1日平均35人。OECD国家間で自殺率1位になってしまった韓国は、どうやって防ごうとしているのか?

1日平均35人もの人たちが自ら命を絶ってしまう韓国。今回、無料メルマガ『キムチパワー』の著者で韓国在住歴30年を超え教育関係の仕事に従事している日本人著者が、韓国政府が自殺予防のためにどう動いているか紹介しています。

1日平均35人の極端な選択。自ら命を絶った韓国人たち

一昨年、約1万2000人が自ら命を絶った。1日平均約35人がこの地上生活を離れているわけだ。韓国政府は国民の自殺率を下げるため、来年から自殺予防相談電話を「109」に統合運営し、自殺誘発情報を常時追跡管理する。

保健福祉部と韓国生命尊重希望財団(生命尊重財団)は12月15日、ソウル中区の韓国プレスセンターで自殺予防政策記者懇談会を開き、昨年の国内自殺現況と今年1月1日から運営する自殺予防統合相談番号「109」改編について説明した。

一昨年、韓国の自殺死亡者は1万2906人で、1日平均35.4人の割合だ。10~30代の死亡原因1位を占めたりもした。OECD(経済協力開発機構)国家間の年齢標準化自殺率は22.6人で、OECD平均(10.6人)の2倍を超える1位だ。

政府は自殺率1位の国家の汚名を晴らすため、10年内に自殺率を半分に減らすという目標を設定した。その一環として自殺予防相談番号を「109」に一元化し、自殺予防相談へのアクセスを高める方針だ。

現在運営中の自殺予防相談は1393の他にも精神健康相談(1577-0199)、青少年相談(1388)など関係省庁・機関別に8つの番号で受けることができた。

来年からはこれを109に統合運営し、相談員も80人から100人に増やす。また来年第4四半期導入を目標に青少年・青年のためのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)相談も用意する計画だ。同時に、同伴自殺募集文のように自殺誘発情報を24時間監視するモニタリングセンターも設置する予定だ。

保健福祉部のイ・ヒョンフン精神健康政策官は「自殺予防のために政府はもちろん社会全体の協力が必要だ」とし「精神健康問題が自殺につながらないよう精神健康を全周期で管理していく」と述べた。

先立って政府は昨年4月、自殺率を2027年18.2人に6年間で30%減少目標に「第5次自殺予防基本計画」を発表し、5日には100万人心理相談サービスと青年対象2年周期精神健康検診などが含まれた「精神健康政策革新方案」も発表した。(news1参照)

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全員未経験も優勝常連に。箕面自由学園高校チアリーダー部はどんな指導法をとったのか?

コーチを含めたほぼ全員が未経験。そこからチアリーディングの「甲子園」で、9連覇をなしとげた箕面自由学園高等学校チアリーダー部の指導はどのように行われてきたのか? 今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、指導者である野田一江さんのお話を紹介しています。

「うまくいかないのはコーチのせいや」強豪チアリーディング部を育て上げた指導哲学

チアリーディングの甲子園といわれるジャパンカップで9連覇、合計30回以上もの全国制覇を果たしてきた箕面自由学園高等学校チアリーダー部。

チーム創設時から指導に携わってきた野田一江さんは、当初はチアリーディング未経験の音楽教師だったといいます。コーチを含めたほぼ全員が未経験から出発したチームは、いかにして全国屈指の強豪になったのか──。野田さんの指導哲学をお話いただきました。

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──指導者として大切にしてこられたことは何ですか。

〈野田〉 
一番必要なのは、生徒に対する愛情ではないでしょうか。それから謙虚さ。生徒と一緒に練習することで、自分自身も成長させてもらっているんですから、教えてあげているという感覚は絶対に持ってはいけないと思っています。

また、今回新型コロナウイルスの問題に直面して実感しているのは、現実を受け止める包容力の大切さです。うまくいかないことに対して、こんなはずじゃなかったと愚痴を言っていても前へ進めないので、いったん受け止めて、じゃあどういう作戦でいこうかと考えることが大事だと思います。

