コロナに勝つには「売る場」を変えよ。事例に学ぶ販路拡大のコツ

緊急事態宣言により店内での営業の自粛や営業時間の短縮が求められ、テイクアウトやデリバリーに力を入れる飲食店が増えています。また、飲食店などの営業縮小により、行き場を失った生鮮食品をインターネット経由で販売する動きもあります。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』発行人の理央周さんが、厳しい状況でも工夫し、生き残りを図る事例を紹介し、成功のポイントや販路拡大のコツを伝えます。

売り方ではなく“売る場”を変えよ! 飲食店・食材生産の事例に学ぶ販路拡大のコツ

新型コロナウイルスの非常事態宣言から特に、お客様に来店してもらう飲食店さんのようなビジネスモデルは、営業時間の短縮要請や、外出自粛などの要請もあり、来客も減りますよね。こうなると、やはり家で食事をする、という消費スタイルになり、自然にイートインをしてもらうこと自体が難しく、テイクアウト、デリバリーのサービスを、新しく追加した飲食店さんも多く見受けられます。

このような状況の中でも、工夫をこらしているお店や会社があるので、まずは紹介していきたいと思います。

鍋料理をデリバリー?

飲食店での、イートイン、店内飲食が3密になるため、メニューを「テイクアウト」でしてもらおう、というサービスが目につきます。私はコーヒーが好きで、自分でも豆を焙煎してもらって、ミルで挽いてからコーヒーをたてたりしますが、それでは飽き足らず、よくお気に入りのカフェにいきます。

名古屋にオフィスがあった頃、その近くにあった、CAZANN(カザン)というカフェが好きでした。ここは、もともと自社でコーヒー豆を仕入れ、炭火で焙煎し、喫茶店におろしている会社ということもあり、自店舗でも出す、こだわりのコーヒーが美味しいのです。アイスコーヒーなんかは、溶けてきても味が薄くならないように、氷をコーヒーを冷やして作るというこだわりぶりです。そのカザンさんが、テイクアウトできる、「おうちコーヒー」を発売したと、SNSで告知していました。

また、東京の四谷に「どろまみれ」という居酒屋の名店があります。食べログの100名店にも選ばれるようなお店で、私もいきたくてしょうがないのですが、なかなか予約が取れず、まだいったことがないくらいの人気店です。

ここに名物の「草鍋」という料理があります。比内地鶏とタイのだし汁のスープに、やまと豚と農園野菜のしゃぶしゃぶ、そして締めの麺が絶品、という、聞いただけで美味しそうなメニューです。これをテイクアウトまたはデリバリーします、というチラシがオフィスのポストに入っていました。

鍋のテイクアウトやデリバリーも新しくて、なかなかなくて面白いですよね。当然、このメニュー以外の唐揚げとか、焼き鳥セットも注文できます。このような形で、店舗での名物メニューをテイクアウトや、デリバリーメニューにする、ということをやっているお店が増えてきました。

管理費の滞納が増えたら?コロナ不況でマンションに起こりうる事

多くの人の生活を一変させた、新型コロナウイルスによる感染症。現在、飲食店を始めとする事業者への家賃の支援策が政策課題となっていますが、今後は住宅ローンや管理費等の滞納が顕在化してくるとするのは、マンション管理士の廣田信子さんです。廣田さんは自身の無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』で今回、追い詰められた住民に管理組合はどのような対応を取るべきか、これまで専門家として見聞きしてきたさまざまなケースを挙げつつ考察しています。

コロナで始まる管理費滞納に柔軟な対応を

こんにちは!廣田信子です。

今後、心配なのは、新型コロナウイルス危機による経済的な打撃で、住宅ローン、管理費等の滞納が始まることです。

今は、飲食店等の家賃負担の問題がクローズアップされています。手広く事業をしたところほど痛手は大きいはずです。その次にくるのは、住宅ローンの負担です。家計収入の減少が住宅ローンの返済に重くのしかかります。

管理費等は、厳しい家計状況の中では、一番、優先順位が低くなりがちです。通常時は、管理費等は後回しにされがちで、金額が嵩むほど解消が難しくなるので、早めにしっかり督促をするように…と言われますが、今回のコロナによる滞納もそう考えていいのでしょうか。

