れない」一体何が?

中国で自動車が売れなくなっている。2023年1~2月の前年比マイナス成長に加え、2023年3月1~12日の販売台数は前年比17%減の41.4万台、2023年1月1日~3月12日の累計販売台数は同19%減の309.4万台に止まっている。

3月に入り、メーカー、販売店が大幅な値下げを行っているにもかかわらず、この状況は深刻。その震源地となった湖北省武漢市の対応を、メーカーや販売店を会員とする業界団体、中国自動車流通協会が異例の批判を行っている。

協会の異例な批判内容

武漢市やその個別の行政区は2023年3月1日から、地元企業である東風集団系の地元製造ブランド車種に限り、最大9万元(約172万円)の値下げ、その補助金交付を発表した。もう一台自動車が買えてしまう値下げ額に、中国全土で激震が走り、それに追随する動きも各所で見られるようになった。

中国自動車流通協会は、「メーカーが在庫処分のための値下げ販促を行うこと自体、普通に見られる行為だし、政府が自動車消費を奨励すること自体、正しい方向だ。ただし、今回の武漢の事例は、補助金を現地メーカーだけにとどめた。この方法自体が議論を呼んでおり、下記のように一連の問題を引き起こす可能性が高い」として三点、挙げている。

  1. 現地製造メーカーのみを対象としたことは、明らかに地方保護色が強く、他メーカーの販売に悪影響がある
  2. この措置により、多くの消費者がまだ値下がるのではないか、と、自動車の買い控えに動いた。販促とは真反対の効果となった
  3. 各政府が武漢を真似た政策を取り始めている。中央政府が掲げる「全国統一一大市場」形成の前提が崩れる

今後の見込み

中国自動車流通協会は多くの会員からの照会、問い合わせが殺到している状況であり、同協会としては関連の政府部門に対して働きかけを行っている最中であり、現在までに関連部門はこの問題を重視、積極的に回答してきている、としている。

4月は前年に上海ロックダウンがあったため、前年比は見かけ上急成長を果たすことになるが、2023年7月に迫った排ガス規制「国六B」移行もあり、中国自動車市場は混乱の度合いを強めている。

出典:协会资讯 | 武汉市汽车降价事件对汽车市场的影响

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中国や韓国にもボロ負け。日本をダメにした“右翼ボンボン”の政治家ども

「現代の日本は、今やアメリカだけでなく、中国や韓国にも負ける国になった」とし、戦前の日本は「知的レベルの高い国」だったと嘆くのは、現役医師で作家の和田秀樹さん。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では、なぜ日本が衰退したのか、その理由について解説しながら、アメリカや統一教会の言いなりになる政治家たちを猛批判しています。

誰が日本を中韓に勝てないような国にしたか

戦前の日本は知的レベルの高い国だった。

GHQが日本が2度と戦争のできない国にするために考えたのは、算数や数学の教科書を大幅に削ることだったそうだ。それに当時の文部省の官僚が徹底的に抵抗して、歴史の教科書の墨塗りは向こうの言いなりになって許した。

結果的に日本は、一時的にではあるが経済でアメリカに勝った。アメリカは負けを認めて日本の教育政策のまねをしながら、日本のバカな大学教授をだましてゆとり教育を始めさせた。

おかげで日本はアメリカだけでなく、中国や韓国に、論文数やIT技術、製造業で負けるような国になった。ウヨクの人たちは歴史の教科書にこだわるが、本当に愛国心がある人たちはGHQにも屈せず数学の教科書を守った。

ところがウヨクのバカボンボンが政権を握るようになり、数学の教科書を棄てるだけでなく、大学入試もペーパーテストでなく面接重視を文科省と、統一教会の子分の萩生田とか下村とかの文科大臣が進めるようになった。

統一教会はもともとは共産主義から世界を守るという建前だったが、ソ連の崩壊以降は、日本を韓国よりダメな国にすることだったが、総理大臣が世襲のボンボンになって、簡単に教育政策が捨てられ、彼らの悲願がかなう日は近い。

ドイツももちろん教育レベルは高かった。学歴コンプレックスがあったはずのヒトラーはむしろ学問を奨励したようで、科学レベルも高かった。

冷戦の関係もあり、あっという間に国力を立て直し、今やヨーロッパを実質支配する立場になっている。イギリスはEU離脱を相当後悔しているようだが、泣きを入れられず、結局、TPPに入るとか言い出している。

ユダヤ人をみてもわかるように国なんかもてなくても、知的能力が高ければ世界を支配できるし、戦争に負けても、周りに言うことを聞かせることができる。どんなに迫害されても立ち直る。確かにそれに僻んだドイツ人の虐殺は許されることではないが、生き残った人たちは、世界の経済も科学も引っ張っていっている。

そういう意味では、戦前の日本を否定する人が多いが、今の国の上層部より、戦前の日本の上層部(少なくとも昭和初期まで)のほうがよほどよかったと思える。

少なくとも、サンフランシスコ講和条約のような不平等条約を改正しないまま、アメリカ様のお目こぼしに期待して靖国にいくせこい政治家たちより、不平等条約の改正運動を続けた戦前の日本の政治家のほうが、よほど尊敬できる。

※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年4月1日号の一部抜粋です。

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