──指導者として、特に影響を受けた方はいらっしゃいますか。

〈野田〉 
先程お話ししたアメフトの富田秀司監督がとても大きな方でしてね。指導を始めた頃にはなかなかうまくいかなくて、その方の前でつい愚痴が出てしまうこともありました。慰めてくれるかなと思ったら、「うまくいかないのはコーチのせいや。成功したら生徒の手柄。それをちゃんと考えるべきじゃないのか」とおっしゃったんです。要するに言い訳をしないことだと。これも私が指導者として大切にしてきたことです。

もう一人は、私の母校である京都堀川音楽高等学校の大先輩で、世界的なドラマーのツトム・ヤマシタさんです。私の高校時代に学校に来られて一緒にお食事する機会があったんですけど、その時に「道が2つあったら、必ず困難なほうを選んだほうがいいよ」って教えていただいたんです。

その時は全く意味が理解できませんでしたけど、指導者になって「あっ、本当にその通りだ」って心に蘇ってきたんです。困難に直面した時、私はいつもこの言葉に背中を押されてきました。

そうしたかけがえのないご縁や教えに恵まれて、創部から6年経った平成9年に日本一になることができたんです。

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営業を難しくしているのは誰?実は「簡単に売れる」2つのポイント

かつては売れない営業マンだったメルマガ『売れる営業マンの常識は売れない営業マンの非常識!』の著者で営業実務コンサルタントの島田安浩さんは、「たった2つのこと」で劇的な営業成績の上昇を見せたと言います。その2つのポイントとはなにか?詳しく説明しています。

売れる絶対的な力【演技力】とは?

私は売れない営業でした。本当に苦労して売れるようになりました。

今から39年前の話です。でも、最初の1年間の記憶が最も鮮明に残っています、まあ、それほど充実した日々を過ごしていたのでしょう。

【売れるようになった理由】

もちろん、細かなものも合わせると沢山ありますが、最も重要な2つこそが、今日お話しする内容に成ります。

1.『営業は演技だ!』と気付いたこと。

2.演技練習を継続したこと。

この2つです。

営業をやられたことが無い人には分からないかもしれませんが、私は、「売れる営業マンに成る」とは、とても思えませんでした。でも、客先だけ、「売れる営業マンを演じる」ことなら、出来そうだと思えました!

どういうことなのか?

営業という仕事は、演技なんです!

私のように、シャイで、内向的で、人と話すのが嫌いな人間にとって、営業という仕事は、ハードルが高く、自分を外向的に変えるなんて、そんなことなんて出来る訳が無い!って、感じるのですが、

実際に、現場で回ってみて、「違う」と気付いたのです。

外向的である必要は無いです。単に、目の前のお客様と商談する時だけ、トップセールスを演じれば売れる仕事なんです。

演技なら自分を変える必要も無い。演技ならシャイでも外向的な営業を演じれれる。演技なら普段自分ができないことでもやれる!

営業を開始してすぐにこのことに気付けた私は、やはり天才なのかも知れません。(笑)

だって、1件件飛び込みますが、目の前のお客様と会話する時間は、ほんの5分程度です!

長くても、1時間ほどなので、私の事なんて分かる訳が無い!

「分からないのなら、どうやってお客は判断しているのか?」って、考えると、会話の内容、容姿、話し方、態度、動作で判断していると考えられるのです。

このように考えると、売るというのが凄く簡単に思えました。だって、トップセールスに成る必要なんて無いんです。トップセールスを演じれば良いだけなんです。

「簡単だ!」と分かったんです。

長瀬智也の「節分豆まき」にギクッ!芸能記者が震えたワケ 蘇るインタビューの冷や汗とそれでも気になる「辞めジャニ人生」

元TOKIOの長瀬智也さん(45)といえば、旧ジャニーズ事務所を退所した「辞めジャニ(やめジャニ)」の中でも、いまだ絶大な人気を誇る「不動の超イケメン」。そんな長瀬さんが先日、超ワイルドに変身した姿で地元寺院の「豆まき」イベントに参加したとのこと。山下智久さん、錦戸亮さん、赤西仁さんら「辞めジャニ」タレントの躍進が報じられる中、長瀬さんの真意と今後のプランは?かつて長瀬さんに直接インタビューした経験もあるという芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、当時の様子もまじえつつ予想します。