コロナ問題の終息も事業の先行きも見えない中、資金繰りに奔走している方に、厳しい督促をすることは、どうなんでしょうか。私は、やめてほしい…と思います。コロナ問題で滞納せざるを得ない事情がある場合は、猶予期間を設ける等の対応を考えていただきたいと願っています。

知人の友人に、サラリーマンをやめて独立して飲食店を始めたばかりの方がいます。預金をつぎ込んで借入もしています。一度、「ぜひ来てください」と言われていましたが、行かないうちに、こんな状況になってしまいました。

サラリーマンのうちじゃないと住宅ローンを借りられないからと、会社をやめる直前にマンションを購入したと聞いています。かなり、高額な買い物になったと思います。今、どうされているか…と心配です。

飲食店の厳しい状況は、緊急事態宣言が解除された後も続くと思います。事業と家族を守っていくのは、並大抵なことではありません。そんなとき、管理組合からの無機質な督促は、ものすごくこたえると思います。

管理費等は、いずれ支払ってもらえるものです。もし、残念ながら、事業の継続ができず回復できなかった場合は、ローンの支払いができなくなり、マンションは任意売却か競売か…ということになります。その場合、管理組合は、購入した次の区分所有者に、滞納管理費等を支払ってもらうことができるのですから、今、追いつめられた状況にいる人をさらに追い詰めるようなことはしないでもらいたい…と。

バブル崩壊のあと、それまで、景気がよかった業種の方々が経済的に破綻し、生活が一転、借金の返済に追われ、マンションのローンが払えず、管理費等も滞納…そういう事例をたくさん見てきました。自殺をされた方もいました。これまでの豊かな生活が一変、家族離散のようにマンションを後にされる方もいました。

ある理事長さんは、マンションが競売にかかることが決まり追いつめられている組合員の奥さんを、管理費は次の所有者からもらうから、もう払わなくていい。少しでも現金を手元に残しておいて、引っ越しの費用にするように…と励ましていたといいます。

今なら、こんなことをすると、理事長の職務怠慢だと責められてしまいそうですが、ぜひ、そういう優しさを、管理組合の方々に持ってもらいたいと心から思います。

コミュニティの一員だった人が、夢を持って誠実に生きていた人が、コロナで突然、生活の基盤が揺らぐのです。さらに、管理組合から義務違反者として責められるなんて、どれほどつらいことかと思います。

問題が表面化するのはこれからでしょうが、ぜひ、柔軟な対応をしていただきたいと、心から願います。

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足を乗せるだけ。歩くための筋肉を鍛えるマシンが大ヒットの訳

新型コロナウイルス感染拡大防止の外出自粛が長引く今、世代を問わず問題となっているのが運動不足。自宅内での運動には限りがあり、多くの方が頭を悩ませているのが現状です。そんな中、あるアイテムが話題となっています。今回の無料メルマガ『MBAが教える企業分析』ではMBAホルダーの青山烈士さんが、足を乗せるだけで歩く力を維持することが可能となる「シックスパッドフットフィット」の戦略・戦術を、さまざまな角度から分析しています。

効果を得るには、使用を続けることが前提

今号は、外出自粛で運動不足な方の味方となるアイテムを分析します。

● 株式会社MTGが開発したSIXPADシリーズの「シックスパッドフットフィット

運動不足が気になる方をターゲットに「コアテクノロジー CMM Pulse」に支えられた「足を乗せることで、歩くために必要な筋肉が鍛えられる」等の強みで差別化しています。

1日1回23分。座ったまま、テレビを見ながら、無理なく続けられる手軽さで足に関する悩みを解消できることが、顧客に支持されています。

■分析のポイント

歩く力を維持することは健康的な生活を維持するうえで、非常に重要な要素となることに異論はないでしょう。ですが、在宅勤務や外出自粛など、歩く機会を作りにくい状況では歩く力を維持するのは難しいです。そして、足の衰えが心配になったとして、鍛えなければと思っても鍛えるという行動に移すことは簡単ではありませんし、たとえ行動に移せたとしても継続することが困難であることはおわかりいただけると思います。そういった状況に、まさにフィットした商品が「シックスパッドフットフィット」です。