長瀬智也の「豆まき」は地元愛?それとも――

『女性セブン』が、2021年4月に旧ジャニーズ事務所を退所した元『TOKIO』長瀬智也の近況を伝えていました。

あれからもうすぐ3年が経過するとは…早いですね。

記事には、長瀬が地元近くの寺院の“節分会”で豆まきをし、ワイルドな風貌でも隠し切れないスタイルの良さにどこからともなく「長瀬だ!」と、参拝者たちが一時騒然となったとありました。

またこの節分会への参加は“長瀬サイドから「豆まきに参加したい」という話があった”とも。

地元の人間に聞いてみたところ、この寺院の主な功徳は“厄除け”、“商売繁盛”、“大願成就”だと教えてくれました。

単に地元だからなのか、それとも特別な意味を持つ節分会への参加なのか…非常に気になりますね。

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対面インタビューで実感した長瀬の「週刊誌嫌い」

以前書いたこともありますが、長瀬といって私がすぐに思い出すのは、10数年前の『一口坂スタジオ』でのインタビューです。

日本テレビ系ドラマのプロモーション(タイトルは忘れてしまいました)のためのインタビューだったのですが、局の広報担当者から、

「長瀬さんは浜崎あゆみさんとの交際の件で、女性週刊誌には相当恨みつらみを持っているようですから…よろしくお願いしますね…」

と脅かされたことだけは鮮明に記憶しています。

スタジオ内に入り長瀬を待つ私は、少しだけ呼吸困難になりそうな状態で、先輩のカメラマンに「相手のペースに惑わされないようにな…」と助言されたことも憶えています。

ギターを抱えたまま、案の定、愛想笑いも会釈もしてくれない長瀬が“忙しいから。さっさと終わらせて早く解放してくれよ…”的オーラを放ちながら現れます。

私が事前に入念に準備したドラマだけに関する質問を投げかけても、長瀬は視線をギターの弦をつま弾く手元に落としたまま、おざなりで曖昧なリアクションを繰り返すだけでした。

このインタビュー以来、私は長瀬をテレビで観る度にチャンネルを変えてしまうという条件反射が体に染み付いてしまいました。

会話が一向に盛り上がらない、社交辞令的なインタビューほどつまらないものはないです。

後が怖いですが、いっそ“禁句”を口にして怒らせでもした方がよっぽど良かったという反省も含めて、当時の私は長瀬の顔を見るのが辛かったのです。

結局このインタビュー原稿は、脅かされた広報担当者と膝を突き合わせ、完璧なプロモーションの記事になるよう仕立てるという不本意な形になってしまいました。

長瀬の切り取られた微妙な表情の変化を捉えたような写真や、その時の仕草を織り込みながら、あたかもお互い楽しく盛り上がったような会話を交わしたかのような記事に…。

目をつぶるとこの広報担当者の「芋ちゃん、ごめんな…」という申し訳なさそうな声の響きが、今でも頭の中に蘇ってきます。

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「家は耐えても原発が壊れる」地震国日本のイカサマ発電を世界が認めぬ理由。国の競争力落とす「嘘と隠蔽」再び

能登半島地震で大きな被害を受けた志賀原発は想定範囲内の揺れで壊れたという事実をご存じですか?これに関して、「原発政策の一番の問題はディスインフォメーション(嘘、虚偽、隠蔽、プロパガンダetc.)で塗り固められている点にある」と指摘するのは、メルマガ『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~の著者、辻野さんです。この記事では、原発の耐震基準は民間住宅より遥かに低いことや、AIやEVの飛躍的普及により需要が高まる中でも、グーグルは原発や火力で作られた電力を購入しない方針であることなど、いま私たちが知るべき「本当の情報」をご紹介します。

能登の地震と志賀原発

(2/9号「気になったニュースから」より)
今年は、元旦に能登で大きな地震やそれに伴う津波や火災が発生して多くの方々が亡くなられたり被災されました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