ポイントとなるのは、効果が見込める、実感できるということと、継続しやすいということになります。やはり、どのようなトレーニングを行うにしても効果が見込めないものには、消費者は手を出さないでしょうし、実感できなければ続けるのは難しいと思います。ですから、SIXPADシリーズの実績が示すように、効果を実感している方が多数いるということは大きな訴求ポイントになります。

また、効果が見込めたとしてもある程度、使用を続けることが前提になりますので、使用することのハードルが高ければ、効果に関心をもった消費者も離れていくでしょう。だからこそ、手軽に使用できること、具体的には、1日23分、座ったまま足を置くだけ、TVを見ながらでもOKという手軽さが、消費者にとっては魅力的な要素になります。継続しやすいからこそ、長期間の使用につながり、効果も得やすくなります。効果が得られれば、商品に対する満足度も高まりますから、商品としての価値が高まっていくわけです。

価格は高価なものですが、上記のポイントに加えて

  • 毎日使うものであるということ
  • 70代のおじいちゃん、おばあちゃん、40代のお父さん、お母さん、10代のお子さんといった3世代で使える、家族みんなで使えるものであること

から、コストパフォーマンスは高いのではないでしょうか。少し計算してみましょう。仮に5人家族で一人1日1回、計5回使用されたとして、年間で1,825回。40,000円を1,825回で割ると、22円。つまり、1回あたり22円ということになりますからお得に感じますね(電池代は考慮していません)。

「シックスパッドフットフィット」のヒットにより、類似品も多く出ていますが、SIXPADブランドで安心感があることに加えて、健康増進機器に認定されるなど、第三者からの評価を得ていることが差別化につながっています。

今後の「シックスパッドフットフィット」、ひいてはSIXPADシリーズの展開に注目していきたいです。

大相撲28歳の現役力士、新型コロナ感染で死去。国内初の20代死者

時事通信によると、日本相撲協会は13日、高田川部屋に所属する、西三段目82枚目の勝武士(しょうぶし)さん(本名・末武清孝=すえたけ・きよたか=山梨県出身)が同日午前0時30分、コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため、東京都内の病院で死去したと発表した。28歳だった。新型コロナウイルス感染で日本のプロスポーツ選手が死亡するのは初めて。日本国内で20歳代の死者は初と見られていると読売新聞は伝えている。

28歳という若さで現役力士が死去

大相撲の世界に激震が走った。相撲協会によると、勝武士さんは4月4日に頃から38度台の発熱がみられ、その後も熱が下がらなかったため、8日に東京都内の病院に入院。簡易検査では陰性だったという。

しかし、それから症状が悪化し、PCR検査で10日に陽性が確認され、19日からは集中治療室で治療を受けていた。その後、病状が回復することはなく13日、新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で死去した。

中学卒業後に高田川部屋に入門した勝武士さんは、2007年春場所初土俵。身長165センチと力士としては小柄ながら、勝負強い相撲で知られていた。糖尿病の持病があったことから、新型コロナウイリス感染後にはその体調が心配されていた。

日刊スポーツによると、八角理事長(元横綱北勝海)は協会を通して、「この度は悲報に接し、協会員一同、心より哀悼の意を表します。ご遺族の皆様方のご傷心を察しますと、お慰めの言葉も見つかりません。1カ月以上の闘病生活、ただただ苦しかったと思いますが、力士らしく、粘り強く耐え、最後まで病気と闘ってくれました。今はただ、安らかに眠って欲しいと思います。懸命の措置をしてくださいました医療機関の皆様には、故人に代わり、深く感謝申し上げます」とのコメントを発表している。

日本のPCR検査数が増えない深刻な事情。原因は「政治の弱さ」か

日本のPCR検査数の少なさについて、国内はもとより海外からも非難の声が数多く上がっています。このまま「患者数の実態がつかめない国」とみなされてしまえば、国際的に多くの不利益を被ることにもなりかねません。一体なぜ我が国は検査数を増加させることができないのでしょうか。今回のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』では著者で米国在住作家の冷泉彰彦さんが、考えられる10の可能性を挙げそれぞれについて詳細に分析・解説しています。