この地震では、志賀原発もかなりの被害を受けましたが、北陸電力からの発表は二転三転し、それを受けての政府答弁も一時錯綜しました。変圧器が破損して大量のオイル漏れが発生し、3系統5回線ある送電線のうち1系統2回線が使用不能となり、未だ修理の見通しも立っていません。

また、使用済み核燃料プールでは水漏れが発生し、周囲の線量モニタリングポストも最大18ヵ所で計測不能となり、道路が寸断されて住民の避難路の確保にも課題があることが明らかになりました。

読売新聞が2月4日に 「志賀原発の変圧器、最も強い揺れに耐える『クラスC』でも壊れる…修理見通し立たず」という記事を出していましたので、今回はこれに関連したことを書きます。

政府寄りで原発容認派の読売新聞がこのような記事を書いたことからも、事態の深刻さが読み取れるように思います。

なお、この記事のタイトルはその後、「志賀原発、変圧器故障など複数トラブル…北陸電『新しい知見に基づき安全対策講じる』」と書き換えられていますが、どこかから圧力が掛かったのでしょうか。

記事の最後に、「当初の見出しが記事の趣旨を的確に反映していなかったため変更しました」と断り書きが添えられています。

稼働していなかったことも幸いして大事には至りませんでしたが、福島の原発事故を想起してヒヤリとしました。

この原発には、昨年の11月に経団連の十倉会長が訪問して早期の再稼働を求める発言をして注目されていましたが、図らずも、経済界を代表する立場の人の無知と無責任さを曝け出す形にもなったと言えるでしょう。

3.11でも見直されなかった日本のエネルギー政策

私の意見としては、日本は2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島の原発災害をきっかけに、原発依存脱却を掲げてエネルギー政策の大転換を断行すべきだったと思います。

しかしながら現実は、官邸や経産省、電力会社など、いわゆる「原子力村」の人たちの思惑に沿って、その後も着実に原発回帰への道を歩んできました。

岸田政権になってからは、ウクライナ戦争も口実に使われて、安倍・菅政権時代にはそれでも水面下で進められていた原発回帰シナリオが一気に表面化し、いわゆる「40年ルール」が事実上撤廃されると共に、原発の新増設や建て替えも認められることになりました。

私は、原発政策の一番の問題は、正しい情報が国民に伝えられないまま、さまざまなディスインフォメーション(嘘、虚偽、隠蔽、プロパガンダ、etc.)に塗り固められた形で進められるところにあると考えています。

安全神話やコストが安いということについても、長年国民は騙されてきましたが、福島の原発事故によって、それらがまったく根拠のないものであったことが露呈しました。

しかしその後も尚、およそ科学的とは言えない不正確な情報によって廃炉の計画が語られたり、処理水の海洋放出が行われたりと、原発推進派の不誠実な態度や隠蔽体質は基本的に何も改まってはいません。

処理水の海洋放出に関する数々の疑問点に関しては、 以前にこのメルマガでも取り上げました。以下はそれが公開記事になったものです。

なぜ日本政府は「汚染水の海洋放出」に拘るのか? – まぐまぐニュース!

前述した読売新聞の記事においても、北陸電力の松田光司社長は1月31日の記者会見で、「必要な設備や機能は担保されている」と述べ、放射能漏れなどの心配はないことを強調した、とあります。まったく何の説得力もなく、2026年に予定しているという再稼働のことしか頭にないのかと呆れます。

この記事の著者・辻野晃一郎さんのメルマガ

世界終了へ。米国「イラン本土攻撃」なら“ガザ長期化”どころでは済まなくなる

国際社会の停戦に向けた努力も虚しく、イスラエル軍の攻撃による死者数が8日までに2万8,000人近くに及んでしまったガザ紛争。周辺国の親イラン武装勢力による米軍拠点への攻撃やそれに対するアメリカの報復も重なり、戦火は中東全体に広がる兆しをも見せています。今回のメルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』では元国連紛争調停官の島田さんが、「最悪の事態」を含むガザ紛争の行方を考察。さらにアメリカ政府に非公式にコンタクトを取ってきたというプーチン大統領が打診した「内容」を明かしています。