PCR検査数抑制、考えられる10の可能性

新型コロナウィルスに関するPCR検査ですが、韓国や欧米と比較すると、日本の場合は件数が極端に少ないことが問題視されています。単に少ないだけでなく、検査件数を絞るために「37.5度4日間」という謎のルールが設定されていた期間には、現場がこれに縛られた中で救命失敗の事例も報告されています。

また社会として感染者の実数把握ができない中では、出口戦略も描けないし、仮に経済活動を再開しても今度は人々が疑心暗鬼となり、経済の再起動に失敗する原因ともなりかねません。そんな中で、この問題、加速度的に政治課題化しているのも事実です。

ですが、統治スキルのない野党がこの問題で政府を攻撃しても、迫力も説得力もないわけです。また、攻撃された政府が官僚の書いた低レベルの自己弁護答弁を繰り返してしまっては、政治への信頼、行政への信頼も崩壊してしまいます。

仮に安倍政権が現状を「うまく言い逃れ」たとしても、今度は国際社会からの信頼という問題が出てきます。2021年のオリパラ開催はほぼ風前の灯という感じですが、このまま「検査しない国」というイメージが先行してしまうと、結果的に開催断念の口実にされかねません。また、国境オープン後の、インバウンド消費にも、また国際的な機関投資家による日本への投資にも悪影響が出ると思います。

私は、仮に現在のトレンドが続く中で、決定的な治療薬とワクチンが完成する前に、北半球で一旦感染収束が可能になった場合に、最大の問題は「中国という巨大なコロナ真空地帯」であり、次に「アフリカなど南半球での感染拡大継続」という問題、その次の3番目の問題として「感染者数の見えない、従って収束も確認できない謎の日本」という問題が来ると考えています。

ちなみに中国の「真空」というのは、湖北省など感染地域以外の約10億人の人口が「完璧すぎるロックダウン」のために地球最大の「コロナ陰性+コロナ抗原・抗体陰性」という「感染への感受性集団」として残ってしまうという問題です。従って「被害が少ないので経済活動を牽引できる」はずの中国が「ワクチン完成までほぼ完全な鎖国を継続」しなくてはならない、これは世界経済にとって深刻な問題です。2番目のアフリカ問題も実は深刻で、WHOを批判している場合ではありません。

というわけで、どう考えても検査数の拡大が求められているわけですが、問題は「どうして数が伸びないのか?」という理由です。野党は自身の無能を棚に上げて政府を叩きますが、政府にしても理由が分かっていて隠しているなどという高スキル集団ではありません。では、官僚組織が何もかもを知っていて自己防衛のために隠しているのかというと、それも違うと思います。

官僚組織も「原因がハッキリ分かるほどの組織掌握スキルはない」と考えるべきです。また、悪意で隠しているということもなく、基本的に政権も厚労本省も「できれば何とかしたい」と考えているはずです。ということは、原因は複合的である可能性が濃厚です。極悪腹黒の官僚が一方的に陰謀をめぐらせて検査数を抑制し、その事実を隠蔽し、改善を妨害しているのでは「ない」、そう考えるべきです。

つまり、どう考えても非合理な対米戦に突入したり、バブル崩壊後(いやその前から)30年かけても経済成長の戦略が発見できないといった、日本が「ダメ」になる場合のパターンが繰り返されているという可能性です。とりあえず、10の理由を列挙してみることにします。

「9月入学」導入は愚の骨頂。文科省の検討が混乱しか生まない訳

未だ多くの地域で小中高の休校が続き、児童生徒の学習の機会が大きく侵害され、またその公平性の担保も危うくなっている今、にわかに注目を浴びているのが「9月入学制度」。その導入を巡っては各所でさまざまな議論がなされていますが、教育行政と現場双方を知り尽くす現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんは、絶対反対の立場を取っています。なぜそのような判断をするに至ったのでしょうか。阿部さんは今回、自身のメルマガ『伝説の探偵』にその理由を記すとともに、どんな状況にあっても学びを止めない仕組みを作ることが重要であるとして、オンライン授業の導入を強く訴えています。

 

コロナ休校に問う、9月入学検討より学びを止めない検討をせよ

2月27日の首相の要請で、春休みごろから始まった臨時休校。

4月16日の緊急事態宣言を受けて各地域の教育委員会などは臨時休校是非の判断をさらに迫られた。4月22日の段階では、全体として91%の学校が休校にしている。

学校教育は同じ空間に生徒をまとめて授業を行う方式である以上、新型コロナ予防で重要な「三密を避ける」ことは極めて困難である。

それでも、文科省は2020年3月24日に「学校再開ガイドライン」を公表している。ここでは、「家庭と連携し検温などをして感染源を避ける」「手洗いや咳エチケットをして感染経路を避ける」「免疫力を高める」「窓を開けて換気する」「マスクを装着する」などを挙げているが、そもそも発症しない段階で感染するウイルスであるのにこれら対策はあまりに学校現場に対して無責任といえるものであった。

簡単に言ってしまえば、「根性で感染するな」である。

富山では初のクラスター感染が起きたり、他県でも教員が感染していたというニュースが連日報道された。

5月4日に緊急事態宣言延長が首相から発表されたが、青森県と鳥取県は7日から小中学校の再開を決めている。

教育の計画は各教育委員会の管轄だ。地域差はあるにしても、次の夏休みは大幅に削られることだろう。

追いつかないオンライン授業

ほとんどの学校が休校している中、リモート授業による対策が注目を浴びるが、5月現在はほとんどが話題になっていない。そもそも2019年11月の消費税増税の枠組みとして、教育無償化と共に、全国の小中学校の通信環境を大型高速化したうえで、児童生徒1人1人に1台のタブレットパソコンなどを無償で配布するとされていた。

予算案としては4,000億円から5,000億円規模というものであったが、パソコンなどは性能が日々更新されるという問題やそもそも必要なのかと経済識者などの批判の対象となっていた。

ただ、このリモート授業はいじめなどによる不登校問題にも有効な対策であった。日本式の学校教育制度はそれこそ明治時代から大きな変化もなかろう。いつまで日本人は、自分たちが素晴らしい最先端をいくアジア人だと思い込んでいるのだろうか。

もはや時代遅れで、グローバルな世界では全く歯が立たない教育しかできていないことをいつになったら理解できるのだろうか。

それにしても、予算規模全体を見れば莫大なものではあるが、その見積もりは杜撰極まりない 。各報道によれば、1人1台を実現した地域では1台当たり25万円以上の費用がかかる計算となったというが、この消費税増税の際に見積もられた予算は1台4万5,000円であった。この4万5,000円の根拠は後付けで今では綿密な分析によってとされているが、当初出たのは文科省の役人が家電量販店を回って、必要なスペックを満たすパソコンの価格を調べたところ、大体4万5,000円だったからだとされていた。

現状、日本全国でみると、学校にある端末は5人に1台の計算になるのだという。つまり、現実としての達成率は低く、まだ導入されていない状態の中で、コロナ禍となってしまった。このままいけば、リモート授業などのオンライン化はいつの間にか有耶無耶となってしまうだろう。

【書評】米国でも中国でもない。日本がインドと手を組むべき理由

IT人材の宝庫として知られ、2030年までには世界トップクラスの経済大国に駆け上がると言われるインド。そのスピードを加速させているのが、2014年から首相を務めるナレンドラ・モディ氏です。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では編集長の柴田忠男さんが、そんなモディ氏の辣腕ぶりと、今後日本がインドと手を組むべき理由が記された一冊を紹介しています。

偏屈BOOK案内:広瀬公巳『インドが変える世界地図 モディの衝撃』

dc20200512-1インドが変える世界地図 モディの衝撃
広瀬公巳 著/文藝春秋

「インド人もビックリ!」を知らない人のほうが多いのかな。東京オリンピックの開催、東海道新幹線営業開始、日本がすごく元気だった1964年頃のヱスビー食品のCM。そのインド(って、イントロはムリヤリw)、10年後には中国を上回る世界最大の人口となり、日本、ドイツを抜き世界3位の経済大国になると予測されている。NHK元ニューデリー支局長によるインド最新情勢レポート。

ナレンドラ・モディ。インド北西部グジャラート州の貧村生まれ、叩き上げの政治家、69歳。2014年、第18代の首相に就任、貧しい途上国を一気に主要国に作り変えている男。強いカリスマ性と国民の支持を背景に、全土に流通していた高額紙幣を不使用にしたり、一億個のトイレを作るなど、次々に斬新な政策を打ち出す。日本とは原子力協定を締結、インド西部に新幹線を導入(予定)。