イスラエルの「核使用」はあるのか。混乱極まるガザ紛争の行き着く先

Dead-End(行き止まり)。複数の紛争案件を同時進行で扱う関係者たちが、今、口々に嘆く表現です。

「私たちの努力が一瞬にして吹き飛びそうな事態が起きてしまった」とカタールのムハンマド首相兼外相が嘆いた1月28日の出来事(ヨルダン北東部で起きた米軍拠点に対するドローン攻撃によって、3名の死者と40名を超える負傷者が出た)は、予告通りアメリカによる親イラン派組織への大規模な反撃を呼び、それがアメリカとイランの間の緊張をかなり危険な水位まで高めています。

これまでのところ、アメリカ政府とイラン政府は互いに牽制し、それぞれの“行い”を激しく非難していますが、同時に直接的な交戦に繋がりかねない事態を必死に避けようとするという非常にデリケートなバランスを模索しています。

イランにとっては、ロシアや中国、トルコといった後ろ盾は得ていますが、長年続く経済制裁は確実にイラン経済の首を絞め、今、アメリカとその仲間たちによる攻撃に対峙するためのリソースは確保できないという現状があります。

しかし「これ以上、アメリカや英国の思うようにされるのは許せない。アメリカとの戦争もやむを得ない」という超強硬派が一定の力を持っていることも事実で、ライシ大統領は、アメリカに強い態度を示しつつも、事態が過熱してエスカレートしないように細心の注意を払っています。

米国サイドとしては、イランに対する軍事行動は、イラン革命防衛隊によるイスラエルへの攻撃のトリガーを弾くことを意味し、これまで76年間にわたってひたすらに支えてきたイスラエルを安全保障上の危機に晒すことを意味します。

軍事力ではイスラエルがイランを上回るとされ、イスラエルについては公表しないものの核兵器を持つことは明らかですので、イランがイスラエルを攻撃するような事態になった場合、現在の極右政党が力を持つイスラエル政府はかなり極端な報復を行う方向に進むと考えられます。

万が一、核の使用が現実になった場合、アラブ諸国の強烈な反攻と反発を引き起こし、トランプ政権下で進められたアブラハム合意は意味をなさなくなり、再度、イスラエルに対してアラブ諸国が牙をむくというシナリオがかなり有力になります。

そのような場合、アメリカは、同じ中東地域ではありますが、大きな動乱に少なくとも2正面で対応する必要が出てきますが、国内では激しい大統領選挙と共和党・民主党のせめぎ合いが進行する中、そのキャパシティーがあるかどうかは不明です。

これまで極度に大盤振る舞いの対ウクライナ支援を通じて、国内の武器弾薬のストックをかなり減らしており、イスラエルに展開しているアイロンドームも早期に追加できる状況にないため、効果的な対応は不可能ではないかと言われています。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

松本人志が今以上に“不利”な状態に?文春から出されると「ヤバい」事実とは

『週刊文春』により、次々と性加害疑惑や後輩芸人等を「女衒」として使う手口が暴かれているダウンタウンの松本人志。前回掲載の記事で、松本が文藝春秋を相手に起こした訴訟において彼に勝ち目のない1つ目の理由を、吉本興業という会社の体質を紐解きつつ明かしたジャーナリストでの上杉隆さんですが、今回もメルマガ『上杉隆の「ニッポンの問題点」』で2つ目の決定的理由を詳しく解説しています。

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なぜ松本人志は『週刊文春』に裁判で勝つことが不可能なのか

文春砲の直撃を食らった松本人志氏だが、芸能活動を休止して裁判に注力する方針を示した。果たして、彼の選択は功を奏するか。かつて文藝春秋や週刊文春取材班と取材し、多くの記事を書いてきたジャーナリストの上杉隆が解説する。

ちなみに、上杉は、週刊文春の顧問弁護士である喜田村洋一氏とは25年来の知己で、現在も顧問契約関係にある。また、松本人志の個人弁護士の田村政弘氏とは、2009年から始まった週刊朝日誌上での東京地検追及の取材時、並びに検察取材のまとめ『暴走検察』(朝日新聞出版)での取材対象であった。その上杉が松本人志が文春に勝てない3つの決定的な理由を示した。今回は連載2回目(次回が最終回)。