2019年、首相再選。インドは何を考え、どこに向かおうとしているのか。日本の将来を左右し、世界地図を塗り替える政治経済の大国「巨象」の密着レポート。じつに興味深い。インドは今、情報通信の力を他の産業を牽引する力として生かそうとしている。三度目の来日で、日本とインドはAIなどのデジタル分野で新協力関係「日印デジタル・パートナーシップ」を推進することで一致。

GAFA対BATの米中情報戦争の時代である。次世代をリードする技術開発で米中がしのぎを削っている。「こうした微妙な分野で日本が協力関係を深める相手国は、ただ優秀な人材を獲得できるというだけでなく、互いに友好関係や信頼関係のある国でなくてはならない。頼りにできる相手国の選択肢は限られてくる」。その答えがインドだ。インドと日本は戦争をした過去がないのだ。

第二次大戦中にはインド国民軍が、大日本帝国陸軍とともにイギリス軍と戦ったこともある。日本にとって無二の友好国で、民主主義や法の支配といった価値観も共有しているため、こうした国家間の信頼が求められる分野では重要な存在である。なぜインド人は理系に強いといわれるのか。西暦2000年「Y2K」対策、金融機関の決済システムなど、IT分野での目立った成功があるからだ。

IT産業はインフラの開発が遅れたインドの弱点をカバーする、新しい産業だった。先行投資があまりいらず、生産ラインや原材料は必要なく、パソコンがあれば、あとは頭脳だけでいい。世界の最先端産業のノウハウが、ソフトウエア開発委託という形でインドに提供された。そうした経験をもとに多くの技術者が生まれ、その分野におけるソフトウエアの開発を独占する慣行が生まれた。

IT人材大国インドには世界一の難関大学IIT(インド工科大学)がある。受験者約100万人、合格者1万人、競争率100倍、現在23校の大学の総称がITTだ。世界中で活躍するそうそうたる卒業生たち。ITTという、全国規模で激烈に優秀さを競う教育機関のあったことと、貧困からの脱出という強力なインセンティブがあったことが、インドから優秀な技術者が生まれる大きな要因だった。

貧困を動機付けとするなら、アフリカや中南米の人口大国でも同様にIT技術者が生まれてもおかしくないが、そうはなっていない。インドには独自の社会や経済の構造と結びついた背景がある。カースト制度、労働法、そして独自の産業構造である。そこにインド人が優秀とされる本当の理由がある(略)。日本の小学校から高校までプログラミング教育2020年必修化に、インド人の手助けが要らないはずはない。「インド人もビックリ!」の現場を見たい。

編集長 柴田忠男

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ボディメイクのプロに聞く。「そもそもホルモンって何ですか?」

体作りにのめり込んでいくほどに、人体への興味が湧いてくるのは自然な流れのようで、メルマガ『届け!ボディメイクのプロ「桑原塾」からの熱きメッセージ』の読者から届くさまざまな質問の中にもその類のものがあります。今回は、体内で作られるホルモンについての疑問に、ボディメイクのプロでサプリメント開発の専門家の桑原塾長が答えます。

ホルモンについて語る

Question

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ホルモンには色々な種類があると思いますが、いったい何から作られているのでしょうか。糖尿病の患者さんが打つインスリンとドーピングなどの男性ホルモンはまったく別のものだと思いますが、その材料も違うのでしょうか。そもそもホルモンって何ですか?(27歳、男性)

桑原塾長からの回答

少しだけ専門的な説明になります。ホルモンには、一応、定義があります。体内の限られた場所で作られた化学物質で、血液を介して運ばれて行き、限られた器官に対して微量で作用するというものです。しかし実際は定義に当てはまらないホルモンもあったりして、その境目は曖昧といえます。

ホルモンは体内で様々な情報を伝達する役割を担っていますが、似たような役割をしているのが神経と神経伝達物質があります。どれも体内で情報を伝える役割という点においては同様ですが、そのスピードや作用する標的器官に違いがあります。