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もはや容認も黙認されない「性文化」

二つ目の理由は、社会情勢の変化と法制度の改正だ。かつては容認、もしくは黙認されていた「性文化」が、#me too 運動やキャンセルカルチャーなどをみるように、時代の変化とともに許されなくなっている。根底に流れていた男尊女卑の「常識」は「性犯罪」となり、時代についていけないメディアや著名人が結果としてターゲットになっている。

世界においても、エプスタイン事件やローマ法王庁のように性犯罪に対しては厳しい目が注がれ(これら事例は児童虐待であるが)、それがいかなる権力者であれ、有名人であれ、犯罪は許されるべきではないという風潮が強くなっている。日本においても同様だ。著名人の不法・脱法行為への許容範囲は年々狭まっている。長年、黙殺されてきたジャニー喜多川氏の児童虐待だけではなく、今回の松本人志氏のパワハラ事案も、そうした流れにあるといっていいだろう。

松本人志氏の関わる文藝春秋との訴訟において、法律の観点から注目されるのは、2023年7月に施行された不同意性交等罪の改正だ。この改正は、性犯罪に対する法律の適用範囲を拡大し、より厳格な対応を可能にした。ポイントを簡単にまとめると以下のようになる。

不同意性交等罪
定義:2023年の刑法改正により新設された。被害者が同意する意思を形成、表明、または全うすることが困難な状態での性交等を行う行為。
刑罰:5年以上の有期懲役。

不同意わいせつ罪
定義:同じく2023年の刑法改正で新設された。被害者が同意の意思を形成、表明することが困難な状況でのわいせつ行為。
刑罰:6ヶ月以上の有期懲役または100万円以下の罰金、あるいはこれらの併科。

改正の影響
以前の法律:これまでは「強制性交等罪」と「準強制性交等罪」があり、状況に応じて適用されてきた。同様に、「強制わいせつ罪」と「準強制わいせつ罪」も存在していた。
改正後:これらの犯罪は統合され、「不同意性交等罪」(刑法177条)と「不同意わいせつ罪」(刑法176条)に置き換えられた。

これらの法改正は、被害者の同意の有無に基づく性犯罪の扱いを明確にし、性的自決権の保護を強化することを目的としている。不同意性交等罪は以前の「強制性交等罪」と「準強制性交等罪」を統合し、不同意わいせつ罪は「強制わいせつ罪」と「準強制わいせつ罪」を統合した。これにより、性犯罪に関する法体系がより現代的な価値観に合わせて更新されたことになる。

この記事の著者・上杉隆さんのメルマガ

長渕剛“薬物&性加害”疑惑の着地点は?記者が気づいた妻・志穂美悦子の奇妙な変化…来年10月桜島ライブに向け急展開も

ダウンタンの松本人志(60)やサッカー日本代表の伊東純也(30)など、過去に肉体関係を持った女性から“性加害”を告発される著名人が相次いでいますが、それと類似の「MeToo砲」を、ミュージシャンの長渕剛(67)が浴びています。巷の報道こそ控え目なものの、長渕とドラマで共演したことがある元女優は、違法薬物使用や性暴力があったと主張。来年2025年の桜島ライブで引退との情報もある長渕ですが、今回の疑惑との関係も取沙汰されているようです。そんなカオスの中、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、長渕の妻・志穂美悦子(68)の「ある変化」に注目しました。

長渕剛に降って湧いた“キメセクレイプ”疑惑

長渕剛が突如YouTubeに登場して芸能関係者たちを驚かせています。少し前に元女優が、

“1997年、ドラマで共演した大先輩、ミュージシャンNさんから犯罪まがいの性暴力を受けた。他にも色々と複数の出来事に巻き込まれ複雑性PTSDになった”

と告白したことがそのきっかけではないかと、芸能関係者たちの間では囁かれています。

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キーワードを繋ぎ合わせれば、1997年の『ボディーガード』というドラマが浮かんできます。

主題歌『ひまわり』も70万枚近いスマッシュ・ヒットを記録し、劇中で長渕が披露した空手の殺陣は今でも私の記憶に鮮明に残っています。

この元女優の告白で聞き捨てならないのは、“Nさん”が違法薬物を使って性暴力をふるったという証言です。

長渕といえば1995年1月に自宅から大麻1gが見つかり大麻取締法違反で現行犯逮捕された過去を持ちます。

逮捕時、違法薬物使用の有無を確かめる尿検査が行われましたが結果は陰性、後に不起訴処分となっていました。

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長渕の妻・志穂美悦子と10億円豪邸

私が長渕の名前を聞いてすぐに頭の中に思い浮かぶのは、10億円はくだらないと言われている都内にある彼の白亜の豪邸です。

見上げるだけで軽くめまいを感じてしまったのを昨日のことのように記憶しています。

もうひとつ、近くのドッグランも整備された大きな都立公園を、2匹の大型犬とともに散歩を楽しむ志穂美悦子夫人の姿も今でも忘れていません。

初めて悦子夫人を目撃したときに「あれ…今のは志穂美悦子?」と口にしましたが、側にいた若いカメラマンは漫画の吹き出しのように、頭の周りに「?」の応酬…。

口をポカンと開けて「誰ですか、それ…」といったリアクションに、ジェネレーション・ギャップを思い切り感じたものでした。

『柳生一族の陰謀』や『里見八犬伝』で大人気だった“悦っちゃん”を知らないのか…と。

夫の不倫にも一切動じず。志穂美悦子あっての長渕剛

これはあくまで私の個人的な感覚ですが、長渕が40年以上もトップ・アーティストとしていられるのは“賢夫人”であるこの“悦っちゃん”の存在があるからだと思うのです。

古い話で恐縮ですが長渕は、1991年に『しゃぼん玉』というドラマで共演した女優と不倫しているのではという噂がありました。

夫の噂に関して自宅で対応した“悦っちゃん”の「あの方は主人のタイプではありませんから」とコメントしたことには本当に驚かされたことを思い出します。

「ノーコメント」と完全に無視するのが人気有名人家族の対応だと思うのですが、きっぱりと言い放った“悦っちゃん”に、長渕以上の男気を感じたものです。

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いまの仕事は向いてない?例えば営業職が適しているか否かをすぐに見分ける方法

世の中にはさまざまな職種がありますが、自分がその仕事に向いているかどうか、判別する良い方法はないものでしょうか。その方法を伝授してくれるのが、無料メルマガ『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』の著者、栗原将さんです。現在、通訳の仕事をされているという栗原さんは、いまの仕事が自分に向いているかを判別する簡単な方法を教えています。

自分に向いている仕事かどうか? 判別する方法

自営、フリーランスは別として、会社員として働く場合、1日8時間は拘束される訳ですから、どうせなら、楽しく充実感がある仕事をしたいものです。

世の中の多くの人は、「楽しく充実感がある」の反対で「ストレスだらけで嫌な気分」を仕事に対して抱いているので、日曜夜になると憂鬱になって、ブルーマンデーと呼ばれているのですが、これは不幸なことで、改善したい。

ひとつの要因としては、その仕事そのものが自分に向いていない、という事が考えられます。

判別尺度のひとつ → お願いして成約するのが好きか、嫌いか?

典型的な仕事が営業です。

お客さんに営業に行って、お願いして購入してもらったり契約してもらえればクロージング、となるのですが、私自身は、正直好きではありません。

特に、かつて経験したのですが、相手がやりたくないものを、無理やり頭を下げて契約してもらうような営業は大嫌いでした。

一方、私の感覚とは反対で、お客を“落とす”ことが無上の喜び、というタイプの人もいます(どちらかというと、少数派と思いますが)。

そのような人は、新規開拓営業とか、生保の営業などでは優秀な成績をおさめながら、ストレスも少なく幸せな職業人生を送れる可能性が高いです。

しかしながら、私のように、落とすことにそれほど魅力を感じない人がこの種の営業職をやると、辞めるまでストレスから逃れられません。

私の現在の仕事である通訳は、こちらからお願いしたり頭を下げることは皆無で、逆にお願いされて通訳の現場に立ち会ったり、翻訳をしているのですが、終わるとすごく感謝してもらえます。