まず神経は伝達が瞬時になされます。携帯で電話をかけるようなイメージでしょう。そして神経伝達物質(神経内分泌)は、電話と同様にすぐに伝わるもののそれがきちんと作用するか否かは神経伝達物質がきちんと反応するかによります。いわばファックスのようなものかもしれません。連絡は届いていても、それが目的の人にきちんと渡されるのに時間がかかるケースがあるのです。

そしてホルモンですが、これは郵便物で送られてくるダイレクトメールのようなイメージです。届くのにも電話などに比べると瞬時ではないという点と、仮に届いたとしても封を開けずに捨てられてしまう可能性もあります。つまり特定の器官にしか作用しないのです。

またサイトカインと呼ばれる物質も、実質、ホルモンと同様ですが、こちらは特定の器官で作られず作用も局所的という事でホルモンとは定義的には若干異なるのですが、実際の働きはホルモンと同様なので一緒に考えられているケースもあります。

ホルモンはざっと100種類程度あると言われていますが、大きくタイプ分けをすると作られている原料によって3つに分類されます。それは、ペプチドホルモンと、ステロイドホルモンと、アミノ酸誘導体ホルモンです。

限界を作らない。競泳・池江璃花子選手の母が娘にかけ続けた言葉

昨年2月に白血病罹患を公表し闘病生活に入るも12月に退院、今年3月にはプールに入った姿をSNSで公開した競泳女子の池江璃花子選手。その前向きな姿勢は多くの人を勇気づけていますが、不屈の精神はどこで培われたものなのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では池井選手のお母様が、彼女が幼い頃から掛け続けてきた言葉を紹介しています。

池江璃花子選手は、なぜ白血病にも負けないのか?

昨年、「白血病」と診断されたことを公表し、闘病生活を送っていたにもかかわらず、再起に向け、明るく、懸命に努力を重ねようとする姿がテレビ番組で放映され、大きな感動を呼んだ池江璃花子さん。

その類い稀な才能と人間性はどのように培われたのでしょうか。

璃花子さんを含め3人のお子さんを女手一つで育てると共に、幼児教室の運営を通じて約2,000名の子どもの能力開発に携わってきた池江美由紀さんの実践的子育て論をご紹介します。

※ 対談のお相手は、プロテニス選手の杉山愛さんを育てた杉山芙沙子さんです。

カエルの子はカエルか トンビがタカを産むか

杉山 「命に関わる重い病気ですから、ネガティブなことが頭をよぎってしまうこともあるのではないかと思うのですが、そのポジティブさはどこから来るのでしょうか?」

池江 「やっぱり幼児教室の仕事がすごく生きました。私がやっているメソッドの創始者である七田眞先生は、どんな状況でも人生に対してプラス思考で歩んでいくことを教えてくださったんです。

私自身、皆さんのように学歴や職歴があるわけでもないですし、裕福な家庭で育ったわけでもありません。何一つ思い通りにならなかったんですね。

ところが、子どもを出産して、幼児教室の仕事を始めてから、すごく道が開けたというか、自分の可能性が広がりました。

初めての子を妊娠した時、「カエルの子はカエルじゃないんだな」と思ったんです。カエルだと思ってカエルの子育てをするからカエルになるのであって、私のようないわゆるトンビでもタカの子育てを真似てやればタカになるんだな、とたくさんの本から学びました。

それ以来、常に子どもに対してポジティブな言葉を掛けていきました。『あなただったら、できるよ』『あなたの中には、もっともっと可能性があるんだよ。もっともっと天井は高いし、天井の上には空があり、さらに宇宙がある』と言って、決して限界をつくらない。

だから私は、生徒さんのお母さんに対しても『女優にならなきゃいけないのよ』って言うんです。いくら実際の生活ではダメな部分があっても、子どもの前ではやっぱりそれを見せてはいけない。

たとえ『おまえはこうだったくせに、よく子どもにそんなこと言えるな』ってご主人に言われたとしても(笑)、親という仕事をしているからには子どもがちゃんとした人間になるよう教えるべきだと。

私自身、善いことも悪いこともゼロ歳の時からしっかり教えて、ある程度の年になったら親がいなくても、自分で判断して乗り越えていける人に育ってほしいという思いでやってきました」

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