私には、こちらの方が圧倒的に向いていて、12時間働いても嫌な疲労は皆無であり、今後、もっと喜ばれるように、英語や半導体の専門知識を蓄積しよう、勉強しよう、というモチベーションが高い状態です。

仕事とプライベートをはっきり分けてプライベートタイムを楽しむ、という考え方は間違いではないものの、1日8時間以上は拘束される仕事自体を楽しめて、変なストレスがない、というのは非常に重要な事です。

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見え隠れする役人の陰謀。明治政府が「グレゴリオ暦」を導入した理由

日本を始め、世界の多くの国で採用されている「グレゴリオ暦」。我が国では明治5年の11月に改暦が発表されましたが、その裏にあった「政府の意図」をご存知でしょうか。今回のメルマガ『富田隆のお気楽心理学』では著者で心理学者の富田さんが、その裏事情を解説。さらに「グローバルスタンダード」の怪しさについて考察しています。

明治6年に新暦へ変更した日本、その理由は「合理性」ではなかった。グレゴリオ暦はかなり“怪しい代物”だ

この便りが届く2月8日は、旧暦なら師走の29日、もうじき旧暦の新年です。梅の花の咲き具合から見ても、陽の勢いから見ても、旧暦の正月、つまり、今頃の方が「新春」にふさわしいとは思いませんか?

こうしたことを言い出しますと、よく「旧暦が太陰暦で、新暦が太陽暦だから」そして「太陽暦の方が合理的だったから」というような説明を始める人がいますが、それは半分だけの真理です。

確かに、太陽暦の「グレゴリオ暦」では1年はちゃんと365日、ところが、旧暦は基本が太陰暦で月齢をもとに1カ月を決めていましたから1年は354日になってしまいます。

これでは、11日ほど1年が短くなってしまい、実際の季節からずれてしまうので、約3年に一度「閏(うるう)月」を加えることになりました。つまり、江戸時代などは、1年が13カ月になる年もあったのです。これは、「太陽暦」をもとにした調整だったわけで、私たちのご先祖様が使っていた旧暦は、月の満ち欠けをもとに作成した単純な太陰暦だったのではなく、これに季節の変化を反映させた太陽暦を組み合わせた「太陰太陽暦」だったというわけです。

ちなみに、今でも使われている「大寒」とか「立春」「啓蟄(けいちつ)」といった季節の呼び名は「二十四節季」とよばれる暦によるものですが、これは太陽暦なのです。太陽の日長変化をもとに、1年を春夏秋冬に分け、それぞれをさらに6分割することで「二十四節季」が構成されました。江戸時代以前のご先祖様たちは旧暦と「二十四節季」を合わせて使っていました。

それにしても、1年を「閏月」で調整するなどというのは、確かに、ちょっと面倒ですよね。ですから、明治政府が「合理性」を理由に旧暦から「グレゴリオ暦」に切り替えたというのも分からないわけではありません。

ただ、太陽暦が合理的であるにしても、グレゴリオ暦の新年が1か月も「前倒し」であることには眼をつぶってしまったのです。

確かにグレゴリオ暦は「太陽暦」には違いないのですが、その新年が「春」から始まらないのは、どう考えてもおかしいと思いませんか?その点から見ても、グレゴリオ暦の「由緒正しさ」には疑問が残ります。1年が春から始まるという点では、旧暦の方に「正統性」があるのではないでしょうか?

今年も「立春」は2月4日でした。この頃から太陽暦の春が始まるわけですが、旧暦の新年が始まるのも、今年は2月の10日です。つまり、年賀状などに書く「新春あけましておめでとうございます」の「新春」とは、本来なら今、この季節の話なのです。ですから、旧暦の方が、実際の季節に合っています。7月7日の「七夕祭り」だって、旧暦の方がピッタリきます。グレゴリオ暦だと、まだ梅雨の時期なので、雨ばかり降っていますから、織姫と彦星はいつまで経ってもデートできません。